気にしていますか?プラマーク(循環型社会の形成をめざして)

更新日:2021年04月01日

公開日:2021年04月01日

プラマーク
あゆコロちゃんが指差し棒を持っているイラスト

みなさん、こんにちは。
さて、あゆコロちゃんが指差しているマークは何でしょう?
これは、「プラマーク」といって、商品を包装するプラスチック製の容器に付いているマークです。
みなさんは、ごみを出す時、このマークが付いたもの(=プラスチック製容器包装)を分別して、地域ごとに決められている収集日に出してくださっているかと思います。

では、どんなところに付いているマークかご存知ですか?
例えば、お店で買ったお肉やお魚の入った白色又は透明の容器、お弁当の容器、お菓子の包み紙、シャンプーや洗剤のボトル又は詰め替え用の袋など、身の回りでたくさん見ることができます。

なぜ、「プラマーク」の付いたものを、分別して出す必要があるのでしょうか?

1 天然資源を大切に使うため

 みなさんは、プラマークの付いたものは、何度でも生まれ変わることができることをご存知ですか?
 ごみ集積所から集められた「プラマーク」の付いたもの(=プラスチック製容器包装)は、小さく砕いて、洗浄、脱水、乾燥させた後、溶かして成型することで、再びプラスチックの品物や衣類などに生まれ変わることができます。
 こうして、繰り返し利用することにより、天然資源を節約し、その恩恵を未来につないでいくことができます。

2 みなさんの税金を有効に使うため

 「プラマーク」は、家庭から出される一般廃棄物のうち、ごみ容積の約60%を占める「容器」や「包装」を再商品化できるよう、消費者は「分別排出」、市町村は「分別収集・選別保管」、事業者は「再商品化」することを義務付けるためにつくられたマークです。
 事業者は、「容器リサイクル法」で決められた形状のもので商品を包む場合は、「プラマーク」を表示し、市民が分別して集めた「プラマーク」の付いたもの(=プラスチック製容器包装)を再商品化する際に、費用を分担することが義務付けられています。
 再商品化するための費用は、全体の99%を事業者が、残り1%を市町村が負担します。(平成27年度)
 例えば、全国から集まった「プラマーク」の付いたもの(=プラスチック製容器包装)を再商品化するために、100万かかるとしたら、うち、99万円は事業者が、残りの1万円を排出した市町村が負担するわけです。

再商品化負担割合 市民の負担1% 事業者の負担99%

 〈「プラマーク」再生商品化経費の負担割合〉

女性が袋に入ったプラスチック製容器包装のごみを収集場所に出しているイラスト

 ところが、もし、みなさんが、「プラマーク」が付いたもの(=プラスチック製容器包装)を、きちんと分別せず、燃えるごみとして出した場合、出された全量を市が1キログラムあたり25円をかけて焼却、埋め立てをしなくてはなりません。

もえるごみ商品負担割合 市民の負担100% 事業者の負担0%

 〈「もえるごみ」処理経費の負担割合〉

女性が燃えるごみの袋をごみ収集場所に出しているイラスト
循環図

 「プラマーク」の付いたもの(=プラスチック製容器包装)の資源循環図

驚きの結果が!から分別ができていない現実から

 昨年9月に実施した、ごみ集積所の内容物検査で、「もえるごみ」としてごみ集積所に出された51袋を調査したところ、「プラマーク」の付いたもの(=プラスチック製容器包装)がたくさん混入していました。
 混入していたものと重量

  •  ボトル14本・キャップ9個 1.0キログラム
  •  白色 トレー34個・カップ14個・納豆容器13個 0.5キログラム
  •  透明 パック26個・卵パック5個・トレー45個 0.8キログラム
  •  包装 1.9キログラム
  •  その他容器 豆腐の入っていた容器10個・ バター・ヨーグルトの入っていた容器12個・ ゼリーの入っていた容器11個・ トレー30個・ コップ6個 0.6キログラム

 51袋の中に、合計で229個(包装1.9キログラムの個数を除く)、4.8キログラムが混入していました。
 この数値を単純に、市の世帯数、約97,400世帯に置き換えると、97,400袋に約44万個、約9,200キログラムの「プラマーク」の付いたもの(=プラスチック製容器包装)が「もえるごみ」に混入していたことになり、焼却、埋め立てに約23万円の税金を使った計算になります。
 1年間では、約2,300万個、約480,000キログラムの「プラマーク」の付いたもの(=プラスチック製容器包装)が「もえるごみ」に混入し、1,200万円もの税金が無駄に使われていることになります。

「プラマーク」を見つけるためにからわかりやすい例から

 『同じプラスチック製のものなのに、「プラマーク」が付いていたり、付いていなかったり、よくわからないわ』との声をよく耳にします。そんなとき、次の例を参考にしていただくと、すっきりするかもしれません。

例1 食品用ラップフィルムは?

 お皿に乗せた食品などにかける、食品用ラップフィルムは、「もえるごみ」です。
 食品用ラップフィルムの場合、みなさんは、食品用ラップフィルムを使うために購入しました。この場合は、使った後のごみ処理にかかる処理費の全額を市民が税金から負担します。

皿に盛りつけられた食べ物にラップをかけているイラスト

例2 お肉の入っていた白色シートや食品用ラップフィルムは?

 この場合、みなさんは、お肉を食べるために購入したら、白色シートや食品用ラップフィルムがついてきてしまったことになります。もし、この白色シートと食品用ラップフィルムを再商品化するための費用を、全額市民が負担することになったら、不公平だと感じませんか?
 みなさんは、ビニールに入れて売ってもらっても良かったのに、消費者に商品の包装について選択の余地がなかったとしたら、再商品化するための費用をお店や事業者にも負担してもらいたいと思いませんか。
 このことから、お肉を包む白色シートや食品用ラップフィルムには「プラマーク」が付いていて、再商品化に係る経費の99%を事業者が負担することになっているのです。

トレーに入った肉のイラスト

より環境にやさしく、お財布にもやさしくするために

 「プラマーク」の付いたもの(=プラスチック製容器包装)は、資源を循環させ、地球の恩恵を守るために誕生しました。「プラマーク」を正しく分別し、確実に資源循環させることに加え、ごみを減量し、再商品化するためのエネルギーを削減することで、地球温暖化を抑止することも視野に入れていただきたいと思います。

1 事業者への抑止

 「プラマーク」の付いたもの(=プラスチック製容器包装)が多く出回れば、それだけ事業者にとって、再商品化するためのコストがかかることから、事業者はなるべく再商品化する量を減らすため、簡易包装の努力をすることになります。「プラマーク」は、社会全体で簡易包装を推進するために役立っています。

2 市民の心得

 市民にとって、「プラマーク」を確実に分別し、再商品化することで、地球の恩恵を守るだけでなく、再商品化に係るコストの99%を事業者に負担してもらうことで、税金を有効に活用することができます。
 しかし、それだけに踏みとどまることなく、再商品化するためのエネルギーを削減し、地球温暖化を抑止するためには、進んで簡易包装の商品を選ぶことが大切です。
 同じキュウリでも、きれいな袋に入ったキュウリでなく、ばら売りのキュウリを、
 同じお肉でも、白色トレイにはいったお肉でなく、量り売りやビニール袋に入ったお肉を選んでください。
 みなさんが、選ぶことで、商品の提供方法は変わってきます。

 「厚木市に行くと、ばら売りや量り売りが盛んに行われていて、ヨーロッパのマルシェを思い起こすね。」と言われるようなまちづくりに、みんなで取り組んでみませんか。

沢山の種類のカラフルな野菜がかごに入れて売られているマルシェの写真

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電話番号:046-225-2793
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