令和7年厚木市議会第4回会議(6月定例会議)都市経済常任委員会委員長報告
6月定例会議が終了しました。
こちらでは、6月23日の定例会議最終日に報告された都市経済常任委員会の委員長報告をお知らせします。
なお、掲載は会議録が公開されるまでの期間になります。それ以降は会議録を御覧ください。
ただいま議題となりました日程のうち、本委員会に付託されました案件につき、去る6月16日に都市経済常任委員会を開きましたので、その経過と結果につきまして御報告申し上げます。
「陳情第8号 消費税のインボイス制度の廃止を求める意見書を国に提出することを求める陳情」は、委員から
【質疑】本市はインボイス制度に対して、どのような支援を行っているのか。
との質疑があり、理事者から
【答弁】市ホームページで制度の案内を行い、国税庁の特設サイトへのリンクを貼っている。また、IT・IoT導入補助金による支援を行っている。
との答弁がありました。さらに
【質疑】中小企業庁では、IT導入補助金の中にインボイス枠を設けているが、具体的な内容は。
との質疑があり、理事者から
【答弁】会計ソフトやレジの新調などに活用できるIT系導入補助金や小規模事業者持続化補助金などがある。
との答弁がありました。さらに
【質疑】商工会議所などで、相談窓口や講習会は行っているのか。
との質疑があり、理事者から
【答弁】インボイス制度が始まる前は、商工会議所で相談会や講習会を行っていたが、現在は実施していないと聞いている。
との答弁がありました。そして、委員からの意見として
【意見】消費税が預かり金ではないと判決で示された以上、インボイス制度がなくても税の公平性が担保されていると裁判所が認めたことになる。制度が変わるからという理由ではなく、市議会は市民の困り事や国の制度により生じる煩雑さについての声を受け止め、それを国に意見書として提出することが当然の責務であると思うため、採択したい。
との意見がありました。一方で、
【意見】納税のルールを頻繁に変更することは適切ではないと理解している。インボイス制度にはさまざまな問題や課題があることも認識しているが、問題点の修正については、国の動向を注視したい。今回の陳情では、消費税のインボイス制度を廃止するという、ルールを180度変える内容となるため、当会派では不採択と考えている。
といった意見や、
【意見】事務の煩雑化や制度変更に対する不安には、真摯に耳を傾ける必要があると思うが、制度の見直しや改善には、現場の声を丁寧に受け止め、必要な支援を提供しつつ、納税の公平性と地域の安定を両立させるための努力を重ねるべきであると考えているため、当会派では、不採択としたい。
といった意見、
【意見】インボイス制度は、適正な消費税の仕入税額控除の透明化を図るものであり、その趣旨や必要性は理解しており、特に免税事業者と課税事業者の間に存在する税の不公平感や取引の透明性確保には、一定の意義があると考えている。一方で、実際の制度運用が、地域経済を支える小規模事業者や個人事業主、フリーランスなどには、制度設計上の配慮が不足しており、改善が必要であると感じている。現状のままの運用では地域経済への悪影響が避けられないと認識しているため、制度の見直しや改善を求める声には意義があると考えるが、今回の陳情は制度自体の廃止を求めるものであるため、完全廃止については不採択と考えている。
との意見がありました。
採決の結果は、賛成少数で不採択すべきものと決しました。
以上で報告を終わります。
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更新日:2025年06月25日
公開日:2025年06月25日