
ある天体が別の天体にかくされる現象を、天文学では 食(しょく) とよんでいます。太陽がかくされる場合を日食、恒星がかくされる場合を恒星食(または、星食)といいます。
今回の土星食は、土星が月にかくされるのです。
土星には、美しいリングがあります。この部分も月に隠されるので、他の惑星の食にはない光景が見られます。
この図は、土星食のはじめからおわりまでをアニメーションであらわしたものです。
(19時40分から20時10分までの様子を繰り返し表示しています。)
この夜土星は、19時45分ごろにリングが月の暗い方のふちにかくされ、およそ15分後に反対側の明るい方のふちから姿をあらわします。
土星食は、観察する場所によって見え方が変ります。地図上で左上から右下に伸びる線より北側では土星食が見られますが、南側では月のわきを土星が通りぬけてしまいます。
ちょうど線の上にあたる地域では、月のふちにそって土星が通りぬけていくように見え、特に見ごたえがあります。この現象を見るのに、厚木は絶好の場所といえます。
西の開けた場所で観察しよう! 道具はなくても楽しめます。

この図は、土星食が起きる直前(19時40分ごろ)の様子です。明るい天体が起こす現象なので、星の見にくい都会でも十分に楽しめます。 ただ、西の空低いところになりますので、見晴らしの良い場所で観察しましょう。
土星のリングや本体が少しずつ月に隠されていくため、肉眼では徐々に土星が暗くなっていくように見えるでしょう。反対側から現れるときは、徐々に明るくなっていきます。図を頼りに土星の出てくる場所を予測しておき、出て来る瞬間を見のがさずにとらえたいものです。

天体望遠鏡があると左の図のように土星のリングと本体が月に隠されていく様子が見えるでしょう。双眼鏡ではリングは難しいですが、全体が細長くなっているように見えるかもしれません。
土星食は観察する場所によって見え方が変わります。ちょうど厚木付近では、土星が月のふちのぎりぎりを通ります。もう少し南の地域では、土星は月には隠されず、月のすぐわきを通りぬけるように見えます。
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