平成26年厚木市教育委員会6月定例会

更新日:2021年04月01日

公開日:2021年04月01日

会議の開催内容

会議主管課

教育総務課

会議開催日時

平成26年6月24日火曜日
午後2時30分

会議開催場所

厚木市役所 第二庁舎4階 教育委員会会議室

出席者

委員長 新川 勉
委員長職務代理者 馬嶋 順子  
委員 難波 有三
委員 田口 孝男
教育長 平井 広
事務局
松本教育総務部長、宮崎学校教育部長、山田社会教育部長、
荒井教育総務部次長、小山社会教育部次長、霜島教育総務課長、
小林保健給食課長、佐後学校教育課長、高澤教育研究所長 、
柳田社会教育課長、古村スポーツ政策課長、増田文化財保護課長、
市川中央図書館長

説明者

事務局職員

1 教育長報告

2 審議事項

日程1 議案第20号 厚木市いじめ防止基本方針について
日程2 議案第21号 厚木市図書館協議会委員の委嘱について
日程3 議案第22号 行政文書の一部公開決定処分に対する不服申立てに伴う諮問について

3 協議事項

  • (1) 平成26年度全国学力学習状況調査における学校別結果の公表について
  • (2) 不就学児童・生徒に対する取組について

4 報告事項

  • (1) 厚木市教育委員会点検・評価委員会委員の委嘱について
  • (2) 平成26年度厚木市教育委員会表彰被表彰者について
  • (3) 厚木市立小・中学校食物アレルギー対応連絡協議会委員の委嘱及び任命について
  • (4) 放射性物質の測定結果について
  • (5) 平成25年度厚木市独自の学力・学習状況調査に係る厚木市立中学校の調査結果について
  • (6) 「家庭教育支援の具体的施策について」の提案書について
  • (7) 厚木市立厚木南公民館新築移転に関する基本方針(案)に対するパブリックコメントの結果について
  • (8) 厚木市スポーツ施設市民検討委員会委員の委嘱について
  • (9) (仮称)厚木市収蔵資料館検討委員会委員の委嘱について
  • (10) 厚木市郷土資料館運営協議会委員の委嘱について  

会議の経過は、次のとおりです。

開会時刻14時30分

 新川委員長 こんにちは。定刻になりました。現在の出席委員は5人で定足数に達しております。ただいまから、平成26年厚木市教育委員会6月定例会を開会いたします。
厚木市教育委員会会議規則第17条第2項の規定により、本定例会会議録署名委員として難波委員を指名させていただきます。
始めに教育長報告をお願いいたします。
教育長。
 平井教育長 それでは、先月、5月27日に開催されました、5月定例会以後の主な行事につきまして、御報告申し上げます。
お手元の資料の2番目でございます。5月29日、木曜日、平成26年度第1回神奈川県いじめ問題対策連絡協議会へ行ってまいりました。これは、現在私が神奈川県の都市教育長協議会の会長をしているという、そういう立場から、この会議に呼ばれまして、いじめ問題についての基本方針等についての議論をさせていただいたところでございます。
続きまして、3番目でございます。同日でしたが、第1回厚木市スポーツ施設市民検討委員会が開催されました。10人の皆様にお集まりいただきまして、委嘱をさせていただきました。このスポーツ施設市民検討委員会とは何かと申しますと、厚木市内には様々なスポーツ施設がございますが、これをより効率的に市民の皆様に御利用いただけるよう、配置も含めてあり方の検討をしようという中で、市民の皆様にも御参加いただき、御意見をいただきながら、将来のあるべきスポーツ施設について検討をしようというものでございます。
続きまして、4番目でございます。5月30日、金曜日、第1回(仮称)厚木市収蔵資料館検討委員会が開催され、委員として8人の方に委嘱をさせていただきました。現在、収蔵資料館はあるわけでございますが、厚木市の資料の収蔵資料館のあるべき姿とはどういったものがいいかということを公募させていただき、参加いただく市民の皆様の御意見をいただきながら、検討してまいりたいと考えております。
続きまして、5番目でございます。5月31日、土曜日、教育委員の皆様にもそれぞれ小学校の運動会へ行っていただきました。
私は、厚木第二小学校のほか、いくつかの小学校を訪問させていただきました。学校行事そのものが、地域の皆様の絆を深める、あるいは強める良い機会になっているということを感じさせていただきました。
続きまして、6番目でございます。6月2日、月曜日、厚木市教育委員会第1回臨時会を開かせていただきました。
誠に残念な第1回目の臨時会でございました。5月30日に、斎藤理玖君が白骨化した遺体で発見されたことを受けて、教育委員会あるいは厚木市行政としてやるべきこと、やらなければならないこと等を早急に協議し、今まとめているところでございます。
教育委員の皆様にも急遽おいでいただいたこの件については、本当に、市長も私もなぜ命を救えなかったのか、なぜ7年間もそのままになっていたのか、この2つの命題に対してきちんとした方法、考え方を示す。それが、私たちが行わなければならない責務であろうと思っています。
要保護児童対策地域協議会、要対協の代表者会議が26日にございます。これは、厚木警察署を始め、児童相談所や各関係機関の方にもお集まりいただく中で、代表者会議や実務者会議で協議を進めてきておりますが、26日は、その結果をいただけることになっています。それを受けて、臨時の記者会見、あるいは議員の方々にも御報告申し上げなければならないと思っております。
続きまして、7番目でございます。6月3日、火曜日、臨時の厚木市小・中学校長会議を開かせていただきました。
居所不明児童・生徒に関しては、実は長期欠席の報告の中にも心配な部分がございましたので、36人の校長が同じ危機感を持って、再度チェックさせていただきました。個別のお話は避けさせていただきますが、中には、非常に難しいケースも含まれております。
こうした中、それぞれの学校では、全ての子どもの居場所をしっかり確認させていただいております。今日現在において、厚木市内における小・中学生で居所不明になっているお子さんはいらっしゃいません。
これは、今日現在の話であって、明日以降という問題もございますので、今後も、各家庭と緊密な連携を図りながら、子どもの健やかな成長を図ってまいりたいと思っております。
1枚おめくりいただきます。2ページ目、10番目でございます。6月10日、火曜日、臨時の教育委員会の連絡会議がございました。教育委員会の連絡会議は課長職以上の職員を対象としたものと、主幹職以下の職員を対象としたものの2種類があり、その都度私から、教育長としていろいろなお話をさせていただいているところですが、今回の会議では、やはり、窓口で市民に直接対応する人、若い職員も含め、職員一人一人の意識がしっかり整っていかなければ再発防止というものはなかなかできないのだというお話をさせていただいたところでございます。
続きまして、11番目でございます。6月14日、土曜日、「あつぎ元気プラン」第2期基本計画素案に関する意見交換会が始まり、6月22日まで計8回開催されました。その最初がこの日でございました。各地区の地域別の計画もございます。お話しをさせていただいた中で、いろいろな御意見をいただいております。特に、教育に対する市民の皆様の関心は、やはり高いので、いろいろ御意見をいただきながら、厚木の子どものあるべき教育環境というものを目指してまいりたいと考えております。
続きまして、12番目でございます。6月15日、日曜日、第17回厚木市空手道選手権大会が開催されました。お子様から大人の方まで約200人の選手の皆様にお集まりいただいて、熱戦が繰り広げられたところでございます。
続きまして、16番目でございます。6月18日、水曜日、要保護児童対策地域協議会の代表者会議に参加させていただいて、その後会見もございましたので、気持ちを述べさせていただきました。
厚木市において、居所不明だから学齢簿を削除、職権による消除、これは最後の最後までやらない。居場所が分かるまで見つけるのだという決意で、今全職員が覚悟を決めております。海外に行ったお子さんは相当に連絡が難しくて、領事館のお力添えもいただいたりした中で、ようやく親子の生存が確認できるといった例もございました。
海外の習慣と日本の行政のスタイル等が合わないという部分もあるのかもしれません。今、それぞれの海外の言語に合わせた通知案内文等を用意しているところです。
続きまして、17番目でございます。6月19日、木曜日、厚木南地区世代間交流給食会に参加させていただきました。大勢の地域の方に集まっていただきました。私は、厚木第二小の小学校4年生のクラスに行って、子どもたちとおしゃべりをしながら、給食をいただきました。子どもたちの明るい笑顔、元気な声というものは、本当に、私たち大人にエネルギーを与えてくれるものだと思いました。
続きまして、18番目でございます。6月20日、金曜日、厚木市青少年教育相談センター運営協議会委員委嘱式を行いました。警察関係、児童相談所、高校の校長先生等にお集まりいただいて、お話をさせていただきました。長期欠席の子どもがいる中で、それぞれの機関で働いている皆様のお知恵をお借りしながら、一人でも多くの子どもたちが笑顔を増やすことができるような組織体制にしていきたいということで、協力をお願いした次第でございます。
続きまして、3ページ目、24番目でございます。6月22日、日曜日、第40回あつぎひがし座人形浄瑠璃自主公演がございました。これは、厚木東高校の卒業生の皆様が伝統芸能人形浄瑠璃を継承するという団体で、年2回の自主公演が回を重ねて40回目になったということでありまして、今年は厚木東高校の現役の生徒の方にも、確か9人だったかと思いますが、参加していただきました。小ホールでございましたが、立ち見席ができるくらいに、近年は満杯でございます。本当に満員御礼の札がさがるような盛況でございました。
続きまして、27番目でございます。6月23日、月曜日、社会教育委員の皆様から、社会教育委員会議提案書を受理させていただきました。家庭教育支援をどうしたらいいのか、社会教育委員の立場から、希薄化する地域の教育力であるとか、あるいは見えにくくなっている各家庭の様子であるとか、そういった個々の家庭教育に対する支援のあり方をどうしたらいいのかという部分で、御提言をいただきました。私のほか、社会教育部長を始め関係課長等が立ち会わせていただきましたが、いただいた提案書の内容をしっかりと受けとめさせていただきながら、各家庭への実のある支援策を講じていきたいと思っております。
続きまして、4ページ目、28番目でございます。6月24日、火曜日、本日でございますが、第1回厚木市教育委員会点検・評価委員会を開きまして、公募市民の方を含め5人の方に委嘱状を交付させていただきました。教育委員会でいろいろな事業をやっており、この事業は良いこと、素晴らしいことだということで行っているわけですが、子どものために本当に役に立っているのか、学校の先生を応援するような内容になっているのか、そういう部分を第三者である外部の人から見ていただきながら、しっかりとした事業の成果を見たいという意図の中で、点検評価委員をお願いしているところでございます。
さて、平成26年の厚木市議会6月定例会、会期が6月5日から6月27日までの間ということで、現在行われており、一般質問も各議員の方からいただいております。詳しくは、各所管の部長から御報告をさせていただきます。
以上でございます。
 新川委員長 教育総務部長。
 松本教育総務部長 それでは、平成26年市議会6月定例会につきまして、各部から御報告させていただきます。
まず教育総務部でございますが、提出案件につきましては、報告第2号「平成25年度厚木市一般会計繰越明許費繰越計算書について」におきまして、小・中学校の校舎体育館改修事業における繰越報告がなされました。
一般質問につきましては、奈良握議員、松前進議員、名切文梨議員の3人の議員の方から、3項目について質問がございました。
まず、奈良議員から、教育委員会改革について、自治体にできる工夫について何か検討しているか、との質問がありました。教育長から、自らの学校訪問や教育委員の教育現場視察などを通して、学校、PTA、地域の声を聞き、現状や課題を把握した上で、人的支援やハード面での整備を図るなど教育環境の充実に取り組んでいる。今後においても、地域全体で子どもたちを支えていくコミュニティ・スクールの導入や、教育委員によるゲストティーチャーの取組など、常に改革、改善を意識しながら、市独自の施策を展開していく旨の答弁をいたしました。
次に、松前議員から、教育行政について、学校運営協議会制度について、目的と概要は、との質問がありました。教育長から、学校と保護者や地域住民の皆様が、共に知恵を出し合い、学校の応援団として子どもたちの豊かな成長を支え、地域とともにある学校づくりを進めることを目的とし、教育委員会が保護者や地域住民の方々などから委員をお願いし、学校運営の基本方針の承認や教育活動などについて御協力をいただくといった取組を行う、地域と共にある学校づくりを進める有効な手法であると認識しており、モデル校として、小学校2校、中学校1校で準備を進めている旨の答弁をいたしました。
次に、名切議員から、学校給食について安全・安心への取組について、安全・安心とする判断基準は、との質問がありました。教育長から、文部科学省の学校給食衛生管理基準に基づいた衛生管理に努めるとともに、使用する食材については、毎月開催する学校給食用物資選定委員会で、基準に基づき、良質で安全な食材の確保に努めている。また、調理業務委託業者や食材納入業者に定期的に異物混入防止の説明会を開催するなど、安心で安全な学校給食を提供している旨の答弁をいたしました。
教育総務部の所管につきましては、以上でございます。
 新川委員長 学校教育部長。
 宮崎学校教育部長 それでは、まず議案について御報告させていただきます。議案第45号、平成26年度厚木市一般会計補正予算(第1号)でございますが、国の土曜授業モデル校に採択されたことによりまして、土曜授業研究授業費、71万9千円につきまして、6月19日の環境教育常任委員会において審査の結果、賛成多数で可決すべきものとされました。なお、これにつきましては、6月27日、本会議最終日に審議されますことを御報告申し上げます。
続きまして、一般質問について御報告させていただきます。全20人の質問者のうち、沼田幸一議員、徳間和男議員、釘丸久子議員、松前進議員、寺岡まゆみ議員の5人の議員の方から、6項目の質問がございました。
まず、沼田議員からは、教育行政について、小学校での教育力向上について、真の学力アップを問う、健康についての指導はどう展開されているのか、との質問がございました。教育長から、文部科学省では、基礎的・基本的な知識、技能を活用して課題を解決するために必要な思考力、判断力・表現力等を主体的に学習に取り組む態度、この3つを重要な要素として学力を定義していること。また、学校教育法では、教育の目標の一つとして、知・徳・体の調和の取れた発達が挙げられており、本市においても、これらを踏まえ、教育振興基本計画を策定し、確かな学力を身に付ける教育や豊かな心と健やかな体を育む教育などを推進しているところである旨の答弁を行いました。
また、健康の指導につきましては、小学校では、体育や家庭などの教科において、健康・安全全般についての知識を習得させるとともに、特別活動や日常的な指導において、健康な生活に関する態度の育成を図っている旨の答弁を行いました。
次に、徳間議員からは、教育行政について、学力について、学力の向上に向けた取組は、との質問がございました。教育長からは、教育委員会におきましては、確かな学力を身に付ける教育を推進するために、35人以下学級の推進や、市独自の学力・学習調査の実施、学習指導充実のための人的支援など様々な施策を実施していること、また、小中一貫教育を推進する中で、中学校区ごとに系統性、一貫性のある学習指導を行うとともに、小・中学校間の教員の異動による交流を促進し、授業改善や生徒指導の充実等に努めていること、今後も様々な研修の充実により、教員の指導力の向上を図るとともに、指導方法の更なる工夫改善を進め、子どもたち一人一人の実態に即したきめ細かな教育を推進し、学力の向上に努めてまいる旨の答弁を行いました。
次に、釘丸議員からは、行政一般について、児童遺棄孤立死事件について、教育委員会の見解と今後の対応は、との質問がございました。教育長から、この度の大切な幼い命が失われた痛ましい事件を受け、尊い命を守ることができなかったことや、もっと早く気づくことができなかったことなど大変無念であること。子どもの命を第一とするもう一歩踏み込んだ調査や児童相談所等の関係機関との連携が十分でなかったことなど、深く反省すべき点があったと受けとめていること。さらに6月2日に開催した臨時教育委員会では、二度とこのようなことが起こらないよう教育委員会が一丸となって再発防止に取り組むことを決意し、今後は、関係機関との連携を一層強化するとともに、安全確認に重きを置いた実態調査を実施し、子どもたちの命を守るということを第一として、再発防止に努めてまいる旨の答弁を行いました。
次に、松前議員からは、教育行政について、学校評議員制度について、目的と概要は、との質問がございました。教育長からは、学校評議員制度は、開かれた学校づくりを一層推進するため、学校運営に保護者や地域住民の意向を反映させ、協力を得るとともに、学校としての説明責任を果たすことを目的とするものであること、学校評議員は、学校の職員以外の方で教育に関する理解及び識見を有する方のうちから、校長の推薦により教育委員会が委嘱をしていること、学校は教育活動の実施並びに地域社会や家庭との連携のあり方など学校運営に関して様々な御意見をいただいている旨の答弁を行いました。
また、同じく松前議員から、ESD、持続可能な開発のための教育について、教育委員会としての考えは、小・中学校における取組の状況は、具体的実践を今後どのように生かしていくか、との質問がございました。教育長から、学習指導要領には、ESDの理念である持続可能な社会の構築の視点・観点が盛り込まれていること、小・中学校では教科や道徳、総合的な学習の時間及び特別活動において、環境や国際理解、人権などESDの考え方に関連した学習が行われていること、今後におきましても、持続可能な社会を構築していくために必要な教育活動を幅広く展開してまいる旨の答弁を行いました。
次に、寺岡議員からは、教育行政について、居所不明児童・生徒について、再発防止に向けた取組は、との質問がございました。教育長から、この度の幼い大切な命が失われた痛ましい事件を受け、なぜ尊い命を守ることができなかったのか、なぜもっと早く気づいてあげられなかったのか。大変悔しい思いを抱くとともに、もう一歩踏み込んだ調査や、子どもの命を守ることを最優先とした、きめ細かな対応が必要であったと考えていること。また、庁内を始め児童相談所、警察等、関係機関との連携が十分でなかったことなど、反省すべき点を重く受けとめていること、二度とこのようなことが起こらないよう、日々の業務が子どもの命につながっていることを職員一人一人が再認識し、安全確認に重きを置いた実態調査を実施するとともに、庁内はもとより、関係機関との一層の連携強化を図ってまいる旨の答弁を行いました。
学校教育部の所管につきましては、以上でございます。
 新川委員長 社会教育部長。
 山田社会教育部長 社会教育部でございますが、今回、提出議案及び一般質問につきましては、特にございませんでした。
以上でございます。
 新川委員長 ありがとうございました。
本日の日程のうち、議案第22号、行政文書の一部公開決定処分に対する不服申立てに伴う諮問については、個人に関する情報が含まれる議案となりますので、厚木市教育委員会会議規則第15条第1項の規定により、この件については会議を非公開としたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「異議なし」との声あり)
 新川委員長 御異議ありませんので、議案第22号につきましては、非公開とし、日程の最後において審議を行うことといたします。
なお、傍聴される方についても、事務局の関係者以外の職員同様に、会議が非公開となりましたら退室いただくことになりますので、あらかじめ御承知おきください。
審議に入ります。
日程1、議案第20号、厚木市いじめ防止基本方針についてを議題といたします。
議案の説明をお願いいたします。
学校教育課長。
 佐後学校教育課長 ただいま議題となりました議案第20号、厚木市いじめ防止基本方針について、提案理由と内容について御説明申し上げます。
提案理由でございますが、この件につきましては、平成25年9月のいじめ防止対策推進法の施行を受け、本市でも厚木市独自の方針策定に向け、3月の教育委員会定例会では、厚木市いじめ防止基本方針(案)について、4月には組織のあり方についても御協議いただいたところでございます。
今回は、市民協働の手続を経て、6月20日、金曜日にパブリックコメントが終了し、寄せられた意見を参考に、厚木市いじめ防止基本方針の最終案を作成しましたので、それを審議していただくものでございます。
恐れ入りますが、本日配布させていただきました資料「厚木市いじめ防止基本方針策定に係るパブリックコメント実施結果について」を御覧ください。パブリックコメントに寄せられた意見は、3人から3件でした。その3件全てについて意見を反映させていただきましたので、御報告申し上げます。
一つ目は、文が長くて分かりにくいところがある。市民誰もが読んで分かるように書いてほしいという御意見でした。これに関しましては、全般に渡って文を箇条書きに分けて、さらに、内容を明確にしたり、子ども等の言葉の定義や、地域、地域社会、保護者等の使い方を揃えたりするなどの修正をしてまいりました。
二つ目は、法に基づいて設置すべき組織について、それぞれの役割や機能が分かるように記載すべきではないかという御意見でした。恐れ入りますが、本日配布いたしました、厚木市いじめ基本方針6ページを御覧ください。組織の仮称が似たような名称で分かりにくいことを改善するため、(5)教育委員会の附属機関組織を「(仮称)いじめ防止対策委員会」、(8)市が再調査を行う機関を「(仮称)いじめ問題調査会」として、組織を整理して記述いたしました。変更点については、赤字で記してございます。
なお、いじめ防止対策推進法第14条第1項によるいじめの問題の対策に係る連絡協議会については、新たに組織を設置するのではなく、既存の厚木市青少年教育相談センター運営協議会において連絡協議を行う機能を果たしてまいりたいと考えております。そこで、(4)で「いじめの問題の対策に係る連絡協議会機能の整備」という表現を用いました。
恐れ入りますが、基本方針9ページを御覧ください。第3の項目で、重大事態への対処を示しておりますが、その中に対処の流れを追記いたしました。例といたしましては、(1)では、重大事態において学校が教育委員会へ報告することと、学校において単独で調査を実施することが困難な場合、(仮称)いじめ防止対策委員会が学校に対して、調査、支援計画の作成について携わることを示しました。また、(3)では、いじめ問題調査会が行う再調査につきましては、市長の議会への報告とともに、教育委員会と連携して再発防止に向けた必要な措置を取ることを明記いたしました。
三つ目は、いじめ防止等に関する取組に関しては、子ども自身や保護者も共に考える必要があるのではないかという御意見でした。
恐れ入りますが、基本方針8ページを御覧ください。いじめ防止等に関する取組に関しては、子ども自身や保護者も、共に考える必要があることを示すために、基本方針8ページの3の(1)に「学校いじめ防止基本方針の策定及び見直しに当たり、子どもや保護者及び地域社会にも参画を求めることは、学校の取組を円滑に進める上で有効となります」という一文を追加させていただきました。
続きまして、いじめを認知した場合の対応についてのフローチャートを御覧ください。
4月の定例会で、「厚木市いじめ防止基本方針(案)」に係る組織について御協議いただきましたが、パブリックコメント二つ目の御意見「法に基づいて設置すべき組織について、それぞれの役割や機能が分かるように記載すべきではないか」を受けて、組織の役割を、いじめを認知した場合のフローチャートの形で示したものでございます。組織といたしましては、薄い網掛けをした3つがございます。まず、左下から御覧ください。
いじめが疑われる事案があった場合、最初は学校内の組織で対処をするわけですが、重大事態が発生した場合は、教育委員会が報告を受け、調査の主体を判断いたします。学校の対応では解決が難しいという場合は、(仮称)いじめ防止対策委員会に諮問して調査や対処をしていくことになります。この時点で、教育委員会は、事案の発生について市長にも報告し、いじめ防止対策委員会の調査結果報告次第では、再調査の必要性を判断していただくことになります。再調査が必要な場合には、いじめ問題調査会に諮問し、調査に入っていただくことになります。
本方針の策定を機に、子どもが安心・安全に暮らすことができる社会の中で、夢、希望、笑顔を一層輝かせられるよう、家庭、学校、地域社会が総掛かりで、いじめの防止等に向けた総合的な対策を推進してまいりたいと存じます。
以上でございますが、よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。
 新川委員長 ありがとうございました。
ただいまの説明に対しまして、何か質疑がありますでしょうか。
よろしいでしょうか。
それでは、特に質疑がないようですので、採決に移ります。
本件は、原案のとおり可決してよろしいでしょうか。
(「異議なし」との声あり)
 新川委員長 異議なしと認め、議案第20号を可決いたします。
次に、日程2、議案第21号、厚木市図書館協議会委員の委嘱についてを議題といたします。
議案の説明をお願いいたします。
中央図書館長。
 市川中央図書館長 議案第21号、厚木市図書館協議会委員の委嘱について、御説明申し上げます。
本件につきましては、厚木市図書館協議会委員の任期が6月30日をもって満了することに伴い、図書館法第15条の規定により委嘱を行うものでございます。
恐れ入りますが、裏面を御覧いただきたいと思います。
委員につきましては、公募の市民の方2人、学識経験者1人、学校教育の関係者1人、社会教育の関係者1人、家庭教育の向上に資する活動を行う方1人、合計6人となってございます。5人の方が新任で、1人の方が再任となっております。任期につきましては、平成26年7月1日から平成28年6月30日までの2年間でございます。
以上でございます。よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。
 新川委員長 ありがとうございます。
ただいまの説明に対しまして、何か質疑がありますでしょうか。
それでは、特に質疑がないようですので、採決に移ります。本件は、原案のとおり可決してよろしいでしょうか。
(「異議なし」との声あり)
 新川委員長 異議なしと認め、議案第21号を可決いたします。
続きまして、協議事項に入ります。
協議事項1、平成26年度全国学力学習状況調査における学校別結果の公表についてを議題といたします。
協議内容の説明をお願いいたします。
学校教育課長。
 佐後学校教育課長 協議事項1、平成26年度全国学力・学習状況調査における学校別結果の公表について御説明申し上げます。恐れ入りますが、協議事項1の資料を御覧ください。
まず、1本市の調査結果公表状況についてでございます。本市では小学校6年生と中学校3年生を対象に実施されている全国学力・学習状況調査の結果につきまして、平成19年度から、市全体の教科ごとの平均正答率、教科ごとの分析と課題、児童・生徒質問紙に見る本市の傾向、学力向上に向けた本市の取組の4点について、市のホームページにおいて積極的に公表をしております。
また、各小・中学校におきましても、調査の分析結果を踏まえ、校長のリーダーシップのもと、各教員が指導内容・方法の改善を進めているところでございます。
今回は、全国学力・学習状況調査実施要領の一部変更により、市町村教育委員会が個々の学校名を明らかにした公表を行うことが可能になったことに伴い、学校別の平均正答率の結果公表を実施すべきかについて御協議をいただくものです。
なお、本市のホームページで公表している平成25年度調査結果を参考資料としてお示しいたしました。恐れ入りますが、参考資料を御覧ください。
本市では、参考資料1ページから4ページにあるとおり、調査の概要、平均正答率、教科ごとの分析と課題、質問紙調査の結果、今後の課題等について、このような形で公表しております。
恐れ入りますが、先ほど御覧いただいた協議事項1「平成26年度全国学力・学習状況調査における学校別結果の公表について」を御覧ください。
次に、2県内他市の調査結果公表状況について御説明いたします。ここでは、県内他市の調査結果の公表状況についてお示しいたしました。ホームページ等で公開をしている市は、厚木市を含めて14市ございます。このうち、市全体の教科ごとの平均正答率を公表している市は10市、国や県の平均正答率との比較をしている市は8市、教科ごとの分析と課題を示している市は公表している14市全ての市でございました。また、児童・生徒質問紙の分析と課題を公表している市は13市でございます、なお、学校別正答率の公表をしている市はございませんでした。
次に、3には、学校別正答率の公表で想定されるメリット・デメリットを示させていただきました。
メリットといたしましては、保護者や地域住民への説明責任を果たせる。他校との比較が視覚化されることで、学力向上に向けた目標がより明確になる。各学校で教育指導への改善が進み、学力差が縮小する。調査結果の公表により地域住民の教育への関心が高まり、保護者等を巻き込んだ学習の取組が展開できやすくなるなどが挙げられます。
一方、デメリットといたしましては、学校の序列化につながる恐れがある。過度な競争につながり、保護者の不安をあおりかねない。学校により状況が異なるため、一概に比較できない。小規模校では個人が特定される恐れがあり、1人の成績が全体に与える影響が大きいなどが考えられます。
恐れ入りますが1枚おめくりください。これらの状況を踏まえ、4には、学校別の平均正答率の調査結果公表に関して、考えられる三つの方法を示させていただきました。
一つ目は、市ホームページで学校別調査結果を公表する。二つ目は、各学校がホームページで調査結果を公表する。三つ目は、市ホームページでは市全体の調査結果のみを公表し、学校の調査結果の公表や方法は、学校の実情に応じて校長の判断で実施するでございます。下の枠内には、(1)と(2)で、学校別の平均正答率を公表する場合の方法について、3つほど例を挙げております。
アは、学校別の平均正答率を数値で示す場合に、表やレーダーチャートを使う例。イは、学校別の平均正答率の数値は示さないが、文章表現で行う場合の例。ウは、学校別の平均正答率の数値は示さないが、グラフなどを利用して示す場合を想定しております。
以上でございますが、よろしく御協議賜りますようお願い申し上げます。
 新川委員長 ありがとうございました。
ただいまの説明に対しまして、何か意見がありますでしょうか。
田口委員。
 田口委員 私の意見でもよろしいでしょうか。成績について公表をするという問題なのですが、新聞等でいろいろな自治体の取組等を見ていて自分なりに感じることなのですが、テストで点が取れる、取れないというものの要素については、やはり学校の指導方法もあろうかと思います。しかし、それ以上に家庭で勉強ができる状況にあるのかという、家庭環境の問題に資するところが、特に小学生等の場合は比重が高いのかなという気持ちを常々持っていまして、成績を公表することで、学校間の比較につながるようなものを出すことにより、そのようなところまであぶり出されるのではないかという懸念があります。
また、公表する場合、このような方法がありますという形で分からないようにはしつつも、何らかの調査をすれば分かってしまうようなやり方でやるのであれば、いっそのことやらないほうがいいのではないかと思うのですが、当然、学校の校長先生や各先生というのは、全ての情報をつかめる状況にあるのでしょうか。他の学校の点数と自分の勤めている学校の点数というものについて、学校の先生は知り得る状況にあるのでしょうか。その辺りを教えてください。
 新川委員長 学校教育課長。
 佐後学校教育課長 学校の情報について、校長がそれを知り得る状況かとの御質問でございますが、まず校長につきましては、自分の学校の状況については把握しております。学校それぞれの課題等については、当然把握した上で指導に当たっていただくということで、校長は学校の状況を把握しております。
しかし、ほかの学校の状況を知り得る状況かといえば、現在は、ほかの学校のデータを並べる形で校長が把握する状況にはありません。
 新川委員長 学校教育部長。
 宮崎学校教育部長 補足をさせていただきますと、今、小中一貫教育ということで、小・中学校が連携をして、健全育成もそうですが、学力の向上についてもいろいろと行っているところでございまして、実はこれが何回か進む中で、今13中学校区あるのですが、この中学校区の中で連携をするためには、やはりそのデータを明らかにして、中学校区ごとの情報は公開しようということで、中学校区ごとで、校長先生、学校の先生方がそのデータを持ち寄って、先生方の指導改善にいかすような研修の材料としているのが現状でございます。
以上でございます。
 新川委員長 田口委員。
 田口委員 校区のみしか分からないということですか。そうすると、同じ市内の中学校の校長同士が、あの中学校はこのくらいできているとかということは、全く分からないということでしょうか。
 新川委員長 学校教育課長。
 佐後学校教育課長 現在のところ、そのような状況でございます。
 田口委員 その程度のことは知った上で、なぜその学校がよくできているのか、あるいは成績が芳しくないのかというような意見交換を校長間で行う必要があるのではないでしょうか。そのようなことを行わなければ、よくできる学校はなぜできるのかという情報が、できない学校の校長には全く伝わらないわけで、やはり行う必要は十分にあるのではないかというのが私の意見です。
 新川委員長 学校教育部長。
 宮崎学校教育部長 先ほど御説明させていただきましたが、今までは、中学校区ごとに先生方の指導の工夫・改善にいかしておりましたが、ただ今の御意見を参考にさせていただき、校長会とも協議した上で、それぞれのデータを交換する中でメリットをいかすということも検討させていただければと思います。
 新川委員長 教育長。
 平井教育長 田口委員の御意見は非常にもっともなことであると私も思います。
市内36校、小・中の交流も含めて人事異動をしているわけです。中学校の中だけで校長の人事異動をしているわけではございませんので、今委員からお話のあった視点からも、指示をしていたかと思います。
事務局は、情報が漏れるのではないかという不安から、躊躇している部分があるのかもしれませんが、教育公務員として守秘義務が当然あるわけですから、それぞれの学校の実情に合わせて子どもを伸ばすのは当然のことです。したがって、検討ということではなく、実効性をもって進めていくということでございます。
 新川委員長 難波委員。
 難波委員 この調査結果の公表については、私も田口委員と同じような考え方を持っております。
一つお聞きしたいのですが、ホームページで概要については既に出ているとのことですが、保護者の方からは何か御意見は出ているのでしょうか。
 新川委員長 学校教育課長。
 佐後学校教育課長 保護者の意見を伺う機会といたしまして、先日、市P連の代表の方の会合の場に参加させていただきました。その中で保護者からいただいた意見としては、学力の学校別の公表については心配しているところはある。それから、質問紙にある子どもたちの学習への意欲や、かかわり方、生活の様子といったものについて、学校ごとの結果が知りたいということも聞いております。この辺りは、保護者全体に聞けば意見は様々かと思いますが、今回の機会においては、積極的に公表してほしいという意見ではなかったということを報告したいと思います。
 新川委員長 難波委員。
 難波委員 平成19年度から公表されているというお話でしたので、保護者の方から、教育委員会や学校の方に御意見が上がってきているのかと思い、お聞きしました。教育委員会としては、意向調査として、市P連の会合の中で、保護者の代表の方から御意見を伺ったということですね。分かりました。
 新川委員長 馬嶋委員。
 馬嶋委員 私は田口委員、難波委員と同じように、学校別の公表は避けるべきではないかと思っています。
やはり子どもを取り巻く環境というのは大変厳しいものがあって、本当に安心して学校で勉強に取り組めるお子さんもいれば、中には塾に行っているお子さんもいるかもしれない。朝御飯もなかなか食べられずに学校に出てくるお子さんもいる中で、学校の評価で各々がプレッシャーをかけられるということは、子どもたちにとってあまりいい状況ではないと思います。
それから、将来生きていく上で見えてくるようなことがもっとなければ、子どもたちも勉強していかないというところもあるだろうし、もっと細やかな指導によって学力を上げることができるのではないかと思います。
 新川委員長 私からもよろしいでしょうか。
他校との比較が視覚化されることや、各学校で教育指導への改善が進み学力格差が縮小するということが、メリットとしてありましたが、例えば、田口委員が言われたようなことをやれば、当然教育指導の改善が進むのであって、学校別を出したから特に進むということではないと思います。
調査結果で厚木市が全国と比べて低い点については、教育委員会としてしっかりやらなければならないというところであると思いますが、これを個々の学校まで持っていっていいものかと思います。
それからもう一点、公表に関する考え方の中で、(3)に学校の調査結果の公表や方法については校長の判断でとあります。もし公表するのであれば、教育委員会が骨子を示してあげないと、校長先生にこのような判断をさせるということは、非常に酷ではないかと思います。
ほかに何かございますか。
学校教育課長。
 佐後学校教育課長 (3)につきましては、先ほど実施要領の変更というお話をいたしましたが、従来も校長の判断で、学校ごとの状況について公表することは可能でしたので、実は現状と変わっておりません。
新しく変わった点は、市の教育委員会が、学校別を公表する、あるいは学校に公表させる指示を出すことができるという点について、変更をしたということでございます。
 新川委員長 分かりました。ありがとうございました。
ほかに何かございますか。
難波委員。
 難波委員 重ねての意見になりますが、先ほどほかの委員の皆様もお話をされていますが、小・中学校は学力だけを教えているわけではなく、本当は人間教育が最も大切な部分だと思いますし、実際に、児童・生徒の質問の中でも、「当てはまる」や「どちらかと言えば当てはまる」と答えたパーセントが90%以上とかなり高い項目、家で学校の宿題をやっている、学校で友達に会うのは楽しい、いじめはどんな理由があってもやってはいけないと思うといったことを、ほとんどの子どもたちが認識できているということは、素晴らしいことだと思います。
また、小・中の平均正答率を見ても、確かに小学校は全国、神奈川県と比べてやや低いのですが、中学校になるとその差は縮まっています。したがって、もし更に差がついてしまうのであれば、これはやはり憂慮すべき部分もあるかと思いますが、勉強は、年齢が上がるにつれ、本人の意思次第といった部分が大きく占めていきますので、小学校より中学校の方が全国平均に近づいているということは、厚木市はそれほど問題視されるような状況ではないのではないかと個人的には思います。
 新川委員長 私からよろしいでしょうか。
これは重要な問題で、協議事項でもありますので、我々委員も含め、引き続き教育委員会で検討をしていきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「異議なし」との声あり)
 新川委員長 それでは、継続してまた協議をしていきたいと思います。よろしくお願いします。
次に、協議事項2、不就学児童・生徒に対する取組についてを議題といたします。協議内容の説明をお願いいたします。
学務担当課長。
 中村学務担当課長 協議事項2、不就学児童・生徒に対する取組につきまして、御説明申し上げます。
この度の幼い大切な命が失われた痛ましい事件を受け、一つ目は、入学段階で児童相談所等との連携が十分でなく安否が確認できなかったこと、二つ目は、その後の6年間に子どもの命を守ることを最優先とした対応が取れなかったこと、大きく二つの反省点があると受け止めております。
資料でございますが、従来の取組の反省点について、一つ目は、子どもの安全を第一とする、もう一歩踏み込んだ調査や関係機関との連携が十分でなかったこと。
二つ目、就学時健康診断や保護者学校説明会、入学式前後の各段階で子どもの安全に重きを置いた住所地訪問調査が十分でなかったこと。
三つ目、入学式前後から、別簿冊管理となる居所不明1年までの期間において関係機関との情報共有が十分でなかったこと。
四つ目、別簿冊管理以降から中学校入学を迎える前年まで、追跡調査が行われていなかったこと。
五つ目、国の通達に基づいた、児童相談所との具体的な協議や入国管理局への照会等が十分でなかったこと。以上の点を深く反省いたしております。
次に、今回の事件に関わる取組の経過についてでございます。
平成19年10月から平成20年4月の間に行われた就学時健康診断、保護者説明会、入学式を欠席。
平成20年4月の入学式前後から平成25年5月までの間、平成20年3月に住所地訪問調査を行い、その後学校の担当者が6月までの間に3回家庭訪問を行っております。その後、平成25年5月までの間は、調査は行われておりません。
平成25年5月に、学齢簿の再点検により再調査を開始し、5月から10月に居住地訪問調査を6回、10月から11月に勤務先電話連絡等を3回行いましたが、居所不明又は応対等なしでございました。
平成25年12月、勤務先訪問で初めて父親と面談、所在等は後日連絡との返事でございました。
平成26年3月、父親が教育委員会へ来庁。妻と子の住所は東京のどこかにいるとしか知らないとの書面の提出があり、平成26年4月、児童相談所へ情報を提供いたしました。
続きまして、これらの反省点を踏まえました、再発防止に向けた取組についてでございます。
再発防止に向けた基本的な考えでございますが、居所不明と思われる子どもを認知した場合は、庁内関係部署をはじめ、児童相談所等関係機関との情報共有・連携のもと、子どもの安否が確認できるまで徹底した調査を実施してまいります。
具体的な取組でございますが、一つ目、就学時健康診断や保護者学校説明会等の案内通知の郵便戻り者や当日欠席者をその都度リストアップし、学校と連携を図り、速やかに電話連絡や確認通知又は家庭訪問を実施するなど、早期に子どもの居所確認に向けた対応を行う。なお、説明会等の欠席理由が私立学校への入学や帰国など海外渡航の場合においては、速やかに教育委員会へ必要な手続を行うよう案内すること。
二つ目、子どもの安全につながる情報を得るまで家庭訪問を繰り返し行い、それでも確認できない場合は、近隣住民等への聞き取りなど再調査を行うとともに、児童相談所と緊密な情報共有を図ること。
三つ目、再調査において居住感がなく、行方等の情報をつかむことが難しい場合は、居所不明児童と判断し、直ちに厚木市要保護児童対策地域協議会に報告し、情報共有を図り、子どもの早期発見、安全確認のための対応を図る。また必要に応じて帰国など海外渡航の有無について入国管理局への照会を行うこと。
四つ目、上記の対応等を踏まえ、速やかに児童相談所や警察署へ通報するとともに、引き続き徹底した追跡調査を行うこと。
五つ目、新たに教育委員会事務局内に「居所不明児童・生徒に係る対策会議」を設置し、日常的に転出、欠席の状況等の情報共有を図り、子どもの安全確認を第一とする対応を行うこと。この取組をしっかり行い、子どもが教育を受けること、子どもの安全に向けた再発防止に努めてまいります。
続きまして、再発防止に向けた取組のフローチャートでございますが、就学時健康診断や保護者説明会における案内通知の郵便戻り者や当日の欠席者につきましては、その都度リストアップを行い、住民基本台帳と再照合を行い、その結果を踏まえ、学校と連携を図り、案内通知の再発送や電話連絡、家庭訪問により、この段階で早期に子どもの居所確認に向けた対応を行ってまいります。
家庭訪問を繰り返し行い、それでも接触等ができないときは、再調査として近隣住民等へ行方等の聞き取り調査などを行うとともに、児童相談所等と緊密な情報共有を図ります。
この再調査においても、居住の様子がなく、行方等の情報をつかむことが難しい場合は、居所不明児童等と判断し、厚木市要保護児童対策地域協議会に報告を上げることにより、庁内関係機関や児童相談所等、関係機関での情報の収集、共有のもと、子どもの早期発見、安全確認のための対応を行ってまいります。また、必要に応じて帰国など、海外渡航の有無について入国管理局に出国記録の照会を行います。
こうした対応等においても、居所が不明、判明しなかったときは、児童相談所等へ通報等を行います。このほか、新たに教育委員会事務局内に居所不明児童・生徒対策会議を設置し、日常的に子どもの転出、欠席の情報共有を図り、子どもの安全確認に努めてまいります。
なお、この再発防止に向けた取組につきましては、2日後の26日に開催が予定されております厚木市要保護児童対策地域協議会代表者会議において、意見をいただくこととなっております。
以上で御説明とさせていただきます。
御協議いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
 新川委員長 ありがとうございました。
ただいまの説明に対しまして、何か意見はありますでしょうか。
馬嶋委員。
 馬嶋委員 毎年、その就学時健診を受けないお子さんというのは、どのくらいいるのでしょうか。それから、教育委員会が居所不明のお子さんだと分かるのは、小学校の就学時の案内を出してからではないでしょうか。保育園や幼稚園に行かないと、3歳半健診が終わった後からはずっと空白の時期で、その後、そのお子さんがどうしているかというのが公的に分かるのがこの就学時健診だと思います。
要するに私が思うのは、居所不明で情報提供等いろいろリストアップされてくるのですが、それから児童相談所に相談するまでがすごく時間がかかるような気がします。
したがって、個人情報の問題はあるかと思いますが、もし可能であれば、例えば、健診をあまり受けないとか、児童相談所で心配だといわれているお子さんについては、教育委員会が独自に調査することも大事ですが、早い時期に他の機関との情報の共有というのが必要なのではないかと思うのですが、いかがでしょうか。
 新川委員長 教育総務部次長。
 荒井教育総務部次長 市長部局や他のセクションとの関わり合いもございますので、私の方から御説明申し上げます。
本日、教育長も副委員長として参加されていますが、教育委員会の事務局、市長部局も含めた市民全体の安心・安全を確保する会議に参加しました。
厚木市では、赤ちゃんが出生したときに基本的に全戸訪問する「こんにちは赤ちゃん」という事業がありますが、その事業から、馬嶋委員が御指摘の健診事業、就学時健康診断のほか、保育所や幼稚園に入所しているかどうかなど、行政間では、こういった段階的な確認作業がいろいろございます。こういった情報を共有する中で、馬嶋委員が御指摘されたようなリスクの高い、養育に少し問題がある家庭や自分自身に課題がある児童、こういった対象をできるだけ早い時期にリストアップしていき、情報共有をしていく。そうした中で、児童の安全を確保していこうということで、庁内での意見調整を進めているところでございます。
この会議につきましては、今後、毎月一回定例的に開催して情報共有に努め、はっきりした方向性を出していく。こういうことになっておりますので、その会議の進展状況や方針が確定した時点で、教育委員の皆様にも御報告申し上げたいと思います。よろしくお願いいたします。
 新川委員長 教育長。
 平井教育長 教育総務部次長が説明したとおりなのですが、馬嶋委員がおっしゃりたいのは、何か事があったときに、このフローに従って進めて、ある程度進んだ段階でも分からない場合に、その段階で初めて児童相談所に相談するのかという意味かと思いますが、そういったことではございません。
当然、教育委員会では、極めてハイリスクな家庭の事例を持っている場合もあります。そういう場合、例えば非行関係でしたら、今までと同じように警察の少年相談の方に連絡しながら、連携を取ります。また、福祉的な事例、例えば親が面倒を見ていないのではないかというときは、順番を追っていくということではなくて、連絡が取り合える児童相談所の心理士もおりますので、お互いすぐに連絡を取ります。
このように、これは何とかしなければならないという緊急的な事例については、警察、児童相談所、福祉関係といった関係機関も含めて、臨時の会議を開くなどすぐに対応していく。より一層意識を持ってやっていくということでございます。
 新川委員長 ほかによろしいでしょうか。
田口委員。
 田口委員 再発防止に向けた取組についての(5)に「教育委員会事務局内に居所不明児童生徒に係る対策会議」を設置とありますが、この対策会議について、もう少し詳しく教えてください。
 新川委員長 学務担当課長。
 中村学務担当課長 新たに設置する対策会議でございますが、メンバーにつきましては、児童・生徒に関わる情報を持っている学校教育課、青少年教育相談センターで構成する考えでございます。
この対策会議では、基本的に月1回会議を開いて、情報共有を図ります。また、必要に応じて、対応や協議がすぐに必要な場合については、随時に会議を開催します。こういった流れで検討をさせていただくということでございます。
なお、この会議については、昨日第1回の会議を開き、情報共有を図らせていただきました。なお、今回の会議の中では、すぐに対応しなければならないというお子さんはいないことが確認されております。
このような形で、常に教育委員会内で子どもの情報を共有し、適切な対応を図ってまいりたいと考えております。
 新川委員長 私の方から一つ伺います。
このフローチャートの中で、居所不明者から児童相談所へ通報というのは分かりますが、右側へ向かう点線の先の1年経過した後学齢簿別冊簿管理というのは、どういう流れになるのでしょうか。
学務担当課長。
 中村学務担当課長 こちらにつきましては、居所不明者の対応の中で生じてくる事務手続上の形を示しているものですが先ほどお話ししました児童・生徒につきましては、安否が確認できるまで必ず追跡調査を実施していくということでございます。安否確認の対応は、このフローチャートの形で、きちんと確認ができるまで実施させていただくということでございます。
以上でございます。
 新川委員長 難波委員。
 難波委員 教育長が冒頭におっしゃられたように、この事件は大変痛ましい、あってはならない事件だということで、皆そういう気持ちであるわけですが、理玖君は、私たちにいろいろな教訓を与えてくれたように思います。今回お示しされた取組は良いと思いますが、これで終わりということではなく、是非風化させないで、いつ何時でも迅速な対応ができるようにしていかなければならないと思いました。
 新川委員長 ほかにございますか。
それでは、特にほかに意見はないようですので、本日の協議内容に基づき今後の事務を進めていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「異議なし」との声あり)
 新川委員長 異議なしと認め、協議事項2を終わります。
続きまして、報告事項に入ります。報告事項1、厚木市教育委員会点検・評価委員会委員の委嘱について報告をお願いいたします。
教育総務課長。
 霜島教育総務課長 それでは、報告事項1、厚木市教育委員会点検・評価委員会委員の委嘱につきまして、御報告を申し上げます。
資料1を御覧いただきたいと思います。本件につきましては、地方教育行政の組織及び運営に関する法律に基づきまして、教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況につきまして、教育に関し、学識経験を有する方の知見の活用を図りながら、点検及び評価を行い、その結果に関する報告書を作成して、これを議会に提出し公表するということになっております。
つきましては、この厚木市教育委員会点検・評価委員会設置規程に基づきまして、本日、5人の方々に委嘱をさせていただきましたので、報告するものでございます。
なお、任期につきましては、本日平成26年6月24日から平成28年3月31日までの約2年間でございます。
以上でございます。よろしくお願いいたします。
 新川委員長 ただいまの報告に対して、何かございますか。
特になければ、報告事項1を終わります。
次に、報告事項2、平成26年度厚木市教育委員会表彰被表彰者について報告をお願いいたします。
教育総務課長。
 霜島教育総務課長 それでは、報告事項2、平成26年度厚木市教育委員会表彰被表彰者につきまして、御報告申し上げます。
資料2を御覧いただきたいと思います。本件につきましては、関係各課から提出のありました表彰候補者内申書に基づきまして、去る平成26年5月28日に開催いたしました厚木市教育委員会表彰等選考委員会におきまして選考いたしました皆様を表彰するものでございます。
教育委員会表彰被表彰者は、個人で33人、団体で4団体、教育委員会感謝状贈呈被贈呈者は、個人で4人、団体で1団体でございます。
1枚おめくりいただきまして、1ページを御覧いただきたいと思います。個人の部ですが、第18回夢絵コンテスト2014で神奈川県知事賞を受賞されました佐野友唯様を始めといたしまして、スポーツ等の分野において優秀な成績を収められた個人33人の方々でございます。
2枚おめくりいただきまして、4ページを御覧いただきたいと思います。団体の部でございますが、ALL JAPAN CHEER DANCE CHAMPIONSHIP2013関東予選大会などで優秀な成績を収めました厚木Blue Angels様を始めといたしまして、4団体を表彰するものでございます。
続きまして、5ページですが、教育委員会感謝状でございます。Jリーグ「湘南ベルマーレ」産業能率大学スペシャルデー2014の観戦チケットを御寄附いただきました産業能率大学様ほか個人の方4人に贈呈するものでございます。
表彰式につきましては、7月14日、月曜日、午後4時から市役所第二庁舎の16階会議室で開催する予定でございます。
以上でございます。よろしくお願いいたします。
 新川委員長 ありがとうございました。
ただいまの報告に対しまして、何かございますか。
特になければ、報告事項2を終わります。
次に報告事項3、厚木市立小・中学校食物アレルギー対応連絡協議会委員の委嘱及び任命について、報告をお願いいたします。
保健給食課長。
 小林保健給食課長 報告事項3、厚木市立小・中学校食物アレルギー対応連絡協議会委員の委嘱及び任命について御報告いたします。
恐れ入りますが、資料3を御覧ください。本件につきましては、食物アレルギーのある児童・生徒について、関係機関が連携し学校における食物アレルギー対応を推進するために設置し、厚木市立小・中学校食物アレルギー対応連絡協議会設置規程第3条の規定により、平成26年6月1日付けで別紙の者を委嘱及び任命しましたので、御報告するものでございます。
恐れ入りますが、1枚おめくりいただき、委員名簿を御覧ください。委員の構成につきましては、厚木医師会の代表が3人、厚木市立病院の医師が1人、厚木市立小・中学校長の代表が2人、養護教諭の代表が2人、栄養職員の代表が2人、厚木市消防本部ほか庁内関係部署職員が3人の合計13人でございます。
任期につきましては、平成26年6月1日から、平成28年5月31日までの2年間でございます。
以上でございます。
 新川委員長 ありがとうございました。
ただいまの報告に対して、何かございますか。
特になければ、報告事項3を終わります。
次に報告事項4、放射性物質の測定結果について報告をお願いいたします。
教育総務部次長。
 荒井教育総務部次長 報告事項4、放射性物質の測定結果につきまして御報告申し上げます。
恐れ入りますが、資料4を御覧いただきたいと存じます。始めに、給食用食材の放射性物質の測定結果一覧表でございますが、5月19日から6月12日までの給食用食材の放射性物質の測定結果、そして、5月27日及び5月29日に実施をいたしました調理後の給食の測定結果でございます。全ての検査におきまして不検出となっております。
恐れ入りますが、1枚おめくりいただきまして右側のページを御覧いただきたいと存じます。
学校給食用食材の測定につきましては、給食食材として多く使用される品目を中心に、保護者の皆様からの要望が多いキノコ類、根菜類、そして東北地方の産地の食材などを対象とし、火曜日、木曜日に実施してございます。
また、測定する品目数につきましては、翌日の給食で使用する食材の中から3品目を目安に測定しております。5月分につきましては、2人の保護者の方から17品目の要望をいただきまして、教育委員会が測定いたしました食材を合わせ、24品目を測定いたしました。6月分につきましては、5人の保護者の方から42品目の要望をいただいておりまして、現時点では、そのうち24品目の測定を予定しているところでございます。
恐れ入りますが、裏面を御覧いただきたいと存じます。小・中学校プールの放射能濃度の測定結果でございます。4月15日、17日、5月27日、28日に、小・中学校8校におきまして、プール水の測定を実施いたしましたが、放射性物質につきましては検出されませんでした。
また、4月16日に厚木中学校及び相川中学校のプール堆積物の空間放射線量の測定を実施いたしましたが、こちらにつきましても、市の基準値を下回っておりました。報告につきましては、以上でございます。
 新川委員長 ありがとうございました。
教育総務部長。
 松本教育総務部長 大変申しわけございませんが、たった今、雨の関係で災害対策本部が設置されましたので、各部の次長につきましては、ここで退席をさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。
 新川委員長 ただいまの報告に対して何かございますか。
特になければ、報告事項4を終わります。
次に報告事項5、平成25年度厚木市独自の学力・学習状況調査に係る厚木市立中学校の調査結果について、報告をお願いいたします。
教育研究所長。
 高澤教育研究所長 それでは、平成25年度厚木市独自の学力・学習状況調査に係る厚木市立中学校の調査結果について、御報告申し上げます。
お手元の資料5を御覧ください。本調査は、主として平成24年度から新規に実施したものでございますが、平成25年度の小学校につきましては、昨年の5月に実施し10月の教育委員会にて御報告いたしましたので、今回は、平成26年1月30日に実施した中学校の結果についてのみ御報告申し上げます。
それでは、資料5の1ページを御覧ください。調査の目的は、今回の分析結果を踏まえ、教育施策の成果や課題等を把握・検証し今後の教育施策に反映するとともに、各学校の改善の取組を支援していくことでございます。
調査の対象は、中学校第2学年。
調査の内容は、国語、数学、外国語(英語)、理科、社会の5教科と教科や学習に関する意識調査でございます。また、調査日は、先ほど申し上げましたように本年1月30日に実施いたしました。本調査に参加をした厚木市の生徒は1,900人余りであり、同一問題を使用した調査には、全国で約10万人が参加いたしました。
教科に関する結果に表れた本市の状況でございますが、教科ごとの平均正答率において、本市ではおおむね満足とされる平均正答率の目標値を全教科で上回りました。このおおむね満足とされる平均正答率の目標値というのは、その水準まで学習内容が定着できていれば次の学習を積み重ねていくことができると考えられる水準のことで、各問題の内容、難易度等をもとに統計的に設定されたものでございます。
また、全国の参加校平均と比較いたしますと、数学と外国語が数値を上回る結果となっております。
恐れ入りますが、ページをおめくりください。2ページに、中学校の国語、数学、外国語、理科、社会の5教科について、教育委員会指導主事が分析し、主な結果として、相当数の生徒ができているものを一点、課題として考えるものを一点お示ししました。本日は(3)外国語(英語)を例に御説明いたします。(3)を御覧ください。
外国語(英語)については、放送を聞いて答える問題で、放送された会話の内容に最も合っている絵を選ぶことは9割以上の生徒ができています。その一方で、英語で問われた質問で自分自身の考えを英語で答えることが課題であると示されております。
この結果を受けまして、各学校では、自校の実態に合わせて改善を図ってまいりますが、例えば、具体的な授業中の活動として、伝えることなどをまとめる考える作業とその事柄を英語にする活動を話す、書く、読むという各活動の中で充実させることなどが考えられます。
ページ3を御覧ください。学習に関する意識調査等の結果を記載しております。厚木市の中学生の傾向として、(1)「とても当てはまる」、「まあ当てはまる」と答えた生徒の割合が高かったものに示しましたように、自分の力をできるだけのばしたいと思う生徒は91.6%、物事を最後までやりとげて、うれしかったことがある生徒は89.9%に上っています。
一方、(2)「とても当てはまる」、「まあ当てはまる」と答えた生徒の割合が低かったものに示しましたように、授業で習ったことはその日のうちに復習している生徒は19.9%、新聞に書かれていることについて家族と話をする生徒は26.8%となっています。
これらの結果を受け、(3)今後の課題等として、次の3つを挙げさせていただきました。
各学校は新しいことを学び、分からないことを分かろうとする生徒の気持ちを重視し、より一層学習意欲を高めるための教材や教具の工夫をして授業を充実させる必要があります。
学習した内容を定着させ、将来の自分の生活に役立つ「生きる力」につなげるために、学校で学んだことを家庭学習によって定着させる取組を引き続き進めるとともに、各家庭の状況に合わせて食事や起床・就寝などの基本的な生活リズムを整えられるよう、保護者との連携・協力を積極的に図ることが重要です。
各学校は、生徒の自尊感情を高めていくことができるよう、友達をからかったりせずに一人一人の心や命を大切にする「共生力」と、小さなけんかやトラブルは話し合いで解決できる「支え合う力」のある学級集団づくりに努めることが大切です。
これらのことに重点を置きながら、教育委員会と学校が力を合わせ、未来を担う厚木の子どもたちを育てていきたいと考えております。
また、この結果は、今後厚木市のホームページで公開し、市民の皆様にも伝えてまいります。
以上でございます。
 新川委員長 ただいまの報告に対して、何かございますか。
では、私の方から一つお伺いします。
ホームページでは、この形で公開するのですか。
教育研究所長。
 高澤教育研究所長 この内容をPDFにいたしまして、厚木市のホームページで公開しようと考えております。
 新川委員長 以前にもお話したかと思うのですが、なぜクロス集計をしないのでしょうか。
教育研究所長。
 高澤教育研究所長 クロス集計につきましては、正解率、正答率の高かった児童・生徒が、どのような生活実態調査の設問で肯定的な答えをしているかについては、分析しております。学校の学級づくり、学校づくりとも関連しておりますので、各学校に送付している資料には詳しく記載してございます。
以上でございます。
 新川委員長 分かりました。ありがとうございます。
ほかに何かございますか。
教育長。
 平井教育長 教育研究所の所長から報告させていただいたとおりですが、特に、(3)の今後の課題については、各学校は、する必要がありますといった表現で記載されています。これについては、課題として挙げました、ホームページにアップしましたということで終わりというわけではありません。教育研究所を含め、この課題をクリアする方法がきちんと担保されているのか。それぞれの学校が、どういう工夫で、この課題をクリアする方法を具体的に考えているのか。その辺りまでしっかり把握しながら、学校の子どもたちの学力の向上につながるように支援していくということでございます。
以上です。
 新川委員長 例えば、新聞に書かれていることについて家族と話をするというのは、子どもから積極的に話をするというだけではなくて、我々保護者から積極的に話をするということだと思っています。
例えば、新聞に書かれていることについて保護者から話をされる子どもは、成績が平均よりいいということであれば、保護者にも新聞に書いてあることを子どもに話そうという意識が芽生えるのではないかと思いました。
ほかに何かございますか。
特になければ報告事項5を終わります。
続きまして、報告事項6、「家庭教育支援の具体的施策について」の提案書について、報告をお願いいたします。
社会教育課長。
 柳田社会教育課長 報告6、「家庭教育支援の具体的施策について」の提案書につきまして、御報告申し上げます。
恐れ入りますが、資料6「家庭教育支援の具体的施策について」提案書を御覧ください。
本件につきましては、平成26年6月23日に、社会教育委員の青木信二議長、原田浩美副議長から平井教育長宛てに、家庭教育支援の具体的な施策について提案書が提示されました。
社会教育委員会議では、平成24年度に教育委員会に提出されました家庭教育支援に関する報告書の内容を基に、より具体性を持った施策を研究していくことを平成25年度の研究テーマとし、厚木市では、これまで実施事業としては少なかった、家庭と地域とをつなぐ取組をどのように進めるかに視点を絞りまして、厚木市の現状に合った家庭教育支援のあり方を提案することに至ったわけでございます。
恐れ入りますが、3ページの(仮称)地域ぐるみ家庭教育支援事業実施要領を御覧ください。提案概要、内容でございますが、中段の実施内容1から6に記載がございますとおり、地域団体などの横のつながりを強化し、各地区公民館が拠点となって、地域自らが主体となり地域の特性をいかして、地域ぐるみで家庭教育向上を目指した事業を展開するとし、そのためには、公民館主導ではなく、地区内の地域団体等と協働した事業を展開する必要があるとしております。
また、新規事業にはこだわらず「家庭教育支援」という視点に立って、既存の事業を見直し、新たな視点に立った事業に進化させて、継続的に実施することが重要であるとしております。
本事業を実施するためにモデル地区を選定するとともに、平成26年度から2年間の事業期間の後、事業終了後には事例発表やワークショップなどで家庭教育支援のあり方を協議する「地域ぐるみ家庭教育地域支援フォーラム」を教育委員会と社会教育委員会議が共催することも御提案をいただいております。
今後につきましては、社会教育課におきまして、実施モデル地区の候補の検討、公民館を拠点として地域全体で取り組める体制づくりや家庭教育支援事業の検討を行った上で、対象地区を選定し、提案事業の実施に向けて調整を図ってまいります。
以上、御報告を申し上げます。よろしくお願いいたします。
 新川委員長 ありがとうございました。
ただいまの報告に対して何かございますか。
難波委員。
 難波委員 社会教育委員の動きとして、地区が選定されて、地域の方も含め公民館関係といろいろお話をされるのだろうと思いますが、どちらが主体なのか、また、協働という表現をされていますが、どのくらいの頻度なのかなど、そういった辺りをもう少し具体的にお話しいただけますか。
 新川委員長 社会教育課長。
 柳田社会教育課長 今回のこの提案の内容でございますが、基本的に公民館は、地区のいろいろな事業に携わってございますので、例えば、青少年健全育成会、子ども会、自治会での事業等をそれぞれ把握した中で、それを結びつける役、縁結びをする役、そういった立場の役割を公民館は担っていこうという考えでございます。
事業については、各地域の皆様が主体となり展開していただくわけでございますが、地域によっては、自主的にできる地域とできない地域もあるし、地域の特色を出していろいろな事業に携わっている地域もあれば、課題があってまだいろいろできない地域もありますので、当初は、その辺のコーディネーター役として、公民館は位置付けられるのかなと考えております。
 新川委員長 私は、公民館が子ども会や育成会にも積極的に関わって、地域づくりをしていただきたいと思っているのですが、厚木市の流れとしては、子ども会、育成会は、公民館から離れていっている印象がありますが、いかがでしょうか。
社会教育課長。
 柳田社会教育課長 地区によっては、公民館が情報を共有しているというところもございますし、地域子ども教室等、協働して子ども会が事業をするというところもございます。やはり公民館が一役買って出て結びつける役をしないとこのような事業はできませんが、そういったことを提案されるということなので、私たちとしても取り組んでまいりたいと思っています。よろしくお願いします。
 新川委員長 分かりました。そういうことであれば、期待したいと思います。
難波委員。
 難波委員 社会教育委員の方は、具体的にどういう役をされるのでしょうか。
 新川委員長 社会教育課長。
 柳田社会教育課長 社会教育委員の方につきましては、今回御提案をいただきまして、モデル地区を選定した際には、助言する立場で事業に協力をしていただくことになると考えております。
 新川委員長 ほかになければ、報告事項6を終わります。
次に、報告事項7、厚木市立厚木南公民館新築移転に関する基本方針(案)に対するパブリックコメントの結果について報告をお願いいたします。
社会教育課長。
 柳田社会教育課長 報告事項7、厚木市立厚木南公民館新築移転に関する基本方針(案)に対するパブリックコメントの実施結果について、御報告を申し上げます。
恐れ入りますが、資料7「厚木市立厚木南公民館新築移転に関する基本方針(案)に対するパブリックコメントの実施結果について」を御覧ください。
本件につきましては、平成26年5月1日から30日までの1か月間実施し、7人の方から16件の御意見をいただきました。
意見の反映状況でございますが、意見の趣旨が既に基本方針案に盛り込まれているものが2件、今後の取組において参考にするものが4件、基本方針案に反映できないものが5件、その他が5件でございました。
次に、市民の皆様からいただいた意見及び反映状況でございますが、意見の趣旨が既に基本方針案に盛り込まれているものにつきましては、調理室の設置や雨水利用など公民館施設としての機能の検討などの意見でございました。
また、今後の取組において参考にする意見につきましては、姿鏡の設置や音楽室の防音対策など季節の仕様に関するもの及び駐車場の確保の意見でございました。
次に、基本方針案に反映できない意見につきましては、各諸室の規模や規格に関するもので、近年建設した公民館と同程度の仕様を超える希望の意見でございました。
最後に、その他の意見としましては、公民館利用時の無料化の継続や地元優先利用の意見、解体時の安全対策などの意見でございました。
恐れ入りますが、参考資料を御覧ください。今回のパブリックコメントを実施するに当たり作成いたしました、厚木市立厚木南公民館新築移転に関する基本方針案の各項目につきましては、パブリックコメントの結果を受けて、追加、修正等の変更を要する項目はございませんでした。
今後の予定につきましては、パブリックコメントの実施結果及び基本方針案について、庁議に付議した後、7月の教育委員会定例会で基本方針の策定について御審議をいただく予定でございます。
以上、御報告を申し上げますので、よろしくお願いいたします。
 新川委員長 ありがとうございました。
ただいまの報告に対して、何かございますか。
特になければ、報告事項7を終わります。
次に、報告事項8、厚木市スポーツ施設市民検討委員会委員の委嘱について報告をお願いいたします。
スポーツ政策課長。
 古村スポーツ政策課長 報告事項8、厚木市スポーツ施設市民検討委員会委員の委嘱につきまして、資料8に基づきまして御報告申し上げます。
本件につきましては、本市のスポーツ施設の望ましいあり方やスポーツ施設の適正配置などの検討を行うため、それぞれのスポーツ関係団体の皆様や公募の市民の方などに委嘱をしたものでございます。
1枚おめくりいただきたいと思います。委員につきましては、名簿のとおりで、スポーツ関係団体の代表7人、学識経験者1人、公募2人の合計10人の方にお願いをいたしまして、任期は平成26年5月29日から平成27年3月31日までとなってございます。以上、御報告を申し上げます。
 新川委員長 ただいまの報告に対して何かございますか。
特になければ、報告事項8を終わります。
次に、報告事項9、(仮称)厚木市収蔵資料館検討委員会委員の委嘱について、報告をお願いいたします。
文化財保護課長。
 増田文化財保護課長 それでは、(仮称)厚木市収蔵資料館検討委員会委員の委嘱について、資料9に基づきまして御報告申し上げます。
本件は、新たな博物館施設となる(仮称)厚木市収蔵資料館の建設事業について検討するために設置された、(仮称)厚木市収蔵資料館検討委員会設置規程第3条及び第4条により委嘱したものです。
恐れ入りますが、次のページをおめくりください。委員につきましては、資料の名簿のとおりでございます。定数は10人以内と規定されており、学識経験者8人のほか、公募委員の募集をかけましたが、残念ながら応募はなく、8人の方々にお願いいたしました。
学識経験者の選考基準といたしましては、博物館施設の運営・活動に関して専門知識を有する者とし、高い識見と専門知識をお持ちの方々から選出しております。なお、任期につきましては、平成26年5月1日から平成28年4月30日までの2年間となっております。
以上でございます。よろしくお願い申し上げます。
 新川委員長 ありがとうございます。
ただいまの報告に対して何かございますか。
特になければ、報告事項9を終わります。
次に、報告事項10、厚木市郷土資料館運営協議会委員の委嘱について、報告をお願いいたします。
文化財保護課長。
 増田文化財保護課長 報告事項10、厚木市郷土資料館運営協議会委員の委嘱について、御報告申し上げます。
本件は、厚木市郷土資料館運営協議会の資料に基づきまして、報告するものでございます。厚木市郷土資料館運営協議会委員の任期満了に伴いまして、厚木市郷土資料館運営協議会規程第3条及び第4条により委嘱したものでございます。
委員につきましては、恐れ入りますが次のページをおめくりください。名簿のとおり、定数は10人以内と規定されており、今期は再任6人、新任1人、新たに公募にて選考した3人の計10人の方々にお願いいたしました。
選考基準につきましては、資料館施設の運営・活動に関して専門の知識を有する者となっており、高い識見と専門知識をお持ちの方々から選出しております。
また、公募につきましては、郷土資料館活動について関心のある方3人を委嘱いたしました。なお、任期は平成26年6月1日から平成28年5月31日までの2年間となっております。
以上でございます。よろしくお願い申し上げます。
 新川委員長 ありがとうございます。
ただいまの報告に対して何かございますか。
特になければ、報告事項10を終わります。
それではここで暫時休憩といたします。再開後は会議を非公開といたしますので、関係者以外の方は御退席ください。お疲れさまでした。
なお、傍聴いただいた方についても、これ以降会議を非公開といたしますので、御退出いただくようお願いいたします。
暫時休憩16時24分

再開時刻16時30分

 日程3 議案第2号 行政文書の一部公開決定処分に対する不服申立てに伴う諮問について
(資料に基づき説明し、可決された。)

 新川委員長 以上で、本日予定しておりました日程は全て終了いたしました。
これをもちまして、平成26年厚木市教育委員会6月定例会を閉会いたします。
ありがとうございました。
閉会時刻16時38分

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