平成24年厚木市教育委員会8月定例会

更新日:2021年04月01日

公開日:2021年04月01日

会議概要

会議主管課

教育総務課

会議開催日時

平成24年8月28日火曜日
午後2時

会議開催場所

厚木市役所 第二庁舎4階 教育委員会会議室

出席者

委員長 利根川 勇
委員長職務代理者 難波 有三
委員 山本 玲子
委員 新川 勉
教育長 平井 広
事務局
松本教育総務部長、杉山学校教育部長、山田社会教育部長、
相原教育総務部次長、大木学校教育部次長、小山社会教育部次長、
内山公民館担当次長、長谷川教育総務課長、山崎保健給食課長、
須藤学校教育課長、小林教職員課長

説明者

事務局職員

1 教育長報告

2 報告事項

  • (1) 事務の臨時代理の報告について
  • (2) 学校における事故発生の状況について
  • (3) 給食用食材の放射性物質の検査結果について
  • (4) 市立小学校における修学旅行の実施について
  • (5) 通知表の誤記入について 

会議の経過は、次のとおりです

開会時刻14時00分
 利根川委員長
定刻になりました。
現在の出席委員は5人で、定足数に達しております。
ただいまから、平成24年厚木市教育委員会8月定例会を開会いたします。
厚木市教育委員会会議規則第17条第2項の規定により、本定例会会議録署名委員として、山本委員を指名させていただきます。
初めに、教育長報告をお願いいたします。
 平井教育長 それでは、平成24年7月24日に開催されました、7月定例会以後の主な行事につきまして、御報告申し上げます。
お手元の資料の1番目でございます。7月25日、水曜日、第43回交通安全こども自転車神奈川県大会報告会に出席いたしまして、清水小学校、緑ヶ丘小学校の子どもたちから報告を受けました。
清水小学校は準優勝ということでしたが、優勝した学校との差は、ほんの僅かであったと聞いております。
市内の子どもたちが自転車競技等を通して、交通マナーを守って自転車に乗ることが狙いでありますので、今後とも大いに、この活動を推進していきたいと考えております。
続きまして、2番目でございます。同日でしたが、厚木市小中学校通学区域再編成委員会委嘱式に出席いたしまして、委員の皆様に委嘱状を交付いたしました。
10年後を見た場合、厚木市内の小・中学校では、大幅な児童・生徒数の減少が見込まれます。それに伴いまして、適切な教育環境を構築するためにも、厚木市小中学校通学区域再編成委員会の皆様にお願いしたところでございます。
続きまして、5番目でございます。8月1日、水曜日、厚木市文化会館小ホールにおきまして、厚木市教育委員会教育研究発表会・教育講演会に出席いたしました。また、委員の皆様にも御出席いただきまして、誠にありがとうございました。
教育講演会につきましては、参加した先生から、毎年この教育講演会が楽しみであるという話を聞いてございます。
続きまして、6番目でございます。8月2日、木曜日、平成24年度関東中学校体育大会出場生徒激励会に出席いたしました。
資料にありますとおり、関東大会や全国大会に出場する生徒の数が、年々多くなっております。
続きまして、13番目でございます。8月8日、水曜日、臨時小・中学校長会議を開催いたしました。
こちらは、教育委員の皆様に前回の定例会で御説明いたしましたが、あゆみと通信簿に関する誤記入がございましたので、2学期を前に、子どもや保護者との信頼関係を崩すことのないよう、一層、学校で点検を強化してほしいという内容の話をいたしました。
続きまして、24番目でございます。8月20日、月曜日、平成24年度第3回厚木市小・中学校長会議を開催いたしました。
こちらは、第2学期が始まろうとしておりますので、学校において、子どもの交通事故等、事故防止の指導をして欲しいという内容の話をいたしました。
続きまして、25番目でございます。8月21日、火曜日、第30回オリンピック競技大会サッカー女子銀メダルをたたえる特別表彰授与式に出席いたしました。
小林市長から大儀見優季選手に特別表彰を授与いたしましたが、サッカークラブに所属している小学生等が多数参加して、大儀見選手と一緒に写真を撮る機会もありまして、子どもたちが未来のなでしこ選手を夢見て、本当に喜んでおりました。
続きまして、26番目でございます。同日でしたが、児童・生徒支援のための学校と警察との相互連携に係る協定調印式がございました。
こちらは、教育委員の皆様に6月の定例会で御審議いただきましたが、青少年の健全育成という観点から、この協定を締結しております。
なお、締結に当たっては、個人情報保護審査会にも諮問しておりまして、同審査会から答申もいただいております。個人情報の取扱いにつきましては、教育委員会や学校では慎重に行っていく所存でございます。
以上でございます。
 利根川委員長 ありがとうございました。
それでは、本日の日程のうち、報告事項1 事務の臨時代理の報告につきましては、人事に関する案件となりますので、厚木市教育委員会会議規則第15条第1項の規定により、この件につきましては、会議を非公開としたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「異議なし」との声あり)
 利根川委員長 御異議ありませんので、報告事項1につきましては、非公開とし、日程の最後において報告を行うことといたします。
なお、傍聴される方についても、事務局の関係者以外の職員同様に、会議が非公開となりましたら、退室いただくことになりますので、あらかじめ御承知おきください。
報告事項に入ります。
報告事項2 学校における事故発生の状況について、報告をお願いいたします。
 須藤学校教育課長 それでは、報告事項2 学校における事故発生の状況につきまして、御報告申し上げます。
恐れ入りますが、資料2を御覧ください。
資料の1枚目は、市内小・中学校ごとに、平成21年度から23年度までの、一般事故と交通事故の発生件数を示したものでございます。
まず、左側の一般事故の状況でございますが、これは学校管理下で発生した事故のうち、厚木市立小学校及び中学校の管理運営に関する規則等に基づき、報告されたものでございます。
昨年度は、小学校からは107件の事故報告がありました。これは、一昨年度の件数と比べますと、54件の減少になっております。事故の状況といたしましては、休み時間中の遊びによるけが、あるいは、体育の授業中の事故が多く見られております。
中学校では、一昨年度と同数の97件の事故報告がございました。事故の状況といたしましては、ここ数年の傾向と同様で、部活動や体育の授業中における事故が多く報告されております。
事務局では、この4月以降、運動器具による事故防止の徹底、熱中症の予防や運動時における安全指導等の通知により、各学校へ児童・生徒に関わる安全管理、安全指導の徹底を図ることについて、指導してまいりました。
また、中学校では、学習指導要領改訂に伴う柔道の必修化により、秋頃から柔道の授業を始める学校が多く出てくることから、8月10日には、柔道基本実技に関わる教員研修も実施しております。
次に、右側の欄を御覧ください。交通事故の状況でございますが、この数値には、学校管理外の事故も含まれております。小学校では、一昨年度比4件増の47件、中学校では4件減の15件、発生しております。
交通事故の内容といたしましては、小・中学校ともに、自転車乗車中の事故が約6割と多く見られております。交通事故の防止につきましては、4月に交通安全指導の徹底についての通知により、ヘルメットの着用等を含め、各学校へ児童・生徒に関わる安全管理、安全指導の徹底を図ることについて、指導しております。
また、8月20日に開催いたしました小・中学校長会議において、学校別事故件数のデータを提供し、各学校で、今後、一層の交通安全指導や、事故防止に取り組むよう指導してまいりました。
資料の後半につきましては、保健給食課長から御説明申し上げますが、学校教育課の資料の数字は、先ほども申し上げましたとおり、学校から提出された事故報告書をまとめたものでございます。保健給食課の資料については、スポーツ振興センター医療費給付の対象となった件数でございますので、双方の数字には違いがありますことを御了承ください。
以上でございます。
 利根川委員長 お願いします。
 山崎保健給食課長 続きまして、保健給食課から災害発生件数について、御報告申し上げます。裏面を御覧ください。
この災害発生件数につきましては、学校管理下で起きたけが等により、スポーツ振興センターの災害共済給付を受けた件数を、平成21年度から平成23年度まで学校別に示したものでございます。
学校別の災害発生件数を、平成21年度から平成23年度まで年度別にまとめ、前年度と対比してみますと、小学校全体では平成21年度、22年度は災害の件数が減少しておりましたが、平成23年度は、23校中2校のみが減少し、21校が増加しており、全体では155件増加しております。中学校全体では、平成21年度は減少しましたが、平成22年度、23年度は増加しております。
次に、右側のページになりますが、平成21年度から23年度までの年度別の事故発生件数を、部位別・傷害別、場所別・時間別にまとめました。3か年の傾向でございますが、小学校での部位別・傷害別件数では、手や足での部分が多く、骨折、挫創・挫傷、打撲の件数が多くなっております。場所別・時間別件数では、体育の授業が一番多く、次に、休み時間や昼休みとなっております。場所では、校庭や教室、体育館での発生が多くなっております。
中学校での部位別・傷害別件数では、やはり手や足、目の部分が多く、骨折、捻挫・脱臼、打撲の件数が多くなってございます。場所別・時間別件数では、やはり部活動時が圧倒的に多く、次に、体育の授業中、休み時間や昼休みとなっており、場所といたしましては、校庭や体育館、その他とありますが、大会等の会場でも発生が多くなっております。
保健給食課といたしましては、小・中学校長会において、発生件数について報告するとともに、この表を参考に、災害等の発生状況を検証して、事故防止に取り組んでいただくよう、お願いいたしました。
以上でございます。
 利根川委員長 ありがとうございました。
ただいまの報告に対しまして、何かございますでしょうか。
お願いします。
 難波委員長職務代理者 お聞きしたいと思いますが、事故発生件数は、中学校では部活動での件数が、大分多いということは理解できますが、小学校で、体育の授業中における事故の件数が、かなり多くなっています。中学校も件数としては多くなっていますが、授業中の事故が多いというのは、準備運動の時間が確保されていないとか、あるいは指導上の問題があるということでしょうか。
 利根川委員長 お願いします。
 山崎保健給食課長 要因といたしましては、体育の授業で、例えば、ドッジボールの際に、ボールの取り合いをして、手が顔に当たったとか、突き指してしまったということであり、準備不足ということではなく、わずかな間に起きた災害と判断しています。
以上です。
 利根川委員長 お願いします。
 新川委員 資料2の2ページの学校別災害発生件数ですが、災害とは何を表しているのでしょうか。例えば、厚木小学校ですが、平成23年度が32件の医療費給付ということですが、この解釈について教えてください。
 利根川委員長 お願いします。
 山崎保健給食課長 保健給食課でまとめております、この件数につきましては、独立行政法人日本スポーツ振興センターの、災害共済給付制度における件数を使っております。厚木市ではこの給付制度に、学校管理下における事故に係る医療費負担の軽減を図る目的で加入しておりますが、ここで使用している災害の意味は、具体的には、一般的なけがということでございます。
以上です。
 利根川委員長 ありがとうございます。お願いします。
 山本委員 先ほどの難波委員長職務代理者の質問で、体育の授業中のけがが多いという話があり、児童の指先が人の目に当たってしまったとありましたが、まず、安全を考慮しなければならない指導については、どんなに軽いものであっても、わずかな間にけがが発生しないようにしなければなりません。
そうしますと、体育の安全指導について、教育委員会では、どのような指導・助言をしているか、教えてください。
 須藤学校教育課長 教育委員会では、運動器具による事故防止という資料を、通知と併せて学校に送っております。
さらに、運動時における安全指導につきましては、神奈川県の保健体育課からデータをいただいております。データの内容につきましては数年前のものになりますが、改めて、今年度はこのデータを使って、授業の教材研究を行うよう通知しております。
 利根川委員長 お願いします。
 山本委員 ありがとうございました。教育委員会から学校へ通知を出しても、それで満足してしまうことが多いと思いますが、今、学校教育課長にお話しいただいた、以前に配ったものを、もう一度確認ということで通知することは、とても大事なことだと思います。
今のお話を聞いて安心しましたが、授業中にけがが発生するということは、まず、指導者として、一番配慮しなければならないと思いますので、より一層の努力、指導等を続けていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
 利根川委員長 ありがとうございます。
是非、各学校に徹底していただければと思います。
ほかにないようですので、報告事項2を終わります。
続きまして、報告事項3 給食用食材の放射性物質の検査結果について、報告をお願いいたします。
 相原教育総務部次長 それでは、報告事項3 給食用食材の放射性物質の検査結果につきまして、御報告いたします。
恐れ入りますが、資料3を御覧ください。
7月17日から8月15日までの測定につきましては、御覧のとおり、全ての測定におきまして、不検出となっております。このうち学校給食につきましては、1学期最後の食材の測定ということで、7月17日に実施してございます。以後、7月19日及び31日につきましては、調理後の給食の測定を行っております。こちらにつきましても、不検出でございました。
また、7月20日と8月9日に行いました、市営水泳プールの放射性物質の測定につきましても、放射性物質は検出されていません。
大気中放射線測定結果につきましては、平成23年8月から月2回、市内22か所の測定をしており、御覧のとおり、前回と数値の変化はございませんでした。
また、7月19日から表示の方法を、一部変更してございます。以前は、不検出という表示だけでしたが、不検出の下に2.58や3.95ベクレルとございますが、測定器が検出下限値まで検査を行った中で、それを超える放射性物質が検出されていないということで、より精密な表示方法に変更してございます。
以上でございます。
 利根川委員長 ありがとうございました。
ただいまの報告に対しまして、何かありますでしょうか。
お願いします。
 山本委員 まず一つ目は、夏休み中に、一般の方を対象にした放射性物質測定見学会を開催したと思いますが、参加された方からの御意見などは、どのような状況だったのでしょうか。
次に、給食用食材の放射性物質の検査結果を公開していく中で、一般の方や保護者の方から、御意見等が教育委員会に寄せられていたら教えてください。
 相原教育総務部次長 放射性物質測定見学会につきましては、8月22日と24日、二日間にわたりまして、実施いたしました。内容ですが、実際に給食の食材を、どのような手順を踏んで、検査を行っているかというものを体感していただきました。
品目につきましては、1品目ということで1時間の時間で行っております。御意見としては、決められた手順をしっかり守って行っているということで、御評価をいただいております。また、大気中の放射能の影響を防ぐために、このようなことをしたらいいのではないかという御意見もいただいておりますので、参考になる意見につきましては検討いたしまして、可能であれば採用していきたいと考えてございます。
次に、検査結果につきまして、把握している中では、御意見等はいただいておりませんけれども、先ほど申し上げた、7月19日から測定結果を、詳細な表示変更したことにつきましては、そのような御意見をいただいており、災害対策連絡会で検討した結果、採用させていただいております。
以上でございます。
 利根川委員長 お願いします。
 相原教育総務部次長 補足させていただきたいと思います。
7月17日でございますが、食材名の前に星印が付いている、ベーコン短冊でございますが、こちらの星印につきましては、市民の方、保護者の方から実際に測定してほしいという要望を、ホームページやファクス等でお受けいたしまして、その要望に沿った中で、食材を選んでございます。
基本的には、一回三品目でございますが、その中で一品は要望を受けて、選定しております。
以上でございます。
 利根川委員長 ほかにないようですので、報告事項3を終わります。
次に、報告事項4 市立小学校における修学旅行の実施について、報告をお願いいたします。
 須藤学校教育課長 市立小学校における修学旅行の実施について、御報告を申し上げます。
恐れ入りますが、資料4を御覧ください。
市立小学校の修学旅行につきましては、資料のとおり、春、5月に実施した5校を除く18校が、この10月に実施を予定しております。18校のうち、17校が日光方面、1校が岐阜方面を計画しております。
日光方面を予定している小学校につきましては、昨日27日から本日28日にかけて下見を実施し、放射線量の測定を含む、日光市周辺の状況について、現地調査を行っているところでございます。下見の結果を踏まえながら、各学校が児童の安全を確認した上で、修学旅行の実施を計画してまいります。
教育委員会事務局といたしましても、各学校が下見で収集した情報等の内容を把握するとともに、日光市周辺の現在の状況について情報を収集し、安心・安全な修学旅行の実施に向けて、指導や助言を行ってまいります。
以上でございます。
 利根川委員長 ありがとうございます。
ただいまの報告に対しまして、何かございますでしょうか。
お願いします。
 難波委員長職務代理者 ただいま報告をいただいて、昨日、今日と二日間で、子どもたちが回る見学地の放射線量の測定をしているということなのですが、現時点で、厚木市の基準値を上回るような数値は、出ましたでしょうか。
 利根川委員長 お願いします。
 須藤学校教育課長 申し訳ございません。本日、現地から戻ってきた段階であり、これから現地の状況について、報告を受けることになっております。
 利根川委員長 お願いします。
 新川委員 もう一点、放射線量のことでお聞きしたいのですが、報告事項3の中で、厚木市の大気中放射線測定結果では、概ね0.03から、多いところで0.06マイクロシーベルト程度という報告を受けておりますけれども、たしか、春頃に日光市に視察に行った際に報告を受けていると思いますが、このときの放射線量の数値は、どのようなものだったのかお教えいただけますか。
 利根川委員長 お願いします。
 須藤学校教育課長 日光では30か所程度のポイントで測定いたしました。全てのポイントで、本市の基準であります0.19マイクロシーベルトを下回っているということではございませんでした。
当時、修学旅行の予定があり、本市の基準値を超える放射線量が検出された場所につきましては、見学地から除いて、新たな計画の下に、春は5校とも実施させていただいております。
また、10月に実施する学校につきましても、同様な対応をするように、事務局から指導してまいります。
以上でございます。
 利根川委員長 ありがとうございます。
お願いします。
 新川委員 平均で表すのが妥当かどうか分かりませんが、日光市の平均値というものはありますか。
 利根川委員長 お願いします。
 須藤学校教育課長 日光市の平均値については、申し訳ございませんが、手元に資料がございません。
 利根川委員長 お願いします。
 新川委員 本日、日光市周辺の現地調査から帰ってくるということで、どのような数字が出るか注視したいと思っておりますが、当然、結果を見て、各学校や教育委員会も含めて判断するということでよろしいでしょうか。
 利根川委員長 お願いします。
 須藤学校教育課長 そのように考えております。
修学旅行の実施については、もう御承知と思いますが、教育活動全般の中で、旅行という行事が担う狙いを達成できるかどうかというのが、第一でございます。それを外さずに、このスケジュールで、さらに安全面から見て、より適正かどうかという判断を、学校がしておりますので、そちらにつきましては、教育委員会も適切な情報等を提供しながら、連携を図ってまいります。
以上でございます。
 利根川委員長 お願いします。
 山本委員 春に日光方面の修学旅行を実施済みの学校が5校ありますが、その実施前には、安全について保護者に情報提供されたと思いますが、修学旅行を実施した後、保護者から御意見等がありましたでしょうか。
 利根川委員長 お願いします。
 須藤学校教育課長 5月に修学旅行を実施した小学校の一部から、聞き取りをしております。
保護者、子どもたちへアンケート等を行っている学校もありますが、特に大きな課題については、報告されておりません。
以上でございます。
 利根川委員長 お願いします。
 新川委員 5月に修学旅行を行ったところで、日光へ行くことに不安を感じている保護者がいた中で、例えば、うちの子どもは不安なのでという理由で、修学旅行に参加しなかった子どもはいらっしゃるのでしょうか。
 利根川委員長 お願いします。
 須藤学校教育課長 申し訳ございませんが、手元に資料がございません。
 利根川委員長 お願いします。
 山本委員 先ほど、修学旅行を春に実施した学校で、保護者から御意見が何かありましたかと、質問をさせていただきました。また、新川委員からも、今、質問がありました。
安全性について、これだけ注目されている中で、アンケート等を実施されたならば、その結果ですとか、日光へ行くことに不安を感じて、それを理由に修学旅行に行かなかった子どもがいたかどうか把握していないというのは、とても残念だと思います。これはとても大事なことだと思います。
今、質問した内容は、修学旅行に対して、今後どう考えていくか、秋にまた多数の学校が日光に行くわけですから、とても影響してくることになると思います。
保護者の方が安心できること、また、子どもたちが、安全だという気持ちで、修学旅行に参加できるよう準備をすることが、重要ではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
 利根川委員長 お願いします。
 杉山学校教育部長 山本委員が御指摘されたとおりでございます。私どもの認識が甘い部分がありました。反省させていただきます。
今年度の10月に、日光への修学旅行を予定している学校は、17校ありますけれども、実施結果を確認させていただいて、今後の修学旅行について、どのような判断をすべきかということに、役立てていきたいと思っております。
 利根川委員長 お願いします。
 山本委員 そのようにしていただければ、大変ありがたいと思います。
また、学校で修学旅行の実施後にアンケートを行っているということですが、アンケートの内容をしっかり精査しないと、楽しかったとか、また日光に行きたいですとか、そういうことから少し視点を変えて、今後につながるアンケートを実施していただくよう、教育委員会から指導する必要があると思います。
 利根川委員長 お願いします。
 難波委員長職務代理者 関連してよろしいでしょうか。
今年だけでなく、来年も、再来年も修学旅行は実施されますので、先ほどから、ほかの委員の方もおっしゃっていますけれども、より安心して、保護者が子どもを送り出すことができて、また、子どもたちも、本当の意味で開放されて、充実した修学旅行を行うために、保護者や地域の方に、御理解をいただいた上で実施できるような、そのような配慮をしていただけたらなと思いますので、よろしくお願いします。
 利根川委員長 お願いします。
 杉山学校教育部長 ありがとうございます。
今、難波委員長職務代理者が御指摘された中に、保護者や地域の方に御理解いただくとございましたが、できるだけたくさんの御意見を踏まえた上で、学校と相談しながら、修学旅行をどのように実施すべきか考えていきたいと思います。
 利根川委員長 一つ質問いたします。
教育委員会3月定例会で修学旅行を実施する前に、その決定の方法といいますか、プロセスを説明いただきましたが、もう一度、修学旅行決定までのプロセスを、お聞かせ願えればと思います。
 須藤学校教育課長 御説明いたします。
学校は、教育課程を編成いたしますが、その中で、旅行的行事の位置付けが決まります。この行事の狙いを達成するための旅行先として、ふさわしい地域を選定していくことになります。例えば、日本有数の文化財を持っていたり、子どもたちの学習を体現できるような材料を持っているような地域といった観点で選定されます。
さらに、子どもたちの疲労面等を考えまして、あまり遠い場所の設定は難しく、保護者の経済的な負担軽減等についても視野に入れながら、旅行先は決定されるということになります。
学校では、旅行的行事のグループが一度案を作成し、運営委員会、企画委員会といった会議を経て、職員会議で確認するというプロセスになっております。
また、学校によっては、保護者にアンケートを取ったり、学校の全ての教育活動を、別の視点から見ていただくために学校評議員の御意見もお聞きしながら、最終決定しております。
以上でございます。
 利根川委員長 ありがとうございます。
各学校ではこのようなことを行いたいという説明を、学校評議員やPTAに、行っているのでしょうか。
 須藤学校教育課長 学校の教育活動は、現在、様々な観点から評価される立場にありますので、例えば、地域の方ですとか、保護者、それ以外にも学校関係の評価者等を立てて、様々な授業、学校の行事等について精査したり、評価したりしているところでございます。
したがって、多くの学校ではそのような手順を踏んでいると思いますが、今の御意見を取り入れながら、今後もそういった観点で、学校の行事を実施していくよう、指導してまいりたいと思っております。
 利根川委員長 お願いします。
 平井教育長 今まで、学校がどのようなプロセスで修学旅行を決定してきたかというのは、今、学校教育課長が答弁したとおりでございますけれども、現在、これだけ放射線量のことが、社会的な問題になっている中で、一部の保護者の方から、放射線量の高い日光については、修学旅行先としてふさわしいのかという声が出ているのは事実です。
そういう社会的な背景も含めて、学校が修学旅行先を決定するプロセスそのものを、もっと広く保護者や市民の皆様方に、御理解いただけるような方法に変えなければ、学校の先生だけの密室で決められているのではないかという疑惑を持たれることを心配しています。
そこで、今いただいた御意見等を踏まえながら、私は、事務局のトップとしての立場もありますし、教育委員会の委員としての立場もありますので、改善を図っていきたいと思っています。
修学旅行については、日光ありきという感覚ではないということを、学校に、もう一度伝えなければならないと考えています。修学旅行の本来の旅行的な目的、狙いを達成するために、どこが適切かという観点で、行先を決定することの再確認と、併せて、これだけ放射線量に対する関心が高い中では、例えば、6年生の保護者全員を対象にした事前のアンケートを行って、直接、学校がアンケートの結果を整理すると疑惑を持たれてしまうので、PTA会長を始めとした本部役員の皆様に、直接御渡しして、整理していくわけです。
そうした中で、保護者の皆様の代表である、PTA会長を始めとした本部役員の皆様、地域の皆様、学校評議員といった、それぞれの立場で学校を支えてくださっている、こういう方たちにも入っていただきながら、校長先生の最終的な責任の下に、広く御理解をいただいた上で、修学旅行の行先を決定していくようなプロセスにしていくのが、適切ではないかと考えております。
教育委員の皆様方からの御意見も踏まえながら、これから具体的に進めてまいります。
以上でございます。
 利根川委員長 ありがとうございます。
先生方が学校現場で、本当に一生懸命、いろいろな計画を立てていただいていることは、本当によく分かります。ただ、それを外から見て、やはり納得できるような形が大切だと思いますので、是非、平井教育長の御意見を検討していただければと思いますので、よろしくお願いいたします。
お願いします。
 山本委員 ただいまの意見の関連ですけれども、新しい視点で検討の手立てを考え直すことは、とても大事なことだと思います。
また、学校では、宿泊を伴う旅行的な行事など、いろいろあると思いますが、どのような行事について、先ほどの御意見のような手立てをとっていくか、全てというと、学校教育の計画が大変難しくなってきますが、新しく見直すことはとても大事だと思います。そう考えますと、学校では、その行事の狙いは何か、どういう活動を入れるのかということを、様々な計画を立てる際に、外部の方にも説明できるよう、整理し直す必要があると思います。
それによって、平井教育長からお話しいただいた視点で、もう一度、見直すこともできると思います。
厚木市内の学校全てにおいて、立地条件、学校環境、子どもたちの実態等が違うわけです。その中で目当てをつくり、それに合った活動を考えていくことは、とても良い機会ではないかと思います。是非、御検討いただければと思います。
 利根川委員長 お願いします。
 杉山学校教育部長 貴重な御意見、ありがとうございました。
やはり今、日光への修学旅行というものが、キーポイントというか、重要なものでございますので、修学旅行を含めた、いろいろな学校行事をどのように進めていくか、安全面、経済性などいろいろあると思いますけれども、外部の方にも説明できるような形を考えながら、学校の運営を進めていくという視点で、学校に指導していきたいと思います。
 利根川委員長 よろしくお願いいたします。
それでは、ほかにないようですので、報告事項4を終わります。
続きまして、報告事項5 通知表の誤記入についての報告を、お願いいたします。
 須藤学校教育課長 それでは、報告事項5 通知表の誤記入につきまして、御報告を申し上げます。
恐れ入りますが、資料5を御覧ください。
まず、経過についてでございますが、7月25日、水曜日に、厚木市立小鮎小学校長から、児童2人の通知表について、出欠席の日数に誤記入があったとの報告がされました。
このことを受け、7月26日、木曜日に、全小・中学校に対し、通知表の誤記入に関する緊急調査を実施いたしました。
調査の結果、小学校13校で53件、中学校1校で1件の誤記入が確認されました。
誤記入の内容といたしましては、出欠席、インフルエンザなどによる出席停止等の日数の誤りが44件、委員会やクラブ、クラブ活動等の記入の誤りが10件という状況でございました。
誤記入が発生した主な原因といたしましては、出席簿や補助簿から、通知表への転記の際に慎重さに欠けるミスが起きていたこと、通知表の点検に当たり、十分な確認が行われていなかったことなどが考えられます。
誤記入のあった学校では、当該の児童・生徒及び保護者に謝罪をするとともに、訂正した通知表を再交付いたしております。
教育委員会では、臨時に小・中学校長会議を開き、今回のことを、今後、同様の事故が起きないためのよい検証の機会とし、各学校で教員の意識を変えていく必要があること、通知表作成に当たり、事後処理のプロセスが一つ増えれば、それだけミスの出る確率は高くなるという視点から、基本的な作業の流れを確認すること、例えば、複数の教員で、複数回チェックをするといった、組織的な点検等を徹底することなどについて、各学校へ指導を行っております。
以上でございます。
 利根川委員長 ありがとうございます。
ただいまの報告に対しまして、何かございましたらお願いいたします。
お願いします。
 山本委員 通知表の誤記入があったというのは、やはり大きな問題だと思いますが、別な視点から意見を言わせていただきます。
学校で誤記入が確認されたということで、すぐに教育委員会へ連絡してくださったこと、それに対して、教育委員会ではすぐに臨時の校長会を開かれたということ、これは、とてもうれしいことだと思います。誤記入は問題ではありますが、ミスが少しだけだからとか、これは言いにくいからということで、学校内だけで処理してしまうのではなく、しっかり学校から教育委員会へ報告されたというのは、とても大事なことで、よかったと思います。
それから、そういう報告を行える、教育委員会との連携のよさが出たと思いました。そういう手順的なもので、私は、この処理の仕方で、よかったと思っております。
先ほど、こういった誤記入が起きる原因として考えられることを、何点かお話しいただきましたが、確認は、担任だけでできること、学年内でできること、それから学校全体で、最終的には校長が責任を持ってできることが考えられると思います。確かに管理職の方は、忙しいことがたくさんあります。
しかし、通知表というのは公簿ではありませんが、半公簿でありますし、その意義や、それが与える影響というのは、とても大きいものがあるわけです。そのことをもう一度受け止めて、学校での確認を、更に大事にしていただきたいと感じます。是非、教育委員会からも、前向きな指導・助言をしていただけたらと思います。
 利根川委員長 ありがとうございました。
山本委員の御意見につきまして、よろしくお願いいたします。
それでは、ほかにないようですので、報告事項5を終わります。
 利根川委員長 お願いします。
 須藤学校教育課長 御報告がございます。教育委員会7月定例会におきまして、学校教育部長から、いじめ問題に関する御説明をいたしましたが、その際に8月中旬頃に、いじめの認知状況について、国の調査の結果がまとまるという内容がございました。
つきましては、教育委員会8月定例会の中で、その件数等について御報告をさせていただくというお話をいたしましたが、国のスケジュールがずれ込みまして、いまだに国からの報告がございません。
したがいまして、厚木市の平成23年度の問題行動等の調査、特にいじめの件数等につきましては、国、県の公表の後、適切な時期に御報告させていただきます。
以上でございます。
 利根川委員長 ありがとうございます。
それでは、ただいまの報告に対しまして、何かございますでしょうか。
 新川委員 国の報告といいますか、件数ですか、そちらが遅れているということですが、厚木市でも何か調査したのでしょうか。例えば、いじめ等について教育委員会で把握していることがあれば、教えていただきたいと思います。
新聞等で、大津市の教育委員会が随分と問題になっていて、新聞等を見た感想ですが、不誠実な対応だったように思います。今、教育委員会はどちらかというと、あまりよくない捉え方をされておりますので、しっかり報告していただきたいと思います。ですから、そういう状況が分かれば、是非、教えていただきたいと思います。
 利根川委員長 お願いします。
 須藤学校教育課長 毎年、国が行っております、問題行動調査ですが、厚木市の集計結果については、国、県に準じた報告をさせていただくところでございます。
また、神奈川県については、短期調査を行っております。年度ではなくて、学期ごとの調査でございますが、こちらにつきましても、データ等で厚木市の経年変化は見ることができます。
以上でございます。
 利根川委員長 お願いします。
 須藤学校教育課長 補足で申し訳ございません。
学校のいじめの認知状況について、また、どのような対応をしたかにつきましては、小学校については児童指導、中学校については生徒指導から、場合によっては教育委員会に相談等が入るケースもございますので、そこで必要に応じて対応しております。
以上でございます。
 利根川委員長 お願いします。
 難波委員長職務代理者 今、いじめに関しての報告がありましたが、よい機会ですのでお聞きしたいと思います。教育委員会としてのいじめに関する定義というのでしょうか、考え方をお持ちかと思いますが、その点について、お聞かせいただければと思います。
 利根川委員長 お願いします。
 須藤学校教育課長 いじめの定義でございますが、国の調査で、こういう項目はいじめとして認知しなさいという定義がございます。
一定の人間関係のある者から、心理的、物理的な攻撃を受けたことによって、精神的な苦痛を感じている者が、国の定めたいじめの定義でございます。
教育委員会といたしましては、学校に指導、指示を送る場合は、当然これがベースにはなりますが、実際は、この定義に100%該当しているものだけを認知し、指導の対象とするといった考えはございません。いじめに関わっている児童、生徒が、何か気持ちに変化を起こしたり、よい状態ではないということを、周辺の教職員が察知した場合については、当然、指導の対象といたしまして、対応しております。
 利根川委員長 お願いします。
 難波委員長職務代理者 今、定義についてお聞きしましたけれども、私も深く理解をしているわけではありませんが、今回の大津市の事件でも、その定義の部分で、かなり時間を費やしたと見てとれますので、厚木市教育委員会としては、簡素化というか、例えば、いじめを受けた子が、嫌だなと思ったという気持ちを感じた時点で、これがいじめだという認識を、先生方がしてほしいと思います。
問題は、それがいじめかどうかということではなくて、嫌だなと思った子、あるいはいじめを受けた子に、いかに速やかに対応してあげるかということが、本当の意味で大事なことだと思いますので、学校としての考え方を、少し整理してもいいのではないかと思います。
 利根川委員長 お願いします。
 須藤学校教育課長 大変貴重な御意見をいただきまして、ありがとうございます。
この夏に教職員に向けた研修会でも、いじめにつきましては、原因追及ではなくて、すぐに、その子どもが置かれている状況を把握しつつ、現象として現れているものについては、解消に努めるということで、児童・生徒指導研修会を始め、様々な機会で、先生方に伝えております。
さらに、今、いただきました御意見を反映させ、学校に伝えていきたいと考えております。
以上でございます。
 利根川委員長 お願いします。
 山本委員 今のお答えをお聞きして、ほっとする部分もありますが、教師がどれだけいじめを把握しているかというのは、とても大事なことであり、また、難しいことだと思います。
難波委員長職務代理者からお話がありましたように、子どもたちが、いじめられていると感じたり、言ったりした場合は、もういじめであると思います。心理的、物理的といった難しいことを言う前に、まず、いじめであると教師は判断しなければならず、これは、国、県が随分前から言っておりますが、原則みたいなものだと思います。
いじめに出会った教師が、何をするのが一番大事かといいますと、やはり、いじめられている事象を、まず解決することであり、それから、分析や、いろいろな角度から考えていく必要があると思いますが、それを、もう一度基本に据えて、指導に当たってほしいと強く感じました。
そして、子どもたちに掛ける言葉ですが、子どもはいじめられているとは言いにくいかもしれません。そのときに教師が、どのような声を掛けていくか。そして、子どもの声をどう受けとめていくか。研修をいろいろ行っていると思いますが、是非、そういう基本的なところも大事にしながら、研修の計画を立てていただきたいと思います。
子どもたちが、素直な気持ちで、自分の訴えが出せるような受け皿を、教師が持って聞いていくことは、とても大事なことではないかと思います。いじめの発見や対応に、一番いきてくると思います。
また、研修の中に、是非、入れていただきたいのが、教師の子どもに対する言葉使いです。質問、指示、あるいは指導に関することでもそうですが、教師の言葉は、とても大きな影響を子どもたちに与えると思います。
いじめから、それてしまうかもしれませんが、私は大学の非常勤講師として、大学生に図画工作科の指導をしておりますが、そういう中でも、例えば、粘土の指導をしているときに、大学生を褒めるときに、ここは、とてもいいねと言います。これを、子どもに置き換えて、馬の粘土を作った子供に、犬がとてもよくできているねと褒めたとすると、その子どもは、先生の言葉、捉え方が違ったことで、ずっと図画工作が嫌いになってしまうことがあります。大学生にアンケートを取りますと、図画工作が嫌いになった理由に、先生の言葉ということが挙げられています。
この場合は、とても生き生きとしているね、今にも駆け出しそうだね、何を作ったのかなと、上手に子どもから引き出しながら、その後の褒め言葉や、意欲喚起につなげていくことが大切です。専門的な内容の研修も大事ですが、子どもの心を大事にした研修の在り方を、是非、考えていただきたいと思います。よろしくお願いします。
 利根川委員長 お願いします。
 須藤学校教育課長 大変、貴重な御意見ありがとうございます。
実は、いじめに関しては、学校も様々な視点で取り組んでおります。
アンケートによる子どもからの情報の吸い上げや、山本委員が御指摘のように、発達段階に応じて、上手に表現して伝えてくれる子もいれば、なかなかストレートに、いじめの状況があるということを伝えることができないというケースも想定できますので、普段から、担任を中心に、何でも相談できる関係づくりといったことについても、学校は取り組んでおります。
教育委員会事務局としても、様々な支援をしておりまして、夏の研修等で、先生に伝えた内容といたしまして、子どもたちの中で、特に自分の力だけでは解決できない、難しい課題を持っている子どもたちをどのように支援するかや、先生同士が形式的ではなく、こんなことがあったということに、誰かがこれを問題として取り上げることができる環境をつくろうという話もしております。
山本委員が御指摘のように、先生の子どもたちに対する言葉の選び方については、人権教育などがベースになっているところからも、非常に大事ことだと思いますので、今後の研修に反映させてまいりたいと考えております。
 利根川委員長 お願いします。
 平井教育長 多方面からの御意見をいただきながら、改善を図っていかなければならないと感じております。
ここで、はっきりと厚木市教育委員会の立場から、お話させていただきたいことが一点ございます。
それは、昨今、新聞やテレビ報道等で、いじめの件数が多い学校、学級は、それによって評価されるから隠したがる。したがって、教育委員会や学校は隠ぺい体質を、本来持っているという、こういう論調の記事等をよく目にしたり、耳にしたりしますけれども、断じて、厚木市内の小・中学校において、いじめの件数が多いから、その学校は駄目な学校、その校長の指導力がない学校という評価はしておりません。件数の多い、少ないではなくて、いじめというものに、学校全体として立ち向かっていったかという、取組の部分を評価したいと考えております。
市内の小・中学校36校では、地域の環境がそれぞれ違います。良い学校はいじめの件数が少ないということではないということと、いじめの多い、少ないで先生や学校を評価せず、いじめに対して、取り組む姿勢を評価したいということを、ここで、教育委員の皆様に申し上げたいと思います。
以上です。
 利根川委員長 お願いします。
 難波委員長職務代理者 今、平井教育長からお話があって、今後も取組を期待したいと思いますが、私からあえて申し上げるまでもなく、先生方もよく御理解いただいていると思います。いじめの問題は、学校と子どもだけということではなくて、やはり保護者の皆様にも、一緒に考えていただくことが、とても大事だと思います。
やはり直接的ないじめであれば、先生は分かると言いますか、そういう場面に出合えば、いじめと認識できますが、今、インターネットで友達を批判したり、意地悪を言ったり、今日いじめた子どもが、明日はいじめられてしまう子どもになってしまうということが、現実に起きているという現状からすれば、やはり保護者の皆様にも、この問題を一緒に考えていただかなければならないと思います。
大変なことだと思いますが、少しでも形にしていかないと、改善できないと思いますので、難しいとは思いますが、保護者の皆様にも御協力いただいて、いじめに関しては、是非、いろいろな手立てをしていただけたらと思います。
 利根川委員長 お願いします。
 須藤学校教育課長 大変貴重な御意見、ありがとうございます。
難波委員長職務代理者がおっしゃるとおり、いじめとして表面で捉えていても、複雑な背景を持ったケースが多くございます。最近は、学校だけ、一人の教師だけという発想ではなく、チームで、あるいは地域、保護者と一緒にという発想が、かなり強まってきていると思っておりますので、教育委員会といたしましても、保護者の皆様と一緒に対応していく取組を、更に進めてまいりたいと考えております。
 利根川委員長 お願いします。
 山本委員 今、学校教育課長がおっしゃったように、いじめの問題は、チームで取り組んでいただきたいと思います。
また、違った角度から一つ質問をしたいのですが、厚木市では、いじめに関連した児童指導、生徒指導などで、様々な手立てを講じていらっしゃいます。今までも御説明や資料等を見せていただきました。
担当課で努力されたり、人的措置が配慮されたり、手厚い対応をされている状況だと思いますが、それらをまとめた、例えば、図式化したようなものがあるのでしょうか。
学校や保護者の皆様も、厚木市の取組や姿勢が、一目で分かることは良いことだと思いますので、簡単にまとめるのは難しいかもしれませんが、そのようなまとめたものがあれば、教えてください。
 利根川委員長 お願いします。
 杉山学校教育部長 現在のところ、一枚の紙で、図式化したものはないと思います。
ただ、教育委員会7月定例会で、私が、厚木市の取組を説明させていただきましたが、学校教育課や青少年教育相談センターなどの取組を、一枚の図式にできると学校でも役立ち、また、保護者の皆様に配布することで、違った解決策が出てくることがあるかもしれませんので、検討させていただきたいと思います。
以上です。
 利根川委員長 ありがとうございます。
お願いします。
 山本委員 困ったときに、こういう形で厚木市がバックアップしてくれて、学校や保護者の皆様や地域が、どのように取り組むかが考えられる、貴重な資料になると思いますので、是非、御検討をお願いいたします。
 利根川委員長 お願いします。
 新川委員 先日、先生を目指す大学生10人の方と、お話する時間があって、あなたが先生になったときに、教室へ残っている子どもがいたらどうするのか、何という言葉を掛けるのかという質問をしました。10人とも、同じような答えが返ってくる。どうしたのと聞いて、そこからいろいろな話を聞いてくる。学生ですから、マニュアルなどがあって、そう聞かれたら、そう答えるというような、面接のノウハウみたいなものだと思いますけれども、これは、やはり現場でそれができるかということが、一番大事だと思っています。先ほどから、先生の研修を行っていること、また、チームでということもありました。今、若い先生が非常に多いということから、先生一人に任せるのではなく、是非、管理職を含めたチームで取り組んでいただきたいと思います。
 利根川委員長 お願いします。
 須藤学校教育課長 貴重な御意見、ありがとうございました。
是非、研修等で反映させていこうと思っております。
直接、子どもに携わる機会の多い担任の先生ばかりではなく、管理職を対象にした研修でも、子どもたちへの指導という内容だけではなく、先生同士のコミュニケーション、コンビネーションといったところを、高める要素も取り入れていきたいと考えております。
 利根川委員長 ありがとうございます。
いじめは、大変難しい問題で、即答ができるような問題ではないと思いますけれども、委員の皆様からありました御意見を、是非、参考にしていただき、役立てていただきたいと思います。
大事なことは、担任、教科担任、部活の顧問、そういう先生方が、子どもたちの小さな動きを的確に見ていただいて、そこから出発するしかないと思います。
先生方も大変忙しいとは思いますけれども、そういう中で、子どもの身近にいて、いろいろな様子をチェックしていただければ、いじめが少なくなっていくと思いますので、御協力よろしくお願いいたします。
 利根川委員長 ほかにないようですので、ここで暫時休憩といたします。
再開後は、会議を非公開といたしますので、関係者以外の方は御退席ください。ありがとうございました。
なお、傍聴いただきました方につきましても、これ以後、会議を非公開としますので、御退室いただくようお願いいたします。ありがとうございました。
暫時休憩 15時29分

再開時刻 15時31分

 報告事項1 事務の臨時代理の報告について(資料に基づき説明し、了承された。)

利根川委員長 以上で、本日予定しておりました日程は、全て終了いたしました。これをもちまして、平成24年厚木市教育委員会8月定例会を閉会いたします。ありがとうございました。
閉会時刻15時34分

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