令和元年厚木市教育委員会9月定例会

更新日:2021年04月01日

公開日:2021年04月01日

会議概要
会議主管課 教育総務課
会議開催日時 令和元年9月24日火曜日
午後2時
会議開催場所 厚木市役所 第二庁舎4階 教育委員会会議室
出席者 教育長 曽田 高治
教育長職務代理者 杉山 繁雄  
委員 門田 美惠子
委員 森 厚子
委員 山本 正彦
事務局
山口教育総務部長、佐後学校教育部長、山岸社会教育部長、
柴田教育総務課長、安齊学校給食課長、
大塚学校給食施設整備担当課長、窪田学務課長、
八木教育指導課長、川口教育研究所長、
外村青少年教育相談センター所長、長沼社会教育課長、
吉澤スポーツ推進課長
説明者 事務局職員

1 教育長報告

2 審議事項

議案第39号 厚木市立小学校及び中学校の通学区域等に関する規則の一部を改正する規則について
議案第40号 厚木市学校運営協議会委員の委嘱及び任命について

3 報告事項

  • (1) 事務の臨時代理の報告について(障害のある児童生徒の教育措置について)
  • (2) 事務の臨時代理の報告について(厚木市青少年教育相談センター運営協議会委員の委嘱について)
  • (3) 新学習指導要領改訂に伴う給食実施回数及び学校給食費の取扱いについて
  • (4) 給食用食材の放射性物質の測定結果について
  • (5) (仮称)厚木市学校給食センター整備運営事業に係る特定事業の選定について
  • (6) 平成31(令和元)年度全国学力・学習状況調査に係る厚木市立小・中学校の調査結果について

 会議の経過は、次のとおりです。 

開会時刻14時00分  

  • 曽田教育長 それでは、時間になりました。ただ今から令和元年厚木市教育委員会9月定例会を開会いたします。
     現在の出席者は5人で、定足数に達しております。
     厚木市教育委員会会議規則第15条第2項の規定により、本定例会会議録署名委員として森委員を指名させていただきます。お願いします。
     始めに、私から報告いたします。
     令和元年9月定例教育委員会教育長報告。
     令和元年8月20日火曜日に開催されました8月定例会以後の主な行事等19件につきまして、御報告申し上げます。
     お手元の教育長報告を御覧ください。
     まず、1ページです。2番目、8月24日土曜日、荻野運動公園におきまして、小・中学生バスケットボール大会の開会式がございました。参加63チーム、約600人の児童・生徒が参加をして、大変大きな大会でした。中学生については、3年生が第一線を退き、1、2年生中心の新チームになって、恐らく初の公式大会だったのではないかと思います。熱戦が展開されました。
     次に、3番目です。同じ日ですけれども、令和元年度子育てコミュニティトーク、今年度は全部で5回の実施予定でございます。保育所・保育園が2回、小・中学校が2回、幼稚園が1回ということで、その第1回目になります。保育所・保育園にお子様を通わせておられる、お預けになっておられる保護者の方7人にお集まりいただきまして、市長、私、それと関係する担当部長が出席いたしまして、2つのテーマ、地域との関わり方、子どもを守るための家庭での取組、これについて様々な意見交換等を行いました。
     次のページにも第2回目が書いてありますけれども、今日までのところ2回終わりまして、残り小・中学校2回と幼稚園1回が、もう間もなくスタートいたします。
     次に、4番目です。8月25日日曜日、文化会館大ホールにおきまして、令和元年度厚木愛甲地区中学校文化連盟芸術祭、吹奏楽部部会発表会が実施されました。厚木市の中学校13校、愛川町3校、合計16の中学校の吹奏楽部の生徒さんが、日頃の練習の成果を発揮し、すばらしい発表会でした。
     これはコンクールとは違いまして、各学校がそれぞれ趣向を凝らし、演奏者と観衆、会場に保護者の方もたくさんいらっしゃいましたけれども、観衆が一体となって、大変楽しい雰囲気の発表会でした。
     次に、6番目です。8月28日水曜日、市役所第二庁舎16階におきまして、関東合唱コンクールへの出場を決めました南毛利中学校合唱部の生徒さんが、校長先生、顧問の先生2人と一緒に来てくれました。生徒は全部で16人ということで、思いがけなかったのですが、実際に合唱曲を歌ってくれました。大変すばらしいきれいな歌声でした。
     9月23日、昨日でしょうか、宇都宮市でこの関東合唱コンクールが実施されまして、一生懸命歌声を披露されたとのことでしたけれども、残念ながら賞は銅賞ということで、さらに上の大会については、来年度以降の楽しみということで、多分残したのではないかと思います。
     1枚おめくりいただきまして、8番目です。8月29日木曜日、市役所本庁舎4階大会議室におきまして、東関東吹奏楽コンクールへの出場権を獲得しました2つの中学校、大編成のA部門では厚木中学校の吹奏楽部、またB部門では藤塚中学校の吹奏楽部の生徒さんが、それぞれ校長先生、顧問の先生と一緒に激励会に参加してくれました。
     これについても、結果はもう既に出ておりまして、A部門の厚木中学校につきましては9月8日、茨城県の水戸市で東関東吹奏楽コンクールがありまして、銅賞という結果でした。また、藤塚中学校については、9月21日、神奈川県の横須賀市を会場に東関東コンクールがありまして、銀賞を受賞されたとのことです。
     次に、9番目です。8月31日土曜日、南毛利スポーツセンターにおきまして、令和元年度厚木市中学生卓球大会の開会式がございました。参加者が317人、参加中学校が厚木市9校、愛川町3校、合わせて12校の選手の皆さんが参加してくれました。
     これも1、2年生中心の新チームになってからの大きな大会ということで、9月になって行われる新人戦のシード決めを兼ねている大会ということでもありました。この卓球に関しては、今年度団体で市立の中学校2校が関東大会に出場したということで、厚木愛甲地区として非常に高いレベルの部活動ということです。
     次に、11番目です。9月1日日曜日、相川小学校、その他各会場におきまして、令和元年度厚木市総合防災訓練、自主防災隊による防災訓練が実施をされました。私は、厚木南地区、相川地区、南毛利南地区、依知北地区に伺わせていただきまして、自主防災隊による避難訓練等を拝見し、挨拶をさせていただきました。
     9月8日、9日、御承知のように台風15号が各地に、中でも千葉県が大変大きな被害を受け、今なお完全に日常の生活に戻らない、そういった状況の中で生活をされている方が大勢いらっしゃいますけれども、台風、気候によるもの、あるいは地震、特に地震については必ず来ると、いつ起こっても不思議がないと言われておりますので、各自主防災隊による防災訓練に、非常に多くの方々が真剣に参加をして、実施されておりました。
     ここ数年のことですけれども、特に中学生の参加が非常に多いという状況がありました。学校の方でも地区のこうした防災訓練を含め、地域行事等に積極的に参加をすることによって、地域の一員だと認識し、中学生として果たせる役割を積極的に果たしてほしいということを日頃から働きかけ、言葉掛けをやっているということを受けて、中学生たちが大勢、主体的に参加をしてくれていました。その姿を見て大変うれしく思いました。
     次に、3ページの14番目です。9月8日日曜日、文化会館地下展示室におきまして、令和元年度厚木愛甲地区中学校文化連盟芸術祭の部活動等の展示の発表が行われておりましたので、私も見にいってまいりました。美術部、写真部、自然科学部、PC部、家庭手芸部、陶芸部、いろいろな文科系部活動の日々の活動に一生懸命に取り組んだ成果の展示が行われておりました。
     時間をかけて拝見しましたが、ある中学校の家庭部の作品展示のところで足が止まりました。何かといいますと、家庭部の目標というのが作品展示の前に掲示されておりまして、こんな文句が書いてありました。1に感謝、2に礼儀、3に仲間で部活ありと。日常の活動姿勢が目の前に見えるような、そんな感じがいたしました。
     次に、15番目です。9月12日から14日まで、昨年8月に友好都市締結をしました沖縄県糸満市に、公募の市民の皆様10人で結成した市民訪問団、これは初めての市民訪問団ということになりますけれども、その団長を仰せつかりましたので、随行職員2人を含めた13人で、訪問させていただきました。
     目的は、沖縄三大綱引きの一つ糸満大綱引きを観戦し、参加するということで、参加された10人の市民の皆様方は、大変積極的に糸満市民の皆様と交流をしてくださいました。スポーツや中学生の平和学習等の交流については、既にこの1年間行われてきているわけですけれども、それとはまた意味合いの違う市民訪問団による訪問が実施されたことによって、厚木市・糸満市の間で友好交流の新たな一歩が踏み出せたのではないかと、そのように思っております。
     続きまして、最後、19番目でございます。令和元年第2回厚木市議会第4回会議、9月定例会議について、議員の皆様から一般質問をいただいておりますので、議案及び陳情と併せまして、各所管の部長から御報告申し上げます。
     教育総務部長。
  • 山口教育総務部長 それでは、19番でございますが、令和元年第2回厚木市議会第4回会議、9月定例会議につきまして御報告申し上げます。
     本議会は、(1)にございますとおり、9月2日から10月7日までの会議期間36日間で開催されております。
     概要につきまして、それぞれの所管部から報告させていただきます。
     恐れ入りますが、1枚おめくりいただきまして、5ページの最後になりますが、(3)を御覧いただきたいと思います。
     始めに、提出議案でございます。学校教育部に関係するものといたしまして、陳情第4号 国による義務教育財源の保障、教育の機会均等と水準の維持・向上、並びに行き届いた教育の実現を求める意見書を国に提出することを求める陳情の上程がありました。
     次に、教育総務部及び社会教育部が所管する予算として、議案第86号 令和元年度厚木市一般会計補正予算(第4号)の上程がありました。
     なお、陳情第4号につきましては、9月18日に開催されました環境教育常任委員会において審査され、賛成全員で採択すべきものとされました。
     また、議案第86号につきましては、同日に開催されました予算決算常任委員会・環境教育分科会において質疑があり、9月26日開催の予算決算常任委員会・環境分科会及び10月4日開催の予算決算常任委員会での審査を経た後、陳情第4号とともに10月7日開催の本会議において採決が行われる予定でございます。
     このほか、ここにはございませんが、教育総務部、学校教育部及び社会教育部共通で議案第69号 平成30年度厚木市一般会計歳入歳出決算についてが、また、杉山繁雄教育長職務代理者の教育委員としての任期が10月15日までとなってございますことから、人事案件といたしまして議案第55号 教育委員会委員の任命についてが上程されております。
     議案第69号 平成30年度厚木市一般会計歳入歳出決算につきましては、9月26日に開催される予算決算常任委員会・環境分科会及び10月4日開催の予算決算常任委員会における審査を経た後、議案第55号 教育委員会委員の任命についてとともに、10月7日開催の本会議におきまして採決が行われる予定でございます。
     次に、一般質問につきまして御報告申し上げます。
     恐れ入りますが、3ページにお戻りください。
     (2)に一般質問とございますが、ここにございますとおり、今回の会議では、22人の議員から質問がございました。そのうち12人の議員から教育委員会関係の質問がございました。
     まず、教育総務部の所管に関するものでございますが、再度1枚おめくりいただきまして、4ページを御覧ください。
     教育総務部につきましては、川口仁議員、高田昌慶議員、田上祥子議員、山崎由枝議員、石井芳隆議員の5人から、7項目について質問がございました。
     質問の内容につきまして、質問順に御報告申し上げます。
     始めに、川口仁議員から、交通政策について、児童・生徒の移動に係る公共交通の利用について、現状と課題はとの質問がございました。こちらにつきましては、市長部局にも及ぶ内容でございますので、小林市長から、現在児童・生徒の公共交通の利用については、鉄道やバスなどの各種公共交通機関における運賃やダイヤ等に基づき、適切に御利用いただいていると認識している旨の答弁をいたしました。
     次に、高田昌慶議員から、食の安全について、学校給食用食材の検査体制は、グリホサートの検査をする考えはとの質問がございました。曽田教育長から、学校給食用食材については、現在放射性物質測定機器を設置し、週2回測定を実施している。また、グリホサートについては厚生労働省において食品中の残留基準値が設定されており、現在利用されている小麦などは、国が検査を行い、安全性が確認されているので、本市で独自に検査をする予定はない。今後についても安心・安全な学校給食のために、グリホサートを含め、残留農薬に関して国の動向を注視していく旨の答弁をいたしました。
     次に、教育総務部・学校教育部の両部に関するものとして、田上祥子議員から、食物アレルギーについて、学校における対応について、食物アレルギーのある児童・生徒の状況と課題は何か、学校給食での対応の課題は何かとの質問がありました。
     曽田教育長から、食物アレルギーを有する児童・生徒は、今年度1,180人で、このうち医師が作成した学校生活管理指導票を基に対応を行っている児童・生徒は192人おり、市立小・中学校食物アレルギー対応マニュアルを基に、安心・安全な給食の提供に努めている。アレルギー症状が起きた際には、迅速かつ適正な対応が重要であるため、個々の児童・生徒の情報を正確に把握し、共通理解を図るとともに、教職員の研修を実施し、適切な体制を整備している旨の答弁をいたしました。
     次に、山崎由枝議員から、学校における働き方改革について、多忙化解消の取組状況はとの質問がありました。
     曽田教育長から、子どもたちにとって最大の教育環境は先生であり、児童・生徒一人一人と向き合う時間の確保が何よりも大切であることから、教職員の多忙化解消に取り組んでいく。
     これまでも、給食費の公会計化や様々な人的支援を始め、夏季休業中の学校閉庁、校務支援システムの導入等に取り組み、一定の成果を挙げている。今年度からは、教職員出退勤管理システム及び学校電話音声応答装置を導入するとともに、部活動指導員のモデル校への配置やスクールアシスタント事業の拡大などを実施している。今後も教職員の多忙化解消に取り組んでいく旨の答弁をいたしました。
     次に、教育総務部・社会教育部の両部に関するものとして、石井芳隆議員から、施設設備の充実について、小中学校体育館等への冷暖房機設置の考えは、公民館等体育室への冷暖房機設置の考えはとの質問がありました。
     曽田教育長から、市立小・中学校の冷暖房設備については、普通教室及び一部の特別教室への設置が完了し、引き続き残りの特別教室への設置を推進するため、現在は導入時期や導入方法等を検討するための準備を進めている。また、公民館の集会室や和室等の諸室については、既に冷暖房設備を完備している。なお、市立小・中学校の体育館や公民館等の体育室への冷暖房設備については課題もあるので、今後調査研究をしていく旨の答弁をいたしました。
     教育総務部の所管につきましては、以上でございます。
  • 曽田教育長 学校教育部長。
  • 佐後学校教育部長 続きまして、学校教育部関連の一般質問につきまして御報告申し上げます。
     学校教育部には、望月真実議員、高田浩議員、田上祥子議員、後藤由紀子議員、新井啓司議員の5人から、8項目について質問がございました。
     恐れ入りますが、3ページにお戻りください。
     まず、望月議員から、子どもたちを取り巻く学校環境について、不登校児童・生徒の学びの場についての課題はとの質問がございました。曽田教育長から、不登校児童・生徒が個々の状況に応じた適切な支援を受けられるよう、多様な学びの場を確保することが重要であると捉えている。市立小・中学校においては、放課後登校等、場所や時間を工夫して学習指導を行っており、教育委員会においても適応指導教室の開設等、様々な学習の場を提供している。
     今後についても、不登校児童・生徒の状況に応じた多様な学びの場の確保に努めていく旨の答弁をいたしました。
     同じく望月議員から、校則や制服について、自発性や多様性等にどう対応するのか、本市の見解を伺うとの質問がございました。曽田教育長から、各学校においては、児童・生徒が健全な学校生活を営み、よりよく成長・発達していくための一定の決まりを設けている。また、中学校においては生徒会活動等を通じて、生徒の意見を反映した決まりの見直しを行っている学校もある。
     教育委員会においては、校則や制服について、児童・生徒の自発性や多様性等に配慮するとともに、健全な成長が促されるよう、学校の主体的な取組を引き続き支援していく旨の答弁をいたしました。
     次に、高田浩議員から、文部科学省の新学習指導要領について、反映について進捗を問うとの質問がございました。曽田教育長から、新学習指導要領においては、前文に持続可能な社会の担い手の育成が述べられており、社会に開かれた教育課程の重視や、各学校におけるカリキュラムマネージメントの推進等が示されている。教育委員会では、校長会議や研修会等を通して、各学校に改訂の趣旨を周知するとともに、どのような資質能力の育成を目指すのかを明確にしながら、授業改善の取組を進めている。
     また、現在検討を進めている令和3年度にスタートする第2次厚木市教育振興基本計画においても、新学習指導要領の内容を踏まえていく旨の答弁をいたしました。
     恐れ入りますが、4ページを御覧ください。
     次に、田上議員から、食物アレルギーについて、学校における対応について、食物アレルギーのある児童生徒の状況と課題は何かとの質問がございましたが、教育総務部と関連しておりますので、教育長からの答弁につきましては、先ほど教育総務部長から御報告いたしましたとおりでございます。
     次に、後藤由紀子議員から、LGBT教育について、児童生徒への啓発は行っているか、トイレ、修学旅行、制服等、児童生徒への配慮はされているかとの質問がございました。曽田教育長から、各学校においては、教育活動全体を通じて、人権尊重の意識を高め、互いの考え方や行動の仕方の違いを認め合うなど、一人一人を大切にした教育の充実に努めている。教育委員会においては、今後もLGBTについて教職員の理解を深めるための研修等の充実を図り、トイレや修学旅行、制服等について、児童・生徒に寄り添った支援ができるよう努めていく旨の答弁をいたしました。
     恐れ入りますが、5ページを御覧ください。
     同じく後藤議員から、子どもの人権について、学校において子どもの人権は大切にされているかとの質問がございました。曽田教育長から、各学校においては、教職員が児童・生徒の人権を尊重し、一人一人の教育的ニーズに応じた指導・支援を行っている。また、教育活動全体を通して、児童・生徒が命の尊さを学び、自分や他者の大切さをともに認めることができるよう、発達段階に応じた人権教育を進めている。今後についても、一人一人の人権が尊重される教育活動を展開し、児童・生徒が安心して学校生活を送ることができるよう努めていく旨の答弁をいたしました。
     次に、新井議員から、新学習指導要領実施について、小学校における年間授業時数確保の取組状況はとの質問がございました。曽田教育長から、各小学校においては、新学習指導要領の実施に伴い、小学校第3学年以上の学年で授業時数が増えることを受け、教育課程の編成について見直しを進めている。
     その中で、行事の精選や、夏季休業期間の短縮による授業時数の確保に向けた検討を行っている。教育委員会においては、各学校がより効果的な教育課程を編成できるよう、今後も指導・助言や環境整備等の支援を行っていく旨の答弁をいたしました。
     学校教育部の所管につきましては以上でございます。
  • 曽田教育長 社会教育部長。
  • 山岸社会教育部長 続きまして、社会教育部関連の一般質問につきまして、御報告を申し上げます。
     社会教育部につきましては、井上敏夫議員、渡辺貞雄議員、山崎由枝議員、高橋知己議員、石井芳隆議員の5人から、7項目について質問がございました。
     4ページ目を御覧願います。
     3番目になります。井上議員から、公民館用地の取得について、用地の形状や規模はどのように決めているのか、課題はないかとの質問がございました。曽田教育長から、公民館用地を新たに取得しようとする場合の形状や面積について明確な基準はなく、用地の取得については地域の方々のニーズを踏まえながら、社会教育施設として、また地域の拠点としての機能が十分に発揮できる最適な形状や面積を確保することが必要であると考えている旨の答弁をいたしました。
     次に、渡辺議員から、観光振興について、飯山グラウンド再整備計画の進捗状況を問うとの質問がございました。曽田教育長から、飯山グラウンドについては、市民の皆様のスポーツ・レクリエーション活動の充実を図るため、スポーツ広場として御利用いただいている。現在、平成26年度に策定したスポーツ施設整備推進計画に基づき、現状をいかした施設改修や観光面での利用促進に向け調整を進めており、今後についても、地元団体や競技団体の御意見を伺いながら、整備に努めていく旨の答弁をいたしました。
     次に、山崎議員から、暑さ対策について、公民館などにおける取組は、公民館行事などにミストシャワーを設置する考えはとの質問がございました。曽田教育長から、公民館においては、大型扇風機を使用するほか、水分や氷などを提供できるよう準備している。加えて、屋外での行事の際にはテントの設営や給水機を用意し、熱中症対策の注意喚起を促すなど、安心・安全に努めている。また、ミストシャワーは夏の暑さを和らげ、体感温度を下げることで熱中症対策などに有効なものと認識している旨の答弁をいたしました。
     次に、5ページを御覧願います。
     高橋議員から、スポーツ施設の整備について、グラウンドゴルフやパークゴルフなどの施設整備の進捗と整備に向けた考え方はとの質問がございました。曽田教育長から、現在、スポーツ施設については平成26年度に策定したスポーツ施設整備推進計画に基づき、整備を進めているところである。今後についても、グラウンドゴルフやパークゴルフなどのスポーツ・レクリエーション活動が継続的に実施できるよう、市民の皆様のニーズや利用団体の御意見を伺いながら取り組んでいく旨の答弁をいたしました。
     次の石井議員につきましては、先ほど教育総務部長が御報告申し上げましたとおりでございます。
     社会教育部の所管につきましては以上でございます。
  • 曽田教育長 本日の日程のうち、報告事項1については、個人に関する情報が含まれる案件となりますので、厚木市教育委員会会議規則第13条第1項の規定により、会議を非公開としたいと思いますけれども、よろしいでしょうか。
     (「はい」との声あり)
  • 曽田教育長 御異議ありませんので、非公開とし、日程の最後において報告を行うことといたします。
     なお、傍聴される方につきましても、事務局の関係者以外の職員同様に、会議が非公開となりましたら退室いただくことになりますので、あらかじめ御承知くださいますようお願いします。
     それでは、審議事項に入ります。
     日程1、議案第39号 厚木市立小学校及び中学校の通学区域等に関する規則の一部を改正する規則についてを議題といたします。
     議案の説明をお願いします。
     教育総務課長。
  • 柴田教育総務課長 それでは、議案第39号 厚木市立小学校及び中学校の通学区域等に関する規則の一部を改正する規則につきまして、提案理由及びその内容について御説明申し上げます。
     本件につきましては、三田地区住居表示の実施に伴う通学区域の変更を行うほか、所要の措置を講ずるため、本規則の一部を改正するものでございます。
     内容を御説明申し上げますので、恐れ入りますが、1枚おめくりいただき、厚木市立小学校及び中学校の通学区域等に関する規則の一部を改正する規則を御覧ください。
     厚木市立小学校及び中学校の通学区域等に関する規則の一部を改正する規則でございますが、同規則の一部を次のように改正いたします。
     附則といたしまして、この規則の施行日を住居表示の実施日である令和元年10月15日とするものでございます。
     新旧対照表で御説明させていただきますので、1枚おめくりいただき、参考資料の新旧対照表を御覧ください。
     改正点はアンダーラインで示してございますが、右側が旧、改正前、左側が新の改正後の規則となります。
     まず、三田小学校になります。三田小学校の通学区域、旧の方ですが、三田南三丁目の一部、下荻野の一部を、新の方になりますが、三田南三丁目の一部、三田一丁目、三田二丁目、三田三丁目、下荻野の一部に改めるものでございます。
     これにつきましては、三田地区の住居表示の実施に伴いまして、三田小学校の通学区域の表示が変更になるため、改めるものでございます。
     続きまして、下の妻田小学校になりますが、「妻田の一部」を「妻田」に改めるものでございます。これにつきましては、通学区域の精査を行う過程におきまして、実情に沿わない箇所が生じたために、所要の改正を行うものでございます。
     議案第39号の説明は以上でございます。よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。
  • 曽田教育長 ただ今の説明に対しまして、何か質疑はございますでしょうか。
     杉山委員。
  • 杉山教育長職務代理者 説明ありがとうございました。少し分からなかったのですが、三田小学校については、住居表示に伴って三田一丁目、二丁目、三丁目が増えたということで、それと妻田小学校については、妻田の一部が妻田になったということで、説明を聞くと、三田小学校の学区が広くなり、妻田小学校の学区が狭くなったのかなと思うのですが、その辺はいかがでしょうか。
  • 曽田教育長 教育総務課長。
  • 柴田教育総務課長 通学区域が広くなったり狭くなったりしたということではなく、地番だったものを主に住居表示に変えたという、そのような形になっております。したがいまして、三田小学校あるいは妻田小学校の通学区域が変わったということではございません。
     妻田の一部につきましても、こちらの住居表示については、今回は特に変更はございませんが、過去に妻田小学校の学区を変更したときに、本来であれば直さなければいけなかった部分が、今回のいろいろと通学区域を精査する過程で、修正されていなかったということで、このタイミングで修正をさせていただきたいということでございます。
  • 曽田教育長 そのほかいかがですか。
     これは、中学校の学区は何々小学校の学区という書き方だから、中学校についてはこういう形では出てこないということでしょうか。
     教育総務課長。
  • 柴田教育総務課長 おっしゃるとおりでございます。睦合中学校の学区につきましては、三田小学校通学区域というような規定になっておりますので、三田小学校の通学区域を直すことによって、睦合中学校の通学区域も自然に直ると、そういう形になっております。
  • 曽田教育長 ほかによろしいでしょうか。
    それでは、特にないようですので、採決に移ります。
     本件は原案のとおり可決してよろしいでしょうか。
     (「異議なし」との声あり)
  • 曽田教育長 異議なしと認め、議案第39号を可決いたします。
     次に、日程2、議案第40号 厚木市学校運営協議会委員の委嘱及び任命についてを議題といたします。
     議案の説明をお願いいたします。
     教育総務課長。
  • 柴田教育総務課長 それでは、議案第40号 厚木市学校運営協議会委員の委嘱及び任命について、提案理由及び内容を御説明申し上げます。
     本件につきましては、厚木市学校運営協議会委員の任期が満了することに伴い、厚木市学校運営協議会規則第5条の規定により、委嘱又は任命するものでございます。
     恐れ入りますが、1枚おめくりいただき、別紙を御覧ください。
     1番の柏木美紀子様、三田小学校になりますが、そちらからもう1枚おめくりいただいて、3ページの最後になりますが、53番の和田絵美様、東名中学校になりますが、こちらの53人の方に委嘱又は任命するものでございます。
     任期につきましては、学校運営協議会規則第5条第4項の規定により、委員の任期は委嘱の日から2年以内において、教育委員会が定める期間となっておりますので、令和元年10月1日から令和3年5月31日までといたします。
     なお、裏面につきましては、参考資料といたしまして、三田小学校、睦合中学校、東名中学校の学校運営協議会の委員名簿を添付しております。
     説明は以上でございます。よろしく御審議くださいますようお願い申し上げます。
  • 曽田教育長 ただ今の説明に対しまして、何か質疑はありますでしょうか。
     よろしいですか。
     それでは、特に質疑はないようですので、採決に移ります。
     本件は原案のとおり可決してよろしいでしょうか。
     (「異議なし」との声あり)
  • 曽田教育長 異議なしと認め、議案第40号を可決いたします。
     続いて、報告事項に入ります。
     報告事項2、事務の臨時代理の報告について、報告をお願いします。
     青少年教育相談センター所長。
  • 外村青少年教育相談センター所長 それでは、報告事項2、事務の臨時代理の報告につきまして御報告申し上げます。
     恐れ入りますが、資料2を1枚おめくりいただきまして、臨時代理書を御覧ください。
     厚木市青少年教育相談センター運営協議会委員の委嘱につきまして、御報告申し上げます。
     本件につきましては、厚木市青少年教育相談センター運営協議会委員に欠員が生じたことに伴い、新たな委員を委嘱する必要が生じましたが、教育委員会会議を招集する時間的余裕がございませんでしたので、厚木市教育委員会教育長に対する事務委任等に関する規則第3条の規定により、令和元年9月5日付けでその事務を臨時に代理し、第6条の規定により、報告するものでございます。
     恐れ入りますが、もう1枚おめくりいただきまして、裏面の別紙を御覧ください。
     関係行政機関から選出の委員として、厚木警察署生活安全第一課長に着任されました酒寄正明様を委嘱するものでございます。
    任期につきましては、厚木市青少年教育相談センター運営協議会規則第3条第1項ただし書により、前任者の残任期間と定められておりますので、令和2年5月31日までとなります。
     次のページに、参考資料として委員全員の名簿を載せてございます。
     以上でございます。よろしくお願い申し上げます。
  • 曽田教育長 ただ今の報告に対して、何かございますでしょうか。
     (「ありません」との声あり)
  • 曽田教育長 特になければ、報告事項2を終わります。
     次に、報告事項3、新学習指導要領改訂に伴う給食実施回数及び学校給食費の取扱いについて報告をお願いします。
     学校給食課長。
  • 安斎学校給食課長 それでは、報告事項3、新学習指導要領改訂に伴う給食実施回数及び学校給食費の取扱いにつきまして御報告申し上げます。
     恐れ入りますが、資料3を御覧ください。
     始めに、資料にはございませんが、経過について御報告申し上げます。新小学校及び中学校学習指導要領が改訂されたことに伴いまして、教育課程編成の授業時間を確保するために、小学校23校全校は、令和2年度から第2学期の始業式を早めまして、授業日を全学年5日増やす取組をします。それに伴いまして、厚木市小学校長会から、学校給食の実施回数を全学年5回増やしてほしいという要望がございました。
     恐れ入りますが、資料3の1を御覧ください。
     学校給食実施回数につきまして、小学校長会からの要望を受けまして、検討した結果、全学年5回増やすことといたします。実施回数につきましては、学年によって異なりますが、2・3年生は187回、4年生から6年生が185回、1年生は178回といたします。
     続きまして、2の各学年の学校給食費の額ですが、学校給食費につきましては、令和2年度は現行の厚木市学校給食費に関する条例の年額4万4,590円の範囲の中で取扱いをするものでございます。ただし、4年生から6年生の額は年額10円増、1年生は年額60円の増額となりますので、要綱第3条、別表第2を次のとおり改正するものでございます。
     また、学校給食費につきましては、消費税の改定の関係もございまして、食材の一部を除いて、軽減税率が適用される見込みでございます。ただし、梱包材や燃料費など、配送に係る経費などは10%になること、また、人件費の高騰による物価上昇も予測されることから、今後消費税の改定等による物価上昇を見ながら、改正に向けて検討してまいります。
     報告につきましては以上でございます。
  • 曽田教育長 ただ今の報告に対して、何かございますでしょうか。
     森委員。
  • 森委員 確認です。給食の回数について、2年生、3年生が2回多いというのは、修学旅行や宿泊授業があるということでしょうか。
  • 曽田教育長 学校給食課長。
  • 安斎学校給食課長 2年生、3年生が今基準になっておりまして、187回でございます。学校で生活する日数が非常に多いと。先ほど委員おっしゃられたとおり、例えば修学旅行、あるいは遠足、そういったもので校外に出る機会が2年生、3年生が一番少ないと、そういう状況でございます。
  • 曽田教育長 そのほかいかがでしょう。
     杉山委員。
  • 杉山教育長職務代理者 この10月から消費税が上がるということで、今、テレビなどでも軽減税率についての解説がいろいろとありますが、食材をこちらの方で購入して、5回分増やすということになると、例えば4年生から6年生までが年額10円増、1年生は年額60円増、微々たるものという感じがしますけれども、それで一体賄えるのかなというのと、もう一つは、ちょっと聞きにくいですけれども、未納の人たちもいる中で、増額で賄えるのかなというのが少し心配なんですけども。
  • 曽田教育長 学校給食課長。
  • 安斎学校給食課長 まず始めに、給食費につきましては、先ほど申し上げましたとおり、基準が2、3年生で4万4,590円でございます。これを1食で換算しますと、238.4492円という金額になります。この関係で、概数を掛けますと、4年から6年が10円上がる、1年生については、これは回数の関係でございまして、60円上がるという形でございます。
     また、軽減税率という部分ございますが、確かに食材に関しましては一部を除いて軽減税率が適用になります、適用されないものは、お酒とみりん、ワイン、そういうものについては10%になります。それ以外の食材は全て8%という状況でございます。学校給食につきましては、年間この年額の回数の中で献立を立てておりまして、今お話したとおり、238円幾らという部分で、毎日行われるわけではなく、高い日は270円、280円の日もあれば、210円という日もあります。
     そういう中で、トータルの金額の1年間の中で献立編成をしていきます。当然給食ですから、栄養価はきちんと保てますし、そういう中で現状の給食費の中で遜色ない給食ができると見込んでおります。
     また、今委員から給食費の未納のお話がございましたが、給食費については公会計で、歳入歳出の管理をしています。その中で人数分の給食費が全て割り当てで配当してまいりますので、それは影響ございません。ですので、現状と同じ品質で給食を提供できると見込んでおります。
  • 曽田教育長 そのほかいかがでしょう。
     もう少し補足で説明していただきたいのが、最初の説明で、消費税の動きだとか、今後の影響を見てからみたいな話がありましたよね。それと、金額で今この資料3に載っているのが、基準の2・3年生で年額4万4,590円、要するに条例とこの要綱の金額の関係のところをもう少し説明してもらえますか。
     学校給食課長。
  • 安斎学校給食課長 条例につきましては、学年ごとにはなってございません。年額で基準額の4万4,590円になります。4年生から6年生に関しましては、現行245円という1食換算になりますから、それを回数で掛けますと4万4,100円で、1年生については今の173が178になりますので、4万2,490円という形になってまいります。ですから、これにつきましては、あくまでも1食換算を回数に掛けた金額が要綱の方にそれぞれなってまいりますという状況でございます。
  • 曽田教育長 そのほかいかがでしょう。
     特になければ、報告事項3を終わります。
     次に、報告事項4、給食用食材の放射性物質の測定結果について報告をお願いします。
     学校給食課長。
  • 安斎学校給食課長 報告事項4、給食用食材の放射性物質の測定結果につきまして御報告申し上げます。
     恐れ入りますが、資料4を御覧いただきたいと思います。
     始めに、8月7日水曜日から9月5日木曜日までの放射性物質の測定結果でございますが、御覧いただいている1ページから裏面の2ページまで全て不検出となってございます。
     恐れ入りますが、3ページを御覧いただきたいと思います。
     学校給食で使用する食材の測定につきましては、保護者からの御要望を取り入れております。毎週火曜日と木曜日に、翌日の給食で使用する食材を1日当たり3品目を限度として測定してございます。9月につきましては、保護者の方からの御要望はございませんでしたので、教育委員会が選定した食材24品目を測定いたします。今後につきましても、保護者の方からの御要望があった食材を基本として測定をしてまいります。
     以上でございます。
  • 曽田教育長 スポーツ推進課長。
  • 吉澤スポーツ推進課長 恐れ入りますが、4ページをお開きください。
     市営水泳プール水の放射性物質の測定結果につきまして、御報告いたします。
     8月26日に25メートル用プール及び幼児用プールの水質検査を実施いたしまして、全て放射性物質は不検出でございましたので御報告いたします。
     以上です。
  • 曽田教育長 ただ今の報告に対して、何かございますでしょうか。
    特になければ、報告事項4を終わります。
     次に、報告事項5、(仮称)厚木市学校給食センター整備運営事業に係る特定事業の選定について報告をお願いします。
     学校給食施設整備担当課長。
  • 大塚学校給食施設整備担当課長 報告事項5、(仮称)厚木市学校給食センター整備運営事業に係る特定事業の選定につきまして御報告申し上げます。
     恐れ入りますが、資料5を御覧ください。
     本件につきましては、8月21日に公表したものでございまして、その事業経過を御報告するものでございます。
     恐れ入りますが、資料5を1枚おめくりいただき、左側のページを御覧ください。
     厚木市は、民間資金等の活用による公共施設等の整備等の促進に関する法律第7条の規定により、(仮称)厚木市学校給食センター整備運営事業を特定事業として選定したので、同法第11条第1項の規定により、特定事業の選定に当たっての客観的評価の結果を公表するとして、右側のページの目次に掲げる項目についてまとめ、市のホームページに掲載をいたしました。
     選定につきましては、アドバイザリー業務により算出したバリュー・フォー・マネーと期待できる事業効果について、PPP/PFI検討委員会を踏まえ、庁議に諮っております。
     評価の結果といたしまして、9ページに記載してございますが、本事業をPFI法に基づく特定事業として実施することにより、市が自ら実施する場合と比較して、事業期間全体を通じた市の財政負担額を約3.5%、現在価値換算後として縮減できることが見込まれ、併せて定性的効果も期待できることから、PFI法第7条に基づく特定事業として選定するものといたしました。これによりまして、実施方式に準じ、入札公告等を行い、令和4年度の施設開設に向けて今後の作業を進めていくものでございます。
     なお、資料4ページの下部にありますが、埋蔵文化財について、市が事前に実施する試掘調査の結果、本調査が必要となった場合は、上記スケジュールを変更する場合があると記載してございますけれども、先般行いました試掘調査の結果、少量の遺物が確認されたものの、遺構は一切確認されませんでしたので、事業に先立ち本調査を行う必要はないものとなってございます。
     報告は以上でございます。
  • 曽田教育長 ただ今の報告に対して、何かございますでしょうか。
     杉山委員。
  • 杉山教育長職務代理者 最近よく、PFI方式という形でいろいろなものが造られたり運営されたりしていると思いますけれども、資料を読ませていただくと、結局市が持っている土地に指定された業者が建物を建て、中の運営管理もその業者がやっている、そのように捉えてよろしいでしょうか。
  • 曽田教育長 学校給食施設整備担当課長。
  • 大塚学校給食施設整備担当課長 今言われたとおり、今回市が事業用地として取得いたしました学校給食用地、こちらに対して全体を委託するような形で、設計から施工、また事業の運営、給食の提供ですね、ここまでを一括して行っていただくということでのPFI事業ということになっております。
  • 曽田教育長 杉山委員。
  • 杉山教育長職務代理者 ありがとうございます。あとそれで、先ほどのお話ですと、市がもし独自でやった場合よりも3.5%の予算が縮減できるということで、いいことだとは思いますけれども、逆に心配されるマイナス要素というのは何かありますでしょうか。
  • 曽田教育長 学校給食施設整備担当課長。
  • 大塚学校給食施設整備担当課長 特に事業全体でマイナスということについては考えてはございません。
  • 曽田教育長 そのほかいかがでしょうか。
     山本委員。
  • 山本委員 お伺いしたいのは、冒頭でホームページに掲載したということをお話になっていましたけれども、ホームページに掲載して、市民からの反応というのは何かあったのでしょうか。
  • 曽田教育長 学校給食施設整備担当課長。
  • 大塚学校給食施設整備担当課長 こちらにつきまして、ホームページに掲載してございます。特に市民の皆様から直接意見その他というのはございませんけれども、業者の方が営業のような形で窓口に見えられるというケースはございました。
  • 曽田教育長 山本委員。
  • 山本委員 関連しまして、8ページになりますが、3の(2)の良質なサービスの継続的な提供ということで、ここのところで食物アレルギーへも対応したというようなことが書かれています。このあたりは具体的にどのように対応したのか、もしお分かりでしたらお教えいただけますでしょうか。
  • 曽田教育長 学校給食施設整備担当課長。
  • 大塚学校給食施設整備担当課長 食物アレルギーへの対応でございますけれども、現在、中学校給食の提供につきましては北部・南部給食センターで賄ってございますけれども、アレルギーへの対応というのは、単独校のようには行ってございません。
     こちらにつきまして、新しい給食センターを施設整備することによりまして、専用のアレルギー対応食が調理できる部屋をしつらえまして、特定7品目を目標として、除去食ということで全体、今計画では70人ほどの給食が提供できる規模の整備を見込んで計画を進めてまいります。
  • 曽田教育長 山本委員。
  • 山本委員 すみません、関連して、70人程度の児童・生徒に対応できるということでしたけれども、現在、食物アレルギーに気をつけなければいけない児童・生徒というのは、70人程度いるというような判断をなさっていると考えていいのでしょうか。あるいは、もっと少ないけれども、キャパとしては70人程度というような考えなのでしょうか。
  • 曽田教育長 学校給食施設整備担当課長。
  • 大塚学校給食施設整備担当課長 今回新しく整備する学校給食施設につきましては、7,000食の規模ということで事業計画を進めております。そのうちの、パーセンテージとしての1割で70人分ほどということで、進めさせていただきたいと考えております。
     また、現在アレルギーということでございますけれども、中学校の全体生徒が、5月段階で5,673人ほどおります。そのうちアレルギーがある方というのは400人ほど、この中でも、重症でエピペンを所持している生徒さんは15人ほどいらっしゃいます。ただ、重篤な症状の方については、やはりどうしても給食というよりもお弁当という形になってしまうとは考えてございます。
  • 曽田教育長 先ほど、今回の議会の田上議員からの質問についての答弁で、人数と、管理指導票についても答弁したと思うんですけれども、今年度の状況についてもう一回言ってもらえると。
     教育総務部長。
  • 山口教育総務部長 今お話があった、答弁でお答えした内容としましては、児童・生徒合わせての数字ですが、食物アレルギーを有する児童・生徒が、現在1,180人います。その中で、医師が作成した学校生活管理指導票、これを基に対応を行っている児童・生徒が192人います。この対応を行っているというのが、例えば通常の献立とは別に詳細な献立といいまして、例えば加工品でしたらどんな材料が入っているかというのを詳しくお示ししまして、それを御家庭で御覧いただきまして、このときは食べさせるのをやめようと、お弁当を持たせようとか、あるいは単独調理場では、これは除去食で、アレルギーの原因となる物質を除いた調理をしてもらおうとかいうことをするという形で対応しています。
     今、担当課長からお話がありましたとおり、除去食対応がふさわしい方というのが大体1%、実際にはアレルギー対応で何らかの対応で対応できるという方が1%ぐらいと言われているようなのですが、それで7,000食をつくる調理場ですので、70人分を対応できるような施設にしていくという目標でございます。
     ちょっと正確ではございませんが、今の中学生の状況ですと、二、三十人が現実に対象になっているのではないかということが想定できる状況と聞いてございます。
  • 曽田教育長 今の北部・南部の給食センターでは、調理器具が別にできないので、今度の新しいところは、部屋別で使う調理器具、鍋、釜とか、そういったものも全く別にできる、そういう形でつくるという。だからアレルギー対応の除去食が調理できるということで、同じものを使っては、これはできないので、そういうような意味ですか。
     教育総務部長。
  • 山口教育総務部長 今教育長からお話があったとおり、基本的にはほかの材料がなるべく混ざらない、少しでも混ざったら危ないという方は、かなり重篤な方ですので、そういう方は除去食の対象にはいたしませんが、例えば卵スープであれば、卵を入れない野菜スープにすることによって対応できるとか、そういう形で除去食を提供すると。
     また、提供する場合も、恐らくですが、その子の名前を書いた専用のお弁当箱といいますか、そういうもので学校に持って行って、そこでその子用に提供するような食器に移し替えて、学年とか名前とかを明記した形で直接その子に渡るようにすると、そういった運用上の注意もこれからどのようにしていくかという検討が必要なのですが、調理場としては、ほかの給食をつくる部屋とは別に独立した部屋で、専用の器具で調理をする施設を調えていくということでございます。
  • 曽田教育長 学校給食施設整備担当課長。
  • 大塚学校給食施設整備担当課長 申し訳ございません。先ほど私、7,000食の1割で最大70食と申し上げてしまいました。1%で70食の誤りでございます。失礼いたしました。
  • 曽田教育長 ほかいかがでしょうか。
     森委員。
  • 森委員 このPFI法は、民間の資金とノウハウを利用するという事業で、公もやはりこういうものをどんどん活用すべきだなと思っております。ただ、細かく中身は見ていないのですが、特にこれは給食施設ですので、いわゆるソフトの部分、今意見でありましたアレルギーの部分で、献立を立てるのもこちらが選定した業者がされるのかなと思いますけれども、あってはいけませんが、何か事件・事故が起きたときの責任をどこで持つのかということは、明確に契約というのでしょうか、されるべきだなというのをまず一つ感じました。
     それから、今議論になっておりますが、3ページを拝見したときに、(2)の資料の中で、下の非汚染作業区域の中に食物アレルギー専用室があるというのは、これは本当に大切なことですごいなと思います。当園でも給食を実施しておりますが、それこそ、先ほど教育長がおっしゃった、鍋、釜、菜箸も含めて全部別のものを用意しなければいけないですし、小麦粉も空気中に舞って出てしまうので、この専用室があるということは、ある程度のアレルギーを持ったお子さんにも対応できるのだなと思います。
     ただ、やはり今、市の方での基準が、重篤なお子さんはお弁当持参というふうになっているのだと思いますけども、ここもしっかりと保護者に説明しないと、何でこの専用施設があるのにうちの子には提供できないのですかと言われてしまいます。こういった保護者の方は本当にいろいろなことを勉強されて確認をされていらっしゃいますから、事業そのものは、この法律を活用された方がいいと思いますが、ただ、実際に保護者に提供する場合には、ここもしっかりと保護者に明記して伝えないと、大きなトラブルになるなと少し感じております。
     質問は元に戻って、ソフトの部分で大きな事故等があったときに、もちろん最終的には市に何らかの責任があるということになるとは思いますけれども、そこも実際に契約の中で明記されることを望んでおります。
  • 曽田教育長 学校給食施設整備担当課長。
  • 大塚学校給食施設整備担当課長 今、森委員からも御心配の献立の部分でございますけども、こちらにつきましては、従来どおり市の業務として執り行うものでございます。食材の調達と献立につきましては、今こちらにおります栄養士、この栄養士がそのまま引き継ぐような形になろうかと思っておりますけども、市の方の業務としてPFI事業の中では行いません。行わないからいいということではございませんけれども、そういう部分で、今と同様な形での食材、献立の管理を実施してまいります。
     御心配のアレルギー専用室での調理でございますけれども、こちらにつきましては、コンタミネーションレベルまではやはりどうしても難しいということで、こういうものに関しては、どこの市の給食センターでも、そこまで実施すると逆に危険が増してしまうということがございますので、これは今後、給食を提供するに至る時点におきましては、よく保護者の方にこの辺の説明も十分図ってまいりたいと考えております。
  • 曽田教育長 全部お任せになってしまうとか、そういうことではなくて。
  • 森委員 業務範囲がありました、すみません。
  • 曽田教育長 調理と配送については委託というか、この業者にやってもらうということになりますけれども。
     ほかはいかがでしょう。
     門田委員。
  • 門田委員 PFI方式の場合の従業員というのでしょうか、実際に調理や担当される職員の採用などは、やはり市の方なのでしょうか、それともこの会社の方でやられるのでしょうか。いわゆる社員教育というのでしょうか、それも市の方で監督できるのか、お仕事される方は全くPFIの業者に任せるのか、それがちょっと分からないので教えていただきたく思います。
     もう1点は、4ページですが、下の米印のところで、埋蔵文化財がなければこれで令和4年、中学校の子どもたちに行くのだなと、すごく楽しみでありながら、近所は埋蔵文化財がたくさん出ているところなので、もしそれが発見された場合はこれは変更になりますというただし書がございますので、どのぐらいになるのでしょうか、予想が付かないですけれども。大体それをもくろんで、出た場合はこうだというのもまたあるのでしょうか、お教えいただけたらと思います。
  • 曽田教育長 学校給食施設整備担当課長。
  • 大塚学校給食施設整備担当課長 PFI法による事業を委託するわけでございますけれども、調理員、給食の配膳その他ですが、業者の方に社員といいますか、パートも含めてだと思いますけれども、選定をしていただいて、場合によっては、今調理をされている方々を雇い入れていただけるようなこともあろうかとは思います。
     その中で、社員の教育につきましては、これは現在委託している業者と同じですけれども、基本的には業者の方で管理・指導監督はしていただけるわけでございますけども、当然調理場の中には市の事務室もございますので、市の方の目が行き届く部分、範囲ではございますので、その部分につきましても注意してまいりたいとは考えてございます。
     また、埋蔵文化財につきましては、先ほどお話しましたけれども、現時点では本当に小さい、土器の破片のようなものと聞きましたけれども、それが2つほど見受けられたということで、本格的な調査をするような遺構については見られませんでしたということでの報告をいただきました。
     ただ、全てを掘削したわけではございませんけども、何箇所か抽出して、深さ2メートルほど、30メートルほどの距離を掘ってはいますけれども、その中での現状でございます。ですから、現時点におきましては、基本的には工期には影響がないとは思っておりますけれども、万が一出てきた場合については、その出てきた状況によってではございますけれども、若干の修正といいますか、検討は必要になってきてしまうというふうには考えております。
  • 曽田教育長 教育総務部長。
  • 山口教育総務部長 今の埋蔵文化財関係は、基本的に試掘というのを行います。2メートル掛ける30メートルぐらいの溝を、深さ2メートルで何本か掘って、そこで遺構、住居跡とかそういうのが出なかったということで、本調査をする必要がないということになっていると聞いております。
     ただ、今課長が話したのは、実際工事を始めたときに出た場合、これは届出義務がございますので、その場合にはということでございますので、御了解をいただければと思います。今のところは、工事はこの後業者が決まれば着手していくということになります。
  • 曽田教育長 現状では、試掘調査の結果、本調査は必要ないという、そういう結果だったという、三田のグラウンドについては、出てしまったので全部掘り返しましたけれども。
     ほかいかがですか。
     これからこの給食センター運営事業は、PFIでやっていくということが決まったということですね。これから今後、業者の募集項目とかそういうものをやっていくということですけれども、それのスケジュールを大まかにお願いできますか。
     学校給食施設整備担当課長。
  • 大塚学校給食施設整備担当課長 概略でございます。今後でございますけれども、10月にPFI法による入札の公告、これを行います。その後、1月に特別目的会社、これは事業者ですけれども、SPCと称しております、こちらの募集を行ってまいります。その募集に対して、事業者の方から書類を出していただきまして、その書類の選考などを行って、令和2年度に事業者の選定をいたします。その後に事業の仮契約をいたしまして、議会の議決を得て契約、令和3年度、令和4年度にかけて設計、建設を進めてまいります。
     また、着工は令和3年度の7月くらいをめどに考えてございまして、その後、令和4年度夏前に完成、9月に給食の運営開始というような形で事業の計画を考えてございます。
  • 曽田教育長 順調にいけば、令和4年度の2学期くらいからということですね。
     よろしいでしょうか。
     それでは、特になければ報告事項5を終わります。
     次に、報告事項6、平成31(令和元)年度全国学力・学習状況調査に係る厚木市立小・中学校の調査結果について報告をお願いします。
     教育研究所長。
  • 川口教育研究所長 報告事項6、平成31(令和元)年度全国学力・学習状況調査に係る厚木市立小・中学校の調査結果について御報告申し上げます。
     お手元の資料6を御覧ください。
     調査は昨年度と同様に、全国の小学校第6学年及び中学校第3学年の児童・生徒を対象に実施されました。調査の内容は、小学校では国語・算数の2教科、中学校では国語・数学・英語の3教科で実施いたしました。国語、算数・数学のそれぞれにつきましては、これまで基礎的・基本的な知識や技能が身に付いているかどうかを見る問題Aと、知識や技能を活用することができるかどうかを見る問題Bに分けて調査をしてまいりましたけれども、今回から、知識と活用と一体的に問う調査問題となりました。
     英語につきましては、今回が初めてで、今後3年に1度の実施となります。聞くこと・読むこと・書くこと・話すことの4つの領域ごとの問題で、聞くこと・読むこと・書くことについては筆記方式で、話すことについては初めて各学校の生徒用PC端末等を活用し、音声録音方式で実施されました。
     質問紙調査につきましては、これまでと同様生活習慣や学習環境等に関する内容です。実施日は平成31年4月18日です。本市からは、小学6年生1,916人、中学3年生1,759人が参加いたしました。
     1枚おめくりいただきまして、2ページを御覧ください。
     教科に関する調査結果に表われた本市の状況でございます。
     一昨年度から、国から提供された都道府県及び市町村のデータが整数値になりましたので、各教科の平均正答率を整数値で示しております。教科に関する調査の平均正答率を全国の公立学校の平均正答率と比較いたしますと、小学校につきましては、国語が4.8ポイント、算数が2.6ポイント下回るという結果でした。また、中学校につきましては、国語・数学ともに1.8ポイント、英語、聞くこと・読むこと・書くことは1ポイント下回るという結果でした。
     学校のPC端末等を利用し実施しました話すことの調査は、本市におきましては、全ての中学校で実施をいたしましたが、全国では聞くこと・読むこと・書くことと実施生徒数が異なるため、全国の平均正答数及び平均正答率のみが参考値として公表されております。また、都道府県別の結果の公表や市町村教育委員会が設置管理する学校全体の状況について、結果の提供はございませんでした。
     次に、各教科の状況について御説明いたします。
     主な結果として、相当数の児童・生徒ができている点と、課題となる点、該当する問題の概要と問題番号をそれぞれ記載いたしました。
     (1)を御覧ください。小学校は国語を例に挙げて説明いたします。
     1つ目の、目的に応じて文章の内容を的確に押さえ、自分の考えを明確にしながら読むことと、2つ目の、目的に応じて本や文章全体を概観して効果的に読むこと、3つ目の、話し手の意図を捉えながら聞き、話の展開に沿って自分の理解を確認するための質問をすることについては、相当数の児童ができています。
     この内容に該当する問題の概要を四角の枠の中に記載をいたしました。
     資料を4枚おめくりいただきまして、後ろに参考資料として、実際の問題をお付けしております。参考資料の2ページを御覧ください。
     目的に応じて自分の考えを明確にしながら読むことの問題は、下の右側、2の1の(1)になります。目的に応じて文章全体を概観して効果的に読むことの問題は、その左側、2の2になります。この問題は、食べ物の保存について調べたことを友達と紹介し合う活動について、疑問に思ったことの答えとなる文を選ぶ問題が2の1の(1)、梅干しづくりについて知りたいことが載っているページを本の目次から見つける問題が2の2となっております。
     隣の3ページを御覧ください。
     話し手の意図を捉えながら聞き、自分の理解を確認するために質問する問題は、3の1になります。こちらは畳職人の方にインタビューをするときの適切な質問を考える問題です。
     恐れ入りますが、資料の2ページにお戻りください。
     小学校国語の課題となる点については、目的や意図に応じて自分の考えの理由を明確にし、まとめて書くことや、3ページの上から漢字を文の中で正しく使うこと、文と文との意味のつながりを考えながら、接続語を使って内容を分けて書くことなどが挙げられます。
     該当する問題の概要は、同じく四角の枠の中に、実際の問題は先ほどの参考資料の1ページに掲載しましたので、後ほど御確認いただければと思います。
     引き続き資料の3ページです。
     (2)といたしまして、小学校算数の主な結果を6点、4ページには(3)として中学校国語の主な結果を3点記載いたしました。
     資料4ページ中ほどになりますけれども、(4)を御覧ください。
     中学校につきましては、数学を例に説明いたします。
     平行移動の意味や証明の根拠として用いられている三角形の合同条件、反例の意味などは相当数の生徒ができています。一方、グラフに表された情報を事象に即して解釈することや、事象を数学的に解釈し、問題解決の方法を数学的に説明すること、資料の傾向を的確に捉え、判断の理由を数学的な表現を用いて説明することなどについて課題が見られました。
     参考資料9ページ、10ページに実際の調査問題を掲載いたしましたので、こちらも後ほど御確認いただければと思います。
     教科の調査の最後になりますが、資料5ページに(5)として、中学校英語の主な結果を7点記載いたしました。
     小・中学校全体の傾向として、目的や意図に応じて資料などの中から必要な情報を選び、自分の考えを書いたり、理由や方法を説明したりすることなどについて課題が見られます。各学校においては、児童・生徒の発達段階や実態に合わせて目的や意図に応じて情報を活用し、読み手に伝えたいことが伝わるように、事実や自分の感想、意見、理由などを整理して書くことができるよう指導することや、根拠を持って筋道を立てて考えたり表現したりするよさを実感できるよう指導することなどについて、引き続き工夫・改善を図っていく必要があるものと捉えております。
     続きまして、1枚おめくりいただき、資料6ページを御覧ください。
     3、児童・生徒質問紙の調査結果について御説明いたします。
     ここでは、教科の正答率との関連性ということに着目し、教科の正答率が高い児童・生徒に見られた回答の傾向と、教科の正答率が低い児童・生徒に見られた回答の傾向を記載いたしました。
     ページ下、ウの基本的な生活習慣と地域や社会に関わる活動の状況を例に挙げて御説明いたします。
     教科の正答率が高い児童・生徒は、毎日朝食を食べている。毎日同じくらいの時刻に起きているなどと回答している傾向が見られました。教科の正答率が低い児童・生徒は、今住んでいる地域の行事にあまり参加していない。地域や社会をよくするために何をすべきかを考えることが少ない。外国の人と友達になることや、外国のことについて知りたいとあまり思っていない。日本や自分が住んでいる地域のことについて外国の人にもっと知ってもらいたいとあまり思っていないなどと回答している傾向が見られました。
     同様に、6ページの上から、ア、自己有用感、自己肯定感、規範意識、イ、学校生活、授業、学習習慣、7ページに移りまして、エ、学習に取り組む態度に関すること、オ、主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善といった項目ごとにそれぞれの傾向を記載いたしました。
     8ページを御覧ください。
     質問紙調査の結果を踏まえまして、(2)児童・生徒質問紙調査の結果から見える今後の取組の重点を次の2点にまとめました。
     ア、生活に関することといたしまして、人の役に立つ人間になりたいと思う。人が困っているときは進んで助けているという設問に対して、相当数の児童・生徒が肯定的な回答をしており、児童・生徒が他者との関わりを通して多くのことを学んでいる様子がうかがえます。
     また、学校の決まりを守っているや、いじめはどんな理由があってもいけないことだと思うという設問に対しても、相当数の児童・生徒が肯定的に答えており、規範意識の高さも見受けられます。
     一方、今住んでいる地域の行事に参加している。地域や社会をよくするために何をすべきか考えたことがあるという設問に対して、肯定的な回答をした児童・生徒の割合は、昨年度を上回ったものの、5割程度であり、児童・生徒にとって地域における豊かな学びや体験に触れる機会の充実が望まれます。
     各学校においては、児童・生徒のよさを発揮する場として、コミュニティースクールの活動を充実するなど、地域と学校、家庭が連携して、地域における様々な学びや体験に児童・生徒が参加しやすい環境をより一層整えることが重要であると考えます。
     次に、イ、学習に関することといたしまして、ものごとを最後までやりとげてうれしかったことがあるという設問に対して、相当数の児童・生徒が肯定的な回答をしており、学校や家庭、地域において課題に対して諦めずに集中し、粘り強く取り組んでいる様子がうかがえます。
     また、国語、算数の勉強は大切だと思う。国語、算数の授業で学習したことは、将来社会に出たときに役に立つと思うという設問に、肯定的な回答をした児童が9割を超えており、学ぶことの意義などを理解していることがうかがえます。
     一方で、国語、算数・数学、英語のそれぞれの教科について、好きと回答した児童・生徒は5から6割程度です。新学習指導要領の全面実施へ向けまして、各学校においては、教科を学ぶ意義、有用性などを授業で児童・生徒が実感できるよう、指導を更に工夫することで、新学習指導要領が目指している資質・能力の一つである、学びに向かう力、人間性を涵養するとともに、今後も引き続き生きて働く知識及び技能の習得と、未知の状況にも対応できる思考力、判断力、表現力等の育成を目指して、児童・生徒の主体的・対話的で深い学びの実現へ向けた授業改善をより一層充実する必要があります。
     これらのことに重点を置きながら、学校、家庭、地域が児童・生徒の豊かな学び、よりよい成長のために、目標やビジョンを共有し、連携及び協働の取組を更に充実することができるよう、教育委員会といたしましても施策の工夫・改善に努めてまいります。
     なお、この結果は、今後本市のホームページで公開し、市民の皆様にもお伝えをいたします。
     以上でございます。よろしくお願いいたします。
  • 曽田教育長 ただ今の報告に対して、何かございますでしょうか。
     山本委員。
  • 山本委員 結構な数の質問をしたいなと思っていますけれども、最初に1点だけ、ほかの委員からもいろいろ質問があると思いますので、私の方から最初に1つだけ教えていただければと思います。
     報告書を拝見しまして、判断が難しいなと思うのは、まず相当数という言葉がございました。この相当数というのはどれぐらいなのでしょうか、と申しますのは、8ページには(2)のイのところでは、具体的に9割だとか6割というような数字が出てきます。それに対して、相当数というのはどれぐらいなのかというのを教えてください。
  • 曽田教育長 教育研究所長。
  • 川口教育研究所長 教科に関する調査について、相当数の児童・生徒ができているということを申し上げたかと思いますけれども、正答率を見ておりまして、正答率の80%のラインで相当数の児童・生徒ができているということを判断しております。また、課題があるという部分につきましては、50%のラインというところで、ただ、紙面の都合もありますので、その中から皆様にお知らせしたい内容を絞ってここに載せているということでございます。
  • 曽田教育長 そのほかいかがでしょう。
     森委員。
  • 森委員 関連して、6ページの質問紙にもやはり相当数というような表現がどこかであったと思いますが、これもやはり今の8割、5割なのかということと、この質問紙というのは、国が問題と一緒に出している質問と同じということでよろしいでしょうか。
  • 曽田教育長 教育研究所長。
  • 川口教育研究所長 6ページ、7ページにつきましては、児童・生徒質問紙の調査結果と、それから教科の正答率をクロス集計しております。教科の正答率の高い子どもたちが当てはまるといったような形で回答している内容が、8割を超えているようなものからピックアップをしたものが、白丸になっています。
     それから、教科の正答率が低い児童・生徒が当てはまらないといった形で回答しているような内容について、6割を超えているようなものについては、黒丸で強調させていただいているような、クロス集計をした内容でそこには表示させていただいています。
     それから、児童・生徒質問紙につきましては、全国学力・学習状況調査の教科に関する調査と併せて、国の方から質問紙が送られておりまして、国の質問紙に対して児童・生徒が回答した内容となっております。
  • 曽田教育長 そのほかいかがでしょう。
     杉山委員。
  • 杉山教育長職務代理者 まず単純な質問からお願いします。4月20日の新聞で、テストをやったら、英語の話すのが502校で実施できなかったというニュースがありました。話すテストの環境が整っていなかったということだろうと思いますけれども、先ほどの話でいうと、PC端末があって、それを使った話すテストというと、具体的にどういう、PC教室ですと20台ぐらいしか端末がありませんが、受ける生徒が多分100人を超えると思うので、どのようにやるのか、その方法をお聞かせください。
  • 曽田教育長 教育研究所長。
  • 川口教育研究所長 話すことの調査につきましては、各学校にあります子どもたちが使うPC端末、本市ですと生徒用タブレットが40台ずつ入っておりますので、その40台を活用させていただきました。
     学校によってはクラス数が5クラス、6クラスあったりしますけれども、話すことの調査の内容が5分間ほどでございまして、調査の問題自体は、5分間映像と音声が流れて回答するような内容になっておりますので、調査自体は前の説明と入れ替えの時間を考えると、15分もあれば1クラスの調査は終わるということでございます。ですので、本市の学校につきましては、PCルーム等一つの部屋に40台のタブレット端末を置いておいていただいて、そこに1組から順番に入っていただいて、まず1組の子どもが40人、説明を聞いて5分間の調査を行って、入れ替えで出ていったところに2組の子どもが入ってという形で、15分置きにそういった形で入って、時間割を組んで実施をさせていただきました。そういった状況でございます。
  • 曽田教育長 そのほかいかがでしょうか。
     門田委員。
  • 門田委員 およそ3,600人の子たちがこのテストを受けたので、多分、児童・生徒の御家族や学校の教職員は、結果はどうだったのだろうと、楽しみにしていると思います。ただ、心配なのは、2ページの表の点数のみにどうしても神経が行ってしまうという恐れを私は持っています。
     昨年度は、国語のAとB、知識と活用、算数の方もAとB、全部分かれていましたので、一概に昨年度と今年の子どもをデータだけで比較はできませんけれども、それを承知で、AとBを足して2で割ってその平均と比べてみると、何と厚木はすごくレベルアップしていてびっくりしましたが、昨年の6年生より今年の6年生のデータが、国語は同じですけれども、算数は何と12点、中学の国語は4点、中学校の数学は3.5と、どの学年も3点から十何点も点数が高くとれているんですね。
     ああ、すごいと思ったのですが、全国を見ますと、全国が何と19点昨年より上、国語は4.1、全国も計算の仕方は違いますけれども上がっているので、厚木がものすごく上がっているけれども、追いついていかないというか、点数だけを見ると。でも、このままで行けば、学び方を学び、教え方を知り、教員も児童・生徒の方々も努力されていると思うので、この勢いで進めていただけたらと思います。
     ただ、この学力について、厚木の教育基本政策がありましたね、基本指針ですか、あの1番目が学力でしたよね。学力アップをするために少人数にしたり、支援員を入れたり、寺子屋をやったり、いろいろな手だてを1番目の方でやっているので、ここなのだなと思いながら、私、あまり点数のことを言われると困るなと思うのですが、不登校の子とか渋々行っているお子さんとか、いろいろなお子さんがいるので。でも、この点数だけを考えると、やはりそれぞれがそれぞれやっているんですよね。学力の方や、あと家庭の方も。でも、家庭教育を見ますと、学力というより子育てがメインになりますよね、どうしても。
     それぞれはやっているんですけれども、それをどんなふうに組み立てていったら子どもが分かった、うれしいという、分かる喜びにつながっていく、それを積み重ねていくと点数も上がっていくなと、そこのところが少し分からないので、どんなふうにしていったらいいのかなと、自分も考えてはいるんですけども。
     それぞれにやっているのをもう少し、自分はできないですけれども、思っているだけですけれども、学力のポイントを上げることだけを鬼のように考えて、恐ろしい考えでいくと、それぞれやっているのをもう少しくっつければ。
     例えば小学校のこれを見ますと、まず一つ出てきましたね、学年で学ぶ漢字が、「たいしょう」と「かんしん」いう漢字2つの言葉ですけれども、だからドリルとか何とか、これも大事なんだよということを教えられますよね。
     それと、2つ目の接続詞というのも、塊と塊をくっつければ、「そこで」というのが入るねとか、それから教えるところは、大体文の最後の方に大事な言葉が入っていることが多いよねとかいう、そういうきっかけみたいなのを多分学校では教えているんだと思いますけれども、確認するとか、そんな作業をどんな形でやっていったら子どもに定着するのかなということを、私はこの問いを見て、もう少しだなと、すごく努力しているなというのを感じました。
     それと、クロス集計はすごく面白くて、ページで言うと6ページですね。このクロス集計というのはすごく面白いから、文字だと読めないけど、これは何か子どもたちに届くもので、こんなのを教えてくれれば、朝食を食べる子も増えるかなとか、いろいろなところに使えるかなと思いがありました。でも、厚木でいろいろなところで努力しているので、これでいけば追いついていけるし、越せるなという希望を私は感じています。
  • 曽田教育長 そのほかいかがでしょうか。
     山本委員。
  • 山本委員 7ページですけれども、オの上から2つ目の白丸、これは小学校6年生が自ら考え、自分から取り組んでいたと、それに対して、その下の黒丸、今度は中学生が、自ら考え、自分から取り組むことがあまりなかったと、まさに対照的ですけれども、このことについてまず1点目ですけれども、6年生と中3、こういう傾向というのが、全国的にあるのかどうかというのを教えていただきたいのと、それから、例えば厚木市でもほかのところでもいいのですが、小学校6年生にやった調査、それが数年後、中学校3年生になって同様の調査をやったときに、どういうふうに変化していたのかというような、そういった結果もあれば教えていただきたいのですが。
  • 曽田教育長 教育研究所長。
  • 川口教育研究所長 ありがとうございます。オのところの白丸と黒丸については、研究所で分析したときにも、これは少し不思議な結果だなということで、内容を見ておりました。
     全国も同様の傾向かという御質問ですけれども、このクロス集計については厚木市独自でやらせていただいているものですので、全国が全く同じように集計しているかというと、なかなかそこまで資料を追い切れていない状況でございます。また研究してまいりたいとは思っております。
     同様に、小学校6年生の子どもがこういった傾向があったときに、同じ子どもが中学校3年生になったときにどうかというところについては、教科の調査については全て追いかけて、中学に行くと上がっているねというところを確認しておりますが、この質問紙のクロス集計については、そこまで追い切れておりませんので、これもまた今後の研究の題材にしてまいりたいと思っております。ありがとうございます。
  • 山本委員 ありがとうございます。是非、こういったところを追いかけていくというのが、実は教育の重要な課題であるという気もしますので、今後の研究に期待をさせていただきたいと思っております。
     関連して、実は私は、このオの結果を見たときに、まさに、実は家庭が案外大事なのではないかという気がいたしました。そのように考えていくと、やはりイのところの質問というのは、まさに実は家庭学習をしっかりやっていくと、結構変わってくるのではないかという黒丸が多かったように思っておりまして、こういったところも含めて、例えば厚木市でも構いませんし、全国的なところでも構いませんけれども、方策というのを講じているのであれば、教えていただけると有り難いのですが。
  • 曽田教育長 教育研究所長。
  • 川口教育研究所長 家庭学習につきましては、既に小中一貫教育の推進をしております中で、中学校区ごとに子どもたちの家庭学習の手引きのようなものを各学校が作成いたしまして、それぞれの学校が地域の実態に応じて取り組んでいるような状況がございます。
     ただ、家庭学習の方法につきましては、委員が先ほどおっしゃったように、工夫の余地はもう少しあるのかなとは考えておりますけれども、厚木市の子どもたちが取り組んでいないということではなくて、それぞれが、御家庭の協力も得ながら取組を進めているところかとは思っております。
  • 山本委員 ありがとうございます。
  • 曽田教育長 ほかいかがでしょうか。
     森委員。
  • 森委員 6ページのところで、先ほど御質問させていただきましたが、例えばアの自己肯定感や規範意識で黒丸が何もないのだなと思って、例えば真ん中の、いじめはどんな理由があってもいけないことだと思うのは、学習の方の生徒数が少なかったことも、これは思っていないのかなと読んでしまうところがあるんですね。
     私は、この黒丸、白丸の表現がいけないというわけではないですけれども、ちょっと言い方がきつかったら訂正しますけれども、学力の成績が悪い子は規範意識もないんだというふうに、決めつけてないかな。このクロス集計が本当にいいのだろうか。
     先ほど5割の子と言われましたかしら、50%の子の中でいじめはどんな理由があってもいけないことだと思うの中に、6割いなかったのかなと、私は、先ほどここは6割とおっしゃったような気がしますが、いわゆる正答率が50%に満たなかった子がいじめはいけないことだと思っている人が6割もいないのかなと、これはそんなふうに私は読んでしまったので、いわゆるこのまとめ方を生徒も保護者も見たときに、私はすごくショックです。
     お勉強ができない、分からないというのは自覚していますけれども、自分の人間性を否定されるようなまとめ方のような意識がして、私の読み方が違っていたら御説明いただきたいと思います。
  • 曽田教育長 教育研究所長。
  • 川口教育研究所長 分かりにくい説明で申し訳ありませんでした。
     いじめはどんな理由があってもいけないことだと思うと回答している子どもたちは、教科の調査のできのいかんにかかわらず、児童も生徒も9割を超えております。厚木市の子どもたちは、全体がいじめはどんなことがあってもいけないと思うという意識はしっかりと持っている状況です。
     ここに白丸で書かせていただいた部分については、教科の正答率が高かった子どもたちが、そうですよと答えた割合が、とても高かったということです。95%を超えていたかと思います。黒丸でなぜ出てこないかというと、教科の正答率が低かった子どもたちが、そうは当てはまらないと答えた子どもがとても少なかったので、ここには黒丸は入らないということです。
     なかなか分かりにくいという御指摘をいただきましたので、表現の仕方については、今後また検討してまいりたいと思います。ありがとうございます。
  • 曽田教育長 よろしいですか。
  • 森委員 そうですね、お分かりだと思いますけれども、成績の高い低いで人間性まで否定するようなこういう集計というのは、なおさらやる気をなくしてしまうのかな。どうせそんなふうにしか見られていないんだろうとか、そういうふうに、特に年齢が高くなればなるほど、間違った考え方をする子どもが出てきますから。
     今これで見ると、黒丸はというふうに、上の四角に載っているので、今の御説明とちょっと違うかなという意識が私の中にまだあるので、やはり表現、表示の方法というのは、こういう内面的なものに関しては別の方法の方が、厚木の中で全体はこれだけいるんですというような方法で、多分先生方からは生活習慣であるとか規範意識であるとか、そういったところがだめな子というのは、というふうに捉えがちで、それも確かに事実ではあるところは確かにありますけど、やはり一緒くたにしてしまうのはどうかなという気がしております。
  • 曽田教育長 教育研究所長。
  • 川口教育研究所長 教育研究所といたしましては、決して教科の正答率が低い子どもたちの人間性を否定しようということで表しているものではございませんので、今後は表示の仕方について、もう少し理解しやすいものを工夫していきたいと思っております。
  • 曽田教育長 書き方の問題で、8ページに児童・生徒質問紙調査の結果から見える今後の取組の重点で、全体的なことというのがここのところに書かれてありますので、いじめはどんな理由があってもいけないことだと思うという設問に対して、もう圧倒的に多くの子どもたちが、当てはまる、そのとおりだと。
     この全体的に厚木の子どもたちはこうなんだというのが前にあって、それで後にこのクロス集計のこれが出てくると、また受けとめ方が違うというか、誤解を生じなくても済むのではないかなという感じがしますので、そのあたりのところは森委員がおっしゃったことを踏まえて、研究・検討してみてもいいのかなと、そんな感じがしました。ありがとうございます。
     そのほかいかがでしょう。
     門田委員。
  • 門田委員 学力が振るわないとか苦手という子どもに、いつスイッチが入るか分からないですけど、小学校、中学校で入らない子もいるし、高校、大学でスイッチが入る子もいて、またその成長がすごく親として見ていると楽しみという家庭が結構多いと思うので、勉強苦手だなと書いている子が半分と出ましたが、この子たちに希望というか、面白いんだよ、分かったときにやったというのを多分学校で努力されていると思うので、そういうのを含めて、これを出してくれれば有り難いなと思います。
     1点質問させてください。1ページの欠席の数ですが、回答した人から、昨年度5年生が6年生とスライドして、多分ちょっとずれていると思いますが、小学校では118人欠席、中学校では154人欠席ですが、この欠席というのは、通常のものでしょうか。それとも、例えば何かテストのためというのは分からないですよね、何かテストのときはどこの教室にと、そういう操作もないと思うのですが、その欠席は普通このぐらいあるものなのか、教えていただけたらと思います。
  • 曽田教育長 教育研究所長。
  • 川口教育研究所長 恐れ入ります。1ページに欠席の人数は載っていないかと思いますが、欠席者数については、5月1日付けの学年の人数から引き算をされてという認識でよろしいですか。
  • 門田委員 先ほどちょっと言いましたが、多分違っていると思いますが、私たちが分かるのは、昨年の5年生の数から今の6年生って差し引きして、多分ずれはあると思いますが、100人ぐらいは欠席かなというふうに想像しましたが、平常の欠席の数なのでしょうか。それが少し心配で。
     例えば、外国籍の子もいますし、いろいろな事情のお子さんたくさんいると思うので、教えていただけたらと思います。よろしくお願いします。
  • 曽田教育長 教育研究所長。
  • 川口教育研究所長 恐れ入ります、当日の欠席者の人数については、こちらでは把握をしておりませんが、今御質問があったような配慮の必要な子どもたち、例えば外国から来て間もない子どもたちであったりとか、あるいは障害のあるお子さん、特別支援学級に在籍しているようなお子さん方については、調査マニュアルの中にとても細かく、こういったお子さんについてはこういうふうに配慮しなさい、こういったお子さんについてはこういうふうに配慮しなさいというふうに指示が出ています。
     大きくはそのお子さんが、前の学年までのものを履修していないものについては受験をしなくても構わないので、事前にその実施要領に基づいて保護者と本人と学校の先生方で、実施の仕方を十分調整をした上でやってくださいということになっております。そのような形です。
  • 門田委員 分かりました。参加率はどのくらいなのかなと、単純な疑問があったものですから、お伺いしました。ありがとうございます。
  • 曽田教育長 要は、極端な言い方をすると、4月18日の時点で対象が小学6年生と中学3年生だから、小6が4月18日の時点で何人在籍していて、中3が何人在籍していて、調査に参加した人数がこれだけでと、そういうことですよね。それはすぐ分かりますよね。
  • 門田委員 はい。分かりました。配慮して欠席をしているということを聞きましたので。ありがとうございました、大丈夫です。
  • 曽田教育長 ほかいかがでしょう。
     杉山委員。
  • 杉山教育長職務代理者 調査の6ページと7ページのところについての意見というか、考え方をお話させていただきたいと思いますが、 当然、こういうテストをやると、教員というのは自分もやってみて、うちの子どもどうだったのだろうかというのを、実際に調べたりとかして、次の自分たちの指導にいかすということをよくしますので、こういった6ページ、7ページに書かれているようなことって、おおよそ、クロス集計の出る前にも察しがついている部分があるのかなと思うのですが、それでもこうやって出てくると、やはり先生方に頑張ってほしいなというところがありました。
     例えば、6ページのイ、学校生活、授業、学習習慣の一番上の黒丸、授業でコンピューターなどのICTをあまり利用していない。小学校なんかでも、PC教室を使うというのは週に1回使えるかどうかみたいな、順番で使うとか、タブレットが入ったらまた多少違うかなと思いますけれども、教員で一生懸命使おうとしている方もいるし、自分が持っているスマホみたいなものを使ってテレビの画面に映してやるなんていう、集中させて学ばせるなんていうことをやる方もいれば、教科や単元によってはなかなかできないということもありますので、一概にここでどうのこうのとは言えないと思いますけれども、やはりこうやって出てきてしまうと、授業でできるだけICTを活用してよねというところにつながるのかなと思います。これは、小・中問わず教育委員会としては投げ掛けていく必要があるのかなというふうに思います。
     それから、7ページのエの学習に取り組む態度に関することで、一番下の方、英語の授業では原稿などの準備をすることなく、即興で自分の考えや気持ちなどを英語で伝え合う活動があまり行われていないと思うというのがあって、こういうのもやはり子どものニーズとしては、こういうことをやりたいなと思っているのかなと思いますので、こちらはもう間もなく小学校でも始まるわけですけども、あわせて小・中でも、やっぱり先生方に投げ掛けていく必要があるのかなと思いました。
     それから、もう一度6ページに戻りますけれども、6ページの黒丸を見ると、家庭と地域に関わる内容が重要なところになるのかなと思います。家で自分で計画を立てて勉強していないとかというのを、これもずっと自分が分かる範囲の思考から、教員で、新採用のころからこういうことをやりたいと思って、宿題を出すとか何とかいろいろやっていたわけですけど、なかなかやはり定着は難しい部分があるのかなと思ったり、子ども読書活動推進計画というのがありますが、やはり読書をする時間が短いよというのもあったり、これは御家庭での協力を願わざるを得ないのかな。
     さらに、ウの方で見れば、地域の行事とか社会と自分との関わりとかいうことが出ていますけども、この辺もやはり学校もそうですし、地域の方も学校運営協議会が順調に来ていると思うんですが、やはり頑張ってほしいなと、こういうことが将来的につながっていくのかなと思うと、その辺の投げ掛けもお願いしたいなと思いました。
     ただ、思うのですが、6年生も中学校3年生もそうですけれども、学習状況調査というのは、国語、算数・数学、それから中学で英語という、非常に限られた教科での調査ですから、実際はそれ以外でもいろいろな学力があるわけで、多分今、自分がこういう年代になって生活すると、自分にとって生活の技術なんていう、思考判断をしなければいけないのですが、家庭科とか体育ですか、こういうところで自分でどうやって健康に過ごしていくかという、自分で考えて判断するみたいなところ、知識とか技能とかすごく大事だなと思う中で、やはり教科が限られたテストで判断されているということを考えた場合に、トータルでの学力とは何なのかというものも、教員もそうですし、保護者も子どもも考えていかないといけないのかなと思うと、そういった部分での教育委員会の啓発も必要なのかなと思います。
     今までも確かにやっていらっしゃるとは思いますけれども、こういう結果が出て、全て文部科学省が言う誤差の範囲の中で正答率が出ているということを考えると、今までの動きを続けていく、働き掛けを続けていくということが求められるでしょうし、必要に応じてはもう少してこ入れすることも必要なのかなと、こういうような集計が出ていますから、是非これを今言った教員、子ども、それから保護者に分かりやすく伝えていただいて、今後の取組で続けていただければと思います。
  • 曽田教育長 ありがとうございます。
     ほかいかがでしょう。
     山本委員。
  • 山本委員 8ページがこの報告書の総括的なところになるかと思いますけれども、今、杉山委員がお話になったように、私も結局はバランスだとか、それから学力という言葉を使いますけれども、そのバックボーンにあるのは人間力かなとか、そのようにも考えてはいるのですが、下から3行目、ここのところがこの報告書の要かなと読んでいたのですが、2行目です。よりよい成長のために目標やビジョンを共有し、というようなことが書かれていますけれども、ここをもう少し具体的に、何が目標で何がビジョンなのかというのを教えていただけると有り難いと思うのですが。
  • 曽田教育長 教育研究所長。
  • 川口教育研究所長 目標、ビジョンについては、教育委員会としてこれが目標でこれがビジョンですと、全てをお示しするものではないと考えています。もちろん、総合教育会議で教育大綱もお示ししておりますし、教育振興基本計画で教育委員会としての目標も立てておりますけれども、それだけではなくて、そこを基にしながら、やはり各学校あるいは各地域、各家庭で、子どもたちの成長のゴールをどのように考えていくのか。望ましい学びをどのように考えていくのかということを、丁寧にやり取りをしていただいて、共有していただきながら、子どもたちをやがて自立した地域の市民となれるように育てていく、そういったことを、皆さんがやっていただくことがとても大事なのかなと考えています。
     新しい学習指導要領の中でも、学校教育の中だけではもう子どもたちを育てていくのはなかなか難しい、この予測困難な社会、情報化も進んでいますし、グローバル化、少子高齢化、地球温暖化、そうした予測のできないような出来事がたくさん起きる今日や未来に生きていく子どもたちに、どんな力を身に付けさせていくかということを、学校だけではなく、地域の方や保護者の方、皆さんが一緒に考えて、この子どもたちにこういう力を付けて、こういうふうに育てていこうというビジョンを共有していただくということがとても大事なのではないかなと、新学習指導要領を基にしながら考えております。
  • 曽田教育長 厚木の23小学校、13中学校で、かくあって欲しいという、全体の教育委員会としての理念なり目標なり方針というのは、当然設定してあるわけですけれども、それぞれの小学校だとか中学校というのは、置かれている状況と、そこで生活している子どもたちの状況、家庭環境は随分違いますので。
     だから、全ての学校がそういったようなものを目指しつつも、自分の学校は学校教育目標としてこういう目標を掲げ、これを重点にして、具体的にこういった取組を中心でやっていこうというのが、本当に全部違うといったら全部違うので、そういったような意味で、その目標、ビジョンを共有しというのは、どちらかというとここで書いているのはそういう意味ですよね。
     また、全体のことというのは、3年度から新しい教育振興計画に基づいてスタートしていくことになりますので、今年度、それと来年度で計画を策定していきますから、その中で今回の学習指導要領の改訂なども踏まえつつ、厚木の教育として理念はこれでいいのか、目標はこれでいいか、方針はこれでいいかと、そのあたりのところを検討して、委嘱が終わったので、これから検討していただくことになりますけれども、そのことを学校の方に理解してもらいつつ、それぞれ学校の特色ある教育活動というのを展開していってもらわないといけないということがあります。
     ですので、今回の全国学力・学習状況調査の調査結果についても、平均正答率もそうですし、ここで文章で書いてあることもそうですけれども、平均ということをやると、一校一校の違っている状況というのが見えなくなってしまう部分というのがあります。
     だから、それぞれの学校がこれとは別に、市としての分析とは別に、結果が戻ってきたのは7月でしたか、7月には各学校にこの調査結果というのが戻されますので、夏季休業等を利用して、それぞれの学校の教職員の方で自分の学校の今回の結果がどうだったのかという分析をやり、課題を明らかにして、2学期以降どう取り組んでいこうかということをやっているということで、それにプラスアルファ、市全体ではこうなんだなと。それをまたそれぞれの学校が取り組んでいく参考の資料として役立ててほしいと。
     これはこれで、教育委員会の立場としては、学校がどう頑張っても、どうにもならない部分というのは残ってしまうんですね。それをどういう形で、どういう施策をもって支援していったらいいのだろうか。それこそが私たちの役割だろうと思っていますので。もう間もなく予算編成が出てきますけれども、予算が絡まなくてもできることと、やはり予算が必要になってくることがありますので、その辺のところを分析してまとめて終わりではなくて、これに基づいて、私たちとしては何をやらないといけないかということを真剣に考えていかないといけないと、そのように受け止めています。
     ですので、委員さんからいろいろな御意見を頂戴しましたけれども、一つ一つがもっともでありますので、それを具体的なものにどうつなげていくのかということが、私たちが責任持ってこれからやっていかないといけないことだと、そのように思っています。
     また、委員さんからは具体的な取組事項についても、御意見をいただかなければならないことというのが当然出てくると思いますので、そういった意味で、現時点ではこういった結果でしたと、そのように受け止めていただければいいのかなという感じがしています。
     私が大分話してしまいましたけれども、ほかいかがでしょうか。
     森委員。
  • 森委員 最後、教育長がおまとめになったので、非常に発言しづらいですけれども、やはり8ページの、私は最後の総括のところが、すごく漠然としているなという印象です。今の回答でそうなのかなと理解しつつも、やはり資料6の冒頭の4行、5行のところの最後の校長のリーダーシップの下、指導内容や改善を進める指導をしてまいりますとありますので、是非ここのところを、具体的に今回、すごく具体的でなくても、こういうところが一言あると、なるほど、この結果を受けてこんな支援が必要だと感じているのだろうかとか、今、8月に各学校でおまとめになったと聞きましたので、今日の時点で間に合わなかったのかもしれませんけれども、例えば各校から上がってきた支援の内容とか活動の内容を受けて、支援の方法とか何かを考えるとか、この冒頭の文章がただ単なる文章で終わっているのではないのかなという印象を、私は受けたんですね。
     きれいな熟語や文章は絵空事になってしまいますから、やはり底辺の子ども、点数の取れない子の漢字1個ができたら平均点が上がるという、平均点が上がるだけが目的ではないですけれども、やはりこうやって数字で出ていますから、せめて神奈川の平均は行きたいなと思うのが人情だと思うんですね。
     トータルで人間性をというのは、もちろんそうですけれども、英・国・数というのはこれからの時代、今までも絶対に必要な、特に小学校の算数、国語は将来にわたって必要なことなので、やはり平均点を超えようという意識は持つべきだし、そういう具体的なところが各学校で状況が違いますから、そういったところの支援とか、そのようなものも御提示いただいたら納得がいくかなと。きれいな文章でまとめるのはいかがかなという印象を持ちました。
  • 曽田教育長 教育研究所長。
  • 川口教育研究所長 ありがとうございます。こちらの調査の結果につきましては、調査結果を受けてまとめさせていただいているものでして、今後の具体的な方策につきましては、今教育指導課とも連携をしておりまして、各学校が自校の状況を分析することに対して、必要に応じて指導主事が学校へ参りまして、授業研究であるとか、あるいは先ほど教育委員会の施策として支援できるところはないかとかをこれからかかわっていく、そんな取組を進め始めているところです。
     こういったホームページに公開する内容のもので、具体的なものを一つ一つというのは、少し難しいかなと感じております。
  • 曽田教育長 ほかよろしいでしょうか。
     それでは、特になければ報告事項6を終わります。
     それでは、ここで暫時休憩といたします。
     再開後は会議を非公開といたしますので、関係者以外の方は御退席ください。お疲れ様でした。
     なお、傍聴いただいた方についても、これ以降、会議が非公開となりますので、御退室くださるようお願いいたします。

暫時休憩16時11分
再開時刻16時12分

 報告事項1 事務の臨時代理の報告について(障害のある児童生徒の教育措置について)
 (資料に基づき説明し、了承された。)

  • 曽田教育長 以上で、本日予定しておりました日程は全て終了いたしました。
     これをもちまして、令和元年厚木市教育委員会9月定例会を閉会いたします。
     お疲れ様でした。

閉会時刻16時21分

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