8『冠松真土夜暴動(かむりのまつまどのよあらし)』

本資料は、世間を震撼させ、また同情を集めた松木事件、つまり現在の平塚市で明治11年に起こった真土騒動に題材をとったものです。この事件は、質入れしている土地を自分名義にしてしまった地主に対して「暴挙襲撃」したものです。しかし、明治政府が断行した地租改正、徴兵、教育改革に対する民衆の不満とあいまって事件は大きく報道されました。泉鏡花の戯曲『冠弥左衛門』のモデルともなったほど、世間の注目が集まりました。現在では、この事件を題材に民衆ヒーロー像、一揆のイメージ像研究なども行われています。他にも事件を題材とした「くどき」など「真土騒動関連資料」として収蔵しています。

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