愛名宮地遺跡出土瓦塔

更新日:2021年07月14日

公開日:2021年04月01日

五重塔のように5段の瓦の部分がある瓦塔の写真

愛名宮地遺跡出土瓦塔

市指定有形文化財(平成30年12月18日指定)

所在地

 あつぎ郷土博物館
 厚木市下川入1366-4

概説

 本資料は、県営団地の建設に伴って行われた愛名宮地遺跡の発掘調査により、1号礎石建物址及び周辺から出土した瓦塔で、五重塔形に復元されています。
 瓦塔は木造の塔を模倣して作られた土製の小塔で、仏教信仰の対象としされていたものと考えられます。基壇の上に軸、屋蓋、相輪が重ねられ、製作技法から平安時代(9世紀前半頃)に製作されたものと考えられます。瓦塔が出土した1号礎石建物址は、土を突き固めた基壇の上に構築されており、「寺」と書かれた墨書土器や鉄鉢形土器、大量の灯明皿、鉄釘などが出土していることから、仏堂などの仏教関連施設であったことが想定されます。
 本資料は、厚木市を含む古代東国の集落内に仏教信仰が浸透していたことを裏付けるもので、地域の歴史を考える上で重要な文化財といえます。

 復元高136センチメートル、最大幅34.2センチメートル

交通案内

バス
神奈川中央交通バス あつぎ郷土博物館行き終点下車
 

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