平成25年厚木市教育委員会11月定例会

更新日:2021年04月01日

公開日:2021年04月01日

会議の開催内容

会議主管課

教育総務課

会議開催日時

平成25年11月26日火曜日
午後2時

会議開催場所

厚木市役所 第二庁舎4階 教育委員会会議室

出席者

委員長 新川 勉
委員長職務代理者 馬嶋 順子  
委員 難波 有三
委員 田口 孝男
教育長 平井 広
事務局
松本教育総務部長、宮崎学校教育部長、山田社会教育部長、
岸田教育総務部次長、大木学校教育部次長、小山社会教育部次長、
霜島教育総務課長、小林保健給食課長、須藤学校教育課長、
小林教職員課長、一柳スポーツ課長、三橋中央図書館長

説明者

事務局職員

1 教育長報告

2 審議事項

日程1 議案第20号 厚木市学校事故見舞金条例の一部を改正する条例(案)について
日程2 議案第21号 平成25年度教育予算補正について

3 協議事項

(1) 厚木市スポーツ推進計画(素案)について 

4 報告事項

  • (1) 事務の臨時代理の報告について
  • (2) 平成25年度厚木市教育委員会表彰被表彰者について
  • (3) 給食用食材の放射性物質の測定結果について
  • (4) いじめの防止等のための基本的な方針について
  • (5) 厚木の子どもたちに手渡す100冊の絵本について

会議の経過は、次のとおりです

開会時刻14時00分

 新川委員長 定刻になりました。
現在の出席委員は5人で、定足数に達しております。
ただいまから、平成25年厚木市教育委員会11月定例会を開会いたします。
厚木市教育委員会会議規則第17条2項の規定により、本定例会会議録署名委員として、難波委員を指名させていただきます。
初めに、教育長報告をお願いいたします。
 平井教育長 平成25年10月22日に開催されました、10月定例会以後の主な行事につきまして、御報告申し上げます。
お手元の資料の1番目でございます。
10月23日、水曜日、平成25年度子育てコミュニティトーク、全10回のうちの4回目に出席いたしました。
11月中に全て終了いたしましたが、やはり子育て最中の保護者の皆様の気持ちを直接聞かせていただくことは、大変、貴重な意見交換の場であると思います。
多くの保護者の皆様が、PTAの仕事の役割分担として、今年度は、あなたが行ってくださいということで、余り乗り気がしない中で子育てコミュニティトークに出席いただいていますが、子育てコミュニティトークが終わって、記念写真を撮るときに、私は、出席者一人一人に感想をお聞きしています。うれしいことに、大抵の方が来てよかった、直接、小林市長や私たちと話をすることで、大変、有意義な時間を過ごすことができたとおっしゃっています。こういったことを、市内の小・中学校のPTAの皆様にも御理解いただけるよう、事務局として頑張っていきたいということが、全10回の子育てコミュニティトークを終えての、私の率直な感想でございます。
続きまして、5番目でございます。
10月27日、日曜日、荻野運動公園におきまして、2013あつぎマラソンに出席いたしました。
約2,000人を超える皆様に参加いただきまして、好天の中、すばらしい大会になったと思います。
続きまして、7番目でございます。
同日でしたが、平成25年度「ごみ減量リサイクル標語・ポスター、ごみ収集車イメージアップ絵画、あつぎ環境写真展」表彰式に出席いたしました。
教育長賞6点、内訳はポスター3点と標語3点でしたが、私から子供たちに手渡しさせていただきました。
続きまして、12番目でございます。
今年もこの時期になりました。11月3日、日曜日、平成25年度公民館まつりを訪問いたしました。
先ほども新川委員長とお話させていただきましたが、私は15公民館と1分館の全てを回らなければなりませんので、一つの公民館に、最大でも20分から30分程度訪問できれば良い方なのですが、やはり、大勢の地域の皆様が楽しみにしている公民館まつりですので、じっくりと一つの公民館に腰を据えて、見学することも考えなければならないという感想を持っております。
続きまして、13番目でございます。
同日でございましたが、文化会館小ホールにおきまして、平成25年度厚木市市民文化彰表彰式に出席いたしました。
こちらは、委員の皆様にも御出席いただきまして、誠にありがとうございました。
被表彰者は林ミチヨ様でございますが、芸名の竹本土佐子さんのほうが皆さんよく御存じだと思います。こちらは、平成9年以来ですから、16年ぶりの厚木市市民文化彰ということでございます。竹本土佐子様には、これからも、ますます後継者の育成等に御尽力いただきたいと思っております。また、竹本土佐子様は委員の皆様も御存知のとおり、芸能まつり等で三味線を弾いていただいている方でございます。
続きまして、25番目でございます。
11月12日、火曜日、睦合南地区自治会長と市長のまちづくりフリートークに出席いたしました。
教育長が、まちづくりフリートークに、なぜ出席したのだろうかと思われる方もいらっしゃると思います。実は今回のテーマの中に、青少年の健全育成がございまして、地区において青少年の健全育成をどのようにするのかという大きなテーマでございましたので、教育長として出席させていただきました。
続きまして、26番目でございます。
11月13日、水曜日、平成25年度厚木市教育委員会表彰式に出席いたしました。
スポーツの部の個人の部で60人、団体の部で13団体、文化の部の個人の部で2人、団体の部で4団体、教育委員会感謝状を4人の方と2団体にお渡しいたしました。
特に感謝状につきましては、本当に地道な活動を通して、子供たちの健全育成、青少年の健全育成を支えてくださっている地域の人々が、たくさんいらっしゃること、これこそが厚木の資産であるという思いを強くいたしました。
続きまして、32番目でございます。
忘れられない日になりました。11月18日、月曜日、清水小学校体育館におきまして、インターナショナルセーフスクール認証式典に出席いたしました。
こちらは委員の皆様も御存じのように、再認証を受けた日でございまして、3年以上前に、当時の校長、しみずっ子すこやかネットワーク会議、そして交通安全指導員として田口委員など、子供の交通事故防止や校内での事故防止をいかに図るかという活動をしていただきました。そこに厚木市のセーフコミュニティの認証取得の話がある中で、清水小学校の取組そのものが、インターナショナルセーフスクールの取組と合致しているということをお聞きしましたので、インターナショナルセーフスクール認証取得に向けての活動が、一本化されたわけであります。
こちらは運転免許証と同じで、更新期日があります。一度認証を受ければそれでよいというものではありません。そこに厳しさや良さもあります。なお、インターナショナルセーフスクールの場合は3年間でございますので、3年後に向けた取組として、清水小学校では6年生が、交通安全こども自転車大会に出場する意思を持っているということで、こちらも交通安全指導員の皆様、警察の皆様の御尽力のおかげだと思っています。
小林市長が様々な場所でおっしゃっている、清水小学校の子供の自転車事故防止についての話ですが、清水小学校では、85%のお子さんがヘルメットを着用している。これは厚木市内でも断然トップでございます。県下でも多分トップクラスだと思います。ヘルメットを着用していることで、事故に遭っても重症にならずに済んでいるということがありますので、私たち教育行政としても、子供を自転車事故から守るために、ヘルメット着用運動の展開を進めていきたいと思っております。
続きまして、37番目でございます。
11月22日、金曜日、平成25年度神奈川県公立義務教育諸学校等事務主幹会第21回全体研究会に出席いたしました。
神奈川県下から各学校の事務主幹の方にお集まりいただきまして、会場市として、私から挨拶させていただきました。
当然、学校の主役は子供でありますので、子供に対して、日々対面しながら直接指導をしている学校の先生をサポートしているのが、学校事務の方であります。
学校の先生に信頼されている学校事務の方の支えのおかげで、安心して子供に向かえる状態でありますので、感謝しながら学校事務の方へエールを送らせていただきました。
続きまして、38番目でございます。
同日でしたが、平成25年度神奈川県公立中学校教育研究会英語科部会研究大会厚木・愛甲大会に出席いたしました。
約140人の英語の先生にお集まりいただきまして、会場市として私から挨拶させていただきました。
委員の皆様も御存知のように、小学校高学年における英語活動を教科化するという話が出ていまして、ますます進展するグローバル化、国際化の中で、英語教育に対する期待は、ますます高まっています。そうした中で、中学校の先生にお願いしたいのは、小学校高学年を担任する先生との連携を一層密にしてほしい旨の話をいたしました。
続きまして、43番目でございます。
11月23日、土曜日、文化会館小ホールにおきまして、第38回厚木市青少年健全育成大会に出席いたしました。
参加者数は350人ということで、非常に多くの皆様に御参加いただきました。小林市長からの表彰や青少年健全育成団体の皆様からの研究発表等がありました。
以上でございます。
 新川委員長 お疲れ様でした。
本日の日程のうち、報告事項1 事務の臨時代理の報告については、人事に関する情報が含まれる報告となりますので、厚木市教育委員会会議規則第15条第1項の規定により、この件については会議を非公開としたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「異議なし」との声あり)
 新川委員長 御異議ありませんので、報告事項1につきましては非公開とし、日程の最後において、報告を行うことといたします。
なお、傍聴される方についても事務局の関係者以外の職員同様、会議が非公開となりましたら、退室いただくことになりますので、あらかじめ御承知おきください。
審議事項に入ります。
日程1 議案第20号 厚木市学校事故見舞金条例の一部を改正する条例(案)についてを議題といたします。
議案の説明をお願いいたします。
保健給食課長。
 小林保健給食課長 議案第20号 厚木市学校事故見舞金条例の一部を改正する条例(案)につきまして、御説明申し上げます。
提案理由につきましては、独立行政法人日本スポーツ振興センター法の一部改正に伴い、本条例の一部を改正する必要が生じ、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第29条の規定により、市長から意見を求められたものでございます。
条例の内容につきましては、恐れ入りますが、1枚おめくりいただきまして、新旧対照表により、御説明させていただきます。
第5条第1号につきまして、独立行政法人日本スポーツ振興センター法の一部改正に伴い、引用している、同法の第15条第1項第6号が、第15条第1項第7号になりましたので、第15条第1項第6号を第15条第1項第7号に改正するものでございます。
最後に、前ページの条例の改正文に戻っていただきまして、附則でございますが、本条例の施行日につきましては、公布の日とするものでございます。
以上でございます。
よろしく御審議くださいますようお願いいたします。
 新川委員長 ただいまの説明に対しまして、何か質疑がありますでしょうか。
それでは、特に質疑がないようですので、採決に移ります。
本件は原案のとおり可決してよろしいでしょうか。
(「異議なし」との声あり)
 新川委員長 異議なしと認め、議案第20号を可決いたします。
次に、日程2 議案第21号 平成25年度教育予算補正についてを議題といたします。
議案の説明をお願いいたします。
教育総務課長。
 霜島教育総務課長 議案第21号 平成25年度教育予算補正につきまして、提案理由及び内容を御説明申し上げます。
本予算補正につきましては、地方教育行政の組織及び運営に関する法律第29条の規定により、市長から教育委員会に対し意見を求められましたので、これに同意するものでございます。
それでは内容につきまして、御説明いたしますので、1枚おめくりいただき、裏面の1ページを御覧ください。
まず、1の総括でございますが、歳出の補正額につきましては、学校教育部に係る事業費を613万円減額し、社会教育部に係る事業費を1,200万円増額し、補正後の教育予算歳出金額を52億2,356万5,000円とするものでございます。教育総務部につきましては、今回該当がございません。なお、歳出の詳細につきましては、各所管から御説明いたします。
以上でございます。
 新川委員長 教職員課長。
 小林教職員課長 それでは、学校教育部教職員課の部分を説明させていただきます。教育費、小学校費、教育振興費の小学校非常勤講師派遣事業費減につきましては、小学校少人数学級実施事業につきまして、小学校の3年生を35人以下の学級にするため、当初、10校へ非常勤講師の派遣を見込んでおりましたが、児童数の変動により、4月5日の学級編成基準日において、該当する学校が6校となったため、報酬等613万円を減額するものでございます。
以上でございます。
 新川委員長 社会教育部次長。
 小山社会教育部次長 次に、社会教育部社会教育課の平成25年度教育予算補正の歳出につきまして、御説明いたしますので、2ページ下段を御覧ください。
教育費、社会教育費、公民館費、需用費1,200万円の補正増を行うものでございます。
内容につきましては、公民館維持補修事業といたしまして、10の公民館の消防設備の修繕595万6,000円を行うほか、高圧引込開閉器及び非常用照明設備を含む電気設備、空調設備の修繕など、487万4,000円、厚木北公民館、依知南公民館、上荻野分館の自動ドアの修繕117万円を行うものであります。
これらの修繕につきましては、今年度実施した消防設備点検において、非常放送設備、自動火災報知設備等が不良との報告がございましたので、10館の公民館、公共建築物定期点検において、高圧電気設備の経年劣化、非常用照明設備の不点灯、空調設備の不具合等について、報告のありました7つの公民館、自動ドア点検において、エンジン装置等の不具合について、報告のありました3館について、非常時や安全利用の確保の観点から、緊急に修繕が必要となったもので、今回の補正で対応するものでございます。
よろしく審議くださるよう、お願いいたします。
 新川委員長 ただいまの説明に対しまして、何か質疑がありますでしょうか。
それでは、特に質疑がないようですので、採決に移ります。
本件は原案のとおり可決してよろしいでしょうか。
(「異議なし」との声あり)
 新川委員長 異議なしと認め、議案第21号を可決いたします。
協議事項に入ります。
協議事項1 厚木市スポーツ推進計画(素案)について、協議内容の説明をお願いいたします。
スポーツ課長。
 一柳スポーツ課長 協議事項1 厚木市スポーツ推進計画(素案)につきまして、御説明申し上げます。
最初に、A4の両面刷りの資料で、スポーツ推進計画(素案)の概要について、御説明いたします。
1の計画の趣旨及び方針でございますが、「厚木市スポーツ振興計画」は、市民の誰もがスポーツに親しみ、スポーツを通じて人々の心の触れ合いを推進することを目指し、平成19年3月に策定し、様々なスポーツ振興策を展開してまいりました。
この間、「スポーツ振興法」が50年ぶりに全部改正され、平成23年8月に「スポーツ基本法」が施行されました。また、スポーツを取り巻く環境の変化や2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催決定に伴いまして、市民のスポーツへの関心も更に高まってきております。
このような状況の中で、本市スポーツの計画的な推進を図り、ジュニア選手育成の「あつぎスポーツアカデミー」の創設やスポーツ施設の整備・充実などにより、「スポーツ王国あつぎ」の実現を目指すため、現在の「厚木市スポーツ振興計画」を改訂し、名称を「厚木市スポーツ推進計画」に改めるものでございます。
2の計画(素案)の概要・特徴でございますが、「厚木市スポーツ推進計画」は、前計画の「厚木市スポーツ振興計画」の基本理念や基本目標などの基本的な考え方を継承するとともに、スポーツ基本法や市民アンケート調査等を反映させるための取組を進め、本市の実情に即したスポーツ推進を図るため、平成32年までの7年間の基本的な考え方を示し、より一層市民がスポーツに親しむための施策の方向を定め、基本理念の実現に向けて、三つの基本目標により施策を推進してまいります。
また、本計画の特徴といたしましては、新たな施策として、トップアスリートの育成や市民のスポーツ活動の推進を目的としました「あつぎスポーツアカデミー」の創設やスポーツ教室の充実などを明示しました「成人のスポーツ活動の推進」、また、自治会などの地域住民が参画する事業の支援のため「地域住民が参画するスポーツ活動の充実」などを施策に加えてございます。
1枚おめくりください。
3の計画の位置付けにつきましては、文部科学省の「スポーツ基本法」や「スポーツ基本計画」を参酌いたしまして、「あつぎ元気プラン」や「厚木市教育振興基本計画」、また、その他関連する厚木市生涯学習推進計画や健康食育あつぎプランなどの、個別計画のスポーツ分野についての施策を踏まえて策定いたします。
4の計画期間につきましては、あつぎ元気プランの最終年と合わせまして、平成26年から7年間といたしまして、必要に応じて見直しを行います。
5の検討経過等でございますが、庁内の職員等で構成する、厚木市スポーツ振興計画推進委員会を4回開催し、また、公募による市民、学識経験者等で構成されております、厚木市スポーツ推進審議会を3回開催し、本計画につきまして検討・協議を行いました。
6の今後のスケジュールといたしましては、本日の教育委員会定例会、また、12月8日には、市民を対象とした意見交換会を午後2時から南毛利スポーツセンターで実施いたします。次のパブリックコメントにつきましては、後ほど説明させていただきます。
A4の資料の説明は以上でございます。
続きまして、A3の資料につきまして御説明いたします。
この資料につきましては、本計画(素案)の基本的事項でございます、基本理念、重点目標及び基本目標等についてまとめさせていただいた資料でございます。
基本理念につきましては、前計画では「スポーツで心がふれあう都市 あつぎ」でございましたけれども、本計画ではその後ろに「スポーツ王国を目指して」を追加してございます。
策定の趣旨につきましては、先ほど御説明させていただいておりますので、省略させていただきます。
重点目標につきましては、前計画で週1回以上のスポーツ実施率50%と総合型地域スポーツクラブを1つ以上創設の2点でございましたけれども、本計画では、スポーツ王国を目指す観点から、国民体育大会で神奈川県出場者のうち厚木市選手の割合を10%以上にすることを重点目標に追加して、更なる競技力の向上を目指します。
週1回以上のスポーツ実施率を50%以上の目標につきましては、神奈川県の計画と同じ数値目標としてございます。また、総合型地域スポーツクラブを1つ以上創設する目標につきましては、現在本市では1団体、一般社団法人SCD厚木スポーツクラブが創設されてございますが、国の政策目標の一つでありますので、今後も総合型地域スポーツクラブの創設の支援をしてまいります。
次に、基本目標でございますが、前計画と同様に3本の柱としておりますが、新たな施策が先に来ますよう、順番を入れ替えさせていただきまして、基本目標の一つ目の柱が、スポーツ活動を支える仕組みづくりで、主に競技スポーツ活動を推進する施策でございます。新規の施策の方向であります、あつぎスポーツアカデミーの創設など、八つの施策の方向を示しておりまして、23の施策の事業を推進してまいります。
二つ目の柱が、みんなで楽しめるスポーツ活動の推進で、主に生涯スポーツ活動を推進する施策でございます。地域におけるスポーツ活動の推進などの六つの施策の方向を示してございまして、23の施策の事業を推進してまいります。
三つ目の柱が、スポーツ活動を広げる環境づくりで、スポーツ施設の整備・充実を推進する施策でございます。スポーツ施設の整備・充実と、スポーツ情報の提供の二つの施策の方向を示しておりまして、11の施策の事業を推進してまいります。
A3の資料の説明は以上でございます。
1枚おめくりいただきまして、A4両面刷りのパブリックコメントの実施要領につきましては、後ほど説明させていただきます。
続きまして、別冊の厚木市スポーツ推進計画(素案)について、御説明いたします。
表紙を1枚おめくりください。目次となってございます。第1章の厚木市スポーツ推進計画についてから、第5章の計画の推進のためにまで、全部で51ページというボリュームになりますので、概略を説明させていただきます。
1枚おめくりいただきまして、第1章 厚木市スポーツ推進計画についてが、3ページまででございます。先ほどの概要説明で策定の趣旨、計画の位置付け、計画の期間は説明させていただいておりますので、ここでは省略させていただきまして、4のスポーツの定義といたしましては、本計画では勝敗や記録を競う競技スポーツだけでなく、ウォーキングや体操、ストレッチなども含めます。
また、「する」スポーツ、「みる」スポーツや監督・コーチなどのスポーツ指導者や審判等、「支える」スポーツなどもスポーツ活動の一つとして捉えております。
1枚おめくりいただきまして、4ページから26ページまでが、第2章 スポーツを取り巻く現状と課題でございまして、主に前計画の取組状況や統計資料等になりますので、細かな説明は省略させていただきます。
4ページから6ページまでが、前計画の取組状況となってございまして、それを整理したものでございます。
7ページから10ページまでが、スポーツ施設の利用状況ということでございます。
続きまして、11ページから16ページまでが、スポーツ大会等の開催状況でございます。
次に17ページから24ページまでが、市民のスポーツ活動の現状ということで、本年4月から6月にかけて行いました、アンケート調査結果によります、スポーツ実施状況を記載してございます。
次に、25ページから26ページでございますけれども、スポーツ推進の主要課題ということで、継続してスポーツに親しめる環境づくりから、スポーツ施設の整備・充実までの7項目となってございまして、これらの課題解決に向けて、具体的な施策に取り組んでまいります。
次に、27ページから31ページまでが、第3章 スポーツ推進の基本方向でございまして、本計画の基本的事項であります、基本理念、基本目標、重点目標でございます。27ページの基本理念でございますが、市民が主体となり生涯にわたり、スポーツライフを楽しんでいただけるよう、「スポーツで心がふれあう都市 あつぎ~スポーツ王国を目指して~」を基本理念と掲げまして、市民のスポーツ活動を推進するとともに、トップアスリートの育成やスポーツ施設の充実に向けて、計画を推進してまいります。
次に、28ページが、基本目標で、基本理念の実現に向けまして、スポーツ活動を支えるしくみづくり、みんなで楽しめるスポーツ活動の推進、スポーツ活動を広げる環境づくりの三つの基本目標を位置付けまして、施策を推進してまいります。
1枚おめくりいただきまして、29ページが重点目標で、前計画では、二つの目標であったものを、あつぎスポーツアカデミーを創設し、競技人口の拡大を図るとともに、国際大会や全国大会出場者、国民体育大会で活躍できる技術・競技力を備えた選手の育成を目標に追加してございます。数値の目標といたしましては、国民体育大会におけます神奈川県代表選手のうち、本市選手の割合を現在の5.3%から、10%以上になるよう目指してまいります。
また、成人の週1回以上のスポーツ実施率について、現在の31.1%を神奈川県と同数値目標の50%以上にすることを目指すとともに、スポーツ非実施率を減少させてまいります。
また、総合型地域スポーツクラブにつきましては、現在、本市に1団体ございますが、国の政策目標の一つでございますので、引き続き、支援いたしまして、その活動の充実を図り、更に1団体以上の創設ができるよう支援してまいります。
1枚おめくりいただきまして、31ページにつきましては、施策の体系図ということで、先ほど、A3の資料で御説明申し上げましたものと、同様でございますので、説明は省略させていただきます。
次に32ページから49ページまでが、第4章 スポーツ推進策の総合的展開でございまして、具体的な施策の取組の内容となっております。
また、32ページから38ページまでが基本目標の一つ目の柱で、スポーツ活動を支える仕組みづくりで、具体的な取組として、主要事業が23事業ございます。
次に、39ページから46ページまでが基本目標の二つ目の柱で、みんなで楽しめるスポーツ活動の推進で、具体的な取組として主要事業が23事業でございます。
次に、47ページから49ページまでが基本目標の三つ目の柱で、スポーツ活動を広げる環境づくりで、具体的な取組として主要事業が11事業でございます。
次に、50ページから51ページということで、50ページが市民、小・中学校、大学、企業等の各主体の役割が書かれてございます。
1枚おめくりいただきまして、計画の推進体制は、(1)推進体制、(2)厚木市総合計画への反映、(3)計画の周知ということで、三要素を挙げております。
以上が厚木市スポーツ推進計画(素案)についての説明でございます。
最後に、協議事項1の資料3枚目のA4の資料にお戻りいただきまして、厚木市スポーツ推進計画(素案)パブリックコメント実施要領について、御説明させていただきます。
本実施要領につきましては、広報課のパブリックコメントの手続をベースに策定してございます。厚木市スポーツ推進計画につきましては、市の基本的事項に係る計画でありますことから、厚木市市民参加条例に基づきまして、平成26年1月6日、月曜日から2月5日、水曜日までの間、パブリックコメントを実施するものでございます。また、周知方法につきましては、1月1日号の広報あつぎ及び市ホームページに、パブリックコメント実施について、掲載する予定となってございます。
以上で、説明を終わらせていただきます。
 新川委員長 ありがとうございました。
ただいまの説明に対して、何か御意見がありますでしょうか。
田口委員。
 田口委員 新たにスポーツアカデミーの創設ということで、かなりわくわくする計画なのですが、アカデミーというからには、トップアスリートを目指すような、具体的な種目やどのような方法で、7年間の間に世界大会に通用するような、トップアスリートを育成するという具体的な計画はあるのでしょうか。
 新川委員長 スポーツ課長。
 一柳スポーツ課長 本アカデミーの創設につきましては、現在、部内会議や体育協会などと検討している段階でございますが、あつぎスポーツアカデミーにつきましては、スポーツ王国あつぎの創造に向けまして、2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催を契機といたしまして、オリンピック等の国際大会で活躍できる小・中学生を対象とした、トップアスリートの育成事業や各種スポーツ教室、大会を開催し、市民活動を推進してまいりたいと考えます。具体的な方法としては、まだ煮詰まってございませんが、現在、体育協会加盟団体が28団体ございますので、その中で、本市が強化・育成する競技種目を4種目から6種目程度に絞り込みさせていただきます。また、活動の拠点となりますところについては、現在、体育協会の事務所がございます、南毛利スポーツセンターが候補地ではないかと考えております。
また、回数等につきましては、現在のところ月2回程度、また、年に2回、トップアスリート等の指導者による講習会等も考えてございます。
 新川委員長 田口委員。
 田口委員 ありがとうございました。以前の広報あつぎにも、厚木北高校の挑戦と題して、厚木北高校が非常にスポーツ教育に力を入れているという紹介もありました。また、厚木市内の厚木商業高校の女子ソフトボール部、あるいは、厚木東高校の男子バスケットボール部といった地元の高校には、神奈川県屈指の強豪があったりとか、そういった環境が身近にあったりするにもかかわらず、部員の内訳を見ると、ほとんどが市外から来ている選手が多いというのが実情のようですので、是非、身近にあるトップチームと市内の中学生等の交流を積極的に進めていただいて、技術等が継承されて、できるだけ市内のアスリートが、市内にある有力校に進んで活躍できるような、そういった連携も進めてほしいと思いますので、よろしく御検討してください。
 新川委員長 社会教育部長。
 山田社会教育部長 ありがとうございます。
先ほど、スポーツ課長から御説明申し上げましたが、スポーツアカデミーにつきましては、現在、体育協会と協議している最中でございまして、やはり、市内のこういったスポーツ競技団体、それと田口委員から御意見のありました、学校との連携で、初めて成り立つものでございますので、素案の段階でございますので、細かいところまでまとまっておりませんが、重視しながら進めていきたいと考えております。
また、種目につきましても、やはり競技団体で、そういった準備ができるのかということも考慮しながら、どういった競技が良いのかといったことを考えて、進めていきたいと考えております。
 新川委員長 学校教育部長。
 宮崎学校教育部長 今、田口委員に御意見をいただきまして、中学校の部活動ですが、6年後には大体20歳前後になっているということで、スポーツ推進計画の中に、部活動の連携や部活動指導者の資質向上といったことが明記されておりますので、今後、体系化した中で、中学校部活動の充実や指導者の育成について、努めてまいりたいと思っております。
 新川委員長 私から一つよろしいですか。
スポーツ王国を目指してという言葉が出てくるのですが、それでは何がスポーツ王国なのかということが、全くないですね。そうすると、基本理念の、これができればスポーツ王国と言えるもの、何をスポーツ王国と言っているのか御説明いただけますか。
スポーツ課長。
 一柳スポーツ課長 本市のスポーツ施設につきましては、運動公園をはじめ、南毛利スポーツセンター、玉川野球場、厚木野球場及び及川球技場などがございます。そのほか、本市の特色でございます公民館や体育館、地域にございますスポーツ広場、青少年広場が、約70か所ありますので、そういった面では他市より進んでいると思っております。
また、トップアスリート等の輩出等につきましても、女子サッカーの大儀見選手、また、女子ソフトボールの三科、西山、山田選手、ゴルフでは斉藤選手、野球では館山選手などを輩出している状況でございますので、そういった様々な種目の方が活躍されているという部分も、スポーツ王国を目指す一つではないかと思っております。
 新川委員長 分かりました。ありがとうございます。
スポーツ王国と名乗るわけですよね、厚木市がスポーツ王国であると、そういたしますと、こういう理由で厚木市はスポーツ王国と名乗れるのだという、具体的なものがないと、何となくスポーツ王国と名乗っているだけになってしまいますので、スポーツ王国とは何なのかというところをきちんと定義付けいただければと思います。
社会教育部長。
 山田社会教育部長 スポーツ王国ですが、やはり、今、スポーツ課長から申し上げましたけれども、一つは施設の充実、また、もう一つは市民の方々が、いつでもスポーツをする意欲や環境ですとか、トップアスリートが育つ環境といった、そういった総合的なものを含めまして、市民の方々がいつでもスポーツになじめる、スポーツを通じて、心の触れ合える厚木をつくっていくという意味での、スポーツ王国をイメージしておりますので、こちらにつきましては、詰めていきたいと考えております。
以上です。
 新川委員長 ありがとうございます。
難波委員。
 難波委員 スポーツ推進計画ですが、説明を聞きまして、世界に通じるトップアスリートの育成ということが、大きく計画の中に明記されておりますが、もちろんそういったことも大事なことだと思いますが、今、子供のことを考えてみましても、時間的にも空間的にも、遊ぶ仲間に関しても、幼少期にしっかりと外で遊び込むということが、かなわない時代になっていると思います。そういった子供たちが大きくなっても、今回の推進計画の中にあって、本当にプロのアスリートにならなくても、生涯を通じて運動することを楽しむ生活を営む大人になるのかどうかということを心配しておりますので、そういう一部の人ももちろん大事なことだと思いますが、もっと裾野の部分を見つめていく必要もあるのではないかと思います。
4ページの、スポーツを取り巻く現状と課題というところで、(2)子どものスポーツ活動の推進という部分を、十分に今の子供たちの現状を分かっていると思いますが、そういった現状の中で、教育委員会として何ができるのか、確かに幾つか項目が挙がっておりますが、これではやはり少し足りないというか、もっと目を向けるところがあるのではないかと思いますので、是非、この部分を考えていただけると良いと思いましたので、お願いということで聞いていただければと思います。
 新川委員長 社会教育部長。
 山田社会教育部長 ありがとうございます。
確かに、トップアスリートという言葉が全面に出ておりますが、スポーツ推進計画の例えば、41ページでは、(3)子どものスポーツ活動の推進という形で、やはり、今、難波委員が御指摘されました、子供たちがスポーツになじめる環境を整備していく計画を盛り込んでございます。また、スポーツアカデミーにつきましては、トップアスリートだけではなく、三層構造といいますか、一つはトップアスリートの育成、もう一つは生涯スポーツ、市民スポーツの推進のための様々な教室、スポーツを行うための導入といいますか、初心者向けの講座、もう一つはスポーツ選手を育てるための指導者の育成というような形で進めていきたいと考えておりますので、やはり、三本柱というのでしょうか、そういった中で子供たち、また、子供から高齢者までが楽しめるスポーツも推進したいと考えております。
以上です。
 新川委員長 平井教育長。
 平井教育長 説明の中に、トップアスリートの育成が出てきましたが、委員の皆様の解釈の部分で違いが出てきたように感じました。整理いたしますと、難波委員の発言そのものでございます。
誰もが生涯にわたって親しめるスポーツを推進していくプロセスの中で、自分の得意な種目に出会ったお子さんは、それを更に極めていく結果として、トップアスリートというものがあるかもしれない、トップアスリートありきでやっているのではないという話は、難波委員の発言のとおりで、例えば、4ページ目に、「生涯にわたるスポーツ活動」、「スポーツ活動を支えるしくみづくり」、また、支えると同時に、厚木市の教育行政としては「スポーツ活動を広げる環境づくり」も大事です。単に環境づくりというものは、スポーツ施設を作るということではなく、支えることと重なってきますが、教えてくださる方の資質の向上など、そういったことを含めて、この三つを大きな柱として、誰もがスポーツに親しむこと、これが豊かな生涯を送ることにつながりますので、そういった事例を元に、素案が作成されていると理解していいと思います。
 新川委員長 ありがとうございます。
私もスポーツが大好きですから、総合型地域スポーツクラブが、一つできたということですが、スポーツの中にも経済格差のようなものがありまして、子供たちがスポーツをすることができないという環境もあるように聞いております。子ども会のソフトボールですとか、ドッジボールですとか、今、少年球技大会を見ても本当に参加チームが少なくて、私が子供のときには、中央大会と言われた大会ですが、こちらの大会は甲子園に出るようなものだったのですが、今はもう予選もなく出場できるような感じもありますので、どんな子供でもスポーツができるような環境を整備してください。
もう一点、やはり中学校の部活というものは、教育の中でも大変重要なものだと思っています。先生の多忙化の中で、部活動ができないということも聞いておりますが、やはりボランティアですとか、推進計画にもありますが、外部にはすばらしい指導者の方もいらっしゃいます。60歳を過ぎても、まだまだ野球のノックができますよという方がたくさんいらっしゃると思いますので、そのような方を是非、活用して、中学校の部活でしっかりスポーツできるような厚木市だったらいいなと思います。
学校教育部長。
 宮崎学校教育部長 子どものスポーツ活動の推進ということで、資料の41ページにございます。新川委員長が御指摘のイ運動部活動の活性化ということで、中学校で言いますと、この部活動が、やはり子供たちの心身の健全な育成ということで、大変大きな意味を成しております。そのような中で、先生が専門の部活を持っていない、そういう経験がない先生もおりますので、それを補完といいますか、支援するということで、ここにあります部活動指導協力者を学校教育部では、事業として位置付けております。
こちらも今までは、中学校部活動指導協力者につきましては、学校教育部で対応しておりましたが、今度は推進計画に位置付けまして、体系的な中で指導者の指導力の向上、また、バンクといいますか、登録する中で、様々な人材を発掘していきたいと考えております。
以上でございます。
 新川委員長 社会教育部長。
 山田社会教育部長 ただいまの学校教育部長の説明の中のバンクでございますが、こちらにつきましては、推進計画の34ページですが、(4)スポーツボランティアの支援・育成という形で、そういった方々を確保・育成していく、また、派遣していく計画を策定させていただいております。
以上でございます。
 新川委員長 ありがとうございました。
他に何かございますか。それでは、特に御意見がないようですので、協議事項1を終わります。
報告事項に入ります。報告事項2 平成25年度厚木市教育委員会表彰被表彰者について、報告をお願いいたします。
教育総務課長。
 霜島教育総務課長 報告事項2 平成25年度厚木市教育委員会表彰被表彰者につきまして、御報告申し上げます。
資料2の1ページを御覧いただきたいと思います。
本件につきましては、関係各課から提出のありました表彰候補者内申書に基づき、去る平成25年9月30日に開催いたしました、厚木市教育委員会表彰等選考委員会において、選考いたしました皆様を表彰するものでございます。
厚木市教育委員会表彰につきましては、厚木市教育委員会表彰規程第2条第1号に基づき、学校教育又は社会教育の振興、研究、若しくは改善に努め、その功労が顕著な方につきまして、表彰するものでございます。
被表彰者でございますが、公民館長として多年にわたり御尽力いただきました、毛利和夫様をはじめといたしまして、20人を表彰するものでございます。
いずれの方も、多年にわたっての行動が顕著な方で、教育委員会表彰式につきましては、平成26年2月1日、土曜日、午前10時から厚木市文化会館で開催されます、厚木市表彰式と同時開催する予定でございます。
次に1枚おめくりいただきまして、裏面の2ページを御覧ください。
先月の厚木市教育委員会10月定例会で御報告いたしました、平成25年度厚木市教育委員会表彰(随時表彰)の被表彰者につきまして、個人の部でございますが、第32回関東ブロックスポーツ少年団競技別交流大会バレーボール競技女子の部で、第一位となりました柳下未海様をはじめといたしまして、4人の皆様を追加で表彰することになりましたので、御報告申し上げます。
なお、4人の皆様につきましては、11月13日、水曜日に開催いたしました表彰式におきまして、表彰状を既に授与してございます。
以上でございます。
 新川委員長 ありがとうございました。
ただいまの報告に対しまして、何かございますか。
特になければ、報告事項2を終わります。
次に、報告事項3 給食用食材の放射性物質の測定結果について、報告をお願いいたします。
保健給食課長。
 小林保健給食課長 報告事項3 給食用食材の放射性物質の測定結果につきまして、御報告いたします。
恐れ入りますが、資料3を御覧ください。
10月15日から11月14日までの測定結果でございますが、10月29日及び31日に、調理後の給食の測定も行っており、それらを含む御覧のページ及び裏面のページ全て不検出となっております。
恐れ入りますが、1枚おめくりいただきまして、右側のページを御覧ください。
学校給食用食材の測定につきましては、給食食材として多く使用される品目を中心に、保護者の皆様から要望が多いキノコ類や根菜類、東北地方の産地の食材などについて、火曜日及び木曜日の週2回、翌日の給食で使用する食材について、1日3品目を限度として測定しております。
10月分につきましては35品目の要望に対しまして、26品目の測定結果となっております。また、11月分につきましては33品目の要望に対しまして、予定を含め27品目を測定いたします。
なお、給食用食材の測定につきましては、最近の県下の他市の状況を見ますと、測定回数は週1回、または月1、2回程度の測定を行っている市が多く見られます。また、神奈川県が購入した測定機器の使用状況では、今年度は前年度よりも測定した検体数が減っている状況にありますが、厚木市といたしましては、児童・生徒に安心して給食を食べていただけるよう、今後も引き続き、測定を行ってまいりたいと考えております。
恐れ入りますが、1枚おめくりいただき裏面を御覧ください。
大気中の放射線量の測定につきましては、環境農政部におきまして月1回、市内22か所の定点観測で実施しておりますが、11月1日の測定結果につきましては、数値的に特に変化は示されておりません。
以上でございます。
 新川委員長 ただいまの報告に対しまして、何かございますか。
特になければ、報告事項3を終わります。
次に、報告事項4 いじめの防止等のための基本的な方針について、報告をお願いいたします。
学校教育課長。
 須藤学校教育課長 報告事項4 いじめの防止等のための基本的な方針について、御報告申し上げます。
教育委員会10月定例会では、いじめ防止対策推進法の各条文について、御説明を申し上げました。本日は、その後、文部科学省でいじめの防止等のための基本的な方針が策定されておりますので、これに基づき、御説明申し上げます。
この文部科学大臣決定の「いじめの防止等のための基本的な方針」ですが、いじめの問題は社会総がかりで対峙するために定められた、いじめ防止対策推進法の基本的な理念、体制、いじめの未然防止、早期発見、いじめに対する措置に関して、その取組の方向性を明確にするために、三つの項目を立て、具体的に解説を加えたものであります。
恐れ入りますが、資料4を御覧ください。
資料4でございますが、国の基本方針の中から、重要な項目を抜粋し要約させていただいております。
第1のいじめの防止等のための対策の基本的な方向に関する事項、第2のいじめの防止等のための対策の内容に関する事項、第3のその他いじめの防止等のための対策に関する重要事項の3項目にまとめております。
それぞれの項目の内容でございますが、第1のいじめの防止等のための対策の基本的な方向に関する事項につきましては、国のいじめ防止対策推進法制定の意義、基本理念、組織的対策、更に、前回の定例会でも御説明しておりますが、いじめの定義、いじめの理解、そして、今回のいじめ防止等に関する基本的な考え方が記載されております。
その下にございます、第2のいじめの防止等のための対策の内容に関する事項につきましては、1のいじめの防止等のために国が実施する施策となっております。
恐れ入りますが、裏面を御覧いただきまして、2のいじめの防止等のために地方公共団体が実施すべき施策、3のいじめの防止等のために学校が実施すべき施策、そして、最後になりますが4の重大事態への対処でございます。こちらの重大事態への対処につきましては、(1)の重大事態の発見と調査、更に、(2)調査結果の提供及び報告について、記載されてございます。
第3のその他のいじめの防止等のための対策に対する重要事項でございますが、国で策定されました基本方針は3年を目途として、その内容について検討すると記載されております。
本日は、第2の3のいじめの防止等のために学校が実施すべき施策について、教育委員会の支援を含めまして、御説明申し上げたいと考えております。
その前に、資料全体の基本方針の中で使用している、幾つかの用語の定義について、御説明申し上げます。
恐れ入りますが、資料の裏面を御覧ください。
1行目の地方公共団体でございます。地方公共団体は都道府県及び市町村を指しております。したがいまして、神奈川県と厚木市ということになります。
また、2行目の(1)地域基本方針の策定とありますが、この地域とは、神奈川県と厚木市ということになります。したがいまして、地域基本方針を策定するのは教育委員会ではなく、神奈川県と厚木市、言い換えますと、市長部局において策定すると解釈されます。
次に、(2)いじめ問題対策連絡協議会の設置でございます。この場合も教育委員会ではなく、神奈川県と厚木市に設置すると解釈されます。そして、その組織の構成員でございますが、学校、教育委員会、児童相談所、地方法務局、警察のほか、弁護士、医師、心理や福祉の専門家などが、考えられるとしております。
なお、(3)にございます、附属機関につきましては、明確に教育委員会の附属機関とされておりますので、市長部局ではなく、教育委員会に設置することになります。
続きまして、(4)地方公共団体が実施すべき施策には、地方公共団体として実施すべき施策、学校の設置者として実施すべき施策とあります。前半の地方公共団体につきましては、神奈川県と厚木市が該当いたします。後半の学校の設置者につきましては、私立の学校を設置する学校法人を指すことになります。
なお、地方公共団体として実施すべき施策と定められておりますので、実施の主体は、県及び市町村ということになりますが、地方教育行政の組織及び運営に関する法律の第23条の規定により、地方公共団体が処理する教育に関する事務で、学校その他の教育機関の設置、あるいは管理等につきましては、教育委員会に職務権限がありますので、実質的には、教育委員会が施策を行うことになると解釈されます。
続きまして、資料の最後のページを御覧ください。
(1)重大事態の発見と調査の(1)調査主体でございますが、学校の設置者については、都道府県教育委員会、市町村教育委員会、あるいは学校法人を指しております。
また、学校につきましては、本推進法第2条第2項に定義されているように、小学校、中学校、高等学校、中等教育学校及び特別支援学校となりますので、厚木市教育委員会におきましては、市内の36小・中学校が対象となります。
以上が基本方針の中で使用されている、用語についての説明でございます。
恐れ入りますが、資料の1枚目の裏面を御覧ください。
3のいじめの防止等のために学校が実施すべき施策について、御説明いたします。
まず、(1)学校いじめ防止基本方針の策定についてでございますが、国や地方公共団体の基本方針を参考に、自らの学校として、どのようにいじめの防止等の取組を行うかについての基本的な方向、取組の内容を定めるとなってございます。
学校は、本推進法の施行により、学校のいじめ防止の基本方針を策定することが、第13条で規定されております。学校の基本方針の策定につきましては教職員がいかにいじめに対して、真摯な姿勢で取り組んでいくか、組織としてどういう取組をしていくかということについて明確にし、学校の課題がどのようなところにあるのか洗い出したり、現在行っているいじめの防止等に関わる取組を見直したりする、大変、重要な機会となります。
そのため、単に形式を整えるための作業をするのではなく、教職員全体で十分な時間をかけ、協議・検討を重ね、基本的な方針を決定していくことなどを行うことに、意味があると考えております。
また、学校が基本方針を策定する際には、国や県、厚木市の基本方針を参考とする必要があることもあり、時間を要することになります。しかしながら、各学校でのいじめの防止や個別事案への対応につきましては、継続して当たっていかなければなりません。11月14日に行われました、小・中学校長会議においても、平井教育長から、基本方針策定作業等の完了を待つことなく、学校は本推進法で定められた、いじめの定義や基本理念を十分に理解し、すぐに学校の取組に反映させていくようにとの指示がございました。
教職員のいじめに対する意識の高揚を図るため、学校は校内での研修等を実施しているところですが、目の前の児童・生徒の変化を見逃さないアンテナを高く保つことや、組織として決めた取組や対応を確実に行動に移していくことが必要と考えます。
そのため、学校は、引き続き、計画的に教職員に資質能力向上を図るための研修を実施するとともに、児童・生徒に関する情報を共有する機会を持つことが大切であります。
教育委員会といたしましては、これまで管理職や児童・生徒指導担当教員、あるいは、人権教育担当教員等を対象にした研修会を実施し、いじめ防止等への取組の見直しや教職員の意識の向上を図る機会としたり、学校での取組に役立つ資料を提供したりしてきました。
また、11月14日の小・中学校長会議におきまして、本推進法のポイントや学校が取り組むべきことを説明したところでございますが、今後も学校が実践していく上で、有用な資料を提供していくほか、1月の小・中学校長会議では、本推進法や国の基本方針について、更に丁寧な説明を行い、学校がそれぞれの取組をスムーズに行えるよう、また、学校に事務的な負担がかからないよう支援してまいりたいと考えております。なお、学校が基本方針を策定する際に参考となるようなガイドラインを教育委員会事務局で作成し、提示していく予定でございます。
次に、(2)学校におけるいじめの防止等の対策のための組織についてです。(1)学校におけるいじめの防止・早期発見・対処等、組織的な対応を行うため中核となる常設の組織。必要に応じて外部専門家を活用となっております。
学校は、いじめ防止の基本方針の策定とともに、いじめの問題への対策のための組織を設置することが定められました。この組織は、学校におけるいじめの防止等に実効的、継続的に取り組んでいくために、学校の複数の教員のほか、心理や福祉等の専門的知識を有する者や、その他の関係者により構成すると定められております。具体的な構成メンバーといたしましては、心理の専門家として、学校配置の臨床心理士、いわゆるスクールカウンセラーでございます。福祉関係といたしましては、児童相談所の職員、そのほか警察関係者、保護司などが想定されます。
この組織は、学校基本方針に基づく取組の実施や具体的な活動計画の作成、実行、あるいは検証や修正などを中心に行うほか、(2)いじめに関するわずかな兆候や懸念、児童・生徒からの訴えを、教職員で抱え込まずにすべて当該組織に報告・相談して対応する役割も担うことになります。
なお、教育委員会事務局といたしましては、学校がこの組織を設置する際に、参考となるような資料を提示することを考えておりますが、基本的には学校の既存の組織である、運営委員会、児童・生徒指導委員会、学校評議員会などを母体といたしまして、そこに必要な人材を加えていくといった設置が有効であると考えております。
続きまして、(3)学校におけるいじめの防止等に関する措置について、御説明いたします。まず、(1)いじめの防止についてでございます。いじめはどの子供にも起こり得るものであること、また、どの子供も被害者にも加害者にもなり得るという国の調査結果を踏まえ、児童・生徒の尊厳が守られ、児童・生徒をいじめに向かわせないための未然防止に、全ての教職員が取り組むことから始めていくことが必要であるとしています。
その上で、いじめの防止のための具体的な取組について、国の基本方針の補足資料の中で、五つの視点が例示されています。
一点目といたしましては、いじめの対応や特質、原因、背景、具体的な指導の留意点などについて、平素から教職員全員の共通理解を図っていくという点です。そして、児童・生徒に対しても、全校集会や学級活動などで、校長や教職員が日常的にいじめの問題に触れ、いじめは人間として絶対に許されないとの雰囲気を学校全体に醸成していくことが大切であるとしています。
学校では、校内研修でいじめについての理解を進めたり、防止の取組や対応について話し合う機会を設定しているほか、職員会議で個別の事案について情報の共有を図ったり、速やかに対応すべき事案についての情報は、適時共有できるような連絡体制を整えております。
また、いじめ防止の取組につきましても、全校集会等の場面で、計画的に校長が講話を行ったり、全教職員及び全生徒が常にいじめについて意識しておくことができるよう、いじめ防止のためのスローガンを設定し、校内に掲示したり、いじめ防止教室の実施や学校独自のいじめ防止キャンペーンの展開など、それぞれの実態にあった取組を行っております。
幾つかの実践を御紹介いたしますと、例えば、南毛利中学校では、人のために善い行いをした級友のことについて発表し、皆でたたえるハートフルウィークという活動を定期的に行っております。また、睦合東中学校ではいじめをしない、見ぬふりをしないと宣言した生徒が、その決意のあかしとして、オレンジリボンを制服等につけるといった、オレンジリボンキャンペーンを展開しています。また、依知中学校では心温まる行動等をしていた生徒を互いに認め合い、いじめやからかい、嫌がらせなどをなくす働きかけを行う、ハートウォーミングキャンペーンを行っています。
教育委員会では、こうしたいじめ防止のための効果的な取組事例の情報を収集し、各学校の取組の参考にしてもらうために、情報提供を行ってまいりました。
二点目でございますが、いじめに向かわない態度・能力の育成です。児童・生徒の社会性を育むために、学校の教育活動全体を通して、道徳教育や人権教育の充実を図ること、読書活動や体験活動などの推進により、幅広い社会体験、生活体験の機会を設けることとしています。
また、他人の気持ちを共感的に理解できる豊かな情操を培い、自分の存在と他人の存在を等しく認め、互いの人格を尊重する態度を養うことや、児童・生徒が円滑に他者とコミュニケーションを図る能力を育てることなどが挙げられています。学校では道徳の授業を中核として、全領域で道徳教育を推進するとともに、人権教育についても年間の計画を立て、学級ごとの特別活動で、指導する機会を持っております。
また、福祉体験活動や人権教育講演会などを実施し、子供たちの人権感覚を磨いていくことに取り組んだり、宿泊体験や自然体験活動を豊かな人間関係づくりのよい機会として実施したりしております。
学校では、震災を経験した方に講話をいただいたり、助産師や介護の仕事に携わっている方を講師としてお招きし、命の大切さをテーマとした講演会を行ったりしております。
また、児童・生徒の発達段階に応じて、豊かな心を育んだり、社会の一員としての自覚を高めることを目的とし、地域の方や様々な経験をお持ちの方を道徳のゲストティーチャーとしてお招きし、授業に入っていただくなどの実践も進めております。
教育委員会では、道徳教育や人権教育に関する研修会や研究部会を開催するとともに、元気アップスクール推進事業の中で、各学校が様々な体験学習を行うときの活動費や講演会の講師謝金等に使えるような交付金を交付し、学校の取組を支援しております。
三点目でございますが、いじめが生まれる背景と指導上の注意についてです。いじめ加害の背景には、勉強や人間関係等のストレスが関わっていることを踏まえ、授業についていけない焦りや劣等感などが、過度なストレスとならないよう、一人一人を大切にした、分かりやすい授業づくりを進めていくことや、学級や学年、部活動等の人間関係を把握して、一人一人が活躍できる集団づくりを進めていくことが求められるとしています。
また、指導上の注意として、教職員の不適切な認識や言動が、児童・生徒を傷つけたり、他の児童・生徒によるいじめを助長したりすることがないよう、指導の在り方には、細心の注意を払う点が挙げられています。
教育委員会の施策として、国の施策より一つ上の学年で、35人以下の少人数学級編成ができるように非常勤講師を派遣し、児童・生徒に対して、よりきめ細かい指導ができる体制を整えたり、学力ステップアップ支援員の配置により、子供たち一人一人のニーズに応じた指導が展開できるような環境づくりなどの支援を行っております。
教員の指導力向上のための研修や人権意識を高めるための研修を実施し、学校独自の指導方法に関わる研修会に、指導主事を出向かせ、指導の助言を行うなどして、分かりやすい授業の実践と、安全で安心な教育環境づくりのための支援を行っております。
四点目として、自己有用感や自己肯定感を育む取組についてです。全ての児童・生徒の自己有用感が高められるよう、学校教育活動全体を通じて、児童・生徒が活躍でき、他者の役に立っていると感じとることができる機会を設定することです。その際、当該学校の教職員はもとより、家庭や地域の人々など、幅広い大人から認められているという思いが得られるよう、工夫することも有効であるとしております。
教育委員会の施策の一つに、厚木市SEL教育基金事業がございますが、その中で児童・生徒の表彰事業というものを行っております。子供たちの良さや善い行いを褒め、努力を評価することで、多くの児童・生徒が自信を持ち、自己有用感を味わい、学校生活への活力を増進させることができております。実際には、各学期の最後に、全校の児童・生徒の前で、校長が表彰状と記念品を贈り、児童・生徒をたたえるといったことを行っておりますが、教育委員会では、その際に、児童・生徒に贈る賞状や記念品を用意しております。
これまで、学校から表彰事業の効果として報告されたものといたしまして、毎日の挨拶がよくできているということで表彰を受けた児童が、更に元気に挨拶ができるようになった、あるいは、地域のボランティア活動に積極的に取り組んでいる生徒の姿を見て、周りの友達も一緒に参加するようになり、地域へ貢献しようとする生徒をたたえることができたなどが挙げられます。
五点目でございますが、児童・生徒自らがいじめの問題について学び、そうした問題を自分たち自身で主体的に考え、いじめの防止を訴えるような取組を推進することでございます。
例えば、いじめられている側にも問題がある、大人に言いつけることが卑怯であるなどの考えは誤りであること、あるいは、ささいな嫌がらせや意地悪であっても、しつこく繰り返したり、みんなで行ったりすることは、深刻な精神的危害になることなどを学ぶことが大切であるとしています。
また、児童会や生徒会が中心となり、自発的にいじめの防止に取り組むことは、推奨されていることではありますが、児童・生徒がやらされているだけの活動に陥ったり、一部の児童・生徒だけの活動になったりしないよう、教職員は陰で支える役割に徹することが大切であるとしております。
学校では、児童・生徒の指導に関わる教員の指導力向上のための研修を様々な視点で行っておりますが、教員と児童・生徒の信頼関係の上に成り立つ学級経営の推進や、子供同士の良好な人間関係づくりのために、エンカウンターやロールプレイングによる、体験的な学習を取り入れています。
また、教師主導の活動だけでなく、児童・生徒の発達段階に応じた自主性を大切にした指導の下、自主的な活動を積極的に取り入れています。多くの学校では児童会や生徒会が中心となって、子供たち自身が組織的な活動を行うことにより、円滑な人間関係づくりや望ましい集団づくりを経験し、社会性を育む機会となっています。
例えば、清水小学校では、先ほどの教育長報告にもございましたが、11月18日にインターナショナルセーフスクールの再認証を受けました。このことは、大変すばらしいことであり、もちろん学校、地域、保護者が深いきずなづくりに励まれ、活動に対して熱意を持って努力された成果ではありますけれども、児童自身が自主的で積極的な取組、児童の発想を基にした着実な活動があり、その点も大きく評価されたと伺っております。
また、児童が自発的に環境に関する活動に取り組み、国際NGO環境教育基金から、国際的なエコ認証である、グリーンフラッグを取得した緑ケ丘小学校や戸田小学校の取組もございます。
次に、(2)早期発見でございます。いじめは大人の目に付きにくい時間、あるいは場所で行われたり、遊びやふざけ合いを装って行われたりすることを念頭に置き、ささいな兆候であってもいじめではないかとの疑いを持って、早期から複数の教職員で的確に関わり、小まめな情報の共有により、積極的に認知することを基本的な考えとしております。その上で、いじめの早期発見のための取組として、学校は定期的なアンケート調査や教育相談を実施し、いじめの実態把握に取り組むとともに、児童・生徒が日ごろからいじめを訴えやすい雰囲気をつくること、また、保護者用のいじめチェックシートなどを活用し、家庭と連携して児童・生徒を見守ることが挙げられています。
早期発見の具体的な手立てとして、児童・生徒や保護者の悩みを積極的に受けとめるために、保健室や相談室の利用、電話相談窓口について広く周知するなど、抵抗なくいじめに関して相談できる体制の整備に努めるほか、定期的なアンケートや教育相談以外にも、休み時間や放課後の雑談の中などで、児童・生徒の様子に目を配ったり、個人ノートや生活ノートなど、教職員と児童・生徒の間で日常行われる日記等を活用したりして、友好関係や悩みを把握することなどが例示されています。
学校では、定期的なアンケートの実施に関して、児童・生徒の本当の声を吸い上げるための工夫について検討を行ったり、個人ノートの交換や生活ノート、三行日誌等の提出により、児童・生徒の状態をより深く把握するための機会を幅広くつくったりするように努めています。
教育委員会といたしましても、いじめの問題に対して、教職員自身が定期的に自己の意識や対応について振り返りを行うためのセルフチェックシートを作成、送付したり、児童・生徒の悩みや苦しみにどう気づくかについて、具体的な取組にいかすことのできる情報、例えば、アンケートの実施の工夫では、自由に書ける、自宅で書ける、他の児童・生徒には内緒にできる、SOSを書いて伝えるときに、不自然さが出ないなどの視点でのアンケート実施の工夫などについて、学校へ情報提供を行ってまいりました。
現在、教育委員会ではスクールカウンセラーの派遣や元気アップアシスタントの配置を行っておりますが、スクールカウンセラーは、児童・生徒や保護者からの様々な相談に応じ、抱えている心の問題の軽減を図るだけでなく、授業や活動を見て回り、教職員と共に児童・生徒の変化を捉えるといったことにも取り組んでおります。
また、元気アップアシスタントは、児童・生徒が気軽に相談でき、ストレスを和らげることができる存在として、学校生活への適応、支援を行っております。スクールカウンセラーや元気アップアシスタントが相談を受ける相談室につきましても、他の児童・生徒の目に触れにくい場所に設置したり、開室も相談に来やすい時間帯に行ったりするなど、各学校で工夫しております。
次に、(3)いじめに対する措置についてですが、基本的な考え方としては、いじめを発見した、または通報を受けた場合には、特定の教職員で抱え込まず、速やかに、組織的に対応することや被害児童・生徒を守り通すこと、また、加害児童・生徒については、教育的配慮の下、毅然とした態度で指導するが、その際、謝罪や責任を形式的に問うことに主眼を置くのではなく、社会性の向上等、児童・生徒の人格の成長に主眼を置いた指導を行うことが大切であると示されております。
この基本的な考え方に基づき、いじめの発見、通報を受けたときの対応、いじめられた児童・生徒又はその保護者への支援、いじめた児童・生徒への指導又はその保護者への助言、いじめが起きた集団への働きかけ、ネット上のいじめへの対応の5点について具体的な対応が示されています。
今回、本推進法の定義に、インターネットを通じて行われるいじめへの対応が新たに加えられました。ネット上の不適切な書き込み等については、被害への拡大を避けるために直ちに削除する措置をとることや、児童・生徒の生命、身体、又は財産に重大な被害が生じる恐れのあるときには、直ちに所管の警察署に通報し、適切に援助を求めることとされています。また、学校も設置者等と連携し、学校ネットパトロールを実施することにより、ネット上のトラブルの早期発見に努めたり、ネットや携帯電話のメールなどを利用したいじめなどについては、大人の目に触れにくく、発見しにくいため、学校における情報モラル教育を進めるとともに、保護者においてもこれらについての理解を求めていくことが必要であるとしています。
学校では、外部の専門家を講師として、携帯電話教室や防犯教室などを児童・生徒及び保護者を対象に実施したり、広報等で保護者に対する啓発活動を行っています。
教育委員会におきましても、学校に設置されているPC機器のセキュリティー管理やネットパトロールを行っているところですが、今後、更にパトロールを強化し、チェック機能を高めたり、児童・生徒へのインターネット関連の指導や、保護者への啓発活動に役立つ有益な情報提供に努めてまいります。
国の基本方針では、更に、その他の留意事項の中で、教職員が児童・生徒と向き合い、いじめの防止等に適切に取り組んでいくことができるようにするため、学校の管理職は、一部の教職員に加重な負担がかからないように、校務分掌を適正化し、組織的対応を整えることなど、校務の効率化を図ることや、学校評価において、いじめの問題を取り扱うに当たっては、いじめの有無やその多寡のみを評価するのではなく、問題を隠さず、いじめの実態把握や対応が促されるように目標を設定し、その取組状況や達成状況を評価することが示されています。
また、学校の基本方針について、地域や保護者の理解を得ることで、地域や家庭に対して、いじめの問題の重要性の認識を広めるとともに、家庭訪問や学校通信などを通じて、家庭との緊密な連携協力を図ったり、学校、PTA、地域の関係団体等がいじめの問題について協議する機会を設け、地域と連携した対策を推進することも示されています。
これらの点につきましても、教職員と児童・生徒が向き合う時間の確保や、学校が保護者、地域とより深くつながり、同じ目的に向かって協働していくことができるよう、教育委員会の施策を見直したり、学校の支援体制を更に強化したりすることに努めてまいります。
本日は、文部科学省から出されました、いじめの防止等のための基本的な方針のうち、いじめ防止等のために学校が実施すべき施策について、現在の各学校の取組状況や教育委員会の施策などを含めて、御説明してまいりました。
今後は、この国の基本方針と、これから策定される神奈川県の基本方針を参考とし、厚木市のいじめ防止のための基本方針を策定していくことになります。そして、国、県、厚木市の基本方針を参考として、各学校がどのようにいじめ防止等の取組を行うかの基本的な方向、取組内容等を定めていくことになります。
本市の基本方針の策定及び組織の設定等に当たりましては、国の基本方針に基づき、市長部局と連携を図るとともに、今後、教育委員会定例会において、委員の皆様から御意見をいただきながら、基本的な方針のまとめや関連事業の見直し、学校への支援について検討してまいりたいと考えております。
最後になりますが、この法律の制定を機に、教育委員会と学校が共通の認識の下、いじめを許さない仕組みづくりに向け、一層努めてまいります。
以上でございます。
 新川委員長 ありがとうございました。
ただいまの報告に対して、何かございますか。
平井教育長。
 平井教育長 国や県の基本方針の策定を受けて、厚木市としての基本方針の策定をしていく、その上で、厚木市が今行っている事業の内容についても、具体的に検討しているという説明でした。そのとおりなのですが、タイムスケジュールはどのようになりますか、そこを確認しておきたいと思います。
 新川委員長 学校教育課長。
 須藤学校教育課長 法律、また、今回出されました基本方針を細かく見ますと、二つの系統で作業を進めるべきだと思っております。
国、県の基本方針を参酌しながら、市独自の基本方針の策定については、市長部局と連携を図りながら行うことになります。スケジュールにつきましては、理想としては、今年度内にある程度の形をつくっていくことが好ましいと考えております。また、法律で定められました中で、唯一義務化されたのが学校の基本方針の策定でございますので、これについては、もう少し早い時期に、学校に本推進法の理解を得る場面を提供しながら、策定に入っていただくことを考えております。こちらも一つ理想形を申し上げますと、年度内に、ある程度の学校の基本方針の形を整えるということで、4月からはこちらにのっとって、活動を進めていただくようなイメージを持っております。
また、学校が立てました基本方針ですが、その都度、見直しを図りながら修正が加えられるものと考えておりますし、現在、取り組んでいることと、果たしてそれが適正なものであるかどうかの見直しについては、随時、その策定された方針に立ち戻って、点検するということも必要と考えてございます。
以上でございます。
 新川委員長 学校教育部長。
 宮崎学校教育部長 今、学校教育課長が、今後のスケジュールということで、御説明申し上げましたけれども、法律ができる以前から、いじめ対策については、学校でも教育委員会でも順次進めてまいりましたが、今回の法律に基づいて、国が方針を出しました。また、県では今、作業部会といいますかワーキンググループで、県の基本方針を策定中でございます。
厚木市といたしましては、県の状況を見ていると間に合わないということがありますので、作業は進める予定でございますが、学校教育課長から説明がありましたように、県の内容をもう一度見直して、厚木市のものを改訂していくということも考えられますので、今年度中にその方向性は示していこうと思っております。学校も厚木市の方針を受けて、具体的な基本方針を定めますので、学校でもPTAや関係者との協議をする時間もございますので、スケジュール的には、校長も校内で進めておりますけれども、全てが確立するのは、若干スケジュール的にずれる可能性もございます。
また、今回につきましては、報告事項ということで、国の方針について、委員の皆様に御理解いただきたいということで進めてまいりましたが、今後、学校教育課長から説明がありましたように、基本方針の策定、また、学校の参考となるガイドラインの策定という作業が伴ってまいりますので、今後、定例会において、委員の皆様に御意見をいただきながら進めてまいりたいと考えておりますので、継続して御協議いただきたいと思っております。
以上でございます。
 新川委員長 よろしいでしょうか。
他になければ、報告事項4を終わります。
次に、報告事項5 厚木の子どもたちに手渡す100冊の絵本について、報告をお願いいたします。
中央図書館長。
 三橋中央図書館長 報告事項5 厚木の子どもたちに手渡す100冊の絵本につきまして、御報告いたしますので、資料5を御覧ください。
本件につきましては、本年3月に策定いたしました、第2次厚木市子ども読書活動推進計画の中に、子どもが読書に親しむための環境整備の一環として、中央図書館において、長い年月にわたり読み継がれ、利用が多く、今後も読み継がれてほしい絵本のリストを作成すると掲げておりましたが、この度、厚木の子どもたちに手渡す100冊の絵本として、リストを作成いたしましたので、御報告申し上げます。
それでは、絵本リスト決定経過でございますが、まず、中央図書館において長い年月読み継がれているという点につきましては、昭和60年以前に出版され、現在も購入可能であること、利用が多いという点につきましては、平成17年5月から、今年7月末までに中央図書館で200回以上貸し出されていること、この二つの条件を掛け合わせまして、150冊の候補絵本を選定し、中央図書館の利用者の皆様に投票していただきました。その結果、上位100冊を図書館評議会等にお諮りして、100冊の絵本のリストとして作成したものでございます。
リストにつきましては、1枚おめくりいただきまして、別紙のとおりでございます。
表紙には上位10冊の写真を掲載いたしました。ぐりとぐら、おおきなかぶ、はらぺこあおむしなど、多くの皆様に、長い年月読み継がれ、愛され続けてきた絵本でございまして、子供たちに長く読み継いでいってほしいと願うものでございます。
広報周知につきましては、12月1日から、記載のとおりお知らせする予定でございます。保護者や子供に関わる施設、団体等の皆様が、子供たちにどんな絵本を読んであげたらよいか迷うとき、子供にプレゼントしたいとき、あるいは、子供たちが集う場所に絵本を置きたい場合等に、役立てていただきたいと考えております。
以上でございます。
 新川委員長 ただいまの報告に対して、何かございますでしょうか。
私からですが、こちらは、順位も一緒に発表するのでしょうか。
中央図書館長。
 三橋中央図書館長 リストは順位順になっておりますが、順位を付けて発表する予定でございます。お手元のリストで発表したいと考えております。
 新川委員長 馬嶋委員長職務代理者。
 馬嶋委員長職務代理者 私の子供が小さいときに読んだ本ですとか、私は小児科の医師なので、夏休みなどもあるので、こういう本が入っているなと思いながら、読み継がれてほしいという本はいいなと思いました。また、最近のものもこのようなシリーズがあるとうれしいと思います。
 新川委員長 難波委員。
 難波委員 中央図書館長の説明にもありましたように、今、若いお母さんたちが、子供にどんな本を読ましてあげたらいいのかということで、本当に悩む場面があるのだろうと思います。そういうときに、これは本当に参考になる貴重な資料だと思っています。12月から広報あつぎや公民館だより等で、お知らせしていくということですが、継続してというとおかしいのですが、大変な御苦労で今回のリストができたのだと思いますので、一回だけではなく、定期的にお知らせしていくということも必要だと思います。私は、今、思いつきませんが、何かの機会に、図書館事業の中で、資料の中にこういったものを定期的に入れるなどの工夫をしていただきたいと思います。
 新川委員長 中央図書館長。
 三橋中央図書館長 馬嶋委員長職務代理者、難波委員、貴重な御意見ありがとうございます。館内に掲示をする、また、幼稚園や保育所、児童館、小学校などに、このお知らせをパンフレットとともにお送りするといったことを考えておりますが、今だけの周知ではなくて、継続というところ、ここも心に留めながら、ホームページにも掲載いたしますが、様々な機会で、お知らせの方法を工夫してまいりたいと思います。ありがとうございました。
 新川委員長 個人的な感想ですが、昭和60年というと、もう30年前ですよね。今、馬嶋委員長職務代理者が発言されたように、新しい、例えば、25年前というものが新しいか古いか分かりませんが、その中でも、やはり子供に読ませたい本はあると思います。当然、今回のリストは良いのですが、読み継いでいってほしい本100冊ですよね、他に新しい本ベスト30など、何かそのようなものがあるといいと思います。新しい本が何となく疎外されるような気がします。やはり30年は古いと思いますが。
中央図書館長。
 三橋中央図書館長 新川委員長の御指摘のとおりだと思います。最近出たものも、大変すばらしいと思います。ただ、評価がなかなか難しいという点がございまして、本日、持ってきましたが、子供のための何百の本など、様々なものが出版されておりますが、やはり、最近のものは、評価が難しいということがあります。
特に、子供の本につきましては、100人いれば100人の評価ということで難しいのですが、今回、昭和60年にこだわりましたのは、中央図書館が完成いたしましたのが昭和60年でございます。そういうことになりますので、少し前からあったのか、それでも今人気があり、今も購入することができるというところに視点を当てまして、先ほど御説明申し上げました、子ども読書活動推進計画の中でも、よい本とは何だろうという論議がございました。その中で、最近のものということもあるとは思いますけれども、長い間読み継がれているもの、親、保護者の世代から読まれ、場合によっては、1954年のものが一番古いものとして選ばれておりますが、60年近い本が選ばれております。おじいちゃん、おばあちゃんの時代から読み継がれ、そして、今も厚木の図書館では人気があり、購入することができるといった部分で、長い世代にわたって、保護者にも子供にも支持を得てきたというところで、今回のリストをつくらせていただきました。
最近のものでリストを作成するなど、様々な方法があると思いますし、昨年のワークショップや外部の方を招いての子ども読書計画推進委員会でも、様々なリストの御要望がありました。絵本につきましては、お勧めしたいリストとして、様々な作り方をこれからも工夫してまいりたいと思います。貴重な御意見ありがとうございました。
 新川委員長 ありがとうございました。
他に何かございますか。
特になければ、報告事項5を終わります。
それではここで、暫時休憩といたします。再開後は、会議を非公開といたしますので、関係者以外の方は御退席ください。お疲れさまでした。
暫時休憩15時56分

再開時刻15時58分

 報告事項1 事務の臨時代理の報告について(資料に基づき説明し、了承された。)

 新川委員長 以上で、本日予定をしておりました日程は、全て終了いたしました。これをもちまして、平成25年厚木市教育委員会11月定例会を閉会いたします。
閉会時刻 16時01分

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