【8月23日】玉川公民館で被爆ピアノコンサートを開催

ピアノについて語る矢川さん

演奏を聞く参加者たち

ピアノの音色で平和を思う

音楽や講演を通じて平和の尊さを考える「被爆ピアノコンサート」が8月23日、玉川公民館（七沢175-6）で開催されました。市民の皆さん100人が広島で被爆したピアノの音色を聞き、平和への思いを新たにしました。

このイベントは、地域で平和の大切さを考えるために玉川地区地域づくり推進委員会が主催し、今年で2回目。昨年に続き「被爆ピアノ」を自前のトラックで全国に運ぶ調律師の矢川光則さん（72）を招きました。

この日、会場は厚木市出身の風船アーティストのMIYUKIさん（42）と地域住民の皆さんが平和をテーマに装飾。初めに矢川さんがピアノの来歴を交えながら講演しました。矢川さんは「このピアノは広島で被爆した方が幼い頃から大切にしていた。来年は終戦80年を迎える。このコンサートが平和の尊さを考えるきっかけになってくれるとうれしい」と話しました。続いて地域住民の方3人と厚木市にゆかりのある音楽家9人が被爆ピアノで演奏を披露。ピアノの音色を聞きながら、参加者たちは平和の尊さを改めて考えました。

孫と一緒に参加した東本幸子さん（75・七沢）は「被爆ピアノのコンサートには初めて参加した。演奏者の方の話や貴重なピアノの音色を聞いて、親の戦争体験の話を思い出した」と話しました。孫の美陽さん（9）は「今のピアノと全く違う音でびっくりした。戦争を乗り越えてきたピアノの音を聞けて、とても感動した」と真剣な表情を見せました。

厚木市ではこの日、保健福祉センターで戦没者追悼式が開かれ、平和への決意を新たにしました。

問い合わせ玉川公民館046-248-0006

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