No.2 小野小町

更新日:2025年04月05日

小町神社

小町神社:バス停「小野宮前」徒歩15分 駐車場あり

  小野小町は、平安時代前期9世紀頃の女流歌人。六歌仙としても知られています。また、世界三大美人の1人ともされています。

 厚木市内の玉川地区小野には、小野小町の出生地という伝承が伝わっています。この伝承は古く、室町後期の紀行である「廻国雑記」(作者:聖護院門跡道興准后)にも記されています。作者である道興が、北陸・関東・奥州を巡遊の途中で大山にて一泊をし、厚木の熊野堂に向かう途中で小野を通りかかりました。小野の里の人から、この地が小野小町の出生の地だと聞かされました。道興は「疑わしい」と記していますが、小野小町の伝承は、中世には成立していたことが分かります。

  また、小野には、小町神社も現存しています。「小町明神社縁起」(安政7年(1860))には、源頼朝の寵愛を受けた丹後の局が懐胎し、これを知った頼朝の妻政子は嫉妬のあまり、畠山重忠に首をはねるように命じます。しかし、重忠はかわいそうに思い小野の里に丹後の局を隠しました。そのことを知った政子の恨みによって丹後の局の髪は白髪になってしまいました。驚いた丹後の局は身を清め17日間小野小町に願い続けたところ、たちまち元の黒髪に戻ったとあります。そのご利益により小野小町を祭ったとされています。

  小野小町出生の地の伝承やお墓は全国各地に残っていますが、これは小野氏が神職として全国各地に広がっている家柄であることが関わっているとされています。

写真は「小町神社」厚木市小野2200

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