平成27年厚木市教育委員会1月定例会

更新日:2021年04月01日

公開日:2021年04月01日

会議の開催内容

会議主管課

教育総務課

会議開催日時

平成27年1月27日火曜日
午後2時

会議開催場所

厚木市役所 第二庁舎4階 教育委員会会議室

出席者

委員長 馬嶋 順子
委員長職務代理者 難波 有三
委員 山田 一夫
委員 水上 裕
教育長 平井 広
事務局
松本教育総務部長、宮崎学校教育部長、山田社会教育部長、
荒井教育総務部次長、大木学校教育部次長、小山社会教育部次長、
霜島教育総務課長、小林保健給食課長、佐後学校教育課長、
中村学務担当課長

説明者

事務局職員

1 教育長報告

2 審議事項

日程1 議案第1号 厚木市久保奨学金奨学生選考委員会委員の委嘱について

3 報告事項

  • (1) 事務の臨時代理の報告について
  • (2) 放射性物質の測定結果について
  • (3) 通知表の誤記載について
  • (4) 厚木市指定学校変更承認要綱の改正について

会議の経過は、次のとおりです。

開会時刻14時00分

 馬嶋委員長 定刻になりました。
現在の出席委員は5人で定足数に達しております。
ただいまから、平成27年厚木市教育委員会1月定例会を開会いたします。
厚木市教育委員会会議規則第17条第2項の規定により、本定例会会議録署名委員として、平井委員を指名させていただきます。
始めに、教育長報告をお願いいたします。
 平井教育長 それでは、昨年、平成26年12月16日に開催されました12月定例会以後の主な行事につきまして、御報告申し上げます。
お手元の資料の1ページ目の8番目でございます。1月9日、金曜日、臨時の小・中学校長会議を開かせていただきました。
これは、既に教育委員の皆様方にも御連絡をさせていただいたところであり、詳細については、後ほど所管課から説明させていただきますが、通知表等の転記ミスや誤記入等の防止について、指示を行ったところでございます。
続きまして、9番目でございます。1月10日、土曜日、各地区における賀詞交歓会・新春のつどいがございました。
続きまして、2ページ目、14番目でございます。1月12日、月曜日、厚木市文化会館大ホールにおきまして、平成27年成人式「はたちのつどい」が開催されました。今年二十歳になる学年の新成人は2,382人ですが、そのうち1,616人と約7割弱の皆さんにおいでいただきました。
 文化会館の大ホールと小ホールの2つの会場で中継を交えながら行ったのですが、例年にも増して、式典らしい雰囲気でございました。各中学校の当時の担任の先生のビデオレターがスクリーンに映し出されますと、それぞれの卒業生が歓声を上げたり、手を叩いたりし、大変楽しい雰囲気もございました。
続きまして、16番目でございます。1月15日木曜日から、16日金曜日にかけまして、関東地区都市教育長協議会がございました。
5月に全国都市教育長協議会定期総会並びに研究大会が厚木市で開催されますが、当日どういう流れで進めていくのかを説明するため、教育総務係長とともに行ってまいりました。
ありがたいことに、理事会の皆様は、どの県・市も行くとおっしゃってくださって、中には、厚木大会の前日に厚木市を会場に県大会を行うとおっしゃってくださった県もございました。
続きまして、17番目でございます。1月17日、土曜日、アミューあつぎ5階ギャラリーにおきまして、第4回厚木市学校給食展が開催されました。
お越しいただいた教育委員の方もいらっしゃるかと思いますが、例年以上にたくさんの皆さんにおいでいただきました。来場者数は339人ということですが、見て、参加して、食べて、持ち帰るというコンセプトのもと、パネルやビデオ放映で学校給食の紹介もしておりました。
私が行ったとき、親子で列を作っており、何かなと思いましたら、給食のクリームシチューの試食でございました。1日限定100食ということで大変な人気でしたが、担当者は、食物アレルギーがあるのかないのか、あるとしたらどういうものかということを、参加者から懇切丁寧に聴いておりました。
栄養士、調理員による力のこもった展示には、本当に感心いたしました。例えば、実物大の釜を作り子どもたちに見せるといったように、大変工夫がされていました。
保護者の皆さんからは、大変勉強になったとか、毎日安心・安全においしい給食を作ってくださっている皆さんの苦労がよく分かったというような御意見をいただきました。こういった声を励みとして、今後、より一層安心・安全で栄養のある、おいしい学校給食の提供に努めていきたいと考えております。
続きまして、18番目でございます。同日でございますが、市民防災研修会児童・生徒交流会が開催されました。
釜石市の小・中学生16人がダンスを披露してくださり、その後、ISSインターナショナルセーフスクール取得を目指している睦合東中学校の生徒との交流会を行いました。
釜石市の小・中学生とのやり取りの中で、睦合東中学校の生徒から、あなたの一番好きな食べ物は何ですかという質問が釜石市の小・中学生にされたのに対して、釜石市のある男の子が一言「米」と言ったのです。それから質問がさらに続き、東日本大震災のあった日以降今までで一番楽しかったことは何ですかという質問に対し、先ほど「米」と答えた釜石市の男子生徒がしばらく考えて答えた言葉が「普通の生活」でした。
この二つの答えをつなげて考えてみますと、あの体験を通して出た言葉ですから、大きな重みと、そして東日本大震災がどれほど子どもの心に深く影響を与えたのかを感じました。参加した子どもたち一人一人も、何かを感じていたと思います。
厚木市においても、防災あるいは減災の観点からも、子どもたちに対する防災教育の中で、自らの頭で考え、判断し、行動できる、そして自分の命を守り、他人の命も大事にできる、そういった子どもの育成により一層取り組んでまいりたいと考えております。
以上でございます。

 馬嶋委員長 教育総務部長。
 松本教育総務部長 それでは、平成26年12月定例会につきまして、12月の教育委員会定例会において概要を御報告申し上げましたが、本議会が12月19日に閉会いたしましたので、私から教育委員会の関連の議決事項等を報告させていただきます。
提出議案につきましては、議案第77号厚木市久保奨学金基金条例について、議案第85号不動産の取得について、議案第90号厚木市営体育施設指定管理者の指定について及び議案第92号平成26年度厚木市一般会計補正予算第5号につきましては、本会議において、賛成全員で原案のとおり可決されました。
以上でございます。
 馬嶋委員長 ありがとうございました。それでは、審議事項に入ります。
日程1、議案第1号、厚木市久保奨学金奨学生選考委員会委員の委嘱についてを議題といたします。
議案の説明をお願いいたします。
教育総務課長。
 霜島教育総務課長 議案第1号、厚木市久保奨学金奨学生選考委員会委員の委嘱につきまして、提案理由及び内容を御説明申し上げます。
厚木市久保奨学金につきましては、昨年11月定例会におきまして、基金条例案を御審議いただきまして、その後、厚木市議会12月定例会に上程し可決されたところでございます。
当初は、平成27年度から対処する予定でおりましたが、なるべく多くの子どもたちの夢を叶えてあげたいという思いから、条例制定と同時に施行し、12月中に、中学3年生の生徒を対象に、入学準備奨学金と高校等修学奨学金の2種類の奨学金の募集を周知いたしました。
現在、奨学金の申請を受け付けているところでございますが、奨学生の決定に当たっては、基金条例第12条の規定により、教育委員会は厚木市久保奨学金奨学生選考委員会を設置し、この選考委員会の意見を聴き、支給の可否を決定するとなっており、また、同条例の第15条第3項の規定により、委員は教育委員会が委嘱することとなっております。
1枚おめくりいただきまして、裏面の名簿を御覧ください。生徒のことをよく御存じの校長先生を経験された方がお二人、大学の特待生の選考に関わられた教授の方、また経済界から商工会議所の推薦をいただいた方、以上4人の方々を委嘱するものでございます。任期は平成27年2月1日から平成29年1月31日までの2年間でございます。
説明につきましては、以上でございます。
よろしく御審議くださいますようお願いします。
 馬嶋委員長 ただいまの説明に対しまして、何か質疑がありますでしょうか。
それでは、特に質疑がないようですので、採決に移ります。
本件は、原案のとおり可決してよろしいでしょうか。
(「異議なし」との声あり)
 馬嶋委員長 異議なしと認め、議案第1号を可決いたします。
続きまして、報告事項に入ります。
報告事項1、事務の臨時代理の報告について、報告をお願いいたします。
教育総務課長。
 霜島教育総務課長 報告事項1、事務の臨時代理の報告につきまして、御説明申し上げます。恐れ入りますが、資料1の、臨時代理の報告についてを1枚おめくりいただきまして、裏面の臨時代理書を御覧ください。
ここで、事務の臨時代理につきまして、少々説明をさせていただきます。教育委員会の会議に付さなければならない事項につきましては、厚木市教育委員会教育長に対する事務委任等に関する規則第2条に定められておりますが、会議を招集するいとまがない場合などにおきましては、同規則第3条第1項により、教育長がその事務を臨時に代理することができると規定されており、また同条第2項により、その旨を直近の会議に報告するものと規定されています。
今回、厚木市久保奨学金基金条例の制定に伴い、同条例施行規則を制定する必要が生じましたが、教育委員会会議を招集する時間的余裕がなかったため、事務を臨時代理しましたので、報告するものでございます。
制定いたしました規則につきましては、次のページにございます厚木市久保奨学金基金条例施行規則でございます。
第1条は、この規則の主旨について規定してございます。
第2条奨学金の支給申請から第6条取り消し等の通知までは、奨学金の支給申請から決定までの手続き等について規定してございます。
第7条につきましては、先ほど御提案いたしました奨学生選考委員会の組織及び運営について規定してございます。
以上でございます。
 馬嶋委員長 ただいまの報告に対して何かございますか。
特になければ、報告事項1を終わります。
次に、報告事項2、放射性物質の測定結果について、報告をお願いいたします。
保健給食課長。
 小林保健給食課長 報告事項2、給食用食材の放射性物質の測定結果につきまして、御報告いたします。恐れ入りますが、資料2を御覧ください。
始めに、12月10日から1月15日までの給食用食材の放射性物質の測定結果でございますが、12月25日に調理後の給食の測定も行っており、それらを含む御覧のページ及び裏面のページ全て不検出となっております。
恐れ入りますが、1枚おめくりいただき、右側のページを御覧ください。学校給食用食材の測定につきましては、給食食材として多く使用される品目を中心に、保護者の皆様からの要望が多いキノコ類や根菜類、東北地方の産地の食材などを対象とし、火曜日、木曜日に実施しております。
また、測定する品目数については、できる限り早く測定結果を出すため、翌日の給食で使用する食材の中から3品目を目安に測定しております。
12月分につきましては、3人の保護者の方から23品目の要望があり、18品目を測定いたしましたが、12月分の要望に対しましては17品目を測定いたしました。
また、1月分につきましては、1人の保護者の方から3品目の要望があり、予定を含め21品目を測定いたしますが、1月分の要望に対しましては、3品目全て測定しております。
恐れ入りますが、裏面を御覧ください。大気中放射線量の測定につきましては、環境農政部において、今年度から、市内5箇所を観測地点として、年4回の予定で実施しておりますが、第4回目の1月6日の測定結果につきましては、数字的に特に変化は示されておりません。
以上でございます。
 馬嶋委員長 ただいまの報告に対して、何かございますか。
特になければ、報告事項2を終わります。
次に、報告事項3、通知表の誤記載について、報告をお願いいたします。
学校教育課長。
 佐後学校教育課長 報告事項3、通知表の誤記載について御説明申し上げます。
恐れ入りますが、資料3を御覧ください。
まず、事案の概要でございますが、1月8日に、上荻野小学校と依知中学校から、2学期に配布された通知表に誤記載があったことが報告されました。
これに伴い、全ての市立小・中学校について、同様の誤記載がなかったかどうか調査を行いました。調査の結果、本日までに、計25校で168件の誤記載があったことが確認されました。なお、1学期、2学期の通知表における評価、評定に誤りはございませんでした。
誤記載の内容別件数でございますが、表にございますとおり、2学期の出欠席に関する記入漏れや転記ミスによるもの、例えば欠席の日数を誤るなどのケースが、小学校で16件、中学校で45件、2学期の所見欄に誤記載があったもの、例えば委員会名や係名を誤って記載するなどのケースが、小学校で2件、中学校で6件、2学期分の内容は正しく記載されていたが1学期分の内容に誤記載があったもの、例えば小・中学校ともに学期ごとに通知表を印刷して台紙に張っていくのですが、2学期に配布した通知表に併記されていた1学期分の所見や評価評定が既に通知していたものと書き換わってしまったなどのケースが、小学校で67件、中学校で32件ございました。
誤記載のあった学校では、既に該当の児童・生徒及び保護者に説明を行い、御理解をいただきました。
誤記載のあった主な原因としては、通知表の点検に当たり十分な確認が行われていなかったことや、パソコンへの入力ミスや操作ミスが上げられます。
また、小学校においては、今年度から、各学校で、表計算ソフト・エクセルを用いた共通のシートで通知表を作成したことから、このシートの操作について不慣れであったことも原因の一つであったと思われます。
対応の経過と今後の対応でございますが、1月9日に臨時の校長会議を開催し、再発防止に向けて具体的な方策について、検討するよう指示を出しました。
また、調査結果につきましては、1月21日に1月市議会定例全員協議会で報告し、記者発表を行いました。
今後、通知表の誤記載を防止するため、(仮称)通知表誤記載防止対策委員会を設置し、ガイドラインの見直しを図るなど、再発防止に向けた取組の徹底を図ってまいります。
以上でございます。
 馬嶋委員長 ただいまの報告に対して、何かございますか。
難波委員長職務代理者。
 難波委員長職務代理者 該当の保護者の皆様に御説明いただいて、御理解をいただいたということなので、それは問題ないかと思っておりますが、その際に、保護者の方からは、どのような御意見があったのか、お聞かせいただければと思います。
 馬嶋委員長 学校教育課長。
 佐後学校教育課長 通知表の誤記載に関しましては、あってはならぬことでございますので、該当する御家庭に対しましては、1件1件丁寧に御説明申し上げましたが、その際に、家庭からは、疑問の申立てや非難といったものは特にございませんでした。
以上でございます。
 馬嶋委員長 ありがとうございます。ほかに何かございますか。
山田委員。
 山田委員 小学校でエクセルを導入して、行ったということですが、各学校への周知については、どのように行ったのかということをお伺いします。
 馬嶋委員長 学校教育課長。
 佐後学校教育課長 小学校で共通したシートを使いましたのは、校長会の中で、先生方の作業の能率化、効率化ということを考え、相談された上で、導入しております。
したがって、教育委員会として、その使用方法等について指導した経緯はございませんが、電子化に伴い、平成24年度に事故を防ぐためのガイドラインを示してございますので、その内容に沿って、使用に当たって事故が起きないようにするため、具体的な作業手順や留意事項等につきまして、周知を図ったところでございます。
 馬嶋委員長 ほかに何かございますか。
この委員会の取組については、また報告いただけるのでしょうか。
学校教育課長。
 佐後学校教育課長 原因や今後の具体的な事故防止の対策につきましては、報告できるようにしたいと考えております。
 馬嶋委員長 ほかに何かございますか。
ほかになければ、報告事項3を終わります。
次に、報告事項4、厚木市指定学校変更承認要綱の改正について、報告をお願いいたします。
学務担当課長。
 中村学務担当課長 報告事項4、厚木市指定学校変更承認要綱の改正につきまして、恐れ入りますが、資料4に基づきまして御説明申し上げます。
最初に、指定学校の変更でございますが、教育委員会は、学校教育法施行令第5条に基づき、就学予定者が就学すべき学校を指定することになっております。
このすべき学校の指定は、あらかじめ設定された通学区域に基づき行います。しかし、この就学すべき学校が、保護者や子どもの意向、生活の需要等に合致しない場合は、学校教育法施行規則第32条第1項の規定に基づき、就学する学校について変更の申立てができることになっております。この変更の申立てがあった場合は、厚木市指定学校承認要綱により、承認の可否を判断しております。
次に、現状と課題でございますが、東日本大震災後、児童・生徒の通学環境や安全面、地域とのつながりなど地域の重要性が再認識され、児童・生徒の安全は何よりも優先されるべきとの考えから、平成25年度の入学者から、中学校選択制実施要綱を見直し、市内全域を通学区域とみなす、就学すべき指定学校の学区と、隣接する学校の範囲内を通学区域とみなす、隣接区域選択制に改めております。
本件の指定学校変更承認要綱においても、東日本大震災後の課題等を踏まえた中学校選択制実施要綱の見直しとの整合性、地域とのつながり・連携の重要性の再認識や通学距離等に伴う安全性の確保などが課題となっております。
次に、厚木市指定学校変更承認要綱見直し検討委員会の設置でございますが、参考資料を御覧いただきたいと思います。こちらは、現行の要綱でございます。この第3条の規定による指定学校変更の要件等がその別表に記載されておりますが、今回の改正につきましては、その別表の部分の見直しをさせていただくものです。
この見直しに当たりましては、平成24年11月に、教育委員会事務局職員及び小・中学校長の代表による見直し検討委員会を設置し、中学校選択制実施要綱との整合性や学校現場の意見等を踏まえ、児童・生徒の発達段階等も考慮するなど、議論を重ね、平成26年1月に改正素案の取りまとめをいたしました。
この改正素案については、さらに幅広く御意見等を伺うため、平成26年度に、学識経験者、公募による市民、小・中学校長の代表、小・中学校保護者の代表、青少年育成団体の代表といった方々による検討委員会を設置し、検討を重ねております。
次に、見直しでございますが、検討委員会からの御意見をもとに、教育委員会では、東日本大震災後の課題を踏まえ、さきに改正した中学校選択制実施要綱との整合性から、通学環境の安全面、地域とのつながり、地域の子どもは地域で守るといった「児童・生徒の安全面は何よりも優先されるべき」との視点、また学校現場の意見等を踏まえ、児童・生徒の発達段階等を考慮し、別添の資料のとおり、厚木市指定学校変更承認要綱を改正するものでございます。
次に、施行日、適用及び経過措置についてでございますが、施行日は平成27年10月1日といたします。なお、この期日は、平成28年度の就学予定者の学齢簿作成の基準日に当たるものでございます。
次に、改正の適用でございますが、平成28年度に就学する者に関わる申立てから適用いたします。
次に、改正前の要綱の取扱いですが、既に指定学校の変更を承認されている者につきましては、平成28年度以降も、改正以前の要綱で定められた期間満了まで有効といたします。
次に、経過措置でございますが、改正前の要綱の規定により変更承認を受けた、小学校を卒業し新中学1年生となる児童が、当該小学校を卒業する児童が進学する指定中学校に就学を希望する場合は、申立てができるものといたします。
次に、別添の資料「厚木市指定学校変更承認要綱の変更前と変更後の比較等」に基づき、具体的な変更内容につきまして、御説明させていただきます。
資料のうち、変更箇所につきましては、青色又は赤色の字で記させていただいております。なお、青色の字につきましては、表示を分かりやすく改めるもので、内容の変更はないものでございます。
それでは、赤字で示させていただいております、平成28年度以降の申立てから適用といたします変更内容について、御説明させていただきます。
最初に1の転居ですが、今までは、転居した後においても、継続して在籍していた学校へ就学を希望する場合、転居後の住所等にかかわらず、小学校1年生から中学3年生までの全学年について、卒業まで就学を認めておりましたが、改正後は、転居後の住所に基づく学区や、申出時の学年に応じた承認期間の取扱いに変更するものでございます。
具体的な改正でございますが、区分欄の承認期間について、現行の卒業までを学年末まで又は指定学校の学区に隣接する学校は卒業までと改めます。
この変更内容でございますが、通学環境の安全面や地域とのつながり等を考慮し、児童・生徒とも申出時の学年末までといたします。
また、在籍していた学校が、転居後の指定学校の学区に隣接する場合は、卒業までといたします。
学年末までの事例でございますが、例えば小学校3年で転居した場合、転居前の小学校の学区と転居後の指定学校が遠く離れ隣接外となる場合は、4年生に上がるときに、転居後の学区に基づく指定学校へ進学となります。
また、卒業までの事例ですが、同じく小学校3年生で転居した場合、転居前の小学校の学区と転居後の指定学校が近くで隣接している場合は、そのまま転居前の小学校に卒業まで就学ができるものでございます。なお、中学生も同様といたします。
次に、3の留守家庭でございますが、今までは、保護者の勤務状況等に伴い、祖父母等の保護者が居住する地域の学校へ就学する場合、学年にかかわらず、小学校の1年生から中学3年生までの全学年について、卒業まで就学を認めておりましたが、改正後は、対象学年の取扱いを変更するものでございます。
具体的な改正でございますが、区分欄の対象学年について、現行の小・中全学年を改正後は小学生までと改めます。
この変更内容でございますが、児童から生徒に至る発達段階等を考慮し、中学生を廃止し、対象学年を小学校1年生から6年生までと改めるものでございます。なお、中学生は、住所の通学区域に基づく指定中学校といたします。
次に、6の兄弟・姉妹でございますが、今までは弟や妹が小学校又は中学校に入学する場合、姉が既に指定学校変更により就学している学区外の小学校又は中学校へ就学を認めておりましたが、改正後は、弟、妹は住所の通学区域に基づく指定学校へ就学といたします。
具体的な改正でございますが、この要件は廃止といたします。
この変更内容でございますが、通学環境の安全面と地域とのつながり等を考慮し、通学区域の基本を優先すべきとの考えにより、廃止するものでございます。なお、身体障害やいじめ等の特別な理由がある場合は、この要件ではなく、7の教育的配慮の(5)により、取扱いをいたします。
次に、7の教育的配慮の(2)でございます。今までは指定学校よりも著しく距離的に近い学校へ就学する場合で、学年にかかわらず小学校1年生から中学校3年生までの全学年について認めておりましたが、改正後は、対象学年の取扱いを変更するものでございます。
具体的な改正でございますが、区分欄の対象学年について、現行の小・中全学年を改正後は小学生に改めます。
この変更内容でございますが、児童から生徒に至る発達段階等を考慮し、中学生を廃止し、対象学年を小学校1年生から6年生までと改めるものでございます。中学生は、住所の通学区域に基づく指定学校といたします。なお、著しく距離的に近い学校という要件は、指定学校の距離と比較し、2分の1以内の距離にある学校としております。
次に、7の教育的配慮の(3)でございますが、今までは、指定学校変更により、就学していた小学校を卒業する児童について、当該小学校の卒業生が進学する指定中学校への就学を認めておりましたが、改正後は、住所も通学区域に基づく指定学校へ就学といたします。
具体的な改正でございますが、この要件は、廃止といたします。
この変更内容でございますが、通学環境の安全面と地域とのつながり、中学校選択制度との整合性を考慮し、通学区域の基本を優先すべきとの考えにより、廃止するものでございます。この廃止により、中学校は住所の通学区域に基づく指定学校といたします。また、新中学1年生になる者が、指定学校以外の中学校に就学を希望する場合は、中学校選択制度による取扱いといたします。
次に、資料の表の下の米印でございますが、申立ての際に、通学や災害時など緊急対応に関する確認といたしまして、全ての申立てにおいて、注意事項確認書を添付いただくこととしております。
最後に、改正の周知でございますが、新要綱の今年10月1日の施行に先立ちまして、この4月に小・中学校の全保護者への案内チラシの配布を始め、市広報紙、ホームページなど平成27年度を通して周知を行ってまいります。
また、改正要綱適用以前の平成28年3月31日までに承認を既に受けている保護者については、先ほどの案内チラシの配布とは別に、通知でもお知らせいたします。
なお、窓口対応といたしまして、平成27年度の申立てや相談に来られた保護者には、予定として改正内容を案内しております。
以上で説明を終わらせていただきます。
 馬嶋委員長 ただいまの報告に関して何かございますか。
山田委員。
 山田委員 変更後の比較を見させていただきましたが、よく検討されていると思います。
一点質問ですが、現在、指定学校変更の児童・生徒数というのはどれくらいいるのかをお聞かせいただけますか。
 中村学務担当課長 指定学校変更の件数でございますが、平成25年度の実績でお示しさせていただきます。
平成25年度の指定学校変更に基づく承認件数につきましては、年305件となってございます。なお、この305件のうち、約50%を越える165件が転居による申請という状況になってございます。
以上でございます。
馬嶋委員長 ほかに何かございますか。
ほかになければ、報告事項4を終わります。
以上で、本日予定しておりました日程を全て終了いたしました。
これをもちまして、平成27年厚木市教育委員会1月定例会を閉会いたします。

閉会時刻14時46分

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