No.16 善鸞

弘徳寺 バス停「千頭バス停」下車徒歩約5分
善鸞(ぜんらん・建保5年(1217)?~弘安9年(1286))は、浄土真宗の宗祖、親鸞(しんらん)の長男(次男とも)です。母は親鸞が越後国へ流罪となった際に身の回りを世話した恵信尼(えしんに)といわれています。親鸞が、関東での布教活動を終えて京都へ戻った後、関東の門徒たちの間で動揺が起きました。善鸞は、関東の門徒たちの動揺を鎮めるため、親鸞に代わり、関東へと下ってきましたが、そこで、自分だけが父、親鸞から正統な教義を伝授されたと訴え、かえって混乱を招くこととなりました。
善鸞は、親鸞から親子の縁を切られ、その後は巫祝(ふしゅく・呪術師)として関東を中心に活動を続けました。 飯山にある弘徳寺は、関東を訪れた親鸞が、聖徳太子によって建てられたという地蔵堂に宿縁を感じて念仏道場を置いたことが始まりとされる寺です。さらに、善鸞が晩年に父、親鸞の旧跡を慕い逗留し、65歳で寂したと寺伝は伝えています。善鸞の墓所は、弘徳寺本堂の南側にある小高い丘の上にあります。 善鸞の墓がある弘徳寺へは千頭バス停から徒歩5分です。
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更新日:2025年04月05日