令和7年度厚木市史編さん委員会委嘱式及び委員会会議録
日時 |
令和7年6月13日(金曜日)午前10時から11時まで |
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会場 |
厚木市役所第二庁舎 16階会議室B |
出席者 |
委員3人(欠席委員2人) 産業文化スポーツ部部長、文化魅力創造課課長、文化財保護係係長、同副主幹、同主事 |
委嘱状の交付
- 開会 文化魅力創造課課長
- 挨拶 産業文化スポーツ部部長
・職員紹介
- 委員長及び副委員長選出
・厚木市史編さん委員会規則に基づき委員長、副委員長が選出された。
・委員長挨拶
- 議題
議題(1)令和7年度事業の実施計画について(資料1)
事務局が議題(1)を説明
委 員 市史歴史講演会の開催時期はいつも8月でしたでしょうか。夏は暑いので参加に躊躇すると思うのですが。
事務局 昨年は9月でした、今年は公文書の管理に関する条例施行記念の展示にあわせた日程になります。
事務局 来年度以降は、皆さんの声をもとに、夏季開催はどうなのかなど、検討に値すると思われます。
委 員 内容は良いと思うが、参加できるかどうか不安があります。気候によって左右されるのではもったいないと思います。
委員長 講演会の講師はどういう方ですか。
事務局 神奈川県立公文書館の職員で、国立公文書館の認証アーキビスト(アーキビストとしての専門性を有すると認められる者を認証アーキビストとして国立公文書館長が認証する制度を修了)です。
副委員長 公文書の管理に関する条例施行に伴い、県と市の関係性などを明らかにするために良い機会になると思われます。
自由民権の叢書とはどういった内容ですか。
事務局 『市史』近代資料編(1)に収録することが頁数の関係で難しい資料を載せています。例えば、大阪事件の公判傍聴筆記や新聞記事、天野政立の「鉄窓日誌草稿」・「所世録」などです。500頁を予定しております。
委 員 販売するのですか
事務局 市政情報コーナーと郷土博物館で販売する予定です。他の刊行物と同様にします。
委員長 新出資料は、特色ある資料はありますか。
事務局 民権家の菊田粂三郎香奠帳などがあります。この資料によって、民権家の交友範囲がわかります。
議題(2)『厚木市史』の発刊計画について(資料2)
事務局が議題(2)を説明
質疑応答、意見交換 特になし
議題(3)『市史たより』の構成について(資料3)
事務局が議題(3)を説明
委員長 テーマは決まっていますか。
事務局 テーマについては、市史編さんを進める過程で特筆すべきものについて執筆していただいており、今年度の33号は『市史』古代通史編に関わるテーマです。これまでは年2回の発行でしたが、今年度は1号のみの発行にしております。今後、毎年1回のみの発行と決定したわけではありません。
議題(4)その他について
委員長 その他のところで、何かありましたら、お願いします。
事務局 事務局からは特にございません。
副委員長 公文書の管理に関する条例施行に伴う展示はどのようなものですか。
事務局 条例制定の主管課である行政総務課主催で、8月8日から18日まであつぎ市民交流プラザ5階のギャラリーで開催されます。市の成り立ちを示す公文書のほか、講演会に関する展示コーナーも設定されると聞いております。関東大震災やアジア太平洋戦争の関係資料などを公文書から展示することとなると思います。
委員長 大正12年9月5日、関東戒厳司令部が飛行機から、流言に惑わされることがないようにとのビラを撒いています。9月4日付けのビラであり、対応が早いといえます。9月1日にはうわさもなく、2日は被害の大きかった横浜の港方面に群衆が集まりうわさが広まり、全県下、関東全域に広がりました。ほかに情報伝達ができないので、打ち消すため、飛行機から撒いています。
事務局 震災後すぐに起きたことであり、ビラの存在は全国的にも珍しいことであるとのこと、対応の早さを感じます。このような厚木で起こったこと、厚木の歴史を講座などで市民にお伝えし、関心を持っていただくように促していくことができるとよいと思いますので、御協力をお願いいたします。
委 員 このようなビラは厚木を中心にまいたのですか。
委員長 どこにまいたのかは、公文書で確認していきたいと思います。毎年9月になると震災のことが話題になるので、こうした資料を使った方がよいと思います。陸軍関係の資料は資料集などがあるので、調査していく必要があります。
委 員 厚木町の震災被害では県立厚木実科高等女学校(県立厚木王子高等学校の前身)では校舎・寄宿舎等が全焼、2人が命を亡くしてしまいました。
ほかに、市へお願いがあります。1975年の国際女性年元年から50年になるので、女性に関する展示会を設けてほしいと思います。平塚市や秦野市などで展示会を開催しており、図録も発行されています。
事務局 あつぎ郷土博物館では、展示計画は2~3年先まで決まっているのですぐに対応することはできませんが、人権担当の部署である、市民協働推進課にも伝えることもできます。
委 員 厚木市でもできるはずなのでお願いしたいと思います。
平塚市博物館が開催した「近代ひらつかの女性たち」の展示は、博物館と平塚人物史研究会の主催で、女性が発言する場が無かった時代を生きた女性を取り上げています。さがみ女性史研究会「さねさし」でも、そうした時代の女性達の詩・エッセイ・俳句・短歌など、女性が働く中で表現していた作品を掲載する雑誌「武相の若草」や新聞「横浜貿易新報」から掘り起こしました。こうしたところのみでしか女性の言葉は表れていないのです。
明治以降もまだ女性は表に出てきませんし、女性参政権は戦後昭和20年12月になってからです。
もう一つ、「さねさし」の25周年記念誌『あつぎの女たち』の中に江刺昭子先生にお願いし、通史をお書きいただきましたが、資料がなく困難な作業であったと言われました。できるだけ早く近代・現代についての通史を出してほしい、現状では近現代の女性の姿が活字になっていることはほとんどありませんので、お願いします。
委員長 平塚市は市民による研究活動が盛んであり、資料集なども発行されていると認識しています。
委 員 明治期の女性が関係する政治的な資料として唯一と言ってよい、明治17年頃と推定されている「愛甲婦女協会創立主意書」が荻野に残されています。実際の作成者は不明ですが、明治維新から少ししかたっていない頃にもかかわらず、女性のグループが存在した可能性があるので、今後関係資料などを探り、掘り起こす必要があることを痛感しています。
副委員長 「市史たより」の26号では女性民権家のことが、28号では戦後の女性について取り上げられています。当時の政策については残りますが、現場の状況については不明なところが多いです。女性の視点から近代史を見ることや、展示も興味深いものになると思われます。
委 員 郷土博物館で開催されている、「荻野地域の魅力 光善院・あかとんぼ・ガラス工芸」の展示について、来館者数はわかりますか。
事務局 特別展についてのみの来館者数は計測していませんが、通常の時に比べ増加しています。
委員長 他に何か、御意見、御質問はありませんか。
意見 特になし
委員長 無いようですので、これをもちまして、審議を終了いたします。議事進行に御協力をいただきまして、ありがとうございました。
5.閉会 副委員長
以上
会議資料
この記事に関するお問い合わせ先
産業文化スポーツ部 文化魅力創造課 文化財保護係
〒243-8511
厚木市中町3-17-17
電話番号:046-225-2509
ファックス番号:046-223-0044
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更新日:2025年06月20日
公開日:2025年06月20日