【New!!】あつぎ農委だより

更新日:2024年01月01日

公開日:2024年01月01日

あつぎ農委だよりの最新号

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TOPIC

『味噌工房なずな』の農業と6次産業を通じた地域貢献

農委だより93号 なずな 味噌仕込み

煮てすりつぶした大豆に、こうじ・塩を手作業で力強く混ぜ合わせる、味噌仕込みの仕上げ作業

   女将の新藤悦子さん(77)が熱意を注ぐ「味噌工房なずな」。平成15年に立ち上げた恩名の工房は、悦子さんの人柄に惹かれ、地域の方々が集まる心温かい場所です。
   米20アール、大豆3アール、その他野菜を7アールほど自家栽培し、これらの農産物から独自の技術と地域の伝統を組み合わせ、多くの農産加工品を生産しています。
   自家製の米こうじ味噌、麦こうじ味噌をはじめ、米と麦こうじの合わせ味噌やキヌア味噌などの味噌製品、また、こうじ甘酒、塩こうじ、醤油こうじなどの発酵食品・発酵調味料のほか、梅干しや漬物、人気の酒まんじゅうなど、全て手造りの安心安全で伝統的な食を提供しています。

   新藤家の農業と味噌造りへのこだわり

   農家として250年以上続く新藤家。嫁いだ悦子さんは、義父とともに農業に励んだそうです。「国から預かっている大切な農地をしっかり管理し、耕作して守っていくことが、我々農家の使命である」という、生前の義父の言葉に心打たれたという悦子さん。義父亡きあとも後継者として農地を守り続けています。
   農地を守る傍ら、伝統的な味噌造りにも情熱を注いでおり、自身の農場で育てたお米 や大豆を使用。生産から加工、販売までを一括して行い、自家製品の全造りすることにこだわっているそうです。特に原料の大豆は、津久井在来種を自身の畑で栽培し、昔ながらの味を大切にするため、手間がかかる製造方法を貫き、素材そのものの味を生かしたおいしさを伝えています。

新規就農者紹介『森 浩之さん』 ‥ 畑で育む喜びと笑顔 ‥

農委だより93号 新規就農者 カブの生育を確認する森さん

カブの生育を確認する森さん

   澄んだ空気の中、鳥たちのさえずりを聞きながら、作物の生育状況を確認する森浩之さん(43)。自らの手で育てた作物を提供し、お客様に喜んでもらいたいという思いで、令和3年に農業を始めました。現在は、棚沢や下荻野などで120アールの畑を借り営農。年間十数種類の野菜を育て、市内の直売所で販売しています。
   以前はホームセンターで商品販売の仕事をしていたという森さん。園芸用品や野菜の苗など、店で扱う商品に興味を持ち、自宅の庭 で野菜栽培を始めました。
   栽培と収穫、そして味わう喜びを感じるうちに、「自分で育てた野菜をたくさんの方に 食べてもらいたい」という思いが次第に高まっていったそうです。

   就農支援を経て一歩

   就農を志した森さんが初めに訪ねたのは、市と農業委員会、JAあつぎが一体となって農業者を支援する、都市農業支援センターでした。センターでは、新規就農や 農地の貸し借り、農作業受委託など、幅広い相談や支援を提供しています。
   市内での農業経営の状況や、就農に必要な資格や手続きについて理解を深めた森さんは、その後、かながわ農業アカデミーでの1年間の研修を経て、農業者としての第一歩を踏み出しました。

委員活動紹介 ~ 研修視察を実施しました ~

農委だより93号 委員活動紹介 研修視察 真剣な表情で職員の説明を聞く委員

真剣な表情で職員の説明を聞く委員

   令和5年11月7日、農業委員会研修視察を4年ぶりに実施しました。
   19人の農業委員・農地利用最適化推進委員が参加し、千葉県農林総合研究センターの本場(千葉市緑区)を視察しました。
   同センターは、17の研究室において、高品質・安定生産に向けた技術や生産者・消費者のニーズに合わせた研究などを行っており、 千葉県の農業を支える重要な役割を担っています。 
   さまざまな研究を行っている同センターですが、今回、野菜研究室を視察させていただきました。ほ場に出ると、施設野菜用のハウスが約50棟あり、主にトマト・キュウリ・イチゴなどの試験研究と調査、さらにイチゴの新品種の育成を行っています。
   施設内の高温対策や炭酸ガスを用いた技術の確立などを重点的に紹介していただきました。
   参加した委員は、「この研修視察で得たものを生かし、今後の営農などに還元していきたい」と、思いを新たにしていました。 

農地の権利移動・設定をするには

農委だより93号 地域計画 家族で意向について話し合う農家

家族で意向について話し合う農家

   昨年11月、市街化調整区域内の農地所有者・耕作者約4,500世帯の皆さまへ、今後の農地の利用について、意向調査を実施いたしました。
   多くの皆さまから貴重なご意見を頂戴し、ご協力いただきましたことに心から感謝申し上げます。
   皆さまの意向をもとに、10年後の地域の農地を誰がどのように守っていくのかなどについて話し合うため、農業委員会において目標地図の素案を作成しました。
   この素案をもとに、市が各区域において協議の場を設置し、地域の方々と関係団体などが農業について話し合いを行い、地域計画が策定されます。
   協議の場については、周知・案内がありましたら、是非ご参加いただき、同計画の策定に向け、有意義な意見交換となることを切に願う次第です。
   なお、意向調査にまだ回答されていない方につきましては、令和6年1月31日までに、同封されている返信用封筒やインターネットの意向登録サイトにて回答いただきますようお願いします。

農地の違反転用防止啓発『STOP農地の違反転用』

STOP農地の違反転用

農地利用最適化に向けた意見・要望を市長に提出

農委だより93号 市に意見・要望 山川会長らが山口市長に提出

山川会長(左から3人目)らが山口市長に提出

   昨年9月21日、農業生産力の増大、農地の保全のため、農地利用最適化推進に関する意見、施策・予算要望を市長に提出しました。

   令和6年度 主な意見・要望

◎積極的な意見交換による、幅広い見解および特性を生かす実効性の高い地域計画の策定
◎認定農業者支援・育成事業補助の周知徹底
◎新規就農者が効率的に営農するための住居および農業用施設のあっせん事業の検討
◎原油高や円安などによる農業経営の圧迫の緩和に向けた独自支援・施策の検討
◎食料自給率向上のための地場産農産物の消費拡大事業の推進
◎外来生物などによる農作物への影響の現状把握および駆除・防除などの対策の検討

   その他、継続要望と合わせて22項目の意見・要望を提出しました。

農業者年金啓発 担当委員ワンポイント版
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