平成29年厚木市教育委員会3月定例会

更新日:2021年04月01日

公開日:2021年04月01日

会議概要

会議主管課

教育総務課

会議開催日時

平成29年3月21日火曜日
午後2時30分

会議開催場所

厚木市役所 第二庁舎15階 農業委員会会議室

出席者

教育長 曽田 高治
教育長職務代理者 山田 一夫
委員 難波 有三
委員 水上 裕
委員 門田 美惠子
事務局
加藤教育総務部長、須藤学校教育部長、荒井社会教育部長、
曽我教育総務部次長、高橋学校教育部次長、小山社会教育部次長、
若林教育総務課長、岩崎保健給食課長、佐後学校教育課長、
清水教職員課長、大田垣教育研究所長、
川上青少年教育相談センター所長、増田文化財保護課長、
市川中央図書館長

説明者

事務局職員

1 教育長報告

2 審議事項

議案第10号 厚木市教育委員会公印規則の一部を改正する規則について
議案第11号 厚木市心身障害児就学指導委員会規則の一部を改正する規則について
議案第12号 厚木市教育委員会職員の職の設置に関する規則の一部を改正する規則について
議案第13号 厚木市教育委員会職務権限規程の一部を改正する規程について
議案第14号 厚木市立図書館条例施行規則の一部を改正する規則について
議案第15号 厚木市教育委員会事務決裁規程の一部を改正する規程について
議案第16号 厚木市教育委員会事務局及び教育機関の組織等に関する規則の一部を改正する規則について
議案第17号 厚木市久保奨学金(平成29年度高校等修学奨学金(第1期生・第2期生))の支給決定について
議案第18号 厚木市いじめ防止対策委員会への諮問について
議案第19号 厚木市学校運営協議会を設置する学校の指定について平成29年度教育予算について

3 報告事項

  • (1) 事務の臨時代理の報告について
  • (2) 事務の臨時代理の報告について
  • (3) 事務の臨時代理の報告について
  • (4) 事務の臨時代理の報告について
  • (5) 厚木市学校教育指導員及び厚木市社会教育指導員の委嘱について
  • (6) 平成29年度厚木市立小・中学校学校医等について
  • (7) 給食用食材の放射性物質の測定結果について
  • (8) 厚木市いじめ防止対策委員会の答申について
  • (9) 平成29年度教育指導の重点と教職員の研修方針について
  • (10) 厚木市教育ネットワークコーディネーターの委嘱について

会議の経過は、次のとおりです。

開会時刻14時30分

  • 曽田教育長 定刻になりました。
     それでは、ただ今から平成29年厚木市教育委員会3月定例会を開会いたします。
     現在の出席者は5人で定足数に達しております。
     厚木市教育委員会会議規則第15条第2項の規定により、本定例会会議録署名委員として、門田委員を指名させていただきます。お願いいたします。
     始めに、私から報告をいたします。平成29年3月定例教育委員会教育長報告。平成29年2月14日火曜日に開催されました2月定例会以後の主な行事等28件につきまして、御報告申し上げます。
     まず、1ページ目、2番目でございます。2月15日、水曜日、16階会議室で、第23回関東中学校選抜卓球大会出場生徒激励会を開かせていただきました。厚木中学校と藤塚中学校の卓球部の生徒が、校長先生、顧問の先生と一緒にお越しくださいました。一生懸命頑張ってきてくださいといった声かけをさせていただきました。
     次に、3番目でございます。2月17日、金曜日、いじめ防止検討委員会の答申について、杉山委員長から受け取らせていただきました。
     次に、2ページ目、9番目と11番目でございます。2月26日、日曜日、依知南公民館、3月5日、日曜日、睦合南公民館ほか5公民館、この2日間、7館で、公民館まつりが、多くの方々に参加いただく中で、盛大に賑やかに開催されました。
     次に、12番目でございます。3月6日、月曜日、第69回文部科学省優良公民館表彰市長表敬訪問ということで、本庁舎第二応接室に、受賞された荻野公民館、相川公民館の館長が報告に来てくださいました。
     次に、13番目でございます。同日でしたが、平成28年度厚木市教育委員会表彰式を開催させていただきました。今年度最後の随時表彰でしたが、個人51人、7団体、教育委員会感謝状は個人8人、3団体、教育長感謝状は2団体に贈らせていただきました。非常に多くの方々が大活躍をされたということで、大変嬉しい時間でございました。
     次に、3ページ目、15番目でございます。3月10日、金曜日、委員の皆様にも各中学校に行っていただきましたが、私は小鮎中学校第69回卒業証書授与式の方に出席をさせていただきまして、卒業生にお祝いの言葉を述べさせていただきました。
     どの中学校でも、別れの言葉、感極まって涙を流す子どもたちが多くいたのではないかと思いますが、小鮎中学校では、恒例になっております卒業合唱で、知らず知らずのうちに、その場にいる人たちの涙が流れてしまう、そんな素晴らしい卒業証書授与式でした。恐らく他の中学校においても、同じような場面が見られたのではないかと思いました。
     次に、16番目でございます。3月11日、土曜日、東町スポーツセンターにおきまして、第44回厚木市スポーツ人のつどいが開催されました。
     体育協会主催ということで、私の方で挨拶をさせていただきましたが、第1部の講演会は、講師がロンドン五輪メダリストの寺川綾さんで、「夢に向かって」という演題で講演をしていただきました。
     また、第2部では、スポーツ分野において、今年度、全国大会、国際大会で活躍をされた方々に賞状をお渡しさせていただきました。参加者は512人で、非常に多くの人たちが頑張っているということをつくづく感じました。
     次に、18番目でございます。3月12日、日曜日、荻野公民館上荻野分館におきまして、荻野地区文化芸能発表会が開催されました。参加者は1,280人で、本当に多くの人たちが身に付けられた芸能を発表され、また多くの人たちが楽しんでおられました。
     次に、4ページ目、23番目でございます。3月16日、木曜日、本庁舎第二応接室で、株式会社みずほ銀行、損害保険ジャパン日本興和株式会社ほか2社の方々がお見えになり、毎年いただいているのですが、新入学児童の登下校の安全活動に役立ててくださいということで、黄色いワッペン2,230枚を寄附してくださいました。
     次に、25番目でございます。3月17日、金曜日、昨年度に引き続き相川小学校の子どもたちが熊本地震義援金を持参してくれました。校長先生、担当の先生と児童3人で、教育長室に来てくださいまして、ありがたく受け取らせていただき、赤十字の方に寄附をさせていただきました。
     次に、26番目でございます。同日でしたが、16階会議室で、平成28年度教育実践記録奨励賞の贈呈式を行わせていただきました。教育実践に取り組まれた多くの方々、授業等での工夫をまとめてくださった方々、15人の先生方に奨励賞を贈らせていただきました。
     土曜開催の寺子屋講座というものもありますが、こういったものを含めて、本当に進んで教育実践に取り組まれたことを文書にまとめ上げるということは、かなり時間も必要だったかと思いますが、本当に一生懸命取り組んでくださっているということで、実践意欲の高い先生方が厚木には沢山いるということで、本当に嬉しく思いました。
     続きまして、最後28番目でございます。平成29年厚木市議会第1回会議2月定例会議について、議員の皆様から一般質問をいただいておりますので、議案と併せまして、各所管の部長から御報告申し上げます。
     教育総務部長。
  • 加藤教育総務部長 それでは、御説明させていただきます。
     平成29年厚木市議会第1回2月定例会議につきまして、本会議は、2月22日から3月21日までの会期28日間で開催されました。概要につきましては、各所管部から御報告させていただきます。
     まず、提案の議案につきましては、教育総務部、学校教育部、社会教育部共通で、議案第10号、平成28年度厚木市一般会計補正予算(第6号)及び学校教育部の関連で議案第21号、厚木市附属機関の設置に関する条例の一部を改正する条例について、また、3部共通で議案第26号、平成29年度厚木市一般会計予算についての上程がございました。3月9日に開催されました環境教育常任委員会におきまして審査され、議案第10号、議案第21号及び議案第26号は、賛成全員で原案のとおり可決すべきものとされまして、本日3月21日開催の本会議におきまして、議案第10号につきましては賛成多数で、また、議案第21号につきましては賛成全員で、また、議案第26号につきましては賛成多数で、それぞれ可決されました。
     次に、一般質問の関係でございますが、21人の議員の方から質問がございまして、うち教育委員会につきましては、9人の議員の方から質問がございました。
     始めに、教育総務部関連の一般質問につきましては、新川勉議員から、また学校教育部と共通で新井啓司議員から、田上祥子議員から、合わせて3人の議員から、4項目について質問がございました。
     まず、新井議員から、教育行政について、教育機会確保法の成立に伴う本市の取組について、現状と課題はとの質問がございました。教育長から、昨年12月に公布された、いわゆる教育機会確保法については、全ての児童・生徒が安心して教育を受けられるよう、学校における環境の確保、不登校児童・生徒に対する個々の状況に応じた支援及び様々な理由から義務教育段階における普通教育を十分に受けていない方への教育の機会の確保等を総合的に推進するものとして、本市においては、現在国が策定を進めている基本的な指針及び県が準備している検討協議会などの動向を注視しているところである旨の答弁をいたしました。
     次に、新川議員から、教育行政について、コミュニティ・スクールについて、導入の現状の課題はとの質問がございました。教育長から、コミュニティ・スクールについては、地域の方々や保護者などからなる学校運営協議会を設置し、一定の権限と責任を持って学校運営に参画し、地域とともにある学校づくりを進める取組である。本市においては、平成26年度から、小学校2校、中学校1校をモデル校として実施し検証した。この結果、学校運営協議会が学校の応援団として授業の補助などの学校支援を行うことにより、子どもたちにとって学びがより豊かになるとともに、地域の方々とのつながりが深まるなど、学校、子ども、地域のそれぞれに大きな成果が認められたことから、今後2年間で全ての市立小・中学校にコミュニティ・スクールを導入することにした旨の答弁をいたしました。
     また、同じく新川議員から、新給食センター建設について、進捗状況はとの質問がありました。教育長から、平成28年4月に策定した学校給食施設の整備方針に基づき、現在(仮称)厚木市学校給食センター整備計画の策定を進めている。この整備計画においては、施設規模や施設の機能を始め、建設候補地、整備手法、スケジュールなどを定めて、今後パブリックコメントを実施し、平成29年度の早期に整備計画を策定し建設に向け進める旨の答弁をいたしました。
     次に、田上議員から、夜間中学校について、設置について、検討する考えがあるかとの質問がございました。教育長から、様々な理由により義務教育を終了できなかった方などの学び直しの場である中学校夜間学級については、現在、全国で31校、県内では2校に設置されている。昨年12月に公布された、いわゆる教育機会確保法の中では、全ての地方公共団体が夜間その他特別な時間における学習の機会の提供等の措置を講ずることについても記されている。一昨日も答えたが、本市においては、国、県の今後の動向を注視している旨の答弁をいたしました。
     教育総務部の所管につきましては、以上でございます。
  • 曽田教育長 学校教育部長。
  • 須藤学校教育部長 それでは、学校教育部関連の一般質問につきまして、御報告申し上げます。
     学校教育部には、山本智子議員、釘丸久子議員、沼田幸一議員、寺岡まゆみ議員、山崎由枝議員、また学校教育部と社会教育部に共通で川口仁議員から、合わせて6人の議員から9項目の質問がございました。
     まず、山本議員から、就学支援制度について、現状と課題は、認定基準と援助内容についての見直しの考えはとの質問がございました。教育長から、経済的な理由により就学困難な児童・生徒の保護者に対し、学用品費、校外活動費などの一部を支給している。就学援助の認定基準としている国の生活扶助基準が見直されたが、本市においては、認定者に影響が出ないよう変更前の基準で審査している。また、現在中学校入学後に支給している新入学学用品費を、平成29年度からは小学6年時に支給するなど、見直しを図っている。今後も本制度が有効に活用されるよう、様々な機会を通して制度の注視に努めていく旨の答弁をいたしました。
     次に、釘丸議員から、インクルーシブ教育について、モデル校における成果と課題は、今後の展開をどのように考えているかとの質問があり、教育長から、モデル校である毛利台小学校及び玉川中学校においては、ユニバーサルデザインの視点を取り入れた授業の工夫や、通常の学級に在籍している支援の必要な児童・生徒に対し、よりきめ細かな個別指導の機会を設けるなどの取組が進められている。今後も児童・生徒や教職員が、インクルーシブ教育の理念について、さらに理解を深めるとともに、共生社会の実現に向け、モデル校における研究成果を各学校に発信していく旨の答弁をいたしました。
     次に、沼田議員から、学習指導要領改訂について、課題と解消に向けた取組はとの質問があり、教育長から、現在示されている改訂案においては、主体的・対話的で深い学びや小学校の英語の教科化と新たな教育活動の導入が示されている。今後については、次期学習指導要領の示す理念及び内容について、教職員が理解を深め、新しい学習指導要領に基づく教育課程が円滑に進められるよう支援していくとの答弁をいたしました。
     次に、寺岡議員から、特別支援教育について、個別の教育的配慮が必要な児童・生徒の増加に伴い、通級指導教室等の拡充、充実が必要ではないかとの質問があり、教育長から、市立小・中学校においては、校内の支援体制を整備し、教職員と学力ステップアップ支援員や学習支援ボランティアが、一人一人の教育的ニーズに応じた支援、指導を行っている。また、小学校5校に設置している通級指導教室であることばの教室では、在籍校との連携を図りながら、個別の配慮が必要な児童への支援、指導の充実に努めている。今後もことばの教室設置校と在籍校との連携を密にし、より一層特別支援教育の充実に努めていく旨の答弁をいたしました。
     次に、同じく寺岡議員から、教員等の専門性の向上を図るため、巡回相談や研修の充実にどう取り組んでいくのかとの質問があり、教育長から、各小・中学校においては、教育委員会が派遣する児童・生徒支援推進アドバイザーや県立特別支援学校の教育相談担当者による巡回相談を実施している。また、特別支援学級やことばの教室の担当者を対象に、専門性を高める研修を実施しているほか、校内研修会に講師を派遣している。今後も、関係機関との連携を強化するとともに、全ての教職員が、特別支援教育についての理解を更に深め、よりよい支援を行えるよう努めていく旨の答弁をいたしました。
     また、さらに寺岡議員から、インクルーシブ教育への取組はとの質問があり、教育長から、インクルーシブ教育の理念に基づき、学習環境の整備や介助員の配置などを行い、一人一人のニーズに応じた支援の充実を図っている。また、全ての中学校は県立厚木西高等学校と連携し、道徳や総合的な学習の時間などにおいて、インクルーシブ教育に関する一貫性に配慮した教育課程を実施している。さらに、モデル校においては、多様な校内支援体制づくりに取り組んでいる。今後も共生社会の実現に向け、インクルーシブ教育の推進に努めていく旨の答弁をいたしました。
     次に、川口議員から、特別支援教育について、学校や図書館におけるデイジー教科書等導入の現状と今後の取組はとの質問があり、教育長から、音声教材の1つであるデイジー教科書については、発達障害等の児童・生徒にとって、学習を進める上で有効な教材の1つと認識しており、現在活用している小学校もある。中央図書館においては、音声とともに文字や画像が表示されるマルチメディアデイジー図書を68点、327作品所蔵し、印刷物を読むことが困難な方に提供している。今後も、学校においては、児童・生徒の実態に応じて、学習に効果のある音声教材を活用するとともに、中央図書館においては、マルチメディアデイジー図書の利用促進に努めていく旨の答弁をいたしました。
     最後に、山崎議員から、英語教育について、小学校の英語教育の充実に向けて、新たに検討している取組はあるかとの質問があり、教育長から、次期学習指導要領案においては、小学校5・6年生における英語の教科化や小学校3・4年生における外国語活動の導入が示されている。本市においては、既に各小学校に外国語指導助手を配置するなど、英語教育の充実に努めてきた。これまでの取組に加え、教員の指導力をさらに高めるため、教科の目標の達成に向けた効果的な指導方法等に関する研修会や、学校訪問による指導助言を行っていく旨の答弁をいたしました。
     また、同じく山崎議員から、中学校3年生を対象に英語の検定試験料の助成はできないかとの質問があり、教育長から、検定試験には、英語のみならず漢字や数学等もあり、それぞれが自らの能力を測り学習意欲を高める有効な方法の1つであると認識しているが、現在のところ検定試験料の助成は考えていない。各中学校では、基本的な知識、技能の確実な修得に向けた取組や、学習意欲を向上させるために英語を実際に活用する言語活動の設定などの工夫を行っている。これらの取組を通して、中学校卒業までに必要とされる英語力が確実に身に付くものと捉えている旨の答弁をいたしました。
     学校教育部の所管につきましては、以上でございます。
  • 曽田教育長 社会教育部長。
  • 荒井社会教育部長 続きまして、社会教育部でございます。
     提出議案につきましては、共通議案のほか、議案第27号、平成29年度厚木市公共用地取得事業特別会計予算について上程がありました。3月9日に開催されました環境教育常任委員会において審査され、賛成全員で原案のとおり可決すべきものと決せられ、本日の市議会本会議において、賛成多数で原案のとおり可決されました。
     以上でございます。
  • 曽田教育長 ありがとうございました。
     本日の日程のうち、議案第17号及び報告事項1から4については個人に関する情報が含まれる案件となりますので、厚木市教育委員会会議規則第13条第1項の規定により、会議を非公開としたいと思いますが、よろしいでしょうか。
     (「異議なし」との声あり)
  • 曽田教育長 御異議ありませんので、非公開とし、日程の最後において審議等行うことといたします。
     それでは、審議事項に入ります。
     日程1、議案第10号、厚木市教育委員会公印規則の一部を改正する規則についてを議題といたします。
     議案の説明をお願いします。
     教育総務課長。
  • 若林教育総務課長 ただ今議題となりました議案第10号、厚木市教育委員会公印規則の一部を改正する規則についてのほか、議案第12号、厚木市教育委員会職員の職の設置に関する規則の一部を改正する規則について、議案第13号、厚木市教育委員会職務権限規程の一部を改正する規程について、議案第15号、厚木市教育委員会事務決裁規程の一部を改正する規程について、及び議案第16号、厚木市教育委員会事務局及び教育機関の組織等に関する規則の一部を改正する規則につきましては、いずれも厚木市教育委員会事務局及び教育機関の組織改正に伴い、各規則等の一部を改正するものでありますことから、一括して御説明申し上げてよろしいかお伺いをいたします。
  • 曽田教育長 ただ今教育総務課長から説明がありましたが、この5議案につきましては一括して審議するということでよろしいでしょうか。
     (「異議なし」との声あり)
  • 曽田教育長 それでは、議案の説明をお願いします。
     教育総務課長。
  • 若林教育総務課長 ありがとうございます。それでは、一括して御説明申し上げます。
     恐れ入りますが、始めに、議案第16号を御覧ください。3枚おめくりいただき、新旧対照表の1ページを御覧ください。
     今回の組織改正は、教育施策の更なる推進を図り、学校の指導、支援を強化する強い組織を目指すため、市長部局と合わせて改正するものでございます。
     左側の新の第2条、組織を御覧ください。教育総務部から御説明いたします。まず教育総務課ですが、新たに教育企画係を設置し、教育行政施策の総合的企画や教育充実プランの策定に関することのほか、学校施設課で担当しておりました通学区域に関する事務などを所掌します。
     次に学校施設課ですが、新たに教育情報係を設置し、学校教育部教育研究所が所掌しておりました学校の情報化の推進に関する事務などを所掌します。
     学校給食課につきましては、新たに課を設置し、現在の保健給食課の給食係と学校給食センターの給食経理係の2係とし、学校給食施設の整備や学校給食費の経理に関する事務などを所掌します。
     次に、学校教育部でございます。新たに学務課を設置し、現在の学校教育課の学務係のほか、教育総務部学校施設課の学校経理係と保健給食係の保健係を合わせた保健経理係の2係とし、就学支援に関することや就学時の健康診断に関する事務などを所掌します。
     また、新たに教育指導課を設置し、現在の学校教育課の教育指導係と教育振興係の2係とし、学校経営に係る指導及び助言に関することや、特別支援教育の指導に関する事務などを所掌します。
     最後に、社会教育部ですが、名称変更になります。スポーツ政策課をスポーツ推進課へ、スポーツ政策係をスポーツ推進係に変更するものでございます。
     以上が変更点でございます。
     それでは、順次議案を御説明いたします。
     お戻りいただき、議案第10号、厚木市教育委員会公印規則の一部を改正する規則についてを御覧ください。2枚おめくりいただき、新旧対照表を御覧ください。公印の保管者の名称をスポーツ政策課長からスポーツ推進課長に変更するものでございます。
     次に、議案第12号、厚木市教育委員会職員の職の設置に関する規則の一部を改正する規則についてを御覧ください。2枚おめくりいただき、裏面の新旧対照表を御覧ください。学校給食センターの長を学校給食課長が担うことに伴い、これを削除するものでございます。
     次に、議案第13号、厚木市教育委員会職務権限規程の一部を改正する規程についてを御覧ください。これにつきましても、2枚目の裏面の新旧対照表を御覧ください。議案第12号と同様に、学校給食センターの長を学校給食課長が担うことに伴い、変更するものでございます。
     次に、議案第15号、厚木市教育委員会事務決裁規程の一部を改正する規程についてを御覧ください。これにつきましては、6枚おめくりいただき、A3横の新旧対照表を御覧ください。別表第1の(2)、人事関係ですが、介護休暇等の決裁区分を明確にするため、市長部局と合わせ、追加したものでございます。1枚おめくりいただき、新旧対照表の2ページを御覧ください。別表第2の個別事項ですが、先ほど説明いたしました課の設置や係の移動などに伴い、所掌事務の変更等がありましたので、それぞれ決裁区分を改正するものでございます。
     次に、議案第16号、厚木市教育委員会事務局及び教育機関の組織等に関する規則の一部を改正する規則についてを御覧ください。3枚おめくりいただき、新旧対照表を御覧ください。先ほど説明いたしました組織の変更と分掌事務について、それぞれ改正するものでございます。
     最後に、それぞれ規則等の附則にございますように、いずれも施行日は、平成29年4月1日でございます。
     関係5議案につきまして、説明は以上でございます。よろしく御審議くださいますよう、お願いいたします。
  • 曽田教育長 ただ今の説明に対しまして、何か質疑がございますでしょうか。
     それでは、特に質疑ないようですので、採決に移ります。
     本件は原案のとおり可決してよろしいでしょうか。
     (「異議なし」との声あり)
  • 曽田教育長 異議なしと認め、議案第10号、第12号、第13号、第15号及び第16号を可決いたします。
     次に、日程2、議案第11号、厚木市心身障害児就学指導委員会規則の一部を改正する規則についてを議題といたします。
     議案の説明をお願いします。
     学校教育課長。
  • 佐後学校教育課長 それでは、議案第11号、厚木市心身障害児就学指導委員会規則の一部を改正する規則について、御説明申し上げます。
     恐れ入りますが、議案書を御覧ください。提案理由でございますが、厚木市附属機関の設置に関する条例の一部改正に伴い、本規則の一部を改正するものでございます。
     改正の概要について御説明申し上げます。1枚おめくりいただき、裏面の新旧対照表を御覧ください。
     規則名を「厚木市心身障害児就学指導委員会規則」から「厚木市教育支援委員会規則」に改めるものでございます。
     次に、第1条に示された組織の名称を、「厚木市心身障害児就学指導委員会」から「厚木市教育支援委員会」に改めるものでございます。
     次に、第2条1号の「心身障害児」を「障害のある児童・生徒」に、第2条2号の「就学指導」を「教育支援」に改めるものでございます。
     また、第10条の「心身障害児就学指導主管課」を「教育支援主管課」に改めるものでございます。
     恐れ入りますが、1ページお戻りいただき、厚木市心身障害児就学指導委員会規則の一部を改正する規則を御覧ください。附則でございますが、第1項につきましては、規則の施行日を平成29年4月1日とするものでございます。
     次に、第2項につきましては、従前の委員会の委員を教育支援委員会の委員として委嘱されたとみなすこと、また、任期は従前の委員会の委員の残任期間と同一の期間とすることを定めるものでございます。
     最後に、第3項につきましては、現厚木市心身障害児就学指導委員会の委員長及び委員長の職務を代理する委員を、厚木市教育支援委員会の委員長及び委員長の職務を代理する委員に指名されたとみなすことを規定するものでございます。
     以上でございます。御審議賜りますよう、よろしくお願いいたします。
  • 曽田教育長 ただ今の説明に対しまして、何か質疑はございますか。
     では、私から一つ確認します。名称変更の背景や経緯を簡単に説明していただけますか。
     学校教育課長。
  • 佐後学校教育課長 今回、この規則について名称変更いたしましたのは、先ほども申し上げましたが、本日、議会で附属機関の設置に関する条例の一部改正が行われました。その中で、教育委員会の附属機関である就学指導委員会の名称が教育支援委員会に変更されてございます。
     ここで条例を改正いたしましたのは、前回の定例会でも御報告いたしましたが、文部科学省から、附属機関の名称として、従来「就学指導委員会」と呼ばれているものについては、名称を「教育支援委員会」とすることが適切であるという通知が出てございます。
     また、この附属機関の機能につきましては、就学先の決定時のみならず、その後一貫した支援を充実させることが必要であるということも、この通知の中で述べられております。
     厚木市教育委員会におきましては、この支援の充実については、以前から図ってきたところでございますが、今年度、神奈川県教育委員会で就学指導委員会の名称を教育支援委員会に変更したこともございまして、このタイミングで名称変更をしたところでございます。
     以上でございます。
  • 曽田教育長 そのほかいかがでしょうか。
     よろしいですか。
     それでは、特にないようですので、採決に移ります。
     本件は原案のとおり可決してよろしいでしょうか。
     (「異議なし」との声あり)
  • 曽田教育長 異議なしと認め、議案第11号を可決いたします。
     次に、日程5、議案第14号、厚木市立図書館条例施行規則の一部を改正する規則についてを議題といたします。
     議案の説明をお願いします。
     中央図書館長。
  • 市川中央図書館長 議案第14号、厚木市立図書館条例施行規則の一部を改正する規則につきまして、提案理由及び内容を御説明申し上げます。
     本件につきましては、開館日を拡大し、市民サービスの向上を図るため、本規則の一部を改正するものでございます。
     それでは、内容につきまして御説明申し上げますので、恐れ入りますが、議案書一番最後のページにある参考資料の新旧対照表を御覧いただきたいと思います。改正点は赤字で示してございます。右側が改正前の旧の規則、左側が改正後の新の規則ということでございます。
     厚木市立図書館条例施行規則第2条におきましては、休館日を規定しておりますが、第1項第3号にあります館内整理日を開館日とするため、これを削除し、第4号を第3号とするものでございます。
     恐れ入りますが、前のページにお戻りいただきたいと思います。附則につきましては、この規則の施行日を平成29年4月1日とするものでございます。
     以上でございます。よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。
  • 曽田教育長 ただ今の説明に対しまして、何か質疑はございますでしょうか。
     山田委員。
  • 山田教育長職務代理者 本を借りるなど、市民のニーズを考えると、今回の改正はいいことだと思いますが、逆に館内整理の方は大丈夫なのでしょうか。
  • 曽田教育長 中央図書館長。
  • 市川中央図書館長 図書の整理につきましては、開館時間前や開館時間後、また施設保守日がございますので、そこで対応してまいりたいと考えてございます。
  • 曽田教育長 そのほかいかがでしょうか。
     よろしいですか。
     それでは、特にないようですので、採決に移ります。
     本件は原案のとおり可決してよろしいでしょうか。
     (「異議なし」との声あり)
  • 曽田教育長 異議なしと認め、議案第14号を可決いたします。
     次に、日程9、議案第18号、厚木市いじめ防止対策委員会への諮問についてを議題といたします。
     議案の説明をお願いします。
     学校教育課長。
  • 佐後学校教育課長 議案第18号、厚木市いじめ防止対策委員会への諮問につきまして、御説明申し上げます。
     恐れ入りますが、議案書を御覧ください。
     提案理由でございますが、厚木市いじめ防止対策委員会及び厚木市いじめ問題調査委員会条例第2条の規定により、いじめ防止等のための実効的な対策について意見を聴くため、厚木市いじめ防止対策委員会に諮問するものでございます。
     恐れ入りますが、1枚おめくりいただき、右側のページにございます諮問文を御覧ください。諮問事項は、いじめ防止等のための実効的な対策についてでございます。諮問理由といたしましては、厚木市いじめ防止基本方針に基づく、いじめ防止等に向けた市や教育委員会及び各学校の取組における現状の改善や充実を図るために、より実効的な対策について意見を求めるものでございます。
     なお、第1回厚木市いじめ防止対策委員会は、平成29年3月23日に開催いたします。
     以上でございます。御審議賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
  • 曽田教育長 ただ今の説明に対しまして、何か質疑ありますでしょうか。
     よろしいですか。
     それでは、特にないようですので、採決に移ります。
     本件は原案のとおり可決してよろしいでしょうか。
     (「異議なし」との声あり)
  • 曽田教育長 異議なしと認め、議案第18号を可決いたします。
     次に、日程10、議案第19号、厚木市学校運営協議会を設置する学校の指定についてを議題といたします。
     議案の説明をお願いします。
     教育総務課長。
  • 若林教育総務課長 議案第19号、厚木市学校運営協議会を設置する学校の指定につきまして、提案理由及び内容を御説明申し上げます。
     本件につきましては、厚木市学校運営協議会規則第3条第1項の規定により指定するものでございます。それでは、内容を御説明申し上げますので、1枚おめくりください。
     指定する学校につきましては、相川小学校、戸田小学校、相川中学校の3校で、指定の期間は、平成29年4月1日から平成32年3月31日までとなります。この3校は、平成26年度からコミュニティ・スクールのモデル校として指定しておりましたが、裏面のとおり引き続き3校とも設置の申請がありまして、審査の結果、この協議会が学校の応援団として、地域とともにある学校づくりに大きな成果があることから、引き続き指定するものでございます。
     なお、コミュニティ・スクールにつきましては、広報あつぎなどで御案内のとおり、平成29年度から2か年間で全ての小・中学校へ導入してまいります。
     説明につきましては以上でございます。よろしく御審議くださいますよう、お願い申し上げます。
  • 曽田教育長 ただ今の説明に対しまして、何か質疑はございますでしょうか。
     よろしいでしょうか。
     それでは、特にないようですので、採決に移ります。
     本件は原案のとおり可決してよろしいでしょうか。
     (「異議なし」との声あり)
  • 曽田教育長 異議なしと認め、議案第19号を可決いたします。
     報告事項に入ります。
     報告事項5、厚木市学校教育指導員及び厚木市社会教育指導員の委嘱について、報告をお願いします。
     教育総務課長。
  • 若林教育総務課長 報告事項5、厚木市学校教育指導員及び厚木市社会教育指導員の委嘱につきまして、御報告申し上げます。
     資料5を御覧ください。今回委嘱いたします非常勤特別職につきましては、厚木市学校教育指導員規則及び厚木市社会教育指導員規則に基づきまして、豊かな識見や指導技術を有する方々を学校教育指導員及び社会教育指導員として、教育委員会が委嘱するものでございます。この度、平成28年度の任期が、平成29年3月31日をもちまして満了することから、平成29年度の委嘱を行うもので、それぞれ任期は1年でございますが、規則に基づきまして再任の方もいらっしゃいます。
     恐れ入りますが、1枚おめくりいただき、別紙の名簿を御覧ください。始めに、学校教育指導員のうち10人の方々に委嘱いたします。このうち番号7番の蓮見優子様が新任でございます。
     次に、社会教育指導員につきましては、3人の方々に委嘱をいたします。このうち番号3番の関幸男様が新任でございます。なお、委嘱状の交付につきましては、平成29年4月3日に実施する予定でございます。
     以上でございます。よろしくお願い申し上げます。
  • 曽田教育長 ただ今の報告に対して、何かございますでしょうか。
     よろしいですか。
     特になければ、報告事項5を終わります。
     次に、報告事項6、平成29年度厚木市立小・中学校学校医等について、報告をお願いします。
     保健給食課長。
  • 岩崎保健給食課長 報告事項6、平成29年度厚木市立小・中学校学校医等につきまして、御報告いたします。
     恐れ入りますが、資料6を御覧ください。
     厚木市立小・中学校に配置されております学校医、学校歯科医及び学校薬剤師につきましては、学校保健安全法第23条の規定に基づき委嘱し、児童・生徒の健康診断、疾病の予防、学校環境衛生の確保等に従事していただいております。
     平成29年度につきましては、延べ人数で、小・中学校合わせまして、学校医が、内科医、眼科医、耳鼻科医の合計で119人、学校歯科医が47人、学校薬剤師が36人で、合計202人となっております。
     配置に際しましては、厚木医師会、厚木歯科医師会、学校薬剤師会の推薦をいただきまして、決定しているものでございます。また、各学校への配置につきましては、資料6のとおりでございます。
     平成29年度の異動状況につきましては、学校医、学校歯科医、学校薬剤師の中で、辞職される方が7人、新任の方が7人、再任の方が1人、配置替えが4人となっております。
     以上でございます。
  • 曽田教育長 ただ今の報告に対して、何かございますでしょうか。
     よろしいですか。
     特になければ、報告事項6を終わります。
     次に、報告事項7、給食用食材の放射性物質の測定結果について、報告お願いします。
     保健給食課長。
  • 岩崎保健給食課長 報告事項7、給食用食材の放射性物質の測定結果について、御報告いたします。
     恐れ入りますが、資料7を御覧ください。
     始めに、2月6日から3月9日までの給食用食材の放射性物質の測定結果でございます。2月23日及び3月1日に、調理後の給食の測定を行っており、これらを含む御覧のページ及び裏面のページ、全て不検出となっております。
     恐れ入りますが、右側のページを御覧ください。学校給食用食材の測定につきましては、保護者の方からの要望を取り入れ、火曜日、木曜日に、翌日の給食で使用する食材を1日3品目を限度として測定している中で、2月分につきましては、1名の保護者の方から4品目の要望に対して、教育委員会が選定した食材を合わせ24品目を測定いたしました。3月分につきましても、1名の保護者の方から5品目の要望に対して、予定を含め18品目の測定をいたします。
     報告につきましては、以上でございます。
  • 曽田教育長 ただ今の報告に関して、何かございますでしょうか。
     よろしいですか。
     特になければ、報告事項7を終わります。
     次に、報告事項8、厚木市いじめ防止対策委員会の答申について、報告をお願いします。
     学校教育課長。
  • 佐後学校教育課長 報告事項8、厚木市いじめ防止対策委員会の答申につきまして、報告させていただきます。
     恐れ入りますが、資料8を2枚おめくりいただき、答申書を御覧ください。
     本答申書は、平成27年3月に、教育委員会が厚木市いじめ防止対策委員会にいじめ防止等のための実効的対策に係る取組について諮問したことを受け、厚木市いじめ防止対策委員会委員長から、平成29年3月17日に、答申として提出されたものでございます。
     1枚おめくりいただき、目次を御覧ください。答申書につきましては、「はじめに」、「第1 答申の概要」、「第2 本文」、「おわりに」の4部で構成されております。
     次に、答申書2ページを御覧ください。「第1 答申の概要」では、厚木市いじめ防止基本方針の内容及び基本方針に基づく、いじめの防止等のための実効的な対策について調査、審議したことのうち、より重要な内容が「基本方針全体に関すること」、「行政の取組に関すること」、「家庭・学校・地域社会の取組に関すること」の3つにまとめて記されております。
     次に、4ページを御覧ください。
     「第2 本文」では、各会議における協議の観点を、いじめに関する総論、いじめの未然防止、いじめの早期発見、いじめへの対処(重大事態を含む)と設定し、各会議のまとめが協議の観点ごとに記されております。
     今後につきましては、答申の内容を踏まえ、いじめ防止等に向けた具体的な取組について検討してまいります。また、市のいじめ防止基本方針について、内容の見直しを行ってまいりたいと考えております。
     以上でございます。
  • 曽田教育長 ただ今の報告に対しまして、何かございますでしょうか。
     よろしいでしょうか。
     特になければ、報告事項8を終わります。
     次に、報告事項9、平成29年度教育指導の重点と教職員の研修方針について、報告をお願いします。
     学校教育課長。
  • 佐後学校教育課長 報告事項9、平成29年度教育指導の重点と教職員の研修方針について、御報告いたします。
     恐れ入りますが、資料9を1枚おめくりいただき、教育指導の重点を御覧ください。
     本重点は、厚木市教育委員会基本目標、基本方針を踏まえ、小・中学校教育の充実・向上を図るため、定めたものでございます。1ページ前文につきましては、次期学習指導要領で示される新しい時代に求められる価値の創造と、その資質、能力の育成が、教育委員会基本目標である拓く力、感じる力、築く力の育成と関連していることを強調する内容としております。
     また、生きる力を育むために、各学校においては、児童・生徒に対して、基礎的、基本的な知識、技能の確実な定着と、それらを活用して課題を解決するための思考力、判断力、表現力等の育成と、学習意欲の向上や学習習慣の確立を重視した教育を展開することを記載しております。
     この前文を受け、教育の重点といたしまして、13の項目を定めております。
     恐れ入りますが、1枚おめくりいただき、2ページを御覧ください。全ての項目において、次期学習指導要領改訂に向け、平成28年12月に公表された中央教育審議会答申、学習指導要領等の改善及び必要な方策等についての内容を踏まえた見直しを行い、目指すべき充実のあり方を明示いたしました。
     例えば、2、学習指導の充実におきましては、(1)では、学習の意義として、「何ができるようになるか」という文言を入れました。また、(3)では、各学校におけるカリキュラムマネジメントとして、「主体的・対話的で、深い学び」の実現という文言を入れております。さらに、(6)では、全ての児童・生徒にとってわかりやすい指導として、ユニバーサルデザインの視点からの工夫という文言を入れております。
     なお、8、特別支援教育の充実におきましては、条例の改正に伴い、就学指導という文言を教育支援に改めております。
     この2ページから5ページまでの13項目を重点とし、未来を担う人づくりを積極的に推進してまいりたいと考えております。
     次に、6ページを御覧ください。教職員の研修方針について御報告いたします。本方針は、教職員の専門性と質、能力の向上を目指して、教職員の研修方針を定めるものでございます。6ページの研修方針の前文におきまして、教育基本法に示された教職員の使命と職責について触れ、学習指導要領に示された生きる力を育むことを明記するとともに、様々な今日的な教育課題について理解を深めていくことを明示いたしました。
     また、厚木市教育委員会といたしまして、厚木市教育委員会基本目標、基本方針及び教育充実プランからなる厚木市教育振興基本計画や厚木市教育大綱を踏まえた研修になるよう、4点の研修方針を定めました。
     1点目といたしましては、全ての教育活動の基盤となる一人一人の人権を尊重した教育を実現するために、修養と研鑽に努めることを明記しております。
     2点目といたしましては、学習指導を適切かつ効果的に行っていくために、学習指導要領についての理解を深めることや、教職員の専門性を発揮して、よりよい授業づくりができるよう、指導力の向上に努めることを挙げました。
     3点目といたしましては、いじめや不登校などの教育課題に関する研修を通し、より深い児童・生徒理解に基づいた指導ができるよう、教職員の対応力の向上に努めることを挙げました。
     4点目といたしましては、教職経験に応じた研修や専門性を高める研修の実施により、教職員の専門性と資質、能力の向上を図るとともに、専門的な調査研究により、教育活動を改善、充実させることを挙げております。
     恐れ入りますが、次のページ、横向きの7ページからの表を御覧ください。具体的な研修事業計画につきまして、一覧にまとめてございます。学校教育課では、これまで研修会、研究部会、担当者会議を実施してきましたが、来年度から、研修事業は教育研究所に移管いたします。また、研究部会については、教育研究所に同名の事業があることから、担当者会議と合わせて推進部会として実施いたします。そのため、学校教育課では、これまで実施していた研修会や研究部会、担当者会議を整理して、12の推進部会を開催することになります。
     次に、教育研究所が平成29年度に所管する研修等につきましては、9ページから12ページを御覧ください。学校教育課から移管した指定研究を始め、初任者研修、希望制による先生のための寺子屋講座、各種研修講座、教育研究発表会、教育講演会等を開催いたします。
     次に、青少年教育相談センター所管の事業につきましては、恐れ入りますが、13ページを御覧ください。登校の未然防止、校内支援体制の充実といった観点から、不登校対策推進実践連絡会議、教育相談コーディネーター連絡会議、学校不適応ケース研究会、不登校サポートセミナーの4事業を実施いたします。
     学校教育課、教育研究所及び青少年教育相談センターが連携を図りながら、今日的なテーマを見据え、教職員の資質と指導力の向上を目指して、研修事業の充実に努めてまいります。以上でございます。
  • 曽田教育長 ただ今の報告に対しまして、何かございますでしょうか。
     山田委員。
  • 山田教育長職務代理者 先取りをされていて、非常にいいものができたなと思います。
     このアンダーラインを引いている所は、昨年度と変わった所だと理解しているのですが、いくつか少し教えてください。
     一つ目は、「学びに向かう力・人間性等の涵養を重視した教育」というのが出ていますが、学びに向かう力とはどのように解釈しているのでしょうか。
     二つ目は、9の防災・安全教育の充実の中で、2行目ですが、「当面あるいは近い将来予測される防災に関する問題を中心に取り上げ」とあるのですが、この防災という点について、もう少し教えていただきたいと思います。
     三つ目は、教職員の研修方針の中で、4つの方針が出ていまして、これに基づいた研修を実施されるということですが、来年度に向けて、今年度学校教育課として行った研修以外に新しく入れたものや、この目的を達成するために内容を変えたものがあったら、教えていただきたいと思います。
     以上です。
  • 曽田教育長 学校教育課長。
  • 佐後学校教育課長 まず、一つ目の「学びに向かう力」という文言でございますが、これは、教育審議会の方から出されている文言の1つでございます。今まで、教科に関する関心、意欲、態度というものが、学力感として1つ規定されておりますが、さらに、子どもたちが将来社会で生きていく中で必要とされる、資質、能力というものが今話題になっております。それを発揮していくために、社会とつながっていくこと、社会に開かれたカリキュラムマネジメントといったことを行っているのですが、子どもたちが、何を学び、何ができるようになるかということの中で、社会に開かれていく、自分で主体的に学んでいく力が、これから必要になっていくということでございます。
     次に、二つ目の「当面あるいは近い将来予想される防災に関する問題」でございますが、私たちは、東日本大震災や熊本地震などを最近経験しておりますが、それを踏まえて、近い将来大きな地震災害等が来るであろうという予測がされてございます。この予測の確率も大分上がってきておりますが、市長も、震災というのは必ず来るものだから、それに備えることが大切であるということをお話しされております。学校におきましても、実際に大きな震災を経験する中で、どうやって自分たちの身を守っていくのか、あるいは、お互いどうやって助け合っていくのか、これからそういったことも踏まえていく必要があるということで、この文言を入れてございます。
     次に、三つ目の研修内容につきまして、新しいものがあるかということでございますが、基本的に内容の整理はしてございます。ただ、広域的な問題については、特に今回、中央審議会の答申や次期学習指導要領の案も示されておるところでございます。例えば、道徳教育やICTの活用、それから、先ほども出てまいりましたが、主体的・対話的で深い学びや新しい学び方など学力向上に関わる部分でございますが、そういった内容につきましては、それぞれの研修の中で、先生方がしっかり学んで、子どもたちに還元していきたいと考えております。
     以上です。
  • 曽田教育長 よろしいですか。
  • 山田教育長職務代理者 非常に分かりやすい説明で、ありがとうございました。全く同感なのですが、特に、「何ができるようになるか」ということについては、先生方の目がそこまではなかなか行かなかったところだと思いますので、その辺りを研修で進めていくというお話があったので、少し安心しました。やはりそういったことで子どもたちを育てていかないと、将来が不安だと思いますので、是非研修を深めていっていただければありがたいと思います。
     以上です。
  • 曽田教育長 そのほかいかがでしょうか。
     水上委員。
  • 水上委員 今のお話に関連して、一点確認します。2ページの「何ができるようになるか」という視点なのですが、これは、先生が何をどう教えるという意識ばかりが高くて、相手がどれだけ学んでできるようになったかという視点に少し欠けるのではないかというところから来ているのではないかと思いました。
     したがって、主体的な学びを行うにしても、やはり先生の意識がまず変わらなければいけないと思います。そういった意味で、ここに「何ができるようになるか」というのを意識した指導というように書かれているのではないかと解釈したのですが、それでよろしいでしょうか。
  • 曽田教育長 学校教育課長。
  • 佐後学校教育課長 委員が仰るとおりでございます。
     今までの一方的な知識を与える形の教育から、子どもたちが主体的に学んでいく、そして、自分たちで社会で生きていくための資質、能力を身に付け、それを発揮していく、このようなことが今の考え方になってございます。
     以上でございます。
  • 曽田教育長 私からも一つ確認します。組織の見直しと事務分掌の見直しも併せて行いますが、研修については、今まで学校教育課が持っていたものが、教育研究所に大分移管されています。9ページの学校経営研修会以下のものは、大体学校教育課の方が所管していた研修会だと思いますが、日にちがかなり接近しているように思います。教育研究所が行う教育研究発表会・教育講演会が8月9日にある中で、指導主事の分担や課間の調整などはどのように行っているのでしょうか。日程的に随分近いところで次々と研修を実施していかなければならないようなので、その辺りを確認したいと思います。
     学校教育課長。
  • 佐後学校教育課長 研修授業につきましては、来年度、教育研究所に研修係ができますので、ここで所管する内容について整理したところでございます。教育研究発表会・教育講演会については、準備段階では、教育研究所が中心に進めることになるかと思いますが、実際の指導、助言内容につきましては、従来どおり、課を超えて指導主事の中で分担をしてまいりたいと考えております。
  • 曽田教育長 分かりました。ほかに何かございますか。
     難波委員。
  • 難波委員 教職員の研修方針の4つ目について確認します。「研修等の成果を各学校に還元し」とありますが、これは、研修会に参加された先生が自校に戻られて、「こういう研修に参加してきて、内容はこうでした。」ということを報告するというように理解してよろしいでしょうか。
  • 曽田教育長 教育研究所長。
  • 大田垣教育研究所長 今、難波委員が仰られたとおり、研修に参加していただいた先生方には、内容を学校にお持ち帰りいただいて、学校の中でも広めていただきたいということは、その都度伝えていきたいと考えております。また、教育研究所の研修講座開催後には、研修の内容をレポートという形にまとめて各学校に発信できるように、ホームページ上に掲載するといったことも今年度行っておりますので、そういったところをより充実させていきまして、研修の内容を各学校の教育活動にいかし還元できるよう取り組んでいきたいと考えております。
     以上です。
  • 曽田教育長 よろしいでしょうか。
  • 難波委員 はい、ありがとうございます。今、先生方はかなりお忙しいですので、ホームページに掲載ということになると、先生の学びというか自ら知識や技術を修得するための意欲というものが求められるかと思いますが、そういった職員同士が学び合う時間というものが、学校で確保されているのかという点も少しお聞きしたいと思います。
  • 曽田教育長 教育研究所長。
  • 大田垣教育研究所長 各小・中学校におきましては、校内での研修いわゆる校内研修にそれぞれ取り組んでおり、各学校がそれぞれ研究テーマを定めて、そのテーマに沿って研究に取り組んでおります。また、学校が授業研究を行う際には、指導、助言というような形で指導主事の派遣依頼などもいただいて、一緒に研究に関わっていくといったことも行ってきております。
     各学校が、忙しい中で、それぞれ年間の研修計画を立てて行っているかと思います。そういった中で、例えば土曜開催の寺子屋講座のように、学校の教育課程の時間、教育活動の時間以外の中で、少しでも参加をしていただける時間を提供していくということも、教育委員会事務局としては考えている状況です。
     また、校内での研修や自主的な研究の時間にも、教育委員会の指導主事が関わっていますので新しい学習指導要領の方向性といったことについても、しっかりと助言ができる体制を作っていかなければならないということも感じております。
  • 難波委員 ありがとうございます。
  • 曽田教育長 よろしいでしょうか。
     ほかに何かございますか。
     門田委員。
  • 門田委員 教職員等の研修が一覧になっており、とても分かりやすいと思いました。
     感想ですが、11ページの4番に先生のための寺子屋講座が土曜日にありますが、本当にバラエティーに富んだ内容だと思います。教員は研修に出るとき、自習体制にするとか、ほかの教員のお世話になるといったことが頭をよぎってしまうものなのですが、このように幅広い内容の中から、自分で調整して、受けたい内容を受けられるということは、とてもいい試みだなと思いました。
     教員の心の健康に問題が生じてから、初めて校長先生に分かるというのではなくて、いろいろな手当を教育委員会がしてくださっていることは大変ありがたいと思います。例えば、この寺子屋講座でいうと、(1)人間関係づくりというのは、教員自身の人間関係づくりという部分もあるのかなと思いました。教員の心の健康の問題に関しては、全国的にも心を病んでいる教員や教育関係者が多いというデータも新聞に出ておりましたので、これからも是非御配慮いただけたらと思いました。
     以上です。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     そのほか、いかがでしょうか。よろしいでしょうか。
     特になければ、報告事項9を終わります。
     次に、報告事項10、厚木市教育ネットワークコーディネーターの委嘱について、報告をお願いします。
     青少年教育相談センター所長。
  • 川上青少年教育相談センター所長 報告事項10、厚木市教育ネットワークコーディネーターの委嘱につきまして、資料10に基づき御報告いたします。
     恐れ入りますが、1枚おめくりいただきまして、2枚目を御覧ください。現在、厚木市教育ネットワークコーディネーターを委嘱しております方の任期が、平成29年3月31日に終了いたしますので、4月1日から再任として委嘱するものでございます。任期につきましては、平成29年4月1日から平成30年3月31日までの1年間となります。
     なお、教育ネットワークコーディネーターの主な職務といたしましては、課題を抱える児童・生徒が置かれている環境への働きかけ、関係機関等とのネットワークの構築、保護者・教職員等に係る支援、相談及び情報提供等でございます。これらの職務を遂行することにより、不登校、いじめ等の課題を抱える児童・生徒の置かれている環境へ働きかけ、課題解決を図ってまいります。
     以上でございます。
  • 曽田教育長 ただ今の報告に対しまして、何かございますでしょうか。
     山田委員。
  • 山田教育長職務代理者 今、所長からお話がありましたが、この教育ネットワークコーディネーターが担っている役割について、もう少し教えていただければありがたいです。非常にきめ細かくやっていただいていると思いますが、こういったケースがうまくいったとか何かそういう具体例がありましたら、差し支えない範囲で結構ですので、少し教えていただけたらと思います。
  • 曽田教育長 青少年教育相談センター所長。
  • 川上青少年教育相談センター所長 青少年教育相談センターに直接来られる方々やお電話等により、沢山の相談をお受けしているのですが、その約6割は不登校に関する相談です。
     例えば、不登校のお子さんで、家庭が母子家庭で生活保護を受給されている御家庭で、お母様による金銭的な管理がなかなか難しいような状況で、養育が行き届いていないというようなケースがございました。そのような場合には、落ち着いた家庭生活を送っていただくために、教育ネットワークコーディネーターを通して、やはりお母様に対して、どのような福祉のサービスがあるのかということを御説明させていただき、手続等のアドバイスをしたり、また一緒に関係機関に出かけたりして、一緒に生活環境を整えた結果、お子さんの不登校が解決されました。このようにサービスについての助言や、一緒に出かけるといった活動もしております。
     以上でございます。
  • 曽田教育長 よろしいでしょうか。
  • 山田教育長職務代理者 ありがとうございます。
  • 曽田教育長 そのほか、いかがでしょうか。よろしいでしょうか。
     特になければ、報告事項10を終わります。
     それでは、ここで暫時休憩といたします。
     再開後は会議を非公開といたしますので、関係者以外の方は御退席ください。

暫時休憩15時59分
再開時刻16時00分

  • 議案第17号 厚木市久保奨学金(平成29年度高校等修学奨学金(第1期生・第2期生))の支給決定について
    (資料に基づき説明し、可決された。)
  • 報告事項2 事務の臨時代理の報告について
    (資料に基づき報告し、了承された。)
  • 報告事項3 事務の臨時代理の報告について
    (資料に基づき報告し、了承された。)
  • 報告事項4 事務の臨時代理の報告について
    (資料に基づき報告し、了承された。)
  • 曽田教育長 以上で、本日予定しておりました日程は全て終了いたしました。
     これをもちまして、平成29年厚木市教育委員会3月定例会を閉会いたします。
    お疲れ様でした。

閉会時刻16時19分

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〒243-8511
厚木市中町3-17-17
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ファックス番号:046-224-5280

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