地域再発見3 睦合地域 ー田園・水車・ダルマガエルー

更新日:2024年03月23日

睦合地域展 ポスター

地域再発見3 睦合地域 ー田園・水車・トウキョウダルマガエルー

令和4年度から、厚木市内の8の地域を順番に紹介する地域展を開催しています。第3回目となる令和6年度は、「睦合地域」の自然や文化を総合的に取り上げ、色々な視点から見た睦合地域の魅力をご紹介します。

開催期間

令和6年3月23日(土曜日)~6月23日(日曜日)

9時~17時(ただし、入館は16時30分まで)

(注意)会期中の休館日は、3月25(月曜日)、4月30日(火曜日)、5月27日(月曜日)

場所

あつぎ郷土博物館(厚木市下川入1366-4)

主な展示物

水車

【美術】島村亮描「春甫」

島村亮は、妻田村出身の日本画家です。山内多門、安田靫彦の門下で研鑽を積み、帝国美術院展、文部省美術展等の官展を中心に数々の入選を果たし、晩年には文部省主催日本美術展覧会委員もつとめました。また県立厚木高校女学校(現厚木東高校)で美術科の教鞭をとったり、地域誌の表紙を描いたりと地域文化の発展にも貢献しました。

洋画の技法である点描を用いて描いた「春甫」は昭和11年の帝国美術院展入選作、「秋林」は同年の文部省美術展の入選作です。この他に、あつぎを描いたスケッチ「厚木上橋」、「相模川畔」等も合わせて展示いたします。

【歴史】「林村鷹匠捉飼場定杭絵図」(林自治会文書)

江戸幕府初代将軍・徳川家康は鷹狩りを好み、厚木村周辺でもしばしば鷹狩りに興じていたことが知られています。あつぎは、江戸から十里ほどと近く、相模川の水運や交通の要衝でもあったことから、鷹狩り用の鷹を訓練するための鷹場、捉飼場(とらえかいば)が置かれました。林自治会が持つ「林村鷹匠捉飼場定杭絵図(はやしむらたかじょうとらえかいばさだめくいえず)」は、その捉飼場の場所を示すもので、睦合地域の中では林村の他に戸室・妻田・三田の各村が捉飼場になっていました。絵図に載る「御鷹御捉飼場定杭」は現存しませんが、林村にある福傳寺には江戸幕府の鷹匠頭を勤めた戸田家の墓所があります。

【民俗】用水、川漁、護岸、水車関連民具

睦合地区は干無川、才戸用水などが残り、現在も親水公園など水との関わりを引き継いでいる地区です。川漁に関わる道具、水車、用水の管理道具などから、川の総合管理である護岸の在り方について展示、紹介します。カワギ拾いなどの漂流物から渡船賃に至るまで細かく記した「星野日記」は、川に関する権利だけでなく、中津川堤防普請、相模川普請の記述もみられます。

【自然】トウキョウダルマガエル

厚木市内では絶滅したと考えられていましたが、睦合地区で再発見されました。その再発見から約10年、トウキョウダルマガエルの生息環境は、生息地である水田面積の減少とともに、厳しいものになっています。今年の春、水が入った水田にトウキョウダルマガエルの姿は見られるでしょうか。このカエルのように、睦合地区でかつて生息していた水田の生物を紹介し、現状はどのように変わっているのかに気づく展示とします。

【考古】睦合の遺跡出土資料

睦合地区では旧石器時代から近世に至るまで、様々な時代の遺跡が数多く確認されています。それらの遺跡の中から縄文時代(林王子遺跡)、弥生時代(妻田中村遺跡)、古墳時代(及川宮ノ西遺跡)などの出土資料を取り上げ紹介します。先史時代の様相は文献などの記録がないため明らかではありませんが、文字に残されていない時代の睦合地区の歴史ついて、遺跡から概観します。

展示解説(ギャラリートーク)

3月31日(日曜日)午後2時から30分程度 テーマ「睦合地区の美術 島村亮

4月6日(土曜日)午後2時から30分程度 テーマ「  幻の カエル

4月13日(土曜日)午後2時から30分程度 テーマ「 大昔 ムラがあった

4月20日(土曜日)午後2時から30分程度 テーマ「水車がいっぱい

4月27日(土曜日)午後2時から30分程度 テーマ「あの人の 鷹狩り

この記事に関するお問い合わせ先 inquiry

産業文化スポーツ部 文化魅力創造課 あつぎ郷土博物館
〒243-0206
厚木市下川入1366-4
電話番号:046-225-2515
ファックス番号:046-246-3005

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