平成29年厚木市教育委員会11月定例会

更新日:2021年04月01日

公開日:2021年04月01日

会議概要

会議主管課

教育総務課

会議開催日時

平成29年11月21日火曜日
午後1時30分

会議開催場所

厚木市役所 第二庁舎4階 教育委員会会議室

出席者

教育長 曽田 高治
教育長職務代理者 山田 一夫  
委員 水上 裕
 委員 門田 美恵子 委員 森 厚子
 事務局
 齊藤教育総務部長、須藤学校教育部長、霜島社会教育部長、
 高橋学校教育担当次長、若林教育総務課長、武田学校施設課長、
 岩崎学校給食課長、窪田学務課長、佐藤教育指導課長、
 川口青少年教育相談センター所長、西海社会教育課長、小林スポーツ推進課長

説明者

事務局職員

1 教育長報告

2 審議事項

議案第51号 平成29年度教育予算補正について
議案第52号 厚木市営体育施設指定管理者の指定(案)について
議案第53号 厚木市社会教育委員の委嘱について
議案第54号 厚木市学校運営協議会の設置について

3 報告事項

  • (1) 厚木市学校運営協議会委員の委嘱及び任命について
  • (2) 平成29年度厚木市教育委員会表彰被表彰者について
  • (3) 給食用食材の放射性物質の測定結果について
  • (4) 第9回厚木こども科学賞受賞者について
  • (5) 第32回和田傳文学賞受賞者について
  • (6) 平成28年度「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸問題に関する調査」の結果について
  • (7) 平成30・31年度に使用する小学校児童指導要録等の書式について

会議の経過は、次のとおりです。

開会時刻13時30分

  • 曽田教育長 定刻になりました。それでは、ただ今から平成29年厚木市教育委員会11月定例会を開会いたします。
     現在の出席者は5人で、定足数に達しております。
     厚木市教育委員会会議規則第15条第2項の規定により、本定例会会議録署名委員として、門田委員を指名させていただきます。お願いいたします。
     始めに、私から報告をいたします。
     平成29年11月定例教育委員会教育長報告。
     平成29年10月24日火曜日に開催されました10月定例会以後の主な行事等23件につきまして、御報告申し上げます。
     まず1ページ、3番目でございます。10月28日、土曜日、秋実施の小学校運動会が続いてきましたが、小学校で最後となります運動会が、小鮎小学校におきまして、開催されました。参観をさせていただきましたが、気温がかなり低くて寒かったのですが、やはり子どもたちは元気一杯で、そうした寒さを全く感じさせない元気のよい演技、競技を行っておりました。
     また、御家族の方々、おじいちゃん、おばあちゃんもいらっしゃったのだと思いますが、会場が一杯になるくらい沢山来られていて、応援を一生懸命してくださっておりまして、子どもたちにとっても大変励みになったのではないかと思いました。
     次に、6番目でございます。10月30日、月曜日、厚木中学校におきまして、スケアード・ストレイト教育技法による交通安全教室が実施されました。
     委員の皆様も、この教育技法を用いた交通安全教室を御覧になられたことがあるかもしれませんが、スタントマンが実際に自転車に乗車し、車にはね飛ばされるといった実演が、目の前で行われました。子どもたちも従来にない非常に衝撃的な場面を目にしたということで、今までの教室とは一味も二味も違った交通安全教室が実施されました。
     これは協働安全部交通安全課が主催した交通安全教室で、今年度から平成31年度まで3か年をかけて、全ての中学校で実施するということで、その第1番目の実施校ということで、厚木中学校のグラウンドで実施されました。
     今年度は、大事故には至っておりませんが、特に2学期になってから、小・中学校、特に小学生の交通事故が多発しております。交通事故を防止する意味で、こうした新しい技法を用いた交通安全教室は、効果があるのだろうと思いました。
     次に、同日でしたが、夕方から、文化会館小ホールで、コミュニティ・スクール研修会を実施いたしました。
     CSマイスターの井上尚子さんを講師にお招きし、参加者が200人ということで、小ホールがほぼ一杯になる研修会になりました。
     本年度、36校のうち20校が学校運営協議会を設置し、コミュニティ・スクールとしてスタートいたします。今年度は、あと1校が申請を上げてくれば、20校全てが、予定どおり年度内にスタートするという運びになります。
     次に、8番目でございます。10月31日、火曜日、依知南公民館におきまして、今年度7回予定の第5回目となります子育てコミュニティトークが実施されました。今回は、小学校の保護者の方にお集まりいただいて、学区についてのテーマを中心に、活発な意見交換が行われました。
     1枚おめくりいただきまして、2ページ、10番目でございます。11月5日、日曜日、飯山小学校グラウンドを会場に、厚木市ドッジボールグランドチャンピオン大会「厚木市長杯」が開催されました。小学校区を基本とする小学生のドッジボールチームによる試合でした。
     関係者の方は、「以前はもっと沢山のチームがあったのですよ」ということを仰っていましたが、それでも小学生と保護者約200人の方々が、熱戦を繰り広げ、また一生懸命声援を送っていらっしゃいました。
     次に、11番目でございます。愛甲公民館、睦合西公民館、依知北公民館におきまして、平成29年度公民館まつりが開催されました。各館とも非常に沢山の方々が公民館まつりに参加されて、活気のある地域のお祭りが展開されておりました。3館合わせて約1万人弱ということで、本当に勢いといいますか活気を感じました。
     次に、14番目でございます。11月9日、木曜日、厚木市立の小・中学校の校長先生方にお集まりをいただきまして、第4回小・中学校長会議を開催いたしました。あと1か月半で2学期が終わるということで、学期のまとめの時期を迎えるに当たって、私自身考えているところを話させていただきました。
     特に、校長先生方に強くお願いしたのが、先ほども申し上げましたが、交通事故が多発しているということで、各学校において、子どもの発達段階、学校が置かれている状況等を踏まえて、引き続き事故防止の指導を是非お願いしますということです。
     それから、もう一つが、今年度、県全体で教職員の不祥事が頻発をしているということで、県教委等も大変な危機感を持っておりまして、各市町村において、この不祥事防止について校長先生方等に是非御指導をお願いしたいといった通知等もございましたので、引き続き各学校において、不祥事防止について指導徹底をお願いしますということ、以上この2点を強調させていただきました。
     次に、16番目でございます。先ほど愛甲公民館等と同様に、この時期に公民館まつりを実施する公民館は15館のうち大体半分なのですが、睦合北公民館、緑ケ丘公民館、森の里公民館、厚木南公民館の4館におきまして、公民館まつりが開催されました。
     それぞれ各地区の良さが見られる公民館まつりでした。非常に大勢の方々が参加され、また、沢山の小学生や中学生が、ボランティアやお手伝いとして参加しておりました。私は、その様子を見て、見守り・見守られの関係が築かれていくもとは、こういったところで作られていくのかなと思いました。
     睦合北公民館では、子どもが栽培をしたサツマイモを販売しておりまして、サツマイモが1袋に2個か3個入っていたのですが、私も購入させていただきました。
     1枚おめくりいただきまして、19番目でございます。11月13日、月曜日、16階会議室におきまして、平成29年度厚木市教育委員会表彰式、随時表彰を開催させていただきました。
     今回、表彰者等対象数は、スポーツの部で46人、10団体、文化の部で3人、1団体、その他で1団体、感謝状として、教育委員会感謝状が3人、1団体、教育長感謝状が1人、1団体ということで、非常に多くの個人、団体の方々が出席くださいました。
     特に、感謝状を贈呈させていただきました団体の中には、子どもたちの登下校の見守り活動等を長きにわたって行ってくださっている団体の方や、教育環境の整備ということで、樹木の剪定、伐採等を行ってくださっている団体の方などがおりました。本当にこういった人たちによって、学校教育活動が支えられているのだということを頭の中に思い描きながら、感謝状をお渡しさせていただきました。
     次に、20番目でございます。11月14日、火曜日、平成29年度優良PTA神奈川県教育委員会表彰を受賞されました、荻野小学校PTA、相川小学校PTAの皆様が、受賞報告にお越しくださいました。
     PTA会長や校長先生は、自分たちだけではなくて、長きにわたって地道に活動を続けてきたことが認めてもらえたということで喜んでおられました。
     次に、22番目でございます。11月19日、日曜日、荻野公民館におきまして、この時期行う公民館まつりの最後になりますが、公民館まつりが開催されました。私は割合早い時間に伺ったのですが、この日も大変気温が低く寒い中、沢山の地域の方々が駐車場で一生懸命準備をされていらっしゃいました。
     また、荻野中学校の吹奏楽部の生徒が、発表に向けてのリハーサルを一生懸命やっておりました。校長先生は「子どもたちは、こうした地域の行事に出向いて、自分たちが普段行っている活動を見ていただくことによって、またコンクールとは違ったやりがいを一人一人感じています。」ということを仰っておりました。
     以上でございます。
     それでは、審議事項に入ります。
     日程1、議案第51号、平成29年度教育予算補正についてを議題といたします。
     議案の説明をお願いします。
     教育総務課長。
  • 若林教育総務課長 議案第51号、平成29年度教育予算補正につきまして、提案理由及び内容を御説明申し上げます。
     本予算補正につきましては、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第29条の規定により、市長から教育委員会に対し意見を求められましたので、その同意について提案するものでございます。
     内容につきまして御説明いたしますので、1枚おめくりいただき、1ページを御覧ください。
     まず、1の総括ですが、歳入の補正額につきましては、ございません。
     歳出の補正額につきましては、教育総務部に関する事業費を1億1,749万3,000円、学校教育部に関する事業費を1,839万4,000円、社会教育部に関する事業費を896万1,000円それぞれ増額し、補正後の教育予算歳出金額を55億3,651万5,000円とするものでございます。
     詳細につきましては、各部から御説明いたします。
     まず、教育総務部ですが、1枚おめくりいただき、2ページを御覧ください。教育費、教育総務費、教育指導費の委託料につきまして、6,683万円の増額の補正を行うものでございます。内容につきましては、教職員の多忙化解消対策として小・中学校に校務支援システムを導入するため、教育ネットワーク運営事業費を増額するとともに、教育情報のセキュリティ対策を講じるため、セキュリティ強靱化事業費を措置するものでございます。
     続きまして、小学校費及び中学校費の学校管理費の需用費及び役務費につきまして、小学校費が3,041万9,000円、中学校費が1,470万円の増額の補正を行うものでございます。
     内容につきましては、妻田小学校ほか6校におきまして樹木剪定を実施する必要が生じたことや、厚木小学校ほか5校において緊急的な修繕を実施するため、小学校維持管理事業費及び小学校維持補修事業費を増額するとともに、荻野中学校ほか2校におきましても小学校と同様に樹木剪定を実施する必要が生じたことや、玉川中学校ほか1校において緊急的な修繕を実施するため、中学校維持管理事業費及び中学校維持補修事業費を増額するものでございます。
     続きまして、3ページを御覧ください。教育費、小学校費、学校保健給食費の需用費につきまして、554万4,000円の増額の補正を行うものでございます。内容につきましては、給食用小荷物昇降機等の保守点検の結果、不具合、部品の経年劣化の指摘があり、学校給食を安定的に提供するため、小学校給食施設維持補修事業費を増額するとともに、単独調理場調理機器保守点検の結果、調理機器の不具合の指摘があり、同様に学校給食を安定的に提供するため、単独調理場運営事業費を増額するものでございます。
     最後に、6ページの第2表、繰越明許費補正を御覧ください。先ほど御説明申し上げました教育ネットワーク運営事業及びセキュリティ強靭化事業につきましては、補正予算議決後に、校務支援システムの選定に係る提案競技の審査及びセキュリティ強靭化対策業務に係る提案競技の審査を実施し、その後に、決定した事業者によるシステム構築を行うため、年度内に事業が終了しない見込みでありますので、翌年度に繰り越しして予算を使用できるよう、措置するものでございます。
     教育総務部の説明は以上でございます。
  • 曽田教育長 学務課長
  • 窪田学務課長 続きまして、学校教育部の補正につきまして、ご説明いたします。
     恐れ入りますが、4ページになります。要保護及び準要保護、児童・生徒の就学援助事業費につきまして、右側にございます、小学校費、1,434万3,000円、中学校費、405万1,000円の補正増をするものでございます。
     小学校、中学校の準要保護についての補正理由でございますが、生活保護基準額の改定があり、文部科学省が定める支給項目の新入学学用品費、小学校が2万470円から4万600円になり、中学校が2万3,550円から4万7,400円となります。
     また、当初の認定見込み人数が小学校で115人の増になったこと、さらに来年度中学生に上がる小学生6年生の児童に関し、入学準備金を改定後の金額4万7,400円で支給するもので、小学校費、中学校費の計1,839万4,000円の補正増とするものでございます。
     学校教育部の補正説明につきましては、以上でございます。
  • 曽田教育長 社会教育課長
  • 西海社会教育課長 続きまして、社会教育部社会教育課の平成29年度教育予算補正(案)の歳出につきまして、御説明いたします。
     5ページを御覧ください。教育費、社会教育費、公民館費の需用費につきまして、896万1,000円の増額の補正を行うものでございます。内容につきましては、公民館維持補修事業で、8公民館の非常用照明設備などや小鮎公民館及び相川公民館の自動ドアの修繕を行うものであります。
     これらの修繕につきましては、今年度実施いたしました公共建築物定期点検において、非常用照明のバッテリー交換等や換気扇の動作不良に伴う器具交換が必要と報告のあった6公民館と自動ドアの駆動装置やセンサーなどの交換が必要と報告のあった2公民館のほか、利用者からの要望などや、非常時の対応や安全安心な公民館利用の観点から、体育室照明修繕など3公民館について、今回の補正で対応をするものでございます。
     続きまして、スポーツ推進課の債務負担行為補正について、御説明申し上げます。
     6ページを御覧ください。債務負担行為につきましては、将来にわたり債務を負担する行為を指すもので、地方自治法第214条に、普通地方公共団体が債務を負担する行為をするには、予算で債務負担行為として定めておかなければならないと規定されております。
     今回、厚木市営の東町スポーツセンター、及川球技場、猿ケ島スポーツセンター及び南毛利スポーツセンターの4施設の指定管理料が、債務負担行為に該当し、平成30年4月1日から平成33年3月31日までの3年間、4億5,022万5,000円を限度額として追加補正するものです。
     以上でございます。よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。
  • 曽田教育長 ただ今の説明に対しまして、何か質疑はございますか。
     門田委員。
  • 門田委員 教員ネットワークシステム事業費について、どういうものか、もう少し具体的に教えていただけますか。
  • 曽田教育長 学校施設課長。
  • 武田学校施設課長 導入を計画しております校務支援システムですが、これは統合型の校務支援システムというもので、校務系に関しましては、成績処理、出欠管理、時数等、保健系に関しましては、健康診断表、保健室の管理等、そのほか指導要録等の学籍関連、学校事務系等を統合した機能を有しているパソコンを使った入力操作によって、一連の書式の出力や成績処理等ができるシステムです。
  • 曽田教育長 よろしいでしょうか。
  • 門田委員 はい、理解が深まってきました。どうもありがとうございます。
  • 曽田教育長 そのほか、いかがでしょうか。
     よろしいでしょうか。それでは、ほかに質疑がないようですので、採決に移ります。
     本件は、原案のとおり可決してよろしいでしょうか。
     (「異議なし」との声あり)
  • 曽田教育長 異議なしと認め、議案第51号を可決いたします。
     次に、日程2、議案第52号、厚木市営体育施設指定管理者の指定(案)についてを議題といたします。
     議案の説明をお願いします。
     スポーツ推進課長。
  • 小林スポーツ推進課長 議案第52号 厚木市営体育施設指定管理者の指定(案)につきまして、提案理由及びその内容を御説明申し上げます。
     厚木市営東町スポーツセンター、厚木市営及川球技場、厚木市営猿ケ島スポーツセンター及び厚木市営南毛利スポーツセンターの4施設につきまして、平成27年から3年間の指定管理期限が、平成30年3月31日をもって満了することに伴い、新たに平成30年4月1日から平成33年3月31日までの3年間につきまして、厚木市温水西1丁目27番1号、公益財団法人厚木市体育協会を指定管理者として指定しようとするものです。
     恐れ入りますが、参考資料の「厚木市営体育施設指定管理者候補者の概要」を御覧ください。
     選定理由といたしましては、施設の設置目的を考慮した公平性の確保及びサービス向上の取組について、これまでの円滑な指定管理業務の履行、関係法令の遵守及び適切な管理等の実績を踏まえ、施設の設置目的を効果的に達成することが期待できることから、選定したものです。
     つきましては、厚木市営体育施設指定管理者の指定について、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第29条の規定により、市長から意見を求められたので、これに同意するため、審議するものでございます。
     以上で説明を終わらせていただきます。よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。
  • 曽田教育長 ただ今の説明に対しまして、何か質疑がありますでしょうか。
     よろしいでしょうか。特に質疑がないようですので、採決に移ります。
     本件は、原案のとおり可決してよろしいでしょうか。
     (「異議なし」との声あり)
  • 曽田教育長 異議なしと認め、議案第52号を可決いたします。
     次に、日程3、議案第53号、厚木市社会教育委員の委嘱についてを議題といたします。
     議案の説明をお願いします。
     社会教育課長。
  • 西海社会教育課長 議案第53号、厚木市社会教育委員の委嘱につきまして、提案理由を御説明申し上げます。
     本件につきましては、厚木市社会教育委員に欠員が生じたことに伴い、社会教育法第15条第2項及び厚木市社会教育委員条例第3条第3項の規定により、委嘱しようとするものでございます。
     恐れ入りますが、1枚おめくりいただき、別紙を御覧ください。
     今回は、厚木地区私立幼稚園協会から御推薦いただいておりました委員の委嘱に伴い、新たに委員候補として御推薦いただきました和田貴樹様を委嘱しようとするものでございます。
     任期は、厚木市社会教育委員条例の規定に基づき、平成29年12月1日から前任者の残任期間の平成31年5月31日までとするものです。
     以上でございますが、よろしく御審議くださいますよう、お願い申し上げます。
  • 曽田教育長 ただ今の説明に対しまして、何か質疑がありますでしょうか。
     よろしいでしょうか。それでは、特に質疑がないようですので、採決に移ります。
     本件は、原案のとおり可決してよろしいでしょうか。
     (「異議なし」との声あり)
  • 曽田教育長 異議なしと認め、議案第53号を可決いたします。
     次に、日程4、議案第54号、厚木市学校運営協議会の設置についてを議題といたします。
     議案の説明をお願いします。
     教育総務課長。
  • 若林教育総務課長 議案第54号、厚木市学校運営協議会の設置につきまして、提案理由及び内容を御説明申し上げます。
     本件につきましては、厚木市学校運営協議会規則第3条第1項の規定により、学校運営協議会を設置するものでございます。
     それでは、内容を御説明申し上げますので、1枚おめくりいただき、別紙を御覧ください。設置する学校につきましては、番号1の清水小学校と番号2の藤塚中学校の2校で、設置日は平成29年12月1日となります。
     1枚おめくりいただき、右側のページを御覧ください。36小・中学校のコミュニティ・スクール実施時期でございます。色塗りの既に設置している17校に、今回の2校を加え、12月には19校となり、今後、今年度中にあと1校、来年度には残りの16校が導入予定となっています。
     最後に、もう一枚おめくりください。それぞれの学校の設置申請書でございます。
     説明につきましては以上でございます。よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。
  • 曽田教育長 ただ今の説明に対しまして、何か質疑はございますか。
     よろしいですか。それでは、特にないようですので、採決に移ります。
     本件は、原案のとおり可決してよろしいでしょうか。
     (「異議なし」との声あり)
  • 曽田教育長 異議なしと認め、議案第54号を可決いたします。
     報告事項に入ります。
     報告事項1、厚木市学校運営協議会委員の委嘱及び任命について、報告をお願いします。
     教育総務課長。
  • 若林教育総務課長 報告事項1、厚木市学校運営協議会委員の委嘱及び任命につきまして、御報告申し上げます。
     資料1を御覧ください。厚木市学校運営協議会委員につきましては、学校運営協議会規則第5条第1項の規定により、教育委員会が委嘱又は任命することになっておりますが、先ほど議決いただきました学校運営協議会を設置する学校に、平成29年12月1日付けでそれぞれ学校運営協議会委員を委嘱及び任命いたしますので、報告するものでございます。
     恐れ入りますが、1枚おめくりいただき、別紙を御覧ください。番号1番の清水小学校の二重作恵美子様から、1枚おめくりいただき29番の藤塚中学校の橋本正様までの29人に、委嘱又は任命するものでございます。
     任期につきましては、学校運営協議会規則第5条第4項の規定により、2年以内で、両校とも平成31年5月31日までと定めています。
     なお、3ページ目からは、参考資料として学校別の名簿をお示しさせていただきました。
     報告は以上でございます。よろしくお願い申し上げます。
  • 曽田教育長 ただ今の報告に対して、何かございますか。
     よろしいでしょうか。特になければ、報告事項1を終わります。
     次に、報告事項2、平成29年度厚木市教育委員会表彰被表彰者について、報告をお願いします。
     教育総務課長。
  • 若林教育総務課長 報告事項2、平成29年度厚木市教育委員会表彰被表彰者につきまして、御報告申し上げます。
     資料2を御覧ください。本件につきましては、厚木市教育委員会表彰要綱に基づき、厚木市教育委員会表彰等選考委員会において選考を行い、平成30年1月27日、土曜日に開催する厚木市教育委員会表彰式で表彰を行うものでございます。教育委員会表彰被表彰者は、個人18人でございます。
     1枚おめくりください。公民館長として多年にわたり御尽力いただきました石井克彦様を始めといたしまして、18人の方々を表彰するものでございます。
     以上でございます。よろしくお願い申し上げます。
  • 曽田教育長 ただ今の報告に対して、何かございますか。
     よろしいでしょうか。特になければ、報告事項2を終わります。
     次に、報告事項3、給食用食材の放射性物質の測定結果について、報告をお願いします。
     学校給食課長。
  • 岩崎学校給食課長 報告事項3、放射性物質の測定結果につきまして、御報告申し上げます。
     恐れ入りますが、資料3を御覧ください。始めに、10月16日から11月9日までの給食用食材の放射性物質の測定結果でございますが、11月9日に小・中学校の調理後の給食の測定も行っており、それらを含む御覧のページ及び裏面のページ、全て不検出となっております。
     恐れ入りますが、右側のページを御覧ください。学校給食用食材の測定につきましては、保護者の方からの要望を取り入れ、火曜日、木曜日に翌日の給食で使用する食材を1日3品目を限度として測定している中で、10月分につきましては、保護者の方からの要望はなく、教育委員会が選定した食材24品目の測定を行いました。11月分につきましても、保護者の方からの要望はなく、予定を含め21品目の測定をいたします。
     今後におきましても、保護者の方から要望があった食材を基本として、測定してまいります。
     報告につきましては、以上でございます。
  • 曽田教育長 ただ今の報告に対して、何かございますか。
     よろしいでしょうか。特になければ、報告事項3を終わります。
     次に、報告事項4、第9回厚木こども科学賞受賞者について、報告をお願いします。
     教育指導課長。
  • 佐藤教育指導課長 報告事項4、第9回厚木こども科学賞受賞者について、御報告をいたします。
     恐れ入りますが、資料の4を御覧ください。第9回こども科学賞につきましては、厚木市内小・中学校の児童・生徒及び厚木市に在住、厚木市外の小・中学校に通学をしております児童・生徒を対象として募集をいたしました。
     2の募集期間及び応募数を御覧ください。募集期間は、9月4日から10月20日まで行いましたが、その結果、本年度は1,345点の作品の応募がございました。
     3の審査会及び受賞者の決定ですが、教育指導課の指導主事による予備審査を通過した257点の作品を対象に、11月8日に審査会を開催し、審査委員長、審査員、計4人によります審査をいたしまして、こども科学大賞2点、こども科学優秀賞2点、審査員特別賞2点と入選15点の第9回こども科学賞受賞者を決定いたしました。
     恐れ入りますが、1枚おめくりいただいて、資料の裏面にございますとおり、こども科学大賞につきましては、小学校の部では和泉奏星さん、和泉汐音さんの「塩の効果」、中学校の部では浅川祐理さんの「水面波の研究3」が受賞しました。また、こども科学優秀賞、審査員特別賞、入選の受賞者及び学校名、学年等につきましては、この表のとおりでございます。
     お戻りいただきまして、4の表彰式につきましては、12月10日、日曜日、午後3時から、あつぎ市民交流プラザにおいて、5の応募作品展示会は、12月9・10日、土曜日・日曜日で開催する予定でございます。
     以上でございます。
  • 曽田教育長 ただ今の報告に対しまして、何かございますか。
     山田委員。
  • 山田教育長職務代理者 例年、このこども科学賞に出席させていただいていますが、非常に素晴らしい作品が沢山出ていて、厚木の未来は明るいなと思っています。
     お聞きしたいのは、2点あるのですが、一つは、ここ数年で結構なのですが、応募数の推移はどうなのかということと、もう一つは、小学校で作品を出した子が中学校へ行っても継続的に作品を出しているのか、その辺のことがもし分かれば教えていただけますか。
  • 曽田教育長 教育指導課長。
  • 佐藤教育指導課長 まず応募数でございますが、平成21年度の259件から始まりまして、年々数を増やしております。この3年間では、平成26年度1,061点、平成27年度1,099点、平成28年度1,347点という応募点数で推移してきて、数多くの出品がございます。
     次に、二つ目の継続的な応募についてですが、小学校から中学校にかけて、こども科学賞に応募する子は多数ございます。例えば、今回の小学校の部の大賞受賞者の和泉奏星さんに関しましては、3年間連続して受賞するということで、本当にレベルの高い作品ということになっております。
     また、中学生の部の大賞と優秀賞の浅川さん、中嶋さんにつきましても、大賞と優秀賞を2人で競い合うといいましょうか、3年間連続しての受賞という形になっております。
     また、残念ながら賞は取れなかったものの、複数年にわたって作品を応募してくる児童・生徒は多いと感じております。
     以上です。
  • 山田教育長職務代理者 ありがとうございました。
     連続して受賞している子を始め、着眼点などが素晴らしい作品が沢山あると思いますが、各学校に何かうまく伝えていく形で、そういう科学の芽というものがさらに育つといいなと思うのですが、例えば、作品展示会で学校を回るといったことはないのでしょうか。
  • 曽田教育長 教育指導課長。
  • 佐藤教育指導課長 学校を回るといったことは、今のところ行っていないのですが、例えば、今年お話をいただいているのは、環境のイベントで飾らせていただきたいという依頼を受けていますので、大賞受賞者の作品等は展示できるようにしてまいりたいと思っております。
     以上です。
  • 山田教育長職務代理者 ありがとうございます。
  • 曽田教育長 そのほか、いかがでしょうか。
     門田委員。
  • 門田委員 厚木こども科学賞は、神奈川県や全国の科学賞といったものにつながる道筋はあるのでしょうか。
  • 曽田教育長 教育指導課長。
  • 佐藤教育指導課長 この厚木こども科学賞につきましては、SELの基金を活用して作らせていただいた賞でございますので、神奈川県や全国の賞につながるものではございません。このSELの中の事業として行っているものとなっております。
     以上です。
  • 曽田教育長 よろしいですか。
  • 門田委員 そうすると、新聞等で見かける科学賞については、小・中学生には道が開けていないのでしょうか。厚木の子どもたちが、市内だけではなくて、広く外へ目を向ける方法があるのか、教えてください。
  • 曽田教育長 教育指導課長。
  • 佐藤教育指導課長 科学に関するコンクール等については、いろいろな主催の様々な賞がございます。特に、夏休み前からが多くなりますが、各学校にはその案内を周知しているところでございます。
     したがって、年度によっては、応募して、そういった賞を取ったという話を聞くこともございますので、道は開けているのでないかというように認識をしております。
  • 曽田教育長 よろしいですか。
  • 門田委員 はい、ありがとうございました。
  • 曽田教育長 今、門田委員が仰ったのは、新聞等にも掲載されている「学生科学賞」のことかと思います。募集時期の問題もあると思いますが、つながっていければより良いと思いますので、今後工夫できるかどうか、その辺りのところは、事務局の方で少し検討してみたいと思います。
     そのほか、よろしいでしょうか。
     それでは、ほかになければ、報告事項4を終わります。
     次に、報告事項5、第32回和田傅文学賞受賞者について、報告をお願いします。
     教育指導課長。
  • 佐藤教育指導課長 報告事項5、第32回和田傅文学賞受賞者について、御報告をいたします。
     恐れ入りますが、資料5を御覧ください。第32回和田傅文学賞は、厚木市内の小・中学校の児童・生徒及び厚木市に在住し、厚木市外の小・中学校に通学をしております児童・生徒を対象に、実施しております。
     2、募集期間及び応募数を御覧ください。今年度は、9月1日から9月21日までの間で作品を募集いたしました。その結果、校内審査を経ました142点の作品の応募がございました。
     続いて、3、審査会及び受賞者の決定を御覧ください。この142点の作品について、10月6日に開催されました審査会で、正副審査委員長、審査員及び短歌、俳句の助言者、計10人により審査をいただき、和田傳大賞3点、特選8点、入選24点と佳作107点の受賞者が決定いたしました。
     恐れ入りますが、1枚おめくりをいただいて、裏面を御覧ください。和田傳大賞につきましては、小学校1年から3年生の部では、杉埼古都さんの詩「大すきなママの手」、小学校4年から6年生の部では、牛久凌太朗さんの作文「父の帰国」、また中学校の部では、鈴木菜月さんの作文「私の誇り」が受賞されました。
     また、各部の特選、入選受賞者につきましては、資料のとおりでございます。
     表面に戻っていただき、4、授賞式を御覧ください。12月16日、土曜日、午前10時から、厚木市文化会館小ホールで開催を予定しております。
     以上でございます。
  • 曽田教育長 ただ今の報告に対して、何かございますか。
     水上委員。
  • 水上委員 和田傳文学賞ということで、今年も立派な作品が沢山集まってほっとしていますが、一つお聞きしたいのは、受賞者の決定が10月6日で、授賞式が12月6日というこの流れです。子どもたちが書いているのは多分夏休みかと思いますが、発表になってから表彰式までが少し遅いのではないかという印象があるのですが、いかがでしょうか。
  • 曽田教育長 教育指導課長。
  • 佐藤教育指導課長 11月の学校の予定等も参酌いたしまして、様々な学校の行事等を避けた関係で、今年度は少し遅い日程になってしまったという次第でございます。
     以上です。
  • 曽田教育長 水上委員。
  • 水上委員 確認ですが、本人には入選したというお知らせは、いつ頃行くのですか。
  • 曽田教育長 教育指導課長。
  • 佐藤教育指導課長 審査会が終わりましたのが10月6日ですので、その後すぐに受賞のお知らせをしております。
     さらに、その後、授賞式の案内を送らせていただくという形で進めているところでございます。
  • 水上委員 事情等、よく分かりました。
  • 曽田教育長 そのほか、いかがでしょうか。
     門田委員。
  • 門田委員 大賞を読ませていただいたのですが、非常にレベルが高くて、字は子どもの字ですが、もうプロが書いたものかと思うほどの感銘を受けました。
     作品を読まれた方は皆さん思われたのではないかと思いますが、表現が生きていて、書いている子どもの心の動きが読み手に伝わる作品で、本当に嬉しく思いました。
     これらの作品を厚木市内の児童・生徒に伝えてあげたいと思うのですが、冊子の形で子どもたちに届けられるのか、教えてください。
  • 曽田教育長 教育指導課長。
  • 佐藤教育指導課長 大賞を始め、特選、入選の作品まで、冊子に掲載し、各学校に配らせていただいております。
  • 門田委員 ありがとうございます。
  • 曽田教育長 そのほか、よろしいでしょうか。
     では、ほかになければ、報告事項5を終わります。
     次に、報告事項6、平成28年度「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」の結果について、報告をお願いします。
     教育指導課長。
  • 佐藤教育指導課長 それでは、報告事項6、平成28年度「児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査」の結果について、御報告をいたします。
     資料6を御覧ください。本調査は、文部科学省が、児童・生徒の暴力行為やいじめ及び不登校などの問題行動等について、生徒指導の施策推進の参考とするために実施をしているもので、本年度は、10月24日に調査結果が公表されたものでございます。本資料は、過去8年間の厚木市、神奈川県、全国のそれぞれの件数の推移等について、記載をしたものでございます。
     まず、1の暴力行為でございますが、文部科学省の定義といたしましては、児童・生徒が故意に有形力、目に見える物理的な力ですが、それを加える行為のことをいいまして、その対象によって「対教師暴力」や「生徒間暴力」、教師、生徒を除く「対人暴力」及び学校施設・設備等の「器物損壊」の4形態が含まれております。また、発生率は、児童・生徒1,000人当たりの発生件数となっております。
     平成28年度、本市の暴力行為の発生件数ですが、一番上の表の右を御覧ください。小学校では前年度比15件増の105件、中学校では7件減の80件となっております。発生率を見ますと、小学校が8.9で、県を下回ってはいるものの、発生率そのものは増えており、決して低くない数字であると認識をしております。
     小学校につきましては、国・県ともに増加傾向にあるということがいえます。また、中学校につきましては、13.1と県を下回っておりますが、全国と比べるとまだ高い状況が見られます。
     直接、本資料には表れない数字ではございますが、小学校においては、平成28年度は、暴力行為を繰り返してしまう数人の児童が、105件のうち47%を占めているという状況でございまして、件数は増加をしておりますが、人数につきましては減少しております。
     こういった暴力行為を繰り返してしまう児童には、発達に偏りのある疑いがある事案が多く、個々の状況に応じた支援を行ってまいりました。今年度は、これらの対象となる児童に合わせた支援や環境整備も進み、状況は改善しておりますが、新たな事案もありますことから、今後も支援を継続してまいります。
     1枚おめくりいただきまして、次に、2のいじめの認知状況について、御説明をいたします。
     2ページを御覧ください。いじめの定義につきましては、いじめ防止対策推進法で定められた、「児童等に対して一定の人的関係にある他の児童等が行う心理的又は物理的な影響を与える行為であって、当該行為の対象となった児童等が心身の苦痛を感じているもの」と定義をしてございます。
     学校では、本人や保護者、友人等の申出や教職員による観察、様々なアンケート調査等から把握をしております。
     認知率につきましては、暴力行為と同様、児童・生徒1,000人当たりの認知件数となっており、改善率は、認知件数のうち、解消及び一定の解消が図られたが継続支援中の件数の割合となっております。
     本年3月に、国のいじめ防止等のための基本的な方針の改定がございました。この関係で、いじめの定義として、けんか等についても含まれることや、あるいは解消の条件といたしまして、少なくとも3か月以上行為が止んでいることや、被害者側が心身の苦痛を感じていないことを面談などで確認するということが示されておりますので、それ以前の調査とは基準がやや変わっているところでございます。
     では、表の平成28年度の欄を御覧ください。平成28年度の認知件数につきましては、小学校では前年度比21件増の84件、中学校では6件減の47件となっております。
     認知率を見ますと、小学校が7.1、中学校が7.7で、いずれも県や国より下回っている状況にございます。
     改善率につきましては、小・中学校ともに、3学期に認知した事案等は、年度内に3か月以上の行為が止んでいることの条件に当てはまらないということもございますので、値が低くなっておりますが、いずれの事案も継続して対応し、解消に向かっているところでございます。
  • 曽田教育長 青少年教育相談センター所長。
  • 川口青少年教育相談センター所長 続きまして、3の不登校児童・生徒の状況について、御説明申し上げます。
     3ページを御覧ください。まず調査基準につきましては、表の下にありますように、「年度間に連続又は断続して30日以上欠席した児童・生徒のうち、不登校を理由とする者」となっております。
     また、不登校の定義につきましては、「何らかの心理的・情緒的・身体的あるいは社会的要因・背景により、児童・生徒が登校しない、あるいはしたくともできない状況にあること。ただし、病気や経済的な理由によるものを除く」となっております。
     改善率につきましては、「指導の結果登校する又はできるようになった児童生徒」と「指導中の児童・生徒のうち継続した登校には至らないものの好ましい変化が見られるようになった児童生徒」を合わせた人数が、不登校児童・生徒数に占める割合を表しております。
     平成28年度の本市の不登校の状況ですが、上の表を御覧ください。小学校の不登校児童数は、前年度より3人増の57人、児童総数に占める不登校児童数の割合は0.48%で、前年度より0.03ポイントの増加となりました。次に、中学校の平成28年度の不登校生徒数は、前年度より8人増の193人で、不登校生徒の割合は3.17%と、前年度と比較して0.13ポイント増加いたしました。
     下のグラフを御覧いただきますと、小学校につきましては、平成24年度から不登校児童の割合は県を下回っており、平成26年度以降は、全国とほぼ同等の結果となっております。中学校につきましては、小学校と同様、平成26年度以降は県の平均を下回り、全国とほぼ同等の結果となっております。
     続いて、不登校児童・生徒の改善率についてですが、平成28年度は、小・中学校ともに県、全国よりやや低い状況となりました。また、平成27年度と比較するとかなり改善率が下がりました。この点につきましては、前年度から引き続き不登校の状態が続いている児童・生徒の人数、割合が、共に増加していることから、長期化した不登校の改善に時間がかかっているものと捉えております。
     ここ数年、不登校の要因としましては、本人の状況だけではなく、その背景に家庭の状況や家族関係など様々な要因が複雑に絡み合っていることが多く、不登校の状態が継続している間にも、その要因や背景が時間の経過とともに変化することもあり、不登校の長期化につながっているものと捉えております。
     不登校の対応につきましては、これまでも、各学校が教育相談コーディネーターを中心に、児童・生徒一人一人の状況に応じたきめ細かな対応に努めているところではありますが、今後は、さらに不登校の長期化を防ぐことに重点を置き、初期段階の不登校児童・生徒への迅速かつ丁寧な支援を充実させていくとともに、長期化した不登校につきましても、関係機関との連携や適応指導教室の活用をより一層充実して、不登校の状況の改善に努めてまいります。
     以上でございます。
  • 曽田教育長 ただ今の報告に対して、何かございますか。
     山田委員。
  • 山田教育長職務代理者 各学校や教育委員会の中で、相当な御苦労があったことと拝察しながら見させていただきましたが、1点、青少年相談センターの不登校の関係で少しお聞きしたいと思います。
     長期化した不登校は、なかなか解決が難しい状況にはあると思うのですが、長期化した期間というのは、実際どのくらいの期間なのでしょうか。例えば、小学校1年から中学3年まで来なかったといった例があるのか、もし分かったら教えてください。
  • 曽田教育長 青少年教育相談センター所長。
  • 川口青少年教育相談センター所長 前年度から引き続き不登校のお子さんについては、毎年度調査をさせていただいております。今年度かなり増えておりますので、少し追い掛けて調べてみたところ、平成25年度から26年度に引き続きと、平成26年度から27年度に引き続きと、平成27年度から28年度に引き続きに、名前が3回載っていらっしゃるお子さんが27人いらっしゃる状況です。
     その間全欠という状況ではないと思いますが、年間30日以上欠席していればこの調査に上がってきますので、この27人の方は3年間にわたって年間30日以上欠席されている状況でございます。
  • 曽田教育長 山田委員。
  • 山田教育長職務代理者 不登校の子どもたちは、家庭の状況等いろいろなことが当然あるかと思いますので、青少年教育相談コーディネーターや心理相談員の方等が、様々な形で関わっているのは重々承知しています。ただ、何かまた新しい形の方策を検討することも必要なのではないかと思うのですが、その辺りはいかがでしょうか。
  • 曽田教育長 青少年教育相談センター所長。
  • 川口青少年教育相談センター所長 ありがとうございます。私も大変長期化している方の対応については、工夫が必要だということを考えております。
     青少年教育相談センターには、心理相談員だけではなくて、家庭や保護者の方の支援に関わるという形で、スクールソーシャルワーカーの役割を果たす教育ネットワークコーディネーターという立場の者がおります。これまでは学校等からの要望に応じて派遣をしてきたという経緯があるのですが、今年度に関しましては、学校教育指導員が不登校の状況を把握した段階、あるいは毎月の長期欠席者の報告書で子どもたちの様子を把握した段階で、青少年教育相談センターの方から学校へ働き掛けをしまして、ネットワークコーディネーターを派遣して、福祉や医療と連携を図りながら、御家庭の支援という形で積極的に関わらせていただいているところでございます。
     以上でございます。
  • 山田教育長職務代理者 ありがとうございました。
  • 曽田教育長 そのほかいかがでしょうか。
     森委員。
  • 森委員 1の暴力行為、2のいじめの認知、3の不登校で、それぞれ率が記載されている中で、3の率は児童総数に占める率ということでよく分かるのですが、いじめや暴力については、児童・生徒1,000人当たりの件数ということで、県平均、全国平均との比較という点では、どうなのだろうと感じました。
     これは、国に合わせた形での記載であると思いますが、国、県の率より低いとか高いというのは一概に言えないと思いますし、厚木市の中での過去の数字が出ておりますので、昨年度比でとか、ここ数年から見てどうかといった見方をされる方が妥当ではないかと思います。
     したがって、国、県平均より高いとか低いとかいうよりも、まず去年より減ったかどうかといったところを目標に進められることを期待したいと思います。
  • 曽田教育長 教育指導課長。
  • 佐藤教育指導課長 この1,000人当たりの件数というのは、確かに国や県と同じ合わせた形で報告するということになっておりますので、このような形でお示しをいたしました。
     認知率については、認知率が上がれば不安な状況があるということでもございませんので、実数の部分でしっかりと指導していくように考えてまいりたいと思っております。
     その上で、いじめの認知件数については、県や全国では数が非常に増えている中で、厚木では減っているという事実もございます。
     これについては二つの見方がございます。一つは認知率に対する感度がまだ敏感ではないという見方です。
     もう一つは、厚木市は、平成26年に厚木市いじめ防止基本方針を作ってから、いじめの問題に対して、生徒が中心になって取り組む活動を積極的に進めてまいりました。具体的な取組といたしましては、まず年度始めに、生徒会のリーダー等を集めて実施する研修会があるのですが、そういった場で必ずいじめの話をしたり、ほかにもピンクシャツ運動とか、オレンジリボン運動等、様々な取組が広まってまいりまして、この3年間で、全ての学校で、児童会や生徒会、委員会を中心とした子どもたちの取組ができるようになりました。
     したがって、認知の感度を上げて認知件数を増やしていかなければならないという面もある一方で、様々な取組によって伸びが抑えられているという形にも見えますので、いずれにしても、実数に注目しながら、一つ一つの指導を丁寧にしてまいりたいと考えております。
     以上です。
  • 曽田教育長 そのほか、いかがでしょうか。
     門田委員。
  • 門田委員 現場の先生方の御苦労がこの数字に表れていると思います。本当にありがとうございます。
     一つ教えてください。暴力行為の件数は、対教師暴力や、児童・生徒間暴力同士等を全部含めた数との報告がありましたが、それぞれどれくらいの件数なのでしょうか。また、暴力行為の具体的な状況について、もし分かりましたらもう少し詳しく教えていただければと思います。よろしくお願いします。
  • 曽田教育長 教育指導課長。
  • 佐藤教育指導課長 まず小学校につきましては、平成28年度の105件のうち、対教師暴力が33件、生徒間暴力が71件で、器物損壊が1件という形で、105件ということになっております。
     生徒間暴力については、小学校の場合、友達にしつこく注意をされて腹を立ててけんかになったもののうち、度が過ぎるものについてはカウントしていますので、その辺が非常に多いということになります。
     また、対教師暴力については、暴力とは言っても、注意をした先生に対して少し腕をつかんだり、引っ掻いたりといったことになります。
     また、中学校につきましては、平成28年度の80件のうち、対教師暴力が6件、生徒間暴力が67件、器物損壊が7件となっております。
     中学校も生徒間暴力の方が多いのですが、具体例としては、加害の子が嫌がるあだ名で呼んだことをきっかけに、授業が終わった後に少しいたずらをして転ばせたといったことがありました。
     対教師暴力については、本当に件数が減ってきていると思っておりますが、具体例としては、服装の問題等を指摘されて、少し反抗をしてしまうといったことありました。
     以上です。
  • 曽田教育長 門田委員。
  • 門田委員 ありがとうございました。
     児童・生徒はまだ子どもですから、やはり現場の先生方が御苦労されているということがよく分かりました。
  • 曽田教育長 そのほかいかがでしょうか。
     山田委員。
  • 山田教育長職務代理者 先ほど、厚木市の小学校の暴力行為の件数が、平成26年と比べて平成27・28年度に急激に増えたのは、暴力行為を繰り返してしまう数人の児童が要因であるとのお話がありましたが、これは続いていく感じなのでしょうか。
  • 曽田教育長 教育指導課長。
  • 佐藤教育指導課長 件数が増えている状況については、いろいろな要因があるのですが、実は、暴力行為とは別に、いじめの部分で、私たちの方でも危機意識を持って、各部会や学校警察連携に係る協議会等で、一つ一つを丁寧に見るということをかなり強く申し上げたときがございまして、その関係で数が多く上がっているということもございます。
     ただ、委員が御指摘したとおり、総件数のおよそ半数は繰り返してしまう児童による件数で、それらは1人が5件以上繰り返してしまったものでございますので、今後は、日常の記録の仕方までアドバイスをしながら、正確に把握をして、指導を続けてまいりたいと考えております。
     以上です。
  • 曽田教育長 山田委員。
  • 山田教育長職務代理者 アンテナを高くしている結果、認知数が増えてくるということですが、根本の部分では、教師と児童・生徒のコミュニケーションというものが、やはり非常に大事になってくると思います。
     全国学力・学習状況調査の児童・生徒質問紙調査の結果からも、やはりそういうコミュニケーションを深めていくということが非常に大事だと感じました。
     いろいろ御苦労もあろうかと思いますが、今後ともよろしくお願いしたいと思います。
  • 曽田教育長 私からも一つ確認します。この暴力行為ですが、小学校105件のうち47%が特定の児童が繰り返したものだという話が先ほどの説明でありました。学校と連絡、連携を取りながら、教育委員会の方からも支援を続けてきている中で、1学期、2学期、3学期と学期を見たときに、その子の暴力行為が減っているのかどうか、それとも同じくらいの頻度で継続しているのか、その辺については分かりますか。
     また、状況によっては、学校と教育委員会だけではなくて、児童相談所や警察の少年係等、まだ小学生ですから処罰どうこうではないですが、そうした機関とも、もっと踏み込んで連携していかなければならないのではないかと思います。
     教育指導課長。
  • 佐藤教育指導課長 1年間の中での時期的な頻度までは把握していないのですが、47%を占めた特定の児童のうち、障害のある児童が何人かおります。その子たちについては、指導が入っていくごとに状況は改善しています。例えば、措置替えを行って環境調整をしたり、様々なケース会等でいろいろな方から助言をいただいたりして、今年度平成29年度については、どの子も皆落ち着いているという状況になっております。
  • 曽田教育長 分かりました。
     もう一つ確認します。発達上の課題を抱えていて配慮が必要な子どもというのが、どこの学校にもいるのではないかと思いますが、そうした子どもの状況に対する教師側の理解が浅いがために、対応が不適切で暴力を誘発させてしまったといったことはないでしょうか。もし分かったら、教えてください。
     教育指導課長。
  • 佐藤教育指導課長 そのようなケースにつきましては、主に学校教育指導員が行う学校訪問の中でケースを拾っています。したがって、その中で、例えば年間に5件以上暴力行為を起こしてしまう子の原因はどういうことかを把握し、その都度アドバイスをしながら進めている状況でございます。
  • 曽田教育長 分かりました。
     この調査の対象は小学校からだと思いますが、幼稚園ではどのような状況なのか、もし分かれば教えていただけますか。
     森委員。
  • 森委員 3歳から5歳、特に3歳というのは、まだ本当に発達段階なので、それが暴力行為なのかどうかという判断は、非常に難しいと思います。
     例えば、私たちが日々子どもたちと接している中で、スーパー等いろいろな場所で、駄々をこねている子をよく見かけると思います。パパやママに「嫌だ嫌だ」と言って、蹴ったり殴ったりしていますが、果たしてそれが暴力行為なのかどうかというのは、非常に難しいところです。
     こういったことを考慮しても、いわゆる一般的な暴力行為がゼロなのかというと、それは恐らくそうではないと思います。幼稚園の段階で少し気になるなと思っていたお子さんが、卒園し、その後の様子を見ていると、やはりと思うことはなきにしもあらずですから、ゼロではない。
     ただ、私たちは、3歳のお子さんから受け入れておりますから、言葉でうまく伝えられないというのを前提に接しています。そうなると、噛んだり、叩いたり、蹴飛ばしたりというのがありますから、それを十分意識して子どもたちと接しているので、1回そういった行為をした子には、私たちがしっかり目を向けておき、何かやりそうだなと思ったら、先に私たちの方から声を掛ける、そういう意識を持って指導しておりますので、大きなトラブルになるということは、本当に少ないです。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     そのほか、よろしいでしょうか。
     門田委員。
  • 門田委員 暴力行為についてですが、以前、私が勤務した小学校で、発達の課題を抱えていて、コンパスでほかの子を刺してしまったり、教頭先生に刃物を持って向かっていったりした子どもがいて、校医の先生を通して専門家の先生に診ていただいたら、生まれつきの発達障害ということで、治療薬をいただいて暴力行為が低減された事例がございましたが、教育委員会では、医師会との何か連携しているのでしょうか。
     また、相模原市では、入学前に専門的な何歳児かの健診があるので、発達に課題を抱えているお子さんへの指導が早くできて有難いといった話を聞いたことがあるのですが、厚木市ではどのようなサポートをされているのか、教えていただけますか。
  • 曽田教育長 教育指導課長。
  • 佐藤教育指導課長 最初の発見は、いろいろな形でございます。学校からの相談という形もございますし、先ほど申し上げた学校支援プロジェクト等で訪問して、ケースを拾ってくるということもございます。このような形で、発達の課題に何か支援が必要だというようなことが話し合われた場合、多くはケース会を開かせていただいております。
     お医者様に学校に来ていただくということはなかなか難しいのですが、特別支援学校の先生方にお越しいただいて助言をいただいたり、時には児童相談所の方に来ていただいて助言をいただいております。
     保護者の方の障害受容が進んできた場合には、医療へのお勧めというものもございまして、実際、今回の繰り返してしまう児童の中にも、医療の方につながっているお子さんはいらっしゃいます。つながり方は様々で、定期的にしっかりつながっている方や、つながっているが服薬しない方もいらっしゃいます。このように、それぞれ支援を考えておりますが、まずケース会からということで、支援の方法を検討しております。
     以上です。
  • 門田委員 ありがとうございます。
  • 曽田教育長 そのほかよろしいですか。
     森委員。
  • 森委員 今の門田委員のお話の関係で、厚木市でも、健康づくり課で、今年度から5歳児健診のモデルケースというものを始めています。
     就学前のいわゆる来年1年生になるお子さんの健康診断は10月、11月に行われていますが、その時期では遅いからということで、幼稚園・保育園の年中児の年齢の5歳児健診を数年後に始めたいということで、今テストケースで実施されています。
     平成29年度は、幼稚園から2園、保育園から確か6園だったかと思いますが、平成30年度はさらにモデル園を増やして、幼稚園から4園実施することとなっております。
     やはり何らかの問題のある方については、低年齢児のうちから早く支援していかなければということで、厚木市の方でも既に取り組まれていると思います。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     今のお話からも、やはり幼・保・小の連携とともに、療育から教育へのスムーズなつながりについては、学校の方でも教育委員会の方でも今後十二分に理解を深めていく必要があると思います。
     そのほか、よろしいでしょうか。
     ほかになければ、報告事項6を終わります。
     次に、報告事項7、平成30・31年度に使用する小学校児童指導要録等の書式について、報告をお願いします。
     教育指導課長。
  • 佐藤教育指導課長 報告事項7、平成30・31年度に使用する小学校児童指導要録等の書式について、御報告をいたします。
     恐れ入りますが、資料7を御覧ください。学校教育法施行規則及び小・中学校学習指導要領等の一部改正が行われ、従来の「道徳の時間」が、小学校は平成30年度から、中学校は平成31年度から「特別の教科 道徳」となり、教科として位置付けられることになりました。
     それに伴いまして、文部科学省から、平成28年7月29日付けで、学習指導要領の一部改正に伴う小学校、中学校及び特別支援学校小学部・中学部における児童生徒の学習評価及び指導要録の改善等についてという通知がございました。これに基づきまして、平成30年度、31年度に使用する、まずは小学校の児童指導要録等の書式を一部改訂するというものでございます。
     恐れ入りますが、1枚おめくりをいただいて、別紙を御覧いただきたいと思います。
     具体的な改訂内容でございますが、道徳の評価につきましては、文部科学省が学習状況や道徳性に係る成長の様子を継続的に把握し、指導にいかすよう努める必要がある。ただし数値などによる評価は行わないものとすると示しております。
     これを受けまして、様式の2、指導に関する記録につきまして、文部科学省の参考様式をもとに検討し、今御覧をいただいております「特別の教科 道徳」の学習状況及び道徳性に係る成長の様子について、文章で記述をする欄を右上に設けさせていただきました。
     恐れ入りますが、さらに資料を1枚おめくりいただきますと、小学校の児童指導要録の抄本につきましても、同様に右上に「特別の教科 道徳の記録」という欄を新設いたしまして、改訂をいたしました。
     この書式の改訂に当たりましては、教育委員会の事務局において、試案を作成しまして、小学校長会を通して学校から意見を聴取させていただき、検討してまいりました。この書式につきましては、この後印刷しまして、1月に各小学校へ配付する予定になっております。
     また、次期学習指導要領の全面実施に伴いまして、平成32年度以降に使用する指導要録等につきましては、英語の教科化や、本市の校務支援システムの導入の状況などを見ながら、改訂に係る検討を進めてまいりたいと考えております。
     なお、中学校の生徒指導要録につきましては、平成30年度は現行の書式を使用しますが、平成31年度に「特別の教科 道徳」が入ってまいりますので、今回と同様の改訂を行ってまいりたいと思っております。
     以上でございます。
  • 曽田教育長 ただ今の報告に対して、何かございますか。
     よろしいですか。それでは、特になければ、報告事項7を終わります。
     以上で本日予定しておりました日程は全て終了いたしました。
     これをもちまして、平成29年厚木市教育委員会11月定例会を閉会いたします。
     お疲れ様でした。

閉会時刻15時07分

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