写真にみるくらしの風景

更新日:2021年04月01日

道を挟んで2つの茅葺屋根の家が建ち、手前に橋が架かっている昔の白黒写真

飯山(幕末頃の庫裡橋、ベアト撮影)

 市民の方々から提供された写真の展示によって、郷土あつぎにおける日常生活、くらしの風景といったものみていきます。「モノからの情報」を中心にすえる資料館的な展示ではありません。ノスタルジーに浸るもよし、写り込んでいる情報を探るのもいいでしょう。新しい写真であっても10年20年経ていくうちに、古写真と同じ文化財的な価値を持つことになります。

襖の前に掛け軸が掛かっており、台の前にある座布団に座っている男性がおりんを鳴らしている戸田の念仏講の白黒写真

戸田の念仏講

 下沖(戸田)の念仏講では、徳本上人によって南無阿弥陀仏の名号が記されたオヒョーゴ(掛軸)を中心に祀り、鉦を叩きながら拍子をとる人を真ん中に、講中の人が大数珠をまわし、念仏を唱えます。講の所蔵になる「明和四年(1767)」銘の木札は、数珠をまわした回数、「壱萬」「拾萬」という数を覚えておくためのものです。
徳本上人は、関東一帯の信仰を集めた江戸時代の念仏行者です。

住居の前に、砂を盛った上に2つの花立てが並んで花が生けてある盆の砂盛りの白黒写真

盆の砂盛り

 厚木の住人であれば、お盆の時期の風物詩として当たり前の「砂盛り」ですが、新住民にとっては不思議なものです。
家々によって微妙に形状をかえるこの砂盛り、実のところ、いつ頃から、どのような経緯で飾られるようになったのか、詳しくは分かっていません。よくよく考えてみると、実は地元の人にとってもきちんと説明のつかない、一緒に調べるに足る習俗といえましょう。
 あつぎ郷土博物館では古い写真を集めています。
町の様子、結婚式、葬式の写真などは、郷土 あつぎ を知るうえで貴重な資料となります。市民のみなさまのご協力をお願いします 。

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