令和元年厚木市教育委員会7月定例会

更新日:2021年04月01日

公開日:2021年04月01日

会議概要

会議主管課

教育総務課

会議開催日時

令和元年7月23日火曜日
午後1時

会議開催場所

厚木市役所 第二庁舎16階 会議室A・B

出席者

教育長 曽田 高治
教育長職務代理者 杉山 繁雄  
委員 門田 美惠子
委員 森 厚子
委員 山本 正彦
事務局
山口教育総務部長、佐後学校教育部長、山岸社会教育部長、
柴田教育総務課長、安齊学校給食課長、窪田学務課長、
八木教育指導課長、須田教職員課長、川口教育研究所長、
外村青少年教育相談センター所長、
長沼社会教育課長、吉澤スポーツ推進課長

説明者

事務局職員

1 教育長報告

2 審議事項

  • 議案第29号 令和2年度使用の厚木市立小学校及び中学校教科用図書の採択について
  • 議案第30号 教育に関する事務の管理及び執行の状況についての点検及び評価について
  • 議案第31号 厚木市学校運営協議会委員の委嘱について

3 報告事項

  • (1) 児童数・生徒数将来推計について
  • (2) 給食用食材の放射性物質の測定結果について

 会議の経過は、次のとおりです。 

開会時刻13時00分

  • 曽田教育長 それでは、ただ今から令和元年厚木市教育委員会7月定例会を開会いたします。
     現在の出席者は5人で、定足数に達しております。
     厚木市教育委員会会議規則第15条第2項の規定により、本定例会会議録署名委員として杉山委員を指名させていただきます。お願いします。
     始めに、私から報告いたします。
     令和元年7月定例教育委員会教育長報告。
     お手元の教育長報告を御覧いただきたいと思います。令和元年6月25日火曜日に開催されました6月定例会以後の主な行事等20件につきまして、御報告申し上げます。
     まず1ページの3番目、6月27日に厚木市立厚木第二小学校におきまして、これは毎年、実施されておりますけれども、厚木南地区地域福祉委員会主催による世代間交流給食会が今年も実施され、御案内をいただきましたので、行ってまいりました。参加された方が53人ということで、多くの御高齢の皆様方が参加されておりました。昨年と同様、私は2年生のクラスに一緒に入ってお昼を頂戴しましたけれども、話をしながら、高齢者の方々はエネルギーを子どもたちからもらい、また、子どもたちは長い間培われてこられた御高齢の方の知恵を授かると、そういったような意味で、おしゃべりをしながら楽しく給食を頂戴してきました。
     次に、4番目です。6月29日土曜日、清水小学校体育館におきまして、第50回交通安全こども自転車神奈川県大会に清水小学校チームが代表で参加をするということで、市長、それと清水警察署長さんと出席をさせていただきまして、私からは激励のエールを子どもたちに送らせていただきました。
     次に、7番目です。7月3日、ちょうどこの会場ですけれども、毎年3回実施しております教育委員会表彰式の第1回目を実施いたしました。個人表彰17人、団体表彰6団体、今回は全てスポーツ分野で御活躍された方々に対する表彰でありました。今後も練習を重ねて、すばらしい結果につながるよう頑張ってくださいといった言葉を贈らせていただきました。併せて、教育委員会感謝状をお二人、3団体に贈呈させていただきました。長きにわたって登校時、小学生の交通安全指導、見守り活動をやってくださっていた方、また、厚木市の文化財である史跡について、長年にわたって清掃活動をやってくださっていた方々に対して、1枚の感謝状ですけれども、感謝の思いを伝えさせていただきました。
     裏面を御覧いただきます。18番目です。7月17日、レンブラントホテル厚木におきまして、女子バスケットボールニュージーランド代表チーム歓迎レセプションが開催されました。御承知のように、厚木市はニュージーランドのホストタウンとして様々な交流事業を続けてきております。その一環として、女子バスケットボールニュージーランド代表チームが厚木でキャンプを行うということで来られましたので、出席いたしました。今回は、ニュージーランドに短期留学をいたしました高校生たちが厚木の紹介を英語でチームの方々にしてくれました。併せて、AKG、厚木キッズガイドと言いまして、2020オリンピック・パラリンピックを一つの契機として、厚木市を訪問してくださる外国人の方々等に英語でガイドができればということで、ここ何年間か取り組んできておりますが、そのAKG、厚木キッズガイドの小学生たちも英語で話をして、チームの選手の皆さんは大変びっくりされておりました。
     最後、20番目です。7月23日火曜日、今日ですけれども、厚木市の友好都市であります北海道の網走市に、毎年市内小学5、6年生が青少年自然文化体験研修ということで出かけております。今年は56人でしたけれども、9時に出発式がございましたので、挨拶をさせていただきました。昨年はこの時期、もう30度を超えるものすごい暑さでしたが、今年は割合涼しくて、いい出発式でした。元気いっぱい、楽しい思い出をたくさん作って帰ってきてくださいと、こういった挨拶をさせていただきました。
     以上でございます。
     それでは、審議事項に入ります。
     日程1、議案第29号 令和2年度使用の厚木市立小学校及び中学校教科用図書の採択についてを議題といたします。
     議案審議に先立ちまして、提案理由及びこれまでの経過について、事務局から説明をお願いします。
     教育指導課長。
  • 八木教育指導課長 それでは、議案第29号 令和2年度使用の厚木市立小学校及び中学校教科用図書の採択について御説明申し上げます。
     まず、提案理由及びこれまでの経緯について御説明申し上げます。
     提案理由でございますが、令和2年度使用の厚木市立小学校及び中学校教科用図書につきまして、義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律第13条、第14条及び同法施行令第15条に基づき、令和2年度に厚木市立小学校及び中学校で使用する教科用図書について、並びに学校教育法附則第9条の規定による特別支援学級の児童・生徒が使用する教科用図書について採択を求めるものでございます。
     これまでの経緯でございますが、令和2年度に厚木市立小学校で使用する教科用図書の採択に当たりまして、4月の教育委員会定例会で決定していただきました令和2年度に厚木市立小・中学校で使用する教科用図書採択に係る厚木市教育委員会の方針に基づき、事務事業の執行を進めてまいりました。本年度は、令和2年度から使用する小学校全種目の教科用図書の採択替えを行う年になりますので、本方針の下、厚木市教科用図書採択検討委員会において教科用図書の調査研究を進めてまいりました。
     また、この調査研究に当たり、同委員会設置規則に基づいて任命いたしました専門委員が調査報告資料を作成いたしました。厚木市教科用図書採択検討委員会は、5月、6月、7月の計3回開催いたしまして、調査研究を進めるとともに、去る7月5日金曜日に開催いたしました第3回の検討委員会におきまして専門委員からの報告を受け、検討委員による協議を行い、答申をまとめました。
     恐れ入りますが、1枚おめくりください。1ページ、参考資料の本答申は、本年4月に教育委員会が厚木市教科用図書採択検討委員会に、令和2年度に厚木市立小・中学校で使用する教科用図書採択に向けた教科用図書の調査研究について諮問したことを受け、厚木市教科用図書採択検討委員会から本年7月10日に提出されたものです。既に教育委員の皆様には資料1及び資料2としてお手元に届けさせていただいております。
     答申は、桃色の表紙の資料1、調査研究報告書と、黄色の表紙の資料2、協議のまとめの2部で構成をされております。資料1につきましては、調査研究の観点に基づき、各種目の検定教科書の特徴について調査をした内容を示してございます。また、資料2につきましては、検討委員会での協議の記録や、それぞれの検討委員が推薦した発行者とその推薦理由が示されております。
     議案書にお戻りいただき、1枚めくっていただいた2ページに、小学校用教科書目録(平成32年度使用)に登録された小学校の教科書一覧を載せてございます。本日は、答申と参考資料1、教科書展示会において教科書を閲覧された方々からいただいたアンケートの集計資料等もございます。これらを併せて参考に御審議くださいますよう、よろしくお願いいたします。
     次に、3ページ、中学校用教科書目録(平成32年度使用)に登録された中学校の教科書一覧を御覧ください。厚木市立中学校で現在使用している教科書につきましては、特別の教科道徳及び学校教育法附則第9条の規定による教科用図書を除いて、本年度が使用開始から4年目の最終年度となっており、来年度に向けて採択替えを行う年となってございます。しかし、本年度の採択に向けて平成30年度検定において新たに合格した図書はございませんでした。このことにつきまして、神奈川県では基本的には前回の平成26年の検定合格図書等の中から採択を行うということとしまして、新たな調査研究は行わず、前回使用した調査研究資料を活用する方針で進めております。本市においても同様の考え方で調査研究を進めてまいりました。
     4ページを御覧ください。特別の教科道徳及び学校教育法附則第9条の規定による教科用図書以外の現在使用している中学校の教科書一覧を載せてございます。教育委員の皆様のお手元には、前回採択を行いました平成27年当時の調査研究報告書をお届けしておりますので、そちらを参考に御審議をいただき、採択くださるようお願いいたします。
     なお、令和3年度からは、また新学習指導要領に対応した教科用図書を使用することとなりますので、来年度、つまり令和2年度につきましては、再度中学校で使用する全ての種目の教科用図書を採択替えすることとなります。そのため、今回の採択替えで採択する教科用図書の採択期間は令和2年度の1年間ということになることを確認させていただきたいと思います。
     続いて、5ページの資料を御覧ください。現在中学校で使用されている特別の教科道徳について載せてございます。中学校の特別の教科道徳の教科用図書につきましては、使用2年目であり、採択期間内でございますので、政令により、令和2年度は同一の教科書を継続して採択することになっております。引き続き採択をすることについて御審議をお願いいたします。
     最後に、特別支援学級の児童・生徒が使用する教科用図書についてでございます。学校教育法附則第9条の規定による教科用図書の採択につきましては、教育委員会におきまして毎年度、異なる図書を採択することが可能でございます。各学校から希望があった図書の中から、児童・生徒の状況や発達段階等を考慮し、適切であると判断した図書について採択をすることとなっております。該当する図書につきましては、議案書の6-1ページよりA4横向きで6-8ページまで載せてございますので、よろしく御審議をお願いいたします。
     以上でございます。
  • 曽田教育長 ありがとうございました。
     それでは、議案審議に入ります。
     議案の審議に当たりましては、まず、令和2年度に使用する小学校の教科用図書、次に、令和2年度に使用する特別の教科道徳以外の中学校の教科用図書、次に、令和2年度に使用する中学校の特別の教科道徳の教科用図書、そして最後に、学校教育法附則第9条の規定による教科用図書の順で行ってまいります。
     まず、小学校の教科用図書について審議いたします。
     採決方法について確認したいと思います。採決方法につきましては、目録の順に沿って挙手によるものとし、3人以上の挙手で過半数の賛成といたしますが、よろしいでしょうか。
      (「異議なし」との声あり)
  • 曽田教育長 御異議ございませんので、国語から始めさせていただきます。
     なお、今、事務局から説明がありましたけれども、委員の皆様には資料1、2、そして、展示会のアンケートが記されている参考資料1、こちらがお手元にあると思いますし、また、今日はもう机の上がいっぱいですけれども、机上に各発行者による教科用図書も用意されております。各委員の皆様方には今日まで時間をかけて、先ほど言いました1、2の資料を参考にしつつ、調査研究をしていただいております。必要に応じてページをお示しいただいて御意見を述べていただいても構いませんので、よろしくお願いいたします。
     それでは、国語の教科書について御意見、御質問等をお願いいたします。
     山本委員。
  • 山本委員 この国語の教科書を拝見いたしまして、まず私から意見を述べさせていただきたいと思います。この国語の教科書に限ったことではないですけれども、1年分1冊の教科書と、それから分冊になっている教科書がございます。分冊になっていれば、児童が持つ手荷物の負担軽減、そういったメリットがあると思いますけれども、その一方で、これまで習った学習内容の振り返り、それから先の見通しを持った取組、そういった観点からすると多少不自由な点もあるのではないかという感じがいたしました。教科の特性に合わせて判断していかなければいけないのかなという気がしております。
     以上です。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     そのほかの委員、いかがでしょうか。
     杉山委員。
  • 杉山委員 今回改訂された学習指導要領については、ずっと前からアクティブラーニング、今は主体的、対話的で深い学びという言い方になっておりますけれども、このキーワード、キャッチフレーズみたいになって、ずっと来ております。そういった視点で見ていったときに、主体的な学びというのは見通しと振り返りというのが大事かなと思っています。そのあたりについて言うと、例えば学校図書ですとか東京書籍、それから光村図書、この辺がかなり力を入れているのではないかなというふうに思っております。光村図書については、単元の学習ステップの構成が非常にうまく工夫されているのではないかと思いました。また、対話的な学びというところで見ると、光村図書、それから教育出版の方に工夫の跡が見られるなと思いました。さらに、深めようという部分でいうと、深い学びを意識したステップというのを作っているのは光村図書で、学びの構成の面で見ると、やはり総合的には光村図書が優れているような感じを私は持ちました。
     以上です。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     そのほか、いかがでしょうか。
     私は司会進行なんですけれども、意見を述べさせていただきたいと思います。委員の皆さんも御承知かと思いますけれども、厚木市教育委員会では、教育の基本目標というのを設定しております。簡単な言葉で言うと、拓く力、感じる力、築く力、この3つの力を育成していこうということで、その下にまた基本方針というのを設定しているわけですけれども、調査研究の観点の3、厚木市の特性というのを観点として設定していますけれども、その(2)、これが感じる力、これに関連した調査観点です。その観点から見たときに、命の大切さだとか、平和教育だとか、国際理解、人権、こういったような学習内容については特に重視したいと、そのように私自身は思っています。
     もう一つが、厚木の特徴といいますと、外国籍児童・生徒や外国とつながる子どもたちの在籍が非常に多いといったことがあります。こうした外国とつながる児童の理解につながるような教材、これについて、東京書籍について言うと、2年生から取り扱っていると。また、昨年、厚木市は沖縄県の糸満市と友好都市締結をいたしましたけれども、平和学習に関連した教材の取扱いについて各社見てみると、どの社も4年生から取扱いを始めている中で、光村についてだけは3年から取扱いをしているというのが一つの大きな特徴なのかなと、そのようなことを私自身は感じました。
     そのほか、いかがでしょうか。
     門田委員。
  • 門田委員 ただ今の、光村では3年生から平和関連学習の題材を用いているということについてです。3年生の国語の下のところですけれども、この中の11ページに、ちいちゃんのかげおくりという題材があります。影を家族で手をつないで、家族の姿を空に投影するという、ちいちゃんのかげおくりというところは、3年生からの平和学習に関連するものです。この教材は物語学習で、読解力を深めるという、そういう題材ですけれども、この教材の最後のところ、とても読解力を高める重要な部分が開いて一面で分かるように工夫されておりました。かげおくりの最後のところです、26ページですけれども、こんな感じで、まずは、捉えよう、そして深めよう、そしてまとめよう、そして広めようという、国語の深め方の教育の課程が一覧で分かるように、見開きで一面でまとめてあるというのがとても見やすくてよいなという印象を受けました。
     同じく光村図書ですけれども、5年生の教材で、点字のところがあって、251ページですけれども。
  • 曽田教育長 上ですか、下ですか。
  • 門田委員 5年生は1冊ですね。5年生のところ、実際にページがでこぼこして点字に触れて、これで指で字を読むんだという体験することができるページ、5年生の251ページです。実際に点字を体験できるというページがありました。その隣は手話の学習、また後ろのページにも手話の学習が体験できるようになって、これは人権教育につながるという、そういう題材が印象的なところです。
     それから、同じ光村ですが、1年生のところです。1年生の上ですね、始まってすぐのところですが、光村に限らずどの教科書も、1年生の最初は学習というよりも絵本に近いような感じで、文字はずっと後の方に出てきますけれども、光村図書の場合は8ページを使って、絵本のようですね、やわらかく、そして次第に、だんだん絵も小さくなってきて、8ページ、9ページのあたりで初めて文字が出てくる、そういうつくりになっておりました。ほかの出版社を見ますと、学校図書の方は少し早目に文字を取扱う、そういうのが特徴と感じました。
     以上です。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     ほか、いかがでしょうか。
     森委員。
  •  森委員 国語は4つの会社から教科書が出ておりますけれども、全体的にどの会社の教科書も様々なコーナー設定があって、言葉を増やす、語彙を増やすための工夫はされているなという感じを受けております。特に、国語というのはいろいろな分野を捉えていると思うんですけれども、やはり読む力、考えること、それから伝えることというためには、語彙、言葉の量とか意味とかというのがとても欠かせないことではないかなと私は感じております。そして、私はこの4社の中で光村図書のコーナーが比較的、年齢に応じて、適しているのではないかな、充実しているのではないかなという感じを受けています。例えば、3年生の季節の言葉については、春の暮らし、夏の暮らしというようなところで、それぞれ季節に合った言葉又は風景の表現をして紹介しているなど、今、本当に、それこそ四季折々の日本の行事であっても忘れかけている、そんな日本の暮らしと季節について、あわせて言葉を紹介していたり、6年生の中でも季節の言葉のコーナーがありますけれども、若干難しいかなという言葉も含まれておりますが、音として聞いている、感じているということは将来にわたってとても大切なことではないかなと、何かの機会に、そういえば立春という言葉があったなというときに自分で確認してみるとか、そういった熟語の成り立ちを考えるであるとか、あるいは伝統文化についてもしっかりと取り扱っているところが、私はいいなと感じております。
     以上です。
  • 曽田教育長 ありがとうございました。
     一通り、各委員の御意見を頂戴しましたけれども、さらに付け加えて申し述べたいといったことがありましたら、時間を取りたいと思いますけれども。
     特になければ、かなり種目数も多いので、順番で行きたいと思いますけれども、よろしいでしょうか。
     (「異議なし」との声あり)
  • 曽田教育長 ほかに御意見はないということですので、採決に移らせていただきます。
     国語の教科用図書につきまして、東京書籍に賛成の方は挙手願います。
     (賛成者なし)
  • 曽田教育長 挙手なし。
     学校図書に賛成の方は挙手を願います。
     (賛成者なし)
  • 曽田教育長 挙手なし。
     教育出版に賛成の方は挙手を願います。
     (賛成者なし)
  • 曽田教育長 挙手なし。
     では、確認ということで、光村図書出版に賛成の方、挙手をお願いします。
     (賛成者挙手)
  • 曽田教育長 確認します。
     光村図書出版に賛成の方が5人ですので、国語は光村図書出版を採択いたします。
     次に、書写の教科用図書について、御意見、御質問等をお願いいたします。
     門田委員。
  • 門田委員 書写、東京書籍の話です。1年生の初めのところですが、ページでは6ページですが、ほかの出版社とは違って、文字を書く練習が、くるくるしたり、ふにゃふにゃしたりと、とても何か、子どもが楽しそうに、1年生入学して間もなくですね、取り組んでいる様子が、そういう笑顔が目に浮かぶページを見つけました。ほかの教科書にもありますが、この東京書籍はページをたくさん使って、練習量が多いように見受けました。
     それから、書き込み式の教科書が何社かあります。ノートのように書いていける教科書は、今の東京書籍のほかに光村図書、学校図書、ほかにも見られますけれども、東京書籍はほかの会社より判が少し大きいので、写真も大きくとれて、鉛筆の持ち方、座り方等もとても大きくて分かりやすいと感じました。それから、文字に触れられる楽しいページという工夫がされていて、文字に触れる楽しさという工夫のページがありました。自然に文字を書く順序とか、その後に字の形とか、そういう学習をしていく流れでありました。最後のところに、学年ごとに、この学年で習った、一年で習った字のまとめ、全学年ありますが、6年生まで全部読み仮名も付いておりまして、字のほかにもいろいろ学年ごとのまとめのページがとても充実しているなという感じを受けました。
     以上です。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     そのほか、いかがでしょうか。
    山本委員。
  • 山本委員 今、門田委員から楽しそうなという言葉がございましたが、私もこういう学習をする上で、楽しいという観点が非常に重要かなと思っています。そういったところで言うと、文字の練習というのは非常に固い雰囲気があるのではないかという気がしますけれども、様々な活動を通して、気が付いたら文字を書いていたというような、そういうような学習というのは非常に書写の中では重要かなと感じました。例えば、日本文教出版では、5年の掲示物づくりや提案文書の作成、これが非常にいいなと思いました。光村図書では壁新聞づくり、それから、教育出版では理科ノートと関連させた活動というのがございます。東京書籍では他学年への感謝のカードというのも、これもすばらしいなと感じました。学校図書も、2年生から新1年生へのメッセージカードづくりというのもございまして、各社それぞれに工夫があるなという気がします。こういう中で、他教科との関連を意識して構成しているのが光村図書で、そういった構成というのは非常にいいなと感じた次第です。
     以上です。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     そのほか、いかがでしょうか。
     杉山委員。
  • 杉山委員 国語の授業時数の話をしたいと思うんですけれども、国語の時間で、そのうちの書写、書写のうちの毛筆ですけれども、毛筆は3年生からスタートして6年生まで、年30時間程度と聞いています。そういう中で、初めて筆で文字を書くということになることを考えると、より丁寧に、児童に無理のない段階でやっていくという配慮が必要なのかなと思います。私は光村図書の3年生の教科書を持っておりますが、例えば12ページとか、その次の14ページ、16ページあたり、この辺を見ていると、一番初めは、初めての毛筆で線を書くというときに、薄い赤の色の筆で、筆はこういうふうにやるんですよというのが示されているわけですけれども、ほかの会社に比べて、私はこれが大変分かりやすいのかなと思いました。光村図書は、横画から縦画、それから折れとか、はねとか、払いとかというのが一歩ずつ丁寧にスモールステップで学習が進んでいく、そのために非常に分かりやすいつくりになっているのではないかなと、子どもたちがイメージしやすいつくりになっているのではないかなと思いました。私は光村図書の書写がいいと思っています。
     以上です。
  • 曽田教育長 そのほか、いかがでしょうか。
     よろしいでしょうか。
     そのほか、特に付け加える御意見がないようですので、採決に入ります。
     書写の教科用図書につきまして、東京書籍に賛成の方は挙手願います。
     (賛成者挙手)
  • 曽田教育長 挙手1人。
     学校図書に賛成の方は挙手願います。
     (賛成者なし)
  • 曽田教育長
     教育出版に賛成の方は挙手願います。
     (賛成者なし)
  • 曽田教育長 光村図書出版に賛成の方は挙手願います。
     (賛成者挙手)
  • 曽田教育長 挙手4人。
     確認いたします。東京書籍に賛成の方が1人、光村図書出版に賛成の方が4人ですので、書写は光村図書出版を採択いたします。
     次に、社会の教科用図書について御意見、御質問をお願いいたします。
     杉山委員。
  • 杉山委員 何社か見させていただいた中で、自分としては教育出版の図書が面白かったと思っています。まず、6年生の分ですけれども、6年生の初めの方に、パラリンピックの関連から、障害者の暮らしやすいまちづくりをテーマにして、憲法の学習が進められています。ほかにも、アイヌ文化のことですとか、ハンセン病等についても目を向ける機会が与えられているなと思います。人権ですとか多様性の理解に力を入れているのが教育出版なのかなというふうに思います。先ほど教育長の話にもありましたけれども、厚木市の教育目標の3つのうちの感じる力ですとか、インクルーシブ教育推進の考え方にもつなげていくことができる教材ではないかなと、それが豊富にあるのではないかなと思っています。
     また、3、4年生では、自分が住んでいる市町村、それから4年生になると都道府県と、だんだん広がっていくわけですけれども、教育出版については地域の学習のところで神奈川県を取り上げているというのが、これは大きな強みかなと思います。子どもにとって、県内にある横浜ですとか宮ヶ瀬、箱根などというのが教科書に出てきているわけですけれども、大変身近な地域で、自分もある程度、そこへ行った経験のある子どもも多いのではないかと、その中で学習が構えられるのではないかと思います。厚木市では、私たちのあつぎ、それから神奈川県では、私たちのかながわという副教材を作っておりまして、この副教材を活用しながら、まず自分たちの住んでいるところ、それから、さらに日本全国の様々な特色のある市町村、それから、都道府県と視野が広がっていくというのが望ましいのではないかなと思っておりまして、私は教育出版がいいのではないかなと思います。
     以上です。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     そのほかの委員、いかがでしょうか。
     山本委員。
  • 山本委員 私は教科書を読んでいまして、子どもたちが身近に感じて学習を進めることができるという、そういった観点は非常に大事かなという気がいたします。そういったところからすると、ICT機器を使った学習場面というのが少し気になりました。具体的には、東京書籍では、プレゼンテーションをまとめる題材が提示されています。厚木市では全ての小学校、中学校にタブレットを配布していますので、その中のソフトを活用して情報活用能力を伸ばす学習というのができるのではないかという気がしました。
     それから、もう一社、日本文教出版の教科書ですけれども、3、4年生での地域の学習というのがございます。そこで児童が興味を持ちやすい取扱いがされているのかなという点が幾つか見られましたし、それから、6年生で憲法と政治のところですけれども、学習内容が非常に丁寧にまとめられているのかなという気がしました。また、学習資料を児童に分かりやすいように提示しているところも、私は非常に優れているなと感じた次第です。
     以上です。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     そのほかの委員、いかがでしょうか。
     森委員。
  • 森委員 私は東京書籍の教科書がいいなと、全体を見て感じております。大きくは2つの理由がありますが、やはり社会というのは高学年になるとすごく難しくなって、つまずきやすい教科かなという認識がございます。その中で、東京書籍は6年生の教科書が2つに分かれております。政治と国際が1冊、それから歴史が1冊となっています。これはやはり中学校につなげても、もちろん全て社会の分野ではありますけれども、歴史というのは少し分野が違うのかなと、興味関心も含めて感じているので、また、学校に教科書を持っていくときにも、やはり分冊になっている方が子どもたちが毎日教科書を持っていくのに楽かなと思っております。冒頭の国語か何かの教科書のときに、山本委員が教科書の厚さのこともお話されていましたけれども、やはり社会科の教科書はどうしても5、6年生になると1冊の重みが増えてきますので、あのとき山本委員は、先ほど確か振り返りが分冊になっているとしづらいかなとおっしゃったんですけれども、歴史と政治や国際で振り返らないということはないですけれども、歴史の分野で、ちょっと近代史は別として、その中で学べばいいかなというので、そういった心配はないかなと思っています。ですから2冊になっているというのはすごくいいなと感じたのが一つです。
     もう一つは、どの会社の教科書ももちろん広く必要なことは学べておりますけれども、光村の教科書は比較的広くまんべんなく指導できているのではないかなという気がしています。例えば、領土問題なども、今、本当にニュースで言われていますので、幾ら小学生だからといって言葉を全く知らないというのは、私はどうかなと思います。それがいいとか悪いとかではなくて、事実としてこういう言葉があるとか、こんなニュースがあったということを広く知るということは、私は子どもにとっても、これからの将来に向けても、関心を持てる一つの材料になるかなと、そういう意味では、浅くとは言いませんけれども、広くまんべんなくいろいろな題材を取り扱っている教科書かなという気がしております。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     そのほか、いかがでしょうか。
     杉山委員。
  • 杉山委員 今、森委員から領土の話が出ました。社会ですけれども、やはりここにどうしても触れざるを得ないかなと思います。5年生で国土について学びます。北方領土、竹島、尖閣諸島等々について記述がそれぞれの会社で出ています。日本文教出版や東京書籍の扱いと比べると、教育出版の扱いは少し分量が多いかなというふうに思いますけれども、子どもはやはり今、森委員がおっしゃったけれども、こういう問題に関心を向ける、それから授業として学ぶ、さらに自分でいろいろなものを考えながら探求していく、こういう作業というのが必要なのかなと思います。そうした中では、情報は多い方がその間口というのは広がるのかなということから、教育出版のような、そういう情報量が多いということは、子どもの学び、探求して考えていくという学習の中では大事なのかなと思います。
     以上です。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     ほか、いかがでしょうか。
     門田委員。
  • 門田委員 私の前に、先ほど森委員、光村図書と言われたんですけれども、それで。
  • 森委員 いや、先ほど山本委員が別の教科書のときに、厚さがスマートでいいと、確か国語だったと思います。
  • 門田委員 社会科ではなくてですね。
  • 森委員 そうです、すみません。
  • 門田委員 ありがとうございます、失礼しました。
  • 森委員 本の厚さのことを出しました。
  • 門田委員 ありがとうございます。
     私は、教育出版の領土の関係のところで発言します。例えば、竹島のことについてなんですけれども、教育出版の5年生の、竹島については15ページなんですが、そこで日本と韓国の考え方の違いを取り上げております。竹島以外にも、日本の国土と、その周辺の島々の詳しい説明が12ページから始まって16ページまでと、とても詳しく載っていた、そういう印象を持っております。それから、先ほどの杉山委員の発言と重なりますけれども、ハンセン病のこと、それから、マララさんが訴えた人権に関する問題、子どもたちの教育、女性の教育を人権問題で取り上げていること、そういうことがとても丁寧に取り上げられております。
     教科書というのは児童の目を社会に向けるという、そういうきっかけを与えるものであることから考えると、公民の分野で選挙とか憲法とかという日本の課題をとても丁寧に取り上げているし、歴史のところでいきますと、6年生ですね、縄文時代から平成の今の時代までを一面で分かるように、俯瞰できるようなつくりになっておりました。教育出版の方は、歴史のところ、それから人権の問題、それから領土の問題のところで、また、ちょっと目に付いたところは、日本のごみを外国に輸出して海外で処理してもらっている、そういう記事もありまして、子どもたちはきっとびっくりするかと思うんですが、そういう現実的な題材も取り上げており、様々な話題について豊かな内容だなという、そういう点で、私は教育出版に魅力を感じました。
     以上です。
  • 曽田教育長 ほか、いかがでしょうか。
     私も一つ。先ほど国語の審議の際にも申し上げたんですけれども、厚木の教育の基本目標、育てたい3つの力というのを考えたときに、先ほど杉山委員、今、門田委員もおっしゃっていましたけれども、人権に関することだとか、差別なく多様性を理解するだとか、そういったようなことをしっかりと学習内容として押さえて指導していくという必要があるだろうと、そのように思います。そういう観点が重視され、内容の充実も図られているという点で見たときに、やはり教育出版の教科書がいいのかなと、そんな感じを私も持ちました。
     そのほか、付け足して意見を申し述べたいという委員、いらっしゃいましたら、お願いします。
     よろしいでしょうか。
     では、ほかに御意見はないようですので、採決に移ります。
     社会の教科用図書につきまして、東京書籍に賛成の方は挙手を願います。
     (賛成者挙手)
  • 曽田教育長 挙手1人。
     教育出版に賛成の方は挙手願います。
     (賛成者挙手)
  • 曽田教育長 挙手3人。 確認です。日本文教出版に賛成の方は挙手を願います。
    (賛成者挙手)
  • 曽田教育長 挙手1人。
     確認いたします。東京書籍に賛成の方が1人、教育出版に賛成の方が3人、日本文教出版に賛成の方が1人ですので、社会は教育出版を採択いたします。
     次に、地図の教科用図書について御意見、御質問をお願いいたします。
     門田委員。
  • 門田委員 地図は、まず見やすさというところが一番大事な要素であると考えております。児童がいろいろなところに目が行ってしまったり、また、探そうと思ったところがなかなか見つけられなかったりして、学習が進まないでいると、興味も失せてしまうかなということを感じます。ぱっと開いたときに、この2社の中で、私は帝国書院の方が特に印象に残りました。どういうところかといいますと、29ページと30ページのところです。ここで、先ほどの社会科の学習とも連動しますが、一面で日本の国の範囲、領土、それから島、それがとても分かりやすいなという、日本の領土がどこなんだというのがとても分かりやすい印象を受けました。
     以上です。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     そのほか、いかがでしょうか。
     山本委員。
  • 山本委員 私も子どものころを振り返ると、地図を見るのが好きで、非常にわくわくした、そういった記憶がございます。そういう観点からすると、この地図というのは、何か子どもの情操教育にすごくいいなというふうに思っております。現在の大人の私自身の目からすると、東京書籍の地図帳はたくさんの情報があって、ここに行くとこんなものがある、あるいはこんな特産物がある、そういった楽しい情報がたくさんあるんですけれども、地図そのものの見方からすると、初めて学習するような子どもたちにとっては少し情報量が多いのかなという気がしました。関連して、色の使い方、それからフォントがやや見にくいような、そういう印象を持ちました。
     以上です。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     私は別の観点といいますか、自然災害だとか防災というのは、社会科の教科書の方で扱うというのは当然だと思いますけれども、併せて地図でどのように取り扱っているのかというところに興味がありまして、今、九州の方で大雨の被害等が出ております。また、いつ大きな地震が起こっても不思議はないということが言われていますので、防災教育の扱いはどうかということを見たときに、帝国書院については防災マップの作り方を大変丁寧に取り上げていると。もう一つが、厚木は昨年、36小・中学校に学校運営協議会を設置して、全校コミュニティスクールをスタートいたしましたけれども、そういったようなことだとか、地域の中で自分はどういうことができるのかなと、そういう地域の地域住民としての自覚というか、そういったものもまた子どもたちの方に、発達段階を踏まえてですけれども、伝えていく必要があるのではないかと思います。そういう点で見たときに、帝国書院がいいのかなと、このような感じを私自身、持ちました。
     ほか、いかがでしょうか。
     杉山委員。
  • 杉山委員 先ほど山本委員が、地図帳を見てわくわくしながらとおっしゃいましたけれども、実は私も小学校5年生、6年生ぐらいのときに、よくやっていたんですね。朝自習の時間などに、子ども同士でどういう朝自習をやるかというと、地図帳を出して、何とかというところが日本のどこかにあるから探してなんて言って、それをすごくわくわくしながらやっていたという記憶がまだ残っています。そういうときに、この地図帳を繰り返し繰り返し、何回も何回も、友達と問題を出し合ってやったという記憶があるんですけれども、帝国書院の地図帳は表紙がすごくしっかりしていて、何回使ってもくたびれないのかなと思って、そういった意味でも、帝国書院が私はよかったかなと思います。
     以上です。
  • 曽田教育長 そのほか御意見か、付け足しかございますか。
     森委員。
  • 森委員 すみません、2社しかないですけれども、私も地図はやはり地図がメインだと思うんですね。例えば、東京都、神奈川県を示しているページが48ページと58ページにありますが、明らかに帝国書院の方が見やすいし、カラーリングも良いしということで、あとは、名所旧跡とか特産物とかはほかの教科でできることなので、そういったことを学んだときに、地図でその場所はどこかなと見ればいいので、まさしく地図としての機能は、カラーリングも含めて、私は帝国書院の方が見やすいなという印象を持っております。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     ほか、いかがでしょうか。
     門田委員。
  • 門田委員 まず最初に見まして、面白いなと思ったところがありまして、県の名前を覚えようというクイズとか、115ページですね、県の形から県の名前を覚えるとか、文字から県を覚えるとか、これは小学生にぴったりのいいクイズだなというところが一つです。もう一つ、先ほどの領土の関係ですけれども、同じく帝国書院で29ページに模型を使って、領土、領海、領空、ここまでが日本なんだと、2社ありますですけれども、帝国書院の方が領土、領空の話が分かりやすく感じました。
     以上です。
  • 曽田教育長 ほか、よろしいでしょうか。
    ほかに御意見等ないようですので、採決に入ります。
    地図の教科用図書につきまして、東京書籍に賛成の方は挙手願います。
     (賛成者なし)
  • 曽田教育長 帝国書院に賛成の方は挙手願います。
     (賛成者挙手)
  • 曽田教育長 挙手5人。
     確認いたします。帝国書院に賛成の方が5人ですので、地図は帝国書院を採択いたします。
     ここで、机上の教科書の入れ替え等を行いますので、暫時休憩いたします。

暫時休憩13時58分
再開時刻13時59分

  • 曽田教育長 それでは、再開いたします。
     次に、算数の教科用図書について御意見、御質問をお願いいたします。
     杉山委員。
  • 杉山委員 先ほど国語のところでも言いましたが、今度の学習指導要領、主体的、対話的で深い学びというのが視点になっているということですけれども、対話的な学びの設定について、各教科書会社を比べてみました。東京書籍、これについては、今日の深い学びのコーナーというのがありまして、大日本図書については、じっくり深く学び合おう、それから学校図書はアクティブというのが、なかなか分かりやすい設定だと思います。
     そんな中、東京書籍の4年の上ですが、57ページぐらいからですかね、角の大きさの表し方を調べようというのがありますけれども、見ていくと、問題をつかもうとか、自分の考えをつかもうとか、友達と学ぼう、振り返って学ぼう、学習を深めようというのが、今日の深い学びのところに、右の方に項目が立っていて、非常にこれは分かりやすかったと思います。今日の深い学びの中を通して、対話的な学びにつながっているのかなと、それから、今日の深い学びについては、最後の方に、これは66、67ページになりますけれども、マイノートというのがあって、これもさらに深めていくという作業ができるかなと思って、私は東京書籍がいいと思います。また、1年生だけですけれども、東京書籍、サードブックというんでしょうか、これが1年生の初めの時期に使いやすい薄さとサイズ、内容も親しみやすいかなと思って、私は東京書籍がいいと思っています。
     以上です。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     そのほか、いかがですか。
     山本委員。
  • 山本委員 算数ですけれども、算数といいますか数学といいますか、そういった思考というのは、今後学んでいく全ての学習の軸にもなり得る非常に大事なものと考えています。何が言いたいかというと、決して今学んでいる算数が今で終わるのではなくて、中学校、高校につながっていくということが重要と考えます。そういうところの観点からすると、学校図書の別冊の中学へのかけ橋、それから東京書籍の算数卒業旅行、それから大日本図書の中学の見通しというのが、小・中のつながりを意識した工夫で、非常に私はいいなと感じました。
     以上です。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     ほかはいかがでしょうか。
     門田委員。
  • 門田委員 学年間のつながりとか、きちんと学年ごとの学びを積み上げていくという系統的な学習という点で、私は学校図書を紹介します。いいなと思いました。学校図書の4年生の下です。80ページですが、こういう教科書が自分の子どものとき欲しかったなと思ったんですが、4升を使った関係表の学習です。学習パターンをこの4升を使って学ぶというのはいろいろなところで応用できまして、例えば4年生の割合にも使えますし、5年生の単位量当たりの大きさとか、それから学年を越えて、いろいろな学年でこの4升の考え方が使える。それから、中学校へ行っても、方程式を立てたり、yイコール何とかと作るときにも、この4升の考え方がすごく使える、工夫できる、そういういい部分をこの学校図書から見つけました。ほかにもいろいろ気になって、いい点を見つけたんですが、今回はこの4升のところを紹介いたします。学校図書の4年下、80ページです。
     以上です。
  • 曽田教育長 ほかに、いかがでしょうか。
     森委員。
  • 森委員 私は教育出版の教科書の説明がとても分かりやすいなと感じております。例えば、3年生になると時刻と時間の学習が始まるんですけれども、小さい子どもたちにとって時間と時刻との間違いが、私たち大人は当たり前で分かることですけれども、何が違うのか分からない。でも、社会になると絶対に違うもので必要なことなんですけれども、そういった概念をまず入れてあげるところの説明が、すごく分かりやすいなと感じております。ほかにも、掛け算の導入であったり、そういった、多分3年生ぐらいから算数の苦手意識が出てくるのかなという気がしますけれども、そういう新しい概念に初めて触れるときの説明が、とても私は丁寧で読みやすいなと思っています。あと、中に、なるほど、はてなというコーナーもありますが、やはり子どもたちが、そうかと思える、びっくりマークが付いているところ、それから、どうなんだろうと思うクエスチョンマークが付いているところなども、一緒に共感しながら学んでいけるかなと思っています。
     それから、別問題ですけれども、学校図書の教科書が少しサイズが大きいので、算数にこのサイズはどうかなという、何か自分として余りなじめないところがございます。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     そのほか、いかがでしょうか。
     よろしいでしょうか。
     ほかにないようですので、採決に移ります。
     算数の教科用図書につきまして、東京書籍に賛成の方は挙手願います。
     (賛成者挙手)
  • 曽田教育長 挙手3人。
     大日本図書に賛成の方は挙手願います。
     (賛成者なし)
  • 曽田教育長 挙手なし。 学校図書に賛成の方は挙手願います。
     (賛成者挙手)
  • 曽田教育長 挙手1人。 教育出版に賛成の方は挙手願います。
     (賛成者挙手)
  • 曽田教育長 挙手1人。
     確認します。東京書籍に賛成の方が3人、学校図書に賛成の方が1人、教育出版に賛成の方が1人ですので、算数については東京書籍を採択いたします。
     次に、理科の教科用図書について御意見、御質問をお願いいたします。
     いかがでしょうか。
     森委員。
  • 森委員 理科についてはここ数年、本当に理科離れが懸念されていると思います。最近、学習塾などでは、実験をやってみようとか、そのような項目をたくさん、塾の方でもされるようになってきていますけれども、やはり理科においては、私は観察や実験を通して考えるということがとても大切な教科ではないかなという気がしています。もちろんどの教科書にもそういった分野が入っていると思うんですけれども、やはり全ての教科書の中で、植物の栽培、その成長、育成等々、載せられておりますけれども、そういったものを学習しながらも、安全に、例えば、実験のときの道具の使い方を説明するとか、そういうものがしっかりと提示されている教科書がいいなと感じております。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
    ほかの委員、いかがでしょうか。
    杉山委員。
  • 杉山委員 理科という学習は、特性というのでしょうか、課題の発見があり、仮説を立て、それから実験とか観察を通して考え、検証していくという一連の学習の流れ、プロセスがあると思うんですけれども、そういった点から見ると、東京書籍と大日本図書がよくまとまっているのではないかという印象を受けます。特に、大日本図書ですけれども、自分の経験や体験から仮説を立てる、自分の目で見たり、自分で考えたことから仮説を立てるということにちゃんと重点が置かれていて、大変充実しているのではないかなということから、私は大日本図書がいいのではないかなと思います。
     以上です。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
    そのほか、いかがでしょうか。
    山本委員。
  • 山本委員 科学と言った場合に非常に重要なのは、再現性があるかどうかというところだと思うんですね。そういう観点から教科書を見ていきますと、これは東京書籍の、例えば5年生ですけれども、70ページ、80ページぐらいのところで、ずっと川のことをテーマにいろいろな視点で書かれています。川がどうしてこういう形になっていくのかということが非常に再現性を持って書かれているというところが、非常に私はいいなと感じました。
     以上です。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     そのほか、いかがでしょうか。
     私の方でちょっと。東京書籍ですけれども、見てお分かりのように、全学年、教科書の巻末に、インターネットを使ってみようといったコーナーが設けられていまして、教科書で扱う関連ページも載せられております。御承知のように、先ほど山本委員もおっしゃいましたけれども、小・中学校全校にタブレットパソコンというのを導入して、いろいろな教科で活用していただいておりますけれども、そういった意味でも、このタブレットパソコンをさらに活用していただける、活用しやすいだとか、そういう点でいいかなと、そういった感じを持ちました。
     ほか、いかがでしょうか。
     森委員。
  • 森委員 先ほど、理科に大切なことが、実際に教科書で学ぶだけではなくて、観察したり実験したりすることが大切とお話しましたが、東京書籍の中では植物や昆虫を実際に手書きでスケッチしているものが提示されているページがありました。やはり理科の中では、写真ももちろん大切なんですけれども、細かい、足はどういうふうに付いているんだろうとか、そういうところを自分でスケッチするということもすごく深い学びにつながるなと思っていますので、そういう意味で、スケッチの部分があったりするページはとてもいいなと思っております。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     ほかの委員、いかがでしょうか。
     門田委員。
  • 門田委員 私も、森委員の関連ですけれども、児童が興味を持って、わくわく、どきどきしながら教科書を手に取るという、そういう様子を描くと、今の東京書籍の理科の表紙は、どの学年も大変いきいきとした子どもの姿が載っておりまして、とてもよいなというふうに思います。また、学校図書ですが、違う会社ですけれども、学校図書の表紙も、表紙に偉大な科学者が登場してきまして、子どもたちも知っている科学者を表紙の写真に使っております。そこからまたいろいろなお話がつながっていくかなという、まず興味のところ、関心のところでスタートしているなという感じを受けました。
     中身のことで言いますと、啓林館とか東京書籍の教科書の場合は、巻末のところに切ってそのまま使えるもの、楽しい絵の事典のような、そういうものが付いております。また、理科の考え方ですね、問題を発見して、そして仮説を立てて、実験や観察をして、そして検証するという、そういう考え方を学びながら身に付けるというところでは、先ほどの東京書籍や、それから大日本図書が優れているなと感じました。
     中でも、大日本図書ですが、基本的には、問題、そして予想、そして計画、調べよう、広げよう、こういう学びが順に提示されておりまして、児童が学びの見通しを持ちやすいという、どの題材もそういうふうになっておりました。5年生のところで、例えば命のつながりというのが大日本図書にありますが、5年生の後ろの方ですね、158ページですけれども、そこに命のつながり、人の誕生という題材がありますけれども、そこはとても、読んでいて、育てる、大きくなっていく親の喜び、周りの家族の喜びもありまして、ここの単元、難しい単元、どこもみんな難しいですけれども、でも、とても子どもの心情に訴える題材で、心に響くものがありました。
     以上です。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     そのほか、御意見がありましたら、お願いします。
     山本委員。
  • 山本委員 今、門田委員から表紙の話が出たんですけれども、私もずっと拝見していまして、東京書籍の表紙、見ていくと、例えば、3年生では女の子が出てきて、見つけたいとか、4年生になると、確かめたいとか、そういった一言が非常に子どもの探究心に火を着けるというか、くすぶっているなという、そういうような印象を受けました。
     すみません、付け加えて、以上になります。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     そのほか、いかがでしょうか。大体よろしいでしょうか。
     ほかに御意見がないようですので、採決に移ります。
     理科の教科用図書につきまして、東京書籍に賛成の方は挙手願います。
     (賛成者挙手)
  • 曽田教育長 挙手3人。
     大日本図書に賛成の方は挙手願います。
    (賛成者挙手)
  • 曽田教育長 挙手2人。
     確認いたします。東京書籍に賛成の方が3人、大日本図書に賛成の方が2人ですので、理科は東京書籍を採択いたします。
     次に、生活の教科用図書について御意見、御質問をお願いいたします。生活は大分、出版社がたくさんございますけれども、よろしくお願いします。
     門田委員。
  • 門田委員 生活の教科書は7社と多いですが、どの教科書も、児童が楽しく学校生活が送れるようにというスタートで内容も構成されておりました。それは、イラストを使ったり、紙面構成の工夫とか、いろいろなところで、どの会社もよく工夫されているなと感じました。
     その中で、例えば学校探検というのがどの教科書にもあるんですけれども、1年生の初め頃ですね、入学して間もなく行う学校探検の題材の中に、車椅子のお友達と一緒にとか、肌の色が違うお友達と一緒にとか、それが普通の形で、写真とはまた違うイラストの形で載っておりました。このような子どもたちの工夫というのは、やはりまだ早い段階で多様性の気付きというのを、わざとではなくて自然な形で、子どもたちがポイントを挙げて気付くような、そういうことはとてもよいなと思います。この図書ですが、東京書籍の紹介ですけれども、同様の取扱いは、この1社だけではなくて、大日本図書の方にもまた掲載されておりました。
     以上です。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     そのほか、いかがでしょうか。
     杉山委員。
  • 杉山委員 先ほどから何回か出ている多様性の理解、それから厚木のインクルーシブ教育というところから見ると、東京書籍と啓林館の図書が今の2つのことについて配慮がなかなか行き届いているのではないかなと思います。特に、東京書籍ですけれども、障害のある方、外国につながりのある人だけではなくて、公園でベビーカーを押すお父さんらしき人の姿みたいなジェンダーの観点、こういうような多様な家族の形態なども含めて示されているというところから、東京書籍がいいのではないかと思っております。
     それから、生活科については確か、これが生まれたとき、自立の基礎を培うというのが合い言葉だったと思いますけれども、小学校1年生であれば、小学校に入学すると非常に不安を持ったり、どうしていいか分からない、それまでの幼稚園や保育所等と違う生活の環境の中に入ってきたときに、子どもも迷うだろうし、保護者の方もどうしていいか分からないというようなケースがあると思う中で、どこの会社もそうでしたけれども、一番初めに保護者の皆様へというような形で、学校ではいろいろ配慮しているんですよ、だから心配しないでねというのが多分、後ろ側に隠れているメッセージかなと思うんですけれども、そういうようなことについても、啓林館、東京書籍、充実している中で、私は特にこの東京書籍がいいのではないかなと感じました。
     以上です。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     そのほか、いかがでしょうか。
     森委員。
  • 森委員 指導要領の中で、スタートカリキュラムという言葉が使われていますけれども、私はこの生活科が一番そのスタートカリキュラムについてすごく積極的に使われているものなのかなという意識をしています。幼稚園や保育園から来た子どもたちにとっては、今まで生活していたものが教科になるという印象は全くなくて、もちろんその発達に応じて自然と教科として捉えていかれるような教科になったのかなと思いますと、やはり教科書のつくりというのは、そういう年齢に合わせて、今までも幼稚園や保育園でやってきたことが、これからこんなお勉強になるんだよという、自然な形で入っていけるかなと思っています。そういう中で、私は大日本図書の教科書がすごく魅力的に感じています。
     先ほど、理科の教科書の中で山本委員が、東京書籍はサブタイトルに、見つけたい、確かめたい、もっと深めたいというのがあるとお話されましたが、私はこの生活科の中でも、大日本図書のサブタイトルが、上が「なかよし」で下が「はっけん」なんですね。まさしく人と仲よしになろう、自然と仲よしになろう、学校と仲よしになろう、いろいろな人と仲よしになるという導入があって、発達が進んでいくにつれて、さらに、こんなことがあったよ、あんな人がいるよ、こんなものがあるねという発見につながるという、この教科書で何を学ぶのかということを知らせるためのサブタイトルと思っていますので、まずそこが教科書の中身をすごく表しているなというふうに感じました。
     先ほどから多様性の問題が何回も議論されておりますけれども、この教科書にも、それこそ冒頭の1ページのところの角に、男の子と女の子が話しているんですけれども、ここも、私の気のせいかどうか分かりませんけれども、男の子の肌の色がちょっと黒いかなと思ったり、それから5ページのところも、ちょっと肌の色が違う子、それから、髪の色が金で目がブルーの女の子がイラストで描いてあるんですけれども、小さい子どもたちというのはこういうものを発見するのはすごく得意で、いろいろ見ていて、あっ、おめめが水色の子がいるねとか、髪の色がどうだね、何がいいとか悪いとかではなくて、こういう子もいるんだよねと、自然にクラスの中にいろいろな子がいるねという発見を子どもができるし、自然な形の中で、みんなと仲よしになろうねというふうに、私たち大人が、こういう人には親切にしないといけないんだよとか、こうしないといけないんだよというふうに指導するのではなくて、子どもたちが自ら発見できて感じられるような工夫が低学年に欲しいなと私は思って、この大日本図書が私はすごくいいなと感じました。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     ほか、いかがでしょうか。
     山本委員。
  • 山本委員 今、森委員の話を伺っていまして、発見というのは非常に、小学校の2年生、3年生あたりで重要なテーマかなと思うんですね。そういう中で、では、何について発見するのか、あるいは見つけるのかといった場合に、やはりその一つに自分の成長というのがあるのではないかなという気がします。そういったところからすると、例えば啓林館というのは、未来の自分に手紙を書かせることで自分の成長を想像させると、このあたりというのは非常にいいなと思いました。将来の自分がどうなりたい、どうなっていくんだろうと想像することは非常に重要かなと思ったんですね。それから、大日本図書は、自分が小さかった頃のことをおじいちゃん、おばあちゃんとか親戚に手紙で聞くなど、そういうような活動というのも、これも工夫だなと思いました。東京書籍は、自分ができるようになったことを振り返って、自己肯定感と言ったらいいでしょうか、そういったものを育む工夫というのもすばらしいなと感じました。
     少し観点を違えて、先ほどやはり森委員から表紙の話が出ましたけれども、大日本図書は表紙が少しでこぼこしているんですね。触って、この立体感というのも非常に小学校2年生にはいい工夫ではないかなという気がしました。
     以上です。
  • 曽田教育長 そのほか、いかがでしょうか。
     森委員。
  • 森委員 併せてですけれども、発達に応じて、ただ楽しいとか面白いだけではいけないと思うんですね。この大日本図書の下、2年生の方ですか、66ページと67ページに、町の探検をしたことを発表しよう、伝えようというページがありますが、ついとかく指導者は、新聞を作りましょうとか、こういうフォーマットでまとめましょうと言ってしまいがちですけれども、66、67ページには、クイズでやってみようとか、地図を作ってみようとか、ポスターにしてみようとか、紙芝居にしてみようとか、低年齢児の子どもでもできるようなプレゼンテーションの仕方、好きなものでやってごらんというようなページがあって、悩むかもしれないけれども、でも、子どもたちで話し合う機会にもなるし、こんなもので作ってみようという、自分たちが町を探検した中で、みんなに紹介する発表の仕方、工夫を、一方的に伝えるのではなくて、子どもたちに考えて、話し合って、方法を考える、そんな場面も私はすごくいいなと感じております。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
    私もちょっと。社会状況だとか時代が大きく変わっているというのが当然あると思いますけれども、教科であるかそうでないかを問わないで、今まで以上にICTの積極的な活用というものが言われているかと思います。調べ学習などで、手段としてのデジタルカメラ、タブレットパソコンなどの活用、それを発表場面などにいかしていくだとか、そういったようなことというのが巻末に資料として付いている教科書もあります。そのほかの点についても、低学年の子どもたちへの絵だとか写真だとかを用いた説明、こういったような点で見てみたときに、東京書籍が分かりやすいのではないかなと私は思いました。
     ほか、いかがでしょうか。よろしいでしょうか。
     では、ほかの御意見等がないようですので、採決に移ります。
     生活の教科用図書につきまして、東京書籍に賛成の方は挙手を願います。
     (賛成者挙手)
  • 曽田教育長 挙手4人。
     一応確認します。大日本図書に賛成の方は挙手願います。
     (賛成者挙手)
  • 曽田教育長 挙手1人。
     確認します。東京書籍に賛成の方が4人、大日本図書に賛成の方が1人ですので、生活は東京書籍を採択いたします。
     ここで、教科書等、全て机上のものの入れ替えをします。また、時間も1時間半経過いたしましたので、あの時計で10分間、38分くらいになりましょうか、そこまで休憩といたします。

暫時休憩14時28分
再開時刻14時38分

  • 曽田教育長 それでは、再開いたします。
     次に、音楽の教科用図書について御意見、御質問をお願いいたします。
     杉山委員。
  • 杉山委員 音楽については、教育出版社と教育芸術社、2社だけということですけれども、どちらも、特に低学年については、リズムで体を動かすとか、楽しく歌うとかというような工夫をして、音楽が好きになるようにということがよく表われていたのかなと思います。比べると、私は教育芸術社の方が、こういうところではよかったかなと思います。それから、鍵盤ハーモニカ、リコーダー、打楽器の打ち方等々についても、説明がそれぞれにありますけれども、やはり自分としては教育芸術社の方が説明が分かりやすいかなと思います。
     それから、内容的な学習を一つのところで比べてみたんですけれども、6年生の、教育出版でいうと34ページ、35ページ、それから教育芸術社でいうと32ページ、33ページ、ここはそれぞれコード、和音を使ってメロディーを作るという活動ですけれども、自分は昔、小学校で教えているときに、こういうことをやったことがあったんですけれども、実はこれ、大変難しいんですね。メロディーと和音と、それからリズムという3つの要素をどうやって教えていくかというところなんですけれども、例えば、教育芸術社の方は、和音に含まれる音を使って旋律をつくりましょう、含まれる音ですから、基本的には3つくらいの音を動かしていくという、コードに沿って、和音に沿って動かしていくという形になります。一方、教育出版社の方は、アドリブで遊ぼうという、アドリブというのは自分が苦労した一番のところだったんですけれども、やはり何もないところで作っていくというのは大変子どもにとってはハードルが高い、ましてやメロディーをリズムで、例えば四分音符1つが八分音符2個だよなどというのを、なかなか頭では分かっていても、分かりにくいんですが、そういうところも、例えば教育芸術社の方ですと、32ページの下に、二分音符と同じ長さのリズムの例というので、四分音符が2つだったり、八分音符が4つ付いているとか、そういうような形で、できるだけ子どもにメロディーを作ることのハードルを下げようとしている努力が分かるなというふうに思います。そういうところから見て、私は教育芸術社の方がいいのではないかなと思いました。
     以上です。
  • 曽田教育長 ありがとうございました。
     そのほかの委員、いかがでしょうか。
     山本委員。
  • 山本委員 音楽という芸術活動を教えるというのは非常に難しいと思うんですね。そういう中で、教育出版なんですけれども、1年生から6年生まで、さんぽという同じ曲に対して、1年生では曲を知って歌うこと、2年生では鍵盤ハーモニカ、3、4年生でリコーダー、5年生では前奏も含めて鍵盤ハーモニカとか、段階に応じてやれることを変えているという、この工夫というのは非常に面白いなと思いました。それと、教育芸術社の方は、杉山先生もおっしゃっていましたけれども、音楽という活動を理解させる工夫というので、非常に易しく解説しているかなという気がしたんですね。そうやって考えると、私もどちらかというと、教科書として使うのであれば、教育芸術社の方が扱いやすいかなというような印象を持ちました。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     ほか、いかがでしょうか。
     私も1点だけ。この2社、国歌の掲載の仕方について少し気になったので、見たんですけれども、教育芸術社については、低学年で国歌を大切に、中学年で覚えて歌おう、高学年で互いの国歌を尊重しよう、こういったような言葉と、スポーツ選手の写真などと一緒に掲載しています。教育出版の方ですけれども、さざれ石の写真とその説明文や、歌詞の解釈などを発達段階に応じて提示しながら、誇りを持って歌いましょうと、歌うときの気持ちといいますか、歌い方に踏み込みながら掲載をしていると、そういったような点で両者に、微妙ですけれども違いを感じました。
     ほか、いかがでしょうか。
     門田委員。
  • 門田委員 子どもが家族の人と一緒に、この歌はずっと歌い継いでいってもらいたいなという歌を考えてみますと、教育芸術社の方にたくさん歌が掲載されておりました。童謡から何から、教育芸術社の方は、そういう一緒に歌いたい歌がたくさんありました。それから、もう一つの東京出版の方には、英語の歌を1年生から6年生まで全学年で取り扱っていたり、また、中国語とか韓国語の歌詞が入った歌の掲載もありました。東京出版の方はグローバルな歌を紹介されているなと感じました。あと、楽器の指導では、自分もクラスで子どもたちに音楽を教えるときは、東京出版の方が丁寧だなというふうには感じました。
     以上です。
  • 曽田教育長 教育出版ですね。
  • 門田委員 はい、教育出版の場合は丁寧に、楽器の方です。
  • 曽田教育長 ほか、いかがでしょうか。
     森委員。
  • 森委員 音楽ですから、歌う、演奏する、鑑賞するという項目が大きくなると思いますけれども、だんだん高度になるにつれて苦手意識が出る科目ではありますけれども、やはり歌ったり演奏したりというのがベースになって、1年生、低学年のところで易しく、分かりやすくということを考えると、私は教育芸術社の方がシンプルで分かりやすいかなと、特に鍵盤ハーモニカなどですね、すごく簡単で分かりやすいかなという感じがしています。一つ気になったのは、例えば鍵盤ハーモニカの説明の中で、教育芸術社の教科書で、36ページですけれども、どんぐりくんのドとそらまめくんのソなのかな、ここまで年齢を落とさなくてもいいけれども、そんな小さいお子さんに対しての配慮も少しずつ入っているなというところは感じました。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     そのほか、いかがでしょうか。よろしいでしょうか。
     ほかに御意見等はないようですので、採決に移ります。
     音楽の教科用図書につきまして、教育出版に賛成の方は挙手願います。
     (賛成者なし)
  • 曽田教育長 挙手なし。
     では、確認ということで、教育芸術社に賛成の方は挙手願います。
     (賛成者挙手)
  • 曽田教育長 挙手5人。
     確認します。教育芸術社に賛成の方が5人ですので、音楽は教育芸術社を採択いたします。
     次に、図画工作の教科用図書について、御意見、御質問をお願いいたします。
     杉山委員。
  • 杉山委員 図工については、日本文教出版と開隆堂の2社ということですが、見ていて大変悩みました。両者のコンセプトがはっきり違うということがやはり大きいわけです。作品を作ることを学べるのが日本文教出版、それから、創造性、芸術性を育むことを主眼としているのが開隆堂というような印象、私自身はそういうふうに持ちました。毎年、厚木市主催でこどもアート展というのが開催されております。ここ何年もずっと私、見させていただいていますけれども、毎年すばらしい作品が多数出品されています。今、聞きますと、厚木市には1万7,000人を超える小・中学生がいる、その中で、これがいいだろうというもので出されているわけですけれども、図工が得意なお子さんだけではなくて、不得意なお子さん、嫌だなと思っているお子さんも実はいるのではないかなというふうに思うと、私自身は、日本文教出版の教科書を基にして、開隆堂のコンセプトを先生も子どもも持ちながら、子どもの思いを大切にしながら学んでいく、造形をしていくというのが一番望ましいのかなと思っています。教科書としては日本文教出版の方がスムーズに入っていけるのかなというふうに私は思いました。
     以上です。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     そのほか、いかがでしょうか。
     山本委員。
  • 山本委員 この日本文教出版と開隆堂の教科書を比べて、私も非常に悩ましいなという印象です。何が悩ましいのかというと、例えば、日本文教出版の教科書ですけれども、全体として見開きの紙面においても情報量が非常に多いのかなという印象を受けました。その情報量が多いというのは利点でもあって、見本となる作品とか制作の手順などを丁寧に説明していると、そういったことにもつながるわけですけれども、逆に、紙面がすっきりしていて余白があって、見やすいというのは開隆堂で、想像力を膨らませやすいのかなという気がいたしました。本当に悩ましいなと思う中で、私が目を引いたのは、日本文教出版の、感じて、考えてという5、6年生の下のところ、ページにすると30ページ、31ページに触覚のところがあるんですね。今現在、触覚ということについては、触覚テクノロジーということで、実は生活だけでなく医療の分野ですとかリハビリの分野とか、様々なところに応用されているテクノロジーになりつつあるのが触覚テクノロジーなんですけれども、まさにその第一歩をこの図工の教科書が出しているというのは、非常に面白い発想だなと思って見ておりました。
     以上です。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     そのほかの委員、いかがでしょうか。
     森委員。
  • 森委員 私も、図画工作は2社だけなので、非常に悩みましたけれども、まず、教科書を開いた雰囲気の中で、今、山本委員がおっしゃいましたけれども、日本文教出版はすごく情報量が多いなという印象がいたしました。私の中では単純に図画工作というのは、苦手な子もいますけれども、一枚の紙に何かを描いてみようだとか、作ってみようという、そういうところからの発想なのかなと思いますと、いっぱい情報がなくても、とりあえずやってみようというところがスタートなのかなという気がしているので、余り情報は要らないかなという感じを受けています。どちらかというと、小学校のときには身近な素材を使って感じたもので何か表現してみるという、そういうところが必要かなと感じています。ただ、やはり道具の使い方ですとか、それこそ絵の具にしても水の量で随分変わりますので、そういった扱い方というのは少しずつしっかりと学ぶことが必要だろうと思っています。
     例えば、くぎ打ちの学習が両社とも入っていますけれども、例えば開隆堂でいきますと34ページ、35ページで、ビー玉を転がすためのくぎを打っていくという、これはすごくユニークだなと。私の経験の中では、子どもたちがこのくぎ打ちの学習をしたときに、やはり作品を作っていったんですね。もう一社の方は、33ページはどちらかというと作品になっていて、全てが作品でなくても、道具の使い方というところに観点を置いたならば、こんなふうに遊びのものを作ってみるというのも一つの方法かなというところで、私は開隆堂の方が、いろいろな意味で、簡単に楽しめる教科書かなという感じを受けました。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     ほか、いかがでしょうか。
     では、私の方で。今、森委員がおっしゃったこととも関わりますし、先ほど悩ましいと言われた山本委員がおっしゃったこととも関係するんですけれども、この2社というのはやはり編集の意図が明瞭に出ているというか、創造性、芸術性を育む意図がはっきりしているなという感じの開隆堂は開隆堂で魅力があるんですけれども、小学校の場合、そんなことは本質的なことではないだろうと言われるとちょっと困るんですけれども、小学校では一部、専科教員が指導を行う教科というのもありますけれども、パーセンテージで言うとそれほど多くの教科で専科指導が行われているわけではないと。ということは、担任が基本的には全教科を教える、これが小学校は一般的なわけなので、各教員が見て触れて、それを乗り越えて、どの教科についても高い指導力をしっかりと身に付けて、子どもたちに指導していくんだというのは、これは当たり前のことと考えて、なおかつ、やはり誰が指導しても子どもがほぼ同じレベルの教育指導を受けられるというのは大事にしなければいけないのではないかなと、そのように思います。少し話が長くなりましたが、学習を進める道筋というのがある程度示されている点では、日本文教出版の教科書の方がいいのではないのかなと、そのような感じを私自身は持ちました。
     ほか、いかがでしょうか。
     門田委員。
  • 門田委員 私も、子どもたち、小学生の図工をやっているときに、子どもにいろいろな特性がありまして、例えば図工の分野でも、ぐいぐい工作を作っていける子、ぐいぐい絵を思い切り描ける子、いろいろなお子さんがいらっしゃるわけですけれども、教師についても、どの教師でも同じようにできるようにと、同じような考えで子どもたちも、どの子も意欲を持って楽しそうにぐいぐい進んでほしいなという教科ですし、やはり工作の苦手な子も、絵を描いたり、それから発想が苦手な子であっても、余り得意ではないんだよと、そういう子どもも、とりあえずまずは取り組める、そういう例もたくさん出ていますし、思い切り、これならできそうという子が多いというふうに私は感じて、日本文教出版を推薦します。こちらは鑑賞の教材もとても充実しているなというふうに感じております。
     以上です。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     付け加えて意見を述べておきたいという委員、いらっしゃいますでしょうか。
     よろしいでしょうか。
     それでは、ほかに御意見等はないようですので、採決に移ります。
     図画工作の教科用図書につきまして、開隆堂出版に賛成の方は挙手願います。
     (賛成者挙手)
  • 曽田教育長 挙手1人。
     日本文教出版に賛成の方は挙手願います。
     (賛成者挙手)
  • 曽田教育長 挙手4人。
     確認いたします。開隆堂出版に賛成の方が1人、日本文教出版に賛成の方が4人ですので、図画工作は日本文教出版を採択いたします。
     次に、家庭の教科用図書について御意見、御質問をお願いいたします。
     山本委員。
  • 山本委員 この家庭の教科書も2社の比較ということになりますが、教科書を見ていきますと、つくりや内容がとても似ているように感じました。ただ、細かく比較すると、2社はやはり若干違うところがございまして、例えば、東京書籍の方が情報量が多いのかなと、そういうような印象を受けました。この点では、5年生で60時間、6年生で55時間だと思うんですけれども、そういった限られた授業時数の中で十分扱いきれるのかと、教科書を終わりきれるのかと、そういったところが少し心配なのかなというのを考えると、情報量が多い、少ないというのは非常に一長一短あるなという気がいたしました。そういう観点からして、開隆堂は目次で単元を細分化していて、その単元の指導計画が作りやすい工夫があるなと感じました。その一方で、東京書籍の方は、小学校に入学してから今までと、そして、これから中学校にどのようにつながっていくのかというのをロードマップ的に示していまして、非常にこれも見やすいなと、分かりやすいなと感じました。
     以上です。
  • 曽田教育長 そのほか、いかがでしょうか。
     門田委員。
  • 門田委員 開隆堂の教科書には様々な配慮が感じられました。子どもがつまずきやすいなと思われるミシンの取扱いを例にとってみますと、開隆堂の方は、少し判は小さいですけれども、40ページのところに一面で分かるように、左から右へ流れていくということで、なるべく一面にして、いろいろなところを工夫されております。もう一社の方は、ページは64ページから67ページと行きますが、また少し違う表現の仕方でした。それから、開隆堂が細かいところまで行き届いているなと感じたところは、縫い方のところがありますけれども、後ろの方に、題字の色が白で、縫い方がとてもはっきり見えるようになっていて、もう一つの東京書籍の方は、布地が黄色なので、なかなか縫い目が、指の運びが少し見にくいかなという心配がありました。それから、右利き、左利きというところの写真も、開隆堂は132ページで右利き、左利きを、はさみの場合、また、針と糸を使う場合、それから、包丁で材料を切る場合、また、じゃがいもの皮をむく場合と、上は右利き、左は左利きというふうに、一覧ですっと流れていくような取扱いがされておりました。最後のページは中学校へ向けて、調理器具が英語で紹介されております。
     それから、調理のところで、開隆堂の教科書の128ページの中に、生活の中のプログラミングということで、ここにお米の、御飯を炊く手順が左から右へ示されております。実際、主婦をやっていても、御飯が炊けました、今度はみそ汁ですということはなくて、御飯を炊きながら、おかずを作りながら、みそ汁の準備をしながらと、同時並行で行きますので、このプログラミングの考え方を小学生の家庭科で図で示して、使いやすく工夫されているなというふうに考えました。
     以上です。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     そのほか、いかがでしょうか。
     杉山委員。
  • 杉山委員 東京書籍と開隆堂ですけれども、開隆堂のページをめくると、その裏のところに、家庭科はあなたの生活をよりよく変えていく教科ですという宣言というか、この東京書籍の家庭科の教科用図書の編集者の意図というのをすごく強く感じました。それから、学習の進め方というのも、課題発見、問題解決、それから実践活動、評価改善のサイクルというのが示されていて、知識、実技というよりも、どっちかというと思考力を重視しているのかなということを感じました。今は大変便利な世の中になって、余り手をかけなくてもいろいろなものが作れるというようなことがあるわけですけれども、例えば、先人が築き上げた文化として、手作業で行う調理だとか裁縫、この大切さを考えさせたり、それから、そういう先人のものもあれば、消費者、今、よく何とか詐欺みたいなことで言われているところも、例えば東京書籍でいうと32ページから、開隆堂では58ページから、消費者教育のことが書いてあるわけですけれども、東京書籍の方が、より細かく、現代的な課題という形で取り扱っているのかなという気がいたします。そういった意味で、私は東京書籍の方が子どもたちには向いているのかなと感じました。
     以上です。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     では、私の方でも1点。この2社、どちらの教科書にも、学びを振り返るということで、子ども自身がやった後、自己評価を簡単にやるといったコーナーが、できたかなという囲みのところで設定されているんですけれども、そこでの子どもへの問いかけの文句というか言葉使い、それが、どちらかというと開隆堂の方がより具体的で、どういうことができたらできたということになるのか、その表現がはっきりしているので、子ども自身がその単元、勉強して振り返るときに、学んだことの整理がしやすいのではないのかなと、そのような感じがいたしました。
     ほか、いかがでしょうか。
     森委員。
  • 森委員 本の中身は2社ともそれほど大きな違いはないと思いますけれども、やはりつくり方というところで、私は開隆堂の方がいいなと感じました。まず一つ、単元のタイトルを比較すると、例えば、東京書籍では生活を豊かにするというタイトルのところにソーイングやリフォームのことがありますけれども、開隆堂はもう単純に、ソーイングする、クッキングするというような形で、ここはお裁縫のことなんだな、ここはお料理の項目なんだなというふうに、入りやすくなっているかなと思っています。
     それから、私が開隆堂で特にいいなと思ったのは、80ページに生活時間をマネジメントするというページがありますけれども、これは1とあるので、6年生の最初に学ぶことなのかなと思いますが、やはり大人になるにつれて、時間の管理というのは自分がやらなければいけないことなんだろうと思います。勉強する時間、ゲームをする時間、いろいろですね、大人からいけませんよと言われるのではなくて、自分が意識して生活の時間を、このマネジメントするという言葉で、さらに意識を持てるというような感覚で、私はこのタイトルはすごく気に入っております。 それから、単純なことで言いますと、本のサイズが開隆堂の方がすごく持ちやすいですし、めくっていくと、各単元のところが、食生活とか、衣食住の項目のところが文字で書いてあるんですね。その工夫は東京書籍にもありますが、各ページの一番上のところで、お茶碗のマークは食で、住空間のことは家のマークでとか、逆に、これ何だっけなと考えてしまうような、絵で表示するよりも、めくったときに文字表示であった方が、もう5、6年生になったら、分かりやすいかなと、教科書を扱うときに、めくるときの表示の仕方というのも、私は開隆堂の方が見やすいかなと思っています。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     そのほか、いかがでしょうか。付け加え等はありませんか。
     それでは、ほかに意見はないようですので、採決に移ります。
     家庭の教科用図書につきまして、東京書籍に賛成の方は挙手願います。
     (賛成者挙手)
  • 曽田教育長 挙手2人。
     開隆堂出版に賛成の方は挙手願います。
     (賛成者挙手)
  • 曽田教育長 挙手3人。
     確認いたします。東京書籍に賛成の方が2人、開隆堂出版に賛成の方が3人ですので、家庭は開隆堂出版を採択いたします。
     次に、保健の教科用図書について御意見、御質問をお願いします。
     山本委員。
  • 山本委員 この保健の教科書も、5社ということで、それぞれの教科書、いろいろな工夫があるかと思います。その中で、光文書院は漫画を非常に多用していまして、子どもたちの興味を引きつける工夫というのがあるのかなと感じました。それから、大日本図書では、学習の進め方だけでなくて、その中で、どのように話し合ったらいいのかというような、その進め方を示しているというのも、特徴かなという気がします。さらに学研は、健康って何だろうかという問いが特徴の教科書かなと、そういうような印象を持ちました。その中で、私としては光文書院が非常に中身のバランスがいいのかなと感じております。
     以上です。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     そのほかの委員、いかがでしょうか。
     門田委員。
  • 門田委員 どの教科書にもよいところが、ここはここがいいなと思うところがありまして、なかなか1社に絞りきれないなというのが正直な印象です。ですけれども、本市の課題の一つを考えて、例えば、思春期の不安とか思春期の悩みとかへの取扱いのことから考えてみますと、とても丁寧に取り扱っているなと感じたところは光文書院です。その点でまた、体の変化についての表し方を、イラストとか写真を交ぜて、子どもたちに分かりやすく表しているなということで、光文書院が優れているという印象を持ちました。
     以上です。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     そのほか、いかがでしょうか。
     杉山委員。
  • 杉山委員 保健の授業というのは、体育の年間の時数のうち、3、4年生で計8時間、5、6年生で計16時間と聞いています。そのように、1年間、短い時間の中で取り扱うというところから見ると、どの教科書も非常に充実した内容なのかなと思いました。ただ、少し内容的に、その時間で教えられるのかなという、不安に思うような部分はありましたけれども、ただ、学ぶ側、教える側ともに、その時間で取扱う内容が見開きでコンパクトにまとめられているという図書が、きっと学習の効率というのでしょうか、そういうところにはいいのかなと思います。そういった中では、学研、それから光文書院、それから大日本図書、この3つあたりが非常にいいのかなと思いました。その中で、私は光文書院がいいと思いましたが、これは、話合い活動がきちんと位置付けられている、対話的な学びというところにつながると思いますけれども、話合い活動というのがきちんと位置付けられていて、非常にバランスがいいのではないかなと感じました。私は光文書院がいいと思いました。
     以上です。
  • 曽田教育長 ほか、いかがでしょうか。
     よろしいでしょうか。
     森委員。
  • 森委員 大きな理由ではないですけれども、体の発達状況を3、4年生で学ぶと思いますが、例えば、脇の下に毛が生えるとか、そういう自分の体の変化の表現のところで、体操着を着ているものと裸にしているものとあるんですけれども、私はあえて裸の絵を、イラストなんですけれども、写真ではないですけれども、体操着を着たままで、ある程度の年齢になると胸が大きくなるよとか、そういう表現でも私はいいのかなと、クラスの中が変な方向ににぎやかになってしまうのはどうなんだろうかというのは、少し感じたところがあります。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     ほか、いかがでしょうか。
     山本委員。
  • 山本委員 もう一点だけ付け加えさせてください。飲酒とか喫煙とか、それから薬物という題材も取り扱っていますけれども、小学生に果たしてそういう題材が、本音のところで適しているのかなと、もしかしたら早いのではないかなというふうに思ったりもするわけですけれども、そういうテーマを早い段階から考えて、今後も学びの中で、その危険性についての理解を深めていくというのが非常に重要なのかなと改めて考えることができました。そういったテーマを見ている中で、中学校での学習に円滑に接続していくというのが、こういった飲酒、喫煙、薬物については大事なのかなと、その工夫というのは光文書院の方がよくできているのかなという気がいたしました。
  • 曽田教育長 そのほか、いかがでしょうか。
     よろしいでしょうか。
     それでは、ほかに御意見等ないようですので、採決に移ります。
     保健の教科用図書につきまして、東京書籍に賛成の方は挙手願います。
     (賛成者なし)
  • 曽田教育長 挙手なし。
     大日本図書に賛成の方は挙手願います。
     (賛成者なし)
  • 曽田教育長 挙手なし。
     文教社に賛成の方は挙手願います。
     (賛成者なし)
  • 曽田教育長 挙手なし。
     光文書院に賛成の方は挙手願います。
     (賛成者挙手)
  • 曽田教育長 挙手5人。
     確認します。光文書院に賛成の方が5人ですので、保健は光文書院を採択いたします。
     次に、外国語の教科用図書について御意見、御質問をお願いいたします。
     杉山委員。
  • 杉山委員 これまでの学習指導要領では外国語活動という形で進んできたものが、今回の改訂で教科になるということです。ただ、現実問題として、小学校の教員は教育課程の中で英語というのは、一般教養では学んでいるかもしれませんけれども、教員の免許としては多分、指導法の中では勉強していないという中で、そういう中でもやはり担任が行うというような形が原則かなと思います。ただ、厚木市についてはアシスタントランゲージティーチャー、ALTが配置されていますので、かなりの部分、ネイティブスピーカーであるALTが力を発揮してくれるのではないかと思いますけれども、ただ、それも全ての時間、ALTが関わってくれるという形ではないということから、やはり担任がかなり頑張ってくれないと、という形になると思います。そういう中で、今、各学校ではいろいろな準備をして努力を進めているところですけれども、やはり担任の教員の不安というのは非常に大きいのではないかというふうに思います。
     そういった意味では、この教科書がより、教員にとっても使いやすい、子どもにとっても分かりやすいという、そういう形の図書がいいんだろうなと思います。そうすると、文字の分量ですとか、それから文法的な事項の扱い、こういうのは、やはり少ない方がいいだろうと、それまでの外国語活動、英語活動でいろいろ聞いて、しゃべるみたいな、あるいは体を動かして表現するみたいな活動はしてきたので、やはりそれの延長線上にあるようなものがいいのではないかというふうに思います。
     これまで外国語活動では、文部科学省の作成している副教材というのでしょうか、レッツトライとか、ハイ、フレンズというのがありましたけれども、こういうような絵を中心にして作られている、それから、音から言葉の意味に気付かせてコミュニケーションを促していく、こういうようなものが、やはりいいのかなと思います。そういった意味で、私は東京書籍がそこのバランスをとっているのではないかなと感じました。
     以上です。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     そのほか、いかがでしょうか。
     山本委員。
  • 山本委員 英語については、私たちが昔、中学校に入学したときの教科書がそのまま今回、5年生に内容が下りてきているのかなというイメージで教科書を見ておりました。そういったところからすると、私は最初アルファベットから始めた記憶があるんですけれども、文字を書く活動については、アルファベットを書けるようにすること以外は非常に限定的で、書き写すとか、それから、例文をまねて単語に置き換えて文にしてみるということが非常に今の英語教育では求められているのかなという気がしました。なぞり書きをするというのは、どの教科書にもあるわけですけれども、非常にこの英語について特徴的だなと思ったのは、やはりコミュニケーションをどうするかということなのではないかなという気がします。やはり話す、聞く、そういった活動を一生懸命表現していたのが光村図書かなと、非常にコミュニケーション場面が想像しやすいつくりになっている印象を私は持ちました。
     以上です。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     そのほか、いかがでしょうか。
     門田委員。
  • 門田委員 教科として英語がきちんと入って、どの会社のテキストも、絵から入っていって、子どもたちに英語嫌いを小学校のうちに持たせたくないという工夫が見られるなと感じます。会社の気持ちがこちらに伝わってまいります。それで、絵から入っていくので、英語の単語は出てくるんですけれども、とても子どもたちに分かりやすいし、使いやすいなと思った教科書は、私は東京書籍のテキストです。この東京書籍のほかに、もう一つ、光村図書の方も、表紙をめくったときの感覚が、世界へ飛び出そうという気持ちが伝わってきて、この言葉は子どもたちにきっと響くのではないかなというメッセージを感じました。東京書籍はもう一つ、別冊のようなものがありますが、これが少し小さい判で薄いのですが、ピクチャーディクショナリーというふうに、絵から入る事典、絵事典という感じの別冊にしてありまして、どこの教科書も工夫されていますが、こちらの東京書籍は別冊にしているところが一つ、工夫かなと。いろいろ持ち歩けるし、別にも使えるし、絵がほとんどなので、余り難しい意識は持たないかなというふうに感じました。私は東京書籍を推薦いたします。
     以上です。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     そのほか、いかがでしょうか。
     では、私の方で。いよいよ来年度、教科としての外国語、英語がスタートするわけですけれども、中学校の先取りをやって、中学校に入る段階で英語嫌いをつくってしまったら、これは何の意味もないのであって、そういう意味で、小学校だと英語を学習するというよりも世界の人とコミュニケーションしたいと、そういう気持ちを育むということがすごく大事なのだろうと思います。そういう気持ちを育んで、多様性の理解だとか人権尊重の根っことなる部分をしっかり養っていきたいなと、このような思いがあります。そういう点で、東京書籍については、異文化理解についての扱いだとか、日常的な会話場面の扱いというのが充実しているように思います。ただ、光村の方もそれに加えて、全体的なつくりだとかトピックの扱い方、これも他社に比べて秀でている面があるなと、そのような感じを持ちました。
     そのほか、いかがでしょうか。
     森委員。
  • 森委員 私は光村図書がいいなと思いました。先ほど山本委員もおっしゃいましたけれども、私たちが初めて英語に取り組んだときのものと今は本当に時代が違うなと、子どもたちは全てのことをまず耳から、そして目から学んでいくのかなというふうに思います。英語ツールのCMではないですけれども、やはり小さい赤ちゃんは教えられて覚えるのではなくて、耳から入ったものから言葉を覚えていくのだろうと思います。これからやはり必要なのは、英語で話せる、英語の言葉を理解できる、まずコミュニケーションが一番、これからの時代は必要なんだろうと感じています。
     そう考えたときに、光村図書は一番最初に自己紹介から始まっていて、日常的な会話のやり取りを中心にページがつくられているという印象があります。身近な出来事を学習の課題に設定をして、友達とやり取りする場面を設定したりというふうに、コミュニケーションをしながら英語を学んでいこうというのがすごくいいなと思います。また、冒頭の16、17ページで教室で使う英語というのを載せていますけれども、挨拶のときには何て言うとか、終わりはどうとか、実は、私も中学校1年生の最初の英語の授業を本当に鮮明に覚えていますですけれども、英語の先生が突然、教壇に立たれて、英語でハローとおっしゃったんですね、私たちは本当にどきどきしていたんですけれども、これからこの挨拶で始まって、終わりはこうで、僕はこうでというふうに英語でお話をされて、やはり耳から親しむというのが今、求められているものかなと、そういう観点から考えると、光村図書は会話を中心につくられているなという印象を受けました。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     そのほか、いかがでしょうか。
     杉山委員。
  • 杉山委員 冒頭で、東京書籍がバランスがいいという話をさせていただきましたけれども、もう少し詳しくお話をさせていただきたいと思いますけれども、東京書籍のニューホライズンで見ると、表紙を開けると、5年生だと、日本に暮らす私たちというテーマ、これは5年生のテーマというふうに書いてあります。それから、6年生の方を開けると、世界に生きる私たち、6年生はそういうテーマでという形になっていて、これはやはり編集者の意図というのが強く出ているかなというふうに、まず一つ思いました。
     それから、6年生の方では、ユニットファイブでしょうか、We all live on the Earthというところがありまして、ここで生き物のことを英語を通して学ぶということがありますけれども、それがだんだん行くと食物連鎖につながり、さらには環境についてというようなことで、世界につながっていく、世界の中で生きていく私たちということで、英語を通じてそういう現代的な課題にも迫っているという意味で、私は東京書籍がいいかなと思いました。
     以上です。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     そのほか、いかがでしょうか。
     よろしいでしょうか。
     それでは、ほかに御意見等はないようですので、採決に移ります。
     外国語の教科書につきまして、東京書籍に賛成の方は挙手願います。
     (賛成者挙手)
  • 曽田教育長 挙手3人。
     一応、確認をいたします。開隆堂出版に賛成の方は挙手願います。
     (賛成者なし)
  • 曽田教育長 挙手なし。
     学校図書に賛成の方は挙手願います。
     (賛成者なし)
  • 曽田教育長 なし。
     三省堂に賛成の方は挙手願います。
     (賛成者なし)
  • 曽田教育長 挙手なし。
     教育出版に賛成の方は挙手願います。
     (賛成者なし)
  • 曽田教育長 挙手なし。
     光村図書出版に賛成の方は挙手願います。
     (賛成者挙手)
  • 曽田教育長 挙手2人。
     確認します。東京書籍に賛成の方が3人、光村図書出版に賛成の方が2人ですので、外国語は東京書籍を採択いたします。
     次に、道徳の教科用図書について御意見、御質問をお願いいたします。
     いかがでしょうか。
     山本委員。
  • 山本委員 道徳についても非常に会社が多いですけれども、いろいろな視点で拝見させていただきました。その中で、ノートがある図書が3社ありますけれども、それぞれ形態が違っているのが目に付いたところです。例えば、学校図書は読み物教材として、発問とか思考をするための教材を切り離したつくりでノートを構成しています。それから、廣済堂あかつきは、同じ道徳的な価値を扱った複数の教材を用いていまして、学習をする過程の中で、違う問いをしながら考えさせるノートというのが別冊にあるように思います。そしてもう一つ、日本文教出版は、教材で考えたりとか、気づいたことをノートにまとめる一対一での形のノートのつくりになっています。ノートがある意味としてはポートフォリオとしての位置付けが大きいと思いますけれども、このノートがなければ、教員が児童の実態とか教材に合わせてワークシートをつくる必要が出てくるのではないかという気がします。そうやって考えると、このノートがあるというのは一つの、学習を深めていくための武器になるのではないかなという気がします。そういった意味では、私は日本文教出版がいいのかなと感じました。
     以上です。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     そのほか、いかがでしょうか。
     それでは私の方で。御承知かと思いますけれども、道徳が教科となった背景の一つにあるのが、いじめの問題について考える場をしっかり設けると、そういったようなことがあったかと思います。前回の採択の際にも私、意見として申し上げましたが、厚木市でも人権だとか命を大事にする教育を進める中で大事にしていきたいという観点です。いじめという言葉を実際に使って教科書の中で取り扱っているかどうかと、事はそんなに単純な問題だとは思わないですけれども、やはり直接的に取り上げるような教材が多いということは、マイナスには絶対ならないだろうと、そのように私は思っています。そういう意味で、どの学年でも命、人権について考える、考えさせる教材が取り上げられているということが大事だと思います。
     学研教育みらいで、いじめの文言というのは出てこないですけれども、命を取り上げた教材というのは充実しているという感じがいたします。また、日本文教出版では、全部の学年で3箇所ずつ、人との関わりというユニット単元が設けられていますけれども、そのうちの一つで、いじめをなくすためにというテーマでユニットを置いていると、これが一つ、大きな特色ではないかなと私自身、思いました。
     以上です。
     ほか、いかがでしょうか。
     森委員。
  • 森委員 今、教育長がおっしゃった、道徳が教科になった背景ということをお聞きして、そういうことがスタートなんだということを実感いたしました。ただ、やはり道徳で教えるべきもの、考えるべきところはそれだけではなくて、様々な社会で生活する上でのルールやマナーということなんだというふうに思っております。本当であれば日常の中で、いろいろな出来事の中で、これはいけないんだよね、こうするとうれしいよねということを昔はやっていたものが、今はやはり教科としてやらなければならないんだというところは実感をしております。そういう中で、私は道徳の授業に求められることは、どうしても教科書ですから、読み物があって、題材があって、それを読んで子どもたち自身が考える、そしてみんなで議論をするという学習の形態が求められるだろうなと思います。そうなると、1冊の中でたくさんの情報、いわゆる課題があるよりは、課題を絞った状態で、まず個々が考える、そして、そのことをみんなで議論していくというような形態の教科書がいいかなというふうに見ておりました。そんな中で、東京書籍の分量がほどよいかなと、子どもたちがじっくり考えられる教材かなというふうに、話し合ってほしいなと思っております。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     そのほかの委員、いかがでしょうか。
     杉山委員。
  • 杉山委員 やはり非常に重要なものだということで道徳という教科になったというところから、各社ともいろいろ工夫されて、甲乙付けにくいものができているなと思っています。そんな中で一つの視点として、スタートカリキュラムというのでしょうか、1年生等でスムーズに道徳に入っていけるというようなことで書かれているのが、ある面、生活科と重なっているのかなというところもありますけれども、学校生活をイメージするとか、決まりとか規律について考えるというようなことを取り扱っているのが学校図書、日本文教出版、光村図書などが、絵や写真でスムーズに入っていけるような工夫がされているのかなというふうに思いました。それから、東京書籍は多くのページを割いて丁寧に取り組んでいるというような印象を受けました。また、教育出版については、1年生で礼儀やマナーを指導する視点で取り扱っていて、ちょっと道徳で指導するかどうかは考えるべき点があるかなとは感じましたけれども、やはりそれが一つ、教育出版の特色なのかなと思いました。 実は私も、人権とかジェンダーとか多様性とかということが一つ、ずっと頭の中にありまして、そういうところで考えていくと、また、道徳ができたという経緯、きっかけがいじめの問題だったということも含めると、人権に関する取扱いの面、それから、記述ができるノートというようなこと、それから、全体的な分量とかを総合的に考えていくと、日本文教出版のものが総合的にはいいのかなと感じています。
     以上です。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     ほかの委員、いかがですか。
     門田委員。
  • 門田委員 私も日本文教出版の教科書がよいのではないかという考えです。学校で子どもが道徳の授業を、どういう内容で、そして、この子はどんなふうなことを考えて学んだのかなというところ、このことは学校だけではなくて、家庭でも保護者の方々にも一緒に知っていただきたいなという気持ちがあります。日本文教出版だけではなくて、ほかの出版社の教科書も工夫はあるなというのは見ました。ただ、学校で教科書で学んで、子どもがそこにコメントを書いて、それを家に持っていって、保護者の方もそれを見て、感じて、短い言葉で書いて、そして学校へまた返すという、行ったり来たりの工夫が、内容的にも量的にも日本文教出版が工夫されているなというふうに感じました。子どもだけではなくて家庭にも、保護者の方にも同じようなことが伝わっていくかなというのが一つです。
    それから、もう一つ、ノートはなくても授業はできるわけですけれども、どの学校でもどの学級担任が持っても、ある程度同じレベルで、そして、そのほかにそのクラスに合ったものを少しアレンジして、また加えていくと思うのですが、ある程度の指導の内容、方法等の統一というのでしょうか、ある程度のことがノートの工夫でまたカバーされるかなと考えられます。
     以上です。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     そのほか、いかがでしょうか。意見を付け加えたいだとか、ございますでしょうか。
     よろしいでしょうか。
     それでは、特にないようですので、採決に移らせていただきます。
     道徳の教科用図書につきまして、東京書籍に賛成の方は挙手願います。
     (賛成者挙手)
  • 曽田教育長 挙手1人。
    学校図書に賛成の方は挙手願います。
     (賛成者なし)
  • 曽田教育長 挙手なし。
     教育出版に賛成の方は挙手願います。
     (賛成者なし)
  • 曽田教育長 挙手なし。
     光村図書出版に賛成の方は挙手願います。
     (賛成者なし)
  • 曽田教育長 挙手なし。
     日本文教出版に賛成の方は挙手願います。
     (賛成者挙手)
  • 曽田教育長 挙手4人。
     確認をいたします。東京書籍に賛成の方が1人、日本文教出版に賛成の方が4人ですので、道徳は日本文教出版を採択いたします。
     以上で、小学校13種目の教科用図書の採択についての審議を終わりますが、改めて確認をさせていただきます。
  • 国語、光村図書出版。
  • 書写、光村図書出版。
  • 社会、教育出版。
  • 地図、帝国書院。
  • 算数、東京書籍。
  • 理科、東京書籍。
  • 生活、東京書籍。
  • 音楽、教育芸術社。
  • 図画工作、日本文教出版。
  • 家庭、開隆堂出版。
  • 保健、光文書院。
  • 外国語、東京書籍。
  • 道徳、日本文教出版。

 以上のとおり決定いたしました。
 ここで、10分間休憩いたします。

暫時休憩15時39分
再開時刻15時48分

  • 曽田教育長 それでは、再開いたします。
     次に、令和2年度に使用する特別の教科道徳以外の中学校の教科用図書について審議いたします。
     中学校の特別の教科道徳以外の教科用図書については、新たに採択する年に当たっておりますけれども、平成30年度の教科書検定において新たに合格した図書がなかったため、前回の平成26年度検定合格図書の中から採択を行うこととなっております。
     神奈川県では平成27年の採択時の調査研究資料を基に採択を行うことから、本市におきましても同様に前回の調査研究を踏まえた採択を行うこととしております。
     令和2年度に使用する中学校の特別の教科道徳以外の教科用図書の採択について、御意見等がありましたらお願いいたします。
     山本委員。
  • 山本委員 前回の調査研究資料を見ましたけれども、どの教科についてもバランスよく公正公平に調査されている印象を持ちました。また、採択の結果も適切であったのではないかと思っております。
     以上です。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     ほかに、いかがでしょうか。
     門田委員。
  • 門田委員 前回採択してから今までの使用期間におきまして、本市で使っている教科書については、中学校の教員及び生徒、そして保護者の方々からも、その教科書の内容に関する意見などはなかったというふうに聞いております。
  • 曽田教育長 そのほか、よろしいでしょうか。
     それでは、現在までに大きな変更箇所もなく、また、使用している上での意見等もなかったということですので、現在中学校で使用している教科用図書と同一の図書を採択することとしてよろしいでしょうか。
     (「異議なし」との声あり)
  • 曽田教育長 異議なしと認め、令和2年度に使用する中学校の特別の教科道徳以外の教科用図書については、現在中学校で使用している教科用図書と同一の図書を採択いたします。
     次に、令和2年度に使用する中学校の特別の教科道徳の教科用図書について審議いたします。 中学校の特別の教科道徳の教科用図書につきましては、使用2年目であり、採択期間内であることから、政令により、令和2年度は同一の教科用図書を継続して採択することとなっておりますけれども、これについて何か質疑はございますでしょうか。
     よろしいでしょうか。
     それでは、特にないようですので、令和2年度に使用する中学校の特別の教科道徳の教科用図書については、現在中学校で使用している教科用図書と同一の図書を採択することとしてよろしいでしょうか。
     (「異議なし」との声あり)
  • 曽田教育長 異議なしと認め、令和2年度に使用する中学校の特別の教科道徳の教科用図書については、現在中学校で使用している教科用図書と同一の図書を採択いたします。
     次に、学校教育法附則第9条の規定による教科用図書について審議いたします。
     学校教育法附則第9条の規定による教科用図書の採択については、教育委員会において毎年度異なる図書を採択することが可能であり、各学校から希望があった図書の中から、児童・生徒の状況や発達段階等を考慮して、適切であると判断した図書について採択することとなっておりますけれども、これについて何か質疑はございますでしょうか。
     よろしいでしょうか。
     それでは、特にないようですので、採決に移ります。
     本件は、原案のとおり可決してよろしいでしょうか。
     (「異議なし」との声あり)
  • 曽田教育長 異議なしと認め、学校教育法附則第9条の規定による教科用図書については、原案のとおり採決いたします。
     以上で、議案第29号 令和2年度使用の厚木市立小学校及び中学校教科用図書の採択についての審議を終わります。
     ここで、事務局員交代のため、暫時休憩いたします。

暫時休憩15時53分
再開時刻15時55分

  • 曽田教育長 再開いたします。
     日程2 議案第30号 教育に関する事務の管理及び執行の状況についての点検及び評価についてを議題といたします。
     議案の説明をお願いします。
     教育総務課長。
  • 柴田教育総務課長 議案第30号 教育に関する事務の管理及び執行の状況についての点検及び評価につきまして、提案理由及び内容を御説明申し上げます。
     本件につきましては、教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況につきまして、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第26条第1項の規定に基づき点検及び評価を行いましたので、厚木市教育委員会教育長に対する事務委任等に関する規則第2条第3項の規定に基づき提案するものでございます。
     それでは、報告書につきまして概要を御説明させていただきますので、資料の冊子を御覧ください。
     始めに、2ページをお開きください。こちらの2ページから5ページまでにつきましては、教育委員会の基本目標と8つの基本方針及び厚木市教育大綱を掲載しております。
     続いて、8ページをお開きください。8ページから14ページにつきましては、教育委員会委員名簿及び定例会の開催状況、あるいは14ページに主な活動などについて記載しております。
     次に、16ページをお開きください。ここからが点検・評価の内容になります。まず、1の趣旨になりますけれども、今、御説明いたしました法律の規定によりまして、毎年、教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況について、自ら点検・評価を行い、その結果を議会に提出するとともに公表しなければならないと定められていることから、この報告書を作成したものでございます。
     2の点検・評価の対象でございますが、平成30年度の厚木市教育充実プランに位置付けた主要事業64事業を対象として実施したものでございます。
     3の点検・評価の方法でございます。点検・評価の客観性を確保するため、点検・評価を行うに当たっては、教育に関し学識経験を有する者の知見の活用を図るものとすると定められております。このため、5月の定例会において議決いただきましたとおり、御覧の学識経験者の方々を委員とする厚木市教育委員会点検評価委員会に対し諮問し、その答申を受け、基本方針ごとに評価をし、次年度以降に向けた教育委員会の考え方を示しております。
     18ページからは点検・評価の中身となります。最初に、23ページを御覧ください。こちらは基本方針1、「確かな学力」を身に付ける教育を推進しますの項目につきまして、全部で15事業ございますが、23ページのこちらの事業、小学校児童支援推進事業を例に御説明させていただきます。まず1の(1)と番号がありますが、その横に事業名、そして、その下の写真の横に事業概要と平成30年度の実績を記載させていただいております。中段に成果指標とその実績、さらにその下に成果と課題、今後の取組等を記載しております。こちらを点検評価委員会の委員さんに見ていただきまして、下段にありますように委員さんから御意見をいただいております。今、一例として御説明させていただきましたが、こうしたまとめ方で各ページが構成されておりまして、さらに基本方針ごとに点検評価委員さんからの総括的意見をいただいております。34ページをお開きください。34ページには基本方針1に対する点検評価委員さんからの総括的意見を記載しております。35ページからは基本方針2についての記載がありまして、以降、同様に基本方針ごとに81ページまでの記載があります。
     続きまして、84ページをお開きください。点検評価委員会委員からの総括的意見とありますが、全体を通しての総括的御意見をいただいておりますので、その内容について御紹介させていただきます。始めに、教育委員会が実施している取組については、学校教育、社会教育の両方向から捉え、学校と地域がともに発展していけるよう工夫して実施しているものであり、それぞれの事業が実績を上げていて、高く評価できると総括的な意見をいただいております。また、確かな学力を定着させ、豊かな心と健やかな体を育むために、児童・生徒の一人一人に適したきめ細かな指導や支援を行っていると評価をいただいております。また、3段落目になりますが、教職員の資質能力の向上については、今日的な課題やテーマに基づいた研修が組織的かつ計画的に行われることにより、教職員としての力量が高まっていると評価をいただいております。続いて、教育環境の整備充実を図るために、多様化した課題やニーズに応える事業が実施されているという御意見とともに、家庭教育支援については、地域で子どもを育てるという意識の向上を目的に、各地域の特性をいかしながら様々な活動が行われていることは、非常に心強いという評価をいただいております。また、スポーツや文化活動を通しての地域づくりの取組は、幅広い年齢層の市民の方を対象にしておりまして、多くの方が事業に参加しているという御意見とともに、あつぎ郷土博物館についても、今後も魅力的な企画を期待していますとの御意見をいただきました。人権教育については、人権に対する理解を高め、常に人権を意識しながら活動できるよう、啓発活動は今後も大切と考えますので、地道に継続してくださいとの御意見をいただいております。最後ですが、現在は厚木市教育委員会だより、Edu Naviなどによりまして、様々な媒体を活用しながら情報提供が行われております。さらに市民の理解が深まることを期待しますという御意見と、教育は社会情勢等に影響を受けやすいものであるため、常に幅広い視野を持ち、迅速に対応し、工夫していってほしいとの御意見をいただいております。
     これらの御意見を受けまして、右側の85ページに教育委員会としての点検評価の総括を記載しております。厚木市教育委員会は平成30年度におきましても教育環境日本一の実現に向けて、教育充実プランに基づき様々な事業を展開してまいりました。確かな学力を身に付ける教育については、人的支援を始めとした各種事業によるきめ細かな学習支援を継続するなど、効果的な教育活動に取り組んでまいりました。豊かな心と健やかな体を育む教育については、読書活動の推進や、児童・生徒やその保護者が抱える問題に対して、学校や関係機関などの連携により相談体制の充実を図り、解決に努めてまいりました。教職員の資質や指導力の向上については、効果的な研修を実施するなど、日々の教育活動に活用できる実践的な取組となりました。また、教育環境の充実については、校舎などの改修のほか、教育の機会均等を図るための就学援助を始めとした各種事業により、継続的な支援に取り組んでまいりました。また、インターナショナルセーフスクールについては、妻田小学校は1回目、睦合東中学校は2回目の認証を取得することができ、インクルーシブ教育の推進や外国籍児童・生徒の支援などの今日的な課題やニーズに対応した事業を展開しました。また、先生が子どもたちと向き合う時間を確保するため、教職員の多忙化解消にも努めました。社会教育の充実については、家庭教育の向上を図るため、保護者、PTAのニーズに合った講演や情報提供などに努め、公民館を中心とした、地域で子どもを育てるという意識の向上を図るための取組を展開しました。また、スポーツ振興面では、スポーツに親しむ環境づくりを推進し、文化振興面では、厚木市の誇るべき郷土芸能をより多くの方に普及継承するための機会の提供や、平成31年1月にあつぎ郷土博物館を開館しております。最後ですが、今後、未来を担う人づくりを進めるために、家庭、学校、地域と協働し、市民の皆様一人一人が心豊かに過ごすことができるよう、更なる事業の充実に取り組んでまいります、という総括をさせていただいております。
     次に、87ページになりますが、こちらからにつきましては、8つの基本方針ごとに教育委員会としての評価を記載してございます。87ページを例に御覧いただきますと、基本方針1に対する評価、また、成果指標における実績が目標に達した事業、さらに一番下になりますが、実績が80%未満だった事業を掲載いたしまして、同様に88ページは基本方針2に対して、以降94ページまで、基本方針8本ごとに記載しております。
     最後に、95ページになりますが、これら事業別の成果指標の達成状況を一覧にしております。1枚おめくりいただいて、97ページの下に(注意事項)で指標の達成状況についてと判定を記載させていただきましたが、見方としましては、◎(二重丸)は実績が目標に対して100%以上のもの、○(丸)は実績が目標に対して80%以上100%未満のもの、△(三角)は実績が目標に対して80%未満だったもの、-は指標を設定していないものでございます。
     報告書の説明は以上になりますが、最後、参考資料といたしまして、7月9日に点検評価委員会から受けました答申書を参考資料として添付しております。 なお、この報告書につきましては、本定例会で議決をいただいた後、市議会に提出し、公表することになっております。
     よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。
  • 曽田教育長 ただ今の説明に対しまして、何か質疑はありますでしょうか。
     杉山委員。
  • 杉山委員 3点ほど、質問や意見を述べさせていただきたいと思いますが、まず1点目、この点検・評価の事業というのは、厚木市の教育充実プランに載っている主要事業についてということだと思いますけれども、学校運営協議会については主要事業に載っていないですよね。ただ、厚木市の大きな施策というのか、主要事業のうちの主要事業だと思うので、これは何らかの形で進捗状況を点検して、評価をして次につなげるということが必要なのかなと思いますけれども、それは今どういう形で考えたらいいのかが1点。
     それから、2点目ですけれども、59ページですけれども、図書館の整備事業の中の事業概要のところに(仮称)こども未来館という記述があります。確かに聞いたことがありますが、これは実際まだはっきりとは自分自身は分かっていないですけれども、厚木市のどこかにきちんと、こういう構想でこういう施設でというのが載っていたら、その情報を教えてください。これが2点目です。
     最後、3点目です。基本方針8の部分です。人間尊重の精神を基本とした人権教育の充実を図りますというのがあります。自分が点検評価委員をやっていたときも、委員の方から、基本方針はすごく大事だけれども、事業が1つだけというのはどうなのだろう、もっと力を入れたらどうかという話が出ていて、実は自分もずっと引っ掛かっている部分だったのですが、これを見ると、主管は社会教育課になっておりますけれども、基本方針8については、学校教育で言えば、小学校だけかもしれないですけれども、12月に人権週間というのが設定されていて、その中で道徳などを通して人権について考える、人権についてはいろいろな学年相応の発達段階がありますから、いじめのことや、何かいろいろあると思いますけれども、学校でテーマを決めて、学年やクラスでテーマを決めて、その1週間ぐらいの間で取り組んで、その実績報告は多分、学校教育の方に報告として出しているのではないかと思いますけれども、そういうのとうまく社会教育とタイアップをして、この授業の数も増やすし、それから、厚木市はすごく人権について、学校教育と社会教育が連動して意識啓発をやっているよというような形ができないものか、実際それぞれやっているわけですから、あとはもっと調整で済む部分があるのではないかと思って、提案みたいなものですけれども、突然今、言いましたから、答えは難しいかもしれませんけれども、考えていただければなと思って、今、3点申し上げました。よろしくお願いします。
  • 曽田教育長 教育総務課長。
  • 柴田教育総務課長 まず1点目のコミュニティスクールについて、この点検・評価の主要事業として掲載の方をということで提案いただきまして、ありがとうございます。確かに昨年度、全36校に学校運営協議会を設置して、コミュニティスクールがスタートしております。ただ、この点検・評価のつくりとして、主要事業、いわゆる総合計画、厚木市教育充実プランの主要事業であるとともに、厚木市総合計画の実施計画とイコールの状態になっております。ここで第10次厚木市総合計画が令和3年度からスタートしますので、それに当たっては、作業の中で、是非、コミュニティスクールも実施計画の中で入れていきたいなとは考えておりますので、御理解いただければと思います。昨年度も同じような御提案をいただきまして、是非、今度の総合計画に入れさせていただきたいという考えでおりますので、御理解いただければと思います。
  • 曽田教育長 社会教育課長。
  • 長沼社会教育課長 3点目の人権教育についてお答えいたします。基本方針8は「人間尊重の精神を基盤とした人権教育の充実を図ります。」ということでありまして、委員おっしゃるとおり、人権教育・啓発推進事業一本ということになっております。社会教育課が担当しておりまして、御覧のとおり、平成30年度といたしましては、ヒューマンカレッジの開催ということで3回の講座を開催しまして、PTAを中心とした保護者の皆様を始めとして、人権教育について積極的に啓発してきたところでございます。事業としては確かにこの一本ということになってしまいます。人権教育、重要なことということで、先ほどの教科書採択御審議の中でも人権教育という視点で御審議をいただいた場面も数多くありまして、ほかの教科などをとっても大変重要なことではないかと思っております。社会教育と連携をして、創意工夫をして、何かやっていければということですが、その辺はまた今後、研究をさせていただきまして、それから、いろいろな団体が行っております人権の講座、そんなところにも教員の皆様やPTAを中心とした保護者の皆様にも参加していただいているということで、現在もやっております。この事業としてではありませんが、そういうところとも連携といいますか、そういうことをしながら、これに関しましては研究をさせていただければと思っております。
     それから、図書館の未来館ですけれども、社会教育部として答えさせていただきますと、私の知る範囲ということになりますが、現在、中町2-2地区、バスセンターの裏の周辺の部分でございますけれども、庁舎の再整備も含めまして、一体的なまちづくりを今、全庁を挙げて検討を進めております。庁舎の方が中町2-2地区にということでほぼ確定をしておりまして、その周辺整備と併せまして、現在ある図書館、それからヤングコミュニティセンター、その辺を含めて、こども未来館という今、仮称になっておりますけれども、そういったところのハード面の施設整備、まちづくりを進めておる中でございますので、今後これについては、市民参加も含めて検討されていくと思いますので、現段階ではその程度のお答えということで御了承いただきたいと思います。
     以上でございます。
  • 曽田教育長 門田委員。
  • 門田委員 今、杉山委員から、基本方針8の人権についての小学校の紹介がありましたけれども、私の居住地の近隣の3つの中学校が、杉山委員の紹介と同じように、12月は人権週間ということで、学校を挙げて生徒会を中心に取り組んでいる姿を見せてもらいました。特に、すぐ近くの中学校の子どもたちの人権作文が神奈川県で最優秀に選ばれて、外国籍のお子さんですが、その作文も全校で読んで、学校を挙げて取り組んでおりました。ですので、ここのところ、小学校だけではなくて中学校も、社会教育と学校が一緒に手を携えて、全市でやっていける項目かなと感じております。
     以上です。
  • 曽田教育長 教育総務部長。
  • 山口教育総務部長 先ほどのこども未来館でございますが、パブリックコメント等、市民参加も経て、平成29年11月に仮称こども未来館基本構想というのが策定されてございまして、ホームページ上でも公開されてございます。
     以上でございます。
  • 曽田教育長 確認ですけれども、この点検評価の対象事業となっているのは、教育委員会が事業主体となってやっている事務事業についての点検評価でしょう。ですから、各学校が教育課程の中に位置付けて教育指導として行っているもので、そこに講師を派遣していて、教育委員会として、そのための予算を取ってやっているといったようなものについては、ここに出てくるかも分からないけれども、そうでない性格のものというのはたくさんあるわけなので、例えば、人権教室を全校で実施する、そのために必要な費用というのを予算化して、それで全部の小学校、中学校でやるだとか、そういうものというのが仮にあるとすると、この点検・評価の対象事業として出てくるけれども、そうでないものについてはそもそもが対象にはなっていないということでしょう。そこのところをはっきりさせておかないと。教育総務課長。
  • 柴田教育総務課長 おっしゃるとおりで、あくまで教育委員会の予算事業の中の点検・評価ということになりますので、今のお話の中での学校ごとにということになると、この中には出てこないという形になっています。
  • 曽田教育長 教育委員会としても、学校の教育課程を混乱させるではないですけれども、それぞれいっぱいいっぱいでやっていますので、校長会等と意見調整をしながら、全ての学校において人権教育の取組の一つとして人権移動教室というのをやっていますよね、あれはこれにかかっていないわけなので、それをもう全校でやっていくということを学校現場と教育行政とで調整がついたとき、では、そのために予算を取ってきましょうと、こうなると思うんですね。ですので、そういう考えを教育委員会の中においてしっかりやっていく必要があるだろうというのであれば、もうそれは貴重な御意見として受け止めて、やらなければいけないと思うんですね。その辺のところを整理しないと、誤解が生じると思います。
     そのほか、いかがでしょうか。
     山本委員。
  • 山本委員 97ページのところに指標の達成状況についてというのがございます。これを見ると、実績が100%以上のものが◎(二重丸)、80から100が○(丸)と、こういうような評価になっておりますけれども、見ていきますと、これは、まず確認なんですけれども、人数を言っているのでしょうか。目標に対する人数が超えていれば◎(二重丸)、そういうような評価をしているという解釈でよろしいでしょうか。
  • 曽田教育長 教育総務課長。
  • 柴田教育総務課長 例えばですが、先ほど御説明いたしました23ページの1の1、小学校児童支援推進事業を例に御説明させてください。真ん中の成果指標のところですが、アンケートによる児童の学習意欲の向上の割合ということで、目標が90%に対しまして実績が96.3%ということで、こちらにつきましては、先ほどの凡例によると、実績が100%以上のものということで◎(二重丸)ということになります。さらにその横の、アンケートによる児童の生活態度の向上の割合、こちらは目標が97.5%に対しまして実績が94.4%ということでしたので、こちらにつきましては○(丸)、実績の80%以上100%未満のものということになっておりまして、以下のように、各事業によってアンケートの割合の数字を設定しているところとか、山本委員おっしゃるとおり、人数を設定しているところもあろうかと思いますので、いずれにしても、目標に対する実績の割合でこちらの方は記載させていただいております。
     以上でございます。
  • 曽田教育長 山本委員。
  • 山本委員 評価の仕方は分かりました。私が少し疑問に思ったのは、例えば44ページの先生のための研修事業ですとか、こういった項目というか事業については、評価が簡単にできるものなのかなと、そういう疑問を持ちました。やはり目的としては、教職員の指導力向上を支援すると、そういうようなことが目標に書かれていて、こういうものというのはそうそう簡単に、研修を受けました、向上しましたねというような評価の仕方というのは当たらないのではないかなという気がいたします。そういうふうに考えていくと、全ての事業に対してこういう○(丸)、◎(二重丸)という評価が果たしていいのかなと疑問に思いまして、いかがでしょうかというところなんですが。
  • 曽田教育長 教育研究所長。
  • 川口教育研究所長 成果指標につきましては、その設定の方法が、今、山本委員がおっしゃったように、大変難しい状況だなと私どもも考えております。今おっしゃったように、研修を受けたから、すぐ目の前の先生の力がこんなに上がりましたねということが目に見えるものではありませんので。ただ、研修を実施する以上は、先生方に何らかの形で力を身に付けて帰っていただきたいというところで、私どもとしては、研修に参加された先生方御自身が自分で、今日の研修の内容が今後の授業や子どもたちの指導にいかすことができるかどうかというところの、御自身の持っていらっしゃるお考えのところでの実績値を取らせていただいているという状況です。なかなか指導力が上がったか下がったか、みたいなところの数値というところが難しいというところは十分承知する中で、でも、先生方が子どもたちのために、今日の研修の内容をこれだけ持って帰って、自分たちですぐに実践、活用しますというところのお気持ちのところを指標という形で取らせていただいております。
     以上です。
  • 曽田教育長 山本委員。
  • 山本委員 食い下がるわけではないですけれども、こういう達成状況をこういう形で成果を表すことが余り向いていない事業もあるのではないかという気がするのです。そうやって考えると、無理に判定というか判断をする必要はなく、指標を設定していないものというところもありますので、事業名、事業内容を考えながら、達成状況というか成果の表し方というのを考えたらどうでしょうかという意見です。
     以上です。
  • 曽田教育長 教育総務課長。
  • 柴田教育総務課長 ありがとうございます。今、山本委員がおっしゃったのは、通信簿ではないですけれども、しゃくし定規にこうやって達成状況を表すのはどうかなと、そんな御意見だと受けとめさせていただいております。実はこの点検・評価のつくり方というのは各市町村でオリジナルのものでございまして、我々が議会に提出するという、その向こうには、市民の方にも見ていただきたい、教育委員会はこんな事業をやっているんだよ、こういうふうに評価しているんだよということを見ていただきたいという気持ちもありますので、分かりやすいものを極力作ろうという、そんな気持ちからこういったものをつくっております。手前みそになりますが、各市の点検・評価の冊子を見て、比較すると、この厚木市のものは非常に分かりやすいものというふうに自負しております。今、貴重な御意見をいただきましたので、こちらの達成状況につきましても、しゃくし定規にやるのではなくて、少し検討させていただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
  • 曽田教育長 何を成果指標にするか、どういう意味を持たせるかというのは、なかなか難しい面があって、一番極端なのが、分かりやすいのが66ページではないかと思います。66ページの青少年非行防止活動事業、これは△で、達成率でいうとまるっきりだめ、だけれども、その中身を見てみると、街頭指導で1回当たり1人が声を掛ける人数が28年度は1人、1となっているんですね。それを0.9ということで引き下げていますけれども、0.9であるにもかかわらず、30年度の実績は0.62じゃないかと。声を掛けようにも、掛けるべき青少年が町なかにいないと、そのことをすごくいいことと捉えるのか、見えなくなってしまって声を掛けられないのか、その辺のところの判断というのはすごく難しい面があると思うんですね。逆に、実際は街頭パトロールに出掛けていって、声を掛けるべきだなと思われる青少年がたくさんいるにもかかわらず、その技術というか、それがいまひとつで、掛けられないで、1回1人にも行かないというのであれば、やはりもっと積極的に声を掛けましょうというような、そういうパトロールをやってくださる方々に対しての研修の充実を図っていかなければならないというのがあると思うんですけれども、これはむしろ、土台無理というか、もともとこの成果指標は、そうはらないでしょうと、△(三角)はずっと△(三角)で行くのではないかなという感じがしているので、そういうことで言うと、成果指標をころころ、これは妥当ではないから、こういうふうに変えようというのは、やはり、ちょっとできない面というのが、難しい面というのがあるわけですよね、比較が全然できなくなってしまうということがあるので。でも、成果指標そのものを、何をもって成果指標に設定していくのかということは本当によく考えていかないと、実態とずれた点検・評価の結果として、数値的なものとして出てきてしまうというのは私も感じますので、その辺というのは、変えるとすれば、何を一つの節目として変えていくことができるんでしょうか。
  • 柴田教育総務課長 先ほどの達成状況の関係もそうなんですけれども、成果指標を変えるに当たって一番いいタイミングというのは総合計画の策定のときだと思います。それに合わせて、厚木市教育充実プラン、この実施計画も変えておりますので、タイミングとしたら、そのときに改めて指標の方を考えて設定することだと思っております。
  • 曽田教育長 教育総務部長。
  • 山口教育総務部長 総合計画のお話が出ましたが、厚木市教育振興基本計画につきましても2020年度までの計画となってございますので、そのときが一つの変える時期かなとは思います。ただ、先ほども教育長からお話ありましたが、継続的に取り組んでいる事業の場合に慎重に、このあたりはどうすべきか、変えるべきか継続すべきかは、また検討させていただければと思います。
     以上でございます。
  • 曽田教育長 よろしいでしょうか。
     杉山委員。
  • 杉山委員 本当に山本委員がおっしゃるとおりだなと思いますけれども、指標をより適切に、それで分かりやすくというのは、なかなか難しい、いろいろあったなというふうに思いますけれども、先生のための研修事業というのは法律等で決まっているものではなくて、個人の意思で、これをやりたいよということで参加した先生が集まっているんですね。ですから、その途中の成果と課題、今後の取組等の中にも書いてありますけれども、本当に参加された方が目をいきいきさせて一生懸命取り組んでいらっしゃる姿を見ることができますし、それから、そこに参加された方がすごく刺激を受けて、次に自分で授業にいかそうとか、今度こういうことをやってみようという意欲に結びついていることは確かだと思うんですね。ただ、それは成果指標にどういかすかというのは非常に難しいことなので、これはまた研究をしていただかなければというふうに思いますけれども、やはり期待したいのは、回数とか人数というのではなくて、実がどのくらい上がっているのかという部分が見たい部分なんですけれども、ちょっと研究をしていただければなと思います。
     以上です。
  • 曽田教育長 そのほか、いかがでしょうか。
     森委員。
  • 森委員 今のいろいろな議論と若干似ているかなと思うのですが、最初、私が疑問に思ったのは、事業名称について、33ページの1の14、15で、保護者の負担軽減事業とあって、保護者の負担軽減事業って何だろうと思ったら、いわゆる経済的負担を軽減しますということで、この事業名にあえて経済的負担と入れなくてもいいんだなというのは、先ほど、多分教育長がここで、この事業は予算事業のものに対しての評価・点検なんだとおっしゃったので、これは全て、何かをするのには予算がかかって、それに対してちゃんと効果があったのかということを評価・点検するものなのかなと思ったら、ここにあえてタイトルに、保護者の経済的負担軽減事業と入れる必要はないのかなと、まず、今までのお話を聞いて、感じていたんですね。そう考えたときに、やはり最終的な評価の仕方というのは、この報告書というのは、予算に対して適切な執行がされたのかを評価するものなのかなと、その辺がすごく曖昧になっているので、評価の仕方が難しいなと。この予算を付けて、これだけのことをして、これだけの効果があったというのを、どこかに一本にまとめていただけると、すごく最終的な評価として見やすいなと感じています。事業そのものはもちろんいいということなんだと思いますけれども、どれだけの予算がかかっているとか、そういったこともあると、より見やすいかなという気はいたしました。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     そのほか、いかがでしょうか。
     門田委員。
  • 門田委員 同じような内容なんですが、37ページです。登校支援推進事業で、改善したり、割合が、例えば成果の指標のところ、86.8%まで行っている、それから、下のところも上がってきている、それを、39ページに委員からの意見というところで、改善率が96.8%という高い評価が出ていますけれども、一覧表になっていくとここが△になってしまうと。見方がちょっと違っているかもしれないですけれども、確か全体の不登校の数は、少し増えているけれども、県全体、全国も増えていて、すごく厚木市で努力しているんだなというのは私には分かったんですけれども、また、ここの表し方はもう少し違う表し方にしてくれると、△(三角)ではなくて、それなりの数値が出てくるのかなというのは、疑問点なんですけれども、何か方法があったらまた検討して、研究していただけたらと思います。
     以上です。
  • 曽田教育長 青少年教育相談センター所長。
  • 外村青少年教育相談センター所長 ただ今の登校支援推進事業、37ページのところの不登校児童の割合、あるいは不登校生徒の割合のところは、かつてというか、平成21年度に登校支援推進事業を立ち上げたときには、全国に比べてとても高い数値で不登校の割合が出ていましたけれども、そのために、この登校支援推進事業によって不登校対策に本格的に取り組み始めました。その成果で年々、減少してきていたところではあるんですけれども、ここ3年くらいがまた増加に転じております。不登校については、その子に合った学習の機会を確保すること、そちらの方が近年、重要視されるようになっていることで、不登校になってしまった場合にも改善を図ること、そちらの方に今、重点を置くようになってきています。そこから、初期段階、特に、まだ休みが少ない段階の不登校の子どもたちの改善を図る改善率というのを指標に加えました。それが86.8%ということになっているんですけれども、そちらの方の指標の方が主になっていくのではないかと思います。不登校の数を減らすだけではなく、改善を図る、そちらの方に重点を置くことで、指標の見直しをして、付け加えをしております。
     先ほどの39ページの96.8%は、適応指導教室の方の改善率ですので、すみません、登校支援推進事業としては86.8%の数字となっております。
  • 曽田教育長 そのほか、いかがでしょうか。
     よろしいでしょうか。
     門田委員。
  • 門田委員 これは3月31日までの評価でしたよね。特別、意見ではありません。40ページに、1月の末に開館した博物館ですね、3月には1万人突破したということで、新聞で教育長のお写真も掲載されたんですけれども、もう6月には2万人を突破しているというので、この2箇月ちょっとぐらいで1万ずつ増えていくというのは、すごく努力しているんだろうなと、担当の教育委員会全体の努力にびっくりして、うれしく思っております。
     以上です。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。社会教育部長。
  • 山岸社会教育部長 どうもありがとうございます。企画展示も年4回ということで、博物館の担当も本当に努力しております。今、7月から暗闇教室というのをやっておりまして、土曜日からやっておりますけれども、本当に午前零時まで準備などがかかって、ずっと30年間温めたアイデアですとか、今、博物館で徐々にこれからもいろいろな夢を実現していきたいということで頑張っておりますので、3万人も目の前にしまして、5万人、6万人という形で目指していきたいと思います。よろしくお願いいたします。ありがとうございます。
  • 曽田教育長 そのほか、よろしいでしょうか。
     それでは、特にないようですので、採決に移ります。
     本件は、原案のとおり可決してよろしいでしょうか。
     (「異議なし」との声あり)
  • 曽田教育長 異議なしと認め、議案第30号を可決いたします。
     次に、日程3、議案第31号 厚木市学校運営協議会委員の委嘱についてを議題といたします。
     議案の説明をお願いします。
     教育総務課長。
  • 柴田教育総務課長 それでは、議案第31号 厚木市学校運営協議会委員の委嘱について、提案理由及び内容を御説明申し上げます。
     本件につきましては、厚木市学校運営協議会委員に欠員が生じたことに伴いまして、厚木市学校運営協議会規則第5条の規定により委嘱するものでございます。
     恐れ入りますが、1枚おめくりいただいて、別紙を御覧ください。睦合中学校の柏木みどり様と土屋忠之様のお二人を委嘱させていただくものでございます。任期につきましては、学校運営協議会規則第5条第4項の規定により、委員の任期は委嘱の日から2年以内において教育委員会が定める期間となっておりますので、他の委員と同様に、令和元年9月30日までの任期といたします。
     裏面につきましては、参考資料としまして、睦合中学校の学校運営協議会の委員名簿を付けさせていただいております。
     説明は以上でございます。よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。
  • 曽田教育長 ただ今の説明に対しまして、何か質疑はございますでしょうか。
     杉山委員。
  • 杉山委員 もしかしたら誤植かなと思っているんですけれども、睦合中学校の学校運営協議会の16番の中川先生は、字が違うのではないでしょうか。木偏に挙という字ですよね。
  • 曽田教育長 教育総務課長。
  • 柴田教育総務課長 確認させていただきまして、御報告させていただきます。
  • 曽田教育長 では、後ほど。
     そのほか、いかがでしょうか。
     よろしいでしょうか。
     それでは、特にないようですので、採決に移ります。
     本件は、原案のとおり可決してよろしいでしょうか。
     (「異議なし」との声あり)
  • 曽田教育長 異議なしと認め、議案第31号を可決いたします。
     報告事項に入ります。
     報告事項1 児童数・生徒数将来推計について、報告をお願いします。
     教育総務課長。
  • 柴田教育総務課長 それでは、報告事項1 児童数・生徒数将来推計につきまして、御報告申し上げます。
     本件につきましては、将来の学校施設整備を始めとする教育環境の整備計画などに資するため、毎年度、児童数・生徒数の将来推計値を算出しているものでございます。
     資料1を御覧ください。始めに、将来推計の算出方法でございます。まず、(1)ですが、児童数・生徒数についてでございますが、将来推計については、令和元年5月1日現在の小・中学校の児童数・生徒数及び住民基本台帳人口を基に推計しておりまして、新入学児童数・生徒数については、通学区域ごとの年齢別人数を算出したものを学校ごとの在籍率を乗じて推計値としまして、在籍者についてはそのまま進級するものとして推計しております。また、特別支援学級の新入学児童数・生徒数については、学校ごとの就学予定者数に市内全域の特別支援学級の在籍率を乗じて算出しております。
     次に、(2)学級数についてでございますが、小学校1年生から3年生は35人学級、小学校4年から中学校は40人学級という設定で推計しております。
     次に、(3)マンション建設による増加の考慮でございますが、小学校1校(厚木第二小)、中学校1校(厚木中)の推計について、学区内においてマンションが建設中であることを考慮し、と記載させていただきましたが、現在、御存知のとおり本厚木駅周辺の商業施設の跡地を含む敷地にマンション4棟が建設されていることから、厚木第二小学校と厚木中学校についての増加を見込んでおります。
     続きまして、2、児童数・生徒数の動向についてでございますが、恐れ入りますが、1枚おめくりいただきまして、A3判横の児童数・生徒数将来推計(全体)という資料を御覧ください。下のグラフで御説明させていただきたいと思いますが、左の小学校を見ていただきますと、字が小さくて申し訳ありませんが、本年度の児童数がR1、令和元年で1万1,496人になっておりまして、来年度以降、徐々に減少するとの推計で、令和10年度には9,649人となっております。学級数につきましても、本年度が通常学級と特別支援学級を含めて465学級が、令和10年度には389学級となっております。
     次に、右の中学校でございます。本年度の生徒数は5,673人で、来年度以降、若干の増減はありますが、令和10年度には5,040人とやはり減少傾向にあります。学級数は、本年度が207学級、令和10年度は180学級と推計しております。
     1枚おめくりいただきますと、こちらの表はそれぞれ学校別の推計値でございます。本年度を含めた10年間の推計になっております。
     また、次のページには参考といたしまして、昭和33年度からの児童数・生徒数の推計を付けさせていただいております。
     恐れ入りますが、1ページの資料1にお戻りいただきたいと存じます。2、児童数・生徒数の動向についてで、今後、学校別に大きく増加したり減少したりするという推計の学校を記載しております。まず、小学校になりますが、四角の中に記載がありますが、令和元年度から5年度の5年間に40人以上の増加が見込まれる学校は、厚木第二小学校と妻田小学校になりまして、次の枠になりますけれども、令和元年度から令和10年度までの10年間に40人以上の増加が見込まれる学校は、厚木第二小学校と戸室小学校になります。
  •  裏面を御覧ください。こちらは、今度は減少の傾向にある小学校になります。今年度から5年間に40人以上の減少が見込まれる学校ですが、依知南小学校を始めとして、戸田小学校までの11校ございます。その下になりますが、今年度から10年間に40人以上の減少が見込まれる学校ですが、厚木小学校を始めとして、上依知小学校までの18校となっております。
     次に、(2)中学校の生徒数についてですが、こちらも同じように御覧いただければと思いますが、令和元年度から令和5年度までの5年間に40人以上増加する学校は、厚木中学校と南毛利中学校でございます。また、令和元年度から令和10年度までの10年間に40人以上増加する学校も、同じく厚木中学校と南毛利中学校になります。一方、今年度から令和5年度までの5年間に40人以上減少する学校です。こちらは2校ございまして、荻野中学校と玉川中学校になります。また、令和10年度までの10年間に40人以上減少する学校は、荻野中学校から森の里中学校の6校となっております。
     この推計値につきましては、教育委員会事務局として翌年度の予算編成の基礎資料として、また、教室の確保など様々な計画を策定していく基礎となるものでございます。
     報告につきましては以上でございます。よろしくお願い申し上げます。
  • 曽田教育長 ただ今の報告に対して、何かございますでしょうか。
     山本委員。
  • 山本委員 生徒数・児童数の推移を見ると、がく然とするところもあるんですけれども、この増減の予想に対して、教室をどうしようかというような推測から来る現在の対応というのはどうなっていますでしょうか。
  • 曽田教育長 教育総務課長。
  • 柴田教育総務課長 やはり一番懸念されるのが生徒数の増加のところだと思います。それにつきまして、例えばですけれども、先ほど御説明いたしました本厚木駅周辺の商業施設の跡地及びもともとの駐車場のところに今、4棟のマンションが建っておりまして、そちらにつきましては厚木第二小の学区と厚木中学校の学区になっております。現時点で一部把握することができました、編入が見込まれる児童数・生徒数等、これまで毎年、同様の推計を行った数値と比較しますと、今のところ影響がないものと考えております。しかし、マンションの立地が非常に駅に近いということで、これまでの推計とは違ったマンションとなっておりますので、今後もより精度の高い児童・生徒数の把握が必要となっております。マンションの購入も既に始まっておりますので、転入されるお子さんの人数を把握できるように、販売業者に依頼しながら、将来推計の精度を上げるように努めていきたいと考えております。
     以上でございます。
  • 曽田教育長 よろしいでしょうか。
     そのほか、いかがでしょうか。
     杉山委員。
  • 杉山委員 山本委員と同じで、本当にこの、私は減の方がすごく気になっているんですけれども、この市の総合計画、それから当然、教育委員会の充実プラン等にも影響が出てくるだろうなというふうに思うんですけれども、以前、子どもの数が減っても学校はなくさないという話があったと思うんですが、10年後のこういう数字を見たときに、森の里中学校の数を見てびっくりしましたけれども、こんな状況でも、今後10年間は今の体制で行くけれども、その後は分からないよということなんでしょうか。
  • 曽田教育長 教育総務課長。
  • 柴田教育総務課長 おっしゃるとおり、減少する学校の方は非常に心配されるところでございますが、平成27年に教育委員会で作りました学校施設の最適化の基本方針というものがございまして、その中では、27年からの10年間につきましては、統廃合とかそういったものは考えていないという方針になっております。
     ただ、この推計のように、10年後、あるいは15年後、20年後、非常に減少が見込まれる、単学級のところも今あると思いますが、それこそ複式学級になったりとか、そういったところについては、優先的に統合、廃校というのを考えていかなければならないということもその方針の中に記されておりますので、それは今後、検討させていただきたいと思っております。
  • 曽田教育長 よろしいでしょうか。
     山本委員。
  • 山本委員 もう一つ教えてください。例えば、令和元年度から5年度の5年間に40人以上減少が見込まれるということで見てみると、例えば上荻野小などは160人弱と。ということは、1学年どれぐらい減るのかというのは計算で出てきますよね、1学年二十数人いなくなってしまう計算なんですけれども、そうすると、まさに単級になってしまう学年が多くなるのではないかと思うんですよね。10年間について見ると、もっとこれがすごくて、それこそ三田小、それから上荻野小なんていうのは、1学年で40人弱減る計算になります。本当にそういったところというのは、何だか教育の在り方、それから、質といいますか、ものすごい影響が出てくるのではないかなと思うんですけれども、単級に対する予想、推測などもしているんでしょうか。
  • 曽田教育長 教育総務課長。
  • 柴田教育総務課長 今回この資料の中では、全体別と学校別、大きな枠の中でお示しいたしましたけれども、当然この学校別を作るに当たりましては各学年の数値も出ております。これの集まったものがこの学校別になっておりますので、各学年の数値も今後、注視しながら、検討していきたいと考えております。
  • 曽田教育長 よろしいですか。
     門田委員。
  • 門田委員 森の里の開発で会社がたくさん増えるかなとか、明るい方を見ていたので、実際のこういう数字として見ると、本当にどうしたらいいんだろうということが私も悩ましい。児童数が減っていかないように、生徒数が減っていかないように、どうしたらいいんだろうという気持ちでおります。この推計の、例えば誤差というのでしょうか、こんなに減ると思っていたけれども実は3%くらいだったとか、その割合というのはある程度、専門的に出ているのでしょうか。
  • 曽田教育長 教育総務課長。
  • 柴田教育総務課長 昨年度推計いたしました、例えば今年度の小学校の児童数につきましては1万1,517人でした。それに対しまして、先ほど御説明しましたが、今年度の実数は1万1,496人になっておりますので、その誤差はマイナス21人となっております。中学校につきましては、昨年度推計しました今年度の中学校の生徒数につきましては5,701人でしたので、それに対して今年度の実数は5,673人になっておりますので、その誤差はマイナス28人となっております。つまり、小学校は昨年度推計した数値より実際は21人少なかった、中学校は実際28人少なかったということになっております。
     以上でございます。
  • 曽田教育長 よろしいでしょうか。
     教育総務部長。
  • 山口教育総務部長 先ほどお話が出た森の里東の区画整理等でございますが、産業系の開発の場合につきましては、それによって従業員がどれだけ増えて、住民がどこにどれだけ増えるというのは、それはちょっと推計できませんので、場合によっては、良い意味での影響があって、どこか学校によっては増えるという可能性もあるかと思いますけれども、大規模な住宅系の開発とは違いますので、そのあたり、ちょっとこの推計には反映できないという状況でございます。
     以上でございます。
  • 曽田教育長 ほか、いかがですか。よろしいですか。
     特になければ、報告事項1を終わります。
     次に、報告事項2 給食用食材の放射性物質の測定結果について、報告をお願いします。
     学校給食課長。
  • 安齊学校給食課長 報告事項2 給食用食材の放射性物質の測定結果につきまして、御報告申し上げます。
     恐れ入りますが、資料2を御覧ください。始めに、6月12日水曜日から7月9日火曜日までの放射性物質の測定結果でございますが、御覧いただいているページ、1ページと裏面の2ページ、全て不検出となっております。
     恐れ入りますが、右側の3ページを御覧ください。学校給食で使用する食材につきましては、保護者の方からの要望を取り入れております。毎週火曜日と木曜日に、翌日の給食で使用する食材を1日当たり3品目を限度として測定を実施しております。6月、7月ともに保護者からの要望はございませんでしたので、教育委員会が選定した食材、6月が24品目、7月につきましては15品目を測定してございます。今後につきましても、保護者の方からの要望があった食材を基本として、測定を実施してまいります。
     恐れ入りますが、最後のページ、6ページを御覧いただきたいと思います。大気中放射線量の測定につきましては、環境農政部において市内5箇所を観測地点として年4回実施してございます。第2回目の7月3日の測定結果につきまして、数値的に特に大きな変化は示されておりません。
     報告につきましては、以上となります。
  • 曽田教育長 学務課長。
  • 窪田学務課長 続きまして、学務課から小・中学校プールの放射能濃度の測定結果につきまして、御報告申し上げます。
     恐れ入りますが、資料2の4ページを御覧ください。小・中学校プール水の放射能濃度の測定結果でございますが、令和元年7月1日に測定いたしました小・中学校プール水の放射能濃度は、全て不検出でございました。
     学務課からは以上でございます。
  • 曽田教育長 スポーツ推進課長。
  • 吉澤スポーツ推進課長 5ページをお開きください。市営水泳プール水の放射性物質の測定結果について御報告いたします。6月21日に25メートル用プール及び幼児用プールの水質を検査したところ、全て放射性物質は不検出でございました。
     以上でございます。
  • 曽田教育長 ただ今の報告に対して、何かございますでしょうか。
     よろしいでしょうか。
     特になければ、報告事項2を終わります。
     教育総務課長。
  • 柴田教育総務課長 大変申し訳ありません。先ほどの議案第31号 学校運営協議会委員の委嘱についてのところで御質問がありました件について、御説明させてください。
     一番最後の参考資料で、睦合中学校学校運営協議会全員の方の委員さんのお名前の中で、16番になりますが、中川木挙様とあります。こちらにつきましては当初、学校からの委員さんの推薦書と、こちらで確認した教職員課で登録されている字が異なっていたので、事務局の方で御本人様に確認させていただいたところ、こちらの資料のとおりの木挙様の漢字でよろしいということでありましたので、御報告させていただきます。
     以上でございます。
  • 曽田教育長 よろしいですか。
     以上で、本日予定しておりました日程は全て終了いたしました。
     これをもちまして、令和元年厚木市教育委員会7月定例会を閉会いたします。
     お疲れ様でした。

閉会時刻16時55分

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