月食ってなに?

神奈川工科大学厚木市子ども科学館 2000年3月14日 更新日 2009年12月17日

月はなぜ光る?

 月は、星座を形作る星(恒星)や太陽のように、自分で光を出している天体ではありません。 太陽の光を反射して輝いているのです。 そのため、地球から見て太陽の光がどのような角度であたっているかによって形が変わります。

 太陽の光のあたりかたを変えるのは、地球、月、太陽の動きです。 月は地球のまわりを公転している『衛星(えいせい)』です。 地球は月を従えながら太陽のまわりを公転している『惑星(わくせい)』です。 そのため、地球、月、太陽の位置関係によって光の当たり方がかわり、 それによって満月になったり半月になったりするのです。


 



月食が起きるとき

 
 地球から見て、太陽と反対側に月があると、月の全面に光があたるので満月になります。 ところが、ときには太陽、月、地球が一直線にならんでしまうことがあります。 すると、地球が太陽の光をさえぎっている『地球の影』の中に入ってしまい、 光があたらなくなります。こうして月食が起こるのです。


 




地球の影をくわしく見ると…

 
ここで、かんたんな実験をしながら地球の影について調べてみましょう。

明るい光(ここでは、スライドの映写機を使っています)の前にボールをおき、その影をスクリーンにうつしてみます。

 スライドの映写機 が 太陽
 ボール      が  月

だと考えてください。
 



 
スクリーンには、丸いボールの影がうつります。よく見ると、真中は真っ暗ですが、まわりに少しだけ暗くなった部分がぼんやり広がっているのが見えます。

真中の真っ黒い部分を     本影(ほんえい)
まわりのぼんやりした部分を  半影(はんえい)

と呼びます。太陽の反対側にのびた地球の影もおなじような形になっています。
 


 実験ではただのボールを使いましたが、本物の地球のまわりには濃い大気があります。ここを太陽の光が通過すると、空気がレンズのような働きをして折り曲げられ、本影の中にさしこむようになります。しかも、そのときに太陽の光のうち青い成分が吸収され、赤い成分だけが通りぬけていきます。そのため、月にうつる地球の影は、真っ暗ではなく、ぼんやりと赤く見えるのです。月食のときの影の明るさからは、地球の大気の様子(汚れ具合など)を知ることもできます。


月食の種類

 地球の影と月の位置によっていろいろな月食が起こります。 

部分食(ぶぶんしょく)

月が地球の影(写真の左側の丸く欠けているところ)に一部だけ入っている状態。 影の形が丸いのは、地球が丸い証拠の一つです。

 


 


皆既食(かいきしょく)

地球の影の中に月がすっぽりと入ってしまう状態。 影の中なのに月が赤黒く見えるのは、地球の空気で折り曲げられた太陽の光が、 影の中に回り込んでいるためです。
 
 


 

半影食(はんえいしょく)

半影の中に月が入っている状態。月が欠けているのは、ほとんどわかりません。





 
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