平成30年厚木市教育委員会9月定例会

更新日:2021年04月01日

公開日:2021年04月01日

会議概要

会議主管課

教育総務課

会議開催日時

平成30年9月25日火曜日
午後2時

会議開催場所

厚木市役所 第二庁舎4階 教育委員会会議室

出席者

教育長 曽田 高治
教育長職務代理者 山田 一夫  
委員 水上 裕
委員 門田 美惠子
委員 森 厚子
事務局
山口教育総務部長、佐後学校教育部長、霜島社会教育部長、
若林教育総務課長、安齊学校給食課長、
大塚学校給食施設整備担当課長、窪田学務課長、
佐藤教育指導課長、川口教育研究所長、渡辺社会教育課長、
小林スポーツ推進課長

説明者

事務局職員

1 教育長報告

2 審議事項

議案第47号 厚木市こどもアート展審査会委員の委嘱について
議案第48号 教育財産(土地)の取得の申出について

3 報告事項

  • (1) 事務の臨時代理の報告について(障害のある児童生徒の教育措置について)
  • (2) 厚木市久保奨学金(平成30年度高校等修学奨学金(第2期生))の支給決定の取消しについて
  • (3) 厚木市学校運営協議会委員の任命について
  • (4) 給食用食材の放射性物質の測定結果について
  • (5) 平成30年度全国学力・学習状況調査に係る厚木市立小・中学校の調査結果について

 会議の経過は、次のとおりです。

開会時刻14時

  • 曽田教育長 それでは、定刻になりましたので、ただ今から、平成30年厚木市教育委員会9月定例会を開会いたします。
  •  現在の出席者は5人で定足数に達しております。
  •  厚木市教育委員会会議規則第15条第2項の規定により、本定例会会議録署名委員として、山田委員を指名させていただきます。お願いします。
  •  始めに、私から報告をいたします。
  •  平成30年9月定例教育委員会教育長報告。
  •  平成30年8月21日火曜日に開催されました8月定例会以後の主な行事等26件につきまして、御報告申し上げます。
  •  まず、1枚目ですけれども、2番目、8月22日、厚木市役所本庁舎5階の議場におきまして、第3回あつぎ子ども議会が開催されました。市内の中学校から25人の生徒の皆さんが、子ども議員ということで参加してくれました。いつもの議会と同様に、理事者、市長、それと私、再質問については理事者の方でお答えするというような形で開催されましたけれども、とても中学生とは思えない核心を突くような鋭い質問が数多く出されました。
  •  次、3番目です。8月25日土曜日、アミューあつぎにおきまして、平成30年度子育てコミュニティトーク、今年度7回予定されておりますけれども、その第1回目が開催されました。第1回目につきましては、保育所、保育園とお子さんをお持ちの保護者の方9人に参加していただきまして、コミュニティトークを行いました。9月8日に7回のうちの第2回目が行われまして、3回目以降は10月になってからということになるかと思います。
  •  次、4番目です。同じ日、25日ですけれども、平成30年度依知子ども相撲大会が藤塚みどり公園で開催されましたので、挨拶をさせていただきました。これはもう依知地区の恒例の行事になっておりまして、これがないと夏が終わらないというくらいの伝統行事になってきております。当日は、非常に暑かったんですけれども、北小、上依知小、依知南小、依知小の子どもたちが、まわしを着けてもらって、本格的につくられた土俵で熱戦を繰り広げました。本物の力士の方も2人お見えになっておりまして、この相撲大会の試合に先立って、いろんなことを子どもたちは教わったというふうに聞いております。負けてしまって、土俵から降りて泣いているという女のお子さんもおりまして、やっぱり勝負事というのは勝ったり負けたりがあるんだけれども、負けると悔しいという、是非、来年頑張るんだよと、声かけはしませんでしたけれども、そういったような思いで見させていただきました。
  •  1枚おめくりいただきまして、9番目です。9月2日日曜日、平成30年度厚木市総合防災訓練が各地区自主防災隊を中心に行われました。当日ちょっと雨模様で中止になってしまったところも何箇所かあったんですけれども、視察をさせていただきました反田児童遊園では、雨にもかかわらず、住民の方々、そして近くの睦合東中学校の生徒さんも非常にたくさん参加してくれておりました。
  •  次、10番目です。9月4日火曜日ですけれども、平成30年度の関東中学校体育大会、関東大会ですね、そちらに出場して、すばらしい成績を収めた厚木中学校の生徒さん、それと睦合中学校の生徒さんが市長を表敬訪問してくれましたので、私も同席して、活躍したことを褒めたたえる一言を申し述べさせていただきました。特に厚木中学校の女子生徒については、水泳ですけれども、100メートルの自由形で第1位ということで、本当にすばらしい成績を挙げてくれました。
  •  3ページにいきまして、一番上です、15番目、9月9日、文化会館地下展示室におきまして、平成30年度厚木愛甲地区中学校文化連盟芸術祭の発表会が、これは部活動なんですけれども、作品展示が行われておりましたので拝見しに行ってきました。大変丁寧に、気持ちを込めて制作したすばらしい作品が非常にたくさん展示されておりました。なかなかこういった子どもたちの作品を拝見する機会がないのですけれども、当日、各学校の美術部、写真部、家庭・手芸部等、部活動でつくった作品をじっくりと拝見をしてきました。
  •  次、18番目です。9月13日木曜日、スノーボードジュニア選手権優勝及びワールドカップ準優勝をした小鮎中学校出身で、現在、高校2年生の大塚選手が、保護者の方と一緒に市長を表敬訪問してくれましたので、私も同席させていただいて、そのすばらしい努力をたたえさせていただきました。
  •  次に19番目です。9月15日の土曜日、厚木シティプラザにおきまして、先生のための寺子屋講座が開催をされておりましたので、先生方が参加をされている、その様子等を拝見しに行ってまいりました。先生のための寺子屋講座は、委員御承知のように、教育研究所が企画・運営をしておりますけれども、土曜日等勤務日ではない日に、先生方が自主的に参加されている研修会ということになります。今回はインクルーシブ教育について御講話をいただくということで、非常に多くの先生方が参加されていて、当初予定していたところにはちょっと入り切れないということで、シティプラザの6階のホール250で開催することとなりました。参加されている先生方、講師の方も進め方が非常に上手だったわけですけれども、笑顔が絶えないで、非常に高い研修意欲を持って先生方が参加されておりました。こういう先生方が子どもたちのために日々頑張ってくださっていると、改めて先生方のその姿勢に対して、すばらしいことだなと、そんなふうに思いました。
  •  次、20番目です。同じ日ですけれども、15日、当初の予定では厚木中央公園で開会式を行って、それから活動を行う予定でありました、第30回心と街のクリーン作戦が、あいにく雨のち曇りということで雨プロでの実施になってしまいましたけれども、120人ほど参加をされて、主に本厚木駅北口で啓発活動、啓発物品の配布等を行いました。これは神奈川県内でもほとんど例を見ない、高校生、大学生が、今年は6回ぐらいでしょうか、夕方ここに来まして、第二庁舎に集まって計画を立てて、当日の進行等、きめ細かな打ち合わせをして当日を迎えるということで、昨年度もちょっと雨で全てを行うことができなかったんですけれども、今年も雨プロでの実施ということになって、本当に準備を一生懸命重ねてきただけに、もうあと何時間か天気がずれてくれれば全てできたのになということで、申し訳ない気持ちになりました。私も啓発活動に一緒に参加させていただきました。
  •  次をおめくりいただきまして、4ページになります。
  •  24番、9月23日、依知小学校におきまして運動会が実施されました。当初、22日の土曜日に予定されておったんですけれども、天候不順により23日の日曜日に順延ということで、当日はいい天気のもとで多くの保護者の方、地域の方が参加しに来てくださっている中で盛大に実施されました。練習を重ねてきた子どもたちが、競技に、演技に精一杯取り組む姿を見まして、私も先生方と一緒にもっともっと頑張らなきゃいけないなと、そんなような思いを持ちました。また、暑さ対策として、生徒の応援席のところに16張りほどのテントが張られておりました。保護者の方、先生方、子どもたちのためにということで、共通の思いでこういったようなことをやってくださっている、これまた大変有り難いことだと思いました。
  •  続きまして、最後、26番目でございます。平成30年厚木市議会第4回会議9月定例会議について、議員の皆様から一般質問をいただいておりますので、議案及び陳情と併せまして、各所管の部長から御報告申し上げます。
  •  教育総務部長。
  • 山口教育総務部長 それでは、26番でございますが、平成30年厚木市議会第4回会議9月定例会議につきまして御報告申し上げます。
  •  本会議は、8月30日から10月5日までの会議期間37日間で開催されております。
  •  概要につきまして、それぞれ所管部から御報告をさせていただきます。
  •  1枚おめくりいただき、7ページの(3)を御覧いただきたいと思います。
  •  始めに、提出議案につきましては、社会教育部の所管で、議案第66号 厚木市立あつぎ郷土博物館条例について及び教育総務部の所管する予算といたしまして、議案第80号 平成30年度厚木市一般会計補正予算(第4号)の上程がありました。
  •  次に、学校教育部に関係するものとして、陳情第17号 国による義務教育財源の保障及び教育の機会均等と水準の維持・向上並びに行き届いた教育の実現を求める意見書を国に提出することを求める陳情の上程がありました。
  •  議案第66号及び議案第80号並びに陳情第17号につきましては、9月14日に開催されました環境教育常任委員会において審査され、議案第66号及び議案第80号につきましては賛成全員で原案のとおり可決すべきものとされました。また、陳情第17号につきましては、賛成全員で採択すべきものとされました。
  •  なお、議案及び陳情の採決につきましては、10月5日開催の本会議におきまして行われる予定でございます。
  •  このほか、市長部局の所管となるためここにはございませんが、議案第57号 教育長の任命についてが上程されてございましたが、教育長の任期との関係で本会議4日目、9月7日の一般質問終了後に採決され、賛成全員で曽田教育長の再任が同意されました。
  •  次に、一般質問につきまして、御報告を申し上げます。
  •  恐れ入りますが、4ページにお戻りいただき、(2)を御覧ください。
  •  この度の会議では、22人の議員から質問があり、そのうち16人の議員から教育委員会関係の質問がございました。まず、教育総務部の所管につきましては、高橋豊議員、望月真実議員、高橋知己議員、新川勉議員の4人から6項目について質問がございました。
  •  質問の内容について、質問順に御報告申し上げます。
  •  御覧いただいているページの最後になりますが、高橋豊議員から、学校運営協議会について、課題と今後の計画はとの質問がありました。曽田教育長から、本年6月、全市立小・中学校への学校運営協議会の設置が完了し、コミュニティ・スクールとして地域とともにある学校づくりに向けて取り組んでいる。教育委員会としては、今後も学校運営協議会制度について理解を深めていただけるよう、引き続きPRに努めるほか、研修会の実施、先進事例や他校の取組を情報提供するなど、学校運営協議会が十分に機能し、継続的に活動していただけるよう支援に努める旨の答弁をいたしました。
  •  次に、5ページを御覧ください。
  •  望月議員から、小・中学校の空調(冷房)設備設置について、今年の酷暑を経験した中で、特別教室やそれに類する教室への設置を急ぐ考えはとの質問がありました。曽田教育長から、児童・生徒が1日の大半を過ごす全ての普通教室及び一部の特別教室への冷暖房設備の設置は既に完了している。また、冷房設備のない特別教室で行う必要がある授業については、その時期や時間帯を考慮するとともに、授業内容により冷房設備が完備されている教室で授業を行うなどの工夫をし、児童・生徒の健康管理に配慮しているところである。今後についても、児童・生徒がよりよい学習環境で学校生活が送れるよう、学校施設の整備環境に努めていく旨の答弁をいたしました。
  •  次に、同じく望月議員から、小・中学校のプールについて、改修時期とその他の課題はとの質問がありました。曽田教育長から、小・中学校のプールは、建設から30年を超えるものが多く、老朽化が進んでいることから、これまでも改修の必要性や在り方などを検討してきた。今後についても、プールの利用状況を把握するとともに、学校現場の意見などを聞きながら、引き続き検討をしていく旨の答弁をいたしました。
  •  次に、高橋知己議員から、学校給食センターについて、食物アレルギーの対応はとの質問がありました。曽田教育長から、現在、学校給食センターにおいては、食物アレルギーのある児童・生徒がいる家庭には詳細な献立表を配布することにより、アレルギーの原因となる食材を使用した給食をとらないようにしている。また、新たな学校給食センターにおける食物アレルギーの対応については、独立した専用の調理室を整備し、アレルギーの原因となる食材を含まない除去食が提供できることを基本に施設整備を行う計画としている旨の答弁をいたしました。
  •  次に、このページの最後になりますが、新川議員から、(仮称)厚木市学校給食センターについて、建設の基本的考え方はとの質問がありました。曽田教育長から、昨年7月に策定した整備計画に基づき、文部科学省の学校給食衛生管理基準に適合した衛生水準を確保し、手づくりを基本とした安心・安全な学校給食が提供できる施設の整備を行っていく旨の答弁をいたしました。
  •  次に、同じく新川議員から、災害発生時の活用方法はとの質問がありました。曽田教育長から、学校給食施設は、地域防災計画において指定避難所等に避難された方に応急的な食事を提供するため、食料の炊き出しを実施する施設として位置付けられている。現在整備を進めている新たな学校給食センターについても、災害発生時には炊き出し等に活用していく旨の答弁をいたしました。
  •  教育総務部の所管につきましては以上でございます。
  • 曽田教育長 学校教育部長。
  • 佐後学校教育部長 続きまして、学校教育部関連の一般質問につきまして、御報告申し上げます。
  •  学校教育部には、高田議員、望月議員、松田議員、田上議員、山本議員、新井議員、川口議員、山崎議員、名切議員、瀧口議員の10人から12項目について質問がございました。このうち山本議員については、市長部局、こども未来部、産業振興部と、名切議員の1項目については市長部局、こども未来部と共通となっております。
  •  恐れ入りますが、4ページにお戻りください。
  •  まず、高田議員から、持続可能な開発のための教育について、導入について方針を問うとの質問がございました。教育長から、市立小・中学校においては、持続可能な社会の構築に向け、教育活動全体を通して環境や国際理解、人権などの学習に取り組んできた。今回、新たに学習指導要領において、前文及び総則に持続可能な社会の創り手の育成が掲げられたことから、各小・中学校に改めてその意義を周知するとともに、持続可能な社会を目指し、地域社会と協働した教育活動、実践が、より一層充実するよう支援する旨の答弁をいたしました。
  •  恐れ入りますが、5ページを御覧ください。
  •  次に、望月議員から、部活動について、休養日の定義は。また、休養日の設定について、各学校の対応や状況はとの質問がございました。教育長から、教育委員会においては、本年2月に部活動運営の適正化に向けた取組の徹底について各学校へ通知した。休養日については、平日は朝、放課後を含め一切の活動を行わないことを、休日は一切活動を行わないことを定義としている。また、各学校の休養日の設定状況については、月ごとに各中学校が提出する休養日実態調査報告書により状況を把握し、必要な学校には改善を求めている。今後も生徒の安全を最優先に考えた対応を進める旨の答弁をいたしました。
  •  次に、松田議員から、いじめ、不登校、自殺、虐待について、本市の実情と対策はとの質問がございました。教育長から、教育委員会においては、児童・生徒が安心して安全に学校生活を送れるよう、いじめ、不登校、自殺、虐待について、日頃から学校及び関係機関と連携を密にし、実態の把握に努めている。また、市立小・中学校においては、児童・生徒や保護者が必要に応じて相談できるよう、スクールカウンセラーや元気アップアシスタントの配置、電話やメールの活用など、相談体制を整備している。今後も児童・生徒の気持ちに寄り添い、きめ細かな心のケアが行えるよう努めていく旨の答弁をいたしました。
  •  同じく松田議員から、小中一貫教育について、導入後の成果は。また、課題はあるかとの質問がございました。教育長から、小・中学校の教職員間における積極的な交流が進んだことにより、児童・生徒指導や授業づくりに関する共通理解が深まり、基本的生活習慣の改善や児童・生徒の学力向上に成果が見られた。また、小学校を兼務する中学校教員の授業や小・中学校間の交流による体験授業が中学校へ進学する児童の不安を軽減するとともに、より期待を高める効果を生んでおり、中1ギャップの解消にも一定の成果が見られた。今後は共通の教育目標の設定や教育課程の編成など、小・中学校間の接続を更に円滑に進められるよう、引き続き小中一貫教育の取組を推進していく旨の答弁をいたしました。
  •  次に、田上議員から、オリンピック・パラリンピック教育について、取組状況はどうかとの質問がございました。教育長から、市立小・中学校においては、東京オリンピック・パラリンピック競技大会を契機として、国や県が作成した教材等の活用や体験的な活動などを通して、スポーツの価値に対する理解を深めることや競技の紹介などをしている。今後も教育活動全体を通して、生涯にわたって運動に親しむ態度を育てるとともに、他者の尊重や自己実現、健康増進等、これからの社会に求められる質、能力を備えた児童・生徒の育成に努める旨の答弁をいたしました。
  •  恐れ入りますが、1枚おめくりいただき、6ページを御覧ください。
  •  次に、山本議員から、中学校卒業後の子ども支援について、高等学校中途退学者に対する支援の課題は、学び直しへの支援の考えは、他機関との連携はとれているかとの質問がございました。市長から、様々な要因により高等学校を中途退学した者に対しては、青少年教育相談センターの相談窓口を始め、中学校卒業時における案内や就職に必要な基礎的なスキルを身につけるための就職支援相談などを実施している。さらに、神奈川県央地域若者サポートストーションと協力しながら、若者の自立に向けた様々な支援事業の周知や情報の提供に努めている。今後についても、相談や支援を効果的に実施するため、引き続き県を始めとした関係機関との連携を図っていく旨の答弁をいたしました。
  •  次に、新井議員から、児童・生徒の学校生活における健康管理について、熱中症対策の周知と具体的手立てはとの質問がございました。教育長から、市立小・中学校では、環境省が作成した熱中症環境保健マニュアルをもとに、冷房の適切な使用や小まめな水分補給、運動時の休息時間確保など、必要な対策をとるよう徹底している。また、熱中症計を各学校に配布し、更なる注意喚起を行っていく。引き続き熱中症予防のため、必要な情報を学校へ周知し、児童・生徒の健康管理に取り組んでいく旨の答弁をいたしました。
  •  次に、川口議員から、防災対策について、防災教育の具体的な取組はとの質問がございました。教育長から、市立小・中学校では、授業や体験学習を通して災害時の的確な判断や日頃からの防災の大切さについて、児童・生徒が発達段階に応じて学んでいる。具体的には、地震や火災等の避難訓練に加え、小・中学校合同引き渡し訓練を全中学校区で行っており、各地区における防災訓練についても積極的に参加するよう児童・生徒に促している。今後も、学校、家庭、地域社会と連携を図り、防災教育の更なる推進を図っていく旨の答弁をいたしました。
  •  次に、山崎議員から、学力向上の取組について、各種検定の受検に公的補助を設ける考えは、移動教室などで外国語指導助手(ALT)を活用する考えはとの質問がございました。教育長から、各種検定試験については、学習意欲を高める有効な方法の一つであると認識しているが、公的補助を設けることは公平性の観点から課題があるものと考えている。外国語指導助手については、既に外国語の授業以外での活用もされており、現在においても各学校が移動教室の活動等を含め、必要に応じて活用することは可能となっている。今後も児童・生徒の学力向上に向け、より効果的な教育活動の推進に努めていく旨の答弁をいたしました。
  •  次に、名切議員から、いじめ、虐待問題について、相談や情報提供にSNSを活用する考えはとの質問がございました。市長から、児童虐待の相談においては情報を気軽に提供できる手段と考えられているが、お子さんが利用できないこと、また、文字だけの相談になることから、きめ細かな対応が難しいなどの課題が指摘されている。こうした中で、今年度、東京都がLINEを使った児童虐待の相談を試験的に実施すると聞いているので、その動向を注視したいと考えている。また、いじめの相談体制については、国が検証を進めている段階であり、県も試行的実施調査を行っている。本市でも、今月、県が実施するSNSを活用したいじめ相談体制構築に向けた調査研究に教育委員会が参加している旨の答弁をいたしました。
  •  同じく名切議員から、日光修学旅行について、事前調査に課題はないか、本市の放射線量の基準値を超える見学地を訪れていることへの見解はとの質問がございました。教育長から、日光修学旅行の実施に当たっては、最新の日光市の調査情報等、各小学校が日光市周辺の状況を把握し、適切に実施していると認識している。各小学校においては、本市の空間放射線量の基準値を超えている場所がある場合は、その場所を訪れないという方針のもと、見学コースに配慮する等、児童の安全を確認した上で修学旅行を実施している。教育委員会としても、小学校に必要な情報を提供するなど、安心・安全な修学旅行の実施に向けて、指導や助言を行っている旨の答弁をいたしました。
  •  次に、瀧口議員から、市民憲章、宣言文及び記念碑について、次世代を担う子どもたちへの教育現場での取組はとの質問がございました。教育長から、教育委員会では、小・中学生向けに地域について学ぶための社会学読本をそれぞれ作成し、配布している。副読本には、市章とその意味の説明に加え、市の木、市の花、市の色、市民顕彰等を記載している。児童・生徒は副読本を授業等で活用し、郷土厚木の歴史や文化、それらを築いてきた先人たちの努力等について学んでいる旨の答弁をいたしました。
  •  学校教育部の所管につきましては以上でございます。
  • 曽田教育長 社会教育部長。
  • 霜島社会教育部長 続きまして、社会教育部関連の一般質問につきまして、御報告を申し上げます。
  •  社会教育部には、井上武議員、望月真実議員、栗山香代子議員、田口孝男議員の4人から、4項目について質問がございました。このうち望月議員については市長部局、こども未来部と共通となっております。
  •  恐れ入りますが、4ページの中段、井上議員から、厚木北公民館について、建て替えについての現状認識と進捗状況はとの質問がございました。教育長から、厚木北公民館については、中心市街地の公共施設再配置計画に基づき、現在地での再整備に向けて取り組んでいる。本年7月に拡張用地の売買契約を締結したので、今後について総合計画第4期実施計画に基づき、着実に事業を進めていく旨の答弁をいたしました。
  •  次に、5ページ、一番上になります望月議員から、(2)の厚木北地区について、公民館、児童館の建て替えについて、進捗はとの質問がございました。市長から、現在、中心市街地の公共施設再配置計画に基づき、厚木北公民館については現在地での再整備に向けて拡張用地を取得し、取り組んでいる。また、厚木北児童館についても、移転、再整備に向けた検討を進めている旨の答弁をいたしました。
  •  次に、中段の栗山議員から、図書館の整備計画について、具体化はどこまで進んでいるかとの質問がございました。教育長から、図書館基本構想において、市民の学び、成長、楽しみに役立つ情報拠点を基本理念とし、6つの基本方針のもと、図書館機能と(仮称)こども未来館機能を融合させた新たな図書館を目指しており、関係部署と調整しながら基本計画案の作成に取り組んでいる旨の答弁をいたしました。
  •  次に、6ページを御覧ください。
  •  一番上の田口議員でございます。田口議員からは、あつぎ駅伝競走大会について、開催内容について見直しの考えはあるかとの質問がございました。教育長から、本大会については、昭和30年に厚木市制祝賀駅伝競走大会として第1回を開催して以来、名称変更や大会の統合などを経て、現在の市制施行記念あつぎ駅伝競走大会となっている。その後、小学生の部や女子の部の導入、コースや距離の変更など見直しを重ね、3年前の第61回大会から現在の開催内容で実施している。今後についても厚木警察署や関係団体と十分な調整を図りながら、安心・安全で魅力のある大会になるよう努めていく旨の答弁をいたしました。
  •  議会関係の報告につきましては以上でございます。
  • 曽田教育長 本日の日程のうち、報告事項1及び2については個人に関する情報が含まれる案件となりますので、厚木市教育委員会会議規則第13条第1項の規定により、会議を非公開としたいと思いますが、よろしいでしょうか。
  •  (「異議なし」との声あり)
  • 曽田教育長 御異議ありませんので、非公開とし、日程の最後において報告を行うことといたします。
  •  審議事項に入ります。
  •  日程1 議案第47号 厚木市こどもアート展審査会委員の委嘱についてを議題といたします。
  •  議案の説明をお願いします。
  •  教育指導課長。
  • 佐藤教育指導課長 それでは、議案第47号 厚木市こどもアート展審査会委員の委嘱につきまして、御説明申し上げます。
  •  提案理由でございますが、厚木市こどもアート展審査会規則第2条の規定により委嘱するものでございます。なお、本委員会は、これまでも、こどもアート展の審査に当たり、審査会規程で設置をしてまいりましたが、本年度から市の附属機関として条例による設置が定められたことにより、教育委員会に審議をお願いするものでございます。
  •  恐れ入りますが、1枚おめくりいただき、別紙を御覧ください。
  •  委員定数につきましては、本市附属機関の設置に関する条例の一部改正により4人以内と定められております。委員は榊原勇城様を始めとする4人でございます。
  •  今回は、先ほど申し上げました附属機関での設置が定められましたので、全ての方を新任とさせていただきましたが、榊原勇城様、谷口広樹様、野田由栄子様につきましては、昨年度からの継続で委員を委嘱するものでございます。
  •  今回委嘱をする委員の任期につきましては、平成31年1月1日から平成31年3月31日までとなります。
  •  以上でございます。よろしく御審議くださいますようお願いいたします。
  • 曽田教育長 ただ今の説明に対しまして、何か質疑はありますでしょうか。
  •  それでは、1点確認。
  •  8月4日に糸満市と友好都市を締結しましたけれども、今までだと友好都市から作品を送っていただいて、このアート展で展示というようなことをやってきていますけれども、それは今年度から、来年度から。
  •  教育指導課長。
  • 佐藤教育指導課長 友好都市の締結と併せまして、アート展のお話もさせていただいておりますので、次のアート展から、糸満市からの作品をいただけるという予定になっております。
  • 曽田教育長 今年度ということですか。
  • 佐藤教育指導課長 はい、今年度です。
  • 曽田教育長 分かりました。
  •  そのほかよろしいでしょうか。
  •  それでは、特に質疑はないようですので、採決に移ります。
  •  本件は、原案のとおり可決してよろしいでしょうか。
  •  (「異議なし」との声あり)
  • 曽田教育長 異議なしと認め、議案第47号を可決いたします。
  •  次に、日程2 議案第48号 教育財産(土地)の取得の申出についてを議題といたします。
  •  議案の説明をお願いします。
  •  学校給食施設整備担当課長。
  • 大塚学校給食施設整備担当課長 議案第48号 教育財産(土地)の取得の申出について、提案理由及び内容を御説明申し上げます。
  •  本件につきましては、(仮称)厚木市学校給食センター整備事業用地として取得するため、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第28条第2項の規定により、市長に対して意見を申し出るものでございます。
  •  取得する土地は、厚木市三田字天神上528番4ほか10筆で、地積は6,300.06平方メートルとなります。
  •  恐れ入りますが、1枚おめくりいただき、(仮称)厚木市学校給食センター用地取得一覧を御覧ください。
  •  一覧にある11筆の地権者は7人で、現況地目、登記地目ともに全て畑となっております。
  •  恐れ入りますが、1枚おめくりいただき、裏面の位置図を御覧ください。
  •  用地取得箇所につきましては、現在計画されている県道42号、都市計画道路座間荻野線に面し、三田小学校の南西側に位置しております。
  •  次のページの公図写しを御覧ください。
  •  用地取得部分を網掛け表示しております。
  •  なお、土地の取得価格につきましては、不動産鑑定評価額に基づきまして、厚木市公有地評価委員会に諮り、定める予定でございます。
  •  以上でございますが、よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。
  • 曽田教育長 ただ今の説明に対しまして、何か質疑はございますでしょうか。
  •  よろしいでしょうか。
  •  門田委員。
  • 門田委員 お願いします。
  •  網掛けをしているところの図ですが、真四角ではないのはどういう意味なのかなと。まだ取得できていないのか、また後で取得する予定ということなのか、教えていただけたらと思います。
  •  以上です。
  • 曽田教育長 学校給食施設整備担当課長。
  • 大塚学校給食施設整備担当課長 全体の土地に対しまして、この白く抜けているところということでございますけれども、当初は四角い、正方形というような形も加味しておりましたけれども、地主様の要望を含めて、また、一部、若干、施設の計画に合わせて少し広くした方がいいんじゃないかというところを含めて、このような形で、553というところの敷地の部分を拡張した形で計画を進めるということでございます。
  • 門田委員 ありがとうございます。分かりました。
  • 曽田教育長 そのほかいかがでしょうか。
  •  よろしいでしょうか。
  •  それでは、特に質疑はないようですので、採決に移ります。
  •  本件は、原案のとおり可決してよろしいでしょうか。
  •  (「異議なし」との声あり)
  • 曽田教育長 異議なしと認め、議案第48号を可決いたします。
  •  報告事項に入ります。
  •  報告事項3 厚木市学校運営協議会委員の委嘱及び任命について、報告をお願いします。
  •  教育総務課長。
  • 若林教育総務課長 それでは、報告事項3 厚木市学校運営協議会委員の任命につきまして、御報告申し上げます。
  •  資料3を御覧ください。
  •  厚木市学校運営協議会委員につきましては、学校運営協議会規則第5条第1項の規定により、教育委員会が委嘱又は任命することになっておりますが、平成30年10月1日付けで学校運営協議会委員を任命いたしますので、報告するものでございます。
  •  恐れ入りますが、1枚おめくりいただき、別紙を御覧ください。
  •  三田小学校の渡邉貴成様の任期が平成30年9月30日をもって満了することに伴い、引き続き任命するものでございます。
  •  任期につきましては、学校運営協議会規則第5条第4項の規定により、任命の日から2年以内において教育委員会が定める期間となりますが、他の委員と同様に平成31年9月30日までの任期といたします。
  •  報告は以上でございます。よろしくお願い申し上げます。
  • 曽田教育長 ただ今の報告に対して、何かございますでしょうか。
  •  よろしいでしょうか。
  •  特になければ、報告事項3を終わります。
  •  次に、報告事項4 給食用食材の放射性物質の測定結果について、報告をお願いします。
  •  学校給食課長。
  • 安齊学校給食課長 報告事項4 給食用食材の放射性物質の測定結果につきまして御報告申し上げます。
  •  恐れ入りますが、資料4を御覧いただきたいと思います。
  •  始めに、8月8日から9月11日までの給食用食材の放射性物質の測定結果でございますが、8月につきましては夏休み期間中ですので、学校給食用食材の測定はございませんでした。
  •  結果につきましては、御覧いただいているページ、裏面のページ、いずれも全て不検出となっております。
  •  恐れ入りますが、右側のページを御覧ください。
  •  学校給食の食材の測定につきましては、保護者の方からの御要望を取り入れまして、毎週火曜日から木曜日に、翌日の給食で使用する食材を、1日3品目を限度として測定をしております。9月につきましては、保護者の方からの要望がございませんでしたので、教育委員会が選定した食材、24品目を測定いたします。
  •  今後につきましても、保護者からの要望を基本とし、測定してまいります。
  •  報告につきましては以上でございます。
  • 曽田教育長 スポーツ推進課長。
  • 小林スポーツ推進課長 続きまして、スポーツ推進課から、本年7月6日から9月5日まで開場いたしました市営水泳プール水の放射性物質の検査結果について御報告申し上げます。
  •  ページをおめくりいただき、裏面の資料を御覧ください。
  •  7月、8月の定例会につきまして、それぞれ御報告いたしました測定結果に続きまして、去る8月24日に実施いたしました3回目の測定結果も不検出となっております。
  •  今回の測定をもちまして、本年度の測定は終了となります。
  •  報告は以上となります。
  • 曽田教育長 ただ今の報告に対しまして、何かございますでしょうか。
  •  よろしいですか。
  •  特になければ、報告事項4を終わります。
  •  次に、報告事項5 平成30年度全国学力・学習状況調査に係る厚木市立小・中学校の調査結果について、報告をお願いいたします。
  •  教育研究所長。
  • 川口教育研究所長 報告事項5 平成30年度全国学力・学習状況調査に係る厚木市立小・中学校の調査結果について、御報告申し上げます。
  •  恐れ入りますが、資料5を御覧ください。
  •  調査は昨年度と同様に、全国の小学校第6学年及び中学校第3学年の児童・生徒を対象に実施されました。
  •  調査の内容は、小学校では国語、算数、理科、中学校では国語、数学、理科の各3教科です。国語、算数、数学のそれぞれにつきましては、これまでと同様、基礎的、基本的な知識や技能が身に付いているかどうかを見る問題Aと、知識や技能を活用することができているかどうかを見る問題Bが実施されました。理科につきましては3年に一度となりますが、基礎的、基本的な知識や技能の習得に関する問題と、知識や技能の活用に関する問題を一体的に見る問題が実施されました。
  •  質問紙調査につきましては、これまでと同様、生活習慣や学習環境等に関する内容です。
  •  実施日は、平成30年4月17日です。
  •  本市からは、小学6年生、1,893人、中学3年生、1,892人が参加いたしました。
  •  2ページを御覧ください。
  •  教科に関する調査結果に現れた本市の状況でございます。
  •  昨年度から、国から提供された都道府県及び市町村のデータが整数値になりましたので、各教科の平均正答率を整数値で示しております。教科に関する調査の平均正答率を全国の公立学校の平均正答率と比較いたしますと、小学校につきましては、国語A、Bがともに3.7ポイント、算数Aが4.5ポイント、算数Bが5.5ポイント、理科は2.3ポイント下回るという結果でした。また、中学校につきましては、どの教科もおおむね全国の平均正答率と同様の結果が見られました。
  •  次に、各教科の状況について御説明いたします。
  •  主な結果として、相当数の児童・生徒ができている点と課題となる点、該当する問題の概要と問題番号をそれぞれ記載いたしました。
  •  (1)を御覧ください。小学校は、国語を例に挙げて説明いたします。
  •  1つ目の、相手や目的に応じ自分が伝えたいことについて事例などを挙げながら筋道を立てて話すことと、2つ目の日常生活で使われている慣用句の意味を理解し、使うことについては、相当数の児童ができています。
  •  この内容に該当する問題の概要を四角の枠の中に記載いたしました。相手や目的に応じ自分が伝えたいことについて筋道を立てて話すことの問題は、道案内をしている2人の会話文を読んで、どのように説明しているかを考える問題です。慣用句の意味を理解して使う問題は、「心を打たれる」という慣用句についての問題です。
  •  恐れ入りますが、資料を3枚おめくりいただきまして、参考資料の1ページを御覧ください。
  •  こちらが実際の調査問題になります。相手や目的に応じ自分が伝えたいことについて筋道を立てて話すことの問題が、上の段のA1、慣用句の問題が上の段のA6になります。
  •  恐れ入りますが、資料の2ページにお戻りください。
  •  小学校の国語の課題となる点については、文中の主語と述語の関係などに注意して文を正しく書くことや漢字を文中で正しく使うこと、話し手の意図を捉えながら聞き、自分の意見と比べるなどして考えをまとめること、目的や意図に応じ内容の中心を明確にして詳しく書くことなどが挙げられます。
  •  該当する問題の概要は、同じく四角の枠の中に、実際の問題は、先ほどの参考資料1ページから3ページまでに記載をいたしましたので、後ほど御確認ください。
  •  次に、資料の3ページを御覧ください。
  •  (2)として、小学校算数の主な結果を6点、3ページの中ほどから4ページにかけて、(3)として、小学校理科の主な結果を6点、次に、4ページ中ほどから、(4)として、中学校国語の主な結果を6点記載いたしました。
  •  資料の4ページの下にあります(5)を御覧ください。
  •  中学校につきましては、数学を例に説明いたします。数直線上に示された負の整数を読み取ることや単項式どうしの除法の計算、問題場面における考察の対象を明確に捉えることなどは、相当数の生徒ができています。一方、5ページを御覧いただきますと、事象を数学的に解釈し、問題解決の方法を数学的に説明することや、与えられた情報から必要な情報を選択し、的確に処理すること、計算方法を解釈し、数学的な表現を用いて説明することなどについて課題が見られました。
  •  参考資料12ページ、13ページに、実際の調査問題を掲載しましたので後ほど御確認ください。
  •  教科の調査の最後になりますが、資料5ページに(6)として、中学校理科の主な結果を6点記載いたしました。
  •  小・中学校全体の傾向として、目的や意図に応じて、資料などの中から必要な情報を選び、自分の考えを書いたり、理由を説明したりすることなどについて課題が見られます。各学校においては、児童・生徒の発達段階や実態に合わせて、読み手に伝えたいことが伝わるように、目的や意図に応じて情報を活用し、事実や自分の感想、意見、理由などを整理して書くことができるように指導することや、目的に応じてデータを収集したり、整理したりする方法を適切に用い、根拠を持って筋道立てて考えたり、表現したりするよさを実感できるよう指導することなどについて、引き続き工夫、改善を図っていく必要があるものと捉えております。
  •  続きまして、恐れ入りますが、1枚おめくりいただき、資料の5の6ページを御覧ください。
  •  3の児童・生徒質問紙の調査結果について、御説明いたします。
  •  ここでは、教科の正答率との関連性ということに着目し、教科の正答率が高い児童・生徒に見られた回答の傾向と、教科の正答率が低い児童・生徒に見られた回答の傾向を記載いたしました。
  •  ページの中ほど、ウの学習習慣、地域や社会に関わる活動の状況を例に挙げて御説明いたします。
  •  教科の正答率が高い児童・生徒は、家で学校の宿題をしている、テレビのニース番組やインターネットのニュースを見るなどと回答している傾向が見られました。教科の正答率が低い児童・生徒は、普段、学校の授業時間以外の読書時間は30分未満である、新聞をあまり読んでいない、今住んでいる地域の行事にあまり参加していないなどと回答している傾向が見られました。
  •  同様に、6ページの上から、ア、自己有用感(自己肯定感)、規範意識、イ、基本的な生活習慣、エ、学習に対する関心・意欲・態度、オ、主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善といった項目ごとに、それぞれの傾向を記載いたしました。
  •  今年度、児童・生徒質問紙につきましては、児童・生徒や学校の負担を考慮し、調査項目は真に必要なものに厳選するという文部科学省の基本方針により、それぞれ昨年度よりも約30問、質問事項が少なくなっていることが特徴的です。例えば、これまで継続的に質問されていた、「学校で好きな授業がありますか」、「平日、テレビやビデオを見たり、ゲームをしたりする時間は1日に何時間ですか」、「物事を最後までやり遂げてうれしかったことはありますか」などの質問は実施されませんでした。また、学習に関する質問事項でも、国語の内容についての質問はなかったため、昨年度までより少ない要素での分析となりました。
  •  この質問紙調査の結果を踏まえまして、7ページにございます(2)児童・生徒質問紙調査の結果から見える今後の取組の重点を次の2点にまとめました。
  •  アといたしまして、「自分には、よいところがあると思う」、「人の役に立つ人間になりたいと思う」と回答する児童・生徒は、いずれもこれまでの悉皆の調査の中では最も高い割合となり、児童・生徒の自己肯定感が育まれていることはうかがえます。
  •  一方、地域の大人に勉強やスポーツを教えてもらったり、一緒に遊んだりした経験があまりない、地域や社会をよくするために何をすべきか考えたことはあまりないと回答している児童・生徒は、全国と同程度ではあるものの、半数以上おり、児童・生徒が地域での豊かな学びや体験に触れる機会が十分でない様子が見受けられます。
  •  各学校においては、児童・生徒の自己肯定感が更に高まるよう、学校運営協議会、コミュニティ・スクールの活動を充実するなど、地域と学校、家庭が連携して、地域における様々な学びや体験に、児童・生徒が参加しやすい環境をより一層整えることが重要であると考えます。
  •  次に、イといたしまして、「学級の友達との間で話し合う活動を通じて、自分の考えを深めたり、広げたりすることができていると思う」や「これまで受けた授業では、課題の解決に向けて、自分で考え、自分から取り組んでいたと思う」と回答した児童・生徒の割合は全国と同程度となっており、各学校における授業改善が進んでいることがうかがえます。
  •  一方で、教科の調査の結果からは、自分の考えや意見、理由を説明したり、文章に表現したりすることは課題として挙がっております。
  •  各学校においては、今後も引き続き、基礎的、基本的な知識及び技能の習得と、それらを活用した思考力、判断力、表現力等の育成のバランスを意識しながら、児童・生徒が自分なりの考えを持ち、互いの考えを交流することを通して物事の見方、考え方を広げたり、深めたりする主体的、対話的で深い学びの充実を図ることが必要であると考えます。これらのことに重点を置きながら、教育委員会と学校、家庭、地域が力を合わせて、未来を担う厚木の子どもたちを育てていかれるよう努めてまいります。
  •  また、この結果は、今後、本市のホームページで公開し、市民の皆様にもお伝えをいたします。
  •  以上でございます。よろしくお願いいたします。
  • 曽田教育長 ただ今の報告に対して、何かございますでしょうか。
  •  水上委員。
  • 水上委員 大変丁寧な分析をありがとうございました。
  •  質問は、市内の小学校で一番正答率が高いところと、市内だって小学校はたくさんあるわけですから、小学校の正答率の高いところと低いところというのは、相当差があるものなのですかというのと、それで、もし要因が分かったら教えていただきたいと思います。
  •  以上です。
  • 曽田教育長 教育研究所長。
  • 川口教育研究所長 正答率の高い低いにつきましてはそれぞれございますけれども、国語A、B、算数A、B、理科、それぞれについて、高い低いというところで差はあるかと思います。ただ、今回のこの調査につきましては、過度な競争ですとか、学校の序列化につながるようなことをしていくものではないということで、文部科学省の方でも、それぞれの学校が、自分の学校の成果がどういう点にあって、課題がどういう点にあるかということを十分分析した上で、自分の学校の指導改善、教育活動の改善に取り組んでいくということが趣旨としてうたわれておりますので、そういった形で各学校が今後指導の改善に取り組んでいく、そういうことになっていくかと思います。
  • 水上委員 そうすると、校長先生はちゃんとデータを分かっていて、それで対応するという形で解釈してよろしいでしょうか。
  • 曽田教育長 教育研究所長。
  • 川口教育研究所長 既に今年度、各学校のデータにつきましては、7月の下旬に学校に提供されておりますので、学校でそのデータを基にして分析を進めていらっしゃるところかと思います。
  • 曽田教育長 そのほかいかがでしょうか。
  •  山田委員。
  • 山田委員長職務代理者 細かい分析をありがとうございました。
  •  今ちょっと御説明いただいたんですけれども、例えば2ページに、小学校国語の主な結果について書いてあるわけですけれども、事例などを挙げながら筋道を立てて話すことは相当数の児童ができています。あるいは、慣用句の意味を理解して使うことは児童ができていますということですが、その下の黒いところが、毎年、毎年何か問題のような気がするんですね。毎年、毎年同じようなことが課題として挙がってきて。どういうことかというと、例えば、一番目の主語と述語の関係などに注意して、文を正しく書くことに課題がありますと。この課題があることに対して、当然いろんなことをやっておられると思うんですが、これを具体的にどういうふうに学校で分析して、これをクリアするような努力をしないと、ここはいつまでもこういうことになるわけですから。
  •  前段が長くなりましたけれども、例えば、このことについて各学校から検討委員というか、何かそういう方を集めて検討をして、それを逆に学校へまた戻すような作業はやっていられるのかどうか、それをちょっとお聞きしたいんですけれども。
  • 曽田教育長 教育指導課長。
  • 佐藤教育指導課長 毎年ですけれども、学力向上検討委員会を開かせていただいて、それぞれの分析をもって対応をつくっていただくというようなことはやっております。その中で、平成28年度からは、今まではここまで具体的には言っていなかったんですけれども、学力・学習状況調査の結果をもって課題をつくると。しかも、それを数値の目標に変えていくと、それを達成するために努力してもらうような、学力向上プロジェクトシートと私たち呼んでいるんですけれども、その取組を始めて3年目をここで迎えることになります。
  •  ただ、今、小学校、御指摘あったとおり、例えば漢字に関して言いますと、毎年漢字については弱いということがありながら、それが課題として挙がってまいります。各学校の方で、6年生だけではございませんので、例えば2年生、3年生がそれぞれの学年の習得すべき漢字、基本的な漢字を書けるようにしようということで、その習得率をちょっとパーセントに目標を掲げてやってしまうようなところがあります。ですから、ドリルのようなものとか、学校としては基本的な、基礎的な学力を上げようと思って努力はしているんですけれども、まだちょっとそこが具体的に、この学力テストといいましょうか、学力状況調査の形式に、まだ合っていないような実情もあるのかなというふうに分析をしておるところですが、いずれにしても、学状の結果から課題を抽出するという形は、迎えて3年目ということになっているということになります。
  •  以上です。
  • 山田委員長職務代理者 3年もやってきたので、何とかいい結果、いい結果といったら問題あるかもしれませんけれども、全国や県の平均、整数値でしたっけ、上がるような形が何かいいなと思いながら、なかなか毎年の課題で、非常に研究所や教育指導課はつらい部分もあるんじゃないかなと思うんですけれども、実は、確か新聞とかテレビでも盛んに言っているんですね。やっぱり自己肯定感とか有用感とかある子が、非常に学力が高いというのは盛んに言っているのでね。厚木は特にその辺も踏まえて、教育長がコミュニティ・スクールに踏み切ったわけですから、是非、地域と一体となって、いろんな各行事に参加をしたりとか、いわゆる参加していない子もいるというのは現実であるんですけれども、月曜日から金曜日まで授業をやって、土日は疲れてしまうというのもあるかもしれませんけれども、そういうのも、いつもいつもではないんでしょうけれども、自分が出たいものとか、そういうものはやっぱり地域に飛び出していくとか、そういうことが大事なんだと思うので、またその辺も学校に働きかけをいただいて進めていけたらいいんじゃないかなというふうに感じておりますので、よろしくお願いをしたいと思います。
  •  以上です。
  • 曽田教育長 そのほかいかがでしょう。
  •  門田委員。
  • 門田委員 ありがとうございます。大変細かく分析していただいて、分かりやすかったです。
  •  研究所長さんも、ここの辺のところは、これからコミュニティ・スクールが立ち上がって全部の学校でやるので、ここのところを十分補充できる可能性がありますというようなことをお話されまして、私も本当にこの結果、楽しみです。
  •  データはシビアで、全国とか県とかで、去年と比べてどうかと思うかもしれないんですが、昨年度、水上委員も話しましたが、5%範囲で統計値を見るとすれば、ここの中でちょっと上がってほしいなと希望的に思う項目は、小学校の国語のAと数学、算数のBですよね。あとは大体この数値は平均とみなしてよろしいという、そういうことも考えられるので、この2点は上がってほしいなという希望を持っているんですけれども、今の山田委員の話もありまして、地域で、昔に比べて随分中学生が地域に出てきて、掃除にしても、防災訓練にしても、学校も地域も一緒に子どもを育てようという奮起は、もうここ一、二年、びっくりするほど変わってきて、変わりつつある状況にある厚木市ですので、ここのところ研究所も力を入れ、いろんなことで力を出しているので、これから見ていきたいなという気持ちであります。
  •  現場の先生方、あと教育委員会、懸命に努力してくださっていると思うので、ぜひ楽しみにしております。いろいろありがとうございます。
  •  以上です。
  • 曽田教育長 そのほかいかがでしょう。
  •  森委員。
  • 森委員 2ページの正答率の表を拝見して、神奈川県はほぼ全国平均なんだなと感じました。先ほどの御説明の中で、中学校はほぼ全国平均と同程度というような御紹介だったんですけれども、やはりここにいる人たちが全国平均と同程度と思ってしまう、その安心感が一番怖いなと思いました。せっかく県内の数値が出ているのであれば、やはりこれに近づけようという意識を持って、じゃ、どこがだろうかとか、あと、この平均点というのは、やはり成績がいい子はどんどん自己努力をするんだと思うので、やっぱり平均点に届かない子、その子たちをどのように頑張らせるか、いわゆる基礎、基本を習得させるかというところが大きな課題だと思いますので、是非、ここにいらっしゃる方は、まず神奈川の平均値に近づけようという意識を持っていただく方がいいかなと思いますし、確かに1ポイント強の差ではございますけれども、平均点の1点の差というのはすごく大きいと思いますので、せっかくこういう平均の数値が出ているんでしたら、やっぱりこれは大きな目安になりますので、スポーツもそうですね、たった1秒とかとか何センチとかいうところを目標にみんな頑張っているので、そういう気持ちで学力の方も、子どもたちが頑張れるような言葉向けであったり、生活指導であったりができるといいなと思ったので、ちょっとその辺が気になったところと、もう一点、御質問なんですけれども、多分これはホームページを見れば分かるかもしれません。神奈川県は全国で何位ぐらいなのかな、これは出ているのかなとちょっと思いました。
  • 曽田教育長 教育研究所長。
  • 川口教育研究所長 申し訳ありません。県の順位については、今、手元に資料を持ち合わせておりませんで、後ほど御説明できればと思います。
  • 曽田教育長 よろしいですか。
  • 森委員 はい。
  • 曽田教育長 そのほかいかがでしょう。
  •  それでは、特になければ、報告事項5を終わります。
  •  それでは、ここで暫時休憩といたします。
  •  再開後は会議を非公開といたしますので、関係者以外の方は御退席ください。

暫時休憩15時12分
再開時刻15時13分

  •  報告事項1 事務の臨時代理の報告について(障害のある児童生徒の教育措置について)
  • (資料に基づき報告し、了承された。)
  •  報告事項2 厚木市久保奨学金(平成30年度高校等修学奨学金(第2期生))の支給決定の取消しについて
  •  (資料に基づき報告し、了承された。)
  • 曽田教育長 以上で、本日予定しておりました日程は全て終了いたしました。
  •  これをもちまして、平成30年厚木市教育委員会9月定例会を閉会いたします。
  •  お疲れ様でした。

閉会時刻15時23分

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