【New!!】あつぎ農委だより

更新日:2024年01月01日

公開日:2024年01月01日

あつぎ農委だよりの最新号

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TOPIC

『地元農家 角田勝男さんの支え』

農委だより94号 田植えの様子

田植えを行う子どもたち

食育・自然体験活動の取り組み

七沢地区の田んぼで、内田学園 七沢幼稚園・七沢希望の丘初等学校の子どもたちが米づくりを体験しています。
校長先生が田植えの手順を説明し、子どもたちは昔ながらの方法で苗を植えました。泥の感触に驚いたり、支え合いながら作業を行いました。

地元農家・角田勝男さんの支え

この田植え体験を支えているのは地元農家の角田勝男さん(75)です。七沢で10年以上田や畑を耕作しており、自身の田んぼが田植え体験の会場と隣接しているため、毎年代掻きを行っています。代掻きは苗を植えやすくし、発育を良くするための重要な作業です。

縁の下の力持ちとしての角田さん

角田さんは「水深を一定にしないと苗の成長がバラバラになるため、神経を使う作業なんだよ」と話し、子どもたちが安全に田植えを行えるよう準備をしています。

未来の農業を支える子どもたちへ

かつて県立高校に勤めていた角田さんは、「将来、農業に携わる子が出てきたらうれしい。そのために協力する」と述べ、「農業や自然体験を通して食の大切さや生きる力を育んでほしい」と子どもたちにエールを送ってくれました。

スクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)に注意

スクミリンゴガイ

元々は食用目的で輸入されたスクミリンゴガイ

本市でも生息域を広げているスクミリンゴガイ(ジャンボタニシ)。
南米原産のリンゴガイ科の一種である大型(成貝で殻高2〜7センチメートル程度)の巻き貝で、昭和56年に、食用目的で台湾から輸入されました。
水田周辺で養殖が始まり、全国に500カ所近くの養殖場ができました。しかしながら、消費者の好みに合わず、養殖業者の廃業などにより放置され、農業用水路や水田を中心に野生化したものです。
令和4年には、関東以西の35府県で発生が確認されています。
繁殖力が非常に高く、ふ化後およそ2 カ月で成熟し、年間約100回の産卵が可能です。
ふ化後は卵塊 から水中に落下し、柔らかい植物(田植え直後の稚苗やレンコンの幼葉)を好んで食べますが、魚の死骸なども食べる雑食性を持っています 。
移植した苗の食害が多く報告されているため、各栽培段階に応じて防除対策を行う必要があります。

地域農業の新たな拠点オープン

あぐりべぇ

地域農業振興に向け新たに開設

JAあつぎは5月、地域農業を支える新たな拠点として、営農経済センター「あぐりべぇ」を厚木市三田に開設しました。
同施設には、「ライスセンター」と「グリーンセンター」を併設し、地域農業の情報発信基地として、管内農業に活力をもたらす施設を目指しています。「あぐりべぇ」建設の経緯
JAあつぎが設立してからの60年間、管内では著しい都市化が進み、農業を巡る環境は大きく変化しました。
「都市農業」と呼ばれる現在の管内農業は、生産者と消費者の距離が近いという利点がある反面、さまざまな問題が生じています。
特に米は、乾燥機の使用による騒音や粉じんの発生が避けられず、近隣への影響は長年にわたり問題となっていました。
また、厚木市及川にあったグリーンセンターは建築から50年が経ち、建物の老朽化に加え、敷地の一部が道路用地となることから施設運営が困難な見通しとなりました。
このような課題を解決し、持続可能な地域農業の確立と、組合理念の「夢ある未来」を実現するためには、農業関連施設の集約を行い、サービスの一元化が必要であると判断し、同施設の建設に至りました。

新規就農者紹介『荒井 孝二さん』 ‥ 信頼される農家を目指して ‥

農委だより94号 新規就農者 収穫したキャベツを手に持つ荒井さん

キャベツを収穫する荒井さん

荒井さんの経歴

キャベツの生育を確認する荒井孝二さん(48)は、令和4年に就農。現在は上荻野地区に157アールの畑を借りて営農しています。キャベツやトウモロコシ、小麦などを栽培し、共同出荷のほか、直売所で販売しています。
横浜市出身で、幼いころから自然に興味があり、大学は農学部に進学。卒業後は、環境調査会社を経て、群馬県昭和村の高原野菜農家でレタスやキャベツの栽培管理作業に従事しました。
もう一度就農をしたい

東日本大震災を機に、東北の復興に寄り添いたいと仙台市へ移住した荒井さん。バスの運転手として街の復興を見つめる中、「再び野菜を作りたい」との思いが日に日に膨らんでいきました。
そして、発災から十年の節目に神奈川県へ帰郷し、就農することを決意。 技術習得のため、県立かながわ農業アカデミーで1年間研修を受けました。
一日一日、一つ一つを大切に

「消費者の信頼を得ることが何よりも大切。悪いものは絶対に出せない。今はそれだけ」と力強く話す荒井さん。
日々の作業、一つ一つを大切に、今日も安心安全な野菜を届けています。

推進委員の活動記録

農委だより94号 事務局とともにパトロールをする様子

事務局とともにパトロールをする様子

タブレット端末の活用

農地パトロールなどの現地調査の効率化や、資料のペーパーレス化を目的とし、令和4年度にタブレット端末を導入しました。
操作に慣れるため、農地での研修やチャットツールを用いた連絡など身近に感じるよう努めております。
農地パトロール実施中

農地の利用状況を把握するため、年4回、各地区担当の農地利用最適化推進委員が中心となって農地パトロールを実施しています。
農業委員と推進委員が農地を巡回していますので、ご理解、ご協力をいただくとともに、農地や農業に関する相談などがありましたらお声がけください。

担い手積立年金

担い手積立年金

農地転用について

農地の区分表

農地の区分表

農地転用について

農地転用とは、農地を駐車場や資材置場など、農地以外のものにすることを言います。このような場合は、農地法の規定に基づく手続きが必要です。農地法では、農地の生産力や周辺の土地利用状況などによって農地を区分しています。
農業振興地域内の農用地区域、甲種農地及び第1種農地といった優良な農地は、原則転用ができません。
また、転用する場合、農業上の利用について、投機目的や資産保有目的での農地の取得は認められていません。

無断転用は違反です

農地転用の許可を受けず、無断で農地を転用した場合、所有者または事業者は、原状回復命令や罰則などが科せられることがあります。
なお、市街化区域内の農地は届出の受理をもって転用できます。
また、許可後に、事業計画どおりに転用しなかった場合は、許可の取り消しや原状回復などの命令処分が下されることがあります。
農地転用をする場合や許可後事業計画を変更する場合は、事前にご相談ください。

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農業委員会事務局農地管理係
〒243-8511
厚木市中町3-17-17
電話番号:046-225-2480
ファックス番号:046-223-9530

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