平成29年厚木市教育委員会10月定例会

更新日:2021年04月01日

公開日:2021年04月01日

会議概要

会議主管課

教育総務課

会議開催日時

平成29年10月24日火曜日
午後3時30分

会議開催場所

厚木市役所 第二庁舎4階 教育委員会会議室

出席者

教育長 曽田 高治
教育長職務代理者 山田 一夫  
委員 水上 裕
委員 門田 美恵子 委員 森 厚子
事務局
齊藤教育総務部長、須藤学校教育部長、霜島社会教育部長、
高橋学校教育担当次長、若林教育総務課長、岩崎学校給食課長、
窪田学務課長、佐藤教育指導課長、大田垣教育研究所長、
西海社会教育課長

説明者

事務局職員

1 教育長報告

2 審議事項

議案第49号 厚木市いじめ防止基本方針の改定について
議案第50号 厚木市学校運営協議会の設置について

3 報告事項

  • (1) 事務の臨時代理の報告について(障害のある児童・生徒の教育措置について)
  • (2) 厚木市学校運営協議会委員の委嘱及び任命について
  • (3) 平成29年度厚木市教育委員会表彰被表彰者について
  • (4) 放射性物質の測定結果について
  • (5) 平成29年度全国学力・学習状況調査に係る厚木市立小・中学校の調査の結果について

 会議の経過は、次のとおりです。

開会時刻15時30分

  • 曽田教育長 それでは、ただ今から平成29年厚木市教育委員会10月定例会を開会いたします。
     現在の出席者は5人で、定足数に達しております。
     厚木市教育委員会会議規則第15条第2項の規定により、本定例会会議録署名委員として、水上委員を指名させていただきます。よろしくお願いします。
     始めに、この度、教育委員会委員として、新たに森厚子委員が就任をされましたので、一言御挨拶をいただきたいと思います。
     森委員、よろしくお願いいたします。
  • 森委員 こんにちは。去る10月16日にこの委員を拝命いたしました。そのときの市長室の空気感から、とても重い仕事なのだなということを改めて実感しております。皆様の御指導をいただきながら、任期を全うできればと思っております。よろしくお願いいたします。
  • 曽田教育長 ありがとうございました。新しく加わられました森委員を合わせて4人の委員の皆様方には、今後も引き続き厚木市の教育行政全般にわたって御意見等を頂戴したいと存じます。よろしくお願いいたします。
     次に、本日は教育委員会の全課長が出席をしておりますので、紹介をお願いします。
     教育総務課長。
     (職員紹介)
  • 曽田教育長 ありがとうございました。
     それでは、ここで、議案審議の準備のため、暫時休憩といたします。

暫時休憩15時35分再開時刻15時37分

  • 曽田教育長 再開いたします。
     それでは、私から報告いたします。
     平成29年10月定例教育委員会教育長報告。平成29年9月26日火曜日に開催されました9月定例会以後の主な行事等18件につきまして、御報告申し上げます。
     まず、1ページ、1番目でございます。9月28日、木曜日、サッカー大学日本代表・ユニバーシアード競技大会優勝報告ということで、厚木市出身の流通経済大学4年生のジャーメイン良選手が市長表敬訪問に来てくださいましたので、私も同席をさせていただきました。
     サッカー・男子における金メダル獲得の報告ということで、大変素晴らしい成績を収められ、シュートも相当数決まったということでした。この選手は、厚木第二小学校、厚木中学校を卒業されて、今申し上げました大学で活躍をされております。来シーズン、Jリーグ入りが決定しているということで、また、厚木を全国に知らしめてくれる素晴らしい選手が出たことを、私も市長と共に大変嬉しく思いました。
     次に、2番目でございます。9月30日、土曜日、小学校の運動会が実施されまして、私は、清水小学校、妻田小学校、戸田小学校、森の里小学校の4校を訪問させていただきました。
     毎年思うのですが、上級生が下級生を上手にリードしてくれて、大変好ましい上下関係の中で、楽しく演技、競技等が行われておりましたし、また、来春入学予定の子どもたちを招待して、種目に参加してもらうといった工夫をしている学校もございました。
     もう一つ、ここ何年間かで急速に増えてきたなと思うのが、小学校の行事に、この運動会もそうですが、中学生のボランティアが参加をして、競技進行の手伝い等をやってくれております。6年生は、もうあと半年もすれば中学校に進学をしていくということで、小・中学校間の連携強化という意味でも、生徒同士の、子どもたち同士のこうした交流、つながりというのは、大事にしていかなければならないなと、そのように思いました。
     次に、3番目でございます。10月4日、水曜日、アミューあつぎにおきまして、今年度7回予定されております、第2回目の平成29年度子育てコミュニティトークが開催され、小学校8校から、それぞれ1名ずつ保護者の方に出席をしていただいて、意見交換が行われました。
     次に、5番目でございます。10月7日、土曜日、第3回目になりますが、同じく子育てコミュニティトークが開催され、この日は市立の保育所及び厚木市内の保育園7園から保護者の方に出席をしていただいて、テーマ2つに沿って意見交換が行われました。
     この第3回目の出席者は、保育所、保育園から参加された方々ですが、今日の午前中に行われた総合教育会議の中で、市長も挨拶の中で仰っていましたが、外国籍の男性の保護者の方、他市在住の保護者の方、さらには市外から転入された保護者の方等もいらっしゃいまして、外から見た厚木の子育て、教育環境について、貴重な御意見等をお出しくださいました。
     次に、6番目でございます。10月8日、日曜日、地区運動会を中心とする市民健康まつりが、14地区において行われました。厚木市には15の公民館プラス1分館がありますが、15地区中14地区の市民健康まつりがこの日にございまして、私の方ではこのうち10地区を訪問させていただいて、地区の運動会で、地区の方々が自治会対抗で熱を入れて競技をされている姿を拝見してきました。
     このときも、やはり児童・生徒の参加が非常に多いというのが目に付きました。地区の行事についても、その地区で生活をしている子どもたちが出掛けていって、係の仕事の手伝いをしたり、競技に参加したり、そういった姿がごく普通に見られるようになってきたと思います。
     また、学校管理職である校長先生、教頭先生等も出席をされておりまして、そういった意味で、地域に対して学校の方でも協力をし、また、学校の教育活動に対して地域の方々にも協力していただく、こういった、子どもたちの育ちの上で非常に重要な動きというものが根付いてきたということを実感いたしました。
     次に、1枚おめくりいただきまして、2ページ、7番目でございます。10月12日、木曜日、委員長をお務めいただきました依知中の片山校長先生から、第4期厚木市充実プラン検討会提言書を頂戴いたしました。今後、この提言書を十二分に踏まえて、第4期の厚木市充実プランを作成していくことになります。
     次に、9番目でございます。10月14日、土曜日、市内13中学校におきまして、一斉に文化発表会が実施されました。午前中は合唱コンクール、午後は、演劇部がある学校では演劇、また吹奏楽部がある学校では吹奏楽の演奏が行われました。
     私は、依知中学校と荻野中学校の2校を訪問させていただきました。依知中学校では1年生4クラス、荻野中学校では2年生7クラスの子どもたちが、練習の成果を発揮すべく、本当に真剣に一生懸命歌う姿、合唱を聴いてまいりました。保護者の方々も大勢体育館にいらっしゃいまして、自分の子どもだけではなくて、生徒が一生懸命歌う姿、合唱に耳を傾けてくださっておりました。
     次に、10番目でございます。10月15日、日曜日、文化会館地下展示室におきまして、第29回MOA美術館厚木児童作品展表彰式がございました。展示されている作品をじっくり拝見すると同時に、教育長賞の授与もさせていただきました。
     非常に明るい色彩で見る者を楽しくさせるような絵が、地下展示室一杯に展示をされておりまして、中には大人ではちょっと思い付かないような構図の絵なども展示されておりました。私も挨拶の中で、このように絵を通して何かを訴えることの大切さということを、子どもたちに伝えさせていただきました。
     次に、12番目でございます。10月16日、月曜日、第4回目の平成29年度子育てコミュニティトークが開催されました。この回は、子育てコミュニティトークでは初めて、中学生の保護者の方に参加していただいて実施したものなのですが、特に携帯、スマホをめぐる様々な問題について、活発な意見交換が行われました。
     次に、13番目でございます。10月19日、木曜日、レンブラントホテル厚木におきまして、神奈川県退職女性校長会の平成29年度見学研修会が、140名を超える方々の参加のもとで、盛大に実施されました。私の方にも御案内をいただきましたので、出席させていただいて、厚木の教育の紹介も含めながら御挨拶をさせていただきました。神奈川県の教育界において、女性校長として新たな道を切り開いてこられた多くの教育界の先達の皆様方を前にして、本市の取組を紹介させていただきました。
     次に15番目でございます。10月21日、土曜日、厚木愛甲地区中学校文化連盟芸術祭のステージ部門の最後の発表になるかと思いますが、小ホールで演劇部会の発表会が、大ホールで音楽科部会の発表会が実施されました。私は、演劇部会発表会の方にお伺いをして挨拶をさせていただいたのですが、台風接近の影響で雨風降る中、多くの保護者の方々にも参加していただいて、子どもたちがずっと練習を積み重ねてきた歌や演技を参観してくださいました。
     次に、18番目、最後になりますが、平成29年厚木市議会第4回会議9月定例会議の最終日の結果につきましては、この後、教育総務部長の方から報告をさせていただきます。
     以上でございます。
     教育総務部長。
  • 齊藤教育総務部長 それでは、平成29年厚木市議会第4回会議(9月定例会議)につきまして、御報告を申し上げます。
     市議会第4回会議は、9月1日から10月6日までの会議期間36日間で開催されました。概要の大半につきましては、9月26日に開催された教育委員会9月定例会において報告させていただきましたので、それ以降の日程に係る部分について、報告をさせていただきます。
     9月28日に開催されました決算に係る環境教育常任委員会におきましては、教育総務部、学校教育部及び社会教育部共通の議案第45号、平成28年度厚木市一般会計歳入歳出決算について及び社会教育部が関連する議案第46号、平成28年度厚木市公共用地取得事業特別会計歳入歳出決算についての2件が審査され、賛成多数で原案のとおり認定すべきものとされました。
     次に、10月6日開催の市議会本会議における教育委員会関連の議決事項につきましては、まず、議案第44号の教育委員会委員の任命につきましては、賛成全員で同意がされました。
     次に、先ほどの議案第45号、平成28年度厚木市一般会計歳入歳出決算について及び議案第46号、平成28年度厚木市公共用地取得事業特別会計歳入歳出決算についての2件につきましては、賛成多数で認定されました。
     次に、(仮称)あつぎ郷土資料館新築工事に係ります議案第54号、工事請負契約の締結について及び三田小学校体育館新築工事に係ります議案第55号、工事請負契約の締結についての2件につきましては、賛成全員で原案のとおり可決されました。
     次に、教育総務部と社会教育部が関連します議案第60号、平成29年度厚木市一般会計補正予算(第4号)及び社会教育部が関連します議案第61号、平成29年度厚木市公共用地取得事業特別会計補正予算(第1号)については、賛成多数で原案のとおり可決されました。
     次に、学校教育部が関連します陳情第12号、義務教育に係る国による財源確保と、35人以下学級の着実な実施・進行を図り、教育の機会均等と水準の維持・向上並びに行き届いた教育の保障を求める意見書を国に提出することを求める陳情は、賛成全員で採択されました。
     市議会の報告については、以上でございます。
  • 曽田教育長 ありがとうございました。
     本日の日程のうち、報告事項1については、個人に関する情報が含まれる案件となりますので、厚木市教育委員会会議規則第13条第1項の規定により会議を非公開としたいと思いますが、よろしいでしょうか。
     (「異議なし」との声あり)
  • 曽田教育長 御異議ありませんので非公開とし、日程の最後において報告を行うことといたします。
     審議事項に入ります。
     日程1、議案第49号、厚木市いじめ防止基本方針の改定についてを議題といたします。
     議案の説明をお願いします。
     教育指導課長。
  • 佐藤教育指導課長 それでは、議案第49号、厚木市いじめ防止基本方針の改定について、提案理由と内容について御説明を申し上げます。
     提案理由でございますが、この件につきましては、国が平成29年3月にいじめ防止対策基本方針を改定したことに伴い、いじめ防止対策推進法第12条、この第12条は、地方公共団体は国のいじめ防止基本方針を参酌し、基本的な方針を定めるよう努めるものとするという努力義務を示したものでございますが、この規定により、厚木市いじめ防止基本方針を改定することについて審議をしていただくものです。
     なお、この件につきましては、先月の教育委員会定例会にて撤回をさせていただきました。そのときにいただいた御意見に基づき、文言の修正を加えさせていただきました。
     1枚おめくりいただきまして、厚木市いじめ防止基本方針の改定の案がございます。
     始めに、1ページを御覧ください。目次でございますが、章立てについての変更はございません。目次を1ページとさせていただいたことで、第1章から第5章までを見開き2ページで読めるようにまとめ、見やすく体裁を整えさせていただきました。
     続きまして、2ページ、3ページを御覧いただきたいと思います。第1章につきましては、いじめ防止等のための基本的な考え方を示しました。このページでは、いじめの定義について、法及び国の基本方針に倣うものとして文章量を抑え、その分、本市教育委員会の基本目標との関連を示させていただいております。
     続きまして4ページ、5ページを御覧ください。第2章では、家庭・地域社会で大切にしたい意識や取組を示しました。ここでは、未然防止、早期発見、適切な対処の3項目について、家庭と地域社会の役割が書かれており、国の新しいガイドラインで強調されている子どもの声を共感的に聴くことなどの内容を含めて、番号を付けて箇条書きにさせていただきました。
     続きまして、6ページ、7ページを御覧ください。第3章では、学校が実施すべき取組及び考え方を示しました。
     1では、国の新しいガイドラインでうたわれている取組の達成目標を定めることや、学校評価の活用、PDCAサイクルを使っての取組の推進等を加筆いたしました。
     また、3では、下から2行目になりますが、いじめの問題を自分のこととして捉え、考え、議論するなど、次期学習指導要領を踏まえた記述をいたしました。
     また、4では、7ページの8行目からの部分になりますが、前回御指摘をいただきましたアンケート調査や面談の記録等の保存年限について触れるとともに、事務の取扱いも整理することといたしました。内容といたしましては、8行目ですが、「アンケート調査や面談の記録、指導や支援の記録等は、時系列で整理し、小学校においては卒業後3年間、中学校においては卒業後1年間は保存するものとします。」という表現にさせていただきました。前回はこれが重大事態の所に入っていたため、大変分かりにくい内容になっていましたので、早期発見のための取組の方に持ってきたということになります。
     続きまして、8ページ、9ページを御覧ください。第4章では、市長及び教育委員会の基本的施策・取組を示しました。8ページでは、14項目について具体的な取組を示し、9ページでは、市の条例に基づく附属機関を記載させていただきました。
     続きまして、10ページ、11ページを御覧ください。第5章では、重大事態への対処を示しております。現行の基本方針では、調査・情報提供・市長への報告について、まとめて3分の2ページ程度の記載にとどまっておりましたが、いじめ防止対策推進委員会の提言を受けまして、具体の動きを確認できる記述という形で直させていただきました。
     また、11ページの(5)については、前回御指摘をいただいた重大事態の調査に係る記録の保存についてですが、指導要領に合わせて5年とすることを明記させていただきました。
     続きまして、12ページを御覧ください。前回はフローチャートを作成しまして見ていただいたのですが、なかなか一般の方には難しく分かりにくいのではという御指摘をいただきましたので、ここでは、「対処の流れ」ということで、重大事態の認知をした際に行われることのみをシンプルに記述させていただきました。また、そのほかにも、御指摘をいただいた、見出しをゴシック体にすることや書体を統一すること等の修正を加えております。
     さらに1枚おめくりをいただきまして、参考資料1には、厚木市いじめ基本方針の改定について、さらに1枚おめくりいただきまして、参考資料2には、主な改定点を載せさせていただいております。
     さらに1枚おめくりいただきまして、参考資料3には、国の基本的な方針の主な改定点について、さらに参考資料4には、本年3月の定例会でお示しをいたしました、いじめ防止対策委員会からの答申の概要をお付けしております。この参考資料につきましては、前回お示ししたものと同じものとなっております。
     以上でございますが、よろしく御審議をいただきますようお願い申し上げます。
  • 曽田教育長 ただ今の説明に対しまして、何か質疑はございますか。
     門田委員。
  • 門田委員 前回の定例会を踏まえ、より分かりやすく、学校や幼稚園等でもすぐ使えそうな良い内容に改定していただけたと思います。ありがとうございます。
     一つお願いがあります。今年3月に文部科学省から出されました「重大事態のガイドライン」に載っている重大事態の内容については、各現場でもう研修済みだとは思うのですが、新しい先生もいらっしゃるので、例えば、自殺、心・体・お金の被害、いじめによる長い間のお休みなど、これが重大事態だということの周知は、今一度徹底していただければ有り難いと思います。是非お願いできればと思います。
  • 曽田教育長 教育指導課長。
  • 佐藤教育指導課長 ありがとうございました。周知につきましては、この方針を出すときは当然ですが、児童指導担当、生徒指導担当の部会がございますので、そこでも、きちんと話をしてまいりたいと思いますので、よろしくお願いいたします。
  • 曽田教育長 よろしいですか。
  • 門田委員 はい、分かりました。
     もう一つお願いします。6ページの第3章のところです。
     第1章ではいじめ防止等のこと、第2章では家庭・地域社会でのことということで、先に家庭・地域でのことが出たのには意味があると思いますが、子どもの心や命を奪ういじめが一番多いのは学校で、しかもそれが75%に達しているというデータも出ていますので、やはりこの第3章のところは大事だなと思いながら、読ませていただきました。
     3の未然防止のための取組ですが、ここにはとても大事なことが載っていますが、この11行で言い尽くせているわけではありません。
     先ほども触れましたが、今年3月に文科省から出された「いじめ重大事態に関するガイドライン」では、具体的な例がいろいろ出ていました。性同一障害の子どもたちはこうする、発達障害の疑いの子どもたちはこうする、帰国子女に対してはこうする、クラスでいじめが出たときはこうするというように、学級担任や管理職が具体的に予防で使える内容が、10ページ程出ていますので、これが一斉に現場にうまく伝わっていってくれれば有難いなと思います。
     このノウハウは、幼稚園、小・中・高とも、現場にいる教員や教職員が使える非常に具体的なものになっているので、厚木市のいじめ防止基本方針を学校に周知する際に、是非一緒にPRしていただけたらと思います。よろしくお願いします。
  • 曽田教育長 教育指導課長。
  • 佐藤教育指導課長 ありがとうございました。これから、学校の方では、児童・生徒が主体的に関わっていく取組を中心に行っていきたいと思っておりますので、今、門田委員にお話をいただいた観点を踏まえ、できるだけ学校の子どもたちが主体的に取り組むような仕掛けをしながら、この意義を広げていき、未然防止に努めてまいりたいと思いますので、よろしくお願いします。
  • 曽田教育長 そのほかいかがでしょうか。
     山田委員。
  • 山田教育長職務代理者 門田委員がお話しされたように、やはり私も、このいじめ防止基本方針をいかに周知していくかということが大事だと思います。先ほどの児童・生徒指導担当の部会での周知のほかに、学校の職員会議の中でも進めていくのではないかと思いますが、いじめ防止だけでなく、人権の問題等いろいろな内容も踏まえて進めていただければと思いますので、繰り返しになりますが、よろしくお願いしたいと思います。
  • 曽田教育長 そのほかいかがでしょうか。
     森委員。
  • 森委員 6ページの2については、組織の設置に関する内容になるかと思いますが、ここの最後の4行は、早期発見のためには、皆に相談しましょう、隣の人に声を掛けましょう、対処はこうしましょうということではないかと思いますので、4か5に記載すべき内容なのではないかと思いました。
  • 曽田教育長 教育指導課長。
  • 佐藤教育指導課長 ありがとうございます。この最後の4行のところにつきましては、認知をした場合にはとありますので、確かに対処の方と受け取られることもあるかもしれません。
     ただ、この部分については、いじめかどうかという判断をするということよりも、何か子どもたちにトラブルがあった、心配なことがあったという場合に、気軽なことであっても、例えばこのようなことはどうだろうというように、一人でそれを抱えないで、先生同士のコミュニケーションを取ってもらいたいという思いも含まれてございます。
     したがって、早期発見と適切な対処の両方に関わってくるため、前半の組織の設置のところに挙げさせていただいているものでございます。具体的には、各学校の担任の方から、例えば、児童指導支援会議からといった形で、報告が上がってくることもあります。このように、いろいろ細かい情報についても共有していこうとしておりますので、御理解いただければと思います。
     以上です。
  • 曽田教育長 森委員。
  • 森委員 私は、この2については、学校内にこういう組織がありますということをうたって、そしてその組織を周知するという項目で、みんなで情報交換をしましょう、一人で悩まないようにしましょうというのは、早期の発見や適切な対処のための取組と理解していましたので、一応一つの意見として述べさせていただきました。
  • 曽田教育長 山田委員。
  • 山田教育長職務代理者 私も、今森委員が言われたことはよく分かります。この2のところは、いじめというのは他所ごとではないから、担任任せにしないで、学校として組織をすぐ作っていくことが求められるといったことではないかと思いますので、やはり組織を設置するということが大前提だという考えでもいいのではないかと思いました。
  • 曽田教育長 森委員。
  • 森委員 先ほども申しましたが、私は、認知する前に、いじめ防止のための対策として、例えば、何かあったら声を掛けましょうとか、いじめを起こさないための組織を学校に立ち上げましょうということだと思っておりました。
  • 曽田教育長 学校教育部長。
  • 須藤学校教育部長 ただ今の委員お二人からの御指摘はそのとおりでございますが、恐れ入りますが、参考資料3を少し御覧いただきたいと思います。
     この参考資料3については、この3月に、国が行いました「いじめ防止等のための基本的な方針」の主な改定点をリストアップさせていただいた資料になりますが、この一番下の「対策組織について」の「教職員が報告を行わない場合、法第23条第1項への違反となり得る」という点を参酌したという御理解をいただければと思います。
     確かに、いじめ防止対策のためには、個々の教員等の子どもたちの様子を見る力量、察する力等の向上について、教育委員会としても何かしらの支援を行う必要性を感じているところでございます。そうした意味では、校内の指導・支援の体制整備をますます進めていく必要があると思っておりますし、早期発見のための取組等についても、触れさせていただいているところでございます。
     御指摘いただいている2の最後4行については、今申し上げましたとおり、国の改定のポイントを参酌して、いじめの事案の認知が行われた場合に、一人で抱えずに学校内の組織で対応するという点を強調し、大きなミスを生じさせないための1項目であると御理解いただければと考えております。
     以上でございます。
  • 曽田教育長 いかがでしょうか。
  • 森委員 はい、分かりました。
  • 曽田教育長 山田委員もよろしいですか。
  • 山田教育長職務代理者 はい、理解しました。
  • 曽田教育長 私からも確認します。国の改定点に合わせる形で、市の改定でも、組織の設置のところに記述を盛り込んだという捉えでいいでしょうか。
  • 須藤学校教育部長 はい、そうでございます。
  • 曽田教育長 もう一つ確認します。国では、報告を行わない場合、法令違反という書き方ですが、市では、迅速に報告・相談し、検討を行わなくてはならないという書き方になっていますが、これは、義務だということを示したという理解でよろしいでしょうか。
  • 須藤学校教育部長 はい、そうでございます。
  • 曽田教育長 私の方から、もう少し述べさせていただきます。
     この厚木市いじめ防止基本方針の改定版については、今後、校長会の方で説明をし、また、児童指導担当、生徒指導担当の会議等で詳細説明等を行い、周知徹底を図るということですが、平成29年3月14日最終改定版の文科省の「いじめの防止等のための基本的な方針」と、同じく3月の「いじめの重大事態の調査に関するガイドライン」については、既に教育委員会経由で学校の方に通知されています。
     したがって、今後は、国の基本的な方針、ガイドライン、厚木市いじめ防止基本方針の改定版の3つに基づいて、校長あるいは生徒指導、児童指導担当等がリードしながら、各学校の教職員に対して、改定内容等を含めて周知徹底を図って、それぞれの学校の基本方針の改定作業に入っていただくという流れで進めていくということになります。
     そのほか、いかがでしょうか。
     よろしいですか。それでは、ほかに質疑はないようですので、採決に移ります。
     本件は、原案のとおり可決してよろしいでしょうか。
     (「異議なし」との声あり)
  • 曽田教育長 異議なしと認め、議案第49号を可決いたします。
    次に、日程2、議案第50号、厚木市学校運営協議会の設置についてを議題といたします。
     議案の説明をお願いします。
     教育総務課長。
  • 若林教育総務課長 議案第50号、厚木市学校運営協議会の設置につきまして、提案理由及び内容を説明申し上げます。
     本件につきましては、厚木市学校運営協議会規則第3条第1項の規定により、学校運営協議会を設置するものでございます。
     それでは、内容を御説明申し上げますので、1枚おめくりいただき、別紙を御覧ください。
     設置する学校につきましては、番号1の北小学校と番号2の上依知小学校の2校で、設置日は平成29年11月1日となります。
     1枚おめくりいただき、右側のページを御覧ください。36小・中学校のコミュニティ・スクール実施時期でございます。黒く色塗りされているのが、既に設置している15校です。さらに今回の2校を加え、11月には17校となり、今後、今年度中にあと3校、来年度には残りの16校が導入予定となっております。
     最後に、もう一枚おめくりください。それぞれの学校の設置申請書でございます。
     説明につきましては、以上でございます。よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。
  • 曽田教育長 ただ今の説明に対しまして、何か質疑はございますか。
     よろしいですか。それでは、特に質疑がないようですので、採決に移ります。
     本件は、原案のとおり可決してよろしいでしょうか。
     (「異議なし」との声あり)
  • 曽田教育長 異議なしと認め、議案第50号を可決いたします。
     続きまして、報告事項に入ります。
     報告事項2、厚木市学校運営協議会委員の委嘱及び任命について、報告をお願いします。
     教育総務課長。
  • 若林教育総務課長 報告事項2、厚木市学校運営協議会委員の委嘱及び任命につきまして、御報告申し上げます。
     資料2を御覧ください。
     厚木市学校運営協議会委員につきましては、学校運営協議会規則第5条第1項の規定により、教育委員会が委嘱又は任命することになっておりますが、先ほど議決いただきました学校運営協議会を設置する学校に、平成29年11月1日付けで、それぞれ学校運営協議会委員を委嘱及び任命いたしますので、御報告するものでございます。
     恐れ入りますが、1枚おめくりいただき、別紙を御覧ください。
     番号1番の北小学校の上井邦裕様から、1枚おめくりいただき、36番の上依知小学校の松本俊郎様までの36人を委嘱又は任命するものでございます。
     任期につきましては、学校運営協議会規則第5条第4項の規定により、2年以内で、両校とも平成31年5月31日までと定めています。
     なお、4ページからは、参考資料として学校別の名簿をお示しさせていただきます。
     報告は以上でございます。よろしくお願い申し上げます。
  • 曽田教育長 ただ今の報告に対しまして、何かございますか。
     私から一つ確認しますが、厚木市学校運営協議会委員285人のうち、報酬をお支払いしている委員の数というのはどのくらいですか。
     教育総務課長。
  • 若林教育総務課長 委員285人のうち報酬を支払う方につきましては159人で、パーセントで言いますと56%の方に支払っています。
     なお、支払わない方につきましては、校長先生ほか教職員、公民館の職員でございます。
     以上です。
  • 曽田教育長 はい、分かりました。
     そのほか、いかがでしょうか。
     よろしいですか。特になければ、報告事項2を終わります。
     次に、報告事項3、平成29年度厚木市教育委員会表彰被表彰者について、報告をお願いします。
     教育総務課長。
  • 若林教育総務課長 報告事項3、平成29年度厚木市教育委員会表彰被表彰者につきまして、御報告申し上げます。
     資料3を御覧ください。
     本件につきましては、厚木市教育委員会表彰要綱に基づき、厚木市教育委員会表彰等選考委員会において選考いたしました皆様を表彰するものでございます。
     教育委員会表彰被表彰者は、個人49人、団体12団体、教育委員会感謝状贈呈被贈呈者は、個人3人、団体1団体、教育長感謝状贈呈被贈呈者は、個人1人、団体1団体でございます。
     1枚おめくりいただき、1ページを御覧ください。教育委員会表彰でございます。まず個人の部でございますが、第31回神奈川県トランポリン大会園児年中以下クラス女子の部におきまして、第1位となりました牧野愛生様を始めといたしまして、各種コンクールやスポーツの分野において優秀な成績を収められた方々でございます。
     2枚おめくりいただき、5ページを御覧ください。次に、団体の部でございますが、第48回交通安全こども自転車神奈川県大会におきまして、団体優勝しました厚木市立清水小学校様を始めといたしまして、様々な大会で優秀な成績を収められた12団体を表彰するものでございます。
     続きまして、1枚おめくりいただき、6ページを御覧ください。教育委員会感謝状でございます。平成24年度から鳶尾小学校児童登校時の交通安全指導及び見守り活動を行い、教育活動に貢献されました尾崎常雄様を始めといたしまして、教育活動や教育環境の整備に貢献されました3人と1団体に感謝状を贈呈するものでございます。
     次に7ページを御覧ください。教育長感謝状でございます。学校教育・学校施設に関する事業へ寄附をいただきました猪又宇史様と久保奨学金基金へ寄附をいただきました厚木うきうきクラシック様に贈呈するものでございます。
     表彰式につきましては、11月13日月曜日午後4時から、市役所第二庁舎で開催する予定でございます。
     以上でございます。よろしくお願い申し上げます。
  • 曽田教育長 ただ今の報告に対して何かございますか。
     門田委員。
  • 門田委員 教育委員会表彰個人の29番の山口様が出場された大会は、何の大会でしょうか。それから、49番の中村様の作品はどのような作品か教えていただければと思います。お願いします。
  • 曽田教育長 教育総務課長。
  • 若林教育総務課長 29番の山口様の出場された大会については、BMXということなので、自転車の大会になると思います。
     49番の中村様については、全国中学校総合文化祭神奈川県大会最優秀賞を受賞したポスターで、中学生が生き生きと学校生活を過ごしている様子を描いた作品でございます。なお、作品のコピーがございますので、後ほど御覧いただければと思います。
     以上です。
  • 門田委員 県で最優秀賞とは素晴らしいですね。ありがとうございます。
  • 曽田教育長 教育委員会表彰は、年に3回、随時表彰をさせていただいておりますが、毎回、文化・スポーツ・その他様々な分野で、非常に多くの子どもたちや大人の方々が活躍をされております。また、感謝状につきましても、子どもたちの安心・安全な学習活動を支えてくださっている方々が大勢いらっしゃいます。挨拶の中で、毎回私の思いというのを伝えさせていただいておりますが、本当に嬉しい表彰式でございます。
     そのほか、いかがでしょうか。
     よろしいでしょうか。特になければ、報告事項3を終わります。
     次に、報告事項4、放射性物質の測定結果について、報告をお願いします。
     学校給食課長。
  • 岩崎学校給食課長 報告事項4、放射性物質の測定結果につきまして、御報告申し上げます。
     恐れ入りますが、資料4を御覧ください。始めに、9月14日から10月12日までの給食用食材の放射性物質の測定結果でございますが、9月26日に小・中学校の調理後の給食の測定も行っており、それらを含む御覧のページ及び裏面のページ、全て不検出となっております。
     恐れ入りますが、右側のページを御覧ください。学校給食用食材の測定につきましては、保護者の方からの要望を取り入れ、火曜日、木曜日に、翌日の給食で使用する食材を1日3品目を限度として測定している中で、9月分につきましては、2名の保護者の方から15品目の要望に対して、教育委員会が選定した食材を合わせて24品目の測定を行いました。10月分につきましては保護者の方からの要望はなく、予定を含め24品目の測定をいたします。今後におきましても、保護者の方から要望があった食材を基本として測定してまいります。
     恐れ入りますが、1枚おめくりいただき裏面のページを御覧ください。大気中放射線量の測定につきましては、環境農政部において、市内6箇所を観測地点として、年4回の測定を実施しており、10月2日の測定結果につきましては、数値的には今回も特に大きな変化は示しておりません。
     報告につきましては、以上でございます。
  • 曽田教育長 ただ今の報告に対して何かございますか。
     よろしいでしょうか。特になければ、報告事項4を終わります。
     次に、報告事項5、平成29年度全国学力・学習状況調査に係る厚木市立小・中学校の調査の結果について、報告をお願いします。
     教育研究所長。
  • 大田垣教育研究所長 報告事項5、平成29年度全国学力・学習状況調査に係る厚木市立小・中学校の調査結果について、御報告申し上げます。
     お手元の資料5を御覧ください。調査は、昨年度と同様、全国の小学校第6学年及び中学校第3学年の児童・生徒を対象として実施されました。
     調査の内容は、小学校では国語・算数、中学校では国語・数学の2教科です。国語・算数・数学のそれぞれにつきまして、これまでと同様、基礎的、基本的な知識や技能が身に付いているかどうかを見る問題Aと、知識や技能を活用することができるかどうかを見る問題Bが実施されました。
     質問紙調査につきましても、昨年度と同様に、生活習慣や学習環境に関する内容です。
     実施日につきましては、平成29年4月18日です。本市からは、小学6年生1,892人、中学3年生1,852人が参加いたしました。
     恐れ入ります、2ページを御覧ください。教科に関する調査結果に表れた本市の状況でございます。今年度は、国から提供された都道府県及び市町村のデータが整数値になりましたので、各教科の平均正答率を整数値で示しております。
     教科に関する調査の平均正答率を全国の公立学校の平均正答率と比較いたしますと、小学校につきましては、国語A、Bが2.5から2.8ポイント、算数A、Bが3.6から3.9ポイント下回るという結果でした。また、中学校につきましては、おおむね全国の平均正答率と同様の結果が得られました。
     次に、各教科の状況について御説明いたします。主な結果として、相当数の児童・生徒ができている点と課題となる点、また、該当する問題の概要と問題番号をそれぞれ記載いたしました。
     (1)を御覧ください。小学校では国語を例に挙げて説明いたします。1つ目の「漢字を正しく読むこと」と、2つ目の「ことわざの意味を理解して自分の表現に用いること」については、相当数の児童ができています。この内容に該当する問題の概要を四角い枠の中に記載いたしました。漢字を正しく読むことの問題は、期限、事務室、指示という漢字になります。ことわざの意味を理解して自分の表現に用いる問題は、三度目の正直、もちはもち屋ということわざについての問題でした。
     恐れ入ります、資料を2枚おめくりいただきまして、その後ろに参考資料を添付させていただきましたので、参考資料1ページを御覧ください。こちらが実際の調査問題になります。漢字を読むことの問題が、下の段、国語A7という問題になります。こちらの中に漢字の読みと書きの問題が出されております。また、ことわざの問題が、上の段の国語A5という問題になります。詳しい内容については、恐れ入りますが、後ほど御確認いただければと思います。
     資料2ページにお戻りください。続けて御説明申し上げます。「漢字を正しく書くこと」や、「目的や意図に応じ、必要な内容を整理して書くこと」、「物語を読み、具体的な叙述をもとに理由を明確にして、自分の考えをまとめること」などについては、課題が見られました。該当する問題の概要は同じく四角の枠の中に、実際の調査問題は参考資料の1ページから3ページに掲載をさせていただきましたので、後ほど御確認ください。
     次に、資料の3ページを御覧ください。上の段に(2)といたしまして、小学校算数の主な結果を5つ、下の段に(3)といたしまして、中学校国語の主な結果を5つ記載いたしました。
     続けて、資料4ページを御覧ください。中学校につきましては、(4)数学を例に御説明いたします。「円錐が回転体としてどのように構成されているかを理解すること」や、「平行移動した図形をかくこと」、「与えられた表やグラフから、必要な情報を適切に読み取ること」などは相当数の生徒ができています。一方、「範囲の意味や与えられた度数分布表について、ある階級の相対度数を求めること」や、「2つの図形の関係を回転移動に着目して捉え、数学的な表現を用いて説明すること」などについては、課題が見られました。
     小学校、中学校全体の傾向といたしましては、漢字を正しく書くことや、目的に応じて資料などの中から必要な情報を見つけて自分の考えを言葉で書いたり説明したりすることなどについて、課題が見られるという傾向が見られました。
     各学校においては、児童・生徒の発達段階や実態に合わせて、漢字の持つ意味を考えながら、文や文章の中で正しく使うことができるように指導することや、読み手に伝えたいことが分かるようにするため、目的や意図に応じて取材の内容や方法を工夫し、その中から事実と自分の感想・意見などを区別しながら、必要な内容を整理して書くことができるように指導すること、また、目的に応じてデータを収集したり整理したりする方法を適切に用いて、工夫してデータを処理する良さを実感できるよう指導することなどについて、引き続き工夫改善を図っていく必要があるものと捉えております。
     続きまして、同じく4ページの下の段、3、児童生徒質問紙調査の結果につきまして、御説明いたします。ここでは、教科の正答率との関係性ということに着目し、教科の正答率が高い児童・生徒に見られた回答の傾向と、教科の正答率が低い児童・生徒に見られた回答の傾向を記載いたしました。
     アの学習に対する関心・意欲・態度では、教科の正答率が高い児童・生徒は、「学校で好きな授業がある。」、「友達と話し合うときに話や意見を最後まで聞くことができる。」、「国語の勉強は大切だと思う。」、「国語の解答を文章で書く問題について、あきらめずに解答しようと努力した。」などと回答している傾向が見られました。
     5ページに移りまして、教科の正答率が低い児童・生徒は、「400字詰め原稿用紙2から3枚の感想文や説明文を書くことは難しいと思う。」、「自分の考えを他の人に説明したり、文章に書いたりすることは難しいと思う。」、「数学の解答を言葉や数、式を使って説明する問題について、最後まで解答を書こうと努力できなかった。」などと回答をしている傾向が見られました。
     以下、イの家庭学習・学習時間、社会に対する興味関心等、ウの基本的な生活習慣、家庭でのコミュニケーション、エの自尊感情、規範意識等といった項目ごとに、それぞれの傾向を記載いたしました。
     この質問紙調査の結果を踏まえまして、(2)児童・生徒質問紙調査の結果から見える今後の取組の重点を、次の2点にまとめました。
     アといたしまして、「学校で、好きな授業がある」と回答する児童・生徒の割合が高い一方、「学校の授業などで、自分の考えを他の人に説明したり、文章に書いたりすることは難しい」と感じている児童・生徒が半数以上おり、教科の調査の結果からも、自分の考えを説明したり、文章に表現したりすることが課題として挙がっております。
     6ページを御覧ください。このようなことから、各学校においては、児童・生徒が興味関心を持って学習に取り組む中で、基礎的な学力を身に付けるとともに、自分の考えをまとめたり表現したりする活動などを効果的に取り入れながら、思考力・判断力・表現力等を身に付けることができるよう授業改善を図っていくこと。
     次に、イといたしまして、家での学習時間が1日1時間以上と回答した児童・生徒の割合が低いことや、「1日2時間以上テレビゲームをする」、「1日1時間以上、携帯電話やスマートフォンで通話やメール、インターネットをする」と回答した児童・生徒の割合が、全国平均を上回っていることなどから、各学校においては、保護者と連携・協力を図りながら、情報機器の適切な利用時間、家庭学習の時間の確保や学習内容などについて働き掛けをしていくこと。
     これらのことに重点を置きながら、教育委員会と学校が力を合わせ、未来を担う厚木の子どもたちを育てていきたいと考えております。
     また、この結果は、今後、本市のホームページで公開し、市民の皆様にも伝えてまいりたいと考えております。
     以上です。
  • 曽田教育長 ただ今の報告に対しまして、何かございますか。
     水上委員。
  • 水上委員 丁寧な分析で、よく分かりました。ありがとうございました。
     教科に関する調査結果について、まず見せていただいて、中学校が随分健闘されたのだなということは分かりました。そこで、3年前はどうだったのかが気になりましたので、過去の資料を少し紐解いてみました。3年前の小学校6年生のデータは全国平均より随分低かったのですが、その生徒が中学3年になったわけですから、当時からすると随分上がったなというのが率直な感想です。
     一方、小学校の方を見たときには、そういった比較できるデータはありませんが、やはり少し厳しいのかなというのが感想です。
     そこで、ここまで課題が分かっているわけですから、肝心なのは具体的なアクションプランだと思います。例えば、何々をすることで何々がいついつまでにできるようになるといったことや、児童だけではなく保護者に伝えるメッセージであるとか、そういった具体的なアクションプランがあれば、教えていただけたらと思います。
     以上です。
  • 曽田教育長 教育指導課長。
  • 佐藤教育指導課長 この学力・学習状況調査は4月に行われるわけですが、実は、学校でも、大体一か月後くらいに、一部のクラスを抽出し簡単に採点をしており、おおよその結果を得ています。
     その中で、大体分かってくることがございますので、8月の段階で、学力向上のコンセプトシートというものを作りまして、その分析を2学期の授業にいかしていく取組がスタートしております。各学校の方で、例えば、漢字や計算など数値目標を作って、その目標に迫るようにしましょうといった取組を現在進めているところです。
  • 曽田教育長 水上委員。
  • 水上委員 はい、ありがとうございます。
     確かに、教育現場の方では、そのように数値目標を掲げて着々と取り組むということでお願いしたいと思います。
     もう一つ、ここに書かれている分析で、保護者の問題がありますが、家庭学習の時間が長くなるほど正答率が高くなるのに、1日2時間以上テレビを見るとか、要は、家庭の方にもいろいろ問題があります。これはもう何か仕掛けがないといけないのではないかと思いますが、いかがですか。
  • 曽田教育長 教育指導課長。
  • 佐藤教育指導課長 今、小学校と中学校の連携が盛んに行われている中で、まだ具体的な効果というところまでは申せない部分もあるのですが、家庭学習については、小学校から中学校の9年間を見通して、こういう形でやりましょうといった家庭学習の手引きのようなものを作って配布しています。また、例えば、よくあるのは、学年×10分は家庭学習しましょうといったものについて、今までは、小学校は小学校で中学校は中学校で出していたのですが、それを連続してやりましょうという呼び掛けは、各中学校区で進んできているというところはございます。
  • 曽田教育長 水上委員。
  • 水上委員 状況は分かりました。いろいろ工夫もあるのでしょうね、保護者に向けてというところは、一緒に考えていきたいと思います。ありがとうございました。
  • 曽田教育長 そのほかございますか。
     山田委員。
  • 山田教育長職務代理者 教育研究所の分析いろいろありがとうございます。
     3点ほどお聞きしたいと思います。
     まず、児童・生徒質問紙調査の家庭学習・学習時間、社会に対する興味関心等の項目で、新聞を読んでいないという回答があります。この回答は毎年出ているかもしれませんが、実は新聞は、新聞販売店の御厚意で恐らく各校に配られているのではないかと思います。各学校では、その新聞を図書室へ置いたり、ロビーに置いたりといろいろな工夫をされているかと思うのですが、もう少し何かうまく活用できないかと思います。いわゆる文字離れということが盛んに言われていますので、その辺りの対応をどのように考えているのか、少しお聞きしたいと思います。
     2点目は、児童・生徒質問紙調査の回答の中で、「学校の授業などで、自分の考えを他の人に説明したり、文章に書いたりすることは難しい」というものがあります。これは、例の学習指導要領が変わる中で、対話的で深い学びの実現ということにつながっていくのかと思いますが、いろいろ研究されている中で、この辺の先取りといいますか、どのような話し合いがされているのでしょうか。
     3点目は、先ほど水上委員も仰っていましたが、6ページの下から4行目以降のところについて、確かに考えていかなければいけないのですが、テレビ等の視聴、携帯電話、スマートフォン、情報機器の適切な利用時間について、どのように考えたらいいのかというのは、大変難しいところです。
     メールやLINEをすぐ返さなくてはいけないといった問題はずっと言われてきていますので、PTA、子どもたち、先生方が、具体的に話し合う場があって、何かまとめられるといいのではと思うのですが、その辺について、何かお考えがあったら、少しお聞かせいただければと思います。
  • 曽田教育長 教育指導課長。
  • 佐藤教育指導課長 まず、1点目の新聞のことに関してですが、学校に寄附で配られた新聞や、学校が購入したこども新聞等について、図書室に置いたり、子どもたちが通るところに配架台を置いて見せていたりする学校はございます。
     また、新聞を活用した授業に関しましては、つい最近ですが少し調べる機会がございまして、多くの学校が授業でも取り扱っていますし、朝の会や帰りの会でも使っているということが分かりました。
     新聞に関しては、以上でございます。
  • 曽田教育長 教育研究所長。
  • 大田垣教育研究所長 2点目ですが、いわゆる主体的、対話的、深い学びという、これからの学習の方向性に関わる取組につきましては、今年度、教育研究所で開催をいたしました研修の中にも、いわゆるアクティブラーニングという、子どもたちが活動の中で考えを伝え合ったり、自分の考えを深めたりといった授業の在り方のテーマを複数持たせていただいております。
     そういう中で、現場の先生が、今後の授業の在り方について理解を深め、実際に実践につなげていける、そのようなことを地道に続けていくということを考えております。
     また、先日、学習指導要領の内容について理解を深めるための県の会議がありまして、本市の指導主事が参加しています。各学校の授業研究に、指導・助言で出向く機会が、秋になって、今ちょうど増えてきているところなので、そういう中でも、子どもたちが主体的に取り組めるような授業や、教師の働き掛け・投げ掛けをどのようにしていくのがいいかといったことを、できるだけ具体的に学校現場の先生と一緒に考えていけるような機会を増やせるよう努めてまいりたいと思っております。
     2点目については、以上です。
  • 曽田教育長 社会教育課長。
  • 西海社会教育課長 ただ今委員の方から、PTAというお言葉をいただきましたので、社会教育の方からの取組をお伝えしたいと思います。
     来年2月21日でございますが、家庭教育の情報提供の講演会を計画しております。関係の先生をお招きして、ネット依存症の現状等をお話しいただくとともに、家庭教育において、ネット依存症にならないためにはどう取り組めばいいかといったアイデアをいただけるような講演会ができないかということで、今準備を進めておりますので、是非そういう場でPTAの皆様にも情報提供していきたいと考えております。
     以上でございます。
  • 曽田教育長 教育指導課長。
  • 佐藤教育指導課長 子どもたちの取組については、携帯スマホ教室という形で、特に、中学校では全ての学校で取組を進めております。さらに、中学校の生徒が、小学校に行って劇のような形で見せるといった子供たちの取組も出てきておりますし、また、小学校においては、保護者も呼んで児童と一緒に行う取組もあるとのことでございます。
     このように、学校では、保護者が子供たちと一緒に携帯スマホ教室を受けるといった取組もございます。直近では、11月末に、依知南小学校でも、PTAのふれあい行事の中で行うとのことでございます。いろいろな場面を通じて、保護者と子どもたちに、スマホの使い方について、特に、ルールを決めていこうということ、やり過ぎの問題、それからトラブルにならないように、この3点を柱として教えることが取組として増えてきたということでございますので、これも推進してまいりたいと思っております。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     私からも少し述べさせていただきます。
     10月16日月曜日に行われた第4回目の子育てコミュニティトークは、中学校に子どもを通わせている保護者の方7人にお集まりいただいたのですが、携帯・スマホに関わることというのが、2つあるテーマのうちの1つになっていましたが、そのテーマでほとんどの時間が終わってしまいました。
     学校教育部長が司会進行をしまして、「何歳で持たせましたか」とか、「その際に約束事をされていますか」とか、「実際のところどうですか」といった質問を投げ掛けて、保護者の方がいろいろ発言をされたのですが、その中には、風呂に持っていってやるのは駄目、御飯のときは駄目というのがありました。
     また、LINEの利用に関して、中学校で、部活の情報を流すのにLINEが相当使われていて、携帯・スマホを持たざるを得ないといった話が保護者の方から出たということがありまして、その辺りのところは、教育委員会と学校が連絡・連携しながら、取り組んでいく必要があるということを述べさせていただきました。
     それから、やはり、先ほど社会教育課長がお話ししましたように、ネット依存やスマホ依存といった問題と、この分析の中に出ているように、1日2時間以上テレビを見たり、テレビゲームをやったり、携帯・スマホをやっていれば、勉強をやる時間などあるわけがないのであって、その辺りのところを絡めながら、保護者の方にもいろいろとお考えいただく場面というのは、この子育てコミュニティトークを含めて結構ございます。
     ただ、全ての保護者の方が出てきて、意見を述べてくださるかというと、やはり参加人数等に限界がありますので、とにかく繰り返しやっていく必要があるということを私自身思いましたし、教育委員会事務局としても、そう考えているところです。
     したがって、全国学力・学習状況調査の結果の分析に付随して、いろいろな場面で取り組んでいかなければならない課題があるので、そこにどう切り込んでいけるのかということについては、やはり先ほど水上委員が言われたように、もっともっと考えていかなければいけないのだろうと思いました。
     水上委員。
  • 水上委員 やはりデータというものは使ってこその話なので、是非使っていただきたいと思います。
     全国平均を大きく上回っている状況にあるわけですから、これは何とかした方がいいですし、保護者にこれを伝えなければいけないと思いますし、やはり保護者の協力を得るということが大前提だと思います。
     あとは、漢字を正しく書くといったことは、恐らく少し練習すれば点数は上がると思います。したがって、学校現場サイドで一生懸命取り組んでいるから、きっと上がったのではないかと予測しますが、その辺は保護者の協力を得ながらというところがポイントになるかと思いました。
     もう一つ補足しておきたいのは、新聞を読んでいないということに関しては、多くのデータが出ていまして、名だたる大学の学生が読んでいない確率が非常に高いです。大学生自体が読んでいないし、恐らく保護者も読んでいないのが現状です。したがって、それを前提に、どうしていこうかと考える方が前向きなのかなと思います。
     実は、私の職場もやはり同じような状況で、データから見てどうするかということで、例えば、身近な所に日経新聞を置くとか、読まなくても開くようにというように、現状に合った指導をしているというのが実態です。
     以上です。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     そのほか、いかがでしょう。
     門田委員。
  • 門田委員 少しいいなと思ったことは、各学校で旗を立てて、早寝早起き朝ご飯に取り組んでいると思いますが、それがこの5ページの3基本的な生活習慣の白のダイヤ記号の朝食や起床につながっているのではないかということです。
     家庭学習とパソコン・スマホの問題は表裏の関係にありますが、私も何かできないかと考えています。例えば、エデュナビや広報あつぎに掲載されれば、多くの人が見てくれるのではないかと思います。
     以上です。
  • 曽田教育長 そのほかいかがでしょうか。
     山田委員。
  • 山田教育長職務代理者 調査結果が出まして、全国平均に中学校は相当近くなって、小学校はもう少しということですが、今後さらに上がっていくためには、やはり先生方の指導に対して、こういう指導をしたから良かったという何か確証が得られなければならないのではと思います。県の検討会もあると思いますので、これだけ努力されているということをうまく伝えていただければと思いましたので、よろしくお願いします。
  • 曽田教育長 そのほかいかがでしょうか。
     門田委員。
  • 門田委員 学力アップのため、今春からタブレットが導入されたと思いますが、実際にどのような具合でしょうか。先生方はとまどっていないか、操作研修はあるのか、機械だから壊れたりしないのか、この辺について、もし分かったら教えてください。
  • 曽田教育長 教育指導課長。
  • 佐藤教育指導課長 具体的には7月から運用が始まりました。
     若い先生方は、タブレットにも大変慣れているところがございますので、各授業で、まずはツールとしての使い方から始めましょうということで、授業の提示の仕方であるとか、子どもたちのノートの様子などは何人分が分かるかとか、そういったことについては、研修も実際に進めていて、情報教育推進部会が行っているのですが、もう各学校の方でどんどん使っているということなので、今その取組を見せていただいているという状態になっております。
     それから、ICT元気塾でも使っているのですが、手書きの入力ができるような計算のソフト、こういったものも使い始めているということで、今はその実践例を集めているという状態ですので、集まったところで、またいい取組を発信していくという流れを作ってまいりたいと考えております。
     以上です。
  • 曽田教育長 よろしいでしょうか。
     そのほか、いかがですか。
     森委員。
  • 森委員 一つ思ったのは、5ページのエのところです。学校の成績が悪くても、学校へ行くのが楽しいとか、友達と遊ぶのが楽しいというように、スポーツもそうですが、集団生活のいいところは、やはり皆と一緒にいて相乗効果で頑張ろうということかと思いますので、黒のダイヤ記号のところに、楽しいとか嬉しいという回答がないのは、大変残念だなと思います。
     したがって、まずは、成績は悪くても、友達と一緒で学校に行くのが楽しいとか嬉しいというところから始めて、そういう子が、友達から何らかの影響を受けて、漢字を頑張ろうとか、そのようにつなげることも、私は、教育の現場では非常に大切なことだと思います。
     ただ単に成績がどうこうではなくて、まず楽しいから始めていただきたいと思います。幼稚園では、お友達が頑張っているから一緒に頑張ろうとか、給食でも、皆から頑張れと言われて、食べられなかった「ほうれん草」を一口食べることができたといったことがあります。そういう友達との関わりというものも、原点として見ていただけたら、相乗効果になるのではないかと思っております。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     そのほか、いかがでしょうか。
     本日は、各委員から、今後の進めるべき施策について、貴重な御意見やヒントをいただけたのではないかと思います。
     予算が全てではないですが、これから、来年度に向けて、教育委員会としての予算要求を取りまとめていく時期に差しかかってまいりますので、今頂戴したことを十二分に踏まえながら、取り組んでまいりたいと思います。
     事務局の方から何かありますか。
     よろしいでしょうか。ほかになければ、報告事項5を終わります。
  • 曽田教育長 それでは、ここで暫時休憩といたします。
     再開後は会議を非公開といたしますので、関係者以外の方は御退席ください。
     お疲れ様でした。
     

暫時休憩17時11分
再開時刻17時12分

  • 報告事項1 事務の臨時代理の報告について(障害のある児童・生徒の教育措置について)
    (資料に基づき報告し、了承された。)
  • 曽田教育長 以上で、本日予定しておりました日程は全て終了いたしました。
     これをもちまして、平成29年厚木市教育委員会10月定例会を閉会いたします。
     お疲れ様でした。

閉会時刻17時18分

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