広報あつぎ 平成18年11月1日 第1002号
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今月の表紙
オオタカ、再び野生へ 故郷を目指し飛行訓練
写真:飛行訓練を重ねるオオタカ
傷ついた足も順調に回復し、故郷の大空を目指して飛行訓練を重ねるオオタカ
 「ピー、ピー」。甲高い鳴き声を上げ、大空に向かって羽ばたくオオタカ。ことし7月下旬、足を痛めた幼鳥が、県自然環境保全センター(七沢)に運び込まれた。数か月にわたる看護で、傷ついた足と激減した体重は回復。いよいよ、野生へ戻るための訓練に入った。
 オオタカの故郷は厚木市から県北西部に広がる丹沢。都市に隣接しながらも、ブナやモミの原生林が生育し、約400種の鳥類、約70種のほ乳類が暮らす自然の宝庫だ。
 センターでは、丹沢などに生息し、傷ついた野生鳥獣を年間600匹ほど保護。本来の生息環境に返すために日々、治療やリハビリに取り組んでいる。
 訓練を重ねるオオタカが、故郷に帰る日は近い。
      ◆
 近年、自然環境の変化により、生息域を奪われつつある野生鳥獣たち。野生鳥獣とのより良い関係を築き、豊かな自然を守る-。
 自然との共生への模索は、さまざまな形で広がりを見せている。



あつぎ自然歳時記
キチョウ(シロチョウ科)
キチョウ(シロチョウ科)

 羽を広げると35〜45ミリほどのかわいらしいチョウ。山道や林縁、草地、街中でも見掛ける。幼虫の食草はネムノキ、ヤマハギなど/飯山の白山で見つけた。
写真・文/吉田文雄
 林道を歩いていると、黄色いチョウが3匹、風に吹かれて楽しげに飛んでいた。もつれるように舞い上がったと思ったらネムノキの枝に降りていった。キチョウは、とても小さいが、黄色い模様がよく目立ち見つけやすい。
 枝先に止まった1匹にそっと近づくと、そのキチョウはいとしむようにさなぎを抱いていた。こんな不思議な光景に出合ったのは初めてだ。さなぎの中には小さな羽が見えていた。もうすぐ生まれ変わる、掛け替えのない小さな命を大切にするキチョウに光が差し、神々しく見えた。

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