No.12 日蓮
高祖御一代略図 九月十三夜依知星降 歌川国芳 (あつぎ郷土博物館蔵)
日蓮(承久4年(1222)~弘安5年(1282))は、鎌倉仏教の1つである日蓮宗の開祖です。法華経という経典の教えが釈迦の本当の教えが書かれていると考えた日蓮は、「南無妙法蓮華経」と唱えれば救われると言い法華経を信じない、鎌倉幕府や他の宗派を攻撃しました。
鎌倉幕府は日蓮を文永8年(1271)9月10日に捕らえられ、佐渡に追放としました。佐渡への途中、愛甲郡依智郷を領地としていた、本間重連(ほんましげつら)の屋敷に着きました。重連の屋敷に到着した夜、日蓮は、庭に立って経文を誦えるとともに、月に向かって文句を言ったところ、明星天子(みょうじょうてんじ)(帝釈天の従者で、太陽に先立って世界を照らし、闇を破ることを仕事にしている。)と多くの星が現れて、庭の梅の木に懸かり光を放ち、これより先の守護を約束することになりました。
市内には、この「星下りの奇瑞」を伝える寺が三寺(妙純寺(金田)、妙傳寺(上依知)、蓮生寺(中依知))があり、星下りの梅樹や星が入ったとされる井戸が残されており、日蓮の伝説を今に伝えています。
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更新日:2025年04月05日