平成29年厚木市教育委員会7月定例会

更新日:2021年04月01日

公開日:2021年04月01日

会議概要

会議主管課

教育総務課

会議開催日時

平成29年7月25日火曜日
午後2時

会議開催場所

厚木市役所 第二庁舎4階 教育委員会会議室

出席者

教育長 曽田 高治
教育長職務代理者 山田 一夫  
委員 難波 有三
委員 水上 裕
委員 門田 美惠子
事務局
齊藤教育総務部長、須藤学校教育部長、霜島社会教育部長、
高橋学校教育担当次長、若林教育総務課長、武田学校施設課長、
岩崎学校給食課長、安齊学校給食施設整備担当課長、窪田学務課長、
佐藤教育指導課長、須田教職員課長、大田垣教育研究所長、
川口青少年教育相談センター所長、西海社会教育課長、小林スポーツ推進課長、
増田文化財保護課長、落合中央図書館長

説明者

事務局職員

1 教育長報告

2 審議事項

議案第36号 平成30年度使用の厚木市立小学校及び中学校教科用図書の採択について
議案第37号 (仮称)厚木市学校給食センター整備計画の策定について
議案第38号 厚木市教育委員会職員の勤務時間等に関する規程の一部を改正する規程について
議案第39号 厚木市学校給食調理員服務規程の一部を改正する規程について
議案第40号 教育に関する事務の管理及び執行の状況についての点検及び評価について

3 報告事項

  • (1) 児童数・生徒数将来推計について
  • (2) 放射性物質の測定結果について

会議の経過は、次のとおりです。

開会時刻14時

  • 曽田教育長 ただ今から、平成29年厚木市教育委員会7月定例会を開会いたします。
     現在の出席者は5人で定足数に達しております。
     厚木市教育委員会会議規則第15条第2項の規定により、本定例会会議録署名委員として、門田委員を指名させていただきます。よろしくお願いします。
     始めに、私から報告いたします。
     平成29年7月定例教育委員会教育長報告。平成29年6月27日火曜日に開催されました6月定例会以後の主な行事等23件につきまして、御報告申し上げます。
     まず、1ページ、2番目でございます。6月29日、木曜日、恩曽川の高坪橋親水広場におきまして、水辺ふれあい事業が開催されました。これは、例年、東京農大の全面協力によって開催をさせていただいている事業であります。今年も毛利台小学校5年生の児童84人が参加して、東京農大の先生と沢山の学生さんから御指導をいただいて、恩曽川の水質、生き物調査等を非常に楽しそうにやっておりました。
     私も始めに挨拶をさせていただきましたが、自分たちが住む学区を流れている川の環境がどうなのかということを知るということは、子どもたちにとっても非常に大事な機会となるのではないかと思いました。
     次に、3番目でございます。同日でしたが、厚木第二小学校におきまして、地域福祉委員会が主催する厚木南地区世代間交流給食会が、地域の高齢者の方々48人をお招きして実施されました。
     私も参加させていただきましたが、今年は4年生のクラスに入らせていただきまして、子どもたちとおしゃべりをしながら、その日の給食を楽しく食べさせていただきました。こういう形で高齢者の方々と小学生が交流を重ねていくということも、非常に大事な取組だと思いました。
     次に、2ページ、9番目でございます。7月4日、火曜日、平成29年度第2回厚木市小・中学校長会議を開催いたしました。36人の校長先生に御出席をいただきまして、夏季休業を迎えるに当たり、1学期を振り返って、私の所感も含めて課題をお話しし、校長先生方にお願いをいたしました。
     次に、10番目でございます。7月5日、水曜日、今年度第1回目となります厚木市教育委員会表彰式を開催いたしました。スポーツ、文化等で優秀な成績を収められました個人17人、団体14団体に表彰状をお渡しするとともに、登下校時、朝の見守り活動等を長年にわたって行ってくださいました地域の団体の方々、また教育振興に多大なる御寄附を頂戴いたしました個人、団体等に対しまして、教育委員会感謝状、教育長感謝状を贈呈させていただきました。
     次に、11番目、7月7日、金曜日でございます。今学期予定をしておりました中では、最後の学校訪問になりましたが、相川中学校の学校現場を視察させていただきました。相川中学校では、今年度新たに、校長先生が着任されましたので、校長先生から学校の様子等について話を伺うとともに、その後、授業中でしたが教室に入らせていただきまして、生徒の皆さんが学習に取り組んでいる様子等を拝見してきました。
     次に、16番目でございます。7月12日、水曜日、U-12、12歳以下のベースボールワールドカップに出場する生徒が市長を表敬訪問してくださいましたので、私も同席をさせていただきました。
     玉川中学校の1年生で、神奈川県でただ一人オールジャパン選手として選ばれた生徒が、お父さん、お母さん、所属チームの関係者の方々と一緒に、報告に来てくださいました。今年度は台湾で試合があるということで、健闘してくださいと励ましの言葉を述べさせていただきました。
     次に、3ページ、17番目でございます。同日でしたが、7月1日に横浜で行われました第48回交通安全こども自転車神奈川県大会、第6回交通安全高齢者自転車神奈川県大会に出場された清水小学校の生徒と、地域の高齢者の方々が、結果報告に来てくださいました。
     今年度は、清水小学校Aチームが見事県大会優勝ということで、8月に行われます全国大会の方に駒を進めるということになりました。併せて高齢者部門においても優勝ということで、ダブル優勝という素晴らしい結果報告をしてくださいました。
     次に、22番目、本日ですが、文化会館駐車場におきまして、友好都市であります網走市のあばしり青少年自然文化体験研修出発式が行われました。市内在住の小学校6年生48人がこの研修に参加するということで、2台のバスに分乗して元気よく出発していきました。網走の大自然の中で得難い体験を積んできてくれるのではないかと思います。
     最後、23番目でございます。これも本日ですが、本庁舎南側駐車場におきまして、友好都市候補地であります沖縄県の糸満市に、中学生が交流訪問するということで、その出発式が行われました。私も同席させていただいて、生徒たちには、多くの経験をしてきてほしいということを伝えました。公募による市内在住の中学生4人が元気よく出発をしていきました。
     以上、7月の教育長報告といたします。
     それでは、審議事項に入ります。
     日程1、議案第36号、平成30年度使用の厚木市立小学校及び中学校教科用図書の採択についてを議題といたします。
     議案審議に先立ちまして、提案理由及びこれまでの経過について、事務局から説明をお願いします。
     教育指導課長。
  • 佐藤教育指導課長 それでは、議案第36号を御覧ください。提案理由及びこれまでの経過について、御説明を申し上げたいと思います。
     提案理由につきましては、義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律第13条、14条及び同施行令第14条に基づき、平成30年度に厚木市立小学校で使用する「特別の教科 道徳」の教科用図書について、次に、平成30年度使用の厚木市立小学校及び中学校教科用図書のうち、採択替えのない教科用図書について、さらに、学校教育法附則第9条の規定による教科用図書について、採択を求めるものでございます。
     これまでの経過でございますが、平成30年度に厚木市立小学校で使用する「特別の教科 道徳」の教科用図書の採択に当たりまして、4月の教育委員会定例会で決定をしていただきました採択の方針に基づき、事務事業の執行に努めてまいりました。
     本年度は、平成30年度から教科書を使用することとなる小学校の「特別の教科 道徳」の教科用図書の採択を行う年になりますので、本方針のもと、厚木市教科用図書採択検討委員会を設置いたしまして、教科用図書の調査、研究を進めてまいりました。また、厚木市教科用図書採択検討委員会設置規程に基づき、学校教育に経験豊かな者の中から任命した調査員が、調査、研究を進めてまいりました。
     厚木市教科用図書採択検討委員会につきましては、5月、6月、7月の計3回開催いたしまして、検討委員による調査、研究を進めてまいりました。去る7月6日、木曜日、第3回厚木市教科用図書採択検討委員会におきまして、調査員からの報告を受け、検討委員による調査、研究を行いました。
     調査員が作成いたしました調査、研究報告書と教科書展示会において教科書を閲覧された方々にお書きいただいたアンケートの集計並びに第3回検討委員会における調査、研究結果につきましては、事前に教育委員の皆様にお届けして、教科用図書の調査、研究を進めていただきました。
     本日は、これまでの調査、研究の結果を参考に、御審議をいただき、最も適切と思われる教科用図書の採択をいただきますよう、よろしくお願いいたします。
     以上です。
  • 曽田教育長 それでは、議案審議に入ります。
     議案の審議につきましては、まず、小学校用教科用図書のうち、新たに採択する「特別の教科 道徳」の教科用図書、次に、採択替えのない小学校用及び中学校用教科用図書、最後に、学校教育法附則第9条の規定による教科用図書の順番で行います。
     始めに、新たに採択する「特別の教科 道徳」の教科用図書について、審議いたします。
     まず、確認ですが、採決方法につきましては、議案第36号、2ページに記載されております教科書一覧の発行者の順に、挙手によるものとし、委員3人以上の挙手で過半数の賛成といたします。よろしいでしょうか。
     (「異議なし」との声あり)
  • 曽田教育長 異議ございませんので、始めさせていただきます。
     事務局から説明をお願いします。
     教育指導課長。
  • 佐藤教育指導課長 では、よろしくお願いいたします。
     説明につきましては、教科用図書採択検討委員会における調査員からの調査報告の概要、続きまして検討委員がいいと考えた教科用図書の順に、事務局の担当指導主事から説明をさせていただきます。
  • 倉持教育指導課副主幹兼指導主事 それでは、御説明申し上げます。
     今回、採択の対象となる教科用図書は、東京書籍、学校図書、教育出版、光村図書、日本文教出版、光文書院、学研、廣済堂あかつきの8社です。
     厚木市教科用図書採択検討委員会の調査員が作成いたしました調査報告書と教科書展示会においていただいたアンケートのまとめ並びに第3回厚木市教科用図書採択検討委員会における調査研究結果につきましては、事前に教育委員の皆様のお手元にお届けさせていただいたとおりでございます。
     第3回検討委員会におきまして調査員が行いました調査研究報告書から、各社の主だった特徴を補足程度申し上げます。
     東京書籍につきましては、目次の次に示されております、これから1年間で学ぶことにおいて学習の見通しを持たせる工夫や、巻末の地域や日本に関する充実した資料がある。
     学校図書につきましては、読み物と活動に冊子を分け、授業における場面の切り替えをしやすい工夫がされている。
     教育出版につきましては、教材タイトルの前のリード文で、読み物を通して考えたいことや価値観を具体的に示している。
     光村図書につきましては、子どもに読ませたくなる内容の読み物が多く、また、学期ごとに自らの学びを振り返る構成になっている。
     日本文教出版につきましては、分冊ノートに友達の意見や保護者のコメントを書く欄を設け、考えたことを周りの人とやり取りするための工夫がされている。
     光文書院につきましては、教材が多く掲載されており、巻末の「学びの足あと」へ、端的に学習の記録を累積できる工夫がされている。
     学研につきましては、全ての学年で生命、命に関する題材を3つまとめて掲載し、重点としていることが分かる。
     廣済堂あかつきにつきましては、各教材の後に示された学習の道筋が具体的で、考え方を分かりやすく示す工夫がされている。
     以上のような内容が報告されました。
     調査員からの報告を受け、第3回採択検討委員会で調査研究を行い、9人の検討委員がよいと考えた教科用図書は、光村図書が2人、日本文教出版が2人、光文書院が3人、学研が2人という結果でした。
  • 主な理由といたしましては、光村図書は、自分を大切にすること、自尊心を育むことを重視した内容である。日本文教出版は、自分の考えを友達とやり取りする場面づくりがしやすいつくりである。光文書院は、学習の進め方の説明が、巻頭多くのページを割いて丁寧になされている。学研は、設定されたコーナーにより学習活動の内容が子どもに分かりやすいなどが上げられました。
  • 報告は以上です。
  • ○曽田教育長 各委員のお手元には、調査研究報告書、教科書展示会におけるアンケートのまとめ、検討委員会の記録、検討委員の意見、県の調査研究でまとめられた結果等が、参考の資料で配布されていると思います。
  • また、各会社の教科書についても、各委員が持って帰られて、中身等を十分に調査、研究していただいていると思いますが、ここからは、道徳の教科書について、委員の皆様から御意見、御質問の方を伺ってまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
  • いかがでしょうか。
  • 山田委員。
  • ○山田教育長職務代理者 文部科学省から出ている小学校の学習指導要領解説総則編を読みまして、道徳が教科化された経緯ということを考えますと、やはりこれからの道徳というのは、読み物として登場人物の心情を理解したりとか、感想を書かせるだけで終わりにするというのでは、十分ではないのではないかと考えます。特に、ここで、考える、議論する道徳を目指すと言われていますので、自分の頭で考えて、意見を述べ、議論をする。こういう過程を授業の中に作ることが、求められている気がします。
     そういったことを考えますと、授業のの際に使いやすい教科書ということで、選んでいくのだと思うのですが、特に市の教育大綱や教育委員会の教育基本方針ですとか、市の採択の方針、調査の観点に沿って、選ぶ必要があるのではないかと考えていますので、こういったいろいろなことを踏まえた上で、厚木市ではどういう教科書が合っているのかということを考えたいと思います。
     以上です。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     そのほかの委員、いかがでしょうか。
     難波委員。
  • 難波委員 私も山田委員の考え方に共感するところがあります。併せてお話をさせていただくとすれば、私は、やはり道徳という教科には、児童が人と生きていくために身に付けなければならない、主に内面的な部分での育ちを育てていくという部分が、今求められているのだというように思います。
     それを形としていくためには、子ども自らが考えるということも大事ですが、それだけではなくて、自分の考えたことをクラスの友達と議論し合う、自分の考えを出して議論をするということが、高めることにもつながるのではないかと思います。
     併せて、それを言いっ放しではなくて、書き留めるというか、記録として残すというところも、やはり大切ではないかと思っています。
     そういう点でこの教科書を見てみますと、学校図書と日本文教出版、廣済堂あかつきが、教科書とノートがセットになって1冊にでき上がっているという形になっているのですが、教科書だけというものと教科書とノートがセットになっているもの、これをどう考えたらいいのかなと思いますので、委員の皆様には、御自身の意見と併せて、その辺りにも触れていただければと思います。
  • 曽田教育長 今、難波委員の方から、分冊のノートの話が出ましたが、私も少し考えることがあります。
     まず、学習の主体というのは当然子どもですが、子どもの立場で考えてみたときに、自分が考えたことや感じたことを書いて残すということが非常に大事であって、後になって読み返してみたときに、その子自身が自分の成長を自分自身で確認することができる、そういった意味があると思っています。
     考える、議論する道徳と言われますが、言いっ放しや、あるいは友達の考えを聞きっ放しというのでは駄目なのであって、書くことによって曖昧な自分の考えを整理することができる、そういう意味で、書くということは同時に考えるという意味合いもあるのではないかと思います。
     3社については、ノートが分冊で付いているという話がありましたが、分冊のノートがあるかないかということよりも、授業の中で自分が思ったことや、友達とやり取りをしたことをしっかり書き留めておくこと、そのことが非常に大事なのではないかと思います。
     そのほか、いかがでしょうか。
     門田委員。
  • 門田委員 私は、ノートがあるということで、教える教師側に対しても、授業する中で展開していく道筋をある程度保つことができるのではないかと思います。教師の経験や指導力等がいろいろある中で、ノートを使いながら授業を進めることによって、ある程度授業の質や内容を一定に保つという意味でも、効果があるのではないかと思います。
     それから、やはり書かせる内容というものが、大事だと思います。どの教科書でもそうですが、課題が出ていて、それについてどう思いますかと問われたときに、この人はこれを望んでいるのかなとか、先生はこういうことをまとめているのかなということを書くだけではなくて、自分の考えとか感じたものも書く、そういう記録であれば、ノートを大変有意義に活用できるのではないかと思います。
     そういった点で、検討委員の方が出された報告にもありましたが、日本文教出版の教科書は特筆すべき点があるかと思います。
     例を挙げますが、1年生の教科書のノート、30ページを御覧いただきたいと思います。走れ三陸鉄道という3.11のときの旗を振っている様子について、あなたはこれをどう考えましたかという問いに対して、自分の考えを書く欄があり、その次に友達の考えを書きましょうという欄があります。ほかの学年でもほかの課題でも、このように、自分の考えを書く欄と友達の考えを書く欄があります。
     ということは、友達と話をするということになるわけで、授業の中で、自然に議論するというところにつながっていくのではないかと思います。そういった展開のときにも、ノートは使えるのではないかと思いました。
     以上です。
  • 曽田教育長 そのほか、いかがでしょうか。
     難波委員。
  • 難波委員 私も、門田委員や曽田教育長がお話しされたように、記録するということは大切だと思っております。ただ、若干危惧するところは、書くことに重点が置かれてしまうのではないかということです。本来、道徳という教科は、先ほども申し上げましたが、他者と議論し相手の気持ちも受け止めながら、自分なりに自分の考え方を高めていくというか深めていくという作業が、とても大事なのではないかと思います。
     要はバランスの話で、議論も十分するし、その結果もしっかり記録として残すという中で、そのバランスをどう図っていくかということが大事なのではないかと思っております。
     そういう意味で少し興味を引いたのが、光文書院の教科書です。
     1年の教科書を御覧ください。終わりが「学びの足跡」となっていまして、毎回授業が終わった後に、その日の話し合いの様子というか、自分が話し合いの中でどう参加して、どう思ったかということを顔の形で表現するようになっています。例えば、よく分かったら笑顔あふれた顔を書きますし、少し分からなかったらクエスチョンが付いている顔のマークを書き込むという形になっています。そして、先生の方からも指示すると思いますが、その下のまとめのところに、子ども自身が感じたことを端的に書く欄も設けてあります。
     また、3年生以降になりますと少し工夫がされていて、やはり同じく「学びの足跡」なのですが、学習した日と勉強した番号の次に「心のやじるし」というのがあります。これは、今日、自分が皆と話し合いをして、どういう気持ちの変化があったかを矢印で表現するというもので、すごく前向きになったとか意欲的になったと思ったら上の方に矢印を入れるし、そうでもなかったと思ったら平行だし、自分には付いていけないなと思ったら下の方に矢印を入れたりして、併せてその下に、自分が今日思ったことを端的に一言書き加えるようになっています。
     書くという表現の一つの方法として、毎時間毎時間自分の授業を受けた気持ちをこのように端的に表現するという方法も面白いと思いましたので、少し御紹介いたしました。
     以上です。
  • 曽田教育長 ありがとうございました。
     そのほか、いかがでしょうか。
     水上委員。
  • 水上委員 今、話の流れが学びの記録というところになっていますが、学びの記録については、各社ともとても工夫されていると思います。
     その中でも、光村図書の教科書は、見開きで、学びの記録が1冊の中で要所に出てきますが、非常に簡潔でいいと思います。
     また、教材としてDVDが付いているという点もユニークだと思いました。ほかの会社でも、デジタル教材等が付いているものは、面白いなと思って見させていただきましたが、やはり授業の流れや子どもの実態に合わせて使えるという、その柔軟性が便利なのではないかと思います。ノートは、型にはめるという点で、いいところもあれば悪いところもあるのではないかというように見ていました。
     それから少し別の観点ですが、光村図書の教科書は、読み物の質と量が充実していて、大変工夫していると感じました。例えば、現代的課題として、2年生の教科書の120ページ、食育に関する内容であるとか、上級生になると今人気の絵本作家のイラスト等が入っていて、話題性に広がりもあって、いろいろ工夫がされているなと感じます。
     以上です。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     そのほか、いかがでしょうか。
     山田委員。
  • 山田教育長職務代理者 今、水上委員の方からお話があったように、確かに内容の優れた読み物に触れるということは、素晴らしいことだと思います。今、いろいろな調査で、子どもたちの読書量が非常に減っているという現状がありますので、本当に内容の優れた読み物というものは、大変意味があることだと思っています。
     ただ、道徳の授業として考えたときに、ノートに書くことと考えることのバランスと同じように、内容の理解や課題の解釈を必要とする時間と自分の考えを持って仲間と話し合う時間のバランス等、授業を行う先生はいろいろなことを考えられるのでないかと思います。
     読む力があるか、厚木の子どもたちの実態を踏まえた上で、考えていく必要があるのではないかと思っています。
  • 曽田教育長 そのほか、いかがでしょうか。
     門田委員。
  • 門田委員 今の山田委員のお話の読み解く力に関連して、読み物の理解を助け、課題に迫ることを助ける工夫として、題材タイトルの前後に、説明というかリード文が入っている教科書がありました。
     例えば、教育出版の5年生の教科書84ページには、「正義の実現のために」というタイトルがありますが、そこに「差別のない社会をつくっていくためにはどのようにしたらよいでしょうか。」という問い掛けがあります。課題に迫る手助けをするリード文です。
     次に、光文書院の3年生の教科書122ページには、「うわさ話・つらい気持ち」というタイトルがありますが、「うわさ話をどう思いますか。」というリード文があります。
     次に、光村図書の6年生の教科書52ページには、「みんな、おかしいよ!」というタイトルがありますが、「理解し合うために」というリード文があります。
     最後に、日本文教出版の1年生の教科書77ページには、「ぼくは小さくてしろい」というタイトルがありますが、「小さくてまっしろなペンギンは、おかあさんに、じぶんのいろいろなよいところをおしえてもらいます。」いうリード文があります。
     このように8社中4社の教科書については、題材タイトルの前後に、読み物の理解を助け、課題に迫ることを助ける工夫として、リード文が載っておりました。
     ただ、少し気になったことがありまして、例えば、「リンゴは赤いですね」というように、「何々は何々ですね」というリード文があると、まだ読んでいないうちに内容の捉え方を限定しているように感じました。また、「何々を大切にするにはどうしましょうか」という問い掛ける形のリード文も、何々というのは価値があるということが出てしまっていると感じました。
     読み物を子どもたちに教えていくときに、どの題材を使って、その中心テーマを子どもたちにどう投げ掛けていこうかといったように、やはり先生方が自分で、子どもの実態を考え判断して、授業づくりをしていくということが望ましいことではないかと思います。こういった投げ掛けていく授業が、子どもの考える心、感じる心を育てていけるのではないかと思います。
     以上のことから、私は光文書院の教科書の投げ掛け方が、とてもシンプルでいいと思いました。
     以上です。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     そのほか、いかがでしょうか。
     今、門田委員の方から、光文書院の教科書がいいというお話がありましたが、ほかの委員の皆様からも、この教科書がいいというお話を含めて御意見をいただければと思いますが、いかがでしょうか。
     難波委員。
  • 難波委員 私も8社の教科書を見させていただきましたが、それぞれに工夫が凝らされており、よく考えられている教科書だと感じましたが、私が一番いいと思ったのは、日本文教出版の教科書です。
    例えば、1年生の6ページを御覧ください。勉強の課題が「たのしい がっこう」となっていますが、すぐ下にフクロウのマークが付いておりまして、このフクロウが「がっこうでたのしいことはなんですか。」と子どもに問い掛けています。このように、フクロウが毎回勉強の始まるところで子どもたちに問い掛ける場面があるので、子どもがそういったことを最初に見ますと、その後の内容について大変興味を持つのではないかと思います。
     それから、課題の最後に、「かんがえてみよう」、「みつめよう いかそう」というところがございます。ここにも、この文章を読んだ子どもが、課題を前向きに取り組みたくなり、より深く考えていこうというようになる、そのような文面になっていると感じました。
     また、日本文教出版の教科書には、分冊のノートも付いております。分冊については、この出版社を含めて3社ございますが、3社の比較をしてみますと、日本文教出版のものが一番うまくまとめられているのでなないかと思います。まず自分の考えを述べて、その後に友達の考えを記載する部分があって、そして議論した後、自分はさらにどう感じたかということを記載する部分があるということで、分冊ノートについてもよく考えられているのではないかと感じました。
     以上です。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     そのほか、いかかでしょうか。
     では、私から述べさせていただきます。教科書を採択する場合に、どの教科書も検定を通ってきているわけなので、その中から選ぶというときに、やはり厚木の子どもたちにとってどういう教科書が一番いいのだろうということが、一番大事にしなければならないところではないかと思います。
     調査研究の観点について、今回は「学習指導要領」から「表記表現」までの5つの項目となっています。その2番目が「厚木市の特性」となっていて、3つありますが、これは厚木市教育委員会の基本目標3項目「拓く力」、「感じる力」、「築く力」に該当します。
     この中でも、2番目の「感じる力、自他を大切にし、互いを認めあえる豊かな心の育成」、これは、命の大切さや人権尊重の精神を基盤とした人権教育の充実に資する内容を重要な観点としているわけですが、これを見てみたときに、検討委員会の調査報告にもありましたが、学研の教科書が、命、人権に関わる題材を3つまとめて示していて、そういった意味で、特色が出ているのではないかと思いました。ただ、ほかの会社に比べると、学研の教科書はサイズが随分大きいということで、その辺りは低学年の子どもにとってどうなのかなという感じはしました。
     それから、もう一つ大事だと思うのが、読み物を通して今の子どもたちに考えさせたいテーマです。人権、生命の尊重、命の大切さ、そしていじめ、これらは大切だろうと思っています。教科書で取り扱ったから、授業で扱ったからいじめがなくなる、そういった単純なものであるとは思わないのですが、この辺りをどの程度重視して教科書を作っているのかについては、やはり自分としては丁寧に見たいということで、各会社のものを拝見しました。
     こういった観点で見ると、日本文教出版については、いじめを直接取り上げた回数が19個ということで、断トツで多いですね。しかも、様々なパターンで扱っているという工夫が見られました。細かく見てみると、ノートに関しては、友達の考えを記入する部分のほか、保護者の記入欄もあります。やはり、道徳の授業で子どもがどういったやり取りをしていて、どんなことを考えたのかということをについて、保護者にも是非関心を持ってもらいたいということもありますので、簡単ですが、保護者記入欄がノートの一番後ろのところにあります。
     あとは、考えを深めるということで、「こころのベンチ」といったページや、話し合う活動をまとめている「学習の手引き」という欄が沢山設けられています。
     こういったことをトータルで考えたときに、私は、日本文教出版の教科書が厚木の子どもたちにとってはいいのではないかという思いを持ちました。
     そのほか、いかがでしょうか。
     水上委員。
  • 水上委員 今のお話ですが、日本文教出版の教科書の「こころのベンチ」の欄は、本当にユニークでいいなと思って見ていました。そのほかにも、デジタル教材もあるし、写真や挿絵が多いという点では、いいと思いました。
     ただ、もう少し別の視点で見ると、人権尊重やいじめのことなどは、家庭で子どもと親が共有してもらいたいテーマですし、厚木市としてはやはり重要だと思います。その点で、調査研究の報告にもありますが、東京書籍のほかに、光村図書でも、教科書の裏表紙に「保護者の皆様へ」という形で、親向けに子どもと一緒に考えてほしいというメッセージを発しています。子育てとかPTAの視点で言えば、福祉や持続可能性といったところをしっかり押さえてあるという点からしても、読み物の教材の充実度を考えると、光村図書の教科書がいいと思います。
     以上です。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     そのほか、いかがでしょうか。
     山田委員。
  • 山田教育長職務代理者 この「特別の教科 道徳」のことを考えていて、道徳の授業で学んだこととか感じたことを、子どもたちが、日常生活の中でやはり実践する力としてつないでいくということが大切だと思います。例えば、ロールプレイとか役割を決めた演技などを通して、体験的に学習できる場面を設定するということから考えると、そういうことを設定している教科書が幾つかあります。
     そういう観点で目次を見ますと、教育出版は「スキル」という欄が13か所、学研は「やってみよう」という欄が12か所、光文書院は「みんなでやってみよう」という欄が6か所、そして日本文教出版は「手のひらマーク」で示す箇所が18か所あって最も多くなっています。
     体験的に学習したり、厚木の子どもたちのいろいろなことを考えると、私は総合的に見て日本文教出版の教科書がいいと思います。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     そのほか、いかがでしょうか。よろしいでしょうか。
    大分御意見等をお出しいただきましたので、そろそろ採決の方に移りたいと思いますが、よろしいでしょうか。
     (「異議なし」との声あり)
  • 曽田教育長 それでは、ほかに御意見等ありませんので、採決に移ります。
     道徳の教科書につきまして、東京書籍に賛成の方は挙手をお願いします。
     (賛成者なし)
  • 曽田教育長 挙手ゼロ、賛成なし。
     次に、学校図書に賛成の方は挙手をお願いします。
     (賛成者なし)
  • 曽田教育長 挙手ゼロ、賛成なし。
     次に、教育出版に賛成の方は挙手をお願いいたします。
     (賛成者なし)
  • 曽田教育長 挙手ゼロ、賛成なし。
     次に、光村図書に賛成の方は挙手をお願いします。
     (賛成者挙手)
  • 曽田教育長 挙手1人、賛成1人。
     次に、日本文教出版に賛成の方は挙手をお願いします。
     (賛成者挙手)
  • 曽田教育長 挙手3人、賛成3人。
     次に、光文書院に賛成の方は挙手を願います。
     (賛成者挙手)
  • 曽田教育長 挙手1人、賛成1人。
     ここで5人委員全員が挙手しましたので、学研、廣済堂あかつきについては、賛成なしということでよろしいでしょうか。
     (「異議なし」との声あり)
  • 曽田教育長 それでは確認をいたします。
     光村図書に賛成の方が1人、日本文教出版に賛成の方が3人、光文書院に賛成の方が1人。
     したがいまして、道徳の教科用図書は、日本文教出版を採択いたします。
     続きまして、採択替えのない小学校用及び中学校用教科用図書について審議に入ります。
     事務局から説明をお願いします。
     教育指導課長。
  • 佐藤教育指導課長 それでは、議案第36号の議案書にお戻りいただきたいと思います。
     小学校の「特別の教科 道徳」以外の小学校及び中学校の教科用図書採択につきましては、法令により、学校教育法附則第9条の規定による教科用図書を除いて、前回の採択から4年間同一の教科用図書を採択することになっております。
     恐れ入りますが、議案書を2枚めくっていただいて、左側に、平成30年度厚木市立小学校で使用する「特別の教科 道徳」以外の教科用図書一覧がございます。ここに記載されている教科用図書は、現在小学校で使用されているものでございます。種目、発行者名の順に読み上げますので、御確認をいただきまして、引き続き採択することについて御審議をお願いいたします。
     まず、平成30年度厚木市立小学校で使用する教科用図書の一覧でございます。
     国語、光村図書、書写、光村図書、社会、東京書籍、地図、帝国書院、算数、東京書籍、理科、大日本図書、生活、東京書籍、音楽、教育芸術社、図画工作、日本文教出版、家庭、東京書籍、保健、東京書籍。
     続きまして、右側にまいりまして、平成30年度厚木市立中学校で使用する教科用図書一覧でございます。
     国語、光村図書、書写、東京書籍、社会(地理的分野)、教育出版、社会(歴史的分野)、東京書籍、社会(公民的分野)、帝国書院、地図、帝国書院、数学、学校図書、理科、東京書籍、音楽(一般)、教育芸術社、音楽(器楽合奏)、教育芸術社、美術、光村図書、保健体育、学研教育みらい、技術・家庭(技術分野)、東京書籍、技術・家庭(家庭分野)、東京書籍、英語、三省堂。
     以上でございます。よろしくお願いいたします。
  • 曽田教育長 ただ今の説明に対しまして、何か質疑がございますか。
     よろしいですか。それでは、特にないようですので、採決に移ります。
     本件は、原案のとおり可決してよろしいでしょうか。
    (「異議なし」との声あり)
  • 曽田教育長 異議なしと認め、採択替えのない小学校用及び中学校用教科用図書については、原案のとおり継続して採択いたします。
     続きまして、学校教育法附則第9条の規定による教科用図書について審議いたします。
     事務局から説明をお願いします。
     教育指導課長。
  • 佐藤教育指導課長 続きまして、学校教育法附則第9条の規定による教科用図書の採択につきましては、教育委員会におきまして、毎年度異なる図書を採択することが可能でございます。各学校から希望があった図書の中から、児童・生徒の状況や発達段階を考慮いたしまして、適切であると判断した図書について、採択をすることになっております。
     恐れ入りますが、該当する図書について、議案書の3枚目以降にA4横向きで載せた一覧がございますので、よろしく御審議をお願いいたします。
  • 曽田教育長 ただ今の説明に対しまして、何か質疑はございますか。
     よろしいですか。
     それでは、特にないようですので、採決に移ります。
     本件は、原案のとおり可決してよろしいでしょうか。
     (「異議なし」との声あり)
  • 曽田教育長 異議なしと認め、学校教育法附則第9条による教科用図書については、原案のとおり採択いたします。
     以上で、議案第36号、平成30年度使用の厚木市立小学校及び中学校教科用図書の採択についての審議を終わります。
  • ここで10分間休憩いたします。

暫時休憩15時03分
再開時刻15時13分

  • 曽田教育長 再開いたします。
     日程2、議案第37号、(仮称)厚木市学校給食センター整備計画についてを議題といたします。
     議案の説明をお願いします。
     学校給食施設整備担当課長。
  • 安齊学校給食施設整備担当課長 議案第37号、(仮称)厚木市学校給食センター整備計画につきまして、提案理由及び内容を御説明申し上げます。
     本件につきましては、厚木市学校給食施設の整備方針に基づき、第一段階である(仮称)厚木市学校給食センターの建設に向け、整備計画を定めるものでございます。
     恐れ入りますが、1枚おめくりいただきたいと思います。
     本整備計画につきましては、教育委員会4月定例会におきまして御協議いただいており、内容等の変更等はございません。構成等につきましては、1番の学校給食施設の整備事業についてを始め、施設の特徴、食育の取組、諸室の概要、建設する用地、整備手法、整備スケジュールの7つの柱で構成しておりまして、全19ページとなっております。
     恐れ入りますが、概要版3枚の後の参考資料を御覧いただきたいと思います。
     (仮称)厚木市学校給食センター整備計画(案)に関するパブリックコメントについてでございますが、1人の方から3件の御意見をいただきました。意見の概要及び市の考え方は次のとおりでございますが、意見の反映状況といたしまして、3件とも、5のその他という状況でございます。
     説明につきましては以上となります。よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。
  • 曽田教育長 ただ今の説明に対しまして、何か質疑はありますでしょうか。
     山田委員。
  • 山田教育長職務代理者 整備手法についてはPFI方式による事業スキームとありますが、PFIについて、もう少し詳しく説明していただけますか。
  • 曽田教育長 学校給食施設整備担当課長。
  • 安齊学校給食施設整備担当課長 PFI手法につきまして再度説明させていただきます。
     PFI手法では、市が、まず実施方針のほかに、従来の方式では仕様を作りその仕様に基づいて入札という形になりますが、仕様ではなくて要求水準というものを作ってまいります。その要求水準に基づいて、設計、建設、調理機器、調理業務、配送、維持管理といった業者が集まりまして、SPCという特別目的会社を設立します。そのSPCに対しまして、市の方で委託し、建設、維持管理、運営を15年という形で運用してまいります。その対価として公共がそのSPCに支払いをしていくというような状況でございます。
     以上でございます。
  • 山田教育長職務代理者 そうすると、給食を提供する上で、例えば、髪の毛が入った、虫が入った等があった場合には、従来どおり課として指導を進めていくのでしょうか。このPFI方式によるSPCはどういう形で関わっていくのでしょうか。いわゆる責任の所在について、教えてください。
  • 曽田教育長 学校給食施設整備担当課長。
  • 安齊学校給食施設整備担当課長 ただ今の御質問でございますが、現在も市においては、栄養士がまず献立を作成します。それから食材の発注購入の辺りは、従来どおりと全く同じでございます。また、今、調理業務は委託で実施しておりますが、そうした責任の所在については、明確に示しております。
     今後、要求水準を作る中でも、当然そういったことについては、明確にしていくところでございます。
     以上でございます。
  • 曽田教育長 よろしいでしょうか。
  • 山田教育長職務代理者 ありがとうございました。
  • 曽田教育長 そのほか、いかがでしょうか。
     門田委員。
  • 門田委員 この施設の整備によって、最大7,000食の中学校給食を作るということで、以前は、お昼に菓子パン1個とか、忘れた等で持ってこない子もいたかと思いますが、厚木市の子どもたちの心の健康や体の健康、食育につながることと思います。
     学校給食センターの整備については、市の税金で、相当の費用を投じて作るものですので、沢山の人の願いをいただいているのだということを肝に銘じて、大変だろうと思いますが、進めていただきたいと思います。
     パブリックコメントの3件は有難いですね。このように意見を寄せてくださるのは、いいことだと思います。
     あとは、場所が三田小学校の近くですので、工事のとき、沢山の車が入ると思いますので、事故がないよう機会があるごとにお伝えしていただけたらと思います。よろしくお願いいたします。
     以上です。
  • 曽田教育長 そのほか、いかがでしょうか。
     よろしいでしょうか。それでは、特にないようですので、採決に移ります。
     本件は、原案のとおり可決してよろしいでしょうか。
     (「異議なし」との声あり)
  • 曽田教育長 異議なしと認め、議案第37号を可決いたします。
     次に、日程3、議案第38号、厚木市教育委員会職員の勤務時間等に関する規程の一部を改正する規程についてを議題といたします。
     議案の説明をお願いします。
     学校給食課長。
  • 岩崎学校給食課長 議案第38号、厚木市教育委員会職員の勤務時間等に関する規程の一部を改正する規程につきまして、提案理由及び内容を御説明申し上げます。
     本件につきましては、北部学校給食センターの調理業務を委託化することから、同センターに所属する給食調理員が2学期から毛利台小学校単独調理業務に勤務することに伴い、勤務の開始時間を変更する必要があるため、本規程の一部を改正するものでございます。
     具体的には、同校におきまして、今年7月まで調理業務を委託していた業者が、食材等の納品、検視を行う時間が7時からであったことから、直営となりましても7時から勤務できるようにするものでございます。
     それでは、2枚おめくりいただき、参考資料の新旧対照表を御覧ください。
     改正点を赤字で示してございます。右側が改正前の旧の規程、左側が改正後の新の規程となります。学校に勤務する職員の勤務時間の「午前7時30分から」を「午前7時から」に改めるものでございます。
     恐れ入りますが、前のページにお戻りいただき、附則を御覧ください。
     この規程につきましては、平成29年8月1日から施行するものでございます。
     以上でございます。よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。
  • 曽田教育長 ただ今の説明に対しまして、何か質疑はございますか。
     よろしいですか。それでは、特にないようですので、採決に移ります。
     本件は、原案のとおり可決してよろしいでしょうか。
     (「異議なし」との声あり)
  • 曽田教育長 異議なしと認め、議案第38号を可決いたします。
     次に、日程4、議案第39号、厚木市学校給食調理員服務規程の一部を改正する規程についてを議題といたします。
     議案の説明をお願いします。
     学校給食課長。
  • 岩崎学校給食課長 議案第39号、厚木市学校給食調理員服務規程の一部を改正する規程につきまして、提案理由及び内容を御説明申し上げます。
     本件につきましては、先ほどの議案第38号と同様の理由により、学校給食調理員が毛利台小学校単独調理場に勤務することに伴い、本規程の一部を改正するものでございます。
     それでは、2枚おめくりいただき、参考資料の新旧対照表を御覧ください。
     改正点を赤字で示してございます。右側が改正前の旧の規程、左側が改正後の新の規程となります。同規程の第1条につきまして、厚木市立の「中学校」を「小学校」に改めるものでございます。
     恐れ入りますが、前のページにお戻りいただき、附則を御覧ください。
     この規程につきましては、平成29年8月1日から施行するものでございます。
     以上でございます。よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。
  • 曽田教育長 ただ今の説明に対しまして、何か質疑はございますか。
     よろしいでしょうか。
     それでは、特にないようですので、採決に移ります。
     本件は、原案のとおり可決してよろしいでしょうか。
     (「異議なし」との声あり)
  • 曽田教育長 異議なしと認め、議案第39号を可決いたします。
     次に、日程5、議案第40号、教育に関する事務の管理及び執行の状況についての点検及び評価についてを議題といたします。
     議案の説明をお願いします。
     教育総務課長。
  • 若林教育総務課長 議案第40号、教育に関する事務の管理及び執行の状況についての点検及び評価につきまして、提案理由及び内容を御説明申し上げます。
     本件につきましては、教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況につきまして、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第26条第1項の規定に基づき、点検及び評価を行いましたので、厚木市教育委員会教育長に対する事務委任等に関する規則第2条第3項の規定に基づき、提案するものでございます。
     それでは、報告書につきまして、概要を御説明させていただきます。
     始めに、2ページをお開きください。2ページから5ページまでにつきましては、教育委員会の基本目標と8つの基本方針及び厚木市教育大綱を掲載しております。
     次に、8ページをお開きください。8ページから14ページにつきましては、教育委員会名簿、定例会の開催状況や主な活動などについて、記載しております。
     次に、16ページをお開きください。ここからが点検・評価の内容になります。
     まず、1の趣旨でございますが、法律の規定により、教育委員会は、毎年、教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況について、自ら点検・評価を行い、その結果を議会に提出するとともに、公表しなければならないと定められていることから、この報告書を作成したものでございます。
     次に、2の点検・評価の対象でございますが、平成28年度の厚木市教育充実プランに位置付けた主要事業64事業を対象として実施したものでございます。
     3の点検・評価の方法でございますが、点検・評価の客観性を確保するため、点検・評価を行うに当たっては、教育に関し学識経験を有する者の知見の活用を図るものとすると定められております。このため、学識経験者として、御覧の表の方々を委員に、厚木市教育委員会点検・評価委員会を設置し、委員から各事業に対し御意見をいただきました。そして、いただいた御意見を受けて、基本方針ごとに評価をし、次年度以降に向けた教育委員会の考え方を示しております。
     18ページからが点検・評価の中身となります。最初に、23ページを御覧ください。
     基本方針1の「「確かな学力」を身に付ける教育を推進します。」の項目につきましては、全部で15事業ございますが、23ページの小学校児童支援推進事業を例に御説明いたします。
     一番上に事業名、写真の横に事業概要と平成28年度実績、中段に成果指標の経年変化、その右側に成果と課題・今後の取組等を記載しております。これらを点検・評価委員に見ていただき、下の段にありますように、委員からの御意見をいただきました。
     こうしたまとめ方で各ページが構成されており、さらに基本方針ごとに、点検・評価委員会から総括的意見をいただいております。
     35ページをお開きください。35ページには、基本方針1に対する点検・評価委員会からの総括的意見を記載しております。36ページからは、基本方針2について、以降同様に、基本方針ごとに89ページまで記載しています。
     次に、92ページをお開きください。点検・評価委員から全体を通しての総括的御意見をいただいておりますので、内容を紹介させていただきます。
     始めに、確かな学力の定着に向けた事業には、その課題をクリアしていく方法・手段が用意されていると評価をいただきました。また、教職員のレベルアップにつきましては、様々な研修が行われ、その実績、成果も上げていると評価をいただきました。さらに、物的な教育環境整備や不登校、問題行動に対する活動や対応についても評価をいただきました。
     最後に、教育委員会の事業は評価できるものが多いが、市民などに対してPRが不足しているとの御意見もいただいております。
     これらの御意見を受けまして、右側の93ページに、教育委員会としての点検・評価の総括を記載しております。
     平成28年度におきましても、教育環境日本一の実現に向けて、教育充実プランに基づき、様々な事業を展開してまいりました。
     学校に対する人的支援の更なる充実や教職員研修などの充実により、きめ細かな学習支援や教職員の資質、指導力の向上を図るとともに、児童・生徒が快適な環境の中で学習できるよう、普通教室などへの冷暖房設備の設置など、教育環境の整備、充実を図りました。
     また、社会教育の充実につきましては、公民館を中心に、地域との協働による事業展開を図るとともに、保護者などのニーズに合った講演や情報提供に努め、家庭教育の向上を図りました。
     さらに、スポーツ振興面では、市民の体力向上を目的とした新規事業を展開するなど、スポーツに親しむ環境づくりを推進してまいりました。
     次に、95ページからは、8つの基本方針ごとに、教育委員会としての評価を記載してございます。95ページを例にしますと、基本方針1に対する評価、また、成果指標における実績が目標に達した事業、同様に、96ページは基本方針2に対して、以降102ページまで、基本方針ごとに記載しております。
     最後に、103ページになりますが、これら事業別の成果指標の達成状況を一覧にしております。二重丸につきましては、実績が目標に対して100%以上のもの、丸につきましては、実績が目標に対して80から100%未満だったもの、三角につきましては、実績が目標に対して80%未満だったもの、横線、バーですが、これにつきましては、指標を設定していないものでございます。
     説明は以上でございます。
     なお、この報告書につきましては、本委員会で可決いただいた後、市議会に提出し公表することとなりますので、御審議のほどよろしくお願い申し上げます。
     以上でございます。
  • 曽田教育長 ただ今の説明に対しまして、何か質疑ございますか。
     いかがでしょうか。
     水上委員。
  • 水上委員 92ページのところで、各取組の成果を広く市内外にPRしてほしいという意見をいただきましたが、このように、総括的にPDCAサイクルを回し課題がはっきりして、新年度に向けて行おうしていることについて、何かありましたら紹介いただけたらと思います。
  • 曽田教育長 教育総務課長。
  • 若林教育総務課長 教育委員会の取組に対するPRということでございますが、今年度、平成29年度当初予算で、教育委員会だより「Edu Navi」を作成し、広報と同じような形で全戸配付することとなりました。
     第1回目は7月1日に既に発行させていただいて、次は1月1日に発行予定ということで、今年度につきましては、2回発行することとなっています。
     いろいろな事業につきまして、広く周知していくよう、さらに考えていきたいと思っております。
     以上です。
  • 曽田教育長 水上委員。
  • 水上委員 ありがとうございました。
  • 教育委員会だより、非常に斬新でとてもいいと思います。頑張っていただきたいと思います。
  • 曽田教育長 そのほか、いかがでしょうか。
     山田委員。
  • 山田教育長職務代理者 細かいところで申し訳ないのですが、例えば23ページを見ると、成果指標のアンケートによる児童の学習意欲・生活態度の向上の割合が、平成28年度の目標90%に対して実績93.1%であったので、この最後の達成状況が二重丸になっているということで、そういう考え方でよろしいのでしょうか。
  • 曽田教育長 教育総務課長。
  • 若林教育総務課長 はい、そのとおりでございます。
  • 曽田教育長 山田委員。
  • 山田教育長職務代理者 小学校児童支援推進事業は本当に有難い事業で、委員からの御意見にもあるように、児童指導担当や教育相談コーディネーターが自由となる時間が確保されて大変よいと思いますが、この派遣人数18人の方々は、非常勤職員として具体的にはどのような仕事をされているのでしょうか。
     当然児童支援推進事業ですから、いろいろなことをされていると思いますが、どのようなことをされているのかを少しお聞きしたいと思います。
  • 曽田教育長 教職員課長。
  • 須田教職員課長 非常勤職員の方が、実際に学校でどのようなお仕事をされているかということでございますが、児童指導担当の教員又は教育相談コーディネーターの先生方は、それぞれ子どもたちに関わる教科指導の授業もしております。その先生方の教科指導の時間を補充するということで、非常勤職員の方が授業を行うことにより、その児童指導担当の教員及び教育指導コーディネーターの先生に、時間的な余裕いわゆる教科指導を行わなくてもいい時間帯が生まれてきます。それによって、その教科指導が軽減された時間を、児童指導の問題のある子どもたちへのアプローチや、ケース会議を行う時間、資料作成といった部分に回せるということになります。
     したがって、この非常勤職員の方が、問題のあるお子さんや支援が必要なお子さんを直接指導しているのではなくて、いわゆる児童指導担当の教員が、問題のある又は支援が必要なお子さんのサポートに入れる時間を作れるよう支援するため、仕事をしております。
     以上です。
  • 曽田教育長 よろしいでしょうか。
  • 山田教育長職務代理者 今、教職員課長から説明がありましたが、こういった取組は非常に大事なことだと思います。
     特に小学校では、いろいろな問題が起こったときの対応も、職員室がいつもがらんとしているとなかなか厳しいので、正にこういった取組は大事だと思います。
     予算の関係もありますので、なかなか大変だとは思いますが、こういう非常勤の先生を増やしていただくと、各学校でも、もう少しスムーズに展開できるのではないかと思いますので、是非御尽力いただければと思います。
  • 曽田教育長 そのほか、いかがでしょうか。
     難波委員。
  • 難波委員 29ページの小学校「あつぎ元気塾」実施事業について、授業内容が大きく変化し、難しくなる小学校3年生を対象にしたこの元気塾は、とてもいい事業ではないかと思っています。確認ですが、平成28年度実績について、相川小を除くとなっていますが、相川小が外れた何か特別な理由はあるのでしょうか。
  • 曽田教育長 教育指導課長。
  • 佐藤教育指導課長 相川小におきましては、放課後子ども教室という実施事業がございます。これはこども育成課が主管している事業なのですが、毎日放課後3時半から5時ぐらいまでの間、プログラムが用意され充実しているということで、元気塾の方は特に実施しなかったという次第でございます。
    難波委員 ありがとうございます。
  • 曽田教育長 そのほか、いかがでしょうか。
     山田委員。
  • 山田教育長職務代理者 また細かい話で申し訳ないですが、何点かお聞きします。
     まず、28ページの小中一貫教育推進事業についてです。市内13中学校区全てで小中合同研修会を実施し、相川中学校や依知中学校に非常勤講師を配置しているということで、この委員からの御意見にもあるのですが、兼務によって中学校の先生が小学校で教えるというケースが出ていると思いますが、これは今どのくらいの割合になっているのでしょうか。また、小中一貫教育推進事業の実績が出ていますが、状況はいかがでしょうか。
     次に2点目ですが、36ページに、青少年教育相談事業がございます。平成28年度実績で、来所相談が4,343件、小学校スクールカウンセラー相談が4,403件ということで、小学校スクールカウンセラー相談については、小学校に行って相談した件数だと思いますが、その辺りについてもう少し教えていただけますか。
  • 曽田教育長 教育指導課長。
  • 佐藤教育指導課長 まず1点目の小中一貫教育推進事業について、中学校の先生が小学校で教えるというケースでございます。平成26年度から始めたのですが、今年度に関しましては、4校がその対象になっております。具体的に言いますと、小鮎中学校・森の里中学校で英語科の中学校の教員が小学校で教えているケース、荻野中学校で音楽科の教員が荻野小学校で教えているケース、依知中学校で理科の教員が教えているケースで、今この4人が担当しております。
     また、小中一貫教育推進事業の実績については、数字が若干下がっているようなところもあるのですが、実は、平成26年に始まった当初は、小学生にとっても中学校の先生が来るというのは非常に新鮮で、中学校に行くとその先生がいるということで良かったのですが、数年続けていくと、やはり子どもたちの方も小学校の先生として慣れてしまうところがあって、新鮮味はもうなくなっているのかなといったところはございます。
     したがって、アンケートの方でも期待度が若干下がっているということがあるかもしれませんが、ただ、どの先生方も、「中学校の授業というのはこういうものだよ」といったところも含めて、毎回お話をしてくださっているということは聞いています。
     今、英語が少しホットな話題になっていますが、音楽科につきましても、特に、小学校の合唱指導というのは外から講師を招いて行わなければならないような状態で、中学校の教員に来てもらえるということは子どもたちにとってもいい経験で、中学校の文化祭等で素晴らしい合唱を聞くと、「ああなりたい」という思いも強くなりますので、大変良い取組になっていると思っております。
     以上です。
  • 曽田教育長 青少年教育相談センター所長。
  • 川口青少年教育相談センター所長 2点目の青少年教育相談事業につきまして、御説明申し上げます。
     まず、来所相談につきましては、青少年教育相談センターにおります9名の心理相談員が、保護者やお子さんに個別的に関わっている相談になります。保護者やお子さん本人が、青少年教育相談センターに足を運んで来所されまして、それぞれ担当の心理相談員の方で相談に乗らせていただいております。
     また、小学校スクールカウンセラー相談につきましては、小学校にスクールカウンセラーとして心理相談員を派遣いたしまして、学校現場で子どもたちの相談に直接乗ったり、あるいは学校の方に足を運んでくださる保護者の方の相談に乗ったり、また、現場の先生方の相談に乗ったり、子どもたちの行動観察をしたりということで、業務をさせていただいております。
     以上でございます。
  • 山田教育長職務代理者 ありがとうございます。
     まず、青少年教育相談事業は、小学校へ行ったり、来所されたりとか、いろいろな形で窓口があるということは大事だと思うので、更に進めていただけると有難いなと思います。
     それから、小中一貫の関係で、委員からの御意見にも少しあるのですが、是非つまずきの多い数学や英語など、戦略的な兼務をできるようにしたらどうかということで、今後どのようにしていくのかについて、お聞かせいただけますか。
  • 曽田教育長 教育指導課長。
  • 佐藤教育指導課長 この件につきましては、各学校の教職員の配置状況ということも色濃く影響してしまうところではございます。例えば、小学校と中学校が近接しているということであれば、移動時間も短いですが、時間がかかるということになると、その職員の空き時間の関係で難しいといったこともあります。
     ただ、課題がある教科にということは承知しておりますので、今後も適切な配置ができるようにしてまいりたいと思っております。
     以上です。
  • 山田教育長職務代理者 ありがとうございました。
  • 曽田教育長 そのほか、いかがでしょうか。
     門田委員。
  • 門田委員 教育委員会に法曹資格を持つ教育法務担当が配置されて、学校では、教員や校長、教頭、保護者のいろいろな悩みやトラブルなどの相談に乗っていただいて、大変有難いという声を多く聞いていますが、この中には載っていないのでしょうか。
  • 曽田教育長 教育総務課長。
  • 若林教育総務課長 教育法務担当につきましては、昨年度6月から教育委員会に配置いたしましたが、この中には入っていません。
     ここに載っている事業は、総合計画に計上された事業と教育充実プランに載せてある主要事業ということなので、教育法務担当の配置については、この中にはございませんが、去年の6月に採用してから、確か90回を超える学校訪問を実施しており、先生方へのアンケートからも、配置されて有難いという声をいただいております。
     以上です。
  • 曽田教育長 よろしいですか。
  • 門田委員 ありがとうございます。
     もう一つお聞きします。
     25ページの元気アップスクール推進事業交付金ですが、学校に勤めていると、本当にこれは有り難くて、子どもの興味、関心、学校の特色、それから子どもたちの特技を伸ばすための学校全体の取組等に使わせていただいておりました。子どもの将来にかける厚木市の意気込みというものが、こういう数字からも伺えて、大変有難く思っております。
     一つお聞きしたいのは、養護教諭について、小学校は850人以上、中学校は800人以上から2人配置という法律の基準には達していませんが、大規模校の中には複数配置していただいている学校があるかと思うのですが、これは、この一覧の中ではどの事業になるのでしょうか。
     配置されている学校からは、非常に有難いという声を聞いております。
     以上です。
  • 曽田教育長 教職員課長。
  • 須田教職員課長 養護教諭については、県費の定数で配置をしております。
     定数については、標準法で定めている養護教諭の数として、各学校には1名ずついますが、大規模校については、子どもの数によって複数配置ということで、配置をされております。
     平成28年度につきましては、小学校では851人以上の学校ということで、厚木小学校に1名、清水小学校に1名、南毛利小学校に1名、厚木第二小学校に1名、計4つの学校で4名の複数配置となりました。
     中学校では801人以上の学校ということで、厚木中学校に1名の複数配置となっております。
     以上です。
  • 門田委員 今お話いただいた学校以外に三田小にも配置していただいているかと思います。学校からはとても有難いという声を聞いているのですが、これは年間の配置ではなくて1学期のみの配置ということでしょうか。
  • 曽田教育長 教職員課長。
  • 須田教職員課長 失礼いたしました。三田小学校に配置されている方は非常勤の方で、特別支援コーディネーターとして養護教諭の非常勤講師が配置されたということでございます。
     以上です。
  • 門田委員 理解しました。ありがとうございます。
  • 曽田教育長 そのほか、いかがでしょうか。
     難波委員。
  • 難波委員 75ページのスポーツ推進基金積立金について、寄附ですからなかなか難しいところですが、やはり少しPR不足ではないかと思いました。その辺りの戦略的なところについては、どのように考えているのか少しお聞きしたいと思います。
  • 曽田教育長 スポーツ推進課長。
  • 小林スポーツ推進課長 平成28年度につきましては、グラウンドゴルフ協会から5万円の寄附をいただいております。
     また、市のあつぎ元気応援寄附金という形で、スポーツ振興に充ててほしいということで、194万2,000円の寄附がございまして、そのお金については、平成29年度に繰り入れるということになっております。
     以上でございます。
  • 難波委員 ありがとうございます。
     この調子で続いていくといいですね。
  • 曽田教育長 そのほか、いかがでしょうか。
     門田委員。
  • 門田委員 86ページの(仮称)あつぎ郷土資料館建設事業について、間もなくスタートするわけですが、交通手段や稼働率の面で、子どもたちにどうやって利用してもらえるかといった点は気に掛かりますが、素晴らしい施設で、収蔵物ごとの保管等いろいろできると伺っているので、何とかうまくいくように願っております。
     それから、88ページの人権教育・啓発推進事業ですが、中学生で人権を学ぶということは人生にも大いに影響を与えることで、非常に大事であるといつも感じていますので、さらに進めていくようお願いします。
     以上です。
  • 曽田教育長 そのほか、いかがでしょうか。
     よろしいでしょうか。
     それでは、特にないようですので採決に移ります。
     本件は、原案のとおり可決してよろしいでしょうか。
     (「異議なし」との声あり)
  • 曽田教育長 異議なしと認め、議案第40号を可決いたします。
     続いて、報告事項に入ります。
     報告事項1、児童数・生徒数将来推計について、報告をお願いします。
     教育総務課長。
  • 若林教育総務課長 報告事項1、児童数・生徒数将来推計につきまして、御報告申し上げます。
     本件につきましては、将来の学校施設整備を始めとする教育環境の整備計画等に資するため、毎年度、児童数・生徒数の将来推計値を算出しているものでございます。
     資料1を御覧ください。始めに、将来推計の算出方法でございます。
     まず、(1)児童数・生徒数でございますが、基となりますのは、平成29年5月1日現在の実数及び住民基本台帳の人口でございます。これを基に、各地域の人口変動率や学校の在籍率を考慮し、算出いたしました。
     次に、(2)学級数でございますが、小学校1年生から3年生は35人学級、小学校4年生から中学校は40人学級という設定で推計をいたしました。
     次に、(3)宅地分譲、マンション建設による増加の考慮でございますが、今年度につきましては、今のところ大規模な宅地分譲やマンション建設がないため、増加の考慮はしておりません。
     続きまして、2、児童数・生徒数の動向についてでございますが、恐れ入りますが1枚おめくりいただき、A3判横の児童数・生徒数将来推計【全体】という資料を御覧ください。
     下のグラフの小学校を見ていただきますと、本年度の児童数が1万1,802人で、来年度以降、徐々に減少するとの推計で、9年後の平成38年度には1万333人で、約1,500人、率で約12%の減と推計しています。
     学級数につきましては、本年度が通常学級と特別支援学級の合計で459学級、平成38年度が419学級で、年度で多少の増減はありますが、9年後は約9%の減と推計しています。
     次に、中学校でございますが、今年度の生徒数は5,914人で、来年度以降、若干の増減はありますが、9年後の平成38年度には約700人、率で約12%の減と推計しています。
     学級数につきましては、本年度が209学級、38年度が183学級で、年度でこれも多少の増減はありますが、9年後は約12%の減と推計しております。
     1枚おめくりいただきまして、この表につきましては、学校別の推計値でございます。本年度を含めた10年間の推計になります。学校別に、平成33年度までの5年間と平成38年度までの10年間をそれぞれ比較してみますと、まず、平成33年度に40人以上増加する小学校ですが、2校ございます。上から9校目の南毛利小学校が、本年度の957人から1,006人で、49人増加します。次に、その4つ下になります戸室小学校が、517人から625人で、108人増加いたします。
     一方、平成33年度に40人以上減少が見込まれる学校ですが、9校ございます。その中で、特に率で見ますと、大幅に減少する学校は、荻野小学校、上荻野小学校、飯山小学校、森の里小学校の4校で、この4校は25%以上の減少率となっております。
     次に、下の段の中学校ですが、平成33年度に40人以上増加する学校は厚木中学校でございまして、本年度813人から862人で、49人増加いたします。
     一方、平成33年度に40人以上減少する学校は4校ありまして、荻野中学校、睦合中学校、玉川中学校、睦合東中学校でございます。
     9年後の平成38年度につきましても、ほぼ同様な傾向が見られ、地域間で特徴が出ている状況でございます。
     この推計値につきましては、教育委員会事務局として、翌年度の予算編成などの基礎資料として、また、教室の確保など様々な計画を策定していく基礎・基本となるものでございます。
     報告につきましては、以上でございます。よろしくお願い申し上げます。
  • 曽田教育長 ただ今の報告に対して、何かございますか。
     私から一つ確認しますが、この推計値と実際の各年度の誤差というのは、どの程度ありますか。
  • 若林教育総務課長 誤差ですが、小学校につきましては、昨年度推計したものと比べますと、今年度の実数につきましては、40人程数が少なくなっています。
     また、中学校につきましては、ほぼ推計どおりということになっております。
     したがって、去年予測した平成29年度の推計数と実数を見ますと、若干実数の方が少なくなっているということになっています。
  • 曽田教育長 分かりました。
     そのほか、いかがですか。
     よろしいでしょうか。
     では、特になければ、報告事項1を終わります。
     次に、報告事項2、放射性物質の測定結果について報告をお願いします。
     学校給食課長。
  • 岩崎学校給食課長 報告事項2、放射性物質の測定結果につきまして、御報告いたします。
     恐れ入りますが、資料2を御覧ください。
     始めに、6月19日から7月13日までの給食用食材の放射性物質の測定結果でございますが、6月27日に調理後の給食の測定を行っており、それらを含む御覧のページ及び裏面のページ、全て不検出となっております。
     恐れ入りますが、右側のページを御覧ください。学校給食用食材の測定につきましては、給食食材として多く使用される品目を中心に、保護者の皆様からの要望を取り入れ、火曜日、木曜日に実施をしております。また、測定する品目数につきましては、できる限り早く測定結果を出すため、翌日の給食で使用する食材の中から3品目を目安に測定をしております。6月分につきましては、保護者の方からの要望はなく、教育委員会が選定した食材27品目を測定いたしました。7月分につきましては、保護者の方からの要望はなく、教育委員会が選定した食材12品目を測定いたしました。
     なお、夏季休業のため、測定回数は4回となっております。
     給食用食材の放射性物質の測定結果につきましては、以上でございます。
  • 曽田教育長 スポーツ推進課長。
  • 小林スポーツ推進課長 続きまして、スポーツ推進課から、本年7月6日から9月5日まで開場いたします市営水泳プール水の放射性物質の検査結果について、御報告申し上げます。
     ページをおめくりいただき、裏面の資料を御覧ください。開場前の6月30日に検査を行い、検査結果は全て不検出となっております。
     9月5日までの開場期間中、今月下旬と8月中の2回検査を行う予定でおりますので、8月の定例会におきましても測定結果を御報告させていただく予定でございます。
     以上、御報告いたします。
  • 曽田教育長 学校給食課長。
  • 岩崎学校給食課長 続きまして、恐れ入りますが、右側のページを御覧ください。
     大気中放射線量の測定につきましては、環境農政部において、市内6か所を観測地点として年4回実施しており、7月4日の測定結果につきましては、数値的には特に変化は示しておりません。
     報告につきましては、以上でございます。
  • 曽田教育長 ただ今の報告に対して、何かございますか。
     門田委員。
  • 門田委員 確認ですが、学校のプール水の測定結果についても問題はなかったのでしょうか。
  • 曽田教育長 スポーツ推進課長。
  • 小林スポーツ推進課長 学校のプール水についても測定は行われておりますが、測定結果については特に問題はないと聞いております。
  • 門田委員 分かりました。ありがとうございます。
  • 曽田教育長 そのほか、いかがでしょうか。
     よろしいでしょうか。
     では、特になければ、報告事項2を終わります。
     以上で、本日予定しておりました日程は全て終了いたしました。
     これをもちまして、平成29年厚木市教育委員会7月定例会を閉会いたします。
     お疲れ様でした。

閉会時刻16時10分

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