令和7年厚木市議会第7回会議(12月定例会議)市民福祉常任委員会委員長報告

更新日:2025年12月23日

公開日:2025年12月23日

12月定例会議が終了しました。
こちらでは、12月22日の定例会議最終日に報告された市民福祉常任委員会の委員長報告をお知らせします。
なお、掲載は会議録が公開されるまでの期間になります。それ以降は会議録を御覧ください。

  ただいま議題となりました日程のうち、本委員会に付託されました案件につき、去る12月11日に市民福祉常任委員会を開きましたので、その経過と結果につきまして御報告申し上げます。

「議案第104号 厚木市特定教育・保育施設及び特定地域型保育事業の運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例について」及び
「議案第105号 厚木市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例の一部を改正する条例について」の2件は、一括審査し、委員から、
【質疑】今後のスケジュールは。
との質疑があり、理事者から、
【答弁】議決後に市として積極的なサポートを行い、認可と確認の申請を受け付け、審査を行い、結果を2月に通知をするとともに保護者等に周知する。3月に認定の申請受け付けと、結果を通知し、4月に事業の実施を考えている。
との答弁がありました。また、
【質疑】定員の設定や入所のルール化などの整理をどのように行うのか。
との質疑があり、理事者から、
【答弁】国のこども誰でも通園制度総合支援システムを利用し予約登録を行うため、予約は先着順となり、市で利用者の優先順位づけや利用調整などを行うことはない。
との答弁がありました。また、
【質疑】保護者はどこにお願いするのが良いのかなど、情報が錯綜(さくそう)して情報迷子にならないか懸念があるが対策は。
との質疑があり、理事者から、
【答弁】利用者が必要とするサービスを選択できるようにサービス内容を整理し、ホームページに情報を公開するときに併せて周知できるように検討している。
との答弁がありました。また、
【質疑】国の基準が3歳未満対象のため、3歳になった途端に対象から外れるが、年度末までとするとか、4月の入園などその次の段階までの期間が長い子供に関しての救済措置の協議はされたか。
との質疑があり、理事者から、
【答弁】3歳未満を基本としているため、3歳になった以降で、保育施設の使用希望があれば、類似事業の一時預かりや幼稚園などを紹介し、フォローする。
との答弁がありました。また、
【質疑】この制度で選んだ保育施設に3歳になってから優先的に入れるのか。今までのどおりの申請をするのか。
との質疑があり、理事者から、
【答弁】この制度を利用しているから優先的に入ることができるものではない。保育園や幼稚園などと別の制度のため、保育園に入りたい等の場合は今までどおり申請をする必要がある。
との答弁がありました。
議案第104号及び議案第105号の2件は、一括採決し、採決の結果は、賛成全員で原案のとおり可決すべきものと決しました。

「 陳情第17号 安全・安心の医療・介護提供体制を守るため、全てのケア労働者の処遇改善につなげる報酬10%以上の引上げを求める意見書を国に提出することを求める陳情 」は、委員から、
【質疑】報酬アップは利用者負担増にならないか。
との質疑があり、理事者から、
【答弁】令和8年度予算について、臨時報酬改定を検討すると新聞報道があるが、直接、保険料制度にかかるかはまだ分からない状況である。
との答弁がありました。また、
【意見】国は臨時的報酬改定等も検討し、履行される乖離(かいり)を埋めるための努力をしているのは認識しているが、84%の事業所は人手不足という調査結果があり、原因は低賃金にあるとされているため、採択である。
との意見がありました。また、
【意見】診療報酬が上がると利用者負担も上がると思う。大幅な底上げを全額国庫負担で行うことは他にも影響が出てくる可能性があり、「全額公費による賃上げ支援策」には同意できない。医療・介護等支援パッケージが閣議決定され、国で議論の最中のため、今、意見を上げるのは時期尚早と思い、不採択である。
との意見がありました。さらに、
【意見】現在、介護職員の賃上げを図る補助金財源を国会で審議中のため推移を見守るべきで、また、利用者負担、保険料負担までを考えると診療報酬にだけ焦点を当てて議論するのはバランスに欠けるため、会派では不採択と考える。
との意見がありました。
採決の結果は、賛成少数で 不採択すべきものと決しました。

「 陳情第18号 夜勤規制と大幅増員で安全・安心の医療・介護の実現を求める意見書を国に提出することを求める陳情 」は、委員から、
【質疑】地域医療構想調整会議、保健医療福祉推進会議の実施状況や内容は。
との質疑があり、理事者から、
【答弁】各会議ともに年に数回開催され、新たな地域医療構想を初めとする地域医療の在り方などについて検討をしている。
との答弁がありました。また、
【意見】厚木市はできることを最大限行(おこな)っており、夜勤労働者は半年に1回健康診断を受ける義務づけもされるなど、労働環境も改善してきている認識だが、処遇改善の加算は要件が厳しくて取得できない事業所が多いため、ケア労働者を守るために会派としては採択である。
との意見がありました。また、
【意見】陳情の項目3に、「保健所の増設など公衆衛生行政の体制を拡充すること」とあるが、保健所の増設に伴う負担を考えると慎重な判断が必要になるため、会派では不採択である。
との意見がありました。さらに、
【意見】夜勤交代制の労働について、16時間夜勤は17時から翌10時頃までの長時間勤務となるが、2交代制になるためシフトに入る回数が少なくなり翌日は休みになる。
あくまで受け手のとらえ方の問題であるが、会派でヒアリングした限りでは、16時間夜勤が働き手にとって絶対悪とは言えない事実があるため、会派では不採択と考える。
との意見がありました。
採決の結果は、賛成少数で 不採択すべきものと決しました。

「 陳情第19号 介護保険制度の抜本改善、大幅な処遇改善を求める意見書を国に提出することを求める陳情 」は、委員から、
【意見】採択である。訪問看護の事業所の運営が厳しく、補助する自治体も出てきており、一定の理解が必要と思っている。その他採択すべき理由は陳情第17号と同様である。
との意見がありました。また、
【意見】賃上げは補正予算に組み込まれ、高市首相の所信表明で医療・介護現場支援の早期実現を約束し、税と社会保障の一体改革について触れられており社会保障費の適正化に向けた従来の政策とは異なる新たな施策がセットで議論されていることが想定されるため会派としては不採択と考える。
さらに、陳情第17号と同じ理由で不採択である。
との意見がありました。
採決の結果は、賛成少数で 不採択すべきものと決しました。

以上で報告を終わります。
 

この記事に関するお問い合わせ先 inquiry

議会事務局 議会総務課 議事調査係
〒243-8511
厚木市中町3-17-17(市役所本庁舎5階)
電話番号:046-225-2701
ファックス番号:046-223-9535

メールフォームによるお問い合わせ