令和6年度第2回厚木市総合計画審議会 会議録
会議主管課 | 企画政策課 |
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会議開催日時 | 令和6年8月7日(水曜日) 午後2時から午後3時55分まで |
会議開催場所 | 厚木市役所 本庁舎3階 特別会議室 |
出席者 | 厚木市総合計画審議会委員 14人 (事務局)9人 企画部長、企画部次長、総合計画担当課長、企画政策課長、企画政策係長、計画調整係長、 計画調整係主査、主事、主事補 |
説明者 | 計画調整係長 |
傍聴者 | 1人 |
会議の経過は、次のとおりです。
第2回厚木市総合計画審議会
1 開会
2 挨拶
3 案件
(1) 令和6年度施策評価について
・中村会長
それでは、「案件 令和6年度施策評価について」を議題とします。事務局から説明をお願いします。
・事務局(企画政策課計画調整係長)
令和6年度施策評価について、事前に送付させていただいた資料に基づき、六つのまちづくりのビジョンごとに、総合得点・総合評価や各実績を踏まえ、「1評価できる点、2改善を要する点」等を中心に意見をいただきます。いただいた意見をまとめ、事務局にて「総合計画審議会からの意見」欄を作成いたします。
資料1に基づき令和6年度施策評価結果の概要説明及び資料2に基づきビジョン1について説明
・中村会長
それでは、ビジョン1について委員の皆様から御意見をお願いします。
・宮崎(三)委員
資料2の2ページ、代表となる指標1「災害に備えていることがある市民の割合」の算出根拠は何でしょうか。
・事務局(企画政策課計画調整係長)
令和5年度に無作為に抽出した5,000人を対象に実施した市民実感度調査の行動変容に関する質問の結果から算出しています。
・宮崎(三)委員
市民実感度調査について、対象者数が5,000人、回収率42パーセントというのは少なすぎるのではないでしょうか。
・事務局(企画政策課計画調整係長)
調査に当たりましては、統計学上、必要なサンプル数等を事前に確認しておりまして、有効な回答数となっています。
・宮崎(昌)委員
基本施策1「災害に強いまちの実現」の避難所の充実について、東日本大震災時に空き家を利用したという話がありましたので、民間の不動産会社などと連携して積極的に活用できたら良いと思います。
災害時の情報伝達手段について、防災ラジオの配付は十分なのでしょうか。コンビニに配付するなど、幅広く配付してもよいのではないでしょうか。
また、消防の取組について評価は高いですが、消防団員の年齢層は高くなっており、新規の入団者も少ないと聞いているので積極的な人材確保に努めていただきたいと思います。
・事務局(総合計画担当課長)
空き家の現状として、実際に活用できる空き家は限られていますが、地域でそのような空き家があれば担当課と検討していきたいと思います。
防災ラジオの有償配付については、防災無線を補完するものとして、毎年度多数の市民の皆様に好評をいただいているところです。情報伝達の手段については、LINEでも災害情報を発信していますので、高齢者の皆様にスマートフォンの普及を図るなど、多様な手段で市の情報を受け取っていただくよう情報発信を充実させていきたいと思います。
・事務局(企画政策課計画調整係長)
消防団については、消防本部としても学生や企業に呼び掛けて消防団に入っていただく活動や広報等に努めているところです。地区の自治会の協力も得ながら、今後も消防団員の確保に努めていきます。
・野元委員
総合評価Bが2つあり、コロナ禍も経て努力された結果と受け止めますが、資料2の2ページ「成果と課題」の2段落目にあるとおりだと思います。また、市民実感度は前年より下がっています。行政主導の事業については達成率が高く、点数を押し上げていますが、能登半島地震などの災害があったにもかかわらず、災害に備えている市民の割合や市民実感度の実績値が下がっていることに危惧しています。
また、地域の防災の在り方について、何年も前から言われていますが、日中に災害が起きた場合、地域には若い人がほとんどいません。独居の高齢者や高齢者のみの世帯も増加しており、今までと同じ方法では人も集まらず限界と考えます。発想の転換が必要ではないでしょうか。
・事務局(総合計画担当課長)
地域に限らず、あらゆる場面で担い手不足が課題となっています。自治会の運営にも関わってきますが、特に地域の防災について共助の在り方について、新たな総合計画を策定する際にも課題として取り組んでいきたいと思います。
・伊藤職務代理
厚木市の人口に対する消防団員数が不足していると言われています。愛川町では多言語に対応した消防団を発足させたと聞いています。厚木市でも取り入れてもらいたいと思います。
・中村会長
続いて、ビジョン2について、事務局の説明をお願いします。
・事務局(企画政策課計画調整係長)
資料2に基づきビジョン2について説明
・中村会長
それでは、ビジョン2について委員の皆様から御意見をお願いします。
・宮崎(三)委員
訪問介護については、厚木市で行っていますか。
・事務局(総合計画担当課長)
介護保険制度の中で実施しています。総合計画事業ではないため、資料に記載はありません。
・野元委員
資料2の40ページ、代表となる指標5「児童虐待相談に対し速やかに(48時間以内)対応できた件数の割合」について、対応が7割というのは深刻な結果ではないでしょうか。
また、35ページの市民実感度「市立病院の救急医療体制が充実していると思う市民の割合」について、半数以下の割合になっていますが、今年4月から救急の専門員を確保したため、昼間の救急はほとんど市立病院で対応できるようになったと聞いています。
介護職、看護職、保育士など、人材確保の取組については、その後退職してしまった人など、実態がどうなっているか検証する必要があると思います。
・事務局(企画政策課計画調整係長)
児童虐待相談への対応につきましては、原則48時間以内に対応する必要がありますが、通告者を保護する観点から48時間以内に直接現認できなかった案件があり、7割という結果になっております。なお、関係機関への調査により安全は確認しております。
人材確保支援事業については、開始から7~8年経っており、実績が伸び悩んでいるので、各課と調整しながら、今後の方向性を検討・見直していく必要があると考えております。
・中村会長
続いて、ビジョン3について、事務局の説明をお願いします。
・事務局(企画政策課計画調整係長)
資料2に基づきビジョン3について説明
・中村会長
それでは、ビジョン3について委員の皆様から御意見をお願いします。
・宮崎(昌)委員
学校教育・社会教育については、厚木市はとても充実していると思います。基本施策1・2については、評価が順調となっているので、引き続き取組を推進していただきたいと思います。
資料2の64ページ、代表となる指標3「公共スポーツ施設の利用者数」について、コロナ禍の影響も残っており、目標達成できなかった部分もあると思います。小中学校では体育館に空調設備を入れる計画がありますので、スポーツ施設についても防災機能の強化や利用促進のために、空調設備の整備など、施設の充実を図っていただきたいと思います。
・事務局(企画政策課計画調整係長)
小中学校の体育館の空調設備について、今年度から3年間で整備していく予定です。また、今年度、猿ヶ島スポーツセンターに空調設備を入れる予定となっています。
・宮崎(三)委員
小中学校の体育館の空調設備について、3年間で全校整備していくとありますが、暑さが年々厳しくなっているので、早急に整備した方が良いと思います。
・事務局(企画政策課計画調整係長)
今年度、中学校11校、小学校3校に整備予定です。中学校は部活動でも体育館を使用するため先に整備し、建て替え予定がある2校の中学校は、スポットクーラーを設置して対応していきます。整備に際しましては学校の受変電設備の改修等も伴いますので、順次進める必要があり、最短のスケジュールで3年間となります。
・中村会長
続いて、ビジョン4について、事務局の説明をお願いします。
・事務局(企画政策課計画調整係長)
資料2に基づきビジョン4について説明
・中村会長
それでは、ビジョン4について委員の皆様から御意見をお願いします。
・髙澤委員
資料2の70ページ、代表となる指標1「スーパーマーケット・ドラッグストアの徒歩圏人口カバー率」について、依知地区にはスーパーマーケットがありませんが、今後の計画についてどのように考えていますか。
・事務局(総合計画担当課長)
コンパクト・プラス・ネットワーク推進事業の中でスーパーマーケット、コンビニなど生活利便施設の誘致を行っており、スーパーであれば1億円の補助を出しています。バス路線沿線が対象となりますが、依知地域は地域全体を対象とし、他の地域よりも強化して実施しているところです。
・髙澤委員
実施から3年間で現状が変わらないので、事業を見直していただければと思います。
・加賀谷委員
代表となる指標2「幹線道路(1・2級市道)等の整備延長(累計)」について、計画との差異はどうなっていますか。
また、代表となる指標3「路線バスの利用者数(1日当たり)」について、人手不足等により神奈中は路線バスの本数を減らしていますが、厚木市としてどのような働きかけをしていますか。
・事務局(企画政策課計画調整係長)
幹線道路の整備については、用地取得の交渉に時間を要していることや人件費などの高騰から入札不調が重なり、工事区域の見直しなどを行った結果、目標値を達成していない状況になっています。
・事務局(総合計画担当課長)
本市では、コンパクト・プラス・ネットワークの都市づくりとして、駅から郊外に延びる主要な路線バスについては、沿線上の生活利便性を維持・向上させることで公共交通の利用促進を図りバス路線を維持していく考えです。また、上屋の設置などバス待ち環境の向上を図ることで利用者数を維持していきたいと考えています。
・浜崎委員
幹線道路の整備について、用地買収が難しいのであれば立体的な構造にしたり、宇都宮市で実施したLRT(次世代型路面電車システム)を走らせたりすることを参考に検討してはどうでしょうか。
・事務局(総合計画担当課長)
現在は郊外の利便性維持のために、公共交通を補完するコミュニティ交通やタクシーの乗り合いなど、地域の皆様の意見を聴きながらそれぞれの実情に応じた取組を進めています。その中で将来的な選択肢として新技術の活用も検討していければと思います。
・浜崎委員
交通マスタープランの中で、過度に自動車に依存しないという表現があります。ガソリンの高騰もありますので、大きな転換期となったら良いと思います。
・中村会長
続いて、ビジョン5について、事務局の説明をお願いします。
・事務局(企画政策課計画調整係長)
資料2に基づきビジョン5について説明
・中村会長
それでは、ビジョン5について委員の皆様から御意見をお願いします。
(各委員 意見なし)
・中村会長
続いて、ビジョン6について、事務局の説明をお願いします。
・事務局(企画政策課計画調整係長)
資料2に基づきビジョン6について説明
・中村会長
それでは、ビジョン6について委員の皆様から御意見をお願いします。
・田中委員
資料2の152ページ、代表となる指標2「民間団体による国内友好都市との交流活動に対する補助金交付件数」の実績が少ない理由について、周知不足という説明がありましたが、40ページのビジョン2基本施策4の代表となる指標2「民間団体等による国際交流活動に対する補助金交付件数」についても同じ理由でしょうか。
・事務局(企画政策課計画調整係長)
ビジョン2の国際交流事業補助金につきましては、これまで活動してきた団体がコロナの影響で休止した後、会員の高齢化などにより、解散や活動休止してしまったことが理由です。新たな団体に活用いただけるよう周知を図ってまいりたいと思います。
・宮崎(三)委員
参考資料の令和5年度厚木市民実感度調査の結果を見ますと、ビジョン5・6については、実感度が低く重要度も低い項目が多いですが、今後どのように取り組んでいくのか考えはありますか。
・事務局(企画政策課計画調整係長)
実感度と重要度の関係性について、資料1の4・5ページに記載があります。取組の方向性の改善をしていく必要がありますので、各事業の見直しの参考にするよう庁内に共有し、予算編成にいかしていきます。
・宮崎(三)委員
全体を通して見ると、6つのビジョン27基本施策で実施計画事業が294事業となっていますが、事業数が多すぎる上、全てに指標が設定されています。これら全ての達成率を出して管理していくのは煩雑すぎるのではないでしょうか。本当にこの項目数が必要なのか検討すべきだと思います。また、目標値によっては達成しやすいようになっているものもあると感じますので、もっとチャレンジした目標値を議論の上で決めるなど、項目を精査した方が良いと思います。
・事務局(総合計画担当課長)
評価方法については、第9次総合計画の課題を踏まえて見直しを行いましたが、御意見のとおり評価項目が非常に多く、評価していただく側にとっても負担になってしまっています。
第11次総合計画の策定に向けて、重点項目に絞った評価にするなど、市民の皆様にとってもより分かりやすい評価となるよう検討してまいります。
第10次総合計画の最終年度の令和7年度の実績まではこの評価方法になりますが、本日いただいた御意見を参考に本審議会での審議方法についても見直しさせていただきたいと思います。
・浜崎委員
実感度と重要度が低い事業については、統合できるものは統合して簡素化してもよいのではないでしょうか。
・事務局(総合計画担当課長)
第10次総合計画の施策評価については進捗管理のため評価項目自体の変更はありませんが、いただいた御意見のとおり、次期総合計画では、効果的な評価方法を検討していきます。
・中村会長
他にございますか。
なお、「総合計画審議会からの意見」欄の最終的な作成については、事務局と私で調整させていただき、後日皆様に御確認いただきたいと思います。
事務局からは、何かありますか。
・事務局(企画政策課計画調整係長)
・令和6年度施策評価 意見提出用紙の説明
・議事録及び「総合計画審議会からの意見」欄の内容確認の説明
4 その他
・中村会長
それでは、「4 その他」について事務局から説明をお願いします。
・事務局(総合計画担当課長)
当日配付資料「ワークショップチラシ」に基づき、第11次総合計画の策定に向けた今後の意見聴取の予定について説明
・中村会長
他にございますか。
無いようでしたら、本日、予定していた案件は以上になります。
なお、本日の会議録につきましては、事務局で作成し、私の方で最終的に確認した上で、市のホームページで公開してまいります。また、会議録については事務局からの説明のとおり、作成した「総合計画審議会からの意見」欄とともに、委員の皆様へ送付いたしますので、御承知おき願います。
・中村会長
それでは、以上で本日の議事は全て終了といたします。
5閉会
関連ファイル
厚木市総合計画審議会名簿 (PDFファイル: 225.4KB)
【資料1】令和6年度施策評価について (PDFファイル: 478.8KB)
【資料2】令和6年度施策評価シート (PDFファイル: 938.6KB)
【資料3】令和5年度実施計画取組実績 (PDFファイル: 1.5MB)
この記事に関するお問い合わせ先
企画部 企画政策課 計画調整係
〒243-8511
厚木市中町3-17-17
電話番号:046-225-2455
ファックス番号:046-225-3732
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更新日:2024年08月21日
公開日:2024年08月21日