ワクチンの効果・副反応

更新日:2024年03月22日

公開日:2021年04月30日

ワクチンの接種に当たって

新型コロナウイルスワクチンの接種は、接種を受ける方(16歳未満の方は保護者含む)の同意が必要です。同意なく接種が行われることはありません。ワクチンの効果や副反応をご理解いただいた上で、接種をご判断ください。

ファイザー社のワクチン(1価:XBB.1.5)

モデルナ社のワクチン(1価:XBB.1.5)

第一三共社のワクチン(1価:XBB.1.5)

厚生労働省新型コロナワクチンコールセンター

電話番号:0120-761770(全日)

  • 日本語、英語、中国語、韓国語、ポルトガル語、スペイン語(9:00~21:00)
  • タイ語(9:00~18:00)
  • ベトナム語(10:00~19:00)

ワクチンについて

効果

発症予防効果

いずれのワクチンも、薬事承認前に、海外で発症予防効果を確認するための臨床試験が実施されており、厚生労働省のホームページでは次のように公表されています。

発症予防効果
ワクチン 発症予防効果
ファイザー社 約95%
モデルナ社 約94%
アストラゼネカ社 約70%等
武田社(ノババックス) 約90%等

 

オミクロン株に対する発症予防効果については、英国健康安全保障庁の報告(2022年4月21日時点)によると、ファイザー社及びモデルナ社のワクチンのオミクロン株に対する発症予防効果はデルタ株よりも低く、2回目接種から2~4週間後は65%~70%であったところ、25週間後までには15%程度に低下することが示されています。ここで、3回目接種により、その2~4週間後には発症予防効果が60~75%程度に高まり、一時的に効果が回復することが示唆されています。ただし、20週後以降はその効果がほぼ見られなくなるまで低下したというデータもあり、効果の持続期間については、引き続き情報を収集していく必要があるとされています。

入院予防効果

オミクロン株に対する入院予防効果については、ワクチンの種類毎に解析はなされていないものの、英国健康安全保障庁の報告によると、3回目接種から105日以降では、18~64歳で67.4~75.9%、65歳以上で85.3~86.8%と報告されています。米国においても、オミクロン株流行期におけるmRNAワクチンの入院予防効果は、2回目接種後14~179日で81%、180日以降で57%、3回目接種後14日以降で90%であったと報告されています。

重症化予防効果

接種をした人は、発症しても重症化しにくいと言われています。

副反応

ワクチンを接種すると、接種した部位の痛み、だるさ、発熱などの「副反応」が生じる可能性があります。ワクチン接種を予約するにあ当たり、接種後の2~3日は静かに過ごせるよう余裕のあるスケジュールでのワクチン接種をお勧めします。

なお、接種に使われるファイザー社とモデルナ社のワクチンは、これまでにワクチン接種との因果関係が示されていない症状が出る可能性があります。接種後に気になる症状がある場合は、接種医またはかかりつけ医にご相談ください。

接種直後に現れる可能性がある症状

30分以内に次の症状が現れた場合は、すぐに近くにいるスタッフへお伝えください。

<接種直後に現れる可能性がある症状>

副 反 応

症 状

血管迷走神経反射

めまい、吐き気、血圧低下など

アナフィラキシー

(発生頻度は低いですが、現れることがあります)

皮膚のかゆみ、蕁麻疹、皮膚が赤くなる、くしゃみ、のどのかゆみ、声のかすれ、息苦しさ、腹痛、吐き気、物が見えにくい、気分の不良など

 

オミクロン株対応2価ワクチンの副反応

いずれのワクチンも従来型ワクチンとおおむね同様の症状が見られました。

<接種後7日間に現れた症状>
発現割合 症状
ファイザー社 モデルナ社
50%以上 注射部位疼痛 注射部位疼痛、疲労
10~50% 疲労、筋肉痛、頭痛、悪寒、関節症 頭痛、筋肉痛、関節痛、リンパ節症、悪寒、悪心・嘔吐
1~10% 下痢、発赤、腫脹、発熱、嘔吐 紅斑・発赤、腫脹・硬結、発熱

出典:特例承認に係る報告書より改編

武田社(ノババックス)ワクチンの副反応

接種後7日間に現れた症状
報告割合 1回目接種後 2回目接種後 3回目接種後
50%以上   圧痛(65.2%) 圧痛(81.4%)、疲労(63.3%)、疼痛(54.6%)、筋肉痛(51.0%)
10~50% 圧痛(48.2%)、疼痛(26.9%)、疲労(23.1%)、頭痛(21.6%)、筋肉痛(20.0%)、倦怠感(12.2%) 疼痛(45.6%)、疲労(35.6%)、筋肉痛(30.8%)、頭痛(29.6%)、倦怠感(26.4%)、関節痛(14.8%) 倦怠感(46.9%)、頭痛(45.9%)、関節痛(28.6%)、発熱(17.3%)、悪心・嘔吐(13.3%)、腫脹・硬結(11.3%)、紅斑(10.3%)
1~10%

関節痛(6.7%)、悪心・嘔吐(5.9%)、発熱(2.4%)

悪心・嘔吐(7.2%)、腫脹・硬結(5.6%)、紅斑(4.8%)、発熱(4.4%)  

※対象:1回目接種後253人、2回目接種後250人、3回目接種後97人

出典:審査報告書より改編

心筋炎関連事象(心筋炎・心膜炎)について

接種後に心筋炎、心膜炎が報告されています。胸痛、動悸、むくみ、呼吸困難、頻呼吸等の心筋炎や心膜炎を疑う症状が認められた場合には、速やかに医師の診察を受けるようにしましょう。

特に10歳代および20歳代の男性については、ファイザー社ワクチンに比べて、モデルナ社ワクチン接種後の心筋炎関連事象が疑われた報告頻度が高く、ワクチン接種後4日程度の間に、胸痛や息切れが出現しています。(参考:第70回、第73回厚生科学審議会)

10歳代および20歳代の男性は、ファイザー社のワクチンを選択することができますので、希望される場合には、個別医療機関にお問合せください。

  • 接種直後よりも翌日に痛みを感じている方が多いです。
  • 症状の大部分は接種後数日以内に回復しています。
  • 疲労や関節痛、発熱など、1回目より2回目の方が、頻度が高くなる症状もあります。
  • 接種後に気になる症状が現れた方は、2回目の接種を受けるかどうかも含め、医療機関にご相談ください。

3回目接種後の副反応

ファイザー社のワクチンおよびモデルナ社のワクチンいずれの場合も、3回目接種時の副反応は、2回目の接種後とおおむね同様であると確認されています。

ただし、初回(1回目・2回目)接種時と比較して、リンパ節の腫れが多く(ファイザー社:0.4→5.2%、モデルナ社:14.2→20.4%)報告されています。

なお、ワクチンによるリンパ節の腫れは一時的なものですので、乳がんによって起こりうるリンパ節の腫れとは異なるものです。乳がん検診は、ワクチン接種前に受けるか、ワクチン接種後に受ける場合は、リンパ節が腫れている原因について誤った判定がされないよう、いつ、どちらの腕にワクチン接種を受けたか、検診医に伝えてください。また、腫れがひどかったり長引く場合は、医療機関を受診してください。

ファイザー社製初回接種(1・2回目)者の追加接種(3回目)の交互接種について

【抗体価】接種28日後の比較

性別に差はなし

武田/モデルナ社製の方が高値

【副反応】接種後1週間までの比較

ファイザー社製と武田/モデルナ社製の副反応の比較
3回目のワクチン 局所の反応(痛み) 37.5℃以上の発熱
ファイザー社製 91.6% 39.8%
武田/モデルナ社製 93.8% 68.0%

第76回厚生科学審議会・ワクチン分科会副反応検討部会より

4回目接種後の副反応

海外の研究では、4回目接種後21日目までにおいて、重大な副反応は認めなかったと報告されています。

18歳以上の接種後21日目までに現れた症状
報告割合 ファイザー社・モデルナ社
50%以上 疼痛78.8%
10-50% 倦怠感33.2%、筋肉痛24.5%、頭痛21.5%、硬結・腫脹12.0%
1-10%

関節痛8.4%、37.5度以上の発熱6.6%、リンパ節腫脹4.7%、紅斑・発赤8.0%

知覚障害1.5%、アレルギー反応1.0%

※対象:274人(ファイザー社:154人、モデルナ社:120人)

ワクチン接種後の生活について

ワクチン接種をしても新型コロナウイルスに感染する可能性があります。引き続き、マスクの効果的な場面での着用や石けんによる手洗い、手指消毒用アルコールによる消毒の励行、こまめな換気など効果的な感染対策の継続をお願いします。

  • 令和5年3月13日から、マスクの着用は、個人の主体的な選択を尊重し、個人の判断が基本となりました。

予防接種健康被害救済制度について

一般的にワクチン接種では、副反応による健康被害(病気になったり障害が残ること)が、極めてまれではあるものの、不可避的に生ずるものですので、新型コロナワクチンの予防接種でも、健康被害が生じた場合は、予防接種法に基づく救済が受けられます。

健康被害が予防接種を受けたことによるものか、個別審査し因果関係が認定された場合に給付を受けられます。

必要な手続きについては、市健康づくり課へお問い合わせください。
電話番号:046-225-2203(8:30~17:15、平日)

神奈川県新型コロナワクチン副反応等相談コールセンター

ワクチン接種後に生じた副反応等に係る相談など、医学的知見が必要となる専門的な相談を受け付けるコールセンターです。

電話番号:045-285-0719(24時間対応)

耳の不自由な方は次の様式に必要事項をご入力いただき、ファックスよりご相談ください。
様式

ファックス番号:045-548-3562

この記事に関するお問い合わせ先 inquiry

市民健康部 健康づくり課 保健第三係
〒243-0018
厚木市中町1-4-1(保健福祉センター2階)
電話番号:046-225-2203
ファックス番号:046-223-7066

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