平成27年厚木市教育委員会7月定例会

更新日:2021年04月01日

公開日:2021年04月01日

会議概要

会議主管課

教育総務課

会議開催日時

平成27年7月28日火曜日
午後1時15分

会議開催場所

厚木市役所 第二庁舎4階 教育委員会会議室

出席者

委員長 馬嶋 順子
委員長職務代理者 難波 有三
委員 山田 一夫
委員 水上 裕
教育長 平井 広
事務局
松本教育総務部長、宮崎学校教育部長、荒井社会教育部長、
曽我教育総務部次長、高橋学校教育部次長、小山社会教育部次長、
霜島教育総務課長、岩崎保健給食課長、落合学校給食センター所長、
佐後学校教育課長、古村スポーツ政策課長、増田文化財保護課長、
佐藤学校教育課主幹兼教育指導係長、
松田学校教育課副主幹兼指導主事、倉持学校教育課副主幹兼指導主事

説明者

事務局職員

1 教育長報告

2 審議事項

  • 日程1 議案第28号 平成28年度使用の厚木市立小学校及び中学校教科用図書の採択について
  • 日程2 議案第29号 (仮称)収蔵資料館建設に関する基本方針の策定について
  • 日程3 議案第30号 教育に関する事務の管理及び執行の状況についての点検及び評価について

3 報告事項

  • (1) 事務の臨時代理の報告について
  • (2) 事務の臨時代理の報告について
  • (3) 児童数・生徒数将来推計について
  • (4) 放射性物質の測定結果について
  • (5) 学校給食費の未納者に対する法的措置について
  • (6) 小島家住宅の国登録有形文化財(建造物)の登録について

会議の経過は、次のとおりです。

開会時刻13時15分

  • 馬嶋委員長 ただいまの出席委員は5人で、定足数に達しております。
     ただいまから、平成27年厚木市教育委員会7月定例会を開会いたします。
     厚木市教育委員会会議規則第17条第2項の規定により、本定例会会議録署名委員として、水上委員を指名させていただきます。
     始めに、教育長報告をお願いいたします。
     平井教育長。
  • 平井教育長 それでは、先月6月23日に開催されました6月定例会以後の主な行事につきまして、お手元の資料によって御報告申し上げます。
     まず1番目でございます。6月24日、水曜日、FIFA女子ワールドカップカナダ2015決勝トーナメント1回戦のパブリックビューイングをさせていただきました。以降準決勝までの試合は、荻野運動公園でパブリックビューイングをさせていただきました。
     回を追うごとに参加者が増えまして、最初は70人ぐらいでしたが、最後、総合福祉センターでパブリックビューイングを行った7月6日の決勝戦では、200人近くの皆様においでいただきました。
     結果については、準優勝ということでございましたが、大儀見選手のシュートが入った途端に大きな歓声が上がりまして、大変印象深い場面でございました。
    続きまして、4番目でございます。6月26日、金曜日、文化会館小ホールにおきまして、平成27年度第1回家庭教育情報提供講演会が開催され、講師として行かせていただきました。
     200人を超える皆様方においでいただきまして、親としての在り方などについて聞いていただきました。
     続きまして5番目でございます。6月27日、土曜日、清水小学校の体育館において、第46回目になります交通安全こども自転車神奈川県大会参加選手への激励会が行われ、小林市長とともに参加させていただきました。
     今回は、清水小学校2チーム児童8人と、高齢者チーム3人の皆様が県大会へ出場いたしました。この経過等については、後ほど御報告させていただきます。
    1枚おめくりいただきます。2ページ目、16番目でございます。7月4日、土曜日、第4回かながわ小学生チャレンジティーボール大会が開催されました、参加チーム数は32チーム、参加者は450人でございました。年々回を追うごとに参加人数が増えておりまして、今回も非常に盛大なティーボール大会でございました。
     1枚おめくりいただきます。3ページ目、17番目でございます。7月4日、土曜日、先ほどお話ししました交通安全こども自転車神奈川県大会で、横浜文化体育館に行かせていただきました。
     子どもたちは大変熱心に大会に取り組んでいました。
     大会の成績でございますが、清水小学校の2チーム、Aチームが2位、Bチームが4位、個人成績では、2位、4位、6位でございました。
     私はこの自転車大会に出場することを推奨しております。まず、交通ルール、自転車に乗るときのマナーをしっかり身に付けること、それから技能面を身に付けること、そうして自転車による交通事故を少しでも無くすことにつなげていきたいと考えております。
     校長会でも、そういった話をさせていただいております。校長先生たちの意識も非常に高まっておりまして、清水小学校に肉薄するくらい、ヘルメットの着用率を高めている学校もございます。子どもの交通事故を何としてもゼロに近付けていきたいという思いを強くした大会でございました。
     続きまして、20番目でございます。7月6日、月曜日、総合福祉センターにおきまして、先ほどお話ししました女子ワールドカップの決勝トーナメント決勝のパブリックビューイングがあり、大変盛り上がりました。
     1枚おめくりいただきます。4ページ目、27番目でございます。7月19日、日曜日、第25回厚木杯争奪親善学童軟式野球大会と第3回トライカップ厚木市少年野球ちびっこ大会が、荻野運動公園競技場で開催されました。
     参加チーム数は、軟式野球大会が60チーム、トライカップ厚木市少年野球ちびっこ大会が32チームで、非常に大勢の皆様に参加していただき、熱戦が繰り広げられたところでございます。
     続きまして、28番目でございます。同日でしたが、同じ場所におきまして、FIFA女子ワールドカップカナダ2015の大会トーナメントで準優勝、大活躍した大儀見選手と永里選手の活躍をたたえるということで、厚木市として特別表彰を行いました。
     子どもたちを始め、非常に多くの皆さんに駆けつけていただきました。その数約1,000人ということで、スタンドが多くの皆様で埋め尽くされました。
     続きまして、30番目でございます。7月24日、金曜日、第3回厚木市総合教育会議が行われ、教育大綱が正式に策定されました。これを足掛かりにして、これから教育行政を推進していきたいという思いを強くしてございます。
     続きまして、32番目でございます。同日でしたが、厚木市いじめ防止対策委員会委員の委嘱式がございまして、新しく委員になっていただいた皆さんに委嘱状を交付させていただきました。
     これは、新聞、テレビ等で報道されていますように、自らの命を断ってしまうなどいじめに関わる事件等がございます。神奈川県内でも、本当に悲惨な事件もございました。
     そういった意味で、いじめ防止対策推進法の精神に基づき、対策案を作ればそれでいいということではなくて、まず、対策を実際に進めていく。いじめをしない、させない、許さない、こういった環境・ムードづくりを学校全体、地域全体で進めていかなければならないという思いを強くしております。
     また、いじめは子ども社会にだけあるものではございません。大人社会でも見受けられるということで、このいじめ問題への対策を強力に推進していく、そういう思いを強くさせていただきました。
     1枚おめくりいただきます。7月28日、火曜日、本日でございました。網走で青少年自然体験研修事業というものがございまして、先ほど64人の子どもたちが、文化会館の駐車場から、元気にバス2台に乗って出発していきました。
     4月に、市内の小学校5年生、6年生を対象に募集をかけました。この中には高校生のジュニアリーダーも7、8人おりまして、彼らが1つの班に1人付くという形になっております。
     網走市を中心とした豊かな自然の中で貴重な思い出を大いに作ってもらえるよう、そういう願いを込めて挨拶をしてまいりました。
     続きまして、最後35番目でございます。平成27年厚木市議会第4回会議の結果につきましては、教育総務部長から御報告申し上げます。
     以上でございます。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございます。
     教育総務部長。
  • 松本教育総務部長 それでは、平成27年厚木市議会第4回会議につきまして、御報告を申し上げます。
     本議会は、6月1日から6月24日までの会期24日間で開催されました。
     概要につきましては6月定例会において御報告させていただきましたので、6月24日開催の本会議の採決結果を報告させていただきます。
     教育総務部、社会教育部共通で、議案第48号、平成27年度厚木市一般会計補正 予算(第2号)は、賛成全員で可決されました。
     以上でございます。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございました。
     本日の日程のうち、報告事項2、事務の臨時代理の報告については、児童・生徒の個人に関する情報が含まれる報告となりますので、厚木市教育委員会会議規則第15条第1項の規定により、この件については会議を非公開としたいと思いますが、よろしいでしょうか。
     (「異議なし」との声あり)
  • 馬嶋委員長 異議ありませんので、報告事項2につきましては非公開とし、日程の最後において報告を行うことといたします。
     なお、傍聴される方についても、事務局の関係者以外の職員同様に、会議が非公開になりましたら退室いただくことになりますので、あらかじめ御承知おきください。
     審議事項に入ります。
     日程1、議案第28号、平成28年度使用の厚木市立小学校及び中学校教科用図書の採択についてを議題といたします。
     議案審議に先立ちまして、提案理由及びこれまでの経過について、事務局から説明をお願いいたします。
     学校教育課長。
  • 佐後学校教育課長 それでは、提案理由及びこれまでの経過について、御説明申し上げます。
     提案理由につきましては、平成28年度使用の厚木市立小学校及び中学校教科用図書について、義務教育諸学校の教科用図書の無償措置に関する法律第13条、第14条及び同施行令第14条並びに学校教育法附則第9条の規定により採択を求めるものでございます。
     これまでの経過でございますが、平成28年度に厚木市立小学校及び中学校で使用する教科用図書の採択に当たりまして、4月の教育委員会定例会で決定をしていただきました平成28年度厚木市立小中学校で使用する教科用図書採択に係る厚木市教育委員会の方針に基づき、事務事業の執行に努めてまいりました。
    今年度は、中学校の教科用図書の採択替えの年度になりますので、本方針のもと、厚木市教科用図書採択検討委員会を設置し、教科用図書の調査研究を進めてまいりました。
     また、厚木市教科用図書採択検討委員会設置規程に基づき、学校教育に経験豊かな者の中から調査員を任命し、種目ごとに、調査員による調査研究を進めてまいりました。
     厚木市教科用図書採択検討委員会につきましては、5月、6月、7月の計3回開催し、検討委員による調査研究を進めるとともに、去る7月6日、月曜日に開催いたしました第3回厚木市教科用図書採択検討委員会におきまして、種目ごとに調査員からの報告を受け、検討委員による調査検討を行いました。
     調査員が作成いたしました調査研究報告書及び第3回検討委員会における調査、検討の内容につきましては、事前に教育委員の皆様のお手元にお届けをさせていただき、教科用図書の調査研究を進めていただきました。
     本日は、検討委員会における調査研究及び検討した内容を参考に御審議いただき、最も適切と思われる教科用図書の採択をいただきますよう、よろしくお願いいたします。
     なお、今年度教科用図書の採択に関わる請願、要望等が、本日までに9件寄せられております。これらの文書につきましては、各教育委員の皆様には参考資料として写しを送付させていただいておりますことを、この場で御報告いたします。
     以上でございます。
  • 馬嶋委員長 それでは、議案審議に入ります。
     議案の審議に当たりましては、中学校用、小学校用、学校教育法附則第9条の規定による教科用図書の順で行います。
     まず、採択替えを行います。中学校の教科用図書について審議をいたします。種目ごとに説明を受け、採択することといたします。
     なお、採決方法につきましては、目録の順に沿って挙手によるものとし、3人以上の挙手で過半数の賛成といたしますが、よろしいでしょうか。
     (「異議なし」との声あり)
  • 馬嶋委員長 それでは、まず、国語から始めさせていただきます。
     事務局から説明をお願いいたします。
     学校教育課長。
  • 佐後学校教育課長 説明につきましては、第3回厚木市教科用図書採択検討委員会における調査員からの調査報告の概要、検討委員からの調査研究結果の順に、事務局の指導主事から説明をさせていただきます。
  • 松田学校教育課副主幹兼指導主事 それでは、まず、国語につきまして御説明いたします。
     国語につきましては、採択の対象となる教科用図書は、東京書籍、学校図書、三省堂、教育出版、光村図書の5社です。
     第3回厚木市教科用図書採択検討委員会における調査員からの報告の概要は次のとおりです。
     東京書籍につきましては、3年間の見通しを持って学習できる一覧表が巻末に載っていて、3年間の学習のつながりを意識できるよう工夫されている。
     学校図書につきましては、教材ごとに書き込み式で、自学自習に役立つよう工夫されている。
     三省堂につきましては、「読み方を学ぼう」で読み方のポイントがまとめてあり、生徒の読解を助けている。
     教育出版につきましては、「メディアリテラシー」、「対話力」など、これからの社会生活に必要な力を意識させる教材を取り上げている。
     光村図書につきましては、国語の学習である音読や調べ学習、ノートの取り方などのガイダンスが丁寧に詳しく載っている。
     以上のような内容が報告されました。
     第3回採択検討委員会における9人の検討委員が良いと考えた教科用図書は、東京書籍が1人、三省堂が1人、光村図書が7人という結果でした。
     主な理由といたしましては、東京書籍は、3年間の見通しを持って学習できる。生徒の表現の幅を広げられるよう工夫されている。
     三省堂は、子どもたちが比較的苦手とする説明文への取組に工夫がなされ、理解を促す構成になっている。また、「漢字字典」にも情報が多く掲載され、活用の幅が広げられる工夫がされている。
     光村図書は、6年生との連携、漢字の復習、ノートの取り方など丁寧に記述されている。3年間の学びを振り返ることができるのでよい。古典も、生徒が親しみやすい。東日本大震災など、現代社会の流れもくみ取っているなどが挙げられました。
     国語につきましては以上です。
  • 馬嶋委員長 それでは、国語の教科用図書について、御意見をお願いいたします。
     難波委員。
  • 難波委員長職務代理者 5社の教科書を細かく見させていただきました。各出版社とも、随所にそれぞれの特徴や工夫が施されていると感じました。
     その中で、光村図書でございますが、小学校から中学校へのつなぎの部分が、とても良くできていると思いました。小学校から中学校になりますと、例えば授業一つ取りましても、専任の先生がその教科を担当するといったように、子どもを取り巻く環境が大きく変わるということもありますので、小学校から中学校へ少しでもスムーズに授業のスタートができるということが、やはり大切なのではないかと思いましたので、その点について少し着目をいたしました。
     光村図書でございますが、1年の教科書の13ページから10ページ以上にわたって、言葉に出会うために、小学校から中学校といった章を設けてありまして、小学校から中学校へのつなぎを丁寧に扱っております。小学校での学習を踏まえて、中学校ではどのような点を意識して伸ばしていくかということについて、発表、記録、そして調査などの項目について示してあります。見通しと、意欲を引き出す工夫もここには感じられるというように私は思いました。
     また、小学校で学習をした漢字の練習問題が巻末に載っておりまして、そのようなところも、この教科書の工夫の一つとして、私は評価をいたしました。
     以上でございます。
  • 馬嶋委員長 ほかに、御意見ございますでしょうか。
     山田委員。
  • 山田委員 今、若者が読書離れしているということがしばしば言われている中で、今回の国語の教科書は、どの教科書も本の紹介や工夫がされており、良いと思ったわけですが、その中でも東京書籍の教科書では、紹介する本の冊数が大変多くなっています。さらに、その紹介文も非常に丁寧に添えられておりまして、読書を促す工夫を大変されているというように思いました。三省堂もそうですが、単元ごとの紹介とか、タイトルとか、本の写真とか、いろいろな工夫があったというように思います。
     また、3年間の学習の見通しを領域別に示しているということで、生徒の主体的な学習に非常に役立つような工夫がされていると思いました。
     以上です。
  • 馬嶋委員長 ほかに、御意見ございますでしょうか。
     平井教育長。
  • 平井教育長 私は、全ての教科書について、書体に注目してチェックをさせていただきました。そうした中で、光村図書、教育出版、三省堂、東京書籍の教科書の字体は、一般の明朝体とは違って、とめ、はね、点等が、生徒に板書を使って指導するときに近い形で表記されていると感じました。
     この明朝体への移行に関しては、画数の違いなどで、子どもたちは戸惑うことがよくある訳ですが、そういう意味では、非常に配慮がされていると思っています。
     特に光村図書は、1年生の30ページ辺りで、書体の特徴というページを設けておりまして、この中で、画数の違い、教科書体、新聞書体とか、ゴシック体、明朝体などの理解を深めるような工夫がされており、私は評価したいと思っております。
     以上です。
  • 馬嶋委員長 ほかに、御意見ございますでしょうか。
     水上委員。
  • 水上委員 興味・関心を引くという点で見ると、どの出版社の教科書も、目次で面白いかなと思った箇所を見てみると、実際に面白くなっており、興味を引く工夫がよくなされていると思いました。
     そうした中で、三省堂の教科書は、巻末の漢字字典のコーナーに大変力を入れていると思いました。とても充実しております。言葉に関する知識が幅広く得られる工夫を感じました。言葉の用例でなく、同音異議語であるとか、注意したい語句なども掲載されています。また、説明にあったように、説明文の読み取りに関する説明も、とても詳しく示されていると思います。
     以上です。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございました。
     ほかに、御意見ございますでしょうか。
     よろしいですか。
     ほかに御意見はないようですので、採択に移ります。
     国語の教科用図書につきまして、東京書籍に賛成の方は挙手をお願いいたします。
     学校図書に賛成の方は挙手をお願いいたします。
     三省堂に賛成の方は挙手をお願いいたします。
     教育出版に賛成の方は挙手をお願いいたします。
     光村図書に賛成の方は挙手をお願いいたします。
     確認いたします。
     東京書籍に賛成の方が1人、三省堂に賛成の方が1人、光村図書に賛成の方が3人ですので、国語は光村図書を採択いたします。
     次に、書写について、説明をお願いいたします。
  • 松田学校教育課副主幹兼指導主事 書写につきまして御説明いたします。
     書写につきましては、採択の対象となる教科用図書は、東京書籍、学校図書、三省堂、教育出版、光村図書の5社です。第3回厚木市教科用図書採択検討委員会における調査員からの報告の概要は、次のとおりです。
     東京書籍につきましては、「防災訓練に参加しよう」で、メモの取り方やファクシミリの形式、ポスターの書き方など、学習したことを日常生活に広げる活動が載っている。
     学校図書につきましては、学習の進め方が詳しく載っていて、振り返りの項目が細かく、自学自習に役立つよう工夫されている。
    三省堂につきましては、問いかけることで生徒に主体的に考えさせようとしている。
     教育出版につきましては、1年生で手紙の書き方を取り扱っている。
     光村図書につきましては、「送り状の書き方」では、敬称を消すなど社会生活ですぐに活用できるような具体的な説明が書かれている。
    以上のような内容が報告されました。
     第3回採択検討委員会における9人の検討委員が良いと考えた教科用図書は、東京書籍が7人、光村図書が2人という結果でした。
     主な理由といたしましては、東京書籍は、メモの取り方といった日常生活にいかせる内容となっている。半紙大の大きさのお手本が使いやすい。ひらがな、カタカナの復習ができる。
     光村図書は、日常生活のマナーを具体的に学ぶことができる。字形など、書く時のポイントが示されているなどが挙げられました。
     書写につきましては、以上です。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございました。
     書写の教科用図書について、御意見をお願いいたします。
     難波委員。
  • 難波委員長職務代理者 私は、5社の教科書の中で、東京書籍がいいと思いました。その理由は、この東京書籍の教科書は、他社に比べ一回り大きくなっておりまして、そのサイズをいかして、半紙の実物大のお手本が掲載されているということが、大きな特徴ではないかと思います。
     また、色使い、見やすさも大事なことだと思いますが、習字の筆遣いもカラー写真で掲載されているなど、子どもがとても見やすいのではないかと思いました。
     ところで、国語の教科書と書写の教科書は同じ出版社のものの方がよろしいのか、そうでないのかという点を、少し疑問に思いましたので、質問をさせていただきますが、どうなのでしょうか。
  • 馬嶋委員長 いかがでしょうか。
     平井教育長。
  • 平井教育長 現場で実際使われた経験のある先生もいますが、ほとんど影響はないと思います。国語は国語で選んで、書写は書写で選んだとしても、その点は大丈夫だと思います。
  • 難波委員長職務代理者 はい、分かりました。ありがとうございます。
  • 馬嶋委員長 ほかに何か御意見はございますでしょうか。
     山田委員。
  • 山田委員 今、難波委員も、少しおっしゃったことなのですが、東京書籍の教科書では、生徒の身近な生活の中で、各場面で非常に資料を効果的に載せています。例えば、地域の行事の場面では、地域の防災訓練に参加しようといった形で、ポスターなどいろいろ出てきます。このように幅広い活用場面を取り扱っていて、生活に密着しており、非常に分かりやすくていいという印象を受けました。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございます。
     ほかに何か御意見はございますでしょうか。
     私の方からいいでしょうか。私は、光村図書の教科書は、楷書の筆遣いが丁寧に説明されており、大変分かりやすいと感じました。
     それから、先ほどの説明にもありましたが、送り状や願書の書き方などが、実生活に即したように書かれているのが、大変良いと思いました。
     以上です。
     ほかに何か御意見はございますでしょうか。
     よろしいですか。
     ほかに意見がないようですので、採決に移ります。
     書写の教科用図書につきまして、東京書籍に賛成の方は挙手をお願いいたします。
     学校図書に賛成の方は挙手をお願いいたします。
     三省堂に賛成の方は挙手をお願いいたします。
     教育出版に賛成の方は挙手をお願いいたします。
     光村図書に賛成の方は挙手をお願いいたします。
     では、確認します。
     東京書籍に賛成の方が3人、光村図書に賛成の方が2人ですので、書写は東京書籍を採択いたします。
     次に、社会の地理的分野について、説明をお願いいたします。
  • 松田学校教育課副主幹兼指導主事 社会の地理的分野について御説明いたします。
     社会の地理的分野につきましては、採択の対象となる教科用図書は、東京書籍、教育出版、帝国書院、日本文教出版の4社です。第3回厚木市教科用図書採択検討委員会における調査員からの報告の概要は、次のとおりです。
     東京書籍につきましては、各地域の学習においては、大きい写真や地図を用いて地域をイメージできるよう工夫されている。
     教育出版につきましては、身近な地域の調査について「調査の手引き」という項目を設け、作業の手順が分かりやすく紹介されている。中でも、「新旧住宅地図の比較」を挙げて、実際の調査に役立てる工夫がされている。
     帝国書院につきましては、「学習をふりかえろう」で、各地域の特徴や課題などを、文章などを使って、図や表などにまとめさせる工夫をしている。
     日本文教出版につきましては、「学習のまとめ」で、キーワードを用いて地域の特色を説明したり、重要語句の意味を説明したりする課題が設定されている。
     以上のような内容が報告されました。
     第3回採択検討委員会における9人の検討委員が良いと考えた教科用図書は、東京書籍が1人、教育出版が7人、帝国書院が1人という結果でした。
     主な理由といたしましては、東京書籍は、習得した知識をまとめるためのいくつかのパターンが記されていて、生徒たちが自主的に取り組みやすい。
     教育出版は、学習したことの振り返りが穴埋め形式で取り組みやすく、生徒が段階を踏んでまとめることができる。主体的に学べるところが見やすくてよい。まとめ方もバリエーションがあり、どの生徒にも効果的であり、防災の横須賀市の例が出ていて、身近であると思われる。
     日本文教出版は、言語活動を充実させるために、「確認しよう」、「説明しよう」、「学習を振り返ろう」など、様々なまとめの工夫が見られるなどが挙げられました。
     社会の地理的分野につきましては、以上です。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございます。
     地理の教科用図書について、御意見をお願いいたします。
     山田委員。
  • 山田委員 地理の分野については、特に領土に関する記述が非常に関心を集めているところでありますが、北方領土、竹島、尖閣諸島の扱いについては、各社多少の違いはあるようですが、全社とも適切に扱われていると思います。
     教科書展示会にいらした方々からも、領土の問題を含めて、地理で扱う内容に関する基礎的あるいは基本的な知識を身に付けることができる教科書を選んでほしいという意見が寄せられております。
     また、厚木市の伝統とか、あるいは産業、商工業に関することなど身近な問題を正しく理解するために、厚木市の生徒に合った教科書を採択しなければならないと思っております。
     以上です。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございます。
     ほかに何か御意見はございますでしょうか。
     水上委員。
  • 水上委員 生徒の興味・関心を引き出す工夫も重要だと思います。各社工夫を凝らしているところですが、特に教育出版は、第1章に入る前の「地図にアプローチ」が特徴的だと思います。
    小学校で学習した地図の決まりやグラフの使い方を復習し、中学校での学習にスムーズにつなぐ工夫と言えます。
     また、末巻の用語解説が充実しており、生徒が復習などをする際にも、基本的な事項を確認しながら学習できる工夫だと思います。
     以上です。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございます。
     ほかに何か御意見はございますでしょうか。
     難波委員。
  • 難波委員長職務代理者 私は、東京書籍と帝国書院の教科書について、お話ししたいと思います。
     東京書籍の教科書ですが、単元ごとに、その章で学んだ内容の確認ができるようなコーナーができておりまして、それに関連する記事なども掲載されているなど、子どもが、教科の学びだけではなくて、普段の生活の中でも活用できる構成になっているのではないかと思います。
     帝国書院の教科書ですが、各章の終わりに振り返りのコーナーが設けられております。さらに、今まで学んできたことをレポートにまとめる方法や、プレゼンテーションソフトを使って、自分たちが今まで学んできたことを他者に伝える方法などが紹介されておりまして、中学生の時代だけではなく、実社会に出てからも活用できる他者に知らせる術を明記してあるのではと感じました。
     以上でございます。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございます。
     ほかに何か御意見ございますか。
     よろしいですか。
     ないようですので、採択に移ります。
     地理の教科用図書につきまして、東京書籍に賛成の方は挙手お願いいたします。
     教育出版に賛成の方は挙手をお願いいたします。
     帝国書院に賛成の方は挙手をお願いいたします。
     ここで5人全員が挙手しましたので、日本文教出版については賛成なしということでよろしいでしょうか。
     (「異議なし」との声あり)
  • 馬嶋委員長 確認します。
     教育出版に賛成の方が3人、帝国書院に賛成の方が2人ですので、地理は教育出版を採択いたします。
     次に、歴史的分野について説明をお願いいたします。
  • 松田学校教育課副主幹兼指導主事 社会の歴史的分野につきまして御説明いたします。
     社会の歴史的分野につきましては、採択の対象となる教科用図書は、東京書籍、教育出版、清水書院、帝国書院、日本文教出版、自由社、育鵬社、学び舎の8社です。第3回厚木市教科用図書採択検討委員会における調査員からの報告の概要は、次のとおりです。
     東京書籍につきましては、章末に、学習事項を振り返るページがある。章と章とのつながりを持たせるページもある。
     教育出版につきましては、全体的にバランスの取れた構成で、人物、文化遺産をもとに小学校の学習を振り返らせる章がある。
     清水書院につきましては、全体的にバランスの取れた構成で、章の扉にある写真を使い小学校の学習を振り返らせている。
     帝国書院につきましては、対立する立場にあった人物や類似した事柄に関する人物を並べるなどの工夫が効果的である。
     日本文教出版につきましては、資料に添えられたキャラクターの問が、資料を読み解くヒントになっている。
     自由社につきましては、人物写真の掲載が多い。特に、戦後の文化では、作家、芸能人、漫画家なども掲載されている。
     育鵬社につきましては、歴史上の人物や文化遺産の掲載が多い。
    学び舎につきましては、グループごとに「学習課題」と「学習のまとめ」が設定され、時代の大きな流れをつかめる。
     以上のような内容が報告されました。
    第3回採択検討委員会における9人の検討委員が、良いと考えた教科用図書は、東京書籍が6人、教育出版が1人、帝国書院が1人、日本文教出版が1人という結果でした。
     主な理由といたしましては、東京書籍は、章と章のつながりを持たせるページは、生徒の学習にとって、とても有効であると思われる。また、見開き2ページごとの振り返りの発問は、次時の最初に取り上げると学習の継続といった意味で効果的である。
     教育出版は、どの時代もバランスよく扱えるように資料等の分量が充実している。また、生徒の興味・関心を引く見出しが大きな特徴となっている。
    帝国書院は、全体的にバランスの取れた構成がされている。資料や写真を効果的に使い、理解を深める構成がされている。また、言語活動の充実を促す工夫にも充実度が感じられる。
     日本文教出版は、生徒たちにとって学習に取り掛かりやすい、キャラクターによる問いかけがあり、考える契機となる。また、時代の流れが把握しやすい略年表が記載され、全体の中での位置付けが分かるなどが挙げられました。
     社会の歴史的分野につきましては、以上です。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございます。
     歴史の教科用図書について、御意見をお願いいたします。
     山田委員。
  • 山田委員 先ほども、少し申し上げたのですが、地理の分野と同じように、歴史の分野でも領土に関する記述いわゆる歴史認識に関する記述が関心を集めている中で、各社多少の違いがありますが、各社ともに検定を受けた教科用図書でありますし、全社とも領土に関する記述や、いわゆる歴史認識に関する記述について適切に扱われていると考えております。
     特に、歴史で学ぶことというのは、領土に関することや、いわゆる歴史認識に関することだけではありませんので、正しい認識を学べる教科書を選んでほしいという思いが多数あったということを踏まえ、先ほども言いましたが、厚木の子どもたちのために、ふさわしい教科書を採択しなければならないと考えています。
     以上です。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございます。
     ほかに何か御意見ございますか。
     水上委員。
  • 水上委員 今の山田委員の御意見には賛成します。その上で、私は、生徒の興味・関心を引き出す工夫や仕掛けが大事だと思います。
     特に、帝国書院のタイムトラベルと称したイラストページが印象的です。章の始めに、見開きページで、これから学ぶ時代の特色を体感させ、生徒の意欲を引き出す工夫として効果的だと思います。
     以上です。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございます。
     ほかに何か御意見ございますか。
     山田委員。
  • 山田委員 東京書籍の教科書ですが、各章のつなぎの見開きページに印象的な工夫がされています。前の章で学んだ時代のまとめを左側に、そして、次の章で学ぶ時代のダイジェストを右側にうまく配列しています。そういう教科書というのは他社にもいくつかあるのですが、特に、東京書籍の教科書は、前章と次章の年表が見開き2ページにわたって示されており、視覚的に見やすく、分かりやすいと思っております。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございます。
     ほかに何か御意見ございますか。
     私からよろしいですか。
     清水書院の教科書について、各章の扉に、それぞれの学習内容の整理をしているところがあるのですが、小学校の歴史も中学校の歴史も同じなのだという理解から入っていけるという点が、大変いいと思いました。
     ただし、B判なので、ほかの教科書に比べると、少し窮屈に見える印象を受けました。この点は、自由社についても同様で、やはりB判なので、少し窮屈に見える印象を受けました。
     以上です。
     ほかに何か御意見ございますか。
     平井教育長。
  • 平井教育長 私が、やはり重視しておきたいと思うのは、学習指導要領の中でも記述されている言語環境の充実、言語環境を整えるという部分、全ての教育活動の中では、言語活動を重視するという視点に立った授業の構成が求められているということです。
     また、読み物をじっくり読んで考える場面だけではなくて、理解したところであるとか、あるいは考えたことを友達に伝える、あるいは発表したりするというような活動を通して、更に理解を進めるということが大事です。
     したがって、何年に歴史的なことが起きたということを覚えるということは、もちろんベースにあるのですが、もっと大事なのは、その歴史的な事象から次の事象になぜ入っていったのかというプロセスを考えさせる授業だと思いますし、その上で、資料の充実度というものも、当然教科用図書を採択するときの視点になるのだろうと思っています。
     そういった意味で、例えば、自由社と育鵬社の教科用図書では、明治以降の取り上げている人物が大変多いです。育鵬社は300人を超えています。少ないところでは180人ですので、顕著な違いであり、客観的に見られる特徴だろうと思います。
     また、学び舎の教科用図書を見ますと、その時代を真剣に生きた人々に関する読み物資料というのが大変多く、充実しているという特徴があります。
    以上、私は、言語環境の充実、言語環境を整えるという視点に立った選び方を選ぶ際の視点の一つにしたいと思います。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございます。
     ほかに何か御意見ございますか。
     山田委員。
  • 山田委員 私は、年表も大事だと思っています。年表は、各社の構成には違いがあるのですが、いつ、どこで、何が起きたか分かりやすいように、なかなか工夫されていると思いました。
     特に、自由社と学び舎の年表は、上から下に時代が進んでいる縦書きの年表であるのに対して、ほかの会社の年表は、横書きで、巻末の折り込みページを延ばす形、いわゆる横書き年表になっています。
     その中で、特に教育出版の教科書では、本文の括弧の表題のところに略年表が示されています。全体の歴史の中で、今、自分がどの辺りを勉強しているのかということが分かるので、歴史が大変掴みやすいのではないかという印象を受けました。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございました。
     ほかに何か御意見ございますか。
     難波委員。
  • 難波委員長職務代理者 今、山田委員から、年表のことについて話がありましたが、東京書籍の年表も、年表が本の下段の方に示されておりまして、今、自分が学んでいるのがどの辺りなのかが、要点で分かるようになっています。また、東京書籍の年表で特徴的な点として、今学んでいるところが何世紀ということではなくて、何時代と記載されているところが挙げられます。
     また、東京書籍は、国宝や文化財のほか、その時代に活躍した人たちの写真や資料が豊富に掲載されていて、視覚的にも、歴史という学びを子どもたちが興味・関心を持ってできるのではないかという印象を持ちました。さらに、巻末の資料の索引の項目数も東京書籍は多く、教科書の学習を進めていく上で活用しやすい構成になっていると思いました。
     以上でございます。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございました。
     ほかには、何か御意見はございますでしょうか。
     よろしいですか。
     それでは、ほかに意見がないようですので、採決に移ります。
     歴史の教科用図書につきまして、東京書籍に賛成の方は挙手をお願いいたします。
     教育出版に賛成の方は挙手をお願いいたします。
     清水書院に賛成の方は挙手をお願いいたします。
     帝国書院に賛成の方は挙手をお願いいたします。
     ここで5人全員が挙手しましたので、日本文教出版、自由社、育鵬社、学び舎については、賛成なしということでよろしいでしょうか。
     (「異議なし」との声あり)
  • 馬嶋委員長 では、確認します。東京書籍に賛成の方が3人、教育出版に賛成の方が1人、帝国書院に賛成の方が1人ですので、歴史は東京書籍を採択いたします。
     次に、社会の公民的分野について、説明をお願いいたします。
  • 松田学校教育課副主幹兼指導主事 社会の公民的分野につきまして、御説明いたします。
     社会の公民的分野につきましては、採択の対象となる教科用図書は、東京書籍、教育出版、清水書院、帝国書院、日本文教出版、自由社、育鵬社の7社です。
     第3回厚木市教科用図書採択検討委員会における調査委員からの報告の概要は次のとおりです。
     東京書籍につきましては、各単元において、「対立と合意」、「効率と公正」の見方や考え方を活用して考えられる活動に、マークを付けて強調している。
    教育出版につきましては、ページの冒頭に導入用の資料掲示があり、また「読み解こう」で、資料の読み取りや考えさせる課題設定がある。
     清水書院につきましては、「調査」という項目で、話し合ったり調べたりするための視点を示している。
     帝国書院につきましては、「対立と合意」、「効率と公正」の学習の部分では、マンションでのスロープの設置の例など、話し合いをさせやすいものになっている。
     日本文教出版につきましては、「公民ズームイン」、「公民+α」、「情報スキルアップ」、「明日に向かって」のコーナーで発展課題を設定している。
    自由社につきましては、個人と社会(国家)の関わりで、家族や国家に関する記述が豊富に盛り込まれている。
     育鵬社につきましては、「考えよう」、「やってみよう」で、現代社会の課題について考えたり体験したりする課題設定がある。
    以上のような内容が報告されました。
     第3回採択検討委員会における9人の検討委員が良いと考えた教科用図書は、東京書籍が3人、教育出版が1人、帝国書院が3人、日本文教出版が2人という結果でした。
     主な理由としましては、東京書籍は、単元の始まりと終わりに一貫性があり、生徒の興味・関心を引きつける内容がよい。生徒の実態に応じて課題設定があり、自主的に学べる工夫もある。用語解説も丁寧で、どの生徒にも学びやすいと思われる。
     教育出版は、生徒の興味・関心あるいは理解の進度に応じて自ら活用できる資料が充実している。
     帝国書院は、民主主義を学ぶページで、中学生の地域貢献を取り上げており、身近に感じられる。また、「学習をふりかえろう」のページのバランスがよく、活用しやすい。
     日本文教出版は、子どもたちの思考を活性化させたり、理解を深めさせたりするための工夫がされている。コラムやコーナーの使い方も効果的に思われるなどが挙げられました。
     社会の公民的分野につきましては、以上です。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございます。公民の教科用図書について御意見をお願いいたします。
     山田委員。
  • 山田委員 公民の学習では、生徒が、個人と社会の関わりですとか、政治や経済、社会生活に関する基礎的あるいは基本的な内容を学んでいく中で、公民の分野においても、領土や国際関係あるいは政治に関することなど様々な関心を集めているところでありますが、各社ともに検定を通った教科用図書であり、適切に扱っているのではないかと思います。
     採択に当たりまして、その点を踏まえつつ、本市の中学生の身近な関心事や課題についての扱い方、身に付けたい考え方や力を育むための工夫などいろいろあるのですが、そういったことを総合的に吟味して、丁寧に審議していきたいと思います。
     以上です。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございます。
     ほかに何か御意見ございますか。
     水上委員。
  • 水上委員 公民の学習において大事な観点となる個人と社会の関わり、特に対立と合意、効率と公正は、どの教科書も扱っていますが、違いも見られます。
     その中で、東京書籍は扱っているページ数も多く、その章以外でもマークで示していて、2つの観点で考えさせる工夫があると思います。学習指導要領にも示されている対立と合意、効率と公正という価値観は、生徒がこれから世の中で生きていくために大切になることの一つだと思いますので、このことを丁寧に扱っている教科書にはとても好感が持てます。
     以上です。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございます。
     ほかに何か御意見ございますか。
     山田委員。
  • 山田委員 教育出版では、ページの冒頭に導入用のページがあるのですが、段階的に学習を進めていくところで、各ページ右下の方にページが振ってありまして、振り返って、説明や話し合いなどの言語活動につなぐ工夫があります。
     生徒が自分の考えをまとめていったり、意思を伝達していったりするための様々な手法を身に付けるための学習の工夫は、大変好ましいと思いました。
     以上です。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございます。
     ほかに何か御意見ございますか。
     平井教育長。
  • 平井教育長 教科書の構成は、各教科書会社で違いはございますが、非常に工夫しているというのは、全ての会社に共通していることだと思っています。
     そうした中で、私が、テレビニュースを見るときに手元に置いておいたら面白そうだと思っているのが、帝国書院の教科用図書です。
     まず、発展的に学習を進めるための工夫がはっきりとしており、指導者側や、生徒が後で振り返りの学習をするときにも分かりやすい構成になっているのではないかと思っています。
     具体的には、見開きで右下のページのところに「確認しよう」という欄があり、その次には「説明しよう」という欄がある。そういう作業をしながら、最終的にはトライアル公民というところで全てまとめて、その章の学習内容を整理できるようになっており、生徒が授業の終わった後で自分の考えを整理しやすいのではないかと思います。
     これは、発展的な課題に対して、先ほどお話しした言語活動を通して自分の考えを整理し、それを説明していく一つの手掛かり、足掛かりとなる記述であると思います。そういう意味で私は評価しております。
     以上です。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございます。
     ほかに何か御意見ございますか。
     難波委員。
  • 難波委員長職務代理者 私も、各社本当にしっかりと作っていると感じているところでございます。
     その中で、面白いというか独自の考え方で作られていると感じたのは、日本文教出版の教科書でございます。
    第2編の「私たちの生活と政治」という部分の構成として、他社の教科書では、国の政治の仕組みなどの学習をした後に、引き続いて地方自治の学びをしていくという流れになっていると思いますが、日本文教出版の教科書は、先に地方自治のことについて子どもたちに学ばせて、その後、国の政治の学習へ進んでいくという構成になっています。
     子どもたちにとっては、身近なところから学んでいくという学習方法もとてもいいのではないかと思いました。
     以上でございます。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございます。
     ほかに何か御意見ございますか。
     私からよろしいですか。
    私もどの教科書もそれぞれ工夫があると思うのですが、読み物の資料という観点としては、育鵬社は、差別、人権、男女の平等、環境問題など現代社会に関する内容が非常に多く、問題提起がなされていると思いました。
    それから、自由社は、安全保障に関連した資料が豊富で、扱いも多くなっていると思います。
     また、読み物の数では、清水書院、自由社は、サイズが小さいながら沢山入っていると思いました。
     ほかに何か御意見ございますか。
     平井教育長。
  • 平井教育長 帝国書院の教科書について、第4章の地方自治の章のまとめというのは、非常に特徴的だと思っています。
     この教科書では、地方公共団体の仕組み・地方財政について学習する章のまとめや、私たちと政治参加という項では、若者の政治離れはなぜ問題かとか、あるいは、私たちが決めるこれからの政治などをトピックスで扱っています。
     今、選挙権18歳や高校における中立的な政治学習といったことが話題になっている中で、高校3年生で18歳になる子もいる訳ですから、これから将来の社会を支えていく子どもたち、特に中学生には、公民の基礎、基本というものを身に付けておく必要があるわけです。
     そういった意味で、私は、こういったトピックを活用して子どもたちの課題意識を育てるということは、大事だと思っています。
     もちろん、全ての教科書会社がそういうことを意識されています。政治参加の必要性に関する一般的な内容とか、あるいは中学生の今の自分にできること、地域にも貢献できることなどを紹介している扱いもございますが、特に帝国書院の教科書には、これから大人になる生徒に、まず社会の在りようなどを自分のこととして考えさせようという意図があるように感じられますので、評価しております。
     以上です。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございます。
     ほかに何か御意見ございますか。
     山田委員。
  • 山田委員 今、平井教育長がおっしゃったことを踏まえまして、レポートとかプレゼンテーションを発表する課題を設けている教科書はあると思うのですが、帝国書院では、各章末に、準備のための課題を具体的に示して発表をしようとか、更にステップアップというように、課題を具体的に提示しているので、系統的に準備を進める工夫として、生徒にとって非常に分かりやすいのではないかと思いました。
     以上です。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございます。
     ほかに御意見ございますでしょうか。
     よろしいですか。
     ほかに意見はないようですので、採決に移ります。
     公民の教科用図書につきまして、東京書籍に賛成の方は挙手願います。
     教育出版に賛成の方は挙手願います。
     清水書院に賛成の方は挙手願います。
     帝国書院に賛成の方は挙手願います。
     日本文教出版に賛成の方は挙手願います。
     ここで全員挙手しましたので、自由社、育鵬社については、賛成なしということでよろしいでしょうか。
     (「異議なし」との声あり)
  • 馬嶋委員長 それでは確認します。
     東京書籍に賛成の方が1人、帝国書院に賛成の方が3人、日本文教出版に賛成の方が1人ですので、公民は帝国書院を採択いたします。
     ここで10分間休憩をいたします。
     この時計で2時49分を再開といたします。

暫時休憩14時39分
再開時刻14時49分

  • 馬嶋委員長 それでは、再開いたします。
     地図について説明をお願いいたします。
  • 松田学校教育課副主幹兼指導主事 地図につきまして御説明いたします。
     地図につきましては、採択の対象となる教科用図書は、東京書籍、帝国書院の2社です。第3回厚木市教科用図書採択検討委員会における調査委員からの報告の概要は次のとおりです。
     東京書籍につきましては、歴史・公民の各分野にも効果的に活用できるよう「資料索引」が巻末に掲載されている。図版は落ちついた色使いをしている。
    帝国書院につきましては、資料図のページに写真や主題図、分布図、グラフなど資料が豊富で、世界や日本の各地方といった調査などの具体的な活動に役立てる配慮がなされている。図版ははっきりとした色使いをしている。
     以上のような内容が報告されました。
     第3回採択検討委員会における9人の検討委員が良いと考えた教科用図書は、東京書籍が2人、帝国書院が7人という結果でした。
     主な理由としましては、東京書籍は、落ちついた色使いで、目に優しい、海底、地上とも高低差をつけ、工夫している。
     帝国書院は、色使いがはっきりしており、教科書の地図にはない高低差などイメージさせることができる。資料図の内容が豊富で、発展的な学習の際に活用しやすいと思われるなどが挙げられました。
     地図につきましては以上です。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございます。
     地図の教科用図書について御意見をお願いいたします。
     最初に、私からよろしいですか。
     私は帝国書院がいいと思いました。帝国書院の地図は、先ほどの説明にもありましたが、色使いがとてもはっきりしていると思いました。
     高低差に関してですが、63ページの北アメリカ州のロッキー山脈を中心とした高低差、それから110ページの世界遺産の富士山から見た衛星画像、北東から見た衛星画像は非常に立体感がありました。143ページの日本の災害のところでも、火山と地震の高低差が現われていて、非常に分かりやすいと思いました。
     また、巻頭で、図やグラフの見方に対する説明が丁寧になされていることもいいと思いました。
     ほかに御意見ございますでしょうか。
     難波委員。
  • 難波委員長職務代理者 私も、帝国書院は、写真やグラフ、分布図などだけではなくて、歴史的な出来事のあった場所や世界遺産なども地図上に記載されていることがいいと思いました。
     索引の項目数についても、帝国書院は多くなっており、その点も副教材として適しているのではないかと思います。
     また、少し余談になりますが、表紙の紙が大変頑強になっており、3年間使っても全く大丈夫なのではないかと感じました。
     以上でございます。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございます。
     ほかに御意見ございますか。
     水上委員。
  • 水上委員 東京書籍の地図帳は、全体的に色使いが淡くて自然体ですので、落ちついた印象で、附箋を張ったりなど使いやすのではないかなという印象を持ちました。
     また、末巻には、歴史や公民の学習にも活用できるよう、資料索引が設けられているのが特徴だと思います。
     以上です。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございます。
     ほかに御意見ございますでしょうか。
     よろしいでしょうか。
     ほかに意見はないようですので、採決に移ります。
     地図の教科用図書につきまして、東京書籍に賛成の方は挙手をお願いいたします。
     帝国書院に賛成の方は挙手をお願いいたします。
     確認します。
     東京書籍に賛成の方が1人、帝国書院に賛成の方が4人ですので、地図は帝国書院を採択いたします。
     次に、数学について説明をお願いいたします。
  • 松田学校教育課副主幹兼指導主事 数学につきまして御説明いたします。
     数学につきましては、採択の対象となる教科用図書は、東京書籍、大日本図書、学校図書、教育出版、啓林館、数研出版、日本文教出版の7社です。第3回厚木市教科用図書採択検討委員会における調査委員からの報告の内容は次のとおりです。
     東京書籍につきましては、例題と同じ型で数値のみを変えた問題が設けられており、基本的な技能の定着を図るように工夫されている。
     大日本図書につきましては、「思い出そう」という注釈を設け、既習事項の振り返りを取り上げている。
     学校図書につきましては、よく出てくる数学の考え方の「類推」、「帰納」、「演繹」の説明があり、本文中でどのような考え方を用いているのかを明示している。
     教育出版につきましては、各章に入る前に振り返りのページを設け、既習事項を確認してから導入するように工夫され、各章の終わりに章全体のまとめのページを設けている。
     啓林館につきましては、既習内容をもとにして新しい学習内容に発展していけるように工夫されている。
     数研出版につきましては、巻頭に前学年までの既習事項の確認が、全領域まとめて設けられている。
     日本文教出版につきましては、各章に入る前に振り返りのページを設け、既習事項を確認できる。
     以上のような内容が報告されました。
    第3回採択検討委員会における9人の検討委員が良いと考えた教科用図書は、東京書籍が4人、学校図書が5人という結果でした。
     主な理由といたしましては、東京書籍は、数学へ苦手意識のある生徒も取り組みやすい工夫がされている。いわゆるスパイラルな学びを取り入れた構成となっている。
     学校図書は、日常生活にいかせる問題が多く取り扱われているので、「数学をなぜ学ぶのか」という学習意欲につながる。「活用」や「クローズアップ」によって、数学の力を発展的に伸ばせると思われるなどが挙げられました。
     数学につきましては以上です。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございます。
     数学の教科用図書について御意見をお願いいたします。
     水上委員。
  • 水上委員 どの教科書も身近な生活と数学を関連付ける工夫は見られるのですが、学校図書では、その数が多い上、職業と関連付けながら設問に取り組ませる工夫が独特です。生徒は、数学を学ぶ必然性を感じながら、学習に取り組めると思います。
     また、数学的な考え方である類推、帰納、演繹を繰り返し行い、学年ごとに紹介している点でも特徴があります。
     以上です。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございます。
     ほかに御意見ございますでしょうか。
     難波委員。
  • 難波委員長職務代理者 私は各社の既習事項のところを見たのですが、それぞれ大変工夫をしていると思いました。
     その中で、東京書籍の教科書は、ページ数は227ページありますが、学びをつなげる、もっと数学しようという問題編と課題編に分かれておりまして、問題編では、学びをつなげる、基礎を固める、学びを生かすというような項目ごとになっていますし、課題編では、数学をより多面的に勉強していこうなど、いろいろな工夫がされているように思います。
     最初に申し上げましたように、各社それぞれに工夫がなされておりますが、東京書籍の場合は、巻末にまとめがまとまっておりまして、学習事項の整理が子どもにとって大変しやすいのではないかと感じました。
     以上でございます。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございました。
     ほかに御意見ございますでしょうか。
     私からよろしいでしょうか。
     数研出版のまとめの出発前のクイックチャージというのが巻頭にあるのですが、中学校1年の場合には小学校で学んだ内容がまとめて書いてあり、中学校2年の場合には中学校1年で学んだ内容がまとめて書いてあり、非常に特徴的で分かりやすいと思いました。
     また、練習問題の点では、啓林館の2部構成は分かりやすいと思いました。これを一つ一つやっていくといいと思われる構成になっていると思いました。
     以上です。
     ほかに御意見ございますでしょうか。
     平井教育長。
  • 平井教育長 今委員長がお話しした啓林館の教科書についてですが、確かに別冊になっていて、問題集としての活用しやすさはあるのですが、別冊というものは、生徒が無くしたりして、指導する先生が時間を取られてしまったりということが往々にしてありますので、問題集としてのメリットはあるとは思いますが、私は、一つ一つ丁寧な課題を解決し、それを確認しながら進められるような教科用図書がいいと思っています。
  • 馬嶋委員長 ほかに御意見ございますでしょうか。
     山田委員。
  • 山田委員 学校図書の教科書は、レポート作成や発表に関する内容を扱って、表現する力を身に付けようということが指導要領にあるのですが、特に共同学習や言語活動を意識したつくりになっていて、説明や伝え合いの活動が他社と比べて非常に多くなっていると思います。この表現する力を身につけようという工夫が、大変特徴的だと思いました。
     以上です。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございます。
     ほかに御意見ございますでしょうか。
     よろしいでしょうか。
     それでは、ないようですので採決に移ります。
     数学の教科用図書につきまして、東京書籍に賛成の方は挙手をお願いいたします。
     大日本図書に賛成の方は挙手をお願いいたします。
     学校図書に賛成の方は挙手をお願いいたします。
     教育出版に賛成の方は挙手をお願いいたします。
     啓林館に賛成の方は挙手をお願いします。
     ここで5人が全員挙手いたしましたので、数研出版、日本文教出版については賛成なしということでよろしいでしょうか。
     (「異議なし」との声あり)
     では、確認します。
     東京書籍に賛成の方が1人、学校図書に賛成の方が3人、啓林館に賛成が1人ですので、数学は学校図書を採択いたします。
     次に、理科について説明をお願いいたします。
  • 松田学校教育課副主幹兼指導主事 理科につきまして御説明いたします。
     理科につきましては、採択の対象となる教科用図書は、東京書籍、大日本図書、学校図書、教育出版、啓林館の5社です。第3回厚木市教科用図書採択検討委員会における調査委員からの報告の内容は、次のとおりです。
     東京書籍につきましては、思考力、表現力の育成が図れるように、実験の予想、目的、方法、まとめ方、結果の見方、考察の仕方が細かく指示されている。
     大日本図書につきましては、トピック、科学史、くらしの中の理科などで、興味を高めるコラムがいくつも紹介されている。
     学校図書につきましては、読み物「科学を仕事にいかす」が身近な職業と関連付けて書かれている。
     教育出版につきましては、防災に対する知識を高めるコラムが掲載されている。
    啓林館につきましては、巻末のサイエンス資料の中で「理科における話し合いと発表の仕方」について取り扱っている。
     以上のような内容が報告されました。
     第3回採択検討委員会における9人の検討委員が良いと考えた教科用図書は、東京書籍が7人、啓林館が2人という結果でした。
     主な理由といたしましては、東京書籍は、思考の流れをつかみやすいように、予想・目的・方法・まとめ方・結果の見方・考察の仕方が細かく示されるなど、生徒にとって無理なく学習が進められる。
     啓林館は、写真や図が豊富に掲載され、見やすく理解が深められるような構成がされている。「マイノート」は活用の仕方を工夫することで、有効な教材として取り扱うことができると思われるなどが挙げられました。
     理科につきましては以上です。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございます。
     理科の教科用図書について御意見をお願いいたします。
     山田委員。
  • 山田委員 東京書籍と教育出版ですが、1年生の教科書を見ると、学習の入り方が非常に丁寧だと思います。例えば、教科書の使い方、ノートの書き方、話し合いの仕方、発表の仕方、結果の見方、考察の仕方などが、一つ一つ丁寧に説明してあるので、疑問に対してこうすればいいのかということが、非常に分かりやすいのではないかと感じました。
     このようにきめ細かく丁寧に説明していくことが、考える力を育むと考えます。同様の記述は、学校図書にもあるのですが、実験の安全についての記述は巻末にあるので、少し扱いづらいと感じました。
     また、啓林館については、実験のところで出ているので、その実験のときはいいのですが、他の実験のときには少し活用しにくいのではないかと思ったので、バランスの問題も少しあるのではないかと思いました。
     以上です。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございます。
     私からよろしいでしょうか。
     学校図書では、各単元の終わりに、学習内容と関連する職業を紹介する欄があります。「科学を仕事に生かす働く人たち」という欄で、科学を仕事にいかした人たちのことが載っているのですが、理科離れが言われている中で、子どもたちに夢を与えるし、今やっていることが将来につながるということを思わせるのに、大変いいことだと思いました。
     ほかに御意見ございますでしょうか。
     平井教育長。
  • 平井教育長 座学だけの体育はないと同じように、観察・実験がない理科というのはないわけです。つまり、理科という教科を通して身に付けさせたい科学的な思考力、判断力、表現力などは、観察・実験が主な動機付けになるわけです。
     そうした上で私が心配しているのは、観察・実験中のけがです。教科指導を通して事故の多い教科は全国的にも一緒で、1番多いのは体育なのですが、理科の観察や実験中のけがも上位を占めています。
     そういう観点から考えると、観察・実験における事故防止や安全面に対する配慮、注意点等が多く記述されているということは、安心して使える教科用図書になるかと思います。
     そういった意味で、東京書籍は、その辺の記述が一番詳しかったと思います。後から自分で観察をしたいというときにも、この記述は役に立つのではないかと思います。実験・観察を通して身に付けさせたい能力というのは、先ほどお話しした科学的な思考力、判断力、表現力なので、私は東京書籍を推したいと思っています。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございます。
     ほかに御意見ございますでしょうか。
     難波委員。
  • 難波委員長職務代理者 今、平井教育長が、理科は観察と実験がとても大事だが、事故も気を付けなければならないというお話をされましたが、私も全くそのとおりだと思っております。
     そういった視点で観察・実験の数を見ていきますと、数的には大日本図書が多いと思います。
     馬嶋委員長も先ほどおっしゃっていましたが、私も何とか今の子たちが理科離れをしている傾向に歯止めをかけたいと考えています。皆がサイエンスを好きになるような教育の取組が必要だと考えております。
     そのためには、机の上だけの勉強だけではなくて、やはり観察・実験をして、実際に体験したことの中で、子どもがいろいろな気付きとか学びをしていくのだろうと思いますので、そういう視点から考えた場合、大日本図書の観察・実験が多いというところは、大変良いのではないかと思いました。
     また、本文中随所に、クエスチョンマークで問いが表示されております。子どもたちに対して学習したことを問い掛けることにより、学んだことを更に定着させる、学びを深めるといった効果もあるのではないかと感じました。
     以上でございます。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございます。
     ほかに御意見ございますでしょうか。
     水上委員。
  • 水上委員 いろいろな見方があると思いますが、興味・関心を引き込むという点では、啓林館の教科書が秀でていると思いました。
     子どもと一緒に見るならどれがいいかという保護者目線から中身を見ると、ボリュームがあって内容も充実していて、アクティブラーニングにも活用できそうですし、非常に面白いと思いました。従来の教科書とは違うなという印象がありました。
     ただ、別冊付きですので、無くしてしまう心配はありますが、教科書自体は、非常に充実し、十分まとまっているという印象があります。また、別冊も、問題量が多く発展的内容も用意されていますので、とても良い教科書だと思います。使いこなせるかという不安は少々ありますが、やはりよくできているのではないかと思います。
     以上です。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございます。
     ほかに御意見ございますでしょうか。
     よろしいですか。
     それでは、ほかに意見がないようですので、採決に移ります。
     理科の教科用図書につきまして、東京書籍に賛成の方は挙手をお願いいたします。
     大日本図書に賛成の方は挙手をお願いいたします。
     学校図書に賛成の方は挙手をお願いいたします。
     教育出版に賛成の方は挙手をお願いいたします。
     啓林館に賛成の方は挙手をお願いいたします。
     では、確認いたします。
     東京書籍に賛成の方が3人、大日本図書に賛成の方が1人、啓林館に賛成の方が1人ですので、理科は東京書籍を採択いたします。
     次に、音楽一般について説明をお願いいたします。
  • 倉持学校教育課副主幹兼指導主事 音楽の一般につきまして御説明いたします。
     音楽の一般につきましては、採択の対象となる教科用図書は、教育出版、教育芸術社の2社です。第3回厚木市教科用図書採択検討委員会における調査委員からの報告の内容は次のとおりです。
     教育出版につきましては、インパクトのある写真・挿絵が多く、生徒が興味・関心を持ちやすい。
     教育芸術社につきましては、巻末の合唱曲集では親しみやすい合唱曲が多く掲載されている。また、二部合唱から三部合唱へと発達の段階に応じた構成になっている。
     以上のような内容が報告されました。
     第3回採択検討委員会における9人の検討委員が良いと考えた教科用図書は、教育芸術社が9人という結果でした。
     主な理由といたしましては、教育芸術社は、楽譜のフレーズの割り付けやページの安定した開き具合等、使用する子どもの視点に立った工夫がされている。綴じ方やフレーズを意識した割り付け等、実際に使用する生徒の立場に立って作られている。「学習MAP」など見通しを持った学習ができる。発声法、指揮法などの説明が分かりやすいなどが挙げられました。
     音楽の一般につきましては以上です。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございました。
     では、音楽一般の教科用図書について御意見をお願いいたします。
     難波委員。
  • 難波委員長職務代理者 この音楽というのは一つの教科というだけでなくて、ここで音楽との関係がいい形で構築できると、一生いい関係で付き合っていけるものになるのではないかと思います。
     例えば、歌を歌ったり楽器を演奏することで、自己表現・自己充実が図れますし、また、いろいろ素敵な音楽を鑑賞することで、一人一人の子たちの感性も豊かになっていくのではないかと思います。
     ただ、中学生という心身ともに大きく変化をする時期に出会う音楽でありますから、やはり子ども自身が自分の思いを、音楽を通して表現できる教科書であってほしいと思っております。
     そうした中で2つの教科書を見させていただきましたが、教育出版の教科書は、大変インパクトのある写真が使われていたり、また、挿絵などもよく配置されていると思います。子どもたちの興味・関心を引く構成であることに間違いないなと思います。また、民謡や日本の伝統文化についての資料も充実をしていると思います。
     少し残念なところもあります。詩が印刷されている背景に写真があることによって、文字が若干見にくくなっているところがあり、少し残念だと思いました。
    教育芸術社の教科書でございますが、教育出版と同様に、写真等によって世界の様々な衣装や、日本の文化・人々、音楽の出会いといったことが感じられる構成になっていると思いました。
     さらに、楽譜の割り付けなども大変工夫されておりまして、曲の構成に合わせてページの見開きなどが、きれいに割り付けられていると感じました。また、多くの楽器が紹介されていることもいいと思いました。
     以上でございます。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございました。
     ほかに御意見ございますか。
     山田委員。
  • 山田委員 毎年夏休みが終わりますと2学期が始まりますが、2学期が始まって少し経ちますと、教室のあちらこちらから歌声が聞こえてきます。10月に文化発表会があり、その中で合唱コンクールがありまして、1年生は1年生、2年生は2年生、3年生は3年生なりの歌声が聞こえてくるのですが、特に3年生ぐらいになると四部合唱でハーモニーが聞こえてきて、聴いていますと大変わくわくしてきます。
     この教育芸術社の合唱曲というのは、二部の曲も多いのですが、1年生から2、3年生にかけて三部、四部と段階的に掲載されており、非常に盛り沢山になりますので、発達段階に応じていろいろな曲の指導ができるのではないかと思います。
    また、指揮の説明が1年生の13ページにあるのですが、これも生徒が主体的にやってみようと思えるような内容で、発達段階に応じて表現の幅を広げられるようになっていて、指揮者も出やすくなっていいのではないかと思いました。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございます。
     ほかに御意見ございますか。
     ございませんか。よろしいですか。
     では、ほかに御意見ないようですので、採決に移ります。
     音楽一般の教科用図書につきまして、教育出版に賛成の方は挙手願います。
     教育芸術社に賛成の方は挙手を願います。
     では、確認いたします。
     教育芸術社に賛成の方が5人ですので、音楽一般は教育芸術社を採択いたします。
     では、次に、音楽器楽合奏について説明をお願いいたします。
  • 倉持学校教育課副主幹兼指導主事 音楽の器楽合奏につきまして御説明いたします。
     音楽の器楽合奏につきましては、採択の対象となる教科用図書は、教育出版、教育芸術社の2社です。第3回厚木市教科用図書採択検討委員会における調査委員からの報告の内容は次のとおりです。
     教育出版につきましては、基礎的な奏法をいかした楽曲で、合奏の楽しさを味わえる内容となっている。
     教育芸術社につきましては、リコーダーの奏法については、Q&Aの形式で美しい音色について説明してあり、個々が自分の音について考えることができる。また、生徒が間違えやすい奏法の例があり、基本奏法が分かりやすい。
    以上のような内容が報告されました。
     第3回採択検討委員会における9人の検討委員が良いと考えた教科用図書は、教育出版が1人、教育芸術社が8人という結果でした。
     主な理由といたしましては、教育出版は、楽器の演奏法等について、生徒にとって分かりやすく掲載されていると感じました。
     教育芸術社は、綴じ方、フレーズの区切り、ブレス記号を音楽一般とそろえることなど、生徒が使いやすい工夫がされている。学習した楽曲がスモールステップで合奏につなげる工夫もあり、興味を持ちやすいなどが挙げられました。
     音楽の器楽合奏については以上です。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございました。
     器楽合奏の教科用図書についての御意見をお願いいたします。
     水上委員。
  • 水上委員 教育出版は、ページ数も多く、楽器の演奏方法等について写真などで丁寧に分かりやすく説明されていると思います。特に、リコーダーやギターなど、ページ数が多い分、沢山割いているという印象があります。
     リコーダーの奏法では、息のコントロールの仕方や指の使い方も分かりやすいと思います。
     以上です。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございました。
     ほかに御意見ございますでしょうか。
     私からよろしいでしょうか。
     ただ今の説明にもありましたが、ブレス記号について、教育芸術社は音楽一般で教えられているものと一緒です。
     教育出版は間違っているわけではないのですが、違っていることは、生徒を混乱させてしまうのではないかと思うので、同じ方が学びやすいのではないかと思いました。
     このほかに、教育芸術社は、リコーダーの説明も非常に丁寧だと思いました。また、パーカッションの楽器がいろいろ書いてあって、生徒の興味を広げるのではないかと感じました。
     以上です。
     ほかに御意見ございますでしょうか。
     よろしいですか。
     ほかに意見がないようですので、採決に移ります。
     音楽器楽合奏の教科用図書につきまして、教育出版に賛成の方は挙手をお願いします。
     教育芸術社に賛成の方は挙手を願います。
     では、確認いたします。
     教育出版に賛成の方が1人、教育芸術社に賛成の方が4人ですので、音楽器楽合奏は教育芸術社を採択いたします。
     ここで10分間の休憩をいたします。
     今、3時31分ですので、41分まで10分間休憩いたします。

暫時休憩15時31分
再開時刻15時41分

  • 馬嶋委員長 では、再開いたします。
     美術について説明をお願いいたします。
  • 倉持学校教育課副主幹兼指導主事 御説明いたします。
     美術につきましては、採択の対象となる教科用図書は、開隆堂、光村図書、日本文教出版の3社です。第3回厚木市教科用図書採択検討委員会における調査委員からの報告の概要は次のとおりです。
     開隆堂につきましては、授業の展開を想定した独自の視点で構成している。
     光村図書につきましては、参考作品、鑑賞作品とともに制作の過程を説明している。基本的な技法のみを巻末にまとめることで、学習内容が理解しやすくなっている。
     日本文教出版につきましては、教科書そのものの大きさをいかした原寸大の図版ではほかのページと紙質を変え、触感覚からのアプローチにより印象を強くしている。
     以上のような内容が報告されました。
     第3回採択検討委員会における9人の検討委員が良いと考えた教科用図書は、開隆堂が1人、光村図書が5人、日本文教出版が3人という結果でした。
     主な理由といたしましては、開隆堂は、生徒作品でとても生き生きしていてよい。説明が丁寧なところがあり、作りたくなる。
     光村図書は、創作意欲をかき立てる工夫がある。暮らしの中や日常にあるものにも題材を広げている。文字が大きく見やすい。基礎技能も巻末にまとめてあり、見やすく分かりやすい。
     日本文教出版は、紙面の大きさをいかした迫力ある図版の掲載や印象が深くなる作品の掲載は、子どもたちの創作意欲を高めるために効果的だと思われるなどが挙げられました。
     美術につきましては以上です。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございます。
     美術の教科用図書について御意見をお願いいたします。
     山田委員。
  • 山田委員 日本文教出版の教科書は、非常に大きいです。その大きさをいかして、作品がダイナミックに出ておりました。特に、2年生の教科書は、和紙の竜の絵などが出ており、大変いいと思いました。
     美術は、作品の力を感じることが重要な一つのファクターであろうかと思いますので、生徒にこういうインパクトを与える構成は大変いいのではないかと感じました。
     以上です。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございました。
     ほかに御意見ございますでしょうか。
     難波委員。
  • 難波委員長職務代理者 私は、3社の教科書を拝見させていただいて、光村図書がいいのではないかと思いました。
     まず、自分たちで作った作品が、生活の中で活用されている場面が紹介されており、子どもたちは完成した後の喜びを持ちながら、作品に取り組めるのではないかと思います。
     また、目次のところを見ていただきたいのですが、表題が魅力的だと思います。例えば、「心安らぐ私の風景」、「見つけた、触れた、ひらめいた」、「絵文字がしゃべり出す」といった表題で、子どもが授業を受けようとするときに、その表題を見て何か期待が持てるような印象を与えてくれるのではないかと思います。
     また、制作の工程が、ほかの教科書では巻末で紹介されていたりするのですが、この光村図書は本文の下段や結びで紹介されており、本文とつながって作り方が細かく解説されているので、生徒は先生の話を聞きながら、制作意欲が湧きやすいのではないかと思いました。
     最後に、1年の教科書の冒頭の部分を開いていただくと、ここはオリエンテーションのページだと思いますが、乳児、幼児の作品が載っていて、それが小学校での図画工作への学習に移行していき、最後に中学校で自分たちが学ぶ美術へとつながっているということが、子どもたちにもよく理解ができるのではないかと思います。自分の成長を実感しながら、中学校での学習の見通しというものが持てるつくりになっているのではないかと思いました。
     以上でございます。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございました。
     ほかに御意見ございますでしょうか。
     平井教育長。
  • 平井教育長 開隆堂、光村図書、日本文教出版、この3社を横並びにしてみたときに、開隆堂の特徴という部分について少しお話をさせていただきます。
     開隆堂では、まず遠近法を学んだら、その遠近法を使った作品を鑑賞し、次に、その作品と同時代の作品を鑑賞し、さらにその次に、その作者の別の作品を掲載しているというように、関連の中で、知識から鑑賞までを行っています。
     ほかの2社は、鑑賞は鑑賞というように、ジャンルごとに構成されているわけですが、この辺りが開隆堂の特徴であると思いました。
     また、開隆堂は、ほかの2社よりも生徒作品の掲載の数が多いと思います。これは、生徒にとって身近な存在である中学生の作品等を多く載せることで、制作意欲を引き出したいという効果を狙ったのではないかと感じました。
     有名な芸術家による作品を沢山載せる方がいいのか、生徒作品を沢山載せる方がいいのかということは、意見が分かれるところではあるとは思いますが、開隆堂は、そういった特徴を表面に出していると感じました。
     以上です。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございます。
     ほかに御意見ございますでしょうか。
     よろしいですか。
     ほかに意見がないようですので、採決に移ります。
     美術の教科用図書につきまして、開隆堂に賛成の方は挙手をお願いいたします。
     光村図書に賛成の方は挙手をお願いいたします。
     日本文教出版に賛成の方は挙手をお願いいたします。
     では、確認いたします。
     光村図書に賛成の方が4人、日本文教出版に賛成の方が1人ですので、美術は光村図書を採択いたします。
     次に、保健体育について説明をお願いいたします。
  • 倉持学校教育課副主幹兼指導主事 説明いたします。保健体育につきましては、採択の対象となる教科用図書は、東京書籍、大日本図書、大修館書店、学研教育みらいの4社です。第3回厚木市教科用図書採択検討委員会における調査委員からの報告の概要は次のとおりです。
     東京書籍につきましては、環境への適応能力で、環境の変化に対応する体の働きの学習から、環境に合わせて快適に生活を送る方法を考えさせる記載がされている。
     大日本図書につきましては、運動と健康で、運動の効果と弊害の学習から、生涯にわたって健康的な生活を送るためには、どのような運動をすればよいかを考えさせる課題が掲載されている。
     大修館書店につきましては、学習の終わりに「Try」などで振り返りを行い、学んだことをいかして話し合いや自分の考えを求めさせる活動が設けられている。
     学研教育みらいにつきましては、全ての項目に「活用しよう」又は「実習」を設け、その時間で習得した知識を活用する学習活動ができる。また、章のまとめでは、用語の確認や基礎の完成、振り返りができる工夫がされている。
     以上のような内容が報告されました。
     第3回採択検討委員会における9人の検討委員が良いと考えた教科用図書は、東京書籍が2人、大修館書店が1人、学研教育みらいが6人という結果でした。
     主な理由といたしましては、東京書籍は、生徒が自ら防犯・自然災害・交通安全などについて考える材料がバランスよく配置されている。写真とともに考えるためのデータ資料も多い。
     大修館書店は、写真やイラストが効果的に使用され、生徒たちが学びやすい。また、学んだことをいかして話し合いや自分の考えをまとめる活動が設定され、言語活動の充実が図られている。
     学研教育みらいは、毎時間の「目標の確認」、「知識・理解」、「生活の中での実践に向けて」の流れがしっかりできている。また、厚木市内の中学生の交通事故件数を考えたときに、交通事故に関する内容が充実しているなどが挙げられました。
     保健体育につきましては以上です。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございます。
     保健体育の教科用図書についての御意見をお願いいたします。
     山田委員。
  • 山田委員 保健の学習というのは、その知識の詰め込みだけではなくて、生活の中で必要なことを勉強することも非常に大切だと思いますので、学習を通して自らの生活で活用できる場面を想起したり、自分ならどうしようかと考えたりするような構成がされている教科書がふさわしいのではないかと思います。
     以上です。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございます。
     ほかに御意見ございますでしょうか。
     私の方からよろしいでしょうか。
     私は、学研教育みらいの教科書が、分かりやすく丁寧に書かれていると思いました。
     特に、制度の問題や心の悩みのことに関して、カウンセリングルームというのがいくつかあって、ここに相談しましょうということが書いてあります。今の思春期の子どもたちは、ほかのお友達に相談するということや、家庭の中で教えてもらうということはなかなかないので、ここで調べればいいということが分かるのは、子どもたちにとって非常に大事だと思いました。
     また、インターネットのサイトも危険ということも取り扱っているのですが、インターネット依存のチェックリストというのがあって、今、非常に問題になっているインターネット依存についても言及されていることは、素晴らしいと思いました。
     学研教育みらいの教科書は、全体的によくまとまっていると考えました。
     以上です。
     ほかに御意見ございますでしょうか。
     難波委員。
  • 難波委員長職務代理者 私も、各社とも非常によくできていると思っておりますが、その中で、構成に興味を持ちましたのは、東京書籍です。
     ほかの本と比較していただければ分かるかと思いますが、他社の教科書は体育編と保健編という形で、2つに大きく分かれた構成になっているのですが、東京書籍の教科書は学年ごとに作られていて、1年で学ぶ保健の内容、体育の内容は保健編1章、体育編1章で、2年は保健編2章、体育編2章というつくりになっています。
     子どもの立場で考えてみると、1年でどの程度保健の学習又は体育の学習をするのかという見通しが立てやすいのではないかと思いましたので、構成としては面白いつくりなのではないかと思いました。
     以上でございます。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございます。
     ほかに御意見ございますでしょうか。
     水上委員。
  • 水上委員 今、難波委員が御指摘されたように、保健編と体育編というのは、確かに特徴になっています。
     大修館の場合は、体育編が先に来まして、体育編で扱う写真とかイラストが非常に多いので、この点で興味をぐっと引くのではないかなと思います。スポーツを通じた交流や生涯スポーツの観点で、学習につなげやすいと思います。
     また、様々なマークを効果的に使っていて、見通しを持ったテンポのよい学習が進められるような工夫も見られます。
     以上です。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございます。
     ほかに御意見ございますでしょうか。
     平井教育長。
  • 平井教育長 厚木の子どもが使う保健体育の教科書ということを考えるときに、私は、厚木の特徴として、2つの観点を加えてみたらいいかと思っています。
     一つは、厚木では自転車利用安全促進条例を作りました。自転車を安全に利用しましょうという条例がある市だけに、例えば、自転車に関して安全に事故のないようにという記述が細かく書かれていることです。
     もう一つは、最近、WHO(世界保健機関)から審査員が来られて、セーフコミュニティー認証の再認証の審査を受けたわけですが、例えば、セーフティベストを着ながら地域の皆様で防犯パトロールを行うなど、セーフコミュニティーの推進、地域での安心・安全の取組が進んでいるということです。
     この2つの観点を勘案しますと、交通事故防止は全ての教科書会社が扱っていますが、その中でも学研教育みらいは、自転車事故を中心とした危険予測について、自分ならば事故をどのように防ぐことができるだろうかというように考えさせる内容が非常に分かりやすく、具体に即して投げかけているという点が評価できると思いました。
     また、自転車は軽車両と同じですから、許されている場合のみ、歩行者の邪魔にならないように歩道を通ることができますが、原則は車道を通らなければならないわけです。今、自転車利用が交通法においても強化された中で、子どもたちには、自分の身を守る手段としても、他人に危害を加えないという視点からも、安全装備の知識が必要です。その点についても学研教育みらいの教科書は充実していると思います。
     さらに、地域での安心・安全の取組という観点からも、厚木市の防犯パトロールと似たような光景の写真が載せてありますので、厚木の子どもたちにも分かりやすいのではないかと思いました。
     以上です。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございます。
     ほかに御意見ございますでしょうか。
     よろしいですか。
     それでは、ほかに意見がないようですので、採決に移ります。
    保健体育の教科用図書につきまして、東京書籍に賛成の方は挙手をお願いいたします。
     大日本図書に賛成の方は挙手をお願いいたします。
     大修館書店に賛成の方は挙手をお願いいたします。
     学研教育みらいに賛成の方は挙手をお願いいたします。
     では、確認します。
     東京書籍に賛成の方が1人、大修館書店に賛成の方が1人、学研教育みらいに賛成の方が3人ですので、保健体育は学研教育みらいを採択いたします。
     次に技術・家庭の技術分野についての説明をお願いいたします。
  • 倉持学校教育課副主幹兼指導主事 技術・家庭の技術分野につきまして御説明いたします。
     技術分野につきましては、採択の対象となる教科用図書は、東京書籍、教育図書、開隆堂の3社です。第3回厚木市教科用図書採択検討委員会における調査委員からの報告の内容は次のとおりです。
     東京書籍につきましては、ものづくりをしながら基礎的・基本的な知識・技術を習得できるように、材料や加工に関する技術について実験や写真を通して学習する構成となっている。
     教育図書につきましては、作業手順と基礎技能についての記載が見開きで構成されていて、作業を行う際に活用しやすく工夫されている。まとめや章末問題で基礎知識の定着を図っている。
     開隆堂につきましては、問題解決的な学習が無理なく展開でき、主体的な言語活動ができるように工夫されている。
     以上のような内容が報告されました。
     第3回採択検討委員会における9人の検討委員が良いと考えた教科用図書は、東京書籍が8人、開隆堂が1人という結果でした。
     主な理由といたしましては、東京書籍はAB判で見やすい。技術に親しみやすい内容である。技術の匠など、これから将来の職業を決める中で、いろいろなことを知っておくのによい。
     開隆堂は、実技・実習が多い教科の特性を考えると、必要十分な情報がコンパクトに入っているところがよいなどが挙げられました。
     技術分野につきましては以上です。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございます。
     技術の教科用図書についての御意見をお願いいたします。
     平井教育長。
  • 平井教育長 どの教科用図書とも、軽くてコンパクトで、しかも十分な情報が掲載されているという特徴があるのだろうと思います。
     したがって、内容は十二分に盛り込まれていますので、使いやすい教科用図書を選ぶということも一つの視点だろうと思います。
     そういった意味では、開隆堂の教科用図書は、要点を押さえて系統的に丁寧な記述になっており、使いやすさという視点から、私は推したいと思っています。
     以上です。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございました。
     ほかに御意見ございますでしょうか。
     山田委員。
  • 山田委員 3社見させていただいて、私は、東京書籍の構成がとてもいいと思いました。
     東京書籍の教科書は、指導の展開の仕方にも基本的な形があって大変分かりやすいと思います。これは、子どもにとっても決まった形で学習ができるということで、大変分かりやすいのではないかと思いました。
     また、これは余談ですが、技術・家庭の年間の時間数というのは限られているので、こういった構成は、先生が授業を進めていく上で大変助かるのではないかと思いました。
     以上でございます。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございます。
     ほかに御意見ございますでしょうか。
     水上委員。
  • 水上委員 私もやはり情報量がある程度あって、それが生活に役立つのがいいという視点で見ていました。
     そういった意味で、東京書籍の教科書に28か所設けられている「技術の匠」のコーナーは特徴的です。技術分野で扱う、材料と加工、エネルギー変換、生物育成、情報という4つの各内容に関連した職人を多数掲載し、匠たちの仕事に向ける情熱や大切にしていることなどを紹介しています。中学生が自分の生き方を考えるキャリア教育の視点から、自分のことを関連させながら学習するために優れた工夫であると思います。
     以上です。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございます。
     ほかに御意見ございますでしょうか。
     よろしいでしょうか。
     ほかに御意見はないようですので、採決に移ります。
     技術の教科用図書につきまして、東京書籍に賛成の方は挙手をお願いいたします。
     教育図書に賛成の方は挙手をお願いいたします。
     開隆堂に賛成の方は挙手をお願いいたします。
    では、確認いたします。
     東京書籍に賛成の方が4人、開隆堂に賛成の方が1人ですので、技術は東京書籍を採択いたします。
     次に、技術・家庭の家庭分野についての説明をお願いいたします。
  • 倉持学校教育課副主幹兼指導主事 技術・家庭の家庭分野につきまして、御説明いたします。
     家庭分野につきましては、採択の対象となる教科用図書は、東京書籍、教育図書、開隆堂の3社です。第3回厚木市教科用図書採択検討委員会における調査委員からの報告の内容は次のとおりです。
     東京書籍につきましては、各題材において「プロに聞く」という欄が設けてあり、実際に活動している人のコメントは、学習内容と食育・消費の在り方・家族・高齢者との交流における結び付きを推進できるものである。
     教育図書につきましては、「Q」を各題材に設定して、生徒が考えやすく日常生活の経験から学習活動が深まるように促す工夫がされている。
     開隆堂につきましては、各分野において「考えてみよう、話し合ってみよう」という話し合いを提示する項目が設定されており、興味・関心を持って言語活動ができるように工夫されている。
     以上のような内容が報告されました。
     第3回採択検討委員会における9人の検討委員が良いと考えた教科用図書は、東京書籍が8人、教育図書が1人という結果でした。
     主な理由といたしまして、東京書籍は巻末「言葉のページ」はよい。「プロに聞く」も実際に活動している人の話を聞くと身近に感じられる。実践例や写真も多く良い。
     教育図書は、各時間の導入で取り扱われる「Q」というコーナーが具体的な内容であるため、中心となる学習にスムーズにつながっていく工夫がされていたなどが挙げられました。
     家庭分野につきましては以上です。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございました。
     家庭の教科用図書についての御意見をお願いいたします。
     水上委員。
  • 水上委員 家庭の教科書を見させてもらいましたが、どの教科書も本当に役立つもので、一家に一冊の本ではないかと思えるような本でした。
     その中でも、東京書籍の教科書では、「プロに聞く」というコーナーが9か所設けられていますが、これは、中学生が自分の生き方を考えるキャリア教育の視点から、自分のことと関連させながら学習をするための優れた工夫であると思います。
     以上です。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございました。
     ほかに御意見ございますでしょうか。
     私から、よろしいでしょうか。
     私も、どの教科書もとてもよく書いてあると思ったのですが、その中でも開隆堂の教科書がいいと思いました。
     実習、製作、調査、観察など実験的・体験的な箇所が多く、学習をしたことを調べたり考えたり、工夫しようという項目も、多いと思いました。
     また、「話し合おう」「発表しよう」というように、言葉の大切さを扱っているところ多かったので、いいと感じました。
     ほかに御意見ございますでしょうか。
     難波委員。
  • 難波委員長職務代理者 この教科の説明の中で、検討委員の意見として、教育図書は、各時間の導入で取り扱われる「Q」というコーナーが具体的な内容であるため、中心となる学習にスムーズにつながっていく工夫がされていたという意見が出されたということでございますが、私も共感するところがあります。
     教科書の最初にクエスチョンで子どもたちに問いかけることにより、子どもはいろいろなことに思いを巡らせます。そこから授業が進んでいくということは、学習をしていく上で大事なポイントの一つなのではないかと思います。
     また、イラストを用いたページなどもあり、子どもたちが楽しく学習に取り組める配慮も、教育図書の教科書にはなされているのではないかと思いました。
     以上でございます。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございます。
     ほかに御意見ございますでしょうか。
     よろしいですか。
     ほかに意見はないようですので、採決に移ります。
     家庭の教科用図書につきまして、東京書籍に賛成の方は挙手をお願いいたします。
     教育図書に賛成の方は挙手をお願いいたします。
     開隆堂に賛成の方は挙手をお願いいたします。
     では、確認をいたします。
     東京書籍に賛成の方が3人、教育図書に賛成の方が1人、開隆堂に賛成の方が1人ですので、家庭は東京書籍を採択いたします。
     次に、英語について説明をお願いいたします。
  • 倉持学校教育課副主幹兼指導主事 御説明いたします。
     英語につきましては、採択の対象となる教科用図書は、東京書籍、開隆堂、学校図書、三省堂、教育出版、光村図書の6社です。
     第3回厚木市教科用図書採択検討委員会における調査委員会の報告の内容は、次のとおりです。
     東京書籍につきましては、Daily Sceneというコーナーが日常の一場面を切り取った形で設定されており、使いたい表現が盛り込まれている。
     開隆堂につきましては、環境問題や職場体験など多岐にわたる分野が題材となっている。内容も深く、専門的な用語も登場する。日本の伝統文化についても取り上げている。
     学校図書につきましては、表現活動を行うProjectでも、英文が作りやすいよう手順が示されている。
     三省堂につきましては、学習した知識をいかし、USEで類似の文章を読んだり、身近な題材について書いたりできるように構成されている。
     教育出版につきましては、アクティビティーに関する別冊がある。
     光村図書につきましては、入門期での文字への移行が早い、入門期から覚えるべき語句が多く登場する。
     以上のような内容が報告されました。
     第3回採択検討委員会における9人の検討委員が良いと考えた教科用図書は、東京書籍が3人、三省堂が6人という結果でした。
     主な理由といたしましては、東京書籍は、小学校外国語活動との関連に配慮されており、スムーズな導入のしやすい工夫がされている。「Daily Scene」というコーナー設定を有効に使い、日常的な英語の活用が促される工夫もされている。
     三省堂は、4技量をバランスよく身に付けられるような構成になっており、各レッスンで学んだ文構造を用いながら、読んだり、表現したりするような内容になっている。英語を使ってコミュニケーションする力が付く構成であるなどが挙げられました。
     英語につきましては以上です。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございます。
     英語の教科用図書について御意見をお願いいたします。
     山田委員。
  • 山田委員 東京書籍の教科書ですが、今、厚木市内の小学校で、現在、外国語活動をする際に使用しているHi,friends!という教材と、1年生の始めの部分の構成やイラストが似ており、馴染みが深いのではないかと感じました。
     小学校での体験的な活動を中学校での学習にスムーズにつなぐことは大切であると思いますので、そういった意味で優れているのではないかと思いました。
     以上です。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございます。
     ほかに御意見ございますでしょうか。
     平井教育長。
  • 平井教育長 全ての教科書会社を横並びにして、現在完了形の説明がどうなっているのかを確認してみました。内容は同じですが、図解の仕方、絵、説明内容は、やはり各社の工夫がございまして、同じ項目のところを横に並べて見てみると、それぞれの特徴がよく分かります。
     使いやすさという視点から話をさせていただきますと、私は三省堂を評価しました。先ほどの説明でも、4技量をバランスよく身に付けられるような構成になっているとありましたが、活用しやすいテキストということも大事だと思っています。
     また、前置詞の扱いについてですが、中学生にとっては非常に難しいものがあるのですが、三省堂の教科書では、オン、イン、アットなどが、図解で全部イメージできるようになっています。
     ほかの教科書会社でも工夫されていますが、扱いやすい構成ということで、私は三省堂の教科書を評価しています。
     あとは例文ですが、どの教科書でもそうですが、この例文を全部覚えれば、英語圏へ行っても使えます。この点についても、三省堂は、使いやすく応用しやすい例文を記述していると感じましたので、評価したいと思っています。
     以上です。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございます。
     ほかに御意見ございますでしょうか。
     水上委員。
  • 水上委員 やはり各々特徴があって、いろいろな見方もあると思いますが、開隆堂が使っている題材は、環境、キャリア教育、日本文化など幅が広いと思います。専門用語も登場しますが、読み物を扱う際には、一語一語にこだわり過ぎることなく、読み進めながら内容を大づかみに理解する力も大切だと思います。
     以上です。
  • 馬嶋委員長 ありがとうございます。
     ほかに御意見ございますでしょうか。
     よろしいですか。
     では、ほかに意見はないようですので採決に移ります。
     英語教科用図書につきまして、東京書籍に賛成の方は挙手をお願いいたします。
     開隆堂に賛成の方は挙手をお願いいたします。
     学校図書に賛成の方は挙手をお願いいたします。
     三省堂に賛成の方は挙手をお願いいたします。
     ここで5人全員が挙手しましたので、教育出版、光村図書については賛成なしということでよろしいでしょうか。
     (「異議なし」との声あり)
     では、確認いたします。東京書籍に賛成の人が1人、開隆堂に賛成の方が1人、三省堂に賛成の方が3人ですので、英語は三省堂を採択いたします。
     以上で中学校15種目の教科用図書について採択を行いましたが、改めて確認いたしますので暫時休憩といたします。

暫時休憩16時25分
再開時刻16時28分

  • 馬嶋委員長 再開いたします。
     採択結果について確認をしましたので、改めて読み上げます。
     国語、光村図書。
     書写、東京書籍。
     社会(地理的分野)、教育出版。
     社会(歴史的分野)、東京書籍。
     社会(公民的分野)、帝国書院。
     地図、帝国書院。
     数学、学校図書。
     理科、東京書籍。
     音楽(一般)、教育芸術社。
     音楽(器楽合奏)、教育芸術社。
     美術、光村図書。
     保健体育、学研教育みらい。
     技術・家庭(技術分野)、東京書籍。
     技術・家庭(家庭分野)、東京書籍。
     英語、三省堂。
     以上のとおり決定いたしました。
     続きまして、採択替えのない小学校の教科用図書について審議いたします。
     事務局から説明をお願いいたします。
     学校教育課長。
  • 佐後学校教育課長 小学校の教科用図書採択につきましては、恒例により、学校教育法附則第9条の規定による教科用図書を除き、平成27年度と同一の教科用図書を採択しなければならないことになっております。
     恐れ入りますが、議案書を2枚めくっていただいた左側に、平成28年度厚木市立小学校で使用する教科用図書一覧がございます。ここに記載されている教科用図書は、現在小学校で使用されているものでございます。
     種目、発行者名の順に読み上げますので、御確認いただきまして、引き続き採択することについて御審議をお願いいたします。
     国語、光村図書。
     書写、光村図書。
     社会、東京書籍。
     地図、帝国書院。
     算数、東京書籍。
     理科、大日本図書。
     生活、東京書籍。
     音楽、教育芸術社。
     図画工作、日本文教出版。
     家庭、東京書籍。
     保健、東京書籍。
     以上でございます。
  • 馬嶋委員長 ただいまの説明に対しまして、何か質疑はありますでしょうか。
     よろしいですか。
     それでは、特に質疑がないようですので採決に移ります。
     本件は原案どおり可決してよろしいでしょうか。
     (「異議なし」との声あり)
  • 馬嶋委員長 異議なしと認め、小学校の教科用図書については、原案のとおり継続して採択いたします。
     続きまして、学校教育法附則第9条の規定による教科用図書について審議いたします。
     事務局から説明をお願いいたします。
     学校教育課長。
  • 佐後学校教育課長 学校教育法附則第9条の規定による教科用図書の採択につきましては、教育委員会におきまして毎年度異なる図書を採択することが可能でございますので、各学校から希望があった図書の中から、児童・生徒の状況や発達段階等を考慮し、適切であると判断した図書について採択をすることになっております。
     該当する図書につきましては、恐れ入ります、議案書の3枚目、先ほど御覧いただいた平成28年度厚木市立小学校で使用する教科用図書一覧の次のページから、A4横向きで載せてございますので、よろしく御審議をお願いいたします。
     以上でございます。
  • 馬嶋委員長 ただいまの説明に対しまして、何か質疑がありますでしょうか。
     よろしいですか。
     それでは、特に質疑がないようですので採決に移ります。
     本件は原案のとおり可決してよろしいでしょうか。
     (「異議なし」との声あり)
  • 馬嶋委員長 異議なしと認め、学校教育法附則第9条による教科用図書については、原案のとおり採択いたします。
     以上で、議案第28号、平成28年度使用の厚木市立小学校及び中学校教科用図書の採択についての審議を終わります。
     ここで10分間休憩いたします。16時42分まで休憩いたします。

暫時休憩16時32分 再開時刻16時42分

  • 馬嶋委員長 再開いたします。
     日程2、議案第29号、(仮称)収蔵資料館建設に関する基本方針の策定についてを議題といたします。
     議案の説明をお願いいたします。
     文化財保護課長。
  • 増田文化財保護課長 議案第29号、(仮称)収蔵資料館建設に関する基本方針の策定について御説明いたします。
     本件につきましては、平成27年2月定例会におきまして、パブリックコメントの実施について御協議をいただき、この度実施結果がまとまりましたので御説明いたします。
     恐れ入りますが、議案第29号、参考資料の1ページをお開きください。
     参考資料の1ページでございます。パブリックコメントの意見募集期間につきましては、平成27年3月1日から30日まででございます。この間にいただいた御意見は、4人の方々から、13件の御意見をいただきました。
     3の意見の反映状況についてですが、2、意見の趣旨が既に条例・計画等に盛り込まれているものが7件、3、今後の取組において参考にするものが1件、5、その他、感想・質問についてが5件、合計で13件でございました。
     なお、1及び4についてはございませんでした。
     続いて、個別に御説明申し上げます。
     2、意見の趣旨が既に条例、計画等に盛り込まれているもの7件について、説明をいたします。
     意見番号1、他施設との連携等につきましては、市民交流プラザや文化会館との連携を図っていく予定でおります。
     続いて、2ページから裏面の3ページの意見番号2から5の意見につきましては、博物館機能として含まれているものでございます。
     4ページの意見番号6、インフラ整備につきましては、建設に付随するインフラについて整備をいたします。
     意見番号7、高齢化に対して有意義に活用することができないかという点についてですが、建物整備については、ユニバーサルデザインに配慮するとともに、高齢者の皆様に有意義な時間として楽しんでいただけるような講座や講演会などの開催に努めてまいりたいと考えております。
     次に、4ページの意見番号8、生物多様性戦略につきましては、現在の郷土資料館においても展示を行うなどしており、(仮称)収蔵資料館についても、このスタンスを崩すことなく事業を進めていく必要があると認識していることから、意見の反映状況の3、今後の取組において参考にするものに区分いたしました。
     恐れ入りますが、裏面5ページをお開きください。
     意見番号9から12につきましては、交通機関が不便なところ、足が遠のく、地元市民に親しまれるという点については、地元の皆様の協力なども含め、魅力ある事業全体によって解消、あるいは実現できるものと考えます。
     同じく5ページの意見番号13、地域経済発展のため地元、県内業者にお願いしたいにつきましては、本市の公共事業の実施に際しましては、地域経済の活性化のため、市内業者に配慮しているところでございます。
     この5件につきましては、意見の反映状況の5、その他、感想・質問に区分いたしました。
     以上、御意見13件をいただきましたが、パブリックコメントに伴う(仮称)収蔵資料館建設に関する基本方針に反映する御意見はございませんでしたので、この方針をもって決定してまいりたいと存じます。
     御審議のほどよろしくお願いいたします。
  • 馬嶋委員長 ただいまの説明に対しまして、何か質疑がありますでしょうか。
     水上委員。
  • 水上委員 アクセスの問題が指摘されていますので、これについて質問します。
     この予定地の近く周辺1キロ程度以内に、例えば、川の向こう側に公共交通機関があるといった、来るための手立てがあれば、教えていただきたいと思います。
     以上です。
  • 馬嶋委員長 文化財保護課長。
  • 増田文化財保護課長 交通機関につきましては、神奈川中央交通社のバスがすぐ側まで来ております。1時間当たり1本程度ということですが、とりあえず定期的にバスが来ております。確かに1時間に1本ということで間隔が長いわけでありますが、逆に、その間、収蔵資料館で楽しんでいただければと考えています。
     また、いろいろな講座、観察会、展示会を行うことにより、できるだけ多くの人を呼び込めるような形や、バス以外にも駐車場を多く作るということを考えて進めているところでございます。
  • 馬嶋委員長 水上委員。
  • 水上委員 例えば、川の向かい側に行けばバス停があるというように、周辺に何かアクセス路があるのか、あるいは全くないのかをお伺いしたいと思います。
  • 馬嶋委員長 文化財保護課長。
  • 増田文化財保護課長 今は、すぐ近くに青年の家跡地というバス停がございまして、バスは才戸橋を渡ってくるということになります。公共交通機関につきましては、基本的には、その神奈中バス路線のみになります。
     あと周辺の公共施設といいますと、睦合北公民館がありますが、距離的に少し離れております。
  • 馬嶋委員長 社会教育部長。
  • 荒井社会教育部長 少々補足をさせていただきます。
     まず、整理させていただきますが、この施設建設予定地の目の前にバス停がございまして、1時間に1本程度バスが来ております。また、このバスのルートについては、中津川を才戸橋で渡ってくるということでございます。
     それから、周辺の公共施設ですが、川を渡った反対側には、2キロほどのところに睦合北公民館がございます。また、国道129号が通る北東方向には、依知北公民館がございます。このほか、建設予定地の目の前に老人憩いの家があり、建設予定地から500メートルほどのところに児童館がございます。周辺の公共施設については、このような状況でございます。
     パブリックコメントでもアクセスについての御意見がございますので、少しでもアクセスが増えるように、バス事業者とも調整させていただき、努力していきたいと考えております。
     以上です。
  • 馬嶋委員長 水上委員。
  • 水上委員 ありがとうございました。
     一つの視点として、歩いて楽しめるまちということがあります。バス停が近いのは理想的ですが、少し離れた場所からでも、楽しみながら歩いていけるという形があってもいいのではないかいう趣旨から質問しました。
     しかも、ここは川沿いなので、川沿いを歩いてくることができるアクセスがあれば、魅力的であるし、一つの売りにもなると思いますので、御検討いただけたらと思いました。
  • 馬嶋委員長 社会教育部長。
  • 荒井社会教育部長 御意見をいただきましたので、今後の参考にさせていただきたいと思います。ありがとうございました。
  • 馬嶋委員長 ほかに何か質疑がありますでしょうか。
     山田委員。
  • 山田委員 環境と自然の調和やユニバーサルデザインへ配慮して整備するということは大変いいと思いました。
     その上で、体験学習や地域の身近なレクリエーションの場とすることが基本方針の中に書かれており、6では諸室の構成が示されていますが、具体的にはどういう内容を考えているのかを教えてください。
  • 馬嶋委員長 文化財保護課長。
  • 増田文化財保護課長 体験学習につきましては、例えば、石を転がしてその下を見たら、虫や貝類がいるのを見つけたというように、実際に自分の目で確かめてみることや、鎧を着る、刀と同じ重さの鉄の棒を持ってみるといったように、実感を持てるような体験学習はどうかと考えています。
     また、予定地は非常に自然豊かな場所でございますので、実際に目の前にある草花、虫などを資料館で見て学んでもらうといったことを考えております。
  • 馬嶋委員長 ほかに何か質疑がありますでしょうか。
     よろしいですか。
     それでは、ほかに質疑がないようですので採決に移ります。
     本件は原案のとおり可決してよろしいでしょうか。
     (「異議なし」との声あり)
  • 馬嶋委員長 異議なしと認め、議案第29号を可決いたします。
     次に、日程3、議案第30号、教育に関する事務の管理及び執行の状況についての 点検及び評価についてを議題といたします。
     議案の説明をお願いいたします。
     教育総務課長。
  • 霜島教育総務課長 議案第30号、教育に関する事務の管理及び執行の状況についての点検及び評価につきまして、提案理由及び概要を御説明申し上げます。
     本件につきましては、教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況につきまして、地方教育行政の組織及び運営に関する法律いわゆる地教行法の規定に基づき、点検及び評価を行いましたので、厚木市教育委員会教育長に対する事務委任等に関する規則第2条第3号の規定に基づき提案するものでございます。
     それでは、報告書につきまして概要を御説明させていただきますので、始めに報告書の2ページをお開きいただきたいと思います。
     2ページから4ページまでは、教育委員会の基本目標と8つの基本方針を掲載しております。
     次に、5ページから11ページにつきましては、教育委員会の定例会の開催状況や主な活動などについて記載しております。
     次からが点検・評価の内容になりますが、まず14ページを御覧いただきたいと思います。
     14ページ、1の趣旨にございますように、地教行法の規定により、教育委員会は、毎年、教育委員会の権限に属する事務の管理及び執行の状況について自ら点検・評価を行い、その結果を議会に提出するとともに、公表しなければならないと定められていることから、この報告書を作成したものでございます。
     次に、2の点検・評価の対象でございますが、平成26年度の厚木市教育充実プランに位置付けた主要事業66事業を対象として実施したものでございます。
     3の点検・評価の方法についてですが、点検・評価の客観性を確保するため、地教行法の規定により、点検・評価を行うに当たっては、教育に関し学識経験を有する者の知見の活用を図るものとすると定められております。このため、学識経験者として御覧の方々に委員を委嘱して、厚木市教育委員会点検・評価委員会を設置し、委員から各事業に対し御意見をいただきました。
     なお、昨年度から公募の委員を入れ、また、保護者代表ということでPTAからも委員をお願いしております。
     いただきました御意見を受けまして、基本方針ごとに評価を行い、次年度以降に向けた教育委員会の考え方をまとめました。
     15ページからが点検・評価の中身となります。
     最初に、21ページを御覧いただきたいと思います。
     基本方針1の「確かな学力を身に付ける教育を推進します。」の項目につきましては、18事業ございますが、21ページの小学校児童支援推進事業を例に御説明を申し上げます。
     一番上に事業名がございます。写真の横には、事業概要と平成26年度の実績、その下、中段には、成果指標の経年変化、その右側に成果と課題・今後の取組等を記載しておりますが、この成果指標の変化についての記載も昨年度から変更した点でございます。これらを点検・評価委員に見ていただき、下段にございますように、委員から御意見をいただきました。
     こうしたまとめ方で各ページが構成されており、基本方針ごとに、点検・評価委員からの総括的意見をいただいております。
     35ページを御覧ください。基本方針1に対する点検・評価委員からの総括的意見でございます。
     36ページからは、基本方針2について記載しております。以降、同様に85ページまで、基本方針ごとに作成しております。
     次に、88ページを御覧いただきたいと思います。点検・評価委員会委員からの総括的意見をいただいております。様々な事業を展開しており、成果実績からも目標を上回っている事業が多く、評価できるという意見をいただいておりますが、今後、更に教職員の負担軽減を図り、教育活動に全力を注ぐことができるように、学校をサポートする取組を実施してほしいという御意見もいただきました。
     この御意見を受けまして、右側の89ページに、教育委員会としての点検・評価総括をしております。
     平成26年度におきましても、人的支援の更なる充実や教職員研修などの充実によりまして、きめ細かな指導や教職員の指導力の向上を図るとともに、冷暖房設備の設置など教育環境の整備や家庭教育の支援を含めた地域社会における教育力の向上のための施策を進めてまいりました。
    一部工夫を求められたものもございますので、今後にいかしてまいりたいというふうに考えております。
     なお、久保奨学金基金事業につきましては、平成26年度の途中から開始した事業でございますので、今回の点検・評価の対象事業とはいたしませんでした。
     次の91ページからは、8つの基本方針ごとに、事業に関する教育委員会として自己評価を記載したものでございます。
     91ページを御覧ください。基本方針1に対する評価、成果指標における実績が目標を上回った主な事業、下回った主な事業を記載しております。以降、同様に98ページまで、基本方針ごとに記載しております。
     最後に、99ページになりますが、これら事業別の成果指標達成状況を一覧にしております。
     二重丸は実績が目標を上回ったもの、丸は実績が80%以上だったもの、三角は実績が80%未満だったものでございます。横棒は指標を設定していないものですが、これは、数字として実績・結果を現しにくいということでございます。
     報告書につきましての説明は以上でございます。なお、この報告書につきましては、本委員会で議決をいただいた後、市議会に提出し、公表することになりますので、よろしくお願い申し上げます。
  • 馬嶋委員長 ただいまの説明に対しまして、何か質疑がありますでしょうか。
     山田委員。
  • 山田委員 いろいろな事業が展開されている中で、非常にきめ細かく実施されているので、当然評価が良くなるということは分かる気がしました。
     今後も、89ページの点検・評価総括にあるように、子どもたちが充実した環境で学習ができて、成長していくということは、やはり大事なことだと思いますので、教員の多忙化という問題もありますが、この総括にあるような形で進めていただきたいと感じました。
     以上です。
  • 馬嶋委員長 ほかに何かございますでしょうか。
     よろしいですか。
     それでは、ほかに質疑がないようですので採決に移ります。
     本件は原案のとおり可決してよろしいでしょうか。
     (「異議なし」との声あり)
  • 馬嶋委員長 異議なしと認め、議案第30号を可決いたします。
     続きまして、報告事項に入ります。
     報告事項1、事務の臨時代理の報告について報告をお願いいたします。
     教育総務課長。
  • 霜島教育総務課長 報告事項1、事務の臨時代理の報告につきまして御報告申し上げます。
     恐れ入りますが、資料1、事務の臨時代理の報告についてを1枚おめくりいただき、裏面の臨時代理書を御覧いただきたいと思います。
     本件につきましては、厚木市久保奨学金基金条例第12条の規定により、厚木市久保奨学金奨学生選考委員会の意見を聴く必要が生じましたが、教育委員会会議を招集する時間的余裕がなかったため、厚木市教育委員会教育長に対する事務委任等に関する規則第3条第1項の規定により、その事務を臨時に代理したものを同条第2項の規定により報告するものでございます。
     平成27年度の久保奨学金のうち、学校教育活動応援奨学金につきまして、支給対象者30人の募集をしておりましたところ、各中学校を通じて申請がございました。基金条例第12条では、教育委員会が選考委員会の意見を聴いて奨学金の支給の可否を決定すると規定されておりますので、右ページの写しのとおり、平成27年7月1日付けで、厚木市久保奨学金奨学生選考委員会委員長宛て奨学金の支給決定について諮問をいたしました。
     なお、選考委員会からは既に答申をいただいておりますので、厚木市久保奨学金の支給決定については、後ほど報告事項2の中で報告させていただきます。
     以上でございます。よろしくお願いいたします。
  • 馬嶋委員長 ただいまの報告に対して何かございますか。
     よろしいですか。
     特になければ、報告事項1を終わります。
     次に、報告事項3、児童数・生徒数将来推計について報告をお願いいたします。
     教育総務課長。
  • 霜島教育総務課長 それでは、報告事項3、児童数・生徒数将来推計につきまして、御報告申し上げます。
     本件につきましては、将来の学校施設整備を始めとする教育環境の整備計画などに資するため、毎年度、児童・生徒数の将来推計値を算出しているものでございます。
     それでは、資料3を御覧いただきたいと思います。
     始めに、将来推計全体の傾向でございます。まず、平成27年5月1日現在の実数を基に、平成32年度までの5年間を推計いたしました。平成33年度から36年度までは、総合計画の人口見通しから通学区域ごとの人口変動率を算出し、平成32年度の推計値に乗じて算出をしております。
     また、学級数につきましては、小学校1年生から3年生までは35人学級、小学校4年生から中学校までは40人学級という設定でございます。
     上段の小学校を見ていただきますと、本年度の児童数が1万1,973人、平成36年度は1万901人、学級数は本年度が通常学級と特別支援学級の合計で462学級、平成36年度は418学級で、ともに本年度をピークに徐々に減少するとの推計でございます。
     次に、中学校ですが、生徒数は平成28年度の6,129人をピークに、学級数は本年度の209学級をピークに、徐々に減少していくことがグラフでも御確認いただけると思います。
     1枚おめくりいただきまして、この表は学校別の推計値でございます。推計値を算出するに当たりましては、市内で開発が行われているもの、マンションや大規模な宅地分譲を考慮しておりますが、本年度と次ページの平成36年度を比較してお話をさせていただきます。
     大きく変わると思われる学校、まず増加する小学校ですが、上から9校目にございます南毛利小学校は、本年度937人から平成36年度は1,056人と増加いたします。これは宅地分譲によるものと思われます。
     その2つ下の厚木第二小学校は、今年度の855人から940人へと約90人増加。また、その2つ下の戸室小学校は、本年度487人から666人へと約180人増加し、学級数も18クラスから25クラスへと大幅に増加をいたします。
     一方、大幅に減少が見込まれる学校ですが、同じく本年度と平成36年度を比較しますと、上から4つ目にございます荻野小学校は、本年度486人から36年度には199人と約290人減少、クラス数も18クラスから9クラスへと大きく減少をします。
     また、その2つ下の清水小学校は約100人減少、その2つ下の玉川小学校は平成35年度には100人を切ることになります。
     また、下から7校目の毛利台小学校は約230人減少、その下の上荻野小学校は約300人減少ということになります。さらに、その下に続きます飯山小学校、森の里小学校も大幅に減少し、1学年1学級のいわゆる単級となる見込みとなっております。
     次に、中学校ですが、一番上の厚木中学校は、832人から平成30年度まで一旦減少いたしますが、平成36年度は898人に再び増加、その2つ下の荻野中学校は、684人から来年度748人と急激に増加をいたしますが、平成36年度には511人に減少いたします。
     その3つ下の玉川中学校は、426人から260人へと約160人減少、その下の南毛利中学校は、725人から平成31年度に635人まで急激に減少しますが、平成36年度には813人と再び増加するという予測となります。また、林中学校も徐々に減少してまいります。
     以上お示ししたように、地区によって、増える学校と減る学校が出てきてまいります。
     次に、資料の参考でございますが、昭和33年度からの児童・生徒数の推移について、お示ししてあります。
     なお、今御説明しました内容につきましては、資料の「児童・生徒数将来推計について(平成27年度作成)」にも記載してございます。
     最後に、この推計につきましては、翌年度の予算編成などの基礎資料として、また、教室の確保などハード面や学区の再編成等に当たっての資料として活用していくもので、様々な計画を策定していく基礎資料となるものでございます。委員の皆様にも、将来の児童・生徒数がどのように推移していくのか参考にされ、今後御意見をいただく資料としていただければと思います。
     報告につきましては以上でございます。よろしくお願いいたします。
  • 馬嶋委員長 ただいまの報告に対して何かございますか。
     よろしいでしょうか。
     特になければ、報告事項3を終わります。
     次に、報告事項4、放射性物質の測定結果について報告をお願いいたします。
     保健給食課長。
  • 岩崎保健給食課長 報告事項4、放射性物質の測定結果につきまして御報告申し上げます。
     恐れ入りますが、資料4を御覧ください。
     始めに、6月15日から7月15日までの給食用食材の放射性物質の測定結果でございますが、御覧のページ及び裏面とその右側のページ全て不検出となっております。
     なお、最後の欄を御覧いただきたいと存じますが、7月15日の臨時検査につきましては、精密な測定を民間の専門機関に依頼し、ゲルマニウム半導体検出器で調理後の給食の放射性物質の測定を臨時に実施いたしました。その結果につきましても、全て不検出となっております。
     恐れ入りますが1枚おめくりいただき、裏面のページを御覧ください。
    学校給食用食材の測定につきましては、保護者の方からの要望を取り入れ、火曜日、木曜日に翌日の給食で使用する食材を1日3品目を限度として測定しているもので、6月分につきましては3名の保護者の方からの26品目の要望に対しまして、教育委員会が選定いたしました食材を合わせて24品目を測定いたしました。
     7月分につきましては、3名の保護者の方から26品目の要望に対して、15品目の測定をいたしました。
     なお、7月17日から夏期休業のため測定回数は5回となっております。
     今後におきましても、保護者の方から御要望があった食材を基本として測定をしてまいります。
     恐れ入りますが、右側のページを御覧ください。
     大気中放射線量の測定につきましては、環境農政部において、市内5カ所を観測地点として年4回の測定を実施しており、第2回目の7月9日の測定結果につきましては、数値的には今回も特に大きな変化は示してございません。
     私からは以上でございます。
  • 馬嶋委員長 スポーツ政策課長。
  • 古村スポーツ政策課長 続きまして、スポーツ政策課から、同じく放射性物質の測定結果につきまして御報告申し上げます。
     恐れ入りますが、資料4の最後のページを御覧ください。
     本件につきましては、本年7月1日から8月31日まで開場してございます、市営水泳プール水の放射性物質の測定結果の報告でございます。
     資料にもございますように、開場前の6月25日に検査を実施しており、測定結果は全て不検出となっております。
     なお、8月31日までの開場期間中、あと2回検査を実施する予定でおりますので、次回8月の定例会におきましても測定結果を御報告させていただく予定でございます。
     以上でございます。
  • 馬嶋委員長 ただいまの報告に対して何かございますか。
     よろしいでしょうか。
     特になければ、報告事項4を終わります。
     次に、報告事項5、学校給食費の未納者に対する法的措置について報告をお願いいたします。
     学校給食センター所長。
  • 落合学校給食センター所長 報告事項5、学校給食費の未納者に対する法的措置について、資料5に基づき説明させていただきます。
     本件につきましては、平成25年4月から始まった学校給食費の法改正による収納において、再三の督促にもかかわらず納付に応じない保護者に対しまして、法的措置を実施しようとするものです。
     恐れ入りますが資料5を御覧ください。
     最初に、1、学校給食費とはを御覧ください。学校給食費は、学校給食を喫食する児童等の保護者が公平に負担するもので、給食食材の購入費となっております。
     次に、2、学校給食費の督促・催告事務の流れのところを御覧ください。公平な負担を実現するため、担当者は徴収のための様々な努力を行っております。
     学校給食費につきましては、年額を11期に、中学校3年生は10期に分けまして納付いただいておりますが、納期限までに納付いただけない方に対しては、その納付期限の20日以内に、15日以内の期限を指定して督促状を送付いたします。
     督促にもかかわらず納付をしない場合は、催告の対象となります。下の枠、2、催告のところですが、催告の対象者には職員やコールセンターによる電話催告を行い、それでも納付がない場合には、催告書発送の対象として、随時、催告書を発送いたします。催告書の発行にもかかわらず納付がない場合には、再度の電話による催告や自宅を訪問し、直接催告いたします。
     そうした再三の催告にもかかわらず、納付に対して誠意がない方に対しまして、支払い督促等の法的措置を検討している旨を記した法的措置予告書の発送を行う予定で現在進めているところでございます。
     なお、納付相談があった方については原則除きますが、相談があって納付意思を表しても、一向に納付がない方については、誠意のないものとして扱わせいただきます。
     次に、3、未納状況を御覧ください。平成27年7月3日現在の未納状況についてですが、延べ人数で、平成25年度の未納者数は162人、平成26年度は474人となっております。
     そのうち平成25年度、26年度の11期全部の未納者は、それぞれ14人と61人となっており、合計で75人となっております。
     続きまして、4、法的措置の必要性と効果を御覧ください。今後におきましても、引き続き未納対策に取り組んでまいりますが、学校給食費の納付に全く応じない滞納者に対しましては、裁判所に支払い督促手続の申立てを行い、納付の履行を強く求め、負担の公平の責任を果たしてもらいたいと考えております。
     支払い督促の効果といたしましては、法的拘束力、法的手続の手段に訴えたことによる心理的な納付意識の向上により、納付が見込まれまして、また、本市の滞納に対する強い取組姿勢を示すことが滞納に対しての抑止力にもなり、納付期限内の納付促進も図られるものと考えております。
     続きまして、5、金銭の支払いを求める法的措置の比較を御覧ください。未納給食費の支払いを求める簡易裁判所における法的措置につきましては、民事訴訟を始めとする手続がございますが、特に、債権額の少ない場合や手続の簡便な方法として、支払い督促と少額訴訟の方法がございます。
     今回の支払い督促による法的措置を講じた理由といたしましては、出頭が不要であり、請求額・回数も制限がなく、費用も割安で書類審査のみという利点から、支払い督促の手続を選択しております。
     現在、支払い督促の申立て対象者を抽出しているところですが、平成25年度の第1期と第2期に未納があり、督促状、催告書、電話催告、戸別訪問しているにもかかわらず、全く納付に応じない約50件を予定しております。
     なお、最初の支払い督促申立ての実施時期につきましては、9月を予定しております。
     次に、6、支払い督促申立て後の手続についてですが、手順を踏んでも納付がなければ、最終的には保護者の財産の差押えを行うための強制執行を申し立てることになります。
     最後に付け加えさせていただきたいと思いますが、今回の支払い督促という手続を行うに当たって、担当課でもその対象者をどのように取り扱うか検討してまいりました。今回の対象者は、再三の催告にもかかわらず納付しない、連絡をいただけない、相談に来ない、相談しても守らないというケースがほとんどであり、また、納付できるのに納付をしない方であります。
     こうした中でも、万が一、本当に生活に困っている方がいらっしゃった場合には、今回の支払い督促という最終手段を契機に、分割納付等のお話をさせていただくとか、就学援助の申請を行っていただくなど便宜を図り、公平な負担の実現を図ってまいりたいと考えているところでございます。
     以上です。
  • 馬嶋委員長 ただいまの報告に対して何かございますか。
     山田委員。
  • 山田委員 学校給食の問題は、全国的にもいろいろ問題になっている中で、本当にいろいろな努力をされていると感じました。
     3の未納状況ですが、平成27年7月3日現在において、全期11期未納というのは、どういうことなのか教えていただけますか。
  • 馬嶋委員長 学校給食センター所長。
  • 落合学校給食センター所長 平成25年度未納者期数別内訳の表を御覧ください。
     給食費というのは、第1期から第11期まで年額を11期に分けていまして、それぞれの期別の滞納している人数を表にまとめたものがその表でございます。平成25年度の11期全部を未納されている方については14人、平成26年度の11期全部を未納されている方については61人いるということを表しているものでございます。
  • 山田委員 分かりました。いわゆる全部未納をされているという方が平成25年度には14人いて、平成26年度には61人ということですが、平成26年度に増えてしまった理由は何かあるのでしょうか。
  • 馬嶋委員長 学校給食センター所長。
  • 落合学校給食センター所長 平成25年度分につきましては、平成26年度に繰り越した滞納繰越調定額が800万円ほどございました。その後、平成26年度に、1年間かけて500万円ほど徴収しましたが、なお未納分が残っているものです。
     平成26年度分につきましては、ここで新たに滞納になったものですので、今現在の平成25年度分の未納額と比べると額が多いということになります。
  • 馬嶋委員長 ほかに何かございますでしょうか。
     よろしいですか。
     ほかになければ、報告事項5を終わります。
     次に、報告事項6、小島家住宅の国登録有形文化財(建造物)の登録について報告をお願いいたします。
     文化財保護課長。
  • 増田文化財保護課長 報告事項6、小島家住宅の国登録有形文化財(建造物)の登録について、御説明いたします。
     資料の6を御覧ください。
     この度、厚木市といたしましては初めての国登録有形文化財として、厚木市飯山に所在する小島家住宅主屋・蔵・門の3点が、国の文化審議会文化財分科会の審議・議決を経まして、第82回諮問分の登録有形文化財(建造物)として登録するよう、文部科学大臣に対し、7月17日に答申がございました。
     小島家住宅は、養蚕農家の特徴を備えていることによって、登録有形文化財登録基準1号(国土の歴史的景観に寄与しているもの)に該当するものとして登録されます。今後、官報に掲載され、プレートなどが渡される予定になってございます。
     建築年代でございますが、主屋、一般にいう母屋でございますが、明治18年頃、それから蔵も同時期のものと思われております。門につきましては、明治20年頃とされております。
     特徴といたしましては、主屋は養蚕農家の特徴を備え、正面、側面ともに切り上げて兜造としております。表門はケヤキの良材を用いております。
     裏面を御覧ください。
     一番上の写真が主屋の西面です。少し分かりづらいのですが、その上の部分が兜造ということになってございます。
     それから、母屋の座敷、蔵の正面、門の正面、門の内側、小島家住宅北側からの全体写真を掲載させていただきました。
     報告は以上でございます。よろしくお願い申し上げます。
  • 馬嶋委員長 ただいまの報告に対して何かございますか。
     よろしいですか。
     特になければ、報告事項6を終わります。
     それでは、ここで暫時休憩といたします。
     再開後は会議を非公開といたしますので、関係者以外の方は御退席ください。
     お疲れ様でした。
     なお、傍聴をいただいた方についても、これ以降、会議を非公開としますので御退席いただくようお願い申し上げます。

暫時休憩17時28分
再開時刻17時37分

  • 報告事項2、事務の臨時代理の報告について
    (資料に基づき説明し、了承された。)
  • 馬嶋委員長 ほかに何かございますか。
     ほかになければ、報告事項2を終わります。
     以上で、本日予定しておりました日程は全て終了いたしました。
     なお、非公開案件の資料については、事務局により処分いたしますので、後ほど回収させていただきます。
     これをもちまして、平成27年厚木市教育委員会7月定例会を閉会いたします

閉会時刻17時44分

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