熊野神社の石灯籠

更新日:2021年04月01日

公開日:2021年04月01日

愛甲熊野神社の境内に残っている2つの石灯籠の写真

市指定有形文化財(平成19年9月1日指定)

所在地

 愛甲2428 熊野神社

概説

神奈川県下では、中世期の石灯籠が14基確認されていますが、在銘の石灯籠としては、この石灯籠が最古のもので、(写真左手前)康暦2年(1380)2月の銘文が彫られています。
総高は132.6センチメートルで、傘・竿(さお)・基礎部は当初のものですが、火袋〈かたい〉・中台は近年の再建に際して補われたものです。宝珠(ほうじゅ)は、室町期の五輪塔の「空・風輪部(くう・ふうりんぶ)」を転用しており、六角型の台石は中古なのか、当初の部分とは石材が異なっています。
この石灯籠は、製作年代が明確なため、たいへん貴重なもので、他の作例の年代判定をする際にも目安となり、『神奈川県下の石灯籠』(『神奈川県文化財調査報告第27集』昭和37年所収)で紹介されています。
この時は、笠と竿部だけが拝殿内に保管されていたといいますが、現在は、写真右奥の延宝8年(1680)8月銘の石灯籠とともに、境内に再建されています。これは、近世期になって、社前に一対の石灯籠を奉納するという考えが、一般的になったためと考えられます。
なお、康暦2年の300年後が延宝8年であり、干支(えと)が共に庚申(こうしん)であることから庚申信仰に関る造塔の可能性も指摘されています。
この康暦銘の石灯籠は南北朝時代の当地方の石灯籠の標準的な資料であると同時に、関東地方における在銘最古級の石灯籠と認められることから、平成19年9月1日、厚木市指定有形文化財に指定されました。さらに、延宝銘の石灯籠についても、康暦銘の石灯籠を補完する資料であるため附(つけた)りとして、一括指定されました。

交通案内

 愛甲石田駅行きバス 愛甲石田駅下車 徒歩5分

地図

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