No.34 大久保常春
烏山藩役所跡碑 本厚木駅 徒歩約10分
大久保常春(延宝3年(1675)~享保13年(1728))は、下野烏山藩の初代藩主です。小田原藩大久保家の分家筋の出で、留守居や側衆などを歴任した大久保忠高の次男として生まれ、父の隠居に伴い近江国内の所領を相続しました。近江国内に1万5000石を領した常春は、享保10年(1725)に5000石を加増され、下野国那須郡、賀茂郡に移転、烏山(現在の栃木県那須烏山市)を居所に定め、2万石の大名となりました。藩主となって常春は、国元の家老に対して「藩政心得三十か条」を示して、役人が権威をかさに着て農民を離反させないように諭す一方で、前領主の施策変更は徐々に行い農民を甘やかさないように指示を出し、これが以降の烏山藩藩政の規範となりました。享保13年(1728)、老中に進み相模国内に1万石を加増され、烏山藩の知行高は3万石となりました。藩は、愛甲郡厚木村に陣屋を置き、相模国内に散在する領知を治める拠点としました。現在の厚木神社の北側にあり、「厚木役所」と呼ばれ、年貢の取り立てや幕府から出された知らせを触れ回る仕事をしていました。
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更新日:2025年05月03日