2001年7月5〜6日の部分月食を見よう

厚木市子ども科学館 May.25, 2001



『月食ってなに?』  『月食の観察方法』 もあわせてご覧ください。

地球の影と月の動き



 下の図は、この夜の地球の影に対する月の動きを絵にしたものです。

         『あれ、月は東から西へ動くはずなのに、なんだか変だぞ?』

と感じた方もいるでしょう。

 この図は、地球の影の位置を基準にしていることに注目してください。 月も地球の影も、時間とともに東から西へ動いていきます。 でも、地球の影よりも月の動きの方が遅いので、 地球の影に対しては、月は西から東へ動いているように見えるのです。

 地球の影を少し詳しく見てみましょう。影の中心部分は本影(ほんえい)とよばれ、太陽の光がほとんどさえぎられる部分です(もし、地球に大気がなければ100%光がさえぎられますが、実際には大気の影響でわずかに光が届きます)。
普通は、月がこの部分に入った瞬間を月食の始まり(または、 部分月食、本影食のはじまり)と言います。
月全体が本影の中に入った状態を 皆既食といいますが、今回は、本影のはしを月がかすめ、月の一部だけが欠ける部分月食になります。

 本影のまわりの部分は、わずかに太陽の光がさえぎられる部分で、半影(はんえい)と呼びます。この中に月が入った状態を 半影食と言いますが、肉眼ではほとんど欠けているようには見えません。だから、普通は部分食(本影食)のはじまりのことを月食のはじまりとしているのです。  
 

 地球の影は、いつも太陽と正反対の方向にのびていますが、普段はまったく見ることはできません。月がその中を通る月食のとき、 はじめて影があることがわかります。 人間の影は、太陽や灯りさえあればいつでも見ることができますが、 地球の影が見えるのは月食の時だけ。 太陽、地球、月が宇宙に浮かんでいる様子を想像しながら、月食を楽しんでみてくださいね。
 
 


 
 


月の位置と形の変化

   今回の月食は、ほぼ真南の空で起こります。肉眼でも欠けている様子がはっきりわかります







   左の図は、およそ30分ごとの月の形です。

 月の欠けぎわの形に注目してください。丸くなっているのがわかります。これは、影を作っている地球の形が丸い証拠。もし、地球が三角や四角だったら、影の形も違っているはずですね。大昔の人々は月食の観察から地球の形をすでに知っていたようです。そして、地球の大きさをはかる事さえできるのです。 
 よく観察すると、地球の影に入って欠けた部分も完全に真っ暗ではなく暗い赤色に 見えます。これは、地球の空気によって折り曲げられた太陽の光が、地球の影に入り込んでいるためです。双眼鏡や望遠鏡があれば、影の微妙な色の変化が楽しめます。





 肉眼では、はじめのうちは月が欠けているのがわかりにくいかもしれません。双眼鏡や望遠鏡では欠け始めた瞬間がよくわかります(ただし、欠けぎわがぼんやりしているので、日食のときほどはっきりはしません)。時計を見ながら、何時何分から欠け始めたか調べるのも、スリルがあって楽しいですよ。



 ※図はいずれもStellaNavigatorの出力をもとに作成 

 
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