【厚木市地域包括ケア推進会議】令和4年度 第2回会議結果

更新日:2023年01月12日

公開日:2023年01月12日

会議経過報告

会議名

令和4年度第2回厚木市地域包括ケア推進会議

会議主管課

福祉部 地域包括ケア推進課

開催日時

令和4年12月22日(木曜日) 15:30~16:40

開催場所

第二庁舎16階 会議室A・B

出席者

〇厚木市地域包括ケア推進会議委員10人

〇福祉部(部長、地域包括ケア推進課長、福祉総務課長、生活福祉課長、介護福祉課介護給付係長、介護福祉課高齢者支援係長、地域包括ケア推進係長及び係員)

〇市民健康部(部長、健康長寿推進課長)

説明者 事務局(地域包括ケア推進係)

 

傍聴者 なし

委員15人中 10人出席(過半数)により会議は成立

会議の経過は次のとおりです。

1 開 会(事務局)

2 あいさつ
(1)会長
(2)福祉部長

3 案件
(1)今後の事業の進め方の再検討について

〇会長:在宅医療・介護連携推進事業の今後の事業の進め方の再検討について、事務局から説明をお願いします。

〇事務局:前回の会議において、委員の皆様には、4つの場面ごとの「目指すべき姿」とそれを実現するために「現在の課題」とその対策について御審議していただきました。今回、前回の会議で出た御意見を反映させていただきました。

= 資料1により事務局から説明 =

〇会長:御意見、御質問などがあればお願いします。

〇委員:資料1の9ページのところで、2点あります。
課題2の対策4と課題4の対策5に関わるところですが、地域では、ケアマネジャー、ヘルパーさんが足りないという意見をよく聞きます。 利用状況、厚木市の特徴を、どのように他の地域と比較していますか。 介護サービス事業所が多く、専門職同士でも確認ができないところがありますので、分析しているものがあれば提供していただければと思います。 また、どのような改善方法があるのか、伺わせていただければと思います。

〇介護給付係長:ケアマネジャーに関するデータについては、現状では分析しておりません。 また、他市と比較できる指標については、データがないため、分析はできておりません。今後、介護保険事業計画を策定するに当たって、国から指標が示された場合には、随時、対応していきます。 データについては、御提示、御提案をいただければ、データが取れるかどうか、実現可能かどうかなど、検討させていただきます。

〇会長:検討という形でお願いします。

(2)在宅医療介護連携推進事業の評価指標について

〇事務局:在宅医療の評価指標について、在宅医療の4つの場面別に目指すべき姿、課題と対策を挙げており、対策については、評価し、取り組み、改善につなげ、目指すべき姿に近づけていきたいと思います。
資料2-1を御覧ください。取組指標の視点について、4つの課題を項目別にまとめさせていただきました。上から、各種データ、地域の医療・介護の資源の把握及び情報共有、構築の推進、連携及び顔がわかる関係づくり。相談支援、地域住民への普及啓発に分けることができます。 資料では、事業の進捗状況と客観的な評価指標、主観的な評価指標を挙げさせていただいております。行政が作成する評価指標は、多くが数字で、ここでいう客観的な評価指標に当たるものとなります。
在宅事業の評価指標で言えば、これまで挙がった対策を何回実施したか、何回講座を開いたか、などが考えられます。 このような数字については、客観的で分かりやすいものですが、これだけでは、事業の質を正しく評価できるとは考えておりません。
一方、主観的な評価については、出前講座に参加いただいた方にアンケートを依頼してデータを取ることを考えております。例えば、ACPであれば、
・講座を受講したことで、ACPについて理解することができたか。
・人生の最期を考えるきっかけとすることができたか。
・講座を受講したことで家族等と話し合おうと思ったか。
などについての回答割合が考えられます。

〇会長:ただいまの説明に関しては、客観的に評価していくものと、主観的に評価していくものとがあるということですが、これについて何か御質問、御意見のある方はお願いします。

〇会長:主観的なデータは、アンケートで取るのでしょうか。その場合、地域の方の意識がどうなっているのかというところを調べるのでしょうか。

〇事務局:アンケートで、意識の変化を調べることを考えています。

〇会長:御意見はございませんか。よろしいでしょうか。 それでは、事務局から、資料2-2の説明をお願いします。

= 資料2-2により事務局から説明 =

〇会長:指標については、こういう項目で評価していこうということで、日常の療養支援、それの課題1と2ということで、これを埋めていって、それを元に評価していこうということですね。 まずは、課題1と2について、皆様から御意見があれば、お願いいたします。

〇委員:評価指標は分かるのですが、具体的な目標値はどのようにするのでしょうか。ここまでいったので成功、実施したけれどもダメだった。というような、客観的な数値があれば良いのですが、現在は目標値が無く、フワッとしたものになっていると思います。

〇福祉部長:目標値については、次の段階と考えております。まずは、こういう指標が良いのではないかという、指標の項目建てをさせていただいて、次のステップで、目標値を考えられればと考えております。

〇委員:書いてあるものを、誰が集約して、誰が実施するのかということが見えていた方が良いと思います。 また、市民向けの講座を自治会向けに行った回数とか、そういう情報もあったほうが良いですね。

〇会長:具体的な指標値は、主観的なものと客観的を一緒に表示しますか。それとも、分けて表示しますか。

〇事務局:具体的に書かせていただいたものは、課題1にもありますが、ハンドブックの作成については、事業の進捗状況になります。 それ以外に、参加者数など客観的に見ることができるものと、主観的なものについて、経年的に追っていくことを考えております。 それで、達成できているのかというところは、ひとつずつ追っていて、全体を見て評価していこうと考えております。

〇会長:委員の皆様から、すでに出ている指標以外で、これはやった方が良いのではというものがあれば、御提案ください。

〇委員:課題3の多職種の情報共有のところで、一時期、医療機関・介護サービス事業所などの情報連携に使用することができるICTツール(情報システム)について議論していましたが、今、近隣の医師会で検討している情報システムがあり、先日、厚木医療福祉連絡会でも見させていただきました。
どうしても、情報連携は煩雑で、何が良いのかを判断できていないのですが、ICTツールについても検討していただければと思います。

〇地域包括ケア推進課長:ICTツールについては、以前、御紹介いただいてお話していただいたこともあります。 現在は評価指標に入っておりませんが、評価・検討して、導入を進めることが効果的なICTツールがあれば、厚木医療福祉連絡会とも相談の上、導入を検討していかなければと考えております。

〇会長:ICTツールについては、導入する前に評価しなければならないですね。評価の方法について考えることも課題のひとつだと思います。

〇委員:事業内容のところですが、広範囲で多岐に渡っていますが、主としてどこが関わるか。ここの部分はこういう委員会でとか、それが分かると良いと思います。医師会とか、歯科医師会とか、どこで何をやっているのか、やろうとしているのか。それを明記した方が分かりやすくて良いのではないでしょうか。

〇地域包括ケア推進課長:整理をさせていただいて、お示しできるところはお示ししていきたいと思います。

〇委員:課題3に載っている様式は、厚木市の地域包括ケア(多職種連携・情報共有)連絡会で作成した既存のものでしょうか。

〇事務局:ここで挙げているものは、地域包括ケア(多職種連携・情報共有)連絡会でこういうものを使っていければ良いということで検討しているものです。

〇委員:既存であるものを持ち寄っているのかと思ったのですが、そのまま使うのでしょうか。それとも、今あるものを厚木市版にしていくのでしょうか。

〇事務局:厚木市版にしていきたいというものがあればしていき、既存のものでやっていきたいというものは、そのままでということもあります。

〇委員:リハビリに関してのものはないのでしょうか。

〇事務局:リハビリについては、厚木医療福祉連絡会のリハビリ部会から推薦された委員から、様々なケースがあるので、書式は自由記載としたいという意向が寄せられており、そのようにしております。

〇委員:以前に作成したあつぎマナー集など、これまでに作成したものがそのままになっている気がします。人事異動で人が入れ替わったりして、数年前にやった取組であっても、埋もれてしまっているものがあります。良いものであれば、知っていただく機会を継続的に作ることが大切だと思います。
新しいものを色々と作るのも大切ですが、作ったものをしっかり定着させていくこと。指標としては難しいかもしれませんが、あつぎマナー集の発行などでは、ホームページや紙ベースが考えられますが、どのような方法で普及させるのか、誰に対して紹介するのかなど、そういったところも考える必要があると思います。

〇委員:課題3の多職種のところですが、昨年から、神奈川県でも、多職種で使える情報共有シートを考えています。 神奈川リハビリテーション病院の支援センターも関わっていて、昨年、小田原版のものができています。
病院の看護師さんを中心にデータを集めて、訪問看護の方々と実際に話し合いをして、どうやってサービスにつなげていくのか、どうやって日常生活をキープしていくのかについて、話し合っています。 私も、リモートで発表に参加させていただきましたが、多くのデータをお持ちでした。
長年やっている連絡会で形になったものがありますが、その割に周知が不足している部分がありますので、厚木市でも活用してもらえるようにしていただければと思います。

〇会長:あいさつの中でお話ししましたが、ACP(アドバンス・ケア・プランニング)がどの程度広まっているのか。
どういったところを指標として、アンケートとしてというところは分かるのですが、どれぐらいの方が自分の意志というものを真剣に考えて認識されているのかについては、どのようにデータを取ろうと考えていますか。

〇事務局:出前講座や文化会館の大ホールで開催している地域包括ケア講演会では、自分の意志を皆様で話し合って残していくことが本人と家族にとって大切なことであるということをお伝えしています。
アンケートでは、出前講座をきっかけに、考え、話し合いをしてみたいという方が増えています。
ただし、実際に話し合いをしてみたかまではデータが取れておりません。話し合いをしてみようという方の割合をどう増やしていけるかは、評価指標になるのではないかと考えております。

〇会長:講演会は、関心のある人は来る。けれども、関心がない人はとなると、なかなか来ていただけない。今後の課題の一つかなと考えていただければと思います。

〇委員:地域包括支援センターでも、ACPをテーマに講師の先生をお呼びして、取り組んでいます。 ちらしを作って、何度も何度も広報しているのですが、人生会議という言葉自体を御存じでない方が多く、何度も何度も地域の方とお話をして伝えてきて、3箇月ぐらいで、ようやく、講座の申込みが増えてきました。やっと20人というところですが、繰り返し、伝えていくことが大事だと思います。
ACPも人生会議も、一般の方には理解が広がっていないので、細かいところが分かるように、ちらしなどで地道に広報していって、知ってもらい、しっかり対策してもらうことが必要だと思います。 人生の最期を家でということはひとつのテーマですが、他にも、「やっぱり家がいい!」だけではなく、「こんなことがあるんだよ。」、「こんな風に家族を看取ったんだよ。」というようなことを、事例集のような形でお知らせしていくのも良いと思います。

〇委員:(家族にがんが見つかったなど)そういったことを考える必要が生じた方は、知りたいと考える。でも、何かのきっかけがないと、なかなか難しい部分があると思います。 厚木市には、地域福祉推進委員会というしっかりとした組織が市内15地区にありますので、そこでやっている事業の中に、皆さんが作った資料をPRしていくのはどうでしょうか。 
せっかく良いものを作っても、浸透していかないともったいないので、地域福祉推進委員会の組織を活用していただきたいと思います。地域福祉推進委員会は、社会福祉協議会や市から交付金をいただいている団体ですので、ぜひ、連携を取りながら、進めていただければと思っております。

〇会長:先日、12月4日に田村淳さんをお招きして開催した地域包括ケア講演会・厚木市地域福祉推進大会ですが、講演会に参加された方は、あゆコロちゃん元気ポイントの対象でしょうか。

〇事務局:対象となっております。

〇会長:こういう講座であゆコロちゃん元気ポイントを付けていくということは良いですね。各地域で行われている講座などのイベントはどうでしょうか。

〇健康長寿推進課長:市の講座・イベントについては、該当するか、しないかについては、個別に判断してポイントを付けさせていただいております。今後も、主催者となる課から相談や報告があれば、判断していきます。 全庁的に照会をかけていますので、庁内で健康長寿推進課に相談があれば、対象とできるか判断をしていけると思います。

〇委員:あゆコロちゃん元気ポイントは、クリニックで健康講座をやった際に付けていただいたのですが、市民向けの講座を企画しているその他の所でも気軽にできると良いと思います。

〇会長:どういった世代の方が利用していますか。

〇健康長寿推進課長:本日は細かなデータは持ってきておりませんが、高齢者が多い印象です。
ポイントが溜まって応募していただくと、応募者の中から抽選で、市で選んだ特典をプレゼントしています。 若い年代層でも御利用いただけるよう、電子申請システムの利用など、工夫をしております。今後も、様々なところで利用できるよう、周知を続けていければと考えております。

〇健康長寿推進課長:個人目標については、何か決めてやれば1回1ポイント、30回で30ポイントとなります。予防接種などは、1回で応募できますね。

〇委員:お子さんがいる家庭などに広がっていくと、お子さんの予防接種とか、小児科に関わるようなところにも広がっていくと思います。

〇委員:先ほどの資料に戻りますが、課題4の異なる職種の理解のところは、地域包括ケア推進課でやっている多職種研修会は入りませんでしょうか。

〇事務局:書きもれですので、追加させていただきます。

〇会長:他に御意見はございませんでしょうか。 もし、この後で何か気付いたことがあれば、地域包括ケア推進課へ連絡をお願いします。それでは、予定案件は以上ですので、終了させていただいてよろしいでしょうか。

〇地域包括ケア推進課長:ありがとうございました。
本日、皆様からいただいた意見を事務局でまとめさせていただき、進めさせていただき、次回の会議でお示しさせていただければと考えております。

4 その他
(1) = 委員から、厚愛地区医療介護連携多職種研修会の周知 =
(2) = 委員から、介護フォーラムの周知 =

5 閉会
(1)あいさつ 副会長

(公開日:令和5年1月12日)

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