「豊かでおいしい水」は地域の森林が育んでいます

更新日:2021年07月09日

公開日:2021年04月01日

 市域の約3割を占める森林のうち、その約7割が水源エリアとなっており、水源地として豊富で良質な水の恵みを流域にもたらしています。この豊かな水源地域の森林を次の世代に確実に引き継ぐため、森林を再生し保全する取組みが必要です。
 そのため、市や県では手入れ不足により荒廃が進んだ森林の健康と活力を取り戻し、良質な水資源を確保するため、水源環境保全税などを用い、間伐・枝打ちなどの森林整備を進め、水源の森林づくりエリアの再生に取り組んでいます。また、水源の森林づくりエリア以外の森林についても地域水源林エリアとして整備を行っています。
 また、ボランティア団体による市民参加の森林整備活動も行われており、市はこれらの団体と協働して、市民と行政が一体となった森林づくりを進めています。

水源環境保全税

 水源環境の保全・再生は、長期にわたり、継続的、安定的に行う必要があります。そこで、神奈川県では、平成17年に「かながわ水源環境保全・再生施策大綱」を策定し、平成19年度以降の20年間における取組全体の基本方針を示すとともに、この施策大綱に基づき、第1期(平成19年度~23年度)の5年間に取り込む特別対策事業について、「かながわ水源環境保全・再生実行5か年計画」を策定しました。その特別対策を推進する財源として、個人県民税の均等割と所得割に対する超過課税が負担されています。
 神奈川県では、施策大綱に沿って、引き続き第2期(平成24年度~28年度)の実行5か年計画を策定するとともに、その財源として、神奈川県議会の議決により、個人県民税の超過課税(納税者一人当たりの平均負担額 年額約890円)を5年間延長することとなりました。

取り組みの例

間伐

育成段階に森林において樹木の混み具合に応じて、育成する樹木の一部を伐採(間引き)し、残存木の成長を促進する作業です。この作業により生産された丸太が間伐材です。間伐を行わないと、しっかり根が張れず、元気に育ちません。また、地面が暗くなって、下草が生えず、土壌が弱くなり、土砂崩れの原因ともなります。

フェンスの奥の木々が所狭しと生えている写真

(間伐前の森林)

間伐後木々の間隔が広がり奥の空が見える写真

(間伐後の森林)

枝打ち

枝を根元から伐る作業です。枝打ちを行わないと、木が成長してくると枝が繁り、森の中を暗くします。暗くなると草が生えず、地面がむき出しになって、土砂崩れの原因になります。他にも枝が枯れやすくなり、病気の原因にもなります。また、枝打ちをすることにより木目のきれいな木材となります。

水源の森林づくりエリア

公益的機能の高い森林づくりを目指すため、神奈川県が城山ダム、宮ヶ瀬ダム及び三保ダムの上流を中心として、私有林に対して公的管理・支援を行うために設定された約61,600ヘクタールの対象エリアです。
厚木市内の水源の森林づくりエリアは、下記のファイルで確認できます。

関連ファイル

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