令和7年厚木市議会第6回会議(9月定例会議)市民福祉分科会長報告

更新日:2025年10月08日

公開日:2025年10月08日

9月定例会議が終了しました。
こちらでは、10月3日の予算決算常任委員会に報告された市民福祉分科会の分科会長報告をお知らせします。
なお、掲載は会議録が公開されるまでの期間になります。それ以降は会議録を御覧ください。

ただ今議題となりました日程のうち、本分科会に分担されました案件につき、去る9月16日と24日に予算決算常任委員会 市民福祉分科会を開きましたので、主な質疑につきまして御報告申し上げます。

まず初めに、9月16日に審査いたしました、
「議案第92号 令和7年度厚木市一般会計補正予算 第4号 所管科目 」は、委員から
【質疑】児童館維持管理事業費について、撤去する遊具の場所は。
との質疑があり、理事者から
【答弁】アスレチックすべり台は愛甲児童館と岡田児童館、ジャングルジムすべり台は鳶尾児童館、スプリング遊具は上戸田児童館と下古沢児童館、スイング遊具は七沢児童館と下古沢児童館である。
との答弁がありました。

以上が、9月16日に行いました分科会の審査概要であります。

続きまして、9月24日に行いました、決算議案審査について御報告申し上げます。
決算議案審査では、本分科会に分担されました5件について、決算書及び関係書類を基に、行政効果、財源の確保、予算執行の状況等について詳細な審査を行いましたので、主な質疑について御報告いたします。

初めに、
「議案第77号 令和6年度厚木市一般会計歳入歳出決算について 所管科目」は、委員から
【質疑】遺族援護事業経費について、不用額が出た要因は。
との質疑があり、理事者から
【答弁】経費の内訳は、市内慰霊施設の清掃や樹木剪定、一部の土地賃借料にかかる費用、神奈川県戦没者追悼式に関わる遺族送迎バス借上料や供花料などであるが、コロナ禍以降、バスを借り上げての送迎は実施していないこと、また、各慰霊施設の樹木剪定は、専門性を要する業務と、職員が対応できるものとを精査し対応したことで支出が抑えられた。
の答弁がありました。また、
【質疑】自動交付機・コンビニ交付事務費について、不用額が出た理由は。
との質疑があり、理事者から
【答弁】過去のコンビニ交付利用状況を根拠に高い目標を持った上昇率を掛け、試算し、コンビニエンスストアへの委託費として予算化したが、当初の見込みに利用件数が届かなかったことが主な理由である。
との答弁がありました。さらに、
【質疑】自動交付機の運用終了の理由とその周知は。
との質疑があり、理事者から
【答弁】平成28年1月から、市役所本庁舎1階に設置していた証明書の交付機である。マイナンバーカードを利用して、来庁者の操作によって各種証明書が取得できる機械であったが、新紙幣への対応ができないことや、不具合が生じた際の部品の入手が困難になったことなどから、安定した運用ができないため、令和7年3月末で運用を終了した。その際、広報あつぎ、公民館だより、市ホームページ、市公式LINE等、様々な媒体で適切な時期をとらえ周知した。
との答弁がありました。さらに、
【質疑】コンビニ交付を利用した市民の声は。
との質疑があり、理事者から
【答弁】夜間や休日に取得できて助かる、全国どこでも待たずに利用できて便利、窓口に行く手間が省ける、とても簡単で驚いた など利便性にかかるご意見を多くいただいている。
との答弁がありました。また、
【質疑】総合窓口整備事業について、令和6年度に検討された内容は。
との質疑があり、理事者から
【答弁】税、福祉、子供の窓口にも順次利用を拡大していくこととし、今年度及び8年度に、一人一人に合わせた案内リストを作成する迷わない窓口及び手続き関係課へ申請者の情報共有を行う言わない窓口を実現し、令和9年度以降、市民課で可能な限り代理受付を行う動かない窓口の実現を目指すことである。
との答弁がありました。また、
【質疑】保育士確保対策事業について、申請件数が伸び悩みをしているようだが、内容の見直しを検討したか。
との質疑があり、理事者から
【答弁】助成金の条件の見直し等を検討したが、実施には至っていない。
との答弁がありました。さらに、
【質疑】就職フェアの実績は。また、幼稚園協会から同時開催の要望があるが検討は。
との質疑があり、理事者から
【答弁】令和6年度の実績は、6月8日22人、8月9日12人、9月28日14人である。また、幼稚園協会との同時開催は、令和7年度は、会場確保等の事情から実施が困難であるため、令和8年度の開催に向けて調整を進める。
との答弁がありました。また、
【質疑】青少年関係団体育成事業について、子ども会の現状は。
との質疑があり、理事者から
【答弁】令和6年度の会員数は1369人、加入率は全小学校児童に対して13.4%、単位子ども会数は51団体で、会員、単位子ども会数ともに減少している。保護者が仕事等で忙しくて役員ができないため子ども会に入会しない、役員の順番が回ってくるであろう子供が高学年に達する前に子ども会を抜けてしまう、休日の子供自身の過ごし方が遊びや習い事などの選択の範囲が広がったことにより子ども会への関心が薄れたことも担い手不足の一因と考えている。
との答弁がありました。さらに、
【質疑】子ども会の解散などの状況は。
との質疑があり、理事者から
【答弁】令和2年から3年になった時に6団体が減少している。その後、4年度には8団体、5年度には6団体、6年度には3団体が減少している。
との答弁がありました。さらに、
【質疑】解散の防止策は。
との質疑があり、理事者から
【答弁】子ども会育成連絡協議会で「あつぎっ子ばんざい!」という広報紙を創刊し、教育委員会にも協力をいただき全小学校、全児童に配布し、子ども会の周知に努めている。
との答弁がありました。また、
【質疑】老人クラブ指導育成事業について、老人クラブ連合会への補助金の内訳は。
との質疑があり、理事者から
【答弁】職員給与、手当等の老人クラブ事務管理費が522万4944円。
表彰式やその他事業の生きがい推進事業費が94万3616円。広報費等の一般事業費が7万6030円。74クラブへの育成費の単位クラブ等育成費が206万5300円である。
との答弁がありました。さらに、
【質疑】地区ごとの老人クラブの取扱いと指導育成は。
との質疑があり、理事者から
【答弁】単位老人クラブは、各地区でそのクラブの目的に賛同している方が募って集まる形で、公民館区という扱いではなく各地域でクラブを作っている状況で、市の老人クラブの中で登録をしている地区の団体という扱いになっている。また、老人クラブ連合会の補助金の中で単位クラブ等への育成費として、令和6年度は74クラブ2グループ28人に補助をしている。
との答弁がありました。また、
【質疑】成人歯科健康診査事業について、20歳代30歳代に対象を拡大したが受診者数は。
との質疑があり、理事者から
【答弁】20歳が132人、30歳が158人である。
との答弁がありました。さらに、
【質疑】周知方法で工夫した点は。
との質疑があり、理事者から
【答弁】対象者に、はがきによる個別通知で受診券を送付しているほか、市ホームページ、広報あつぎ、LINE等のSNSで周知を行っている。
との答弁がありました。また、
【質疑】病院群輪番制病院補助金について、令和5年度から6病院から4病院になったが、輪番制への対応が厳しいという声は上がっていないか。
との質疑があり、理事者から
【答弁】厚木病院協会からは、現在のところ救急患者の受け入れ対応はできていると伺っている。
との答弁がありました。さらに、
【質疑】市民への救急医療 適正利用の周知の取組は。
との質疑があり、理事者から
【答弁】あつぎ健康相談ダイヤル24で、救急に連絡をする必要性があるかの判断をしていただき、救急へ案内をし、救急医療体制の確保をしている。
との答弁がありました。

「議案第79号 令和6年度厚木市後期高齢者医療事業特別会計歳入歳出決算について」は、委員から
【質疑】人間ドック助成事業について、受けて欲しい方々の人数を把握しているか。
との質疑があり、理事者から
【答弁】理想は後期高齢者医療に加入されている皆さんに、健診か、人間ドック、いずれかを受けていただければと考えており、被保険者は約3万2000人である。
との答弁がありました。

「議案第80号 令和6年度厚木市国民健康保険事業特別会計歳入歳出決算について」は、委員から
【質疑】国民健康保険料について、滞納に対する状況は。
との質疑があり、理事者から
【答弁】保険料の納め忘れのないように、口座振替の勧奨、キャッシュレス決済の導入など、納付機会、納付方法の多様化を図っている。新規滞納者を増やさないためにも、現年分の滞納者には、督促状や催告書の発送、口座振替の推進や、コールセンターでの早期の納付勧奨、資格の適正化などにより接触機会を増やし、納付相談等を根気強く行っている。また、滞納繰越分は6月に全件を収納課に移管し、専門的な視点から、納付約束不履行者や、財産があるのに納付しない悪質な滞納者に対し、財産調査等を行い預貯金の差し押さえなどの滞納処分を実施している。今後も連携し収納率の向上を図り、収入未済額の圧縮に努める。
との答弁がありました。

「議案第81号 令和6年度厚木市介護保険事業特別会計歳入歳出決算について」は、委員から
【質疑】介護認定審査会運営費について、審査会の資料の読み込みの負担軽減を図るなどの工夫もされているとのことだが、ほかに審査委員の負担軽減策があったか。
との質疑があり、理事者から
【答弁】令和6年度の新たな軽減策等はない。
との答弁がありました。

「議案第83号 令和6年度厚木市病院事業会計決算について」は、委員から
【質疑】病院運営全体について、7割近くの病院が赤字経営との調査があり、日本の病院を取り巻く現状に大変危機的な意識を持っている。病院が担う役割と医療を守り続けるための取組の大切さを市民、特に国に発信し共有する必要性があるのではないか。
との質疑があり、理事者から
【答弁】6月に骨太の方針2025で、初めて医療関係経費に経済物価動向に相当する加算分を上乗せしていく方向性が閣議決定された。これからの国の予算編成と来春予定している診療報酬改定を注視し我々も意見を出していきたい。
今年度は、厚木市、あるいは市立病院として、国県に要望し、首長と神奈川県知事の懇談会の中でも地域の公立病院の置かれている立場や現状を説明した。
との答弁がありました。

以上が、本分科会に分担されました決算議案の審査概要であります。
最後に、決算審査を踏まえ、本分科会の要望事項について申し上げます。

1 社会的要請が高まる障害児・者や子育て世代への支援など、複雑多岐にわたる現場の人材獲得に高いハードルがあるため、適切な予算を確保し人員確保、人員配置を検討されたい。

2 義務的経費や施設の維持経費が増額しているため、経費節減や見直しを図られたい。なお、予算編成に当たっては、市民生活に大きな影響を及ぼさないよう、事業の統合や縮小を見極め来年度予算に反映されたい。

3 幅広い世代への健康教育の推進により、健康寿命延伸を進めることで、福祉、医療、介護分野の負担を軽減し持続可能な行政運営に取り組むとともに、子供を安心して産み育てることができる環境の充実に努められたい。
以上で報告を終わります。

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