令和7年度 第1回 青少年教育相談センター運営協議会議事録

更新日:2025年07月01日

公開日:2025年07月01日

会議概要

会議主管課

青少年教育相談センター

会議開催日時

令和7年6月18日(水曜日)9時30分から11時40分

会議開催場所

厚木市役所第二庁舎4階 教育委員会会議室

出席者

青少年教育相談センター運営協議会委員7人、 青少年教育相談センター所長、副主幹、主幹(兼)指導主事1人、主査(兼)指導主事2人

説明者

青少年教育相談センター所長、主幹(兼)指導主事1人、主査(兼)指導主事2人

会議の経過は、次のとおりです。

開会

案件

会議に先立ち、「会議録に発言者の氏名を記載し公表することの有無」及び「発言の全内容を記載することの是非」について審議し、「会議録に発言者の氏名を記載しない」、「発言内容は要約した形式にする」ことを決定した。

 

1 青少年教育相談センター運営事業について

ア 青少年教育相談センター運営事業の概要について

イ 令和6年度青少年教育相談センター運営事業報告について

ウ 令和7年度青少年教育相談センター運営事業計画について

質疑

上記、案件1 ア、イ、ウについて、事務局(青少年教育相談センター)から説明

 

委員

登校支援推進事業について、フリールームに非常勤の先生がいるが、立場としては行政協力員ではなく、先生として来てもらっているのか。

 

事務局

フリールームには非常勤講師として、教員免許を持った先生を配置している。

 

委員

青少年教育相談事業において、継続相談で来ているこども達と在籍している学校との連携があるのか、あるのであればどんな風にやっているのかを聞きたい。

 

事務局

継続相談者に対しては、継続相談として繋がるときに学校との連携の希望があるかどうかをまず聞いている。連携を希望した中でうまくいったケースとして、保護者の方の思いや困り感を学校に伝えたいが、伝えることが多すぎて上手に整理ができずに何をどう伝えたらいいか分からず、うまく伝えられないとき、また学校が伝えていることを保護者がうまく受け取れないなど、保護者の思いと学校の思いの間にずれが生じたときに、センターが整理や修正をして学校や保護者に伝えたことで、保護者としても安心したなどということがあった。

 

委員

自分の担当に外国籍の子がいる。こども自身は日本語で会話も成立し、指導や更生保護に関することについての理解もできるが、一緒にいる大人が細かいところまでは理解できていないことがある。月に2回ほど家庭を訪問するときには、成人している兄弟に必ず立ち会ってもらい、通訳してもらっている。相談事業において、外国籍のこどもの親御さんの日本語の理解が乏しいときなどには通訳をつけているのかどうか。

 

事務局

センターにおいて外国につながりのあるこどもの相談を受けている中で、ニュアンスや言葉の裏にある思いが伝わらないときなどは日本語のできる家族の方を頼りにすることもある。学校での相談において、保護者にも相談のニーズはあるが、通訳の関係で難しいとの声を聞いてセンターにつながったケースもある。センターでは市の通訳支援を利用し、実際に通訳を入れて相談を受けたことがあった。また、保護者の方のニーズがより高いときは、多言語支援センターが対応している言語の曜日を紹介し、学校と協力しながら相談に繋げたこともあった。

 

委員

登校支援事業において、学校自体が変わっていかなければという中で、校内教育支援センターを立ち上げるなど頑張ってはいるが、実際に運営していくために、どうやって人の配置を考えていくかという課題もある。

まず、居場所をつくる、居場所ができたら次は学びの支援も手厚くしていかないと次につながっていかないので、学びの場も用意していく必要がある。今、モデル校としていくつか立ち上がっているが、今後、この形をどのように進展させていくのか。また、こころスマイル支援員は小学校では、現在週2、3日の勤務である。予算のこともあるとは思うが、こころスマイル支援員を拡充していくなどの計画はあるのか。

 

事務局

居場所づくり、学びの場づくりにおいては、各学校で工夫をしながら取り組んでいただいており、感謝を申し上げる。人員というところでは、どの学校も学びの場は作りたいが人が足りずに配置に苦労しているという現状があり、私たちも課題として捉えている。毎年、予算取りにおいては、こころスマイル支援員の勤務時間数の増量、またモデル校の数も増やしていきたい計画ではある。現実としてこんな風に増えたと学校側にお伝えできる数字にはなっていないところではあるが、引き続き予算は要求していく。モデル校については、中学校に不登校が多いことから、中学校に設置することから始めているが、次年度以降については、私たちも各小・中学校を回らせていただき、今年度の状況を確認し、小学校の設置を含めて、どの学校をモデル校とするのかの検討をしながら進めていきたい。また、人的な支援にも力を入れながらやっていきたいと思っている。

 

委員

青少年相談事業の令和6年度の実績において、教育ネットワークコーディネーターの間接的支援数が減っているが、何か理由があるのか。自分の学校でも、教育ネットワークコーディネーターに相談することが減ったと感じている。

 

 

事務局

学校や保護者が直接、関係機関とつながっていること、例えばこども家庭センターや生活福祉課とつながりがあることなどもある。また、保護者が学校に相談し、学校に受け止めてもらえていたり、こころスマイル支援員と保護者がつながっていたりなど、第一段階の受け止めのところで少し気持ちに余裕があるという状態になっている。

ただ、経済的、環境的に厳しい家庭については、来所相談のケースでも、生活が苦しいといった相談もあることから、学校を通して教育ネットワークコーディネーターに繋ぐこともある。

校内の支援の中心となっている教育相談コーディネーターにも研修会を通してその役割やつなぎ方など、相談内容に応じてこういう支援があるのだということを周知しながら、支援が届くようにしていきたい。

 

委員

医療連携が減ってきたように思うが、例はあるか。

 

事務局

例はある。確かに医療連携する数は減ってきてはいるが、医療連携が必要なケースはたくさんあるので連携しながら支援していきたい。

 

委員

不登校のケースについては、校内教育支援センターを増やすこと、社会的自立を目指すことで、解決に向かい、その数がだんだんと少なくなっていくのではないかと思っている。

今、問題となっている「ヤングケアラー」は学校から青少年教育相談センターに相談が上がってくるのかどうか。

また、先ほど医療連携のケースが少なくなってきたという話があったが、コロナ禍の3年間に不登校のこどもたちや不安定なこどもたちの数えているということを新聞で読み、ニュースでも聞く。また、このコロナ禍の3年間を経て、こどもの自死率が上がってきているようだ。小学生でも中学生でも上がっているが、一番上がっているのは高校生の女子の自死率ということもあり、医療連携が増えているのではないかと自分では思っていた。来所相談や教育ネットワークコーディネーターの関りの中で隠れている部分をもっと拾っていっていただきたい。

 

事務局

ヤングケアラーについては、直接的に学校から青少年教育相談センターに相談の連絡が入ることは少ない。

学校には毎月学校計画訪問を実施しているので、ヤングケアラーの傾向や心配があるという話が出た時などには、こども家庭センターと連携をとることとしている。機関としては、厚木市の中では、こども家庭センターがその役割を担っているが、ご意見にあるよう教育ネットワークコーディネーターの立場としても一緒に支援をしていくことができるので、家庭への働きかけについて、一緒に考えていきたい。

教育ネットワークコーディネーターによる医療連携については、昨年度も実績がある。検査を受ける必要のあるお子さんの病院に何回も同行したり、また受診行動のとれない母親と一緒に、受診の予約をし、その後、同行受診の支援をしたこともある。また、こども家庭センターの職員と一緒に医療機関に出向き、お子さんの状況を確認させていただいたこともある。やはり、医療連携は大事なことであると認識しているので、引き続き行っていくとともに、医療連携の視点を持つことについて、ケース会議等で先生方に伝えたり、教育相談コーディネーターの研修会等でも周知したりしていきたい。

 

委員

自分は学校運営協議会に入っており、学校協働という活動で、ボランティアでサツマイモの苗植えや除草作業、1年生との世代間交流、登下校の見守り等を行いながら、こどもたちからパワーをもらっている。これからもこどもの声が聞こえる地域のために活動をしていきたい。

 

事務局

たくさんこどもたちと接していただき、また見守っていただいていることは、心強いことであると学校としても思っているので、続けていただけるとありがたい。

 

委員

こどもたちを取り巻く環境も好ましい方向に向かっていると感じている。

小学校では支援に行き詰った時などに県のSSWに頼る傾向があり、対応していただいているが、こども家庭センターや児童相談所の案件にはならないような事案では、やはりSSWに頼るしかないが、SSWに来ていただける日にも限りがある。そのような状況の時に、ノウハウを持っている中学校や親御さんの経験から、中学の方が相談しやすいということがある。相対的に考えた時、小学校の相談体制を厚くしたほうがいいのではないかと感じている。不登校件数が中学校の方に多いという現状もあるので、中学校に目が行くが、長期化すると解決が難しいのであれば、小学校のスタートの所にもっと手厚い視点を当てたほうが良いのではないか。

教育相談コーディネーターが毎年変わっていくことも問題だと思われる。当校のコーディネーターはベテランだが、年に数回集まる会議において、求めいているものが違うからなのか、自分の知りたい情報交換ができないと言っている。一方で、初めてコーディネーターになった人たちも育てていかなければならないのもわかる。

今、会議をどのように進めているかはわからないが、本人の実感がわかないとどんなにいい話を聞いても、自分の学校で活かせないのではないかと思う。

 

事務局

教育相談コーディネーターの研修会についても、年度のスタート時には、内容をどのようにするか毎年考えているところではある。委員がおっしゃるように、経験年数が様々なので、焦点を当てるところが難しいと感じている。そのような状況において、今年度行ってみたいと思っているのは、コーディネーターが困っていることや聞きたいことなど、内容によって分けるようなブース形式の研修会もいいのではないかと、8月の研修会を計画するにあたり考えている。研修を受けた方からは内容が良かったというご意見もたくさんいただいてはいるが、ベテランのコーディネーターにとっては物足りなさもあるのかと感じている。それぞれのニーズに応えられるように工夫していきたい。

小学校の相談体制を手厚くすることについては、不登校ケースの長期化、低年齢化にどう対応したらいいのか検討しており、委員がおっしゃるようにそこから手を付けていくことも必要だと思っている。

県のSSWについては、重点校の中学4校に配置している。勤務日数が少ないということもあり、多くの日数で関わる必要があるときなどは、教育ネットワークコーディネーターを活用していただければと思う。月に1度、県のSSWと市の教育ネットワークコーディネーターが話し合いをする機会を設けているので、連携しながらやっていけると思う。

 

 

委員

保護者が連絡をするのではなく、学校が要望を出せばいいのか。

 

事務局

その通りである。その中で、保護者のニーズを確認していく、先ずは繋がらないと支援はできないので、学校からこのような支援をしてもらいたいというものがあったら、一報いただき、情報共有させていただき、支援を考えていきたい。

 

委員

家庭訪問のニーズが増えてきているようなので、令和7年度は家庭訪問の件数を増やす検討をするのかどうか。

また、なかま教室となかまルームは、従来いい形でやってきているが、連携のようなものが今後必要なのかどうか。2教室体制でやることに対して、見直しを考えているのか、今の時点で構わないのでどう考えているのか。

 

事務局

家庭訪問相談員については、現在1人体制となっている。また、こころスマイル支援員についても家庭訪問ができることとなっている。現段階において、まだ家庭訪問相談員の調整に余裕があるが、今後余裕がなくなった際には増員も視野に入れていきたい。

なかま教室、なかまルームについては、市役所の新庁舎移転に伴い、2つの教室の距離が大分離れてしまうので、連携は難しいのではないかといった話が出ている。小学生の通室のニーズが増えていることもあり、小学生でも勉強を一生懸命頑張りたい子、安心したい場所が欲しい子、中学生も同じようだと小学生と中学生で分けると4つの部屋が必要となることも視野に入れて検討していくことになる。

 

委員

心と街のクリーン作戦については、今年も団体から参加させていただく。人選もすでに終わっている。

社会を明るくする運動については、例年7月の第1土曜日に実施していたが、猛暑のため、今年度は11月の国際大道芸に合わせて非行防止のブースを設け、新たな視点で活動を実施する予定である。

 

委員

最近よく耳にするのは学校のオープンチャット上でのトラブルが多いことである。スクールサポーターによるモラル教室などもやっているが、匿名性が高いツールを使っていじめにつながるような事案も起こっている。オンラインゲームをめぐってのトラブルもある。こども同士のトラブルでは、小学生でもカッターを持っていたというのもあり、低年齢化というワードが先ほどから出てきているが、喫煙も薬物も低年齢化が著しい。

持ち物検査などを今はしているのかどうかは分からないが、やはり登下校中などの必要のないときにカッターなどの刃物を持ち歩いているなどの情報をキャッチしたら必要な指導をしていただきたいし、必要があれば、我々も出ていく。

 

委員

中学校ではだんだんと暴走族に入る子が増えてきているので気になっている。

 

委員

もし、暴走族に入っているなどの把握があるのであれば、情報提供いただきたい。グループ化するとどんどん激化していくので情報があったらいち早く教えて欲しい。

 

案件2ついて

 

会長

何かご意見はあるか。

 

事務局

特になし

閉会

長時間にわたり、様々な角度から貴重なご意見をたくさんいただき、ありがとうございました。

この会議は年に2回の開催とはなるが、事業を進めるにあたり委員の皆様にご相談するようなこともあるかと思うので、その際にはぜひご相談に乗っていただいてお力をお貸しいただきたい。

皆様からのご意見については、さっそく今日から事業の中に取り入れながら来年度以降の計画にも活かしていきたいと思っている。

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