徳川家康朱印状
市指定有形文化財(令和4年2月12日指定)
名称及び員数
徳川家康朱印状 1通
附 慶応元年献納添書 1通
文化財の種類
有形文化財(古文書)
所在地
あつぎ郷土博物館(寄託)
厚木市下川入1366-4
※通常は展示しておりませんので、御注意ください。
所有者
宗教法人八幡神社
厚木市船子1569
構造
紙本墨書 折紙
法量
縦32cm、横53cm
概説
本資料は、八幡神社に伝わる徳川家康の朱印状で、天正19年(1591)11月に徳川家康が八幡神社宛てに発給したものです。
また、昭和40年代、厚木市史編さんに伴う調査の際に本殿内から発見されたもので、『新編相模国風土記稿』や『相中留恩記略』においても言及されていないことから、その存在は永らく知られていなかったものと考えられています。
文意は、八幡社に一石五斗を寄進し、武運長久を懇祈するもので、文末の天正19年11月の年紀の下に「福徳」の印文、縦横約5.6cmの朱印が押されています。この印は永禄12年(1569)から文禄2年(1593)まで徳川家康が使用していたもので、天正19年に発給されたものとして矛盾ありません。天正19年11月には、徳川家康は相模国の寺社に所領を寄進する旨の92通もの朱印状を発給しており、本資料は、そのうちの1通であると考えられます。厚木市内に残る唯一の徳川家康朱印状の原本です。寺社に対する寄進朱印状は、明治時代になると政府に提出させられ、地域に残っていないことが通例であるため、本資料のように現存しているのは極めて貴重な事例といえます。
なお、本資料には慶応元年(1865)8月に、船子村四給の村役人が連名で朱印状を八幡神社本殿に納めた時の添書が付随しており、本資料の来歴を証する資料として貴重であるため、附として指定されています。
書き下し
書き下しは、次のPDFを御参照ください。
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更新日:2022年02月28日
公開日:2022年03月21日