13四季耕作図巻

更新日:2023年06月13日

日本には、戦国時代以降、中国から「耕織図」が伝来し、狩野派の絵師を中心に描き写されてきました。その後、「四季耕作図」というジャンルとして展開されていきます。本資料は、落款のある狩野探幽ではなく、久隅守景より時代が下った狩野派の絵師によるものと考えられます。彩色が施されていること、梁偕本系統ではないことなど守景以降の特徴がみられるため探幽とは考えにくいからです。ただし、人のいない竜滑車、浸すべき種籾を撒いてしまう場面を描くなど狩野派系統の描き方を踏襲しているので、狩野派の絵師による仕事かと思われます。

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