令和7年厚木市議会第6回会議(9月定例会議)環境教育分科会長報告

更新日:2025年10月08日

公開日:2025年10月08日

9月定例会議が終了しました。
こちらでは、10月3日の予算決算常任委員会に報告された環境教育分科会の分科会長報告をお知らせします。
なお、掲載は会議録が公開されるまでの期間になります。それ以降は会議録を御覧ください。

ただいま議題となりました日程のうち、本分科会に分担されました案件につき、去る9月17日と25日に予算決算常任委員会環境教育分科会を開きましたので、主な質疑につきまして御報告申し上げます。

初めに、9月17日に審査しました
「議案第92号 令和7年度厚木市一般会計補正予算 第4号 所管科目」は
委員から
【質疑】再生可能エネルギー機器維持管理事業費について、南毛利中学校の太陽光発電設備の状況は。
との質疑があり、理事者から
【答弁】パワーコンディショナーが故障し、太陽光パネルで発電した電力を使用することができていない。
との答弁がありました。さらに
【質疑】市が修繕しなければならない機器は、どの程度あるのか。
との質疑があり、理事者から
【答弁】令和6年末では、41箇所の公共施設に設置されている。そのうち25施設は市が管理しており、それ以外の施設は、事業者が設置及び維持管理を行い、市は電力を購入するPPAモデルの契約形態となっている。
との答弁がありました。また
【質疑】獣害防護柵維持管理事業費について、今回補正となった理由は。
との質疑があり、理事者から
【答弁】ナラ枯れによる倒木によって獣害防護柵が倒壊した箇所があり、また、いつ倒木するか分からない危険木が多数存在することから、防護柵点検時の安全確保や防護柵の倒壊防止を図るものである。現在、危険木の伐採や一部の倒木処理を進めており、今回の補正では、残りの倒木処理と倒木によって倒壊した柵と柵に不具合が生じている箇所の修繕を年度内に行う予定である。
との答弁がありました。

続きまして、
「議案第93号 令和7年度厚木市学校給食事業特別会計補正予算 第1号」は
委員から
【質疑】学校給食費無償化対応繰出金について、今回の増額は食材費の高騰が原因と聞いているが、どのような食材が高騰しているか。
との質疑があり、理事者から
【答弁】ほとんどすべての食材の価格が高騰しており、令和6年度の落札額と比較して、平均で約22%上昇している。主な食材として、牛乳は5.1%、米は63.5%、ニンジンは27.5%、鶏のもも肉は14.1%、さばの切り身は16.9%上昇している。
との答弁がありました。さらに
【質疑】現在、さらに米の価格が上昇しているが、今回の補正額で賄えるのか。
との質疑があり、理事者から
【答弁】今後、米や野菜の値段が上昇することが予想されるが、補正額は実績に基づいて算出している。
との答弁がありました。さらに
【質疑】学校給食で使用されている地元産の食材の使用状況は。
との質疑があり、理事者から
【答弁】厚木市農協と提携し、パクパクあつぎ産デーとして、月に5回、厚木産の食材を使用した給食を提供している。
との答弁がありました。

以上が、9月17日に行いました分科会の審査概要であります。

続きまして、9月25日に行いました、決算議案審査について御報告申し上げます。 
決算議案審査では、本分科会に分担されました3件について、決算書及び関係書類を基に、行政効果、財源の確保、予算執行の状況等について詳細な審査を行いましたので、主な質疑について御報告いたします。

初めに、
「議案第77号 令和6年度厚木市一般会計歳入歳出決算所管科目」は
委員から
【質疑】市民相談事業について、弁護士による法律相談を実施している目的は。
との質疑があり、理事者から
【答弁】市民が日常生活で抱える法律上の問題について助言を行うためである。
との答弁がありました。さらに
【質疑】相談回数を1回のみの30分としている理由は。
との質疑があり、理事者から
【答弁】市が法律上の相談案件を解決するまでの対応は難しいためである。
との答弁がありました。さらに
【質疑】相談に来た方の満足度は調査しているか。
との質疑があり、理事者から
【答弁】相談者から意見を聞くなどして、状況を把握している。
との答弁がありました。また
【質疑】防犯活動事業について、かけこみポイントは、どのように決定し、現在いくつあるのか。
との質疑があり、理事者から
【答弁】登録を希望する家庭や店舗から申請をいただいており、令和6年度末の登録件数は1910件である。
との答弁がありました。さらに
【質疑】登録者に対して、定期的に継続意向の確認をしているのか。
との質疑があり、理事者から
【答弁】令和元年度に調査を実施している。
との答弁がありました。さらに
【質疑】学校や自治会と連携を図っているのか。
との質疑があり、理事者から
【答弁】市立小学校では、毎年、就学説明会でチラシを配布し、申し込み先を学校で行うなどの連携を図っている。自治会とは、今後、周知等を進めていきたい。
との答弁がありました。さらに
【質疑】児童や生徒に対して、かけこみポイントの場所をどのように周知しているのか。
との質疑があり、理事者から
【答弁】学校の役員、関係団体を経由した周知を行っている。
との答弁がありました。また
【質疑】生物多様性あつぎ戦略推進事業について、市民協働による外来種駆除の内容は。
との質疑があり、理事者から
【答弁】広町公園にて、公募で参加した市民と、特定外来生物であるアメリカザリガニなどの駆除を行った。
との答弁がありました。さらに
【質疑】オオタカ等観察調査の内容は。
との質疑があり、理事者から
【答弁】厚木市レッドデータブックにおいて絶滅危惧種に分類される希少な鳥類の分布及び繁殖状況を調査することで、生息状況の経年変化を把握しており、令和6年度はヒクイナの観察調査を実施した。
との答弁がありました。また
【質疑】カーボンニュートラル推進事業について、公共施設への太陽光設備設置による年間発電量と電気代相当額は。
との質疑があり、理事者から
【答弁】令和6年度は17施設に整備し、年度末までに合計で12万3039キロワットアワーの発電量があり、電気代相当額は198万4076円と試算している。
との答弁がありました。さらに
【質疑】カーボンニュートラルプラットフォームの成果指標は。
との質疑があり、理事者から
【答弁】市民や事業者が容易にカーボンニュートラルに関する情報を得ることができること、また、中小企業が取り組みを進める動機づけや参考となる情報発信することを目的としているため、ページビュー数が成果指標と考えている。
との答弁がありました。また
【質疑】公衆トイレ維持管理事業について、市民からどのような声があるか。
との質疑があり、理事者から
【答弁】みんなのトイレについては、バリアフリー化に取り組むとともに、ユニバーサルデザインに配慮してほしいなどの意見があった。
との答弁がありました。さらに
【質疑】ベビーチェア設置についての協議はあったのか。
との質疑があり、理事者から
【答弁】子育て世帯を含む多様な利用者に配慮したバリアフリー対応とするため、設置に向けて研究を進めたい。
との答弁がありました。また
【質疑】EVごみ収集車導入事業について、決算額の内訳は。
との質疑があり、理事者から
【答弁】2台のリース料として、1台目が529万1880円、2台目が594万円であり、急速充電器に係る電気料金が86万595円となっている。
との答弁がありました。さらに
【質疑】ディーゼルごみ収集車との費用を比較しているか。
との質疑があり、理事者から
【答弁】EV車のリース期間5年間で、整備費用や電気代を含め、1台当たり約3000万円である。ディーゼル車は、車体の購入費が約1300万円であり、5年間の整備費用や燃料代を含めると約1700万円である。
との答弁がありました。さらに
【質疑】EV車のCO2削減効果は。
との質疑があり、理事者から
【答弁】軽油1リットルを消費した場合と比較すると、2.6キログラムのCO2排出量の削減が可能である。令和6年度のディーゼル車1台当たりの年間平均軽油消費量は2105リットルであるため、単純計算で5473キログラムのCO2排出が削減された。
との答弁がありました。さらに
【質疑】EV車の導入に対して、どのような反響があったか。
との質疑があり、理事者から
【答弁】令和6年度に自治体や団体から3件の視察を受け、静音性や振動性、環境負荷の低減等について高い関心を得た。
との答弁がありました。さらに
【質疑】費用面や環境配慮の観点、課題等を踏まえて、全体をどのように捉えているか。
との質疑があり、理事者から
【答弁】ディーゼル車両と比較して費用が約2倍であること、また、走行距離などにより収集エリアを限定せざるを得ない状況があることを踏まえ、現状では本格導入は難しい。今後の価格の動向や走行距離の改善について調査研究を継続したい。
との答弁がありました。また
【質疑】鳥獣等被害対策事業において、各地区の野生鳥獣による農作物被害件数は。
との質疑があり、理事者から
【答弁】令和6年度では、小鮎地区55件、荻野地区47件、依知地区13件、玉川地区12件、南毛利地区と相川地区で、それぞれ7件、睦合地区6件の合計147件となっている。なお、家庭菜園などによる被害の通報は20件程度である。
との答弁がありました。さらに
【質疑】野生鳥獣別の農作物の被害金額は。
との質疑があり、理事者から
【答弁】令和6年度の被害金額は478万8000円であり、鳥獣別では、シカによる被害が174万5000円、ムクドリが121万9000円、イノシシが71万9000円、ニホンザルが49万7000円、カラスが17万8000円、アライグマが16万8000円となっている。
との答弁がありました。さらに
【質疑】ニホンザルの被害に関する対策は。
との質疑があり、理事者から
【答弁】令和6年度は、厚木市シルバー人材センターへの委託による359日の追い払い業務、また、専門知識を有する業者の委託による90日間の追い上げを行った。また、耕作者へは獣害防護柵22件の補助金を交付した。
との答弁がありました。また
【質疑】外国籍児童・生徒等支援事業について、日本語指導協力者の人数と言語は。
との質疑があり、理事者から
【答弁】令和6年度は34人で、対応している言語は13言語である。内訳は、英語12人、スペイン語10人、中国語7人、タガログ語4人、ベトナム語2人、ポルトガル語3人、クメール語1人、タミル語2人、シンハラ語2人、ラオス語1人、タイ語1人、モンゴル語2人、日本語8人となっており、複数言語を担当する者も含まれている。
との答弁がありました。さらに
【質疑】支援が得られない言語はあるか。
との質疑があり、理事者から
【答弁】協力者を派遣できなかった言語は、ロシア語、ヒンディー語、ウルドゥー語、ペルシア語、バロチ語、パンジャブ語の6言語である。
との答弁がありました。さらに
【質疑】協力者がいない言語への対応は。
との質疑があり、理事者から
【答弁】現状では、翻訳ソフト等を活用して対応している。なお、市内の日本語支援のボランティア団体等に対し、協力者についての情報提供を行うことで、新たな協力者の確保に努めている。
との答弁がありました。さらに
【質疑】国際教室の設置校数は。
との質疑があり、理事者から
【答弁】令和6年度は、小学校14校、中学校6校に設置している。
との答弁がありました。さらに
【質疑】国際教室に通っている児童・生徒数は。
との質疑があり、理事者から
【答弁】令和6年5月1日時点で、小学校が243人、中学校が63人の合計306人である。
との答弁がありました。また
【質疑】部活動等支援事業について、部活動指導員と部活動指導協力者の違いは。
との質疑があり、理事者から
【答弁】指導員は、校外活動への引率などの部活動顧問教員と同様の指導を行っており、協力者は、部活動顧問教員の指導計画に従い、顧問教員を支援し、生徒の技術指導を行っている。
との答弁がありました。さらに
【質疑】それぞれ人数と年齢は。
との質疑があり、理事者から
【答弁】令和6年度末時点で、市内全中学校に対し、指導員を7名、協力者を63名派遣している。指導員の年齢は20歳代が1名、30歳代が1名、50歳代が1名、60歳代が2名、70歳代が2名である。協力者は、20歳代が13名、30歳代が10名、40歳代が14名、50歳代が11名、60歳代が11名、70歳代が2名、80歳代が2名となっており、平均年齢は44.8歳となっている。
との答弁がありました。さらに
【質疑】それぞれの報酬は。
との質疑があり、理事者から
【答弁】指導員は1時間当たり1260円、交通費は別途支給となっている。協力者は、1回当たり2時間程度の交通費込みで3000円となっている。
との答弁がありました。

続きまして、
「議案第82号 令和6年度厚木市学校給食事業特別会計歳入歳出決算について」は
委員から
【質疑】学校給食用食材費について、令和6年度の食材費高騰にはどのように対応したのか。
との質疑があり、理事者から
【答弁】食材の代用など献立の工夫により、食材費の抑制に努めてきた。
との答弁がありました。さらに
【質疑】市ホームページで食材の産地を公表しているが、国産品を外国産品に変更したことはあるか。
との質疑があり、理事者から
【答弁】生鮮食品は一部の果物を除き、国産品を使用しており、物価高騰対策として外国産品は使用していない。
との答弁がありました。

以上が、本分科会に分担されました決算議案の審査概要であります。

最後に、決算審査を踏まえ、本分科会の要望事項について、申し上げます。

1 農業振興を図るため、就農環境整備や老朽化した農道及び施設の再整備に向けた農林水産業費の拡充を検討されたい。また、地球温暖化などを原因とする米や野菜等の価格が高騰する中、カーボンニュートラルを意識した都市型スマート農業の支援を進めるとともに、新規就農施策の充実を図られたい。

2 憲法で保障されている「基本的人権」や「教育を受ける権利」などに関する教職員に向けた研修の充実を図られたい。また、部活動指導員及び協力者の報酬の改善を図られたい。

3 交通死亡事故ゼロに向けた周知・啓発をより一層推進するため、現在の取組を継続するとともに、SNSを活用するなど配布物のデジタル化を推進されたい。

以上で報告を終わります。

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