6『耕織図記』

更新日:2023年06月13日

耕織図記

耕織図記

「耕織図」とは、耕作、養蚕の様子を描いたものです。粉本となったのは南宗の一地方県知事が著し、江南の農桑事情を図解した画期的な農業図絵です。それぞれの図は勧農の詩と一対になっていて、後世にいたるまで為政者、民間を問わず絶大な人気を博し、模写も多く本資料もその一つで、宋魯本の写しに手を加えたものです。河野通明氏によると、本資料には次のような特徴がみられるということです。「(1)陰影がつけてあり、絵画的な処理を施す。(2)農具は宋魯本よりも丁寧に、また原本にない農具が付け加えてある。例えば「持穂」のローラー式脱穀機等で、中国の農村を熟知した画家の手になるものと考えられる」。

この記事に関するお問い合わせ先 inquiry

産業文化スポーツ部 文化魅力創造課 あつぎ郷土博物館
〒243-0206
厚木市下川入1366-4
電話番号:046-225-2515
ファックス番号:046-246-3005

メールフォームによるお問い合わせ