平成26年厚木市教育委員会10月定例会
会議主管課 |
教育総務課 |
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会議開催日時 |
平成26年10月30日木曜日 |
会議開催場所 |
厚木市役所 第二庁舎4階 教育委員会会議室 |
出席者 |
委員長 馬嶋 順子 |
説明者 |
事務局職員 |
1 教育長報告
2 審議事項
日程1 議案第35号 行政文書一部公開決定処分に対する審査請求の裁決について
3 協議事項
(1) 厚木市久保奨学金基金条例(案)について
4 報告事項
- (1)平成26年度厚木市教育委員会表彰被表彰者について
- (2)厚木市学校運営協議会委員の委嘱及び任命について
- (3)放射性物質の測定結果について
- (4)厚木市制60周年カウントダウン 第29回厚木市和田傳文学賞受賞者について
- (5)睦合東中学校のインターナショナルセーフスクール(ISS)の認証取得に向けた取組等について
- (6)平成26年度全国学力・学習状況調査に係る厚木市立小・中学校の調査結果について
- (7) 平成26年度厚木市独自の学力・学習状況調査に係る厚木市立小学校の調査結果について
会議の経過は、次のとおりです。
開会時刻14時00分
- 馬嶋委員長 定刻になりました。
現在の出席委員は5人で定足数に達しております。
ただいまから、平成26年厚木市教育委員会10月定例会を開会いたします。
厚木市教育委員会会議規則第17条第2項の規定により、本定例会会議録署名人として、難波委員長職務代理者を指名させていただきます。
それでは、10月1日付けで私が委員長として選任され、教育委員会が新体制となりましたので、御挨拶申し上げたいと思います。
改めまして、皆さん、こんにちは。
10月1日付けで委員長として選任されましたので、御挨拶申し上げます。
この度委員長という大役に選任されましたが、この重責を考えますと身の引き締まる思いでございます。
子どもたちに関する問題が多様化、複雑化してきている中で、厚木市教育委員会には、学力向上やいじめ防止対策、児童・生徒の安心・安全といった課題に対して素早く、そして全力で対応し、より豊かな教育環境を提供していくことが求められていると考えております。
委員長職務代理を引き受けていただきました難波委員、新たに委員に就任されました山田委員、水上委員、また事務局の長である平井教育長とともに、これからの1年間、厚木市教育委員会の基本目標にあります「未来を担う人づくり」のために力を合わせて頑張ってまいりたいと思います。
つきましては、教育委員の皆様の御指導、御鞭撻を賜りますよう心よりお願い申し上げまして、挨拶とさせていただきます。よろしくお願いいたします。
続きまして、10月1日付で委員長職務代理者に指定されました難波有三委員でございます。
それでは、難波委員長職務代理者から御挨拶いただければと思います。よろしくお願いいたします。 - 難波委員長職務代理者 皆さん、こんにちは。
同じく10月1日付けで委員長職務代理者に指名をされました難波でございます。よろしくお願いいたします。
今後1年間ですが、馬嶋委員長の指導のもとで、委員の皆様と力を合わせて、厚木の子どもたちのために、また、教育委員会の発展のために頑張っていきたいと思いますので、皆様方の御指導と御協力をお願いできればと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 - 馬嶋委員長 ありがとうございました。
続きまして、新たに教育委員会委員として山田一夫委員と水上裕委員が就任されましたので、一言御挨拶をいただければと思います。
山田委員、よろしくお願いいたします。 - 山田委員 こんにちは。田口前委員の後任として教育委員に任命していただきました山田一夫と申します。よろしくお願いいたします。
私は、小学校、中学校の教員を経験したということと、市内36校の学校訪問をさせていただいたというような経験をいかして、馬嶋委員長さんの御指導をいただきながら、教育委員としての使命を果たしていきたいと考えております。どうかよろしくお願いいたします。 - 馬嶋委員長 ありがとうございました。
水上委員、よろしくお願いいたします。 - 水上委員 皆さん、こんにちは。水上裕と申します。
この度新任ということで頑張っていきますので、よろしくお願いいたします。
実は、昨年、一昨年とPTAの役員をやっておりました。そういった経験を踏まえ、保護者としての未来を見据えた意見のほか、建築、土木、都市計画が専門ですので、広域的、全体的なことを見据えて部分を考える、そういった視点を大事にしながら、全体における調和というものを考え、進めていきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。 - 馬嶋委員長 ありがとうございました。
また、本日は、教育委員会の全課長が出席しておりますので、紹介をお願いいたします。
教育総務部次長。
(職員紹介) - 馬嶋委員長 ありがとうございました。
では、ここで議案審議の準備のため、暫時休憩といたします。
暫時休憩14時09分
再開時刻14時10分 - 馬嶋委員長 再開いたします。
それでは、教育長報告をお願いいたします。
平井教育長。 - 平井教育長 それでは、先月、9月30日に開催されました9月定例会以後の主な行事につきまして、御報告申し上げます。
まず、お手元の資料の2番目でございます。10月3日、金曜日、平成26年度子育てコミュニティトークの1回目がございました。対象校は御覧の4つの小学校、参加いただいた保護者の数は20人でございました。この子育てコミュニティトークは全部で10回ございまして、以降の報告にも出てまいります。
この子育てコミュニティトークには、小林市長、教育長と語る会という副題がついてございまして、それぞれの学校のPTAの保護者の皆様等を中心に出席していただきながら、いろいろな御意見を伺っていくものでございます。
10回のうち7回が今日終わりましたので、そこまでを振り返って少し報告をさせていただきます。
子どもの自転車による交通事故防止のためにということで、ヘルメットの助成の件で御意見をいただいたほか、御意見が多いのは、こども未来部の所管になりますが、保育所、保育園等の待機児童をゼロにする件について、また、学童クラブについて、現在小学校3年生まで実施していますが、6年生まで拡大してほしいというものでございます。
また、厚木市外から引っ越してきたが、厚木の子育て、教育環境は大変素晴らしい。是非、教育委員会と保護者が一緒になって、もっと素晴らしい子どもの教育環境を作っていきましょうという御意見も多数お寄せいただいております。
ただし、まだまだ十分ではない部分もございますので、限られた予算をどのように配分し、子どもの教育環境を整備していくかということについて、小林市長、教育長である私、各部長が出席して、お答えをさせていただいております。
続きまして、4番目、10月4日、土曜日、スポーツアカデミー記念フェスと書いてございます。現在東海大学の先生である高野進さんに、五輪魂ということでお話をいただきました。
子どもと保護者の両方に出席していただき、1席ずつ間をあけながら、エクササイズを取り込んで、早く走るコツといったこともやっていただきました。この講演会に出席した子どもたちからは、沢山の喜びの声が届いております。
続きまして、2ページ目の9番目でございます。10月10日、金曜日、相川公民館におきまして、学校運営協議会委員の委嘱式と講演会を開催いたしました。委嘱させていただいた皆様は49人になります。
この学校運営協議会については、試験的にモデル校を指定させていただいて、その中で、学校の応援団として地域の皆様方の力を結集する中で、相川中学校、相川小学校、戸田小学校の教育環境を充実したものにしていきたいというものでございます。
したがって、この学校運営協議会を全ての学校に導入する方向でいくのかということについては、教育委員の皆様方からも御意見いただきながら、研究していきたいと考えております。
なお、委嘱させていただいた委員の中には、学校の校長先生、公民館長、自治会の会長、市の職員等、大勢の皆様からの御協力をいただいているところでございます。
続きまして、12番目、10月11日、土曜日、平成26年度PTA会長と教育関係者との研究会が行われました。
基調講演は「子どもの安心安全」というテーマで、吉永先生に講師をお願いしたわけですが、参加していただいた方の評判は大変良かったということで、嬉しい限りでございます。
今後とも、こういったテーマを継続的に取り上げていきたいと思っています。
続きまして、14番目、10月12日、日曜日、第26回MOA美術館児童作品展表彰式がございました。
子どもの表彰では、市長賞、議長賞のほか、教育長賞がございますので、私も参加させていただきました。
なお、優秀賞を取ったお子さんの作品は、厚木市内の老人福祉施設、厚木市立病院といったところを巡回しながら、最終的に、最優秀の作品については、箱根のMOAの美術館に展示されるという流れになっております。
続きまして、3ページ目の20番目でございます。10月18日、土曜日、3校の中学校の文化発表会に行ってまいりました。
これは委員の皆様にも御案内しておりますが、年々合唱する子どもの姿が素晴らしくなっているのはもちろんのこと、私が感動したのは、聞く子どもの姿勢が大変素晴らしいということです。校長先生、そして先生方の御指導の賜物であると思っております。
続きまして、21番目、10月19日、日曜日、大変素晴らしい天気の中で、あつぎウォーク2014が開催されました。
参加者は約550人で、完歩した方には厚木産の新米がプレゼントされました。本当に清々しい秋空のもと、皆さんが楽しそうに歩いている姿が印象的でございました。
続きまして、4ページ目、24番目でございます。10月20日、月曜日、平成26年度神奈川県都市教育長協議会臨時総会がございました。
案件は2つございまして、1つは、会長、副会長等役員の選出、もう1つは、来年の全国大会の詳細についてでございました。
私は、神奈川県の都市教育長協議会の会長として、もう一年頑張らせていただくことになりました。
来年の5月21日、22日に、全国都市教育長協議会が厚木市で開催され、全国の都市の教育長が厚木に集まります。この中で、全国的な教育課題についての討議をするという目的がございます。そのため、関係機関に対しましても、これからいろいろと調整をさせていただくところでございます。
続きまして、27番目でございます。
10月23日、木曜日、平成26年度県央地区教育問題研究協議会・教育講演会がございました。
これは、愛川町、清川村、厚木市合同で開催されたもので、私も御挨拶をさせていただきました。
国際的な調査機関の結果からも分かるように、小・中学校の学校の先生方の多忙化の問題、これを解決することが、教育行政の一つの大きな仕事である。また、子どもにとっての最大の教育環境は、直接教えてくださっている学校の先生方である。したがって、子どもの教育環境を良くするために、学校の先生方にとって素晴らしい職場環境を提供するのが、私たちの仕事であるという旨のお話をさせていただきました。
続きまして、28番目でございます。10月25日、土曜日、厚木市立依知南小学校創立50周年記念式典に参加させていただきました。
印象的だったのは、依知南小学校の西側に、以前から沢山の種類の大きな木が植えられていますが、その理由が卒業生からの話で分かったのです。
その当時、作ったばかりの小学校で、木が1本もない状態の中で、地域の皆様に何か木を持ってきてほしいということを呼びかけた結果、いろいろな種類の木が集まり、50年の歳月をかけてあれだけの高木になったということです。
さらに、校庭の北側にポールが2本立っていますが、実はそのうちの1本は、東京オリンピックのときに各国の国旗を掲揚したポールの1本を記念として設置したということでした。このことは、50年前の当時に、一教員として務めていただいた吉川元校長先生のお話から分かったことでございます。
50年という数字は、言葉で言うと簡単ですが、長い長い歳月の中で、地域の人たちに愛されて今に至った学校があるのだということを再認識させていただきました。
続きまして、同日でございましたが、文化会館大ホールにおきまして、平成26年度厚木愛甲地区中学校文化連盟芸術祭(音楽科)の発表がございまして、御挨拶をさせていただきました。
オープニングで、約1,000人の子どもたちの大合唱を聞かせていただきまして、気持ちが熱くなりました。子どもたちの素晴らしいハーモニー、一生懸命歌っている姿そのものに、実は、大人の方がエネルギーをもらっているのだと感じました。
続きまして、10月26日、日曜日でございます。荻野運動公園におきまして、2014あつぎマラソンが開催されました。
約2,000人の方に参加していただきました。最高齢の方は、男性が81歳の方で、10キロの部に参加していただきまして、しかもタイムが確か50分台とのことでした。若い方が一生懸命走っている姿も感動を呼ぶのですが、60代、70代、80代の方がまだまだ負けるかと一生懸命取り組んでいる姿に、勇気と感動を与えていただきました。
続きまして、31番でございます。10月28日、火曜日、厚木市セーフコミュニティ現地指導(質疑及び講評)がございました。
昨年は清水小学校がインターナショナルセーフスクールの再認証を受けまして、そして来年は厚木市のセーフコミュニティが再認証の年になります。その前の事前の審査ということで、それぞれ外国から審査員が来られまして、現地を視察して、その上で助言をいただくということで、私も参加をさせていただきました。
インターナショナルセーフスクールについては、国立大学附属の池田小学校があの悲惨な事件をきっかけに日本で初めてISSを認証しましたが、その後、公立の小学校では全国で1番目に清水小学校が取得させていただきました。
実は、この清水小学校を卒業した子たちは睦合東中学校の生徒になっているのですが、この子たちから、自分たちが今までやってきたこのISSの活動、校内での危ない場所であるとか、登下校の安全の確保であるとか、地域の人たちの結び付きといったことを中学校でもやりたいという声が上がり、その声に現在の校長先生が賛同して、中学校もやってみようということで、現在ISSの取組を開始しております。
審査員の皆様方からも、このまま是非頑張ってくださいというお話をいただきました。
続きまして、最後になりますが、5ページ目でございます。
平成26年厚木市議会9月定例会について、主な内容につきましては、それぞれ所管の部長から御報告させていただきます。よろしくお願いいたします。 - 松本教育総務部長 それでは、平成26年厚木市議会9月定例会につきまして、9月の教育委員会定例会において概要を御報告申し上げましたが、今議会が10月7日に閉会いたしましたので、私から教育委員会関連の議決事項等を御報告させていただきます。
まず、提出議案につきましては、議案第48号、平成25年度厚木市一般会計歳入歳出決算については、9月26日に開催された環境教育常任委員会において審査され、本会議において賛成多数で原案どおり認定されました。
また、議案第47号及び議案第73号の教育委員会委員の任命については、両議案とも賛成全員で原案のとおり同意されました。
なお、質疑の中で教育委員会での教育長報告に対しまして、名切文梨議員から、重要な教育委員の退任についての報告を省略したが、こうしたことは議事録にも残るし、傍聴者もおり、省略すべきものではないと思うがどうかという質疑がなされ、教育長から、教育長報告は、教育委員会事務局を離れて学校現場であるとかあるいは地域の行事に参加したときに、同席していない教育委員もいることから、教育長がどこで何をしていたのかについて教育委員に説明し、報告するという目的で行っている。学校現場等で子どもがどういう様子であったか、そういった議論の参考になるようなことについて教育委員に御理解いただくために、教育長報告をしている旨の答弁をいたしました。
教育総務部については以上でございます。 - 馬嶋委員長 ありがとうございました。
学校教育部長。 - 宮崎学校教育部長 学校教育部所管の提出議案、陳情のうち、資料の4番目、議案第58号でございますが、厚木市いじめ防止対策委員会及び厚木市いじめ問題調査委員会条例につきましては、10月7日の本会議最終日におきまして、賛成多数により可決をされました。
同じく、5番目の議案第72号でございますが、平成26年度厚木市一般会計補正予算のうち、いじめ防止対策委員会に係る経費につきましては、同じく本会議最終日に賛成多数により可決されました。
また、陳情第3号、義務教育に係る国による財源確保と、35人以下学級の着実な実施・進行を図り、教育の機会均等と水準の維持・向上並びに行き届いた教育の保障を求める意見書を国に提出することを求める陳情につきましては、同じく本会議最終日において、賛成全員で採択をされました。
学校教育部は以上でございます。 - 馬嶋委員長 社会教育部長。
- 山田社会教育部長 次に、社会教育部でございますが、提案の議案のうち3番目、議案第49号、平成25年度厚木市公共用地取得事業特別会計歳入歳出決算につきましては、9月26日に開催されました環境教育常任委員会において審査され、本会議において賛成多数で原案のとおり認定されました。
また、5番目の議案第72号、平成26年度厚木市一般会計補正予算(第3号)のうち、体育施設費に係る経費につきましては、9月16日に開催されました環境教育常任委員会において審査され、本会議において賛成全員で原案どおり可決されました。
以上でございます。 - 馬嶋委員長 ありがとうございました。
それでは、審議事項に入りますが、本日の日程1、議案第35号、行政文書一部公開決定処分に対する審査請求の裁決については、個人に関する情報が含まれる議案となりますので、厚木市教育委員会会議規則第15条第1項の規定により、この件については会議を非公開としたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「異議なし」との声あり) - 馬嶋委員長 御異議ありませんので、議案第35号につきましては、非公開とし、日程の最後において審議を行うことといたします。
なお、傍聴される方についても、事務局の関係者以外の職員同様に、会議が非公開となりましたら退室いただくことになりますので、あらかじめ御承知おきください。
それでは、協議事項に入ります。
協議事項1、厚木市久保奨学金基金条例(案)についてを議題といたします。
協議内容の説明をお願いいたします。
教育総務課長。 - 霜島教育総務課長 協議事項1、厚木市久保奨学金基金条例(案)につきまして、御説明申し上げます。
本件につきましては、8月及び9月定例会で、庁内での検討経過について御報告し、委員の皆様からも御意見をいただいておりますが、今回新たに教育委員会委員になられた方もいられますので、概要を含めて御説明申し上げます。
市内在住の市民の方から、教育環境に役立ててほしいと1億円の御寄附をいただきました。寄附金の活用につきましては、寄附者の御意向等を踏まえ、厚木市としての独自性を持った奨学金制度の創設について、教育委員会事務局で検討を行い、市の経営会議でも大筋で御了解いただき、現在条例案の制定を進めているところでございます。
本日は、条例に規定する内容について資料としてまとめましたので、御協議いただくものでございます。
なお、11月の教育委員会定例会には、地教行法の規定による条例案の同意について、御審議をいただく予定となっておりますので、よろしくお願いいたします。
それでは、協議事項1の資料を御覧いただきたいと思います。
条例制定の趣旨でございますが、ただいま申し上げましたように、御寄附をいただいた寄附者の御意向等を踏まえ、未来を担う子どもたちの夢の実現を応援するため、奨学金基金を設置するとともに、奨学金制度を創設するために条例を制定するものでございます。
条例案の概要でございますが、まず、1の基金設置の目的につきましては、ただいま条例制定の趣旨で申し上げました内容を規定いたします。
次に、2の奨学金の種類につきましては3つございます。1つ目は入学準備奨学金、2つ目に高校等修学奨学金、3つ目に学校活動応援奨学金でございます。
次の3から5までは、それぞれの奨学金の対象者の規定でございます。
入学準備奨学金の対象者が(1)、高校等修学奨学金が(2)、学校活動応援奨学金が(3)でございますが、共通して規定しますのは、意欲があるにもかかわらず、経済的な理由で修学等が困難なことでございます。
6から8までにつきましては、それぞれの奨学金の内容でございます。この部分につきましては、9月定例会で御質問もいただいたところですが、現在考えておりますのは、入学準備奨学金については6万円、高校等修学奨学金については年額で12万円、学校活動応援奨学金については年額で3万円と規定いたします。
次に、9の奨学金の給付決定についてですが、給付の申請に当たっての条件等は、今後詳細を詰めてまいりますが、奨学生の決定につきましては、選考委員会で審査し、決定していくことを規定いたします。
10から12までにつきましては、届出の義務や給付を廃止したり、休止したりする場合の要件、給付決定の取消し等について規定をいたします。
13の奨学生選考委員会ですが、決定に係る選考委員会について規定をいたします。
最後に、委任についてですが、条例につきましては基本的な部分のみを規定しますので、条例を施行するに当たって必要な事項は、教育委員会が別に定めるものとするものでございます。
具体的には、条例施行規則や要綱等を制定してまいります。
資料の説明は以上でございますが、先ほど申し上げましたように、条例案については庁内において調整を進めております。9月定例会で平井教育長から御発言がありましたように、経済的な理由で希望の学校を受験することができない、あるいは部活動などの学校活動を続けられないといったことに対して、善意でいただいた御寄附を活用して子どもたちの夢を実現させてあげたい、こういった思いで条例等を整えてまいりたいと考えております。
よろしく御審議いただきますようお願い申し上げます。 - 馬嶋委員長 ただいまの説明に対して、何か意見がありますでしょうか。
難波委員。 - 難波委員長職務代理者 御説明ありがとうございます。
この件は、既に2回、定例会の中で報告されていて、ある程度聞きたい部分はお聞きしたと思いますが、一つお聞かせください。13番の選考委員会についてですが、どのくらいの人数で考えているのか、教育委員はその中に入れるのかどうか、見解をお聞きしたいと思います。 - 馬嶋委員長 教育総務課長。
- 霜島教育総務課長 詳細につきましては、まだ決定しているわけではございませんが、事務局としては、選考委員会の人数は10人以内を予定してございます。また、委員については、教育委員会の事務局の職員、学校を退職された校長先生に入っていただこうと考えております。
なお、公募で選ぶという方法もございますが、個人情報も多く含まれる内容でございますので、その辺は慎重に検討してまいりたいと考えております。 - 馬嶋委員長 ありがとうございました。
ほかに何かございますか。
私からよろしいでしょうか。
今回、久保様という方から御寄附をいただいたのかと思いますが、子どもたちには凄く思いが伝わり、とても良かったと思っております。有意義に使っていただきたいと思います。
平井教育長。 - 平井教育長 今、委員長からお話しいただきましたが、お名前について私からも述べさせていただきたいと思います。
私は、御本人にもお会いしておりまして、この方の思いをきちんとした形で厚木の子どもたちに伝えるために、いろいろなお話をさせていただきました。
経済的な格差が学力格差につながっているのではないかという声も沢山ございます。そうした社会的な背景の中でも、学力格差につながらない、一人一人の子どもが夢を持てる、そういった奨学金制度にしていただけるならば、名字だけということで、気持ちよく御賛同いただきました。
私も、今委員長がおっしゃったように、この方の思いをきちんと受けとめながら、厚木の子どもたちに夢、希望を与えられるように、これから中身を詰めていきたいと思います。
また、難波委員からも委員について御質問いただきました。今答弁させていただいたように、これから詰めていきますが、極めて個人的な内容を審査することになりますので、選考委員につきましては、慎重にきちんとした方にお願いするとともに、偏りのないようにしていきたいと思います。
以上です。 - 馬嶋委員長 ありがとうございました。
ほかに何かございますか。
それでは、ほかに意見がないようですので、本日の協議内容に基づき、条例案の作成を進めていただきたいと思いますが、よろしいでしょうか。
(「異議なし」との声あり) - 馬嶋委員長 異議なしと認め、協議事項1を終わります。
続きまして、報告事項に入ります。
報告事項1、平成26年度厚木市教育委員会表彰被表彰者について、報告をお願いいたします。
教育総務課長。 - 霜島教育総務課長 報告事項1、平成26年度厚木市教育委員会表彰被表彰者につきまして、御報告申し上げます。資料1を御覧いただきたいと思います。
本件につきましては、関係各課から提出のありました表彰候補者内申書に基づき、去る平成26年10月16日に開催いたしました、厚木市教育委員会表彰等選考委員会において選考いたしました皆様を表彰するものでございます。
教育委員会表彰被表彰者は、個人46人、団体15団体、教育委員会感謝状贈呈被贈呈者は、個人1人でございます。
まず、1ページを御覧ください。
個人の部ですが、第6回スポーツひのまるキッズ関東小学生柔道大会で優勝されました佐々木渓伍様を始めといたしまして、特にスポーツの分野において優秀な成績を修められた方々でございます。
次に、6ページの下段を御覧ください。
団体の部でございますが、第23回全日本実年男子ソフトボール大会神奈川県予選におきまして、第1位という成績を収められました厚木クラブ様を始めといたしまして、15団体を表彰するものでございます。
続きまして、1枚おめくりいただき、最後のページになりますが、教育委員会感謝状でございます。
平成21年から、毎日学校周辺の清掃や児童の交通事故防止活動に御尽力をいただきました小野寺信郎様に贈呈するものでございます。
表彰式につきましては、11月12日水曜日、午後4時から市役所第二庁舎16階会議室で開催する予定でございます。
報告につきましては、以上でございます。 - 馬嶋委員長 ただいまの報告に対して、何かございますか。
特になければ、報告事項1を終わります。
次に、報告事項2、厚木市学校運営協議会委員の委嘱及び任命について、報告をお願いいたします。
教育総務課長。 - 霜島教育総務課長 それでは、報告事項2、厚木市学校運営協議会委員の委嘱及び任命につきまして、資料2の名簿に基づき御報告申し上げます。
学校運営協議会の設置につきましては、9月定例会におきまして、相川小学校、戸田小学校、相川中学校の3校の指定について可決いただきましたが、その後、それぞれの学校の学校運営協議会委員について、厚木市学校運営協議会規則第5条第1項の規定により、平成26年10月1日付けで、合計49人の方に委嘱又は任命をいたしました。
任期は、平成26年10月1日から平成28年9月30日までの2年間でございます。
名簿を御覧ください。渡部直子様から北原由桂様までの18人が相川小学校、曾根大様から端場勝志様までの19人が戸田小学校、?橋將様から菊久美子様までの12人が相川中学校の学校運営協議会委員でございます。
なお、先ほど教育長からも御報告がありましたが、委嘱に当たりましては3校の委員の皆様にお集まりをいただき、平井教育長から委嘱状を交付していただくとともに、学校運営協議会制度について御理解をいただくため、コミュニティ・スクール推進員による講演を行いまして、学校の応援団として御活躍いただくことをお願いしたところでございます。
説明につきましては、以上でございます。 - 馬嶋委員長 ただいまの報告に対して、何かございますか。
特になければ、報告事項2を終わります。
次に、報告事項3、放射性物質の測定結果について、報告をお願いいたします。
保健給食課長。 - 小林保健給食課長 報告事項3、放射性物質の測定結果につきまして、御報告いたします。
恐れ入りますが、資料3を御覧ください。
始めに、9月24日から10月16日までの給食用食材の放射性物質の測定結果でございますが、9月30日及び10月2日に調理後の給食の測定を行っており、それらを含む御覧のページ及び裏面のページ、全て不検出となっております。
恐れ入りますが、1枚おめくりいただきまして、右側のページを御覧ください。
学校給食用食材の測定につきましては、給食食材として多く使用される品目を中心に、保護者の皆様からの要望が多いきのこ類や根菜類、東北地方の産地の食材などを対象とし、火曜日、木曜日に実施しております。
また、測定する品目数については、できる限り早く測定結果を出すため、翌日の給食で使用する食材の中から3品目を目安に測定しております。
9月分につきましては、3人の保護者の方から18品目の要望があり、18品目を測定いたしましたが、9月分の要望に対しましては14品目を測定しています。
10月分につきましては、3人の保護者の方から21品目の要望があり、予定を含め、29品目を測定いたしますが、10月分の要望に対しましては、予定を含め18品目を測定いたします。
恐れ入りますが、裏面を御覧ください。
大気中放射線量の測定につきましては、環境農政部において、今年度から、市内5カ所を観測地点とし、年6回の予定で実施しておりますが、第3回目の10月3日の測定結果につきましては、数値的には特に変化は示されておりません。
報告につきましては、以上でございます。 - 馬嶋委員長 ただいまの報告に対して、何かございますか。
特になければ、報告事項3を終わります。
次に、報告事項4、厚木市制60周年カウントダウン第29回厚木市和田傳文学賞受賞者について、報告をお願いいたします。
学校教育課長。 - 佐後学校教育課長 それでは、報告事項4、厚木市制60周年カウントダウン 第29回厚木市和田傳文学賞受賞者について、御報告申し上げます。
恐れ入りますが、資料4を御覧ください。
第29回和田傳文学賞につきましては、厚木市内小・中学校の児童・生徒及び厚木市に在住で厚木市外の小・中学校に通学しております児童・生徒を対象に、9月1日から9月17日まで作品を募集いたしました。
その結果、校内審査を経ました142点の作品の応募がございました。
応募作品は、将来オリンピックに出場したいなど自分の夢を表現したもの、家族の愛情やたくましく成長する自分の姿を描いたもの、厚木市で実施した網走自然体験研修の思い出など様々な体験を作品にしたものなどがございました。
10月1日に審査会を開催し、142点の作品を対象に、正副審査委員長、審査員及び短歌、俳句の助言者、総勢40人により審査をいたしまして、大賞3点、厚木市制60周年カウントダウン特別賞として、自分の明るい未来、厚木の明るい未来などを表現している作品から、きらめき未来賞3点、特選8点、入選24点と佳作104点について、第29回和田傳文学賞受賞者が決定いたしました。
恐れ入りますが、資料の裏面を御覧ください。
大賞につきましては、小学校1年から3年生の部では、佐々木大輔さんの作文「もうぴーすけなんてよばせないよ」、小学校4年から6年生の部では、山本侑実さんの作文「お母さんの正体」、中学校の部では、草野咲さんの俳句「登下校 姉妹一緒の 青田道」でございます。
各部のきらめき未来賞は、芳尾和雅さんの詩「ぼくはくつ」、春田千紘さんの作文「私の夢は獣医」、野崎礼実さんの短歌「新しいスパイク履いて越えたいな 私の壁のたった1秒」でございます。
なお、各部のきらめき未来賞、特選、入選受賞者につきましては、資料のとおりでございます。
また、授賞式につきましては、11月29日、土曜日、午前10時から、厚木市総合福祉センター6階ホールにおいて開催する予定でございます。
以上、御報告申し上げます。 - 馬嶋委員長 ただいまの報告に対して、何かございますか。
特になければ、報告事項4を終わります。
次に、報告事項5、睦合東中学校のインターナショナルセーフスクール(ISS)の認証取得に向けた取組等についての報告をお願いいたします。
学務担当課長。 - 中村学務担当課長 それでは、報告事項5、睦合東中学校のインターナショナルセーフスクール(ISS)の認証取得に向けた取組等について、御報告を申し上げます。
資料の5を御覧いただきたいと思います。
こちらの過程につきましては、冒頭、教育長から触れていただきましたので、若干重複する部分もあろうかと思いますが、御説明をさせていただきます。
最初に、項目1のインターナショナルセーフスクール(ISS)とはでございますが、ISSとは、(体及び心の)けが及びその原因となる事故、いじめ、暴力を予防することによって、より安全な教育環境づくりを目指し、児童・生徒、教職員、保護者、地域等が協働し継続的に取り組む活動に対して、WHO(世界保健機関)地域安全推進協働センターから与えられる国際認証のことでございます。
国内での認証の状況といたしましては、本市の清水小学校のほか、大阪府の大阪教育大学附属池田小学校、同じく池田中学校、そして東京都豊島区の朋友小学校の3校が認証を受けております。
次に、項目2の本市の取組状況でございますが、本市では、清水小学校が平成22年11月にISS認証を取得し、昨年の11月に再認証を受けております。
なお、清水小学校は、市町村の学校として国内初の認証校となってございます。
清水小学校のISSの取組の内容でございますが、校内外傷データの集計と危険箇所マップの校内掲示による児童への注意喚起や駆け込みポイントの情報提供を始め、通学路の安全点検や交通安全教室、自転車用ヘルメットの着用推進、防犯ブザーの携帯率の向上など、安心・安全な教育環境づくりを行っております。
なお、市内各小・中学校におきましても、清水小学校と同様な取組が行われております。
次に、項目3の睦合東中学校の取組についてでございます。
最初に(1)の現状の取組でございますが、睦合東中学校では、昨年の8月に、学校における安心・安全な環境を構築するため、ISSの認証取得に向けた取組を宣言いたしました。
この取組に当たり、まず校内でのけがの情報収集を始め、通学路安全マップや安全な学校づくりのための意識調査、いじめ・暴力等発生件数の状況把握を行い、安全な教育環境づくりに向けた課題として、(1)校内外でのけが、(2)いじめ・暴力行為、(3)通学路の安全、(4)防災意識の4つの取組分野を設定いたしました。
具体的な取組の内容でございますが、部活動における「ウォームアップ・クールダウン研修」や「けがの予防や対応についての講演会」を始め、「校内危険箇所マップづくり」、また、いじめをしない・見て見ぬふりをしないと宣言した者が胸に「オレンジリボンを付ける運動」や、「いじめ暴力・撲滅運動」、「災害等避難訓練」の充実など、PTAや地域と連携して進めております。
また、昨日29日でございますが、ISS認証審査員への中間報告といたしまして、現状の取組について説明等を行い、この取組が子どもたちの声から始まったことや、安心・安全な取組への工夫・気持ちが強く感じられるなど高い評価をいただくとともに、さらに子どもたちの可能性を引き出されるよう期待しますなど、今後の取組に対して指導・助言をいただきました。
次に、(2)の今後の予定でございますが、認証の申請書の提出を来年平成27年8月とし、現地審査は10月、そして認証取得は11月を目指しております。
なお、この認証取得予定の11月につきましては、厚木市のセーフコミュニティの認証予定と同じ月となってございます。
以上で御報告とさせていただきます。 - 馬嶋委員長 ただいまの報告に対して、何かございますか。
山田委員。 - 山田委員 ISSの件では、清水小学校が一生懸命取り組んでこられましたが、それがそこで終わってしまうのではなく、中学校へと拡がり、取り組まれているということは、大変素晴らしいと思いました。
特に中学校の中では、学校が安心で安全であるということが大前提で、それが生徒も安心して学校生活を送れるということにつながっていくと思います。
いろいろな取組をされていますが、良いところに着目されているなと思ったのは、運動・部活動のウォームアップ・クールダウンや、オレンジリボンを付けるといったことです。こういったことは、地道な活動ではありますが、安心・安全な学校をつくる一つのファクターになっていくと感じております。
是非、さらに現状の取組がうまく伸びるように、また御指導いただければと思います。 - 馬嶋委員長 ほかに何かございますか。
ほかになければ、報告事項5を終わります。
次に、報告事項6、平成26年度全国学力・学習状況調査に係る厚木市立小・中学校の調査結果についての報告をお願いいたします。
教育研究所長。 - 高澤教育研究所長 報告事項6、平成26年度全国学力・学習状況調査に係る厚木市立小・中学校の調査結果についてと報告事項7、平成26年度厚木市独自の学力・学習状況調査に係る厚木市立小学校の調査結果については、ともに学力・学習状況調査の結果からみた厚木の子どもたちの状況でございますので、報告6と報告7を一括して報告させていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
- 馬嶋委員長 ただいま教育研究所長から説明がありましたが、報告事項6及び報告事項7については、一括して報告するということでよろしいでしょうか。
(「異議なし」との声あり) - 馬嶋委員長 それでは、両報告の説明をお願いいたします。
教育研究所長。 - 高澤教育研究所長 それでは、御説明いたします。
まず、お手元の資料6を御覧ください。
文部科学省により、平成26年4月22日に実施された全国学力・学習状況調査につきましては、調査の対象学年は、これまでと同様に小学校第6学年及び中学校第3学年でございました。調査の方式は、昨年度と同様の全数調査であり、全校で実施されました。
調査の内容は、小学校では国語、算数、中学校では国語、数学の各2教科、それぞれ主として「知識」に関する問題であるAと、主として「活用」に関する問題であるBがございます。さらに、生活習慣や学習環境に関する質問紙調査もございました。
また、調査日は、先ほど申し上げましたが、本年4月22日に実施いたしました。本調査に参加した本市の小学6年生は1,981人、中学3年生は約1,989人でございました。
続いて2ページを御覧ください。教科に関する調査結果について、本市の状況でございます。
本市では、小学校は全国の公立学校の平均正答率と比較して、国語A・B、算数A・Bともに、それぞれ2.6%から4.5%下回っております。
また、中学校では、国語A・B、数学A・Bともに、それぞれ1.6%から2.6%下回っております。
参考までに、今回の全国調査を平成25年度の全国調査と比較いたしますと、ほぼ同様の傾向を示しております。
次に、教科の状況について御説明いたします。
国語、算数・数学の2教科について分析し、主な結果として、相当数の生徒ができているものと課題として考えられるものをそれぞれお示ししました。
(1)を御覧ください。小学校では、国語を例に挙げて御説明いたします。
新聞の投書を読み、表現の仕方を捉えることは7割以上の児童ができていますが、分かったことや疑問に思ったことを整理し、それらを関連付けながらまとめて書くことに課題がございます。
この内容を関連付けながらまとめて書くことにつきましては、昨年も課題でございましたので、各学校で、自校の実態に合わせて引き続き改善を図ってまいりますが、学校に対しては、教育委員会から、例えば内容ごとにメモを作り、事実と感想、意見などとの関係を押さえ、内容を整理するなど、具体的な授業指導の手掛かりを示してまいります。
続いて、中学校では、数学を例に挙げて御説明いたします。
(4)を御覧ください。与えられた表やグラフから、必要な情報を適切に読み取ることは8割以上の生徒ができていますが、予想された事柄が成り立つかどうかを判断し、その判断の理由を説明することに課題がございます。
この理由を数学的に説明することにつきましては、昨年度も課題でございましたので、各学校では、引き続き指導の改善を図ってまいりますが、学校に対しては、例えば自分の考えを友達に説明したり、友達の考えを解釈して説明したりする生徒同士の学び合いの活動などの具体的な指導の手掛かりを示してまいります。
続いて、3ページを御覧ください。
3ページには、児童質問紙調査の結果を記載しております。
本年度は、教科の正答率とのクロス集計の結果から、教科の正答率が高い児童・生徒が、当てはまる、どちらかといえば当てはまるなど、肯定的に答える傾向が見られたものを示しました。
(1)学習に対する関心・意欲・態度では、学級の友達との間で話し合う活動を通じて、自分の考えを深めたり、広げたりすることができていると思う。授業の中でわからないことがあったら、自分で調べる。読書は好きだ等でございます。
(2)家庭学習・学習時間等では、地域や社会で起こっている問題や出来事に関心がある。家で自分で計画を立てて勉強している。普段、これは月曜日から金曜日ですが、携帯電話で通話やメール、インターネットをしている時間が、1日当たり1時間未満である等でございます。
(3)基本的な生活習慣、家庭でのコミュニケーションでは、毎日、朝食を食べている。毎日、同じ時刻に起き、同じ時刻に寝ている。家の人と学校での出来事について話をしているでございます。
(4)自尊感情、規範意識では、友達の前で自分の考えや意見を発表することは得意。難しいことでも、失敗を恐れないで挑戦している。学校のきまりや規則を守っている等でございます。
これらのことや、そのほかの分析などを踏まえまして、4、今後の課題等として、(1)人の気持ちが分かる人間になりたいと思う、人の役に立つ人間になりたいと回答する割合が高いことなどを踏まえ、各学校では、引き続き児童・生徒の自尊感情を高めるような指導を充実させていくこと。
(2)としまして、携帯電話やスマートフォンで通話やメール、インターネットをしている時間、ゲームをする時間が多い一方、家で自分で計画を立てて勉強すること、授業の復習、新聞を読むことは、厚木市は全国に比べて低い状況であることを踏まえ、各学校は保護者との連携・協力をさらに図り、情報機器の利用の正しい心構えとともに、適切な家庭学習の習慣が身に付くような働きかけを一層充実させること。
(3)といたしまして、勉強の大切さや将来への必要性を感じている厚木市の児童・生徒の割合は大変高いが、全国との比較でみるとやや下回っていることなども踏まえ、各学校は、これからも引き続き基礎学力を身に付けさせるための指導を充実させるとともに、勉強が好きという気持ちが育つような魅力ある授業を工夫すること。この3つを主な課題として示しました。
これらのことに重点を置きながら、教育委員会と学校が力を合わせ、未来を担う厚木の子どもたちを育てていきたいと考えております。
また、この結果は、今後厚木市のホームページで公開し、市民の皆様にも伝えてまいります。
続きまして、平成26年度厚木市独自の学力・学習状況調査に係る厚木市立小学校の調査結果について、御報告申し上げます。資料の7を御覧ください。
本調査は、市として、独自に平成24年度から実施しているものでございます。
本年度について、中学校は来年2月に実施する予定でございますので、今回は5月1日に実施いたしました小学校の結果についてのみ御報告申し上げます。
調査の対象は、小学校第5学年、調査の内容は、国語、算数の2教科と教科に関する意識調査でございます。
また、調査日は、先ほど申し上げましたように本年5月1日、本調査に参加した本市の児童は2,039人であり、同一問題を使用した調査には、全国で約15万人が参加いたしました。
教科に関する調査結果についてでございますが、調査には、教科ごとに「おおむね満足」とされる平均正答率も設定されております。本市では、国語と算数のいずれも、全国の参加校の平均正答率には達しておりませんが、おおむね満足とされる正答率の目標値は上回っております。
参考までに、昨年度の市の独自調査と比較いたしましても、ほぼ同様の傾向を示しております。
次に、国語、算数2教科の分析について、主な分析結果として、相当数の児童ができているものと課題と考えているものをそれぞれ示しました。
国語では、放送された話の内容から、話題の中心や重要な内容を聞き取ることは7割から9割以上の児童ができていますが、登場人物の動きから物語の流れを読み取る力に課題がございます。また、国語の正答率が高い児童は、「文章を書いた後、相手によく伝わるように書けているか、読み直すようにしている」、「自分の考え方を広めたり深めたりするために、本を読むのが好きである」と回答する傾向が高くなっております。
なお、平成25年度の課題でありました、アンケートや本の紹介文など用途に応じて文を書くことに関して、本年度の調査には長文を書く問題はございませんでしたが、文章から読み取った問題をまとめ、記述するような設問では、改善が見られました。
裏面を御覧ください。
算数では、3桁の数÷2桁の数、小数×整数、小数÷整数、帯分数+真分数を正しく計算することは、7割から8割以上の児童ができておりますが、四則混合計算の式を立てて文章題を解くことに課題がございます。
また、算数の正答率が高い児童は、「算数で新しい内容や考えを勉強したら、自分の身の回りの場面などで使うようにしている」、「新しい計算方法を習ったときには、きちんとできるようになるまで繰り返して練習するようにしている」と回答する傾向が高くなっております。
なお、平成25年度の課題でございました、問題文から読み取った条件に合う場合を考えたり、上限を表に整理して考えたりすることにつきましては、条件を表に整理することについて改善が見られました。
先ほどの全国学力・学習状況調査の結果ともに、この調査結果をいかし、教育委員会と学校が力を合わせ、厚木の子どもたちを育てていきたいと考えております。
また、この結果も、今後本市のホームページで公開し、市民の皆様にも伝えてまいります。
以上でございます。 - 馬嶋委員長 ただいまの報告に対して、何かございますか。
水上委員。 - 水上委員 丁寧な御説明ありがとうございました。
こうした数値データというのは、全体の中の見方によっては、一面的な見方がされるということが結構あると思います。
例えば、これを見て、瞬間的に教育現場が意気消沈したら困りますので、いろいろ分析されたものと受け取りました。
したがって、やはりPDCAサイクルがしっかり回るよう、引き続き良いところは良い、問題点はここというように、これからもこういった継続的な取組は大事だと思います。
ただ、もう一点注意点として指摘しておきたいのですが、データの分析についてです。これは、定性的な話ではなくて定量的な話でございます。
データ分析で、数値だけを一面的に見るのではなく、例えば標準偏差としたときに、全体的に山が低いのか、あるいは上を引っ張る人間がいないのか、あるいは下を引っ張る人間がいるのか、この辺は分析しておく必要があるのではないかと思います。
もう一つは、この小学6年生が中学3年になったときに、データを比較して、上がっているのか、下がっているのか、こういった見方も重要ではないかと思います。このような定量的な見方も大事ではないかと思いますので、今後ともこういった取組をやっていただきたいと思います。
以上です。 - 馬嶋委員長 教育研究所長。
- 高澤教育研究所長 学校をどのように支援し、学校の授業を改善していくのかということにつきまして、御助言ありがとうございました。
まず、教育研究所を始め、学校教育部全体で各学校の状況を分析し、何がいいところなのか、何がメリットなのか、例えばこんな指導も考えられるだろうといったことについては、学校ごとに丁寧な対応をしていきたいと思っております。
また、定量的な分析のお話もいただきましたが、これも真ん中に集中している場合、いわゆるフタコブラクダのようになっている場合など、様々でございますので、その辺りについても、各学校の特色を踏まえた指導・助言をするようにしていきたいと思っております。
さらに、小学校と中学校の連携が大事だということについても、本当にそのとおりでございますので、今後様々な機会を捉えまして、小学校の様子を中学校に伝え、中学校の様子を小学校に伝え、お互い話し合うような取組ができればと思っております。
以上でございます。 - 馬嶋委員長 ほかに何かございますか。
山田委員。 - 山田委員 全国学力・学習状況調査の4の今後の課題のところですが、(2)に、厚木市の傾向として、児童・生徒が新聞を読んでいる割合が低い状況ということが書かれておりますが、これに対して何か方策を取られていたら教えていただきたいと思います。
- 馬嶋委員長 学校教育課長。
- 佐後学校教育課長 新聞を読む児童・生徒の割合が全国で少ないということですが、一つは、今は家庭の環境もいろいろと変わってまいりまして、新聞を家庭で取っていないというような状況、あるいは電子版で済ませているような状況も出てきております。
こうした中でも、市では学校で新聞を使った授業を行ったり、図書館に新聞を備えつけて、子どもたちに新聞に触れる機会を設けたりといったことを行っております。
また、新聞の中から情報を読み取っていくような勉強の仕方について、身に付けていけるような取組もしてまいりたいと考えております。 - 馬嶋委員長 山田委員。
- 山田委員 今、学校教育課長のお話の中に、この結果が出て、各学校を回りながら、うちの学校ではこういうところはいいがこういうところは課題があるといったいろいろな話を先生方としていると御報告をいただいたのですが、現場の先生方の意識について、どのように捉えているか、少しお話をいただければと思います。
- 馬嶋委員長 学校教育課長。
- 佐後学校教育課長 今お話しいただきましたとおり、各学校によって状況は様々でございます。この結果をもって、指導主事が学校を訪問し、先生方に直接、この学校の現状はこうですとか、これを解決するためにはこういう授業の方法がありますという御提案を申し上げているところでございます。
この結果につきましては、国の学力・学習状況調査にも、学力の一側面であると書かれてはいるのですが、この結果に関しては、本当に子どもたちに付けるべき力がついているのかということを考えたときに、各学校の指導の結果であり、その指導の評価であるということを踏まえていただきたいと考えております。
したがって、先生方は、単に子どもたちの結果がこうであったということでは終わらずに、やはりその結果については、指導の結果であり、先生方にはその力を付けているかどうかということを認識してもらいたいという思いで、私たちは各学校を訪問しております。
多くの先生方は、当然その思いを受けて授業改善に取り組んでいると思いますが、子どもたちのために、授業を改善していくということを積極的に働きかけていきたいと考えております。 - 馬嶋委員長 山田委員。
- 山田委員 ありがとうございます。
厚木市は、本当に様々な支援を全般にしており、先生方も一生懸命やっていらっしゃると私も思っております。先生方が意欲を強く持たれているということを報告で感じましたので、そういった面をもっと出していただいていいのではないかと思いましたので、質問させていただきました。ありがとうございます。 - 馬嶋委員長 ほかに何かございますか。
ないようですので、報告事項6、報告事項7を終わります。
それでは、ここで暫時休憩といたします。
再開後は、会議を非公開といたしますので、関係者以外の方は御退席ください。
なお、傍聴いただいた方についても、これ以降、会議を非公開といたしますので、御退席いただくようお願いいたします。
暫時休憩15時25分
再開時刻15時26分 - 馬嶋委員長 では、再開いたします。
日程1 議案第35号、行政文書の一部公開決定処分に対する審査請求の裁決について
(資料に基づき説明し、可決された。) - 馬嶋委員長 以上で、本日予定しておりました日程は全て終了いたしました。
これをもちまして、平成26年厚木市教育委員会10月定例会を閉会いたします。 。
閉会時刻15時38分
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更新日:2021年04月01日
公開日:2021年04月01日