平成24年厚木市教育委員会7月定例会

更新日:2021年04月01日

公開日:2021年04月01日

会議概要

会議主管課

教育総務課

会議開催日時

平成24年7月24日火曜日
午後2時

会議開催場所

厚木市役所 第二庁舎4階 教育委員会会議室

出席者

委員長 利根川 勇
委員長職務代理者 難波 有三
委員 山本 玲子
委員 新川 勉
教育長 平井 広
事務局
松本教育総務部長、杉山学校教育部長、山田社会教育部長、
相原教育総務部次長、大木学校教育部次長、小山社会教育部次長、
内山公民館担当次長、長谷川教育総務課長、須藤学校教育課長、
志賀学務担当課長、高澤教育研究所長

説明者

事務局職員

1 教育長報告

2 審議事項

日程1 議案第29号 教育に関する事務の管理及び執行の状況についての点検及び評価について
日程2 議案第30号 平成25年度使用の厚木市立小学校及び中学校教科用図書の採択について
日程3 議案第31号 厚木市立中学校選択制について

3 報告事項

  • (1) 給食用食材の放射性物質の検査結果について
  • (2) 小・中学校向け放射線に係る指導資料について 

会議の経過は、次のとおりです

開会時刻14時00分

 利根川委員長 定刻になりました。
現在の出席委員は5人で、定足数に達しております。
ただいまから、平成24年厚木市教育委員会7月定例会を開会いたします。
厚木市教育委員会会議規則第17条第2項の規定により、本定例会会議録署名委員として、難波委員を指名させていただきます。
初めに、教育長報告をお願いいたします。
 平井教育長 それでは、平成24年6月26日に開催されました、6月定例会以後の主な行事につきまして、御報告申し上げます。
お手元の資料の1番目でございます。6月27日、水曜日、厚木市青少年問題協議会委員委嘱式及び第1回会議に出席いたしました。
同協議会の会長は、小林市長です。また、私が副会長として委嘱されましたので、御報告いたします。
続きまして、3番目でございます。6月28日、木曜日、第2回厚木市小・中学校長会議に出席いたしました。
夏休みになりますと児童・生徒の交通事故、水難事故等が想定されますので、事故防止の観点から、指導を徹底してほしい旨の話をいたしました。
続きまして、5番目でございます。6月30日、土曜日、第43回交通安全こども自転車神奈川県大会激励会に出席いたしました。
大会に出場する、緑ケ丘小学校、清水小学校の児童に対しまして、小林市長と私で激励いたしました。
また、結果につきましては、僅差の準優勝ということで、非常に好成績でございました。学校の先生、交通安全指導員の皆様の御努力もありまして、子どもたちは、今回の好成績に大変喜んでいるという話も聞いております。
続きまして、8番目でございます。7月1日、日曜日、厚木公園及び本厚木駅北口広場におきまして、厚木市社会を明るくする運動メイン行事に出席いたしまして、小林市長、市関係者と一緒に啓発物品等を配布いたしました。
続きまして、12番目でございます。7月4日、水曜日、日頃からお世話になっております、厚木医師会の先生方との意見交換に出席いたしました。
就学前の健康診断等で、厚木医師会の先生方に大変お世話になっておりますので、感謝の気持ちをお伝えしたところでございます。
続きまして、13番目でございます。7月6日、金曜日、厚木第二小学校におきまして、教育長学校訪問講話を行いました。
短い時間ではございますが、教育長として、学校の先生に対しまして激励をいたしました。
続きまして、17番目でございます。7月11日、水曜日、中央図書館におきまして、厚木市図書館協議会委員委嘱式に出席いたしました。
同協議会の委員の皆様には、読書大好きあつぎっ子を目指して、それぞれのお立場から御意見をいただきまして、実効性のある計画を立てたいと考えております。
以上でございます。
 利根川委員長 ありがとうございました。
審議事項に入ります。
日程1 議案第29号 教育に関する事務の管理及び執行の状況についての点検及び評価についてを議題といたします。
議案の説明を、お願いいたします。
 長谷川教育総務課長 議案第29号 教育に関する事務の管理及び執行の状況についての点検及び評価につきまして、提案理由及び内容を御説明申し上げます。
なお、説明の時間としましては、おおよそ15分程度になるかと思いますので、よろしくお願いいたします。
本件につきましては、教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況につきまして、地方教育行政の組織及び運営に関する法律、一般的には地教行法と申しますが、地教行法の規定に基づき、点検及び評価を行いましたので、厚木市教育委員会教育長に対する事務委任等に関する規則第2条第3号の規定に基づき、提案するものでございます。
それでは、報告書につきまして概要を御説明させていただきます。恐れ入りますが、報告書の8ページをお開きください。
まず、1の趣旨でございますが、地教行法第27条第1項におきまして、教育委員会は、毎年、教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況について、自ら点検・評価を行い、その結果を議会に提出するとともに公表しなければならないと定められていることから、点検・評価報告書として作成したものでございます。
次に、2の点検・評価の対象でございますが、平成23年度の厚木市教育充実プランに位置付けた主要事業を対象として実施したものでございます。
次に、3の点検・評価の方法につきましては、点検・評価の客観性を確保するため、地教行法第27条第2項におきまして、点検・評価を行うに当たっては、教育に関し学識経験を有する者の知見の活用を図るものとすると定められていることから、学識経験者といたしまして元小学校長会会長の林元春様、平本博様や元中学校長会副会長の北川栄子様の3人による厚木市教育委員会点検・評価委員会を設置し、厚木市教育充実プランの八つの基本方針に位置付けられている主要事業の概要、23年度の実績、成果と課題、今後の取組等を示した後に、点検・評価委員から御意見をいただきました。そして、いただいた御意見を受けまして、八つの基本方針ごとに、次年度以降に向けた教育委員会の考え方を示しております。
9ページから13ページにつきましては、教育委員会の開催状況として、教育委員の皆様の名簿、教育委員会定例会及び臨時会の開催状況等について記載してございます。
続きまして、厚木市教育充実プラン主要事業の点検・評価の内容につきまして、御説明させていただきますので、恐れ入りますが、15ページをお開きください。
それでは最初に、基本方針1の確かな学力を身に付ける教育を推進しますにつきまして、御説明いたします。
15ページの小学校保護者負担軽減事業を始めとして38ページまで、教育委員会の主要事業である24事業の点検・評価を行いました。
恐れ入りますが、39ページを御覧ください。点検・評価委員から基本方針1に対する総括的意見といたしまして、厚木市の確かな学力を身に付ける教育を推進するための事業は、各小・中学校がそれぞれの学校の状況に合った事業を展開するために、有効に機能していると思います。また、児童・生徒の学習意欲を高め、一人一人に適したきめ細かな指導を行うための人的配置も様々な事業があり、効果は高いと思います。今後も、更に確かな学力の向上に向けて、各小・中学校への人的支援事業の継続強化を図っていただきたいとの御意見をいただきました。
この御意見を受けまして、確かな学力を身に付ける教育を推進するための各事業については、基礎的・基本的な学力の定着を図るため、児童・生徒一人一人に応じた、きめ細かな学習指導を実施しており、今後も、学校の教育活動や児童・生徒の学習活動を積極的に支援することにより、児童・生徒の更なる学習内容の定着を図ってまいりますと、教育委員会の考え方を示しております。
次に、40ページの基本方針2豊かな心と健やかな体をはぐくむ教育を推進しますにつきましては、小児生活習慣病対策等啓発事業を始めとして、50ページまでの主要事業である11事業の点検・評価を行いました。
恐れ入りますが、51ページを御覧ください。点検・評価委員から、児童虐待や不登校の問題は非常に深刻で、児童・生徒と担任や担当教員だけでは早期の十分な解決が困難な場合が多いと思います。そこで、これらの事業を通して、早期の発見ができるような実践的な教員研修と、児童・生徒の心に寄り添うことができるような教員の資質向上・意識改革の研修を重ねることにより、小・中学校の教員が、専門機関への早期相談と連携の必要性を認識した日々の教育活動が行われるよう、事業の更なる推進を望みますとの御意見をいただきました。
この御意見を受けまして、児童・生徒の不登校について、相談内容が多岐にわたり、より複雑になる中、専門機関などと連携することで、相談体制の充実を図ります。学校給食へ地場農産物を月2回使用するなど、今後も地場農産物を学校給食に進め、食を通して豊かな心と健やかな体を育む教育を推進してまいりますなど、教育委員会の考え方を示しております。
次に、52ページをお開きください。基本方針3教職員の資質・能力と組織力の向上を通して、信頼される学校づくりを推進しますにつきましては、56ページまで、主要事業である5事業の点検・評価を行いました。
恐れ入りますが、同じく56ページを御覧ください。点検・評価委員から、年間数多く実施されている教職員対象の研修事業は、毎年内容も工夫されていて、参加者の意欲を高め、指導力向上に大変役立っていると思います。今後も、教職員が今日的教育課題を十分把握し、児童・生徒・保護者の多様なニーズに日々対応する際に、自信を持って指導できるような実践的研修を、更に推進してほしいと思いますとの御意見をいただきました。
この御意見を受けまして、教育現場において、様々な課題解決のため各種研修や相談窓口などの支援が実施できたと考えております。今後も、自ら学び続ける教職員の意欲と指導力アップのためにサポートをするとともに、教職員の仕事の悩みなどを気軽に相談できる環境づくりに努めますなど、教育委員会の考え方を示しております。
次に、57ページの基本方針4課題やニーズに対応した教育環境の整備・充実を図りますにつきましては、68ページまで、主要事業16事業の点検・評価を行いました。
恐れ入りますが、69ページを御覧ください。点検・評価委員から、校舎の耐震補強工事、トイレの改修工事、普通教室冷暖房設備調査等、厚木市の学校施設整備は、子どもたちの安心・安全に十分配慮した様々な事業が、積極的に推進されていると思います。また、校舎等で老朽化した箇所の補強や改修も早期に行われ、各学校の教育環境の充実が図られていると思いますなどの御意見をいただきました。
この御意見を受けまして、学校施設の整備については、校舎の改修等施設整備事業等を計画的に実施し、施設整備の充実が図られたと考えております。今後も児童・生徒が安全で安心して学べる教育環境の整備に努めます。
児童・生徒が安心して通学できるよう、地域等と連携して通学路の安全確保に努め、学童通学誘導員の配置について検証を行うなど、交通事故等の減少に努め、今後も安心して登下校できる環境づくりを推進しますなど、教育委員会の考え方を示しております。
次に、70ページの基本方針5教育の原点である家庭教育を支援しますにつきましては、72ページまで、主要事業である3事業の点検・評価を行いました。
恐れ入りますが、同じく72ページを御覧ください。点検・評価委員から、家庭の教育力の重要性が増す中、子どもの健やかな成長のためには、課題を抱えた家庭への、様々な角度からの支援が必要と思われます。啓発活動の充実を図るだけでなく、直接的な支援事業も検討してほしいと思いますなどの御意見をいただきました。
この御意見を受けまして、家庭教育学級交付金、家庭教育情報提供事業、早寝早起き朝ごはん啓発推進事業などの家庭教育の支援事業については、家庭教育の自主性を尊重しつつ、より多くの方が参加する機会を捉えて事業を実施しましたが、今後も多くの家庭において、教育の機能が十分発揮されることにつながるような支援をしてまいります。また、啓発についても、一層効果が期待される方法の実施を図りますとの考え方を示しております。
次に、73ページの基本方針6地域全体で子どもを守り、育てる機運を高め、地域社会の教育力の向上に努めますにつきましては、主要事業である2事業の点検・評価を行いました。
恐れ入りますが、74ページを御覧ください。点検・評価委員から、青少年健全育成のための巡回や声掛け指導等、様々な活動により、駅周辺や各地域の公園が落ち着いた状況となり、地域社会の教育力が向上してきた成果が出ていると思われますとの御意見をいただきました。
この御意見を受けまして、青少年による問題行動の未然防止のための街頭指導活動や、非行防止・環境浄化活動で、積極的な声掛けを行い、街中は落ち着いた状況にあると考えます。今後も青少年相談員、専門補導員による声掛けや巡回等により、青少年の問題行動の未然防止、早期発見に努めますと示しております。
次に、75ページの基本方針7スポーツや文化活動の振興を図り、活力ある地域づくりを推進しますにつきましては、市民スポーツ活動推進事業を始め80ページまで、主要事業である9事業の点検・評価を行いました。
恐れ入りますが、81ページを御覧ください。点検・評価委員からは、社会教育分野は充実して進めていただいていると思いますが、スポーツ事業に参加する子と、そうでない子の体力などで二極化が進んでいると思われます。また、子どもの頃から指導が専門的すぎることも感じられ、このことも二極化に影響しているのではないかと感じます。行政としても総合的に子どもの体力の向上に取り組んでほしいと思います。市や各団体が実施する、市民を対象としたスポーツへの参加を一層高めるため、ライフステージに沿って、年間の内容を組み直したものを一覧できるようにして提示するなど、更なる工夫を期待しますなどの御意見をいただきました。
この御意見を受けまして、各スポーツ事業については、多くの方に参加いただき事業の浸透が図られてきていると考えます。今後もニーズに合った事業内容を推進します。また、指導員の研修会や各施設の整備を充実させることにより、参加者の更なる増加を図り、市民の皆様の健康・体力づくりの増進に努めますなどの考えを示しております。
最後に82ページの基本方針8人間尊重の精神を基盤とした人権教育の充実を図りますにつきましては、主要事業である人権教育・啓発推進事業について点検・評価を行いました。
点検・評価委員からは、人権尊重の意識をより高め、人権教育の充実を図るためには、人権講座の開催だけでなく、現在の本市の課題を把握し、ニーズに合った事業を積極的に推進してほしいと思いますとの御意見をいただきました。
この御意見を受けまして、人権教育については、あつぎビジョン等の活用や中学生人権作文の優秀作品朗読、受賞者を交えたディスカッションを実施するなど、人権についての正しい理解を深めるための事業を実施しており、今後も、人権尊重について現状に即した、ニーズに合い、参加しやすいテーマを設定し、周知を図ることで更なる人権教育の充実を推進しますと示しております。
そして、83ページを御覧ください。最後に、点検・評価委員から教育委員会の事業についての総括的な御意見をいただきました。
内容としましては、私たちは平成24年度の点検・評価に当たって、基本方針ごとに主要事業の内容と成果を点検・評価する形をとりましたが、基本的に厚木市教育充実プランの事業は、きめ細かい事業が展開されており、実績も着実に上がってきていると思われます。教育は、目に見える部分(ハード)と目に見えない部分(ソフト)とありますが、ハードは近隣市と比べても充実していると思います。しかし、ソフトは目に見えない部分ということで、その部分に予算を執行するのは理解されにくい部分がありますが、子どもたちに指導をしていく上で、必要不可欠であると考えます。
各事業の点検評価を行う中、事業の成果を示す指標が、分かりづらいものがありました。目標が分かりづらければ、事業そのものが目標を見失いがちにもなるため、的確な数値設定が必要と思います。しかし、教育とは全てを数値で表せるものではなく、事業ごとに何を目標として、狙いは何かを把握することも大切ではないでしょうか。教育の成果は、短期的には結果が見えなくても、長期的には効果が出てくるものと考えますので、長い目で事業を実施する必要があると思います。今後も未来を担う人づくりのために、教育委員会各事業については継続してほしいと思いますと御意見をいただきました。
教育委員会といたしましては、自ら点検・評価を行った結果とともに、いただいた御意見を参考に、次年度の事業について検討してまいりたいと考えております。
以上、厚木市教育委員会点検・評価報告書につきまして、本報告書を議会に提出し公表することにつきまして、よろしく御審議くださるようお願い申し上げます。
 利根川委員長 ありがとうございました。
ただいまの説明に対しまして、何か質疑がありますでしょうか。
大変、事業内容が充実していると思いますけれども、その中で何か気が付いたことがありましたら、御指摘願えればと思います。
 利根川委員長 お願いします。
 山本委員 83ページの総括的意見について教えてください。
中央の部分ですが、各事業の点検評価を行う中、事業の成果を示す指標が、分かりづらいものがありましたとなっていますが、具体的に何か挙げられていたのでしょうか。
 利根川委員長 お願いします。
 長谷川教育総務課長 恐れ入りますが、後ほど資料として御提示させていただきたいと思います。
 利根川委員長 お願いします。
 山本委員 よろしくお願いします。
 利根川委員長 それでは、ほかに質疑がないようですので、採決に移ります。
本件は、原案のとおり可決してよろしいでしょうか。
(「異議なし」との声あり)
 利根川委員長 異議なしと認め、議案第29号を可決いたします。
続きまして、日程2 議案第30号 平成25年度使用の厚木市立小学校及び中学校教科用図書の採択についてを議題といたします。
議案の説明を、お願いいたします。
 須藤学校教育課長 それでは、議案第30号 平成25年度使用の厚木市立小学校及び中学校教科用図書の採択について、その提案理由を御説明申し上げます。
平成25年度使用の厚木市立小学校及び中学校教科用図書について、義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律第13条、第14条及び同施行令第14条並びに学校教育法附則第9条の規定により、採択を求めるものでございます。
今年度使用している教科用図書は、小学校用は平成22年度、中学校用は平成23年度にそれぞれ採択されておりますが、法令の定めにより、4年間は同一の教科書を採択するものとされております。このため平成25年度は、学校教育法附則第9条の規定による教科用図書を除き、今年度と同一の教科用図書を採択することとなります。
今年度、小学校・中学校で使用している教科用図書につきましては、議案書の裏面を御覧ください。これらの教科用図書につきまして、平成25年度使用の小学校及び中学校教科用図書として、採択いただきますようお願いいたします。
次に、学校教育法附則第9条の規定による教科用図書につきましては、教育委員会が、毎年度異なる教科用図書を採択できることとなっており、各学校から希望がありましたものの中から、個々の児童・生徒の障がいの状況や発達段階などを考慮し、適切であると判断したものにつきまして、採択していただきます。
該当する教科用図書につきましては、一覧表として載せてございますので、こちらにつきましても御協議の上、採択いただきますようお願いいたします。
以上でございます。
 利根川委員長 ありがとうございます。
ただいまの説明に対しまして、何か質疑がありますでしょうか。
それでは、特に質疑がないようですので採決に移ります。
本件は、原案のとおり可決してよろしいでしょうか。
(「異議なし」との声あり)
 利根川委員長 異議なしと認め、議案第30号を可決いたします。
次に、日程3 議案第31号 厚木市立中学校選択制についてを議題といたします。
議案の説明を、お願いします。
 志賀学務担当課長 それでは、議案第31号 厚木市立中学校選択制につきまして、提案理由及び内容につきまして御説明を申し上げます。
提案理由でございますけれども、厚木市立中学校選択制について、厚木市中学校選択制見直し検討委員会からの報告を踏まえ、市内全ての中学校について選択を認める制度から、指定中学校に隣接する中学校について選択を認める制度に変更するものでございます。
1枚おめくりいただきまして、別紙を御覧いただきたいと存じます。変更の内容でございますけれども、本年4月の教育委員会定例会で御協議いただきました内容と変更はございませんが、改めて内容につきまして御説明申し上げます。
本制度につきましては、実施から8年が経過しております。東日本大震災を経験した中で、生徒の登下校の安全性が指摘されており、平成23年度に設置いたしました、厚木市中学校選択制見直し検討委員会からの報告を踏まえ、制度の見直しをした結果、生徒の登下校の安全が最優先されるべきこと。また、地域とのつながりや連携の重要性が、再認識されていることなどの理由から、平成25年度の入学者から、市内全ての中学校について選択を認める制度から、指定中学校に隣接する中学校について、選択を認める制度に変更するものでございます。
なお、指定中学校及び隣接する中学校に希望する部活がない場合には、隣接以外の中学校を選択することができるようにしたものでございます。
詳細につきましては表に記載してございます。選択できる中学校につきましては、申し上げたとおりでございます。
受入れ上限人数につきましては、毎年度、中学校ごとに校長と協議の上、人数を定めるとなっております。変更後につきましては、校長と20人を目安に協議の上、定めたいと考えております。
次に、抽選でございますけれども、受入れ上限人数を超えた場合には、抽選することは変更ございませんが、受入れ上限人数を超えなかった中学校につきましては、2次申請を可能とするといたします。2次申請の時期は、1月の中旬までとなります。
次に、私立中学校受験予定者につきましては、現行制度では申込みができませんでしたが、変更後は申込みができるようにいたします。ただし、抽選の場合は、補欠扱いとします。
申込期限につきましては、現行制度より、10日間程度延長いたします。
部活動につきましては、指定学校及び隣接する中学校に希望する部活がない場合には、隣接以外の中学校を選択できるといたします。
次に、本制度の変更に当たりまして、パブリックコメントを実施いたしましたので、その結果につきまして御報告申し上げます。恐れ入りますが、1枚おめくりいただきまして、参考資料を御覧ください。
まず、意見の募集期間でございますけれども、平成24年6月1日から6月30日まででございます。意見の提出者数につきましては、4人の方から9件の意見をいただきました。意見の反映状況ですけれども、意見の趣旨が要綱等に盛り込まれているものが2件、要綱に反映できないものが6件、その他の感想が1件となっております。
主な御意見と市の考えにつきまして、個別に申し上げます。表の3番を御覧いただきたいと思います。この方につきましては、部活動と変更の実施時期に関する御意見及び兄弟姉妹が卒業した学校につきましては、隣接外でも許可してほしいという御意見でございます。
まず、市の考え方といたしまして、入学する際に、兄又は姉が在籍している場合につきましては、学校行事等で一定の配慮が必要であることから、指定中学校変更制度により、同じ中学校に入学することができますが、既に卒業されている場合には、原則として指定中学校又は隣接する中学校に入学となります。なお、指定中学校及び隣接する中学校に希望する部活がない場合には、隣接以外の中学校の選択ができるとしております。
また、実施時期につきましては、厚木市中学校選択制見直し検討委員会の報告を踏まえまして、生徒の安全が最優先されること、地域とのつながりや連携の重要性が再認識されていること、過去の選択制の利用者の9割が隣接校からの通学区域であることから、早期に変更すべきと考えまして、平成25年度の入学者から変更を行います。なお、実施時期に関しましては、9番の方も同様の御意見をお持ちでございます。また、兄弟姉妹につきましては、4番の方も同様な御意見でございます。
次に、5番でございますけれども、この方は、従来の指定学校変更で十分対応ができるので、選択制を残すことにこだわる必要はないという御意見でございます。それに対しまして、選択制につきましては、子どもたち一人一人が、自らに適した教育環境で、個性や能力を一層伸ばすことができるよう導入したものであります。制度の実施から8年が経過しまして、制度が定着してきている中で、生徒の安全性を最優先に考えて、平成25年度の入学者から変更を行いますとしております。
また、3ページを御覧ください。地震対策、地域性、役員についての御意見がございました。右側に市の考え方を示してございます。
なお、今後のスケジュールでございますけれども、小・中学校長、小学校の教頭先生及び6年生の担任の先生を対象に説明会を開催いたします。これと並行いたしまして、各中学校と受入れ上限人数の協議を行います。また、同時に6年生の保護者に対しまして、選択制の周知、申請用紙等の配布を行います。また、各中学校を会場といたしまして、選択制の保護者説明会を開催した上で、10月中旬頃から申請書の受付を行いたいと考えております。
以上でございます。
 利根川委員長 ありがとうございます。
ただいまの説明に対しまして、何か質疑がありますでしょうか。
お願いします。
 難波委員長職務代理者 確認させていただきたいのですが、来春、中学校選択制を希望されている方は、10月中旬から申請を受け付けるということですが、今後のスケジュールから考えますと、夏休み中に先生方に説明会を開いて、9月の上旬か中旬頃には、保護者に通知が出ると理解すればよろしいのでしょうか。
保護者にいつ頃通知が届くのか、確認させてください。
 利根川委員長 お願いします。
 志賀学務担当課長 まだ日付につきましては、決まってはございませんが、なるべく早い時期に通知したいと考えております。
 利根川委員長 お願いします。
 難波委員長職務代理者 ありがとうございます。制度の変更ですので、なるべく早く保護者の方に通知してください。よろしくお願いします。
 利根川委員長 配慮をお願いします。
お願いします。
 新川委員 内容とは直接関係ないのですが、3ページに、公表の意見については、指定要件に該当する方のみ公開しておりますとありますが、どういう意味か教えていただけますか。
 志賀学務担当課長 パブリックコメントに意見を出すことができる方には要件がございます。指定要件に該当するためには、住所、氏名の記載が必要ですが、記載がなく、指定要件に該当いたしませんので、この表には入っていないということです。
以上でございます。
 利根川委員長 ありがとうございます。
それでは、ほかに質疑がないようですので、採決に移ります。
本件は、原案のとおり可決してよろしいでしょうか。
(「異議なし」との声あり)
 利根川委員長 異議なしと認め、議案第31号を可決いたします。
次に、報告事項に入ります。
報告事項1 給食用食材の放射性物質の検査結果について、報告をお願いいたします。
 相原教育総務部次長 それでは、報告事項1 給食用食材の放射性物質の検査結果につきまして、資料1に基づき御報告いたします。
今回は、6月18日から7月12日までの測定でございますが、御覧のとおり全ての測定において不検出となってございます。
なお、7月10日からの測定につきましては、8人の保護者から御要望をいただきまして、品目の選定にいかしてございます。食材名の頭に星印が付いてございますけれども、そちらが要望のあった食材でございます。
この表には記載されていませんが、7月19日から、表示方法の一部に変更がございました。こちらにつきましては、市の災害対策連絡会で審議して結論が出たものでございますが、下限値の表示もするようになってございます。測定の機器が3.7ベクレルまで測れますので、食材においてその機械が測りにいって、検出下限値が出るのですが、その部分については、今まで表示してございませんでした。例えば3.7ベクレルまで測りにいきましたけれども、結果的に不検出というような形で、より詳しく表示がされていくということでございますので、参考に御報告申し上げます。
また、6月29日に市営水泳プールの放射性物質の検査を、スポーツ課で行ってございます。御覧のとおり不検出ということでございます。
裏面でございますが、大気中の放射線測定の結果を、お示ししてございます。月2回の測定で市内22か所、定点観測を行っております。今回も特に変化はございません。
以上でございます。
 利根川委員長 ありがとうございます。
ただいまの報告に対しまして、何かございますでしょうか。
お願いします。
 山本委員 星印の付いている食材についてですが、近隣の市町村では、保護者から要望のあった食材を測定しているのでしょうか。余り聞いたことがないので、教えてください。
 相原教育総務部次長 保護者の方々の要望で、品目を選定している自治体につきましては、ないはずです。
それと、もう一つ参考で御報告させていただきます。厚木市では、給食の食材や保育所の給食の食材を測定しておりますが、これらの測定の方法、手順などを、市民の方に直接見ていただきまして、それを実感していただいて、より安全性を身近に感じていただきたいということで、8月22日、24日に放射性物質測定見学会を開催いたします。
8月1日の広報で周知いたしまして、それぞれ15人ずつ募集いたします。実施場所につきましては、南部学校給食センターになりますが、そちらに測定機が置いてございますので、それぞれ1時間、1品目ずつということで、実施したいと考えてございます。
以上です。
 利根川委員長 ありがとうございました。
ほかになければ、報告事項1を終わります。
次に、報告事項2 小・中学校向け放射線に係る指導資料について、報告をお願いいたします。
 高澤教育研究所長 小・中学校向け放射線に係る指導資料について、資料2に基づきまして報告いたします。
放射線、放射性物質について、厚木市の小・中学校の児童・生徒が正しく理解するために、厚木市教育委員会として指導資料を作成いたしました。指導資料は次の3枚から構成されております。恐れ入りますが、資料2を御覧ください。
まず1枚目が、教職員向けの資料、放射線、放射性物質に関する指導に当たってでございます。2、3枚目が児童・生徒配布用の放射線について知ろう・考えよう・やってみようでございます。2枚目が小学生を対象とした資料、3枚目が中学生を対象とした資料となっております。
恐れ入りますが、1枚目にお戻りになり、教職員向けの資料、放射線、放射性物質に関する指導に当たってを御覧ください。
指導資料作成のねらいとしては、福島第一原子力発電所の事故により、大量の放射性物質が放出されたことなどから、現在、国民一人一人が放射線、放射性物質についての正しい理解を身に付けることが必要となり、様々な関連情報に冷静に対処しながら、今後の生活の在り方を考えていくことが求められております。
放射線、放射性物質の指導については、文部科学省から、小・中学生のための放射線副読本が配布されておりますが、教育委員会として児童・生徒の心身の発達段階に配慮し、重要な基礎的事項をまとめた指導資料を作成し、児童・生徒が放射線、放射性物質に関して、より理解を深めることをねらいとしております。
恐れ入りますが、1枚目の教職員向けの資料、放射線、放射性物質に関する指導に当たっての裏面を御覧ください。
主な指導内容としては、4本の柱立てをしております。一つ目の柱として、放射線って何だろうとして放射線の性質、二つ目として、放射線は何に使われているのとして放射線の利用例、三つ目として、放射線の体への影響、四つ目の柱として、健康な生活を送るために日常生活で必要なことを取り上げております。
この指導内容を、児童・生徒がそれぞれの発達段階に応じて、理解しやすいように作成したものが、児童・生徒配布用の放射線について知ろう・考えよう・やってみようでございます。小学生用も中学生用も同一の構成となっております。小学生を対象とした資料を例に、説明いたします。
恐れ入りますが、2枚目を御覧ください。まず、片面に主な指導内容のうち上段に、何だろうとして放射線の性質、左下に、何に使われているのとして放射線の利用例、右下に、体はどうなるのとして放射線の体への影響の3点を取り上げております。恐れ入りますが、裏面を御覧ください。裏面に、毎日の生活の中でやってみようとして健康な生活を送るために、日常生活で必要なことを取り上げ、特に正しい知識を身に付け、正しい情報を基に、よく考えて行動することの大切さを、児童・生徒が理解することなどを挙げております。
3枚目の中学生向けの資料も同様の構成となっております。これらの資料の内容につきましては、外部の専門機関等の確認を受けております。
各学校での具体的な指導に当たりましては、2学期に全児童・生徒分を印刷して各学校へ配布し、本資料等を活用して、児童・生徒に対して保健指導、安全指導等に位置付けた計画的な指導が行われるよう、各学校に働きかけてまいります。
なお、夏休み中に、全小・中学校から一人以上の教員が参加する研修会を実施し、その中で、この資料や具体的な活用方法などについて、説明する機会を設けております。
以上でございます。
 利根川委員長 ありがとうございました。
ただいまの報告に対しまして、何かございますか。
お願いします。
 山本委員 何点か教えてください。
まず一つ目ですけれども、この資料を使って、授業の中でどのように活用するのかということですが、小・中学校では年間授業時数というのが決められています。その中で各教科等の指導を行っているわけですが、大事な教科はどんどん増えてきています。そういう中で、何の教科で指導していくのでしょうか。
二つ目は、授業の中でどのように活用していくのか、また、文部科学省からも副読本が出ていますが、そのあたりも含めて、これからどうするのか伺いたいと思います。
 高澤教育研究所長 今、二点お尋ねがございました。一点目は授業の中での活用、二点目は、具体的にこの資料が、文部科学省の資料等と併せて、どのような形で活用されるのかということでございます。
一点目につきましては、やはり、各学校におきまして放射線や放射性物質に関する指導を、保健指導又は安全指導等に位置付けて計画的に行う中で、この資料が活用されるよう作成いたしました。
併せて、教科のお話も出ましたが、体育科や保健体育科の健康に関する指導と関連付けた指導、また、理科、家庭科、技術家庭科等の、指導目標や内容を踏まえて、資料を活用することも可能でございます。
具体的な指導に当たりましては、児童・生徒の発達段階、生活経験、地域の状況等に、十分配慮されるように教育委員会として各学校に指導するとともに、印刷用の電子データも提供し、必要に応じて大きく拡大して黒板などに掲示するなど、活用方法についても情報提供をしてまいりたいと思います。
その際の資料の活用等でございますけれども、各小・中学校では、厚木市の作成資料、そして文部科学省の作成の副読本など、ほかの資料とうまく連携を図って活用し、適切な指導が行われるように努めたいと考えております。例えば厚木市の作成資料で概要を指導し、詳細については必要に応じて、文部科学省作成の副読本を参照して指導を深める、このようなことも考えられるのではないかと思います。
以上でございます。
 利根川委員長 ありがとうございます。
お願いします。
 新川委員 私も文部科学省の副読本を見させていただきましたが、放射能はこういう利用をされているよとか、良い面を書きすぎているなと感じます。例えば、福島の子どもたちが放射能で差別発言をされたとか、風評被害等があると思うのですが、そういったことも、しっかりと子どもたちに教えて、放射能はうつらないのだよとか、そういったことも教えなければならないと思いますが、いかがでしょうか。
 高澤教育研究所長 御指摘のところは、とても大事なところだと思います。本資料で申しますと、放射線の性質のところで、放射線、放射性物質についての正しい理解を促すということ、併せて別の観点として、人権教育の充実ということもございますので、差別発言など、不適切な考え方が子どもに育成されず、人権意識が豊かな子どもを、厚木が育てられるように努めてまいりたいと思います。
以上でございます。
 利根川委員長 ありがとうございます。
お願いします。
 難波委員長職務代理者 御説明の中で、先生方に研修を開催したいとおっしゃっていたかと思いますが、講師の方はもう決まっているのでしょうか。
もう一点ですが、このリーフレットは、文部科学省の小・中学生のための放射線副読本を参考にと書いてあるのですが、文部科学省の副読本のほかに、なぜ厚木市教育委員会がリーフレットをつくる必要があったのかも、教えていただければと思います。
 高澤教育研究所長 二点お尋ねがございました。一点目は先生向けの研修会、特に講師のことでございます。二点目は本資料作成の経緯ということでございます。
一点目の先生向けの研修会でございますが、夏休みに全小・中学校から一人以上の教員が参加する研修を実施いたします。全部で2部に分かれておりまして、まず、専門家を講師に迎え、講演を通して教員が放射線に関する基礎的な理解を深め、様々な関連情報に対して、冷静に向き合うための基礎的知識や考え方を知り、実際の指導にいかすことを狙いとしております。その後、教育委員会として本資料を提示し、授業での活用及び留意点などを説明いたします。
前半の講師でございますが、昨年度に市内の公民館で、講師として放射線に関するお話をしていただきました、松蔭大学大学院教授の瀧口洋先生を、講師にお願いしてございます。瀧口先生は、30年に渡り放射線について研究されていらっしゃいます。また、学識経験者として厚木市の環境審議会等の委員を歴任されていらっしゃいます。講師選定に当たりましては、昨年度、公民館での講演会に指導主事等が参加させていただきまして、専門的な知識を分かりやすく説明していただける、そのような講演だったことを確認してございます。
続きまして、本資料作成の経緯についてお話しいたします。放射線に関する指導資料につきましては、昨年度、文部科学省から小・中学校向けに、放射線に関する副読本が作成され、各学校の希望に基づいて配布されております。教育委員会として、放射線に関する内容については、学校の教員が実際に指導する際に、十分に教材を研究した後に、子どもたちの実態に合わせて教えることが大切であると考えておりました。
また、副読本の内容については、安全面ばかりが強調されているとの御意見があり、厚木市議会でも取り上げられておりました。
以上のことを考慮いたしまして、文部科学省作成の副読本などを参考にしながら、厚木市の子どもたちの実態を踏まえた、本市独自の指導資料を作成し、各学校で活用を図るものでございます。
以上でございます。
 利根川委員長 ありがとうございます。
お願いします。
 難波委員長職務代理者 よく分かりました。
 利根川委員長 それでは、ほかにないようですので、報告事項2を終わります。
委員の皆様から何かございましたら、よろしくお願いします。
 難波委員長職務代理者 7月初旬からでしたか、大津市で中学校の生徒が、友達からのいじめを苦に自殺をした事件が、大きく新聞やテレビ等で報道されております。報道を見ておりますと、教育委員会や学校の対応について、批判的な内容になっているなと思っております。
これは、他市の事件であると私たちは考えるのでなく、厚木市内の小・中学校でも、このような事態が起きるということが考えられると思います。そういった意味で、教育委員会では厚木市内の小・中学校36校でのいじめに対して、どの程度現状を認識しているのか、御説明いただきたいと思います。
 杉山学校教育部長 ただいまの御質問ですが、大津市の事件の報道につきましては、7月初旬から約3週間になると思います。ほぼ、連日のように取り上げられておりますが、学校、教育委員会の体制等について、どちらかというと批判的な内容の報道が続いていると思っております。今、厚木市教育委員会が、この問題についてどのように認識し、対応しているかということを紹介させていただきたいと思います。
まず、7月初旬の報道以来、国、県、市でどのような動きがあったかですが、国につきましては、7月20日に発表されましたが、いじめの実態調査を行う報道がされました。詳細についてはこちらに伝わっておりませんので、どのような内容的になるのか分からない部分もありますが、何らかの形で、この夏休み中に調査をすると報道されております。
また、7月22日に発表されたものですが、文部科学省にいじめ支援チームを設置するというものでした。こちらも、具体的にどのような形で設置されるか分かりませんが、今後、何らかの動きがあるものと考えております。
次に、神奈川県につきましては、平成22年度からですが、県内の問題行動が多いということから、1年間まとめて調査するのではなく、短期調査というものを実施してございます。年2回、7月と12月に、全部の学校のデータを集計しております。現在のところ神奈川県では、短期調査の実施以外に、動きがあるという状況ではございません。
次に、厚木市につきましては、7月5日に、児童・生徒理解の充実と適切な初期対応の徹底についての通知を出しまして、至急、アンケート調査を行って、その内容を活用して適切に対応するよう指示いたしました。また、指導するときは、いじめは絶対に許さないという、学校としての基本的な姿勢をしっかり持ってほしいという指示も、併せて行っております。
さらに、いじめについては、担任の先生や一人の先生で対応するのではなく、指導体制を組んで、複数で取り組んでほしいと通知には記載しております。
また、7月13日に、夏休み前でしたので、いじめ予防、人権尊重の意識啓発に係る指導の実施及び2学期以降の計画的・継続的指導についての通知を出しました。こちらにつきましては、いじめの報道がいろいろ出てくる中で、やはり子どもたちが不安に思ったり、あるいは教員や保護者も不安に思ったりすることがあると思いますので、是非、夏休み前に子どもから担任の先生に、いじめについて何かあったら相談するよう指導してほしいという内容になっております。
さらに、校長に終業式で全児童・生徒に、いじめは許さない、絶対あってはならないことを伝えてほしいですとか、神奈川県教育委員会、文部科学省等でいじめのチェックシートを作っておりますので、そちらを送付して、いじめを把握するために、先生のアンテナを高くする方法の一つとして、チェックシートを活用するよう指導しております。さらに、ホームページでいじめに関する相談ができますので、そのようなホームページの紹介も、併せて行っております。
また、教育委員会では、夏休み期間中に、いろいろな研修会等を予定しております。例えば校長を集めた会議、教頭を集めた会議を始めといたしまして、児童・生徒指導の研修会、また、臨時職員等も含めた研修会が幾つかありますので、いじめに関する講話を行って、意識啓発を図りたいと思っております。
そして、来年の3月になりますが、年度末に1年間のいじめ等の調査を行って、実態把握をしたいと考えております。
また、教育委員会では、いじめを始めとするいろいろな問題行動につきまして、幾つかの施策を実施しております。例えば、学校支援プロジェクトチームという組織がありまして、こちらは、生徒指導について経験豊富な退職校長にお願いして、プロジェクト支援員として一人採用しており、何か情報が入った場合ですとか、定期的に学校を回った中で、いじめの情報等を把握した場合に、必要に応じて支援チームを作り、学校での支援体制と併せて対応することを行っております。また、いじめの未然防止の活動も行っております。
また、中学校になりますが、いじめを始めとした問題行動が発生した場合に、どうしても生徒指導の先生が、そちらに掛り切りになってしまいます。先生は授業をしなければなりませんので、問題行動の対応を補助するために、生徒指導の非常勤講師を配置しております。2学期が始まりますと、本当にニーズが高くなるのではないかと思っておりますけれども、そういう制度もございます。
また、いじめられてしまった子どもの対応につきましては、青少年教育相談センターに、青少年心理相談員がおり、いろいろな相談活動をしております。また、青少年教育相談センターの職員が、各学校を定期的に回って、いじめの未然防止、早期発見、早期対応を行っています。
また、近年、なかなかいじめ問題が解決できないケースの原因の一つとして、家庭との関係も挙げられておりますので、今年度から、教育ネットワークコーディネーターを、厚木市で採用しており、こちらも活用して、いじめ問題の解決に役立てたいと思っております。
また、全ての学校ですけれども、昨年度までは、心の教室相談員と言いましたが、今年度から、新たに元気アップアシスタントと名称を変えて、配置しております。こちらは、気軽に相談していただきまして、必要に応じて青少年心理相談員につながるような形で、あるいは学校にもつながるような形で、いじめ問題が解決できればと思っております。
また、教育委員会6月定例会で御審議いただきましたが、学校と警察との相互連携制度もこれから始まります。深刻ないじめにつきましては、この連携制度を活用していくことも考えておりますので、警察と連携を取りながら、対応することを想定しております。
以上で、厚木市教育委員会のいじめ問題に対する施策を、紹介させていただきました。
最後に、いじめの件数につきましては、減少傾向でございます。平成23年度のデータにつきましては、8月上旬から中旬頃に、結果がまとまると思いますので、教育委員会8月定例会で御報告したいと考えております。
いじめは、どの学校でも起こり得るということから、先ほども申し上げましたが、全ての小・中学校でアンケートや面談等を実施しております。2学期以降につきましても、できるだけ早く情報をキャッチして、いじめの解決を図っていきたいと考えております。
以上でございます。
 利根川委員長 ありがとうございました。
お願いします。
 難波委員長職務代理者 よく分かりました。
 利根川委員長 大変細かく説明していただいてありがとうございます。いじめ問題について、各学校がしっかり考えていくことが重要であると思いますので、その指導をよろしくお願いします。
お願いします。
 山本委員 学校教育部長から要点を絞って御説明いただいて、厚木市としてより一層いじめ対策に取り組んでいく姿勢が分かりましたので、お互いに努力していきたいなと思いました。
これまでの新聞、テレビの報道等を考えていく中で、やはり大事なことはチームワークと、学校教育部長が最後にお話した情報をキャッチすることだと思います。情報を共通理解して検討し、そして具体的に動いていくためには、より一層のチームワークが必要だと思います。私たち教育委員会の委員と、委員の一人である教育長を始めとする教育委員会事務局の中でも、しっかりとしたチームワークで情報交換しなければ、せっかくの施策が絵に描いた餅になってしまいます。今後も、より一層チームワークを大事にして進めていく必要があると、自分自身も含めて感じました。また頑張っていきましょう。
 利根川委員長 ありがとうございます。
ほかにないようですので、以上で、本日予定しておりました日程は、全て終了いたしました。
これをもちまして、平成24年厚木市教育委員会7月定例会を閉会いたします。ありがとうございました。
閉会時刻15時24分

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