No.13 本間重連

更新日:2025年04月05日

本間氏累代の墓

本間氏累代の墓と伝えられる石造物は 建徳寺 バス停「金田神社前」下車徒歩5分

本間重連(ほんま・しげつら 生没年不詳)は、鎌倉時代中期の御家人です。佐渡国の守護に任じられた大仏(おさらぎ)流北条氏の被官となり、佐渡国の守護代として勢力を拡大しました。愛甲三郎季隆と同じ横山党から分かれた海老名氏一族の流れをくみ、本間の名字は、現在の海老名市内にあった恩間郷本間村に由来します。依智郷(現在の厚木市依知地域)を領していたことから、重連は依知六郎左衛門尉とも呼ばれました。

文永8年(1271)に日蓮が依智郷内の本間氏館で起こした星降りの奇瑞は、任地である佐渡国にいたため、目撃していないようですが、佐渡国に流されてきた日蓮に教えを受けて日蓮宗に帰依するようになりました。現在、依知地域にある妙傳寺(上依知)、蓮生寺(中依知)、妙純寺(金田)の3か寺は、いずれも本間重連の屋敷跡に建立されたといわれています。さらに建徳寺(金田)の境内には宝篋印塔24基、五輪塔4基からなる中世期の石造物群があり、本間氏累代の墓の伝承を持ちます。

依智郷内には、本間氏当主の館の他に、一族や郎党、代官の屋敷があったと考えられ、周辺の地形などから妙純寺が有力と考えられていますが、それを確定する資料は残されてはいません。

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