平成26年厚木市教育委員会7月定例会

更新日:2021年04月01日

公開日:2021年04月01日

会議の開催内容

会議主管課

教育総務課

会議開催日時

平成26年7月22日火曜日
午後1時30分

会議開催場所

厚木市役所 第二庁舎4階 教育委員会会議室

出席者

委員長 新川 勉
委員長職務代理者 馬嶋 順子
委員 難波 有三
委員 田口 孝男
教育長 平井 広
事務局
松本教育総務部長、宮崎学校教育部長、山田社会教育部長、
荒井教育総務部次長、大木学校教育部次長、小山社会教育部次長、
霜島教育総務課長、小林保健給食課長、佐後学校教育課長、
柳田社会教育課長、佐藤学校教育課主幹兼教育指導係長、
川口学校教育課主幹兼指導主事、 松田学校教育課副主幹兼指導主事

説明者

事務局職員

1 教育長報告

2 審議事項

日程1 議案第23号 平成27年度使用の厚木市立小学校及び中学校教科用図書の採択について
日程2 議案第24号 教育に関する事務の管理及び執行の状況についての点検及び評価について
日程3 議案第25号 厚木市立厚木南公民館新築移転に関する基本方針の策定について

3 報告事項

  • (1) 児童数・生徒数将来推計について
  • (2) 放射性物質の測定結果について  

会議の経過は、次のとおりです。

開会時刻13時30分

 新川委員長 定刻となりました。
 現在の出席委員は5人で定足数に達しております。ただいまから、平成26年厚木市教育委員会7月定例会を開会いたします。
 厚木市教育委員会会議規則第17条第2項の規定により、本定例会会議録署名委員として田口委員を指名させていただきます。
 始めに、教育長報告をお願いいたします。
 教育長。
 平井教育長 それでは、先月、6月24日に開催されました6月定例会以後の主な行事等につきまして、御報告申し上げます。
 お手元の資料の1ページの1番でございます。6月25日、水曜日、厚木市青少年問題協議会委員委嘱式及び第1回会議がございました。委嘱をさせていただきました委員の数は15人でございます。会長は小林常良厚木市長で、副会長には私が指名されました。これからも、青少年問題について、鋭意努力してまいりたいと考えております。
 続きまして、2番目、同日でしたが、平成26年度厚木市立小・中学校食物アレルギー対応連絡協議会委員委嘱式がございました。委嘱をさせていただきました委員の数は13人でございます。医師会の皆様にも御援助いただきながら、専門的な立場からの御意見をいただき、食物アレルギーについての対応を具体的に推進していきたいと考えております。
 続きまして、6番目、6月26日、木曜日、要保護児童対策地域協議会いわゆる要対協の代表者会議がございました。この会議につきましては、委員の皆様には報告や相談をさせていただいておりますが、居所不明の児童生徒の取扱いについては、教育委員会は安否が確認されるまで探し続けるという固い決意を、全職員が共有しております。
 また、そういった事案に対するフローを作り、要対協としての取りまとめとさせていただきました。居所不明あるいはリスクが高いと判断されたものについては、ちゅうちょなく要対協で連携し対応していくということを、一人一人の職員が意識していかなければならないということを改めて話させていただきました。
 続きまして、7番目、同じく同日でしたが、臨時の小・中学校校長会議を開催させていただきました。
委員の皆様にも御連絡させていただきましたが、今年に入ってから、交通事故による痛ましい死亡事故が2件起きました。1件目は、2月に起きた小学校2年生のお子さんの交通事故です。この日の臨時の校長会議は、玉川中学校の女子生徒さんが交通事故で亡くなってしまったという痛ましい事故を受けまして、緊急に招集させていただきました。
 いずれにしろ、発達段階に応じて、きめ細かな指導を行い、交通ルールを守り、そして交通事故防止につなげるということを実際に行っていかなければならないという話をさせていただきました。
 そして、併せて、白骨化して、遺体で見つかってしまった齋藤理玖君の事例を受けまして、私から校長先生方にお話ししたのは、先生方の目がなかなか行き届かないとか、病欠児童生徒に会わせてもらえないといったケースもある中で、厚木市教育委員会には、家庭訪問相談を専門に行う家庭訪問相談員が配置されておりますので、教育委員会の関係課と調整しながら、夜の家庭訪問など家庭訪問相談員を有効に活用してほしいという話をさせていただきました。
 続きまして、8番目、6月28日、土曜日、緑ヶ丘小学校で開催された、第45回交通安全こども自転車神奈川県大会に参加する子どもへの激励会に行ってまいりました。厚木警察署の署長のほか、田口委員にも来ていただきました。
 昨年と同様に又はそれ以上に子どもたちは努力したのですが、受賞という観点からは惜しい結果となりました。ただ、子どもたちが自転車に乗る技術を向上させることで交通事故を減らしていきたいという、周囲の大人の思いを受けて、緑ヶ丘小学校そして清水小学校の子どもたちは、本当に一生懸命頑張ってくれました。
 続きまして、18番目、7月9日、水曜日、平成26年度神奈川県市町村教育長会連合会の第1回幹事会に出席いたしました。
 私は副会長を務めさせていただいておりますが、幹事会の最後に、小・中学校の先生の多忙化が一層進んでしまっているということを心配する記事が新聞などマスコミで報道されているということを、その他案件で提案させていただきました。
 特に中学校の先生においては、部活動の指導のために土曜日、日曜日もほとんど出てしまっていて、教材研究は夜寝ずにやらざるを得ないという、非常に過酷な生活が続いているということを話題にしました。子どもの健康面とともに、指導してくださる先生方の健康を考えた上で、ある程度のルールの確認が必要なのではないかという話をいたしまして、今後、中体連等とも調整しながら考えていこうということになりました。
 続きまして、20番目、同日でしたが、平成26年度3市合同スポーツ推進委員研究交流会がございました。厚木市、秦野市、伊勢原市の推進委員の皆様約100人に参加していただき、新スポーツについての研修をしていただきました。
 このように、各地区の皆様が一堂に会して、スポーツ推進をどのようにしたらいいかという研修を行うことは、非常に有意義なものであると感じております。
 続きまして、21番目、7月13日、日曜日、荻野運動公園で、関東6人制・9人制のバレーボールクラブカップ男女選手権大会が開催されました。参加チームは32チームで、荻野運動公園のメインアリーナが選手だけで半分埋まる程、多くの皆さんにお集りいただきまして、熱戦が繰り広げられました。
 厚木市以外、神奈川県以外から来ていただいた方も大勢おられましたので、厚木市の教育長として、市のPRをさせていただきました。
 続きまして、22番目、同日でしたが、第29回厚木市小学生ソフトボール大会の開会式に行ってまいりました。年々参加チームが増えておりまして、今年は19チーム、参加者数が約300人で、子どもたちの元気一杯のプレーに、周囲の保護者や監督、コーチが本当に嬉しそうな顔をしているのが印象的でした。
続きまして、24番目、7月14日、月曜日、平成26年度厚木市教育委員会表彰式が開催されました。スポーツの部で28人、文化の部で5人、団体の部で5団体のほか、教育委員会感謝状を4人・1団体に、教育長感謝状を一人の方に贈呈させていただきました。
 スポーツの部では、小学生から大学生、社会人まで、毎回のように活躍を報告してくださる選手の方もいらっしゃいます。何度でも表彰するから、是非頑張ってほしいというお話をさせていただきました。
 続きまして、26番目、7月15日、火曜日、平成26年度第2回厚木市小・中学校長会議を開催させていただきました。夏季休業を前にして、児童生徒の安全・安心な生活についての指導を徹底してほしいという話をしました。
 過去の例でいえば、交通事故で大きなけがを負ったお子さんもいらっしゃいますし、数年前には、川へ遊びに行って不幸な結果になってしまったという事故もございました。そういった事故がないように、徹底した指導をお願いしたいということで、校長先生方にお話をさせていただきました。
 以上でございます。

 新川委員長 ありがとうございました。学校教育部長。
 宮崎学校教育部長 教育長報告の29番、厚木市議会6月定例会本会議の議案第45号、平成26年度厚木市一般会計補正予算(第1号)の結果について、御報告させていただきます。
 土曜授業研究事業費、71万9,000円につきましては、環境教育常任委員会を経まして、6月27日、金曜日、本会議最終日において、審議され可決されましたので、御報告申し上げます。
 以上でございます。

 新川委員長 ありがとうございました。それでは、審議に入ります。
 日程1、議案第23号、平成27年度使用の厚木市立小学校及び中学校教科用図書の採択についてを議題といたします。
 議案審議に先立ちまして、提案理由及びこれまでの経過について、事務局から説明をお願いいたします。 学校教育課長。 。
 佐後学校教育課長 それでは、提案理由及びこれまでの経過について、御説明申し上げます。
 まず、提案理由でございますが、平成27年度使用の厚木市立小学校及び中学校教科用図書について、義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律第13条、第14条及び同施行令第14条並びに学校教育法附則第9条の規定により、採択を求めるものでございます。
これまでの経緯についてでございますが、平成27年度に厚木市立小学校及び中学校で使用する教科用図書の採択に当たりましては、4月の教育委員会定例会で決定していただきました、平成27年度義務教育諸学校で使用する教科用図書採択にかかる厚木市教育委員会の方針に基づき、事務事業の執行に努めてまいりました。今年度は小学校の教科用図書の採択替えの年度になりますので、本方針のもと、厚木市教科用図書採択検討委員会を設置し、教科用図書の調査研究を進めてまいりました。
 また、厚木市教科用図書採択検討委員会設置規定に基づき、学校教育の経験豊かな者から調査委員を任命し、種目ごとに調査委員による調査研究を進めてまいりました。
 厚木市教科用図書採択検討委員会につきましては、5月、6月、7月の計3回開催し、検討委員による調査研究を進めるとともに、去る7月8日に開催いたしました第3回厚木市教科用図書採択検討委員会におきまして、種目ごとに調査委員からの報告を受け、検討委員による調査検討を行いました。
 調査委員が作成いたしました調査研究報告書及び第3回検討委員会における調査検討の内容につきましては、事前に教育委員の皆様に送付させていただき、教科書の調査研究を進めていただきました。
 本日は、検討委員会における調査研究及び検討した概要を踏まえまして、厚木市立小学校の児童にとって最適な教科書を、教育委員の皆様の協議の中で採択していただきますよう、よろしくお願いいたします。
 なお、今年度の教科用図書の採択にかかる請願、要望等が、本日までに1件寄せられております。この文書につきましては、教育委員の皆様には参考資料として写しを送付させていただいておりますことを、この場で御報告いたします。
 以上でございます。

 新川委員長 ありがとうございました。
 それでは議案審議に入ります。
 議案の審議に当たりましては、小学校用、中学校用、学校教育法附則第9条の規定による教科用図書の順で行います。
まず採択替えを行います、小学校の教科用図書について審議いたします。小学校の教科用図書につきましては、種目ごとに説明を受け、採択いたします。なお、採択の方法につきましては、目録の順に沿って、挙手によるものとし、3人以上の挙手で過半数の賛成といたしますが、よろしいでしょうか。
 (「異議なし」との声あり)

 新川委員長 異議ございませんので、それでは、国語から始めさせていただきます。
 事務局から説明をお願いいたします。
 佐後学校教育課長。
 佐後学校教育課長 説明につきましては、第3回厚木市教科用図書採択検討委員会における調査委員からの調査報告の概要、検討委員の推薦意見の順に、事務局の指導主事から説明させていただきます。
 松田指導主事 それでは、まず国語につきまして、御説明いたします。
 国語につきましては、採択の対象となる教科書は、東京書籍、学校図書、三省堂、教育出版、光村図書の5社です。第3回厚木市教科用図書採択検討委員会における調査委員からの報告の概要は、次のとおりです。
 東京書籍につきましては、単元冒頭に、言語活動例に沿った学習の狙いが明記されている。また、3年「モチモチの木」、6年「海のいのち」で、挿絵が効果的に使われている。
 学校図書につきましては、学年冒頭に、学習の基盤となる「学級づくり」のページがある。
 三省堂につきましては、漢字取り立て教材「新しい漢字を学ぼう」で、計画的に漢字学習を行うようになっている。
 教育出版につきましては、すべての領域で、言語活動例が効果的に網羅されている。各学年でしっかりと伝統的な言語文化を取り上げている。
 光村図書につきましては、身に付けたい力や言語活動が単元冒頭に明記されていて、見通しを持って活動することができる。「いつも気を付けよう」のページで必ず身に付けなければならない内容を反復的に学習できるように、工夫された構成になっている。
 以上のような内容が報告されました。
 第3回採択検討委員会における9人の検討委員の推薦結果は、光村図書が9人という結果でした。
 主な推薦理由といたしましては、全ての領域の言語活動例が効果的に網羅されており、学習に広がりが期待できる。説明文の教材が2段階構成で学習できるようになっており、苦手な子どもも、はじめ、中、終わりの文章構成を捉えやすいなどが挙げられました。
 国語につきましては、以上です。

 新川委員長 ありがとうございました。
 国語の教科書について、御意見、御質問をお願いいたします。 馬嶋委員。
 馬嶋委員 教育出版ですが、教育出版の教科書は、色や挿絵、写真などの使い方が丁寧で見やすくて、巻末に掲載されている漢字の表は鉛筆の状態で書かれているなど、表現の仕方に柔らかさと温かさを感じました。漢字の学習についても、「漢字の広場」というコーナーが、各学年に設けられていて、楽しく、分かりやすい漢字が学習できるように工夫されているように思いました。
 新川委員長 ありがとうございました。ほかに御意見、御質問があればお願いします。
 難波委員。
 難波委員 子どもたちがこれから学んでいこうという教科書でありますので、日本語を正しく理解し、使いこなす力を身に付けるものであってほしいと思います。そう考えていきますと、言語の基礎であります、読むこと、書くこと、話すこと、あるいは聞くことといった学びの基本が、しっかり身に付く内容のものがいいのではないかと思います。そういう点で各社の教科書を見ていきます。
 光村図書でございますが、1年の上の教科書になかがわりえこさんの詩が載っておりまして、大変いい詩がここで取り上げられています。子どもたちにとって小学校での楽しい生活が始まる予感を十分感じさせてくれますし、それから1年の下の教科書には、読むこと、書くことの言語活動の領域ですとか、それから身に付けたい力などが、単元の最初に具体的に記載がしてありまして、子どもたちが見通しを持って学習できるように配慮されているように思います。
 さらに2年の上の教科書から、巻頭に「いつも気をつけよう」というページがありまして、今まで学習してきたことが分かりやすく整理されていますので、子どもたちは必要に応じて振り返りができるようになっていると思います。その点から、光村図書はよくできていると思いました。
 新川委員長 ありがとうございました。ほかに御意見等ございましたら、お願いします。
 田口委員。
 田口委員 私も光村図書の教科書についての意見です。光村図書の教科書では、各単元の終わりに本の紹介がされているコーナーがあります。また、巻末にまとめられている本を紹介するコーナーも、内容が大変充実しています。このことは子どもたちの読書に関する興味や関心が高められ、厚木市で取り組んでいる家庭読書の推進にもつながっていくのではないかと考えております。
 以上です。
 新川委員長 ありがとうございました。ほかにございますか。
 なければ、私からも一言申し上げます。検討委員会の意見や、報告書を読ませていただきましたが、光村図書に関しては意見書にもありますが、3年生からの説明文の教材が2段階の構成になっているということで、説明文の読解という点で、とても工夫されていると感じました。
 ほかに御意見等よろしいですか。
 それでは、採決に移らせていただきます。
 順番に申し上げますので、挙手をお願いしたいと思います。
 国語の教科書につきまして、東京書籍に賛成の方は挙手をお願いいたします。
 続きまして、学校図書に賛成の方は挙手をお願いいたします。
 三省堂に賛成の方は挙手をお願いいたします。
 教育出版に賛成の方は挙手をお願いいたします。
 光村図書に賛成の方は挙手をお願いいたします。
 確認いたします。
 光村図書に賛成の方が5人ですので、国語は光村図書を採択いたします。
 次に、書写について、説明をお願いいたします。
 松田指導主事 書写につきまして、御説明いたします。
 書写につきましては、採択の対象となる教科書は東京書籍、学校図書、三省堂、教育出版、光村図書、日本文教出版の6社です。第3回厚木市教科用図書採択検討委員会における調査委員からの報告の内容は次のとおりです。
 東京書籍につきましては、各学年巻頭で、姿勢や筆使いを擬音で分かりやすく表現している。3年以上では、インデックスで既習事項を振り返ることができる。横が広いワイド紙面になっている。
 学校図書につきましては、始筆の約束が三角定規で示されている。筆運びが朱と黒の薄墨で提示してある。
 三省堂につきましては、穂先の説明が時計で分かりやすい。腕の動きが説明されている。言葉による説明が多い。
 教育出版につきましては、1年生の筆順が色で分かりやすい。筆使いの説明やポイントの説明が丁寧である。
 光村図書につきましては、筆の力加減が分かりやすい。書初めの見本で、名前の書き方のバランスが詳しく提示されている。
 日本文教出版につきましては、1年から4年で「書写の合言葉」が表記されている。
 以上のような内容が報告されました。
 第3回検討委員会における9人の検討委員の推薦結果は、東京書籍が1、光村図書が7、日本文教出版が1という結果でした。
 主な推薦理由といたしまして、東京書籍は、実生活に活用できる工夫が見られるとともに、インデックスなどの工夫も見られる。光村図書は、姿勢の注意や用具の使い方の例示が具体的である。運筆のイメージ、他教科への広がりも適切である。日本文教出版は、横書き、ノートの書き方、原稿用紙の書き方等、他教科や日常に役立てやすい工夫がある。書き順の色分けが見やすいなどが挙げられました。
 書写については以上です。
 新川委員長 ありがとうございました。
 それでは、書写の教科書について、御意見、御質問等があればお願いいたします。
 難波委員。
 難波委員 子どもたちは、小学校に入って本格的に文字の学びをしていくわけですが、やはり最初がとても大事だと思います。鉛筆の持ち方であったり、書き順であったり、そういうことをしっかりと学んでいける内容がまず大切なのだろうと思います。そういった視点で各社の教科書を見ましたが、私は光村図書をお勧めしたいと思っています。
 理由として、教科書が多色刷りになっており、挿絵なども多く使われていて、小学生が意欲的に取り組めるような構成になっていると思います。また、先生から習ったことをそのまま書き込めるスペースがあり、巻末の方には資料という形で、手紙やはがきの書き方とか、新聞の書き方の工夫など日常生活で実践的な内容も豊富に提示されていて、大変工夫されていると感じました。
 以上でございます。
 新川委員長 ありがとうございました。ほかにございますか。
田口委員。
 田口委員 私は、東京書籍の教科書が非常に見やすいと思います。東京書籍の教科書は、幅が広い紙面構成をしており、これを十分活用して、基礎的、基本的な事項について、理解が深まるための資料掲載や練習用の書き込みのスペースなども非常に多く設けられており、使いやすいのではないかと思います。
以上です。
 新川委員長 ありがとうございました。ほかにございますか。
 教育長。
 平井教育長 正直なところ、どの会社の教科書もそれぞれ特徴があって、いいと思う部分はかなりあります。そうした中で、私がいいと思う部分を少し強調させていただきたいのですが、日本文教出版です。
 日本文教出版の教科書には「広がる学び」というコーナーがあります。この「広がる学び」には、書写で勉強したことを日常生活に役に立たせようという意図があるように思います。書写で学習したことを、自分の生活であるとか、ほかの教科の学習に役立てるような構成になっているところが、非常に気に入っています。
 例えば、6年では、「広がる学び」で「メモの取り方」を取り上げていますが、人の話を聞いて、それを自分の頭の中で記憶し、整理して、メモを取るということが、非常にうまく表現されていると思います。こういった部分を強調した指導を行うことによって、子どもたちに対して、更に発展的な学習のつながりを指導できるのではないかと思います。
このような意味で、私は、日本文教出版を推したいと思います。
 以上です。

 新川委員長 ありがとうございました。ほかにございますか。
 馬嶋委員。
 馬嶋委員 私は光村図書がいいと思いました。光村図書の教科書は、大切なポイントがはっきり分かるように情報が整理されており、すっきりとした、分かりやすい紙面構造になっていると思います。資料のコーナーでは、学年ごとに手紙の書き方や原稿用紙の使い方などが載っており、発達段階に合わせた書き方を学ぶことができ、また、ノートの工夫や、新聞を読みやすく書く工夫では棒グラフの書き方なども載っており、国語以外の理科、社会といった教科との関連もあって、大変分かりやすいと思いました。
 以上です。
 新川委員長 ありがとうございます。あとはよろしいですか。
 それでは、採決に移りたいと思います。
 先ほどと同じように、1社ずつ申し上げますので、挙手をお願いしたいと思います。
 まず、東京書籍に賛成の方は挙手をお願いいたします。
 学校図書に賛成の方は挙手をお願いいたします。
 三省堂に賛成の方は挙手をお願いいたします。
 教育出版に賛成の方は挙手をお願いいたします。
 光村図書に賛成の方は挙手をお願いいたします。
 日本文教出版に賛成の方は挙手をお願いいたします。
 ありがとうございます。
 確認します。
 東京書籍が1人、光村出版に賛成の方が3人、日本文教出版に賛成の方が1人でしたので、書写は光村図書を採択いたします。
 次に、社会について、説明をお願いいたします。 異議なしと認め、議案第20号を可決いたします。
 松田指導主事 社会につきまして、御説明いたします。
 社会につきましては、採択の対象となる教科書が、東京書籍、教育出版、光村図書、日本文教出版の4社です。第3回厚木市教科用図書採択検討委員会における調査委員からの報告の概要は次のとおりです。
 東京書籍につきましては、学習の進め方を「つかむ」「調べる」「まとめる」「生かす」などに分けて明示している。また、学習の基礎となるキーワードを囲みの「ことば」欄で強調し、難しい語句には解説を付けるなどして、基礎的な知識の習得が着実にできるように工夫されている。
 教育出版につきましては、学習したキーワードやそれと関連のある言葉等を使って、ノートにまとめる例示が多い。また資料集がなくても十分な情報量が掲載されている。
 光村図書につきましては、具体的な言語活動例を学年に応じて取り上げている。
 日本文教出版につきましては、学習問題を解決したことが次の新しい問題につながるような学習の進め方をしている。
 以上のような内容が報告されました。
 第3回採択検討委員会における9人の検討委員の推薦結果は、東京書籍が9という結果でした。
 主な推薦理由といたしましては、学習の進め方が明確に示され、自ら学習を進めることができる。また、情報量が適度であり、基礎的な知識の定着がしやすい。学習の流れが明確でわかりやすい。特に3年生の導入時の指導が扱いやすく、授業の学びも作りやすいなどが挙げられました。
 社会につきましては以上です。

 新川委員長 ありがとうございました。
 それでは、社会の教科書について、御意見、御質問等お願いいたします。

 平井教育長 教育委員の皆様には、全ての教科書を見比べながら、読んでいただいたと思っています。私も、例えば領土問題に対する記述についてはどうなのかというように、同じ項目ごとに比較検討したわけですが、さすがに国の検定を受けてきた教科書ですから、どの教科書も当然一定水準以上の教科書であるということがいえます。そういった意味では、どの教科書になったとしても、子どもたちの社会的な素質、資質を伸ばすということにおいては、大丈夫だろうとは思っておりますが、今関心を持たれている領土問題に関する記述を比較させていただきますと、記載されている内容は、教科書ごとに特色があるように思いました。
 全て一定水準以上の教科用図書ではありますが、私は、竹島や尖閣諸島についてある程度の記述がされている教科書を、できれば推薦したいという観点で比較させていただいた結果、教育出版を推薦させていただきたいと思っております。
 以上です。

 新川委員長 ありがとうございました。ほかにございますか。
 田口委員

 田口委員 私は教育出版の教科書がいいと思いました。教育出版の教科書は、資料が豊富で、他社と比べて、写真とともにグラフや表などデータが非常に多く載っていると思います。また、3・4年の上では、「わたしたちの市の様子」というところで、横浜市の事例を非常に多く載せており、3・4年の下では、「水はどこから」というところで、相模原市の事例が非常に詳しく載せております。このように、神奈川県に関する事例を多く取り上げていますので、厚木市に住む子どもたちにとっても興味を持ちやすい題材が取り上げられているということで、推薦をしたいと思います。
 以上です。

 新川委員長 ありがとうございました。ほかにございますか。
 馬嶋委員。
 馬嶋委員 私は、東京書籍がいいのではないかと思いました。東京書籍の教科書は、欄外資料がとても多く載っており、1ページに多くの情報を取り上げています。
 教科書の中に書かれていることだけではなくて、様々な資料から学ぶということは、とても大切なことだとは思いますが、ほかの資料を持ってくるのではなくて、教科書の中に資料がコンパクトに入っていることによって、子どもたちが、考えたり、まとめたりするときに、自分で資料を選んだり、比較したり、それを関連づけたりすることができるのではないかと思いました。
 また、教える側の先生方にとっても、授業の中で資料を使うことによって、指導の幅が広がるのではないかと思いました。
 以上です。
 新川委員長 ありがとうございました。ほかにございますか。
 それでは、私の方から述べさせていただきます。
 私も東京書籍を推薦したいと思います。今説明をいただきましたが、つかむ、調べる、まとめる、生かすという、そういった学習段階が、どの学年でもはっきりと明示されていて、子どもたちにとっては使いやすいのではないかと思います。3・4年で、社会科の問題解決の流れを習得するには、適している教科書ではないかと思いました。
 ほかに御意見よろしいですか。
 それでは、社会についても同じように採決に移ります。
 社会の教科書につきまして、東京書籍に賛成の方は挙手をお願いいたします。
 教育出版に賛成の方は挙手をお願いいたします。
 光村図書に賛成の方は挙手をお願いいたします。
 日本文教出版に賛成の方は挙手をお願いいたします。
 それでは確認させていただきます。
 東京書籍に賛成の方が3人、教育出版に賛成の方が2人ですので、社会は東京書籍を採択いたします。
 次に、地図について、説明をお願いいたします。

 松田指導主事 地図につきまして、御説明いたします。
 地図につきましては、採択の対象となる教科書が、東京書籍、帝国書院の2社です。第3回厚木市教科用図書採択検討委員会における調査委員からの報告の概要は次のとおりです。
 東京書籍につきましては、A4判の紙面をいかし、広い範囲で地図を示している。主な地図記号や産業・歴史・文化に関する記号やイラスト、文字全般について大きめに表記されている。
 帝国書院につきましては、AB判の紙面に地図上の中心地に関連する写真や図をコンパクトに取り込んでいる。統計資料については、面積・人口・産業別生産額等基礎的なデータに加え、さらに細かく分類したデータも示している。
 以上のような内容が報告されました。
 第3回採択検討委員会における9人の検討委員の推薦結果は、東京書籍が1、帝国書院が8という結果でした。
 主な推薦理由としましては、東京書籍は、A4判という大きさをいかし、地図をわかりやすく提示している。
 帝国書院は、サイズがコンパクトで扱いやすい。情報量が豊富に盛り込まれている。資料が多い。索引が何々町、何々市まで記載されており、調べやすく覚えやすいなどが挙げられました。地図につきましては以上です。
 新川委員長 ありがとうございました。
 それでは、地図の教科書について、御意見、御質問等お願いいたします。
 田口委員。
 田口委員 私は、東京書籍の新しい地図帳はA4判の広い紙面で非常に見やすいという印象を受けました。また、つや消し調の紙を使っており、鮮明な蛍光灯に照らしても光らない色調となっており、非常に見やすかったと思います。
 また、地図の中で、動物園、野球場、サッカー場などが記号で示されております。例えば、神奈川県横浜市の辺りを見ますと、ズーラシアを示す動物園のマークや、サッカー場、野球場のマークなどが示されており、子どもたちが大変親しみやすく地図を見ることができるという点からも、東京書籍の地図は見やすいと思います。
 以上です。
 新川委員長 ありがとうございました。ほかに何かございますか。
 馬嶋委員。
 馬嶋委員 私も東京書籍の地図帳がいいと思いました。初めてお子さんたちが地図を手にするときに、東京書籍の地図帳は、イラストや記号などが分かりやすく書いてあって、それぞれの地域に思いをはせることができるのではないかと思いました。
 例えば、静岡県では、天竜川の辺りに木材の絵が書いてあり、子どもたちは、木がいっぱいあるのではないかという思いを持つと思います。初めて地図に親しむ子どもたちにとっていいのではないかと思いました。
 地図に親しむという点では、丸みのある書体、字体の文字、大きく見える記号のほか、イラストがあることもいいと思いますし、また、小学生が学ぶべき情報が推薦されているので、地図にある情報を読み取ることができるのではないかと思いました。
 以上です。
 新川委員長 ありがとうございました。ほかに何か。
 難波委員。
 難波委員 地図は、各国の形状や近隣諸国との位置関係を見るというだけではなく、子どもたちが社会的な見方や考え方を学ぶのに大切な役割があるのではないかと思います。また、諸外国との関係を公正に判断する資料にも、地図はなり得るのではないかと思います。
 したがって、私は単に見やすいというだけではなくて、情報量の豊富さといった点も大事なのではないかと思います。東京書籍の地図も大変工夫されており、良いところも随所にありますが、総合的に判断しますと、私は、帝国書院の地図帳が、特に資料としての視点から、子どもたちにはいいのではないかと思います。
 新川委員長 ありがとうございました。ほかに何かございますか。
 教育長。
 平井教育長 今の難波委員のお話の続きになるかと思いますが、同じ縮図のページ、例えば関東地方と関東平野の2つを見比べてみると、難波委員がおっしゃったように、帝国書院の方は情報量が非常に豊富だという印象を持ちます。
 また、東京書籍の方は確かに字が読みやすいと思います。各都市の字が非常にはっきりと大きく書いてあり、分かりやすいのですが、その分細かな情報については帝国書院の方に分があるかなと思っています。帝国書院の方は、統計資料等基礎的なデータも本当に細かな分類で示されておりますし、同じページでも4年生、5年生、6年生それぞれの学年の学習者のレベルによって、読み取れる情報が浮かび上がってくるように思います。そういった意味で、私は帝国書院を推したいと思います。
 以上です。
 新川委員長 ありがとうございました。私の方からも一言言わせていただきます。
 私が着目したのは、先ほどお話のあった社会の教科書には、竹島、尖閣諸島の記述が載っているわけですが、帝国書院の地図ではしっかりとその説明と写真が載っています。例えば、尖閣諸島の場合、写真と日本固有の領土で云々ということで、説明がされています。そういう意味で、社会と地図というのは、当然併せて使っていくと思いますので、その辺りを子どもたちにしっかりと理解をさせていくのには、帝国書院の地図の方が見やすいのかなと思いました。
 以上でございます。
 5人から御意見をいただきました。ほかによろしいでしょうか。
 それでは、地図について採決をさせていただきたいと思います。
 地図につきまして、東京書籍に賛成の方は挙手をお願いいたします。
 帝国書院に賛成の方は挙手をお願いいたします。
 確認させていただきます。
 東京書籍に賛成の方が2人。帝国書院に賛成の方が3人。
 地図は、以上の結果から帝国書院を採択いたします。
 次に、算数について説明をお願いいたします。
 松田指導主事 算数につきまして、御説明いたします。
 算数につきましては、採択の対象となる教科書が東京書籍、大日本図書、学校図書、教育出版、啓林館、日本文教出版の6社です。第3回厚木市教科用図書採択検討委員会における調査委員からの報告の概要は次のとおりです。
 東京書籍につきましては、「倍の計算」の学習活動が系統的に構成され、反復的に活動が用意されている。また、「考えよう伝えよう」では、図や式などの算数的表現をいかした言語活動例を示し、自分の考えを図や式、言葉を使って説明するための手立てが取り入れられている。
 大日本図書につきましては、教科書に説明を書いたり、図を書いたりするスペースをつくるなど、表現活動を促している。
 学校図書につきましては、類推・帰納・演繹などの考え方を具体的な例を挙げて、巻頭で説明している。
 教育出版につきましては、はてな「?」、なるほど「!」のマークで、「学習の狙い」と「考え方のまとめ」が示されているため、児童が学習の流れを知り、主体的に算数の学習に取り組めるようになっている。
 啓林館につきましては、単元前に準備のコーナーを設け、既習事項を基に新しい学習へ進んでいく展開になっている。
 日本文教出版につきましては、生活の中に算数が使われることを示し、活動として行えるように「いち、に、算活」が設けられ、意欲を高める工夫が見られる。
 以上のような内容が報告されました。
 第3回採択検討委員会における9人の検討委員の推薦結果は、東京書籍が9人という結果でした。
 主な推薦理由といたしましては、問題解決の過程が明確で、多様な考えをしながら学び合う形が分かりやすく、考える力を育てやすい。言語活動例を示し、自分の考えや図や式、言葉を使って説明させる点や、マイノートにつながる点がよいという意見などが挙げられました。
 算数につきましては以上です。
 新川委員長 ありがとうございました。
 それでは、算数の教科書について、御意見、御質問等お願いいたします。
 教育長。
 平井教育長 私は、面積を求める章、分数を割る分数の章、小学校1年生で1対1の対応する数の基礎・基本を勉強する箇所の3つに着目しながら、全ての教科書会社を比べさせていただきました。結論を先に申し上げますと、東京書籍を推したいと思っています。理由を申し上げます。
 例えば小学校1年生の場合は、具体物を使った算数的な活動というのが非常に大事なのです。数字の3を見て、それが具体物の3、例えばグローブを3つというように、本当に1対1の対応ができるようになるまで、実際に目の前にある、触れるものをいろいろ使って、操作するということが、非常に効果的だと言われています。それを意識した操作活動、算数的な操作活動と申しますけれども、これを非常に意識して編集されているというのが、東京書籍の教科書であると思っています。
 プロセスを非常に大事にしている編集をしている印象を持っています。例えば、面積の求め方ですが、円の面積については、皆さんは、公式として、パイアールの2乗というように覚えているかと思います。これについて、円を細分化して本当に細かくしていき、並べると長方形の面積に近くなるというように、面積を求めるために、縦掛ける横という従来教わった内容を使いながら、パイアールの2乗へ持っていくというところは、私にとっては、非常にすとんと落ちるようなやり方です。もう少し難しい言葉で言えば、小学校6年生のときに、考えるプロセスの中で、微分積分の本当に基礎の部分を考え方としてやっているということで、非常に感心しています。
 また、分数割る分数の部分では、割る方の数を逆数にして掛けるというような説明がよく成されるかと思いますが、東京書籍の教科書では、具体的にある面積のところについて、塗るペンキを表でどのようにしたらいいかを垂直線を使いながらうまく説明して、理由を書かせ、考えさせてから、分数の逆数を掛け算すればいいのだという、非常にうまい展開をしていると思います。
 理屈で分かってしまえば、後は、分数割る分数は、割る数を逆数にして掛け算するというルールでいけるわけです。まずルールを覚えさせてしまうというやり方は、数学的なものの見方や考え方にはつながらないと思います。
 今お話ししたような細かい部分で比較していくと、東京書籍の教科書の書き方は、そういったプロセスを大事にしており、子どもたちが後から一人で学習するときにも分かりやすいのではないかということで、そういった意味でも評価しております。
 新川委員長 ありがとうございました。ほかに何かございますか。
 私の方からも一言言わせていただきます。私も東京書籍を推したいと思います。理由として、日本人は言葉で自分を表現することが下手だということがよく言われております。いろいろな教科で、言語活動の充実ということは、当然目指しているわけですが、この算数という中で、言葉を使って説明するということをあえて意識させるような工夫が、東京書籍ではされているのではないかと思いました。
 ほかに何かよろしいですか。
 それではないようですので、算数の教科書につきまして採決をさせていただきます。
 まず、東京書籍に賛成の方は挙手をお願いいたします。
 大日本図書に賛成の方は挙手をお願いいたします。
 学校図書に賛成の方は挙手をお願いいたします。
 教育出版に賛成の方は挙手をお願いいたします。
 啓林館に賛成の方は挙手をお願いいたします。
 日本文教出版に賛成の方は挙手をお願いいたします。
 確認します。
 東京書籍に賛成の方が5人ですので、算数の教科書は東京書籍を採択いたします。
 ありがとうございました。
 ここで10分間休憩をさせていただきたいと思います。
 よろしくお願いいたします。
暫時休憩14時33分

再開時刻14時44分

 新川委員長 再開いたします。
 引き続き、理科について説明をお願いいたします。
 松田指導主事 理科につきまして、御説明いたします。
 理科につきましては、採択の対象となる教科書が、東京書籍、大日本図書、学校図書、教育出版、啓林館の5社です。第3回厚木市教科用図書採択検討委員会における調査委員からの報告の概要は次のとおりです。
 東京書籍につきましては、問題解決の過程を緑色のラインで示し、学習の流れが見やすく工夫されている。3年生の「昆虫を育てよう」の単元では、幼虫、さなぎ、成虫の写真の割付け、ページ構成を工夫し、連続性が分かるように工夫している。
 大日本図書につきましては、「?」「予想」「計画を立てよう」などのマークで、問題解決までの道筋を順序立てて記してある。また「理科室の使い方」や「ものづくり」が単元の流れに沿った設定になっている。
 学校図書につきましては、全学年、問題解決までの流れが見開き両側に記されており、視覚的に見やすくなっている。巻末に教科書に出てくる生物を記載したり、キーワードを「大事なことば」として索引を設けたりしている。
 教育出版につきましては、5・6年生で、防災、減災に関する単元を設け、取り扱うことで充実を図っている。
 啓林館につきましては、系統性を踏まえた設定になっている。巻末の別冊によって、学習の始めに様々な学年での学びを想起する内容になっていたり、「算数のまど」のように他教科でも学習する内容であることも知らせたりしている。
 以上のような内容が報告されました。
 第3回採択検討委員会における9人の検討委員の推薦結果は、東京書籍が3、大日本図書が3、学校図書が3という結果でした。
 主な推薦理由といたしましては、東京書籍は、問題解決の過程が児童に分かりやすい大きな字で示され、学習の流れを理解しやすい。言語活動も工夫されている。
 大日本図書は、見通しを持って問題解決できる内容構成であり、安全な観察や実験の方法についての記載も丁寧である。
 学校図書は、偉人を多く扱ったり、学んだことから多方面へ発展していく構成がよい。生活の中に幅広く理科の学習を広げていけるなどが挙げられました。
 理科につきましては以上です。
 新川委員長 ありがとうございました。
 理科の教科書について、御意見、御質問があればお願いいたします。
 馬嶋委員。
 馬嶋委員 私は東京書籍の教科書がいいのではないかと思いました。先ほどの教科書採択委員会の報告にもありましたが、問題解決の過程がすごく分かりやすくなっているということで、まず問題。それから観察すべきものは観察、実験すべきものは実験という欄があり、その後にまとめがあります。そして、最後に確かめようという形になっていて、どういうところが問題なのか、どうやって考えたり、観察したり、実験したらいいのだろうということが、子どもたちに非常に分かりやすいのではないかと思いました。
 また、生活から理科へ、小学校3年生の始めのところで、チョウの卵から成虫への変化があるのですが、これも工夫をしながら卵から成虫になっていく様子が子どもたちに非常に分かりやすく書かれていると思いました。
 それから、小学校5年生の巻末ですが、子宮の中での子どもたちの育ち方の図があり、赤ちゃんがお腹の中で大きくなっていく様子が実物大で示されていて、命の素晴らしさといったものを感じてもらえるようになっているのではないかと思いました。
 以上です。
 新川委員長 ありがとうございます。ほかに、理科について何かございますか。
教育長。
 平井教育長 今の御意見はもっともだと思います。今回、編集者の編集の趣意書も全て目を通しました。科学的なものの見方、考え方、思考力をトレーニングするのに最適な教科書はどれかという意味では、どの教科書会社もそれぞれ特徴がありまして、きちんと作られています。
 そうした中で、私自身の経験を踏まえますと、授業で、体育を除いて一番事故の起こりやすい教科というと、実は理科なのです。理科の観察と実験の中です。したがって、そういった意味では、事故防止の観点から、ここはこうしなさい、上へ向けてはいけない、下へ向けてはいけない、顔を近づけてはいけないといったことは、一度載せたから、ほかのページではもう扱わないという考え方ではなく、安全に対する配慮というものは何回も繰り返すことが大事ではないかと思っています。
 こういった意味で、大日本図書の教科書は、実験の解説や実験器具の使い方などで、安全への配慮というものが非常にきめ細かく記述されていると思いました。
 まとめて記述されている教科書もありますし、観察実験の留意点をその都度載せているところもありますが、観点がかなり違うと思います。目次を比べてみてもわかります。自分を中心にして、身の回りの空気、土から取り上げて、最後は星というように広げていくところもありますし、ジャンルごとに、生物、地学、化学、物理の4分野でまとめて構成されている教科書もあります。
 そういった中で、やはり仮説を立てて、検証し、観察実験をすることを一番重視しているのが、大日本図書の教科書ではないかと思っています。大日本図書の教科書を使うことによって、学校の先生方で、経験の浅い人、長い人にかかわらず、実験をやるときはここに注意しなければ子どもたちには危ないといった使い方ができる観点からも、私は大日本図書を推薦したいと思います。
 以上です。
 新川委員長 ありがとうございました。ほかに何かございますか。
 難波委員。
 難波委員 今、理科が苦手だとか、理科が嫌いだという子が増えているということを聞くのですが、本来、理科というものは、自然に親しんだり、自然の営みを科学的に学ぶ教科だと思います。子どもたちというのは、本来、好奇心が旺盛で、自分から探究する力を持っていると私は思っています。そういった面から、観察、実験などが安全に行えて、理科の学習が楽しく意欲的に学べるような教科書が選定されてきているのだろうと思います。
 そういった視点で見ると、私も大日本図書の教科書が一番いきているのではないかと思いました。
 以上です。
 新川委員長 ありがとうございました。ほかに御意見ございますか。
 ないようでございますので、では採決に移ります。
 理科の教科書につきまして、東京書籍に賛成の方は挙手をお願いいたします。
 大日本図書に賛成の方は挙手をお願いいたします。
 学校図書に賛成の方は挙手をお願いいたします。
 教育出版に賛成の方は挙手をお願いいたします。
 啓林館に賛成の方は挙手をお願いいたします。
 東京書籍に賛成の方が2人、大日本図書に賛成の方が3人でしたので、理科は大日本図書を採択いたします。
 次に生活について説明をお願いいたします。
 川口指導主事 生活につきまして、御説明いたします。生活につきましては、採択の対象となる教科書は、東京書籍、大日本図書、学校図書、教育出版、光村図書、啓林館、日本文教出版の7社です。第3回厚木市教科用図書採択検討委員会における調査委員からの報告の概要は、次のとおりです。
 東京書籍につきましては、様々な家庭環境の児童に配慮した構成である。「スタートカリキュラム」が分かりやすく示されている。
 大日本図書につきましては、活動場面の大半が写真で表現されているので、内容構成が分かりやすい。
 学校図書につきましては、「いえのしごと」のページが多く、この単元では学習内容が分かりやすく充実している。
 教育出版につきましては、各単元で伝え合いの活動が設定されており、発表の方法例も豊富に扱われている。
 光村図書につきましては、栽培、季節探しなど、活動のまとまりごとに単元が構成されている。
 啓林館につきましては、学習のねらいや流れが具体的に示してある。活動の流れや支援の方法をつかみやすくしている。
 日本文教出版につきましては、児童の活動や気付きのヒントになるいろいろな形式のワークシート例が示されている。
 以上のような内容が報告されました。
 第3回採択検討委員会における9人の検討委員の推薦結果は、東京書籍が8、教育出版が1という結果でした。
 主な推薦理由といたしましては、東京書籍は、児童の知的好奇心を高め、意欲を引き出す資料や写真が豊富な構成になっている。また、約束、安全、マナーについて最初から記述があり、繰り返し書かれている。写真が分かりやすくなっている。家庭への配慮がある。
 教育出版は、伝え合いの活動が豊富であり、子どもたちの体験したことを共有できる工夫がされているなどが挙げられました。
 生活につきましては以上です。
 新川委員長 ありがとうございました。
 それでは、生活の教科書について、御意見、御質問があればお願いいたします。
 田口委員。
 田口委員 私は、常々、子どもが学校に上ったら、まずは交通事故に遭わずに無事に学校へ行って、けがや事故がなく無事に帰ってきてほしいということを最優先に考えております。そういった意味で、東京書籍の教科書につきましては、交通安全ということについて、スタートカリキュラムの中で多くの扱いがあり、子どもたちが気を付けるべき場面が非常に分かりやすくなっていて、大変よいのかなと思っております。
 また、各教科書にもあるのですが、自分の成長を振り返るという単元があって、多くの教科書の中で生まれてから現在までというものを題材にしているのに対して、東京書籍では、小学校入学後の成長が中心に扱われております。今、様々な家庭環境のお子さんたちが小学校にいる中で、あまり恵まれた環境でないお子さんに対しての配慮がされているように感じました。そういった意味でも、この東京書籍の教科書は非常にいいと私は思いました。
 以上です。
 新川委員長 ありがとうございました。ほかに生活についてございますか。
 馬嶋委員。
 馬嶋委員 私は教育出版の教科書がいいのではないかと思いました。今のお子さんたちはゲームをしたりする方が多くて、自分の気持ちや考えていること、それをまとめて人に伝えること、そして人の考えていることを理解する力というものが、昔に比べると少し乏しいのではないかと思っております。
 そういった中で、教育出版の教科書は、伝え合いの活動ということで、例えば楽しさを伝えようとか、ありがとうを伝えようとか、彼の気持ちになってみようという単元があります。自分の思いを伝え、そして発表することによって、ほかのお子さんの気持ちを受け止めるということもできるので、子どもたちが体験したことを共有できる工夫がされているのでないかという点で、非常にいいのではないかと思いました。
 また、季節ごとの遊びなど自然や社会に関わる活動なども多く取り上げられている点もいいのではないか思いました。
 以上です。
 新川委員長 ありがとうございました。ほかにございますか。
 ほかに御意見がないようですので、採決に移ります。
 東京書籍に賛成の方は挙手をお願いいたします。
 大日本図書に賛成の方は挙手をお願いいたします。
 学校図書に賛成の方は挙手をお願いいたします。
 教育出版に賛成の方は挙手をお願いいたします。
 光村図書に賛成の方は挙手をお願いいたします。
 啓林館に賛成の方は挙手をお願いいたします。
 日本文教出版に賛成の方は挙手をお願いいたします。
 確認いたします。
 東京書籍に賛成の方が3人、教育出版に賛成の方が2人。
 それでは生活は東京書籍を採択いたします。
 次に、音楽について説明をお願いいたします。
 川口指導主事 音楽につきまして、御説明いたします。
 音楽につきましては、採択の対象となる教科書は教育出版、教育芸術社の2社です。第3回厚木市教科用図書採択検討委員会における調査委員からの報告の概要は次のとおりです。
 教育出版につきましては、鑑賞教材や共通教材では、児童がイメージしやすいインパクトのある写真が使用されている。音楽づくりに関しては、音のスケッチとして位置付けられている。その中で自由で多様な学習活動が示されているが、高学年は内容が専門的で高度である。
 教育芸術社につきましては、題材の狙いに沿って、歌唱曲、器楽曲、鑑賞曲が関連しながら、バランスよく選曲され、6年間を通して、系統的に基礎的な音楽活動ができるように構成されている。音楽づくりは題材の中に位置付けられているものが多く、目当てや手立てが明確で、児童が主体的に活動しやすい工夫がある。また、学年の実態にあわせて、系統立てて構成されており、児童が前の学年で学習したことをいかしながら学習しやすい。
 以上のような内容が報告されました。
 第3回採択検討委員会における9人の検討委員の推薦結果は、教育出版が1、教育芸術社が8という結果でした。
 主な推薦理由といたしましては、教育出版は楽曲のイメージを幅広く広げながら、音楽活動に取り組める構成になっている。音楽性を発展的に指導していける教材が選ばれている。教育芸術社は6年間を見通した系統性が見られる。視覚に配慮し、理解を深める視点に配慮が感じられる。題材の狙いに沿って、歌唱曲、器楽曲、鑑賞曲が関連して配列されているので、専門性を問わず、指導しやすいなどが挙げられました。
 音楽につきましては以上です。
 新川委員長 ありがとうございました。それでは音楽の教科書について、御意見、御質問をお願いいたします。
 難波委員。
 難波委員 私たちは、人は音楽に親しんだり、それから音楽を楽しめることができるようになって、歌を歌ったり、楽器を演奏したり、あるいは様々なジャンルの音楽を聞いて楽しむことができるようになる。そういった行為が心豊かな人間性を成長させますし、また、音楽は世界共通のコミュニケーションツールでもありますから、音楽を主体的に楽しめるような構成のものが教科書として適しているのではないかと思います。
 そういった点で注目をしましたのは、教育出版の教科書です。1年生の12ページでわらべうたが紹介されていて、「おちゃらか」や「なべなべ」といった昔から伝えられているわらべ歌が取り上げられており、歌を歌ったり、体を動かすことが自然に学べます。
 また、3年生の教科書では、16ページから、リコーダーを始めいろいろな楽器が紹介されており、演奏へ興味を深める構成になっているのかなと思います。さらに、3年生の25ページの右上にあるように、音楽のもとということも示されており、音楽の大切な点を取り上げていますので、なかなか面白い構成になっている教科書ではないかと思いました。
 新川委員長 ありがとうございました。ほかに何かございますか。
 馬嶋委員。
 馬嶋委員 私は、教育芸術社の教科書がいいのではないかと思いました。教育芸術社は、歌唱曲、器楽曲、鑑賞曲が関連して配列されているので、やはり学びやすいのではないかと思いました。また、歌唱や器楽、音楽づくりなどの活動が、一つの題材に組み込まれているので、子どもたちは、様々な音楽活動をしながら主体的に学ぶことができるのではないか思いました。
 以上です。
 新川委員長 ありがとうございました。ほかに意見はございますか。よろしいですか。
 ほかにないようですので、採決に移ります。
 音楽の教科書につきまして、まず教育出版に賛成の方は挙手をお願いいたします。
 教育芸術社に賛成の方は挙手をお願いいたします。
 確認します。
 教育出版に賛成の方が1人、教育芸術社に賛成の方が4人でしたので、音楽は教育芸術社を採択いたします。
 次に、図画工作について説明をお願いいたします。
 川口指導主事 図画工作につきまして、御説明いたします。
 図画工作につきましては、採択の対象となる教科書は開隆堂、日本文教出版の2社です。第3回厚木市教科用図書採択検討委員会における調査委員からの報告の概要は次のとおりです。
 開隆堂につきましては、鑑賞では児童がより自由な発想で作品を捉えやすいようになっている。安全面やアレルギーに関する注意が記述されている。
 日本文教出版につきましては、具体的な手立てを示すことで、基本的な技法を身に付けて活動できるようにしている。全学年に物語から想像を広げて表す感想画の題材があり、系統的に学習ができる。
 以上のような内容が報告されました。
 第3回採択検討委員会における9人の検討委員の推薦結果は、開隆堂が1、日本文教出版が8という結果でした。
 主な推薦理由といたしましては、開隆堂は、子どもの自由な発想で鑑賞したり、感性を働かせて作品づくりができる題材がそろっている。
 日本文教出版は、具体的な手立てを示すことで、基本的な技法を身に付けることができ、特に絵にあらわす活動が他教科にも関連して取り上げられている。見開き2ページで構成され、発想や工夫の参考になる内容になっている。材料や用具などについても写真やイラストを用い、安全に使うことができるよう丁寧に示しているなどが挙げられました。
 図画工作につきましては以上です。
 新川委員長 ありがとうございました。図画工作について、御意見、御質問があればお願いいたします。
 難波委員。
 難波委員 図画工作の一番の魅力は、自分なりの表現や、つくり出す面白さとか喜びなどを味わえることだと思います。また、これらの活動を通して感性が磨かれ、さらには創作活動の基本的な力が培われていくのだろうと思います。
 また、学習指導要領の内容の中でも、日常生活や社会との積極的な関わりの中で、豊かな情操を養うことや、日々の生活を豊かにする人間性を培わせることが大切だということが書かれています。
 そういった点から、私は日本文教出版の教科書が良いと思います。例えば、1・2年(下)の24ページに、「とろとろえのぐでかく」という題材があります。絵の具を自由に使って表現をして、でき上がったものを見て、さらに想像力を高めて、乾いた後で加筆するという描き方が紹介されています。
 また、5・6年(下)でも、「動きをとらえて形を見つめて」という題材がありますが、魅力的な活動がいろいろと紹介されていると思いました。
 あと、題材ごとに目標が分かるように、「めあて」が示されていたり、構成が見開きになっていて基本的な技法が大変見やすいと感じました。
 また、子どもたちが自分の思いを表現できるように、工夫が随所に施されていると感じましたので、私は、日本文教出版の教科書をお勧めしたいと思います。
 以上でございます。
 新川委員長 ありがとうございました。ほかに何かございますか。
 馬嶋委員。
 馬嶋委員 私は開隆堂が良いと思いました。題材ごとに沢山の作品が載っており、子どもたちが自由に発想したり、鑑賞を楽しみながら、感性を磨いて作品をつくっていけるのではないか思いました。
 また、大きな紙を使った活動などもあり、子どもが身近なものに触れながら、絵をあらわすことができるのではないかと思いました。
 以上です。
 新川委員長 ありがとうございました。ほかに何かございますか。
 ないようですので、採決に移ります。
 図画工作の教科書につきましては、開隆堂に賛成の方は挙手をお願いいたします。
 日本文教出版に賛成の方は挙手をお願いいたします。
 確認します。
 開隆堂に賛成の方が1人、日本文教出版に賛成の方が4人でしたので、図画工作は日本文教出版を採択いたします。
 次に、家庭について説明をお願いいたします。
 川口指導主事 家庭につきまして、御説明いたします。
 家庭につきましては、採択の対象となる教科書は東京書籍、開隆堂の2社です。第3回厚木市教科用図書採択検討委員会における調査委員からの報告の概要は次のとおりです。
 東京書籍につきましては、基礎的・基本的な知識、技能の習得のために、「いつも確かめよう」では大切なポイントを掲載し、さらに巻末では実物大の写真が掲載されている。包丁の使い方や運針の写真が右利き、左利き両方が示されていて、多様な子どもに対応できる。イラストが効果的に使われており、写真では分かりにくい部分を説明している。
 開隆堂につきましては、5年生では、簡単なものから繰り返し実践、体験を積み上げて、6年生では、工夫して生活に活用するという学習の流れになっていて、基礎、基本の定着を意識した構成になっている。
 以上のような内容が報告されました。
 第3回採択検討委員会における9人の検討委員の推薦結果は、東京書籍が6、開隆堂が3という結果でした。
 主な推薦理由といたしましては、東京書籍はイラストが効果を上げている。右利き、左利きなど広く児童の対応に配慮している。また、結果が先に出ていて分かりやすい。
 開隆堂は、題材の内容がスモールステップで構成されていてよい。基礎的なもので力をつけ、6年生で工夫して生活に活用していく力を育てる流れがよいなどが挙げられました。
 家庭につきましては以上です。
 新川委員長 ありがとうございました。それでは家庭につきまして、御意見、御質問があればお願いいたします。
 馬嶋委員。
 馬嶋委員 開隆堂の教科書ですが、初めて家庭を学び、それから生活へいかしていけるようになるために、基本的なことが丁寧に書いてあって、少しずつ難しくなっていくという構成は、非常に分かりやすいのではないかと思いました。
 また、各ページに写真が多く載っていて、イラストで補うようになっており、子どもにとって視覚的に理解しやすいように工夫されているのではないかと思いました。
 以上です。
 新川委員長 ありがとうございました。ほかに御意見ございますか。
 田口委員。
 田口委員 私は東京書籍の教科書が良いと思いました。まずイラストが非常に効果的に使われていると思います。写真では分かりにくい部分が、イラストのキャラクターによるアドバイスという形で補われており、非常に親しみやすい構成になっていると思いました。
 生活を見つめる活動から学習が始まり、家庭での実践を意識した基礎的・基本的な記述の習得をする流れがきちんとできていて、子どもが学習に取り組みやすいのではないかと思いました。
 また、巻末には、資料として写真が掲載されています。例えば、包丁の使い方では、包丁で材料を切る写真が実物大になっており、大変分かりやすく工夫がされていると思います。
 あと、各所でワークシート形式になっていて、書き込みができるということで、家庭に帰ってから、家族と一緒に取り組めるような内容になっていると思いました。
 このような意味で、私は東京書籍の教科書が良いと思っております。
 以上です。
 新川委員長 ありがとうございました。ほかに家庭について、ございますか。
 ほかに御意見がないようですので、採決に移ります。
 家庭の教科書につきまして、東京書籍に賛成の方は挙手をお願いいたします。
 開隆堂に賛成の方は挙手をお願いいたします。
 それでは確認をいたします。
 東京書籍に賛成の方が5人ですので、家庭は東京書籍を採択いたします。
 次に、保健について説明をお願いいたします。
 川口指導主事 保健につきまして、御説明いたします。
 保健につきましては、採択の対象となる教科書は東京書籍、大日本図書、文教社、光文書院、学研教育みらいの5社です。
 第3回厚木市教科用図書採択検討委員会における調査委員からの報告の概要は次のとおりです。
 東京書籍につきましては、「やってみよう、考えてみよう」などという項を立てて、系統的に学習を進められる工夫がある。言語活動を充実させる「記入欄」が鉛筆マークとして示され、ほぼ毎時間記入する活動がある。また、自転車の安全についての記載は多めである。
 大日本図書につきましては、「やってみよう」「話し合ってみよう」「調べてみよう」などの活動場面を設けている。防災、安全については、「大切な命」として丁寧に扱っている。
文教社につきましては、「こんなときあなたなら」で実際の場面を想定させるページが設けられている。「喫煙」「飲酒」「薬物」の断り方について、多くの情報を扱っている。
 光文書院につきましては、各学年の学習内容に関連して食育との関連を図っている。
 学研教育みらいにつきましては、学習のはじめに、「ここで学ぶこと」として、学習課題が提示されている。「心の健康」について、悩みの例とともに解決例が示されている。
 以上のような内容が報告されました。
 第3回採択検討委員会における9人の検討委員の推薦結果は、東京書籍が6、文教社が1、学研教育みらいが2という結果でした。
 主な推薦理由といたしましては、東京書籍は、授業時数の関係からも、一つ一つのテーマが短時間でポイントを押さえ完結できる構成になっている。毎時間の学習課題が分かりやすく、取り組みやすい流れになっている。自転車の安全についての記載が多めであることも、厚木市の児童には必要と思われる。
 文教社は、薬物、飲酒、喫煙、HIVについてよく触れられていると思う。「やってみよう」で記入することで自分の考えを記入できるのでよいと思う。
 学研教育みらいは、ここで学ぶこととして学習課題が提示されている。「ふり返ってみよう」で、身近な生活を想起させるなどが挙げられました。
 保健につきましては以上です。
 新川委員長 ありがとうございました。それでは保健の教科書について、御意見、御質問等があればお願いいたします。
 難波委員。
 難波委員 保健という教科は、子どもたちが、日々の生活の中で自分の健康についていろいろと学んでいくことが基本だろうと思います。
 また、この教科書を使い始めるのは3年生ということで、この時期は本当に心身ともに子どもの成長が著しいわけですし、もう少しすると思春期を迎える時期でもあります。そういった点で、やはり心や体の変化などを学ぶということは大変大切だと思います。今、社会で問題になっている覚せい剤などの薬物や、喫煙、飲酒などの行為が自分の体に大きな影響を及ぼすのだということをしっかりと教科書の中で伝えてほしいと思っています。
そういう点から見ると、文教社では、5・6年生の36ページ以降で薬物、飲酒などの内容をかなりの紙面を割いて写真で紹介しており、害についても、子どもにしっかりと伝える内容になっていると思います。
 さらにアスリートからのメッセージですとか、警察官のイラストが入っていて、強くアピールした内容になっていると思います。大変インパクトがあります。私は、そういうところを大事にしたいと思いますので、文教社の教科書が良いのではないかと思いました。
 以上でございます。
 新川委員長 ありがとうございました。
 ほかに御意見、御質問等ございますか。
 教育長。
 平井教育長 私自身は、学研教育みらいを推したいと思います。今、検討会からの報告にもありましたが、学研教育みらいの教科書では、1時間の主な流れというのが、見開き2ページで構成されています。
 1時間の授業の流れの中で、まず「ここで学ぶこと」が示されており、「チェックしてみよう」、「考えてみよう」という形で、実際に子どもたちに考えさせる場面というものを配慮した構成になっており、このことは非常に大事ではないかと思っております。
 教科書のサイズもA4判で、イラスト、情報量も豊富であり、また、資料として、全国の各市の実例も挙げられており、学研教育みらいの教科書には、そういった良さもあります。
 以上の理由から、私はこの教科書を推薦したいと思っております。
 以上です。
 新川委員長 ありがとうございました。
 保健につきまして、何かほかにございますか。
 田口委員。
 田口委員 保健には様々な分野がありますが、私は、特に交通安全、防犯の分野に注目をして、比較をしました。
 東京書籍の教科書は、交通安全について大変多く記載されており、特に5、6年の教科書では、自転車安全利用の原則である自転車安全利用五則をきちんと明記してあり、詳しく解説しているところが目を引きます。
 交通安全指導、特に自転車の正しい乗り方や交通事故防止というものは、厚木市の児童にとって非常に大きな課題の一つであるという観点から、私は、やはり自転車の正しい乗り方がきちんと出ている教科書の方が良いのではないかと思っております。
 また、防犯についても、この東京書籍の教科書では、安全マップづくりというテーマを取り上げております。
 安全マップづくりは、最近多くの学校で取組が始まっているものですが、自らまちを歩いて、犯罪上危険な場所はどこだろうということを目で見るというフィールドワークをし、学校に戻ってみんなで考えながら地図を作り、それを防犯につなげようという取組です。
 私は、犯罪に対する子どもたちの防衛の目を養うという意味で、安全マップづくりは非常に役立つのではないかと考えておりますので、このことについてきちんと掲載されているという点も非常にいいと思います。
 また、教科書は、書き込みをしながら学習を進めるワークシート形式となっており、この教科書に書き込んでいくことで、学びやすいのではないかと思いました。
 以上です。
 新川委員長 ありがとうございました。
 馬嶋委員。
 馬嶋委員 私も東京書籍がいいのではないかなと思いました。
 私は、子どもさんの健康に関わる仕事に携わっておりますが、東京書籍の教科書は、病気の予防など子どもの健康に関わることが良く記載されていると思いました。
 また、今のお子さんは、悩みの処理、それから、心の問題というものが、非常に大きな問題になっています。厚木市でも、多くのお子さんが問題を抱えています。このことについて、5・6年の教科書では、始めに大きく具体的に取り上げられていて、大変良いと思いました。
 このほかにも、薬物乱用や喫煙、飲酒に関しては、どのように断ったらよいかを考えさせる欄もあり、「自分の決意」という欄もあります。5・6年生という中学に上がる前の大事なときに、子どもたちに決意を書かせるということは、実際にどう対応するかということにもつながっていくのではないかと思いました。
 以上です。
 新川委員長 ありがとうございました。皆さんからご意見いただきました。ほかに、よろしいですか。
 ないようですので、採決に移らせていただきます。
 保健の教科書につきまして、東京書籍に賛成の方は挙手をお願いいたします。
 大日本図書に賛成の方は挙手をお願いいたします。
 文教社に賛成の方は挙手をお願いいたします。
 光文書院に賛成の方は挙手をお願いいたします。
 学研教育みらいに賛成の方は挙手をお願いいたします。
 それでは、確認いたします。
 東京書籍に賛成の方が3人、文教社に賛成の方が1人、学研教育みらいに賛成の方が1人ということで、保健は東京書籍を採択いたします。
 よろしいでしょうか。
以上で小学校11種目の教科用図書の採択について審議を終わるわけですが、私の方でもう一度確認させていただきますので、間違いないか確認をお願いいたします。
 国語、光村図書。
 書写、光村図書。
 社会、東京書籍。
 地図、帝国書院。
 算数、東京書籍。
 理科、大日本図書。
 生活、東京書籍。
 音楽、教育芸術社。
 図画工作、日本文教出版。
 家庭、東京書籍。
 保健、東京書籍。
 以上で間違いないでしょうか。
 では、以上のとおり決定させていただきます。
 続きまして、採択替えではありませんが、中学校の教科用図書について審議をいたします。
 事務局から説明をお願いいたします。
 学校教育課長。

 佐後学校教育課長 中学校用の教科用図書の採択につきましては、法令により、学校教育法附則第9条の規定による教科用図書を除き、平成26年度と同一の教科用図書を採択しなければならないことになっております。
 恐れ入りますが、議案書を1枚おめくりいただきまして、2ページの裏側を御覧ください。
 平成27年度に厚木市立中学校で使用する教科書一覧という表題で、現在厚木市立中学校で使用しております教科書の一覧表がございます。
 種目名、発行者の順に読み上げますので、御確認いただきまして、引き続き採択することについて御協議をお願いいたします。
 国語、光村図書。
 書写、三省堂。
 社会(地理)、教育出版。
 社会(歴史)、教育出版。
 社会(公民)、東京書籍。
 地図、帝国書院。
 数学、啓林館。
 理科、大日本図書。
 音楽(一般)、教育芸術社。
 音楽(器楽)、教育芸術社。
 美術、光村図書。
 保健・体育、学研教育みらい。
 技術・家庭(技術)、東京書籍。
 技術・家庭(家庭)、東京書籍。
 英語、開隆堂。
 以上でございます。
 新川委員長 ありがとうございました。
 ただいまの説明に対して、何か質疑がありますでしょうか。
 それでは、質疑がないようですので採決に移ります。
 本件は、原案のとおり可決してよろしいでしょうか。
 (「異議なし」との声あり)
 新川委員長 それでは、異議なしと認め、中学校の教科用図書については、原案のとおり継続して採択いたします。
 続きまして、学校教育法附則第9条の規定による教科用図書について、審議いたします。
 事務局から説明をお願いいたします。
 学校教育課長。
 佐後学校教育課長 学校教育法附則第9条の規定による教科用図書の採択につきましては、教育委員会におきまして毎年度異なる図書を採択することが可能でございますので、各学校から希望があった図書の中から、児童・生徒の状況や発達段階等を考慮し、適切であると判断した図書について採択をすることになっております。
 該当する図書につきましては、先ほど御覧いただきました平成27年度に厚木市立中学校で使用する教科書一覧の次のページにございます。
 平成27年度使用学校教育法附則第9条の規定による教科用図書採択一覧表という表題で載せてございます。よろしく御協議をお願いいたします。
 新川委員長 ありがとうございます。
 ただいまの説明に対しまして、何か質疑がありますでしょうか。
 特に質疑がないようですので、採決に移ります。
 本件は、原案のとおり可決してよろしいでしょうか。
 (「異議なし」との声あり)
 新川委員長 それでは、異議なしと認め、学校教育法附則第9条による教科用図書については、原案のとおり可決いたします。以上で議案第23号、平成27年度使用の厚木市立小学校及び中学校教科用図書の採択について審議を終わります。
 ここで10分間休憩といたします。

暫時休憩15時41分

再開時刻15時50分

 新川委員長 再開いたします。
 日程2、議案第24号、教育に関する事務の管理及び執行の状況についての点検及び評価についてを議題といたします。議案の説明をお願いいたします。
 教育総務課長。
 霜島教育総務課長 議案第24号、教育に関する事務の管理及び執行の状況についての点検及び評価につきまして提案理由及び概要を御説明申し上げます。本件につきましては、教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況につきまして、地方教育行政の組織及び運営に関する法律いわゆる地教行法の規定に基づき、点検及び評価を行いましたので、厚木市教育委員会教育長に対する事務委任等に関する規則第2条第3項の規定に基づき提案するものでございます。
 それでは、報告書につきまして概要を御説明させていただきます。始めに2ページをお開きください。
2ページから4ページまでは、教育委員会の基本目標と8つの基本方針を掲載しております。
 次に、5ページから11ページまでは、教育委員会の定例会の開催状況や主な活動などについて掲載してございます。
 その次からが点検・評価の内容になりますが、14ページをお開きください。
 1の趣旨にございますように、地教行法の規定により、教育委員会は毎年教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況について、自ら点検・評価を行い、その結果を議会に提出するとともに公表しなければならないと定められていることから、この報告書を作成したものでございます。
 次に、2の点検・評価の対象でございますが、平成25年度の厚木市教育充実プランに位置付けました主要事業62事業を対象として実施したものでございます。
 3の点検評価の方法でございますが、点検評価の客観性を確保するため、地教行法の規定により、点検評価を行うに当たっては、教育に対し学識経験を有する方の知見の活用を図るものとすると定められております。このため、学識経験者として御覧の方々に委員をお願いし、厚木市教育委員会点検・評価委員会を設置いたしまして、委員から各事業に対し御意見をいただきました。
 昨年度までは委員は3人でございましたが、公募の委員を入れ、また、保護者代表ということでPTAからもお願いし、委員を5人といたしました。この点が昨年度からの変更点の1つ目でございます。
 そして、いただいた御意見を受けまして、基本方針ごとに評価をし、次年度以降に向けた教育委員会の考え方を示しております。
 次に、15ページからが、点検・評価の中身となります。
 16ページから19ページまでは、基本方針ごとの事業の一覧でございます。
 具体的には、21ページを御覧いただきたいと思います。
 21ページ、基本方針1の「確かな学力」を身に付ける教育を推進しますの項目につきましては、19事業ございますが、21ページの小学校少人数学級実施事業で御説明をいたします。
 一番上に事業名、写真の横に事業概要と平成25年度の実績、中段に成果指標、その右側に成果と課題・今後の取組等を記載しておりますが、この成果指標の経年変化のグラフが、昨年度からの変更点の2つ目でございます。
 これらを点検・評価委員にお示しし、最下段にございますように、委員から御意見をいただいております。
 次のページからも同様に掲載をしてございまして、36ページに基本方針1に対する点検・評価委員からの総括的意見をお示ししてございます。
 37ページからは基本方針2について、以降同様に、基本方針ごとに86ページまで事業ごとの中身とそれに対する委員からの御意見を掲載しております。
 次に、88ページを御覧ください。点検・評価委員会委員からの全体を通した総括的御意見をいただいておりますので、内容を少し紹介させていただきます。
 全体として、各事業については、きめ細かな指導を行うための人的支援を始め、子供たちの学習意欲を高める事業など、基本方針に沿った幅広い施策が展開されており、有効に機能しているということでございます。
 また、2段落目にございますように、特に人的支援などの事業や主要事業には記載されていませんが、学校給食費の公会計化について言及していただき、児童・生徒と向き合う時間の確保が図られていることを評価していただいております。
 さらに、今後についても、人的支援の継続と強化、教育環境の整備、人材育成などを進めてほしいという御意見でございました。
 これらの御意見を受けまして、右側の89ページにございますように、教育委員会としての点検・評価の総括をしてございます。
 内容を紹介いたしますが、平成25年度におきましても、基礎的・基本的な知識や技能の習得のため、人的支援の取組や教職員研修などの充実により、きめ細かな指導や教職員の指導力の向上を図るとともに、冷暖房設備の設置、校舎の外壁・トイレ改修など教育環境の整備などを積極的に実施するとともに、社会教育の拠点である公民館での事業展開などを行ってまいりました。
 委員から一部工夫を求められたものもございますが、先ほど御紹介いたしました委員の御意見にもございましたように、学校給食費の公会計化の実施につきましては、教職員の負担軽減分を子供たち一人一人と向き合う時間に振り分けることができたと考えており、このことは校長会からの御意見などにもございます。
 この点検・評価の総括についても、昨年度からの変更点の3つ目でございます。
 次に、91ページからが基本方針ごとに対する評価でございます。
 91ページを御覧ください。基本方針1に対する評価又は成果指標における実績が目標を上回った主な事業と下回った主な事業について、掲載しております。同様に、以降98ページまで基本方針ごとに記載をしてございます。
 最後に99ページを御覧ください。事業別の成果指標の達成状況を一覧にいたしました。この一覧につきましても、各事業の達成状況が一目で分かるようにということで、昨年度からの変更点の4つ目でございます。
 二重丸は実績が目標を上回ったものです。丸は実績が80%から100%だったもの、三角は実績が80%未満だったもの、横棒につきましては指標を設置していないものでございます。
 以上、概略でございますが、点検・評価委員からいただいた御意見を参考に、点検・評価を行った結果と次年度以降の事業に対する考え方を報告書としてまとめたものでございます。
 なお、この報告書につきましては、本委員会で御議決をいただいた後、市議会に提出をして公表することになります。
 よろしく御審議くださるようお願い申し上げます。
以上でございます。

 新川委員長 ただいまの説明に対しまして、何か質疑がありますでしょうか。
 馬嶋委員。
 馬嶋委員 43ページのブックスタート事業について、事業概要が書いてあるのですが、少し具体的にお聞きします。
 赤ちゃんの出生数が減っている中で、目標値は1,000人でいいのだろうかという思いがあります。その辺りを教えていただけますでしょうか。
 新川委員長 社会教育部長。
 山田社会教育部長 ブックスタート事業につきましては、0歳児の子どもさんに保護者の方と一緒に参加していただいて、本を読み聞かせるという形で、慣れ親しんでいただくという事業でございます。以前はポリオ接種などの機会に行っていましたが、最近は個別に実施しておりますので、参加率が落ちてしまったということがございます。
 この点を踏まえ、離乳食のセミナーなど乳幼児の方が集まる機会を捉えて事業を展開することにより、やっと参加率が上昇してきたという状況でございます。
 今年はアミューもオープンになり、乳幼児の方が大変集まるところでございますので、そういった場所でも事業を展開していくということで、現在実施している状況でございます。
 以上でございます。
 また、指標につきましては、こういった事業の参加状況を計る上で、参加率というものは一番分かりやすい数字だと思いますので、今のところは1,000人という高い目標で取り組んでいきたいと考えております。
 新川委員長 よろしいでしょうか。
 馬嶋委員。
 馬嶋委員 出生数が下がってくると、目標率が上がってしまうのではないかと思うのですが、どうでしょうか。
 山田社会教育部長 確かに出生率が下がっているということは、目標がより高くなってしまうということですが、当面は目標を高く設定して、出生率の推移を見ながら、必要に応じて見直しを図っていきたいと考えております。
 新川委員長 よろしいでしょうか。
 平井教育長。
 平井教育長 参加率にしたらという御意見については、私も同感です。赤ちゃんの実数に対するして参加者数の割合で計った方がよいのではないですか。
 新川委員長 社会教育部長。
 山田社会教育部長 この指標は、平成24・25・26年度ということで、今年度が最後になりますので、今いただいた御意見を踏まえ、今年の実数も見た上で改めて適正な目標値というものを定めたいと考えております。
 新川委員長 ありがとうございました。
 ほかに何かございますか。
 私から少しいいですか。39ページの登校支援推進事業ですが、この出現率のグラフについて、説明いただけますか。
 学校教育部長。
 宮崎学校教育部長 出現率といいますのは、小学校・中学校がそれぞれございますが、全体の児童数・生徒数の中での不登校の児童・生徒の割合ということでございまして、平成25年度は小学校が0.41パーセント、中学校が3.30パーセントということで、まだ目標には達しておりませんが、平成24年度と比べ若干改善しています。
 特に中学校は、人数にすると30人弱不登校の生徒が減ってきたという改善状況でございます。
 まだまだ目標値には達していませんが、教育委員会では、家庭訪問相談員等を活用しながら、不登校の早期対応に努めているところでございます。
 以上でございます。
 新川委員長 ありがとうございました。
 それでは、ほかに質疑がないようですので、採決に移ります。
 本件は、原案のとおり可決してよろしいでしょうか。
 (「異議なし」との声あり)
 新川委員長 異議なしと認め、議案第24号を可決いたします。
 次に、日程3、議案第25号、厚木市立厚木南公民館新築移転に関する基本方針の策定についてを議題といたします。
 議案の説明をお願いいたします。
 社会教育課長。
 柳田社会教育課長 議案第25号、厚木市立厚木南公民館新築移転に関する基本方針の策定について、提案理由を申し上げます。
 中心市街地の公共施設再配置計画に基づき、勤労福祉センター跡地に厚木南公民館を新築移転することに伴い、同公民館新築移転に関する基本方針を定めるため、提案をするものでございます。
 恐れ入りますが、議案書を1枚おめくりいただきまして、厚木市立厚木南公民館新築移転に関する基本方針を御覧ください。
 今回策定いたします同公民館新築移転に関する基本方針につきましては、厚木市自治基本条例に基づくパブリックコメントなどの市民参加手続での御意見や、庁内での会議で意見を伺った中では、追加・修正等の変更を要する項目はございませんでしたので、市民参加手続を実施するに当たり作成いたしました基本方針(案)をもって基本方針とするものでございます。
 それでは、基本方針の概要につきまして御説明いたしますので、1ページを御覧ください。
 1から4で、建設の必要性、現在の厚木南公民館の概要、建設予定地、都市計画上の用途等を記載してございます。
 次に、2ページを御覧ください。
 5では、建設に向けてのスケジュール、6では、基本方針として、建設を予定している建物自体に備えるべき機能、検討すべき機能につきまして、次ページにわたり10項目を提案してございます。
 次に、3ページを御覧ください。
7では、基本機能として、公民館内部の設備や、社会教育法で定められている地域の拠点施設としての機能を提案するとともに、次の8では、施設の機能として、拠点施設としての学習機能を発揮させるために必要とされる諸室について、次ページにわたり8項目を提案してございます。
 次に、4ページを御覧ください。
 9では、厚木市立公民館条例の一部改正として、移転に合わせて、公民館の位置を改正する旨を提案してございます。
 なお、この基本方針につきましては、今後、同公民館新築設計の基礎資料として反映する予定でございます。
 概要につきましては以上でございますが、本日この定例会におきまして基本方針を御承認いただけましたら、8月の市議会全員協議会に報告を行った後、参考資料の「厚木市立南公民館新築移転に関する基本方針(案)に対するパブリックコメントの実施結果について」について、文言を精査した上でホームページで公開していく予定でございます。
 説明は以上でございます。
 以上よろしく御審議賜りますようお願い申し上げます。
 新川委員長 ありがとうございました。
 ただいまの説明に対しまして、何か質疑がありますでしょうか。
 特に質疑がないようですので、採決に移ります。
 本件は、原案のとおり可決してよろしいでしょうか。
 (「異議なし」との声あり)
 新川委員長 異議なしと認め、議案第25号を可決いたします。
 続きまして、報告事項に入ります。
 報告事項1、児童数・生徒数将来推計について報告をお願いいたします。
 教育総務課長。
 霜島教育総務課長 それでは、報告事項1、児童数・生徒数将来推計につきまして御報告申し上げます。
 本件につきましては、将来の学校施設整備を始めとする教育環境の整備計画などに資するため、毎年度児童・生徒数の将来推計値を算出しているものでございます。
 それでは、資料1を御覧いただきたいと思います。始めに、将来推計全体の傾向でございます。
 まず、平成26年5月1日現在の実数を基に、平成32年度までの6年間を推計いたしました。
 平成33年度から35年度までは、総合計画の人口見通しから、通学区域ごとの人口変動率を算出いたしまして、平成32年度の推計値に乗じて算出をしております。
 また、学級数につきましては、小学校1年生から3年生までは35人学級、小学校4年生から6年生までと中学生は40人学級という設定でございます。
 本年度と一番右側にございます平成32年度との比較で御説明をさせていただきます。
 この小学校を見ていただきますと、一番上段になります、本年度の児童数が1万2,129人、平成32年度を見ますと、1万1,322人、学級数は、本年度が通常学級と特別支援学級の合計で468学級、平成32年度が426学級で、ともに本年度をピークに徐々に減少するとの推計でございます。
 次に中学校ですが、生徒数は本年度をピークに徐々に減少、学級数は平成28年度までは変わりませんが、その後、減少していくということになり、下段にございますグラフで御確認いただきたいと思います。
 次に、1枚おめくりいただきまして、学校別の推計値の表を御覧ください。
 推計値を算出するに当たりましては、市内で開発が行われているもの、これはマンションや大規模な宅地分譲を考慮しておりますが、本年度と、ちょっと年度は違いますが、一番右の平成33年度を比較して大きく変わると思われる学校で御説明したいと思います。
 まず、一番上にあります厚木小学校、本年度943人から1,061人と大幅に増加をいたしますが、ここ数年のマンションの建設によるもので、同様に中段にございます厚木第二小学校、853人とございますが、これも853人から967人へと増加をいたします。
 厚木第二小学校の2つ下、戸室小学校476人でございますが、これも平成33年度には674人へと約200人、学級数にいたしまして、18クラスから25クラスへと大幅に増加をいたします。
 また、宅地分譲により増加すると思われておりました真ん中、厚木第二小学校の2つ上になります南毛利小学校924人ですが、平成31年度に961人と一旦は増加いたしますが、その後減少へと転じていきます。
 一方、大幅に減少が見込まれる学校ですが、同じく本年度と平成33年度を比較いたしまして、まず、4つ目にございます荻野小学校525人とございますが、これが256人、約270人減少をいたします。クラス数も20クラスから10クラス、半分となりまして、最も大きいものでございます。
 その下の清水小学校933人とございますが、清水小学校も約100人の減少。それから、中段にございます緑ヶ丘小学校682人、緑ヶ丘小学校につきましても、約120人の減少。それから毛利台小学校674人とございますが、こちらも426人と約250人、その下の上荻野小学校につきましても、約250人、また、その2つ下になりますが、森の里小学校、こちらにつきましても110人の減少、クラス数も15クラスから7クラスへと減少するという推計でございます。
 下段の中学校を御覧いただきたいと思いますが、小学校の傾向と同様に、市街地にございます厚木中学校、こちらは、一番上にございますが、842人から平成29年度に817人と一旦減少いたしますが、一番右の平成33年度には895人に増加いたします。
 その2つ下、荻野中学校では676人が平成28年度に756人と急激に増加をいたしますが、33年度には612人と減少いたします。
 同じく、玉川中学校は約100人の減少、南毛利中学校では平成30年度に急激に減少いたしますが、平成33年度には再び増加するという傾向でございます。
 それから、藤塚中学校は476人でございますが、こちらも389人へと減少いたします。
 一方、減少人数が多いのは、南毛利中学校マイナス118人、睦合東中学校マイナス72人などですが、減少率として最も高いのは森の里中学校となっております。
 次に、1枚おめくりいただきたいと思います。A4の1枚ですが、平成35年度までの推計でございます。
もう1枚おめくりください。参考に、児童・生徒数の推移ということで昭和33年度からの推計値の一覧をお示ししてございます。
 次に、もう1枚おめくりいただきますと、児童・生徒数将来推計についてということで、ただいま申し上げました内容が記載してございます。
 この推計値につきましては、教育委員会事務局として、翌年度の予算編成の基礎資料とするほか、教室の確保などのハード面、学区の再編成に当たっての資料といったものに活用し、様々な計画を策定していく基礎・基本となるものでございます。委員の皆様にも、将来の児童・生徒数がどのように推移していくのか、今後御意見をいただく資料として参考にしていただければ幸いでございます。
 どうぞよろしくお願いいたします。

 新川委員長 ありがとうございました。
 ただいまの報告に対しまして何かございますか。
 私から少しよろしいでしょうか。
 具体的な話になりますが、平成26年度の児童数で、厚木第二小学校は853人で、相川小学校176人ですが、隣接する学区です。この状況は、多分何年間も続いているものと思います。
 平成33年度を見るとやはり同じような状況なのですが、現状のままでいいということで平成33年度までこのままいくということでしょうか。
 子どもたちが少ない中での教育にはいい面も当然ありますし、マンモス校だと駄目とか、小さいから駄目ということも全然ありません。それぞれ独自の教育というものがあると思います。
 ただ、同じ厚木市内で隣なのに、なぜこんな大規模校と単クラスの学校が混在しているのかということを考えます。
 この辺りを抜本的に変えていくのであれば、こういう形でいいのかということを教育委員会で考えていかなければならないし、教育委員会だけで済む問題ではないと思いますので、いろいろなところを巻き込んでやっていかなければならないと思いますし、その辺をしっかり議論していかないといけないのではないかと私は思います。
 教育総務部長。
 松本教育総務部長 通学区域の再編成につきましては、今まで1校対1校のような形でやっておりました。しかし、これでは抜本的に児童・生徒数が平均的にならないという反省もございまして、昨年、通学区域再編成委員会の中で、厚木市としての通学区域の基本方針を定めて、この基本方針に合致した場合は通学区域を再編成しようという御意見をいただきました。
 現在、この基本方針を定めるに当たり、市民の皆様の御意見を伺うパブリックコメントの準備を進めております。
 今年度、このパブリックコメントを実施いたしまして、市民の皆様の御意見をいただいた中で、市としての基本方針を定めて、その基本方針にのっとった形で、早ければ平成28年度から通学区域の再編成を実施していきたいと考えております。
 特に、御指摘のありました厚木第二小学校、相川小学校につきましては、厚木小学校、厚木第二小学校の児童は厚木中学校に行くということで、厚木中学校の生徒数あるいは教室にも影響があります。したがって、厚木小学校、厚木第二小学校、相川小学校のほか、その近辺の小・中学校も含めた中で、考えていきたいと思っております。
 以上です。
 新川委員長 ありがとうございました。教育総務部長。
 松本教育総務部長 少し捕捉させていただきます。
 ただいま御説明いたしましたとおり、今年度パブリックコメントを実施いたしますので、そのパブリックコメントの結果を踏まえ平成27年度に御協議をいただき、準備期間も含めまして、平成28年度か29年度に、実際の通学区域を変更していきたいと考えております。
 先ほどの推計で見ますと、大体平成30年度ごろに、厚木小学校の教室数がピークになるということですので、当然、今建設中のマンションの入居状況なども加味しながら、早急にこの対策について考えていきたいと思っております。
 以上です。
 新川委員長 ありがとうございました。よろしいですか。
 特になければ、報告事項1を終わります。
 次に、報告事項2、放射性物質の測定結果について報告をお願いいたします。
 保健給食課長。
 小林保健給食課長 報告事項2、放射性物質の測定結果につきまして御報告いたします。
 恐れ入りますが、資料2を御覧ください。
 始めに、6月16日から7月10日までの給食用食材の放射性物質の測定結果でございますが、6月24日に調理後の給食の測定も行っており、それらを含む御覧のページ及び裏面のページ全て不検出となっております。
 恐れ入りますが、1枚おめくりいただき、右側のページを御覧ください。
 学校給食用食材の測定につきましては、給食食材として多く使用される品目を中心に、保護者の皆様からの要望が多いキノコ類や根菜類、東北地方の産地の食材などを対象とし、火曜日、木曜日に実施しております。
 また、測定する品目数については、できる限り早く測定結果を出すため、翌日の給食で使用する食材の中から3品目を目安に測定しております。
 6月分につきましては、5人の保護者の方からの42品目の要望に対して、24品目を測定いたしました。
 7月分につきましては、2人の保護者の方からの16品目の要望に対して、予定を含め15品目を測定いたします。
 なお、7月21日から夏季休業のため、7月分につきましては、測定回数は5回となっております。
 恐れ入りますが、裏面を御覧ください。大気中放射線量の測定につきましては、環境農政部において、今年度から市内5カ所を観測地点として年4回の予定で実施しており、第2回目の7月3日の測定結果につきましては、数値的に特に変化は示されておりません。
 報告につきましては、以上でございます。
 新川委員長 ありがとうございました。
 ただいまの報告に対して何かございますか。よろしいでしょうか。特になければ、報告事項を終わります。
 以上で本日予定しておりました日程は全て終了いたしました。
 これをもちまして、平成26年厚木市教育委員会7月定例会を閉会いたします。ありがとうございました。

閉会時刻16時26分

この記事に関するお問い合わせ先 inquiry

教育委員会 教育総務部 教育総務課 教育総務係
〒243-8511
厚木市中町3-17-17(市役所第二庁舎5階)
電話番号:046-225-2600
ファックス番号:046-224-5280

メールフォームによるお問い合わせ