令和5年度厚木市史編さん委員会会議録
日時 |
令和5年6月14日(水曜日)午前10時から11時まで |
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会場 |
厚木市役所第二庁舎 4階教育委員会会議室 |
出席者 |
委員6人、 社会教育部長、文化財保護課長、文化財保護係長、同担当(2名) |
- 開会 文化財保護課長
- 挨拶 教育長・市史編さん委員長
- 職員紹介
- 議題
議題(1)令和5年度事業の実施計画について(資料1)
議題(2)『厚木市史』の発刊計画について(資料2)
議題(3)『市史たより』の構成について(資料3)
事務局が議題(1)(2)(3)を説明
委員長 |
何か御意見は、ありますか。 |
委員 |
送っていただいた『厚木市史』古代通史編を手にしたが、御苦労があったことと思われます。 自分の経験から、学校に関するところに関心があり、昨年、厚木小学校は150周年、南毛利小学校は今年150周年として記念事業等を開催されるということですが、近代教育資料編をまとめるにあたり、現在はどのような作業をしているのでしょうか。 |
委員長 |
一般的に市町村においても教育史を発行しています。厚木市では市史編さん事業の中でまとめることとなり、高等学校の教諭であった市史編集専門委員の方が担当し、公文書から教育関係資料を選出し、必要なものは筆写し、原稿化しています。各学校は、明治期から、学籍簿等各学校の状況を年1回文部省へ報告していますので、なかには処分されているものもあるとはいえ、関係資料が学校に残っているはずです。また、日本では皆教育を受けているので、個人の教育体験を集める必要もあります。現在は80~90歳の方から戦前戦後のお話を聞く最後のチャンスだと思われます。自治会やPTAの協力を得てヒアリングを実施していかなければならないので、担当する専門家を増やしていく必要もあります。 |
委員 |
学校にある資料は整理されてしまう可能性もあるので、できるだけ早く動いていかれるとよいと思います。 |
委員長 |
県内のある市では、トラック何台分もの学校関係資料を廃棄したという事例もあります。 |
委員 |
『古代通史編』及び『市史たより』を拝見しました。今回の市史たよりは女性のことを採り上げておられますが、1,500部印刷とのこと。公民館には配布されているようですが、目に触れにくく、職員に聞かなければ所在が分からなかったのでもったいないと思いました。 |
委員長 |
『市史たより』第27号は、専門的で古い秤のことでした。もっと皆様にもお書きいただきたいと思います。これまでに広く原稿を募集したことはありますか。 |
事務局 |
ありません。 |
委員 |
『古代通史編』を読み、また、博物館での展示、先日開催された古墳の見学会なども考えあわせると、厚木の古代が豊かであったことがよくわかりました。「監修に当たって」のなかで、「本書は市史を、開かれた文化にしようという試みである」と記されていますが、現在の厚木市域のみでなく、周辺の地域を含めて見るという視点が素晴らしいと思います。今後発刊するほかの市史も他地域との交流という視点も持ち編集されるべきです。相模人形芝居も相模川をこえた交流があり、今とは違う文化圏があること、周りの人も巻き込んだ文化があることを考慮するべきだと思います。 |
委員 |
市史において、写真を中心とした図録のようなものを作成する計画はありますか。 |
委員長 |
今のところ計画はないと思います。相模原市史では『現代図録編』『文化遺産編』などを発行しています。専門家に撮影してもらったカラー写真を満載した市史を残すことも重要であり、編さん委員会からの要望として、事務局で検討をお願いします。 |
事務局 |
検討いたします。博物館では、収蔵資料のデジタル・アーカイブ化が今年4月施行の博物館法の改正により推進されることとなっており、当市でも今年度から検討していくところです。 |
委員長 |
封筒から文書を出し入れするだけでも痛むので、デジタル化は必要になると思います。かつて神奈川県史の資料調査では、中性紙の封筒や箱を使用して文書整理を行うことなどは考えませんでした。中性紙の封筒の利用は、ヨーロッパでここ30~40年前から問題化されてきました。 |
事務局 |
現在は、原資料については中性紙の封筒を使用して整理しておりますが、以前整理されたものをすべて中性紙のものに入れ替えるなどの作業はできておりません。 |
委員 |
中性紙の封筒などでなくても、風通しや目通しを行うという管理する側が人的に手間をかけることも重要です。 |
委員 |
中性紙の封筒や箱を購入し、入れ替える場合にはお金がかかると思いますが、そうした臨時的な出費には寛容ですか。 |
事務局 |
全体の予算枠の中で配分をするので、どれくらいかかるか積算し、折衝していかねばなりません。 |
委員 |
そのような物的な面の予算措置に加え、人的な措置も必要であると思います。 『古代通史編』については、執筆者や関係者へ敬意を払いたいと思います。今回の市史はヤマトタケルについての記載などもあり、物語性が強く、目次から読みやすさを感じました。厚木のみでなく、愛甲郡など広域を採り上げていて、こうした方向性は好感が持てました。 『市史たより』については、女性史研究に関わっているのでとてもよいテーマであったと感じています。歴史の中に埋もれる少数派、収入もなく生活保護を申請できない人など、また、戦争や市井の人に光を当てていただき感動しております。 |
委員長 |
『古代通史編』では易しく書いていただいていると感じています。 |
委員 |
公文書の引継ぎについては、6月となっていますが現在行っているのですか。また、選別基準はどうしているのですか。 |
事務局 |
文書を管理する担当課から今年度廃棄する文書の目録を提供され、それを参照して原資料に当たり選別しています。基準は、神奈川県公文書館で作成された選別基準などを参考に作成したもので行っています。 |
委員長 |
県ではトラック何十台分もの文書が運び込まれ、少人数で選別し目録を作成しています。 |
委員 |
国でも紙文書から選別しております。 |
委員 |
『市史たより』の印刷部数は1,500部とのことですが、増やしていただきたい。 |
事務局
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ホームページでも公開しているので、そちらからも見ていただければと思います。 |
(4)その他
委員長 |
その他のところで、何かありましたら、お願いします。 |
事務局 |
(配布資料の紹介) |
委員長 |
ほかにはいかがですか。無いようですので、これをもちまして、議題の審議を終了いたします。 議事進行に御協力をいただきまして、ありがとうございました。 |
4 閉 会 副委員長挨拶
以上
会議資料
この記事に関するお問い合わせ先
教育委員会 社会教育部 文化財保護課 文化財保護係
〒243-8511
厚木市中町3-17-17(市役所第二庁舎5階)
電話番号:046-225-2509
ファックス番号:046-223-0086
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更新日:2023年06月26日
公開日:2023年06月26日