収蔵資料展19「あつぎの修験者」

更新日:2021年04月01日

右上に「山上まいり」と書かれ、山伏がほら貝を吹いており、村人が耳を両手でふさいでおびえる姿が描かれている山上まいり張交絵の資料の写真

あつぎの修験者~拝み・治し・教えるムラの宗教者~

平成14年8月5日月曜日~10月6日日曜日で開催された展示会の概要紹介です。
江戸時代、厚木市域には13の修験寺院がありました。修験寺院で行なわれる修験者(一般に山伏といわれている)の宗教活動は、地域の信仰的施設の祭祀に深くかかわっており、このことが近世修験の特徴といえます。現在、私たちが俗信、迷信と呼んでいる「民間の予兆・禁忌・卜占・まじない・符」などは、修験者たちが地域社会で行っていた種々の儀礼・符呪などがその手を離れ民俗化されたものだともいわれています。
展示会の中心的な資料となる千葉家文書(光善院関連資料)は、明治初期の廃仏棄釈によって多くが失われてしまった、修験者のまとまった貴重な資料といえます。これらの資料は、修験者がムラの中でいかなる活動を行ってきたのか、民俗社会にどのような影響を与えてきたのかということ私たちに伝えており、展示構成についても民間信仰だけでなく、当時の世相、社会など多方面から捉えることから考えてみました。

関連ファイル

この記事に関するお問い合わせ先 inquiry

産業文化スポーツ部 文化魅力創造課 文化財保護係
〒243-8511
厚木市中町3-17-17
電話番号:046-225-2509
ファックス番号:046-223-0044

メールフォームによるお問い合わせ