令和3年度厚木市史編さん委員会会議録

更新日:2021年11月05日

公開日:2021年11月05日

会議詳細

日時

令和3年10月19日(火曜日)午後2時から3時20分まで

会場

厚木市役所第二庁舎 15階農業委員会会議室

出席者

委員7人、

教育長、社会教育部長、文化財保護課長、文化財保護係長、同副主幹

 

  1.  開会   文化財保護課長
     
  2. 挨拶   教育長及び委員長
  • 職員紹介
  • 会議録の発言委員氏名の公開・非公開の審議

        本委員会の会議録は、発言委員氏名は非公開とすることで決定した。

  1. 議題

議題(1)令和3年度事業の実施計画について(資料1)

議題(2)『厚木市史』の発刊計画について(資料2)

議題(3)『市史たより』の構成について(資料3)

事務局が議題(1)(2)(3)を説明

委員長   事務局から(1)から(3)までをまとめて説明がありましたが、議題(1)の令和3年度事業の実施計画について、何か御意見はありますか。

委員   厚木の近代と言えば「自由民権運動」とも言えるくらい「自由民権運動」の資料が多くて、資料叢書を計画されているようですが、これの発刊はどのような計画になりますか。

事務局   「自由民権運動」の資料叢書につきましては、今年度は資料をまとめる作業をしておりまして、来年度発刊する計画で作業を進めております。

委員   『市史』の発刊がない年度に叢書を出すという計画ですか。

事務局   はい、その予定です。

委員長   神奈川県は全国的に見ても、土佐と並んで「自由民権運動」が盛んであった地域で、資料もたくさん残っているのですが、その中でも厚木は特に資料が多く残っています。『厚木市史』近代資料編(1)にも一番多く頁を割いて掲載しているのですが、載せきれなかった新出資料等がありまして、それをまとめて資料叢書を発刊する予定と聞いています。「自由民権運動」の資料をまとめるのは、地域の誇りにもなるかと思います。

委員   教育編というのはどういうものになりますか。

委員長   近代になって学校の教育制度ができましたが、学校の資料は各学校が持っていて調査が十分できていませんでした。近代資料編(1)を編さんするに当たって、個人宅に残されていた教育関係資料だけで、厚木市の教育をまとめるには不十分だろうということで、教育編を別に出そうと考えました。今年になって厚木小学校に調査に行きました。

委員   厚木小学校は、関東大震災で倒壊しましたよね。それでも資料はあったのですか。

委員長   無くなった資料もありますが、残された資料もありました。

委員   荻野小学校には、たくさん資料がありそうですが、当たったことはありますか。

事務局   荻野小学校は、数年前に、地元の方にお導きいただきまして、沿革史をマイクロフィルムに複写しました。

委員   昨年から新型コロナウイルスの関係からかデジタル化が進んでいます。厚木の図書館も電子図書館を始めましたが、全国の図書館などで地域資料をデジタル化して利便性を諮ったと聞きます。著作権の問題もありますが、市史の資料もデジタル化の検討をしたら良いと思います。

事務局   市史編さんのための資料調査は昭和50年代から行っています。現物をずっとお借りしているわけにはいきませんから、お返しする前に複製のためにマイクロフィルムに撮影して、紙に写したり、デジタルにしてCD化したりしています。それをインターネット公開できるかと言えば、別の問題があります。国立公文書館のデジタルアーカイブなどを拝見しますと、必要性と利便性はわかっています。文化財保護課では、博物館もありますので、その収蔵資料なども含めて検討していく課題です。

委員   予算の問題もあるでしょうが、デジタル化は進めた方が良い問題ですね。

委員   国立公文書館では、デジタルアーカイブの公開をしていますが、なかなか進まない部分もあります。時代が新しくなればなるほど、個人情報や法人情報など利用制限をしなければならないものが出てきます。今は、墨塗をしないで公開できる全面公開の資料で、請求者が自由に使っても構わない資料からデジタル公開を進めています。利用制限のある資料は、情報公開請求があったときは、マスキングなどをして公開しているのですが、それをそのままインターネットで公開してしまう訳にはいきません。多くの資料を所蔵していますが、特に近現代となりますと配慮が必要なものが多くなってきます。一般の利用請求には応えられても、誰でも、いつでも、どこでもという場で公開することは、例えマスキングをしたとしても、議論が必要となります。法律とか叙勲とか一般に周知されている情報は、公開できます。近現代は、紙の保存の問題もありますので、デジタル化したいところですが、資料の修復の問題もあり、そうなるとコストがかなりかかります。資料の保存状態の問題もありますので、難しいところがあります。

委員   国会図書館などもかなり進んできていますよね。

委員   はい。国会図書館は、一般の図書館とは違って保存のためのデジタル化が認められているのが強みですね。著作権の切れたものは一般に公開していますし、一般に公開されていなくても図書館のネットワーク上に公開されていて、地域の図書館に行けば見られるという取り決めがあります。私も厚木の図書館に行って利用したことがあります。

委員   話は戻りますが、厚木小学校は、以前、私たちが通っていたときは、中町の立体駐車場のあたりにあって、今の場所に移転して、何度も改築されています。校長室の書棚も見たことがあるのですが、調査に値するような資料があったかなと思うんです。耐火金庫の中ももう少し新しい資料だったような気がしています。市の施設も老朽化して、建て替えの計画もあるでしょうから、他の学校も早めに調査しないと資料が無くなってしまうという懸念があります。  

委員長   文部省(現在の文部科学省)が20年を経過した資料は捨てても良いという通知を出したことがありまして、他市の話ですが、教室いっぱいにあった資料を全部廃棄してしまった学校がありました。トラック何台分もの資料です。その通達に基づいて、校長の決裁で資料が処分されてしまうこともありますので、早めに調査をしないといけないと思っています。

委員   伊勢原の雨岳文庫では多くの資料を所蔵していますが、厚木も同じようなものがあると良いと思います。

委員長   雨岳文庫は、伊勢原の粕屋にありますが、当主が自由民権家の子孫で、資料と一緒に家全体を寄贈したわけです。他にも寄贈してもらったけれど、利用できない家もあります。 厚木もそういった資料を保管できる場所があると良いです。

委員   厚木市では、中町2-2地区に立派な図書館を建てる計画がありますが、そこに展示したりするスペースはあるのでしょうか。

事務局   展示はあつぎ郷土博物館でもできますが、2-2地区に計画されている図書館は、現在よりは広い面積になる計画です。まだ具体的に何がどうできるということは決まっていません。

委員   郷土の資料のコーナーがあると良いですね。

事務局   今でも図書館では、テーマを決めて図書を集めたりしていますので、現在の図書館でも可能なことです。新しい図書館ができれば、今以上にグレードアップができるよう進めていく予定です。

委員長   議題(1)はよろしいでしょうか。では議題(2)について何かありますか。

事務局   今年の3月に発刊した近代資料編(1)は、明治・大正時代の資料を集めたものです。近代資料編(2)につきましては、昭和の初めから昭和30年の市制施行の前までを予定しています。それに伴いまして、近代通史編も明治から市制施行の前までの計画になります。

委員長   他の市町村では、教育史を市町村史と分けて発行しているところもあります。県では、今、教育史の補遺編を作っています。厚木では、近代資料編(1)を作っているときに、学校の調査をしてから、教育史を『市史』の中で分けて出すのが良いのではないかと考えました。

委員   その方が、読み手にとっても教育に絞って見られるから、すごく良いことだと思いました。ほかの分野と別なので、はっきりしていて、読みやすいですね。

委員   教育編は義務教育だけですか。それとも市内にある学校を扱いますか。

事務局   現在の厚木東高等学校の前身である実科女学校も、厚木高等学校の前身である第三中学なども含めて考えています。

委員   中央農業高等学校はどうですか。

事務局   以前、厚木にあって、愛甲郡立農業補習学校から始まっていますので含める予定です。

委員   近代編を昭和30年頃までというお話でしたが、その理由はありますか。どこまで戦後を引き摺ってくるかという問題もありますが。

事務局   昭和30年が厚木市が市制施行をした年ですから、それまでを一旦まとめて、厚木市になってからの政治行政も含めての編さんは次の段階の『市史』に任せた方が良いのではないかと考えています。新しい時代は、個人情報などの問題もありますので、もう少し先になってからの方が資料としても扱いやすいのではないかと思われます。

委員長   昭和30年代以降は日本が始まって以来の変革が起こって、自動車、テレビ、冷蔵庫などの生活様態も変化したんですね。家も茅葺屋根の家が多かったのが、団地やマンションが増えて、そういう変化が極めて大きいです。歴史的に連綿と続いてきたものが、大きく変貌を遂げるのがこの昭和30年代からなんです。厚木も、日本の変革を担った企業が誘致され、日本や海外の要人も来ていたくらいですが、ゴミ問題や環境問題なども含めて、一地域の『市史』で、現代社会論となるようなものを取り上げるのは難しいものです。厚木市の出身でない人も増えてきた頃ですよね。

委員   本当にそう思いますね。荻野地区だけ見ても、、昭和30年以降の変化は急激なものです。鳶尾団地ができ、みはる野が開発されて、それまでの旧荻野村の頃とは全く変わってしまいました。他の地域も、同じようにそれまでと違ってきた頃ですね。従来の感覚では推し量れない問題が出てくる頃ですから、昭和30年頃で一旦区切るというのは、よくわかります。

委員長  そういうわけで、今、 歴史の射程の範囲内で捉えられるのは昭和30年頃までであろうということで考えた訳です。

委員   東名高速道路の開通はいつでしたか。

委員   前回の東京オリンピックのときですね。

委員   昭和39年のことですね。やはり、その頃からガラリと変わったんですね。モータリゼーションがどんどん進んだ頃ですね。

委員   そうですね。昭和30年代がひとつの分岐点ですね。この厚木市も、世の中の大きな動きの例外ではなく、住民も増えていった頃ですね。

委員長   工場誘致条例を作って神奈川県内各地で企業誘致をしましたが、いろいろな問題がある市町村もあって、厚木の事だけを考えるので良いかどうかという問題もあります。自然環境が変わって、食生活まで輸入品が入ってきて変わってしまった。今、計画されている『市史』の完了が、何年か先になりますので、完結後に厚木市になってからのものを考えましょうということです。

委員長   議題(2)はこのあたりでよろしいでしょうか。では議題(3)について何かありますか。

委員  「市史たより」の 印刷部数が1500部となっていますが、これの配布先はどこですか。

事務局   市史編さん委員会の委員にも送付していますが、市内の公共機関で一般に配布したり、県内の図書館などにもお送りしています。ただ、印刷して紙で配布しているのは1500部ですが、第1号から第25号まで全ての「市史たより」をインターネットで公開していますので、どこからでも御覧いただくことができます。

委員   第25号は古代のことで、第26号は「自由民権運動」について計画されているようですが、何かテーマとか決まっていますか。専門的で難しいこともあるのですが、一般市民に向けたものなのか、専門家に向けたものなのか、狙いがありますか。

事務局   時代を追って出しているものではありませんので、特にテーマの順番などはないのですが、第25号は古代通史編を現在編さんしていますのでその中で出てきた題材で、次に予定されている第26号はこの前発刊した近代資料編(1)の「自由民権運動」の資料から執筆の先生が気が付かれたものを書かれると聞いています。

委員   私は「自由民権運動」に関心があるので、次を楽しみにしています。

委員   『市史』は難しいことがあってもやむを得ないですが、私も「市史たより」は少し難しいことがあります。

事務局   本来、「市史たより」は市史編さんのことをよく知っていただくために発行していますので、広く一般の方にも読んでいただきたいものですが、執筆の先生次第で難しいこともありましたので、気を付けるようにしたいと思います。

委員   話は戻りますが、「自由民権運動」の叢書は来年度発行する予定ですか。

事務局   はい、その予定で進めています。

委員   「自由民権運動」は、厚木の目玉ですので、これで終わらずにどんどん続けて行って欲しいと思います。

議題(4)その他

委員長   議題(4)のその他のところで何かありますか。

委員   教科書採択のときなどに感じるのですが、今の教科書は自分たちが学んだ歴史とずいぶん変わってきています。鎌倉幕府の成立時期とか、聖徳太子の肖像画とされてきたものが本当にその人なのか議論があるとか、新しい資料が発見されると研究が進んでそれまでの説が覆されることがあります。『厚木市史』を編さんするにあたって、実際に説が変わったりしたものはあるのでしょうか。

事務局   日本史を覆すようなものは出ていないと思います。

委員長   日本史の研究でもいろいろな意見があって、必ずしも一致していませんが、今の文科省の教科書検定でも実証主義で、一般に知られている説は正していこうという方針があります。歴史は日本だけでなく、アジア全体、国際社会の中で考えていくこともあったり、元号を使わずに西暦で表記することに変わってきています。

委員   私も西暦で考えるように意識を変えてきていますが、「市史たより」の発刊の年号が令和3年となっていて西暦で書かれていないのは何か意味があるのですか。

事務局   それは気付いていなかった点で、今後は西暦も併記するようにします。貴重な御意見をありがとうございます。

委員   市の資料には、元号表記のみのものが多いですね。平成から令和になってわかりにくくなりました。

委員   『市史』に掲載している資料は元号と西暦と両方記載していますよね。

委員   市に提出する申請書などはどちらで表記しても良いですよね。

事務局   「市史たより」については、次から併記します。

委員長   他に何か、御意見、御質問はありませんか。

意見 特になし

委員長   無いようですので、これをもちまして、審議を終了いたします。議事進行に御協力をいただきまして、ありがとうございました。

 

  1. 閉会   副委員長

 

以上

会議資料

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