環境市民学習講座「マシンガンズの滝沢さんとゴミ問題について考えよう!」を実施しました!
「マシンガンズの滝沢さんとゴミ問題について考えよう!」を実施しました!
環境保全に対する意識の啓発と、環境保全のために自らが率先して行動できる人材育成、機会の創出を図るため、環境市民学習講座「マシンガンズの滝沢さんとゴミ問題について考えよう!」を実施しました。
当日は、厚木市で活動する環境市民団体エコ・アップ・あつぎによるパネルディスカッション及びお笑いコンビ・マシンガンズの滝沢さんによる講演を行いました。
厚木市内環境市民団体エコ・アップ・あつぎによるパネルディスカッション
進行はマイクロプラスチック、食品ロス、日本人の健康などのテーマに沿って行われ、パネリストは、数十年の環境に関する活動歴がある方々で、これまでの豊富な自身の活動から得た経験や思いなどを交えて様々なお話がありました。
落合氏は、流通に乗らない形の整っていない農作物が廃棄されており、消費者に届く前から食品ロスが存在しているということでした。食品ロス解消に向けた取組の一つとして、廃棄されるはずの玉ねぎを一工夫して売り物にした経験の紹介がありました。

狩野氏は、太陽の熱で調理を行うソーラークッキングを通じて、台所から地球環境を考えるをテーマに環境活動を行っています。ごみ問題は環境問題に携わるきっかけとのことで、拡大生産者責任の重要性について、お話されました。物をつくる際には、それが使用されたり消費されたりするところだけでなく、廃棄やリサイクルにも責任を持つ必要があるということです。

内田氏は、食品添加物や農薬など欧州で使用が禁止されているものが日本では使用が許可されていることに疑問をもっているという考えをお話されました。日本の過去の公害の事例を挙げ、昨日まで安全と言われていても、急に危険性が認められることがあると紹介しました。

ほかにも、海に存在するマイクロプラスチックのほか、大気中にもマイクロプラスチックが存在することなどが発言され、会場からは驚きの声が上がっていました。これまで知られていなかった多くの知識を得ることができる有意義なパネルディスカッションとなりました。
マシンガンズの滝沢さんによる講演
パネルディスカッションの後は、滝沢さんからゴミ問題について、講演をして頂きました。滝沢さんは、2012年にごみ収集会社に就職し、お笑い芸人と二足のわらじを履いてご活躍されています。軽快なトークで会場を盛り上げて頂きました。

まず、滝沢さんのゴミ清掃員としての経験から、危険なゴミ出しのエピソードの紹介がありました。
燃えるゴミの収集をしていたところ、袋を持ち上げた時に、袋を突き破って包丁が飛び出してきて、足に刺さる寸前だったということです。
この様ないいかげんなゴミ出しの原因は、ゴミを収集する人のことを考えておらず、ゴミを集積所に置いておけば誰かがかたづけてくれるという人任せの意識からきていると話します。
こういった出し方をする人がいる一方で、滝沢さんの芸人仲間の方には、滝沢さんがゴミを回収にくるかもしれないから、ゴミを出すときは、正しい分別をしなくちゃいけないという意識をもって、ゴミ分別に取り組んでくれている仲間もいるというお話がありました。
この様に顔の見える関係がゴミ出しの意識を変えることになると気付いたといいます。

一人が間違ったゴミの出し方をすると、その出し方を見た他の人が、「それでいいんだ」と考えてしまい、次々と誤った考えが、広がってしまうということです。逆に正しいゴミ出しがされている集積所では、間違ったゴミ出しをしにくくなるため、良い状態が保たれるということです。一人のゴミの出し方が、大きな影響を及ぼすのです。
ゴミの集積所が汚いところは、近所の人達の「目」が行き届いておらず、治安が悪いことが多いとのことで、ゴミの出し方のルールを守ることが自分たちの地域の安全を守ることにもつながることから、引っ越しを考えている人は、引っ越し先のゴミ集積所を見ると良いとのアドバイスもありました。

最終処分場のお話もして頂きました。ゴミは燃やすと、消えてなくなるわけではなく、灰が残ります。その灰は資源化の取組が進められているところですが、残ってしまう灰については、最終処分場に埋め立てられます。このままのペースだと、日本の最終処分場は、およそ20年ほどで、埋め立てる場所がなくなってしまうということです。

滝沢さんは3R(リデュース、リユース、リサイクル)の中で、これからは、リデュースに力を入れていく必要があると考えているとのことでした。滝沢さん自身も、ペットボトルを買わずに、マイボトルを使うことやコンポストで生ごみを減らすなど様々な工夫をされているということです。
また、長く使えるものなのか、環境破壊につながっていないか等、物を買った先にあることも意識する必要があるというお話もあり、ゴミは地域の安全や地球環境などあらゆることにつながると気付くことができる講演会となりました。
参加された皆さんの感想から
・今日のパネルディスカッション、講演では、多岐に渡ってお話がありましたが、環境・ゴミについて、少しずつ知ることができました。
・古紙の出し方、もう一度見直したいと思いました。自分が見本となれる様なゴミの出し方を今後していきたいです。話が聞けてすごくいい勉強になりました。
・滝沢さんの良いお人柄が良く伝わりました。応援しております。
講座開催日
令和5年11月13日(月曜日)
この記事に関するお問い合わせ先
環境農政部 環境政策課 環境政策係
〒243-8511
厚木市中町3-17-17
電話番号:046-225-2749
ファックス番号:046-223-1668
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更新日:2024年01月10日
公開日:2024年01月10日