No.1 ヤマトタケル

更新日:2025年04月05日

小野神社

小野神社 バス停「小野宮前」下車徒歩5分

第12代景行天皇の子であり、第14代仲哀天皇の父です。熊襲征討や東国征討を行ったとされる逸話が残る古代の英雄です。ヤマトタケルの伝説の多くは、若干異なるものの『古事記』と『日本書紀』に同様のエピソードが記載されています。

東征の伝承では、父である景行天皇に東にいる蛮族の成敗を命ぜられたヤマトタケルは叔母の倭比売命の元を訪ねて草薙剣と袋を賜ります。旅の途中の相模国で、相武国造にだまされ、野中で火攻めに遭ってしまいます。その時に、叔母から貰った袋を開けると火打石が入っていたので、草薙剣で草を刈り、迎え火を点けて難を逃れました。その後、相模国から上総国に海上で向かっていたところ、海の神が波を起こして船がグルグルと回って進まなくなってしまいます。

妻である弟橘比売がヤマトタケルに代わって入水することとなります。その際に、弟橘比売は、火攻めのことを歌にします。「さねさし相模の小野に燃ゆる火の 火中に立ちて問ひし君はも」(相模の野で燃え盛る火の中で、私を心配してくれたあなたよ。)」と詠みます。
この歌に出てくる「小野」が厚木市小野であるという伝承が残っています。この伝承は、江戸時代の地誌である『新編相模国風土記稿』にも記載されており、古くから地域の人々にも伝わっていたことが伺えます。

写真は「小野神社」 厚木市 小野428

この記事に関するお問い合わせ先 inquiry

産業文化スポーツ部 文化魅力創造課 あつぎ郷土博物館
〒243-0206
厚木市下川入1366-4
電話番号:046-225-2515
ファックス番号:046-246-3005

メールフォームによるお問い合わせ